人生初の高校野球観戦へ。
先日、人生で初めて高校野球の県大会決勝を観に行ってきた。
正直に言うと、あんなにも自分の心が揺さぶられるとは思っていなかった。
気づけば不覚にも何度も涙を流していた。
球場へ向かう道中、まず目に飛び込んできたのは案内板を持って立つ高校生たちの姿だった。
きっと彼らは出場校の選手ではないのかもしれない。
けれど、猛暑の中で一生懸命に観客を誘導する姿から、「この大会は、野球に携わるたくさんの人々の手で支えられているんだ」という温かい事実が伝わってきた。
客席に入ると、後ろから声が聞こえた。
「最後まで諦めないでください!」
そう声を張っていたのは、少年野球のユニフォームを着た小学生たちだった。
少し恥ずかしそうに、でも祈るようにエールを送る純粋な眼差し。
プロのスポーツ観戦などでは、時に煽るようなヤジが飛ぶこともある。
この球場にはそんなものは一切なかった。
そこにあったのは、正々堂々と一球に想いを込め、最後まで全力を尽くす選手たちと、選手たちを応援する人たちの姿だけだった。
試合終了の瞬間、負けてしまったチームの選手たちがその場に泣き崩れた。
彼らの涙を見て、胸がぎゅっと締めつけられた。
この中の多くは、高校3年間だけでなく、幼少期から長い子で10年近く野球に捧げてきた子たちだろう。
厳しい練習に耐え、ここに立っている。
彼らが積み重ねてきた努力の重みを思うと、気づけば視界が滲んでいた。
そして、私の涙腺を完全に崩壊させたのが、優勝校の監督インタビューだった。
マイクを向けられた監督が最初に口にしたのは、勝利の喜びではなく、大会の運営スタッフや選手たちを支えてくれた人々への感謝と労いの言葉だった。
続いて、レギュラーになれなかった3年生たちへの想いを語り始めた時、監督の声が震えており涙を堪えながら語る様子があった。
一人ひとりに寄り添いながら紡がれる言葉。
支えてくれた全員と一緒につかみ取った甲子園への道なのだと、謙虚に語るそのお人柄に、優勝校とは縁もゆかりもない私まで深く心を打たれてしまった。
大人のあるべき姿として、学ぶことばかりだった。
その素晴らしい監督のもとで育ったからだろうか。
印象的だったのは、キャプテンがすぐさま相手校のベンチへ向き直り、深くお礼の挨拶に向かった姿だった。
ノーサイドの精神が、そこには確かに息づいていた。
炎天下の中、最後まで集中を切らさず走り抜けた球児たち。
勝ち負けという結果を超えて、彼らがここまで培ってきた「努力し続ける力」は、間違いなく本物だ。
どの立場から言っているんだと自分でも思うけれど、あの場にいた一人の観客として、彼らの未来を願わずにはいられない。
この夏、全力で闘い抜いたすべて球児たちが、これからもそれぞれの道で誇らしく輝いていきますように。
