見出し画像

【エッセイ】デート

特に用事がある訳でもないのに
パパさんが有休を取った。

「子供達は学校だし、2人でどっか行こう」
デートに誘われた。

「あら、ぼうや(※タメ)。わたしを満足させるデートプランが立てられるのかしら?」
ふざけたら苦笑いされた。

デートコースは、

ランチ→美術館→百貨店 に決定!
(パパさん作)

デート当日。

子供たちはいつもどおり登校。
パパさんと【あんぱん】を見て、
パパさんと洗濯物を干して、
パパさんと手分けして部屋の掃除をした。
(わたしより几帳面で綺麗好きなパパさん)


黒の無地Tに灰色のリブパンツのわたし。
茶色の無地Tに灰色の綿パンツのパパさん。
2人とも近くのスーパーに買い物に行くような服装に着替えた。
(20年近く一緒にいるとこんなもん)


車で、ちょっと遠くのうどん屋さんへ。
車内では、【娘の勉強時間5分以下問題】と【息子の習い事問題】について熱く討論を交わした。
(結論は、本人のやる気を待つ)


人気のうどん屋さんでは、『モツ煮込みうどん』を2人とも注文。
熱々で、モツがたっぷり入ってて、うどんがシコシコしていて、最高!
食べ終えて車に乗ると、パパさんから話しかけられた。

パパさん
「あのさ、お客さんで白いワンピースの人がいたの知ってる?」

うどん
「うん、いたね。スタイルバッチリだったね」

パパさん
「いや、それは知らないけど。
白のワンピースにうどんの汁がついたら大変だろうね。
まぁ、僕は汁が飛んでも同化するように茶色のTシャツを着てきたけどね」
(そんなことを得意げに言うあなたがどうかしている…)


美術館で美術品を鑑賞。

現代アートは難しい。
解説読んでも、???。ちゃんと理解するにはそれなりに知識が必要なのだろう。
だけど。
(意味がわからなくても)圧倒されるほど美しい作品や、感動するほど繊細な作品も多数あり、眼福だった。

途中、わたしのお腹の中でモツ煮込みうどんが暴れ出し、急いで退館して、長時間トイレにこもった。
(アラフォーの胃に、大量のモツは刺激が強すぎたのかも)

百貨店では、こっちでも買うことが出来るドンクのミニクロをお土産に買った。
(結局、これが1番美味しい)

帰り道、激しく降っていた雨が少し落ち着いてきた。これでパパさんも少し楽に運転できるだろう。わたしもホッとして…

爆睡。

目が覚めたころには自宅まで10分の距離になっていた。

うどん
「あっ、ごめん。寝ちゃった。」

パパさん
「知ってる。寝息すごかったよ」

…あのね。パパさんの運転だと安心できるんだよ。

…一生懸命、デートコース考えてくれて…たくさん運転してくれたのに…なんか色々と…ごめん。

…それでもね 仲良し夫婦 わたしたち
(【エッセイ】デート、おしまいっ!)



ちなみに。

ドライブといえば、あの夜を思い出す。

大学時代。
サークルの先輩がわたしと友達(Y)を夜のドライブに連れて行ってくれたとき。
Yがいつのまにか寝やがった。
先輩は明らかにYを気に入っていて、おまけのわたしは超気まずい。

「先輩、Y寝ちゃいました。先輩も運転疲れただろうし、そろそろ…」

いいパス出したのに、

「Y、疲れたんだろ。寝かしてやりな。
俺は音楽を聞きながらドライブするのが好きだし、もう少し遠くに行こう」

先輩は明後日の方向にシュートを決めた。

(QueenとABBAの曲が永遠に流れ続ける)地獄のドライブが始まった。