【夢みる虎】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる
これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。
戦いの模様はこちらから
石舟庵:夢みる虎(静岡県)

今回は静岡県の老舗和菓子屋、石舟庵が手掛ける新商品「夢みる虎」をいただきました。
石舟庵は静岡県伊東市で飴の行商から始まり、昭和59年に創業した和菓子屋さん。わたしとほぼ同年代ですね。
伊豆の豊かな自然や文化を、素材にこだわった和菓子というフィールドで表現し地元の方に長く愛され続けています。
そんな伝統的な和菓子屋を作り続ける石舟庵が、2022年6月より販売を開始したのがこの夢みる虎。
歴史でいうとミルクまんじゅう界では前回のセンターオブ東京に続く新星、ルーキーと言える存在ですが実はこの虎、なんとあの阪神タイガース承認まんじゅうという変わり種。
静岡の和菓子屋「石舟庵」と阪神タイガースにどんな関係が?
それは遡ること、2021年の11月。
石舟庵の代表である高木康行氏が関西への出張の帰りに甲子園に立ち寄った日のことでした。
2021年といえば、コロナ禍で行動自粛の真っ只中です。
甲子園にもかつての活気はなく、人もまばらな中、タイガースショップは開いていたそう。
そこで高木氏が目にしたのは、お客さんがいなくても明るい笑顔を絶やすことなくタイガースファンを待つスタッフの姿でした。
この姿に高木氏は「私たち一人ひとりもまた、夢みる虎なのだ」と感動し、このお菓子のコンセプトが誕生したのだそうです。
そこからの石舟庵のこだわりは凄まじく、よく見る丸いおまんじゅうではなく虎どっしりと寝そべる虎の悠然さを表現するために、オリジナルの焼き型を開発。
虎の縞模様は凹凸で表現するため、表面の厚みが場所によって変わります。
その際に食感が悪くならないよう、職人があんや皮の配合、焼き加減を微調整し、ふんわりした食感は保ちつつも虎の形で焼き上げることに成功しました。
その後、高木氏の熱意が通じ阪神タイガースの公式のお墨付きを得ることができた夢みる虎は、阪神タイガース球団直営グッズショップと阪神タイガース公式オンラインショップT-SHOPで販売され、年間約3万個を売り上げる人気商品となりました。
すごいバックストーリーですね。ガイアの夜明けとかで取り上げられそうな…。
センターオブ東京に続いてコロナ禍で新しく生まれた和菓子がここにもあったということにも驚きですし、人が出歩かず、おみやげを買う機会も少ない時期にあえて、またいずれ活気が戻るようにと心を燃やして新商品を開発するその心意気に加え、それを自分たちのお店で売るのではなくプロ野球チームの公式グッズにできないかと掛け合う情熱たるや。
実食!

観光地でのおみやげと侮るなかれ。
さすがは老舗和菓子屋さんの手掛けるミルクまんじゅうです。
甘すぎないあんはなめらかで口溶けがよく、非常に上品です!
あんには生クリームとバターだけでなくマスカルポーネが使われており、甘くてまろやかな中にも爽やかさ・軽さがありますね。
虎らしいしましまを表現した皮はバニラの甘い香り。老若男女すべてに人気が出そうな優しさです!
その日の試合に勝っても負けても、阪神ファンでなくても「お家に帰って夢みる虎を食べられる」と思うと足取りが軽くなりそうですね。
餡のミルキー度…★★★★
香り…★★★★★
全体の口溶け…★★★★★
皮との一体感…★★★★
ストーリーまでおいしい…★★★★★
あんと皮のバランスもよく、味も上品で好みだったのもありますが、誕生秘話を聞きながら食べるとおいしさもひとしおでした。
今年は阪神タイガースが18年ぶりに優勝したこともあって、阪神タイガース公式ショップだけでなく、石舟庵全店とオンラインショップでも購入ができるそうですよ!こちらは期間限定となるそうです。
※ここまで書いて下書き保存していたのが10月末ごろのことだったのですが、先日阪神タイガースは38年ぶりに日本一に輝きました!
タイムリーでびっくり。
まとめ

前回のセンターオブ東京に続き、コロナ禍に新しく生まれたミルクまんじゅうのひとつである夢みる虎。
活気が戻り始めた今、眠れる虎の見ていた夢は現実のものとなったようです。
奈良県の子鹿物語に続いて現れた、動物型のミルクまんじゅう。
草食獣・肉食獣問わず、実はまだ他にもあるのかもしれませんね。動物園や水族館のおみやげを探してみても見つかるかもしれない…。
これはまた深い沼に足を踏み入れてしまったかもしれません。
ではまた次回!
