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【うつ病入院】心を前向きにしてくれたもの(3)できた!きっかけ

入院する数日前のことでした。

カラダの衰弱も激しく、やっとの思いで車を運転し、担当する大学の授業に出向きました。

すでに、思考力も低下し、カラダもココロも崩壊寸前でした。

担当する最初の授業が終わって、学生さんから提出されたプリントを、番号順に並べ替えるというカンタンな作業が思い通りできなくなりました。

焦りました、パニックになりました・・。

内側で、何かが音をたてて崩れた瞬間でした。

「大学で教えている自分がこんなカンタンな作業すらもできなくなった・・」

このことは、「人生すべてが終わっってしまった」という強い思い込みを
ココロに植え付けるほど強烈なインパクトを持っていました。

それほど、
「できる」ことがそれまでの自分を支え、自分の存在意義に等しいほどのウエイトを占めていました。

自分の存在意義が粉々に崩れて、なくなってしまった・・・。

救急車で運ばれて、入院した後も、「もう自分は何もできない」という強い思い込みはずっと内側にありました。

ある作業療法の時間でした。その日はトランプ。

4人ほどのグループに分かれて「神経衰弱」を行う機会がありました。

まったく前のカードを覚えることができず、
すぐに
「人生終わったから、もうどうでもいいわ」、
「めんどくさ~」、
「勝ってる人喜んでるから、負けてあげればいいわ」

そんな投げやりな気持ちになってました。

「神経衰弱もできん・・・」

「やっぱりもう何もできないわ・・」という思い込みを確認して、より一層強化する機会になりました。


そんな中、
「ココロにちょっとした?(はてなマーク)」がつく機会が訪れました。

その日の作業療法は「タングラム」でした。

タングラムとは、1つの正方形を7つのピース(三角形5個、正方形1個、平行四辺形1個)に切り分けた図形を使って、

指定された形(人、動物、物など)を完成させるパズルのことです。

テキトーな感じでやりはじめたら、
何かわからないけど、結構スムーズにできるのです。

「あれっ? タングラムはできる? なぜ?」、
「記憶力はダメだったけど、まだ活きてる他の脳力はある?」、
「できることあるかも・・」

「もう自分は何もできない」という強い思い込みにちょっとだけヒビが入った瞬間でした。

今はおかげさまで、入院前の調子よかった頃よりも仕事ができてるようになっています。

今から思うと、
そのはじまりは「ちょっとした?」だった気がします。

「ちょっとした?」で
「ひょっとしたらまだ、大丈夫かも」「ひょっとしたらできるかも」。

少しだけ芽生えた、小さな思いを大切に、

あとは自分がカンタンにできることを、ゆっくりゆっくり積み重ねていく・・・。

回復まで、こんな道を歩いてきたような気がします。

こんな経験が、誰かのお役に立てたらうれしいです・・。



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