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“直ぐに来てください”

メールの主は 庵主からだった。
“溶接って 出来ますか?”
“出来るよ”....
道具は 有るけどやり方が分からないと…

直ぐに出かけた。
何処にも 寄らずにノンストップ
二時間程 ひた走る。

“今日は?“
”今日は?“
返事は無い.....

座敷に上がると 庵主は ソファーで
爆睡をしている。
”…….”

買ってきたビールを冷蔵庫に詰め込む。

寝ぼけまなこで 語り出す庵主。
待ちくたびれて 寝込んだと….

秒刻みで動いていた頃は 定刻に着くのが ポリシーだった。
今は….
午前中は慌ただしいと聞いていたから
昼過ぎに…
まあ 慌ただしさが 落ち着いた頃に
おやつの時間に着いた

夕方 涼しくなってから 溶接やれば良いかなって…

三時のおやつ


“昼飯一緒に食べて 作業しようと思っていたのに” 庵主は呟く

“……. ぼちぼち病だから”
“......”

一年振りの対面は そんな感じから始まる

“そうそう 魅せたいものがある
究極のデザイン 
是非 撫ぜまわして観て欲しい”

庵主の琴線に触れる言葉だった

“乗っていい⁉️
エンジン魅せて...
エンジンかけて....
撫ぜながら” 呟く

そこにやって来た 真っ赤な車の🚗友人
いきなり ワイワイと 盛り上がり
撫ぜている

“それでいい”


ところで このバイク誰の?
“僕の……昨日買って“
“え?…..”

全く彼とイメージが繋がらなかった。
“マフラーの音って 変えれる⁉️”
“出来るよ”
“では やっちゃってください”

人が組みたてたもの
仕組みがわかっていたらどの様にでもなる
あの手この手で サイレンサーを外し
音のチューニングをして行く

“リハビリ リハビリ”

なんだか 高校生の時も
次から次にやって来る友人の マフラーの音合わせの調律をやっていたなと….

“ちょっと 乗って 音確かめて来てよ”
少しずつ 納得する音に仕上げて行く

いい音で 走り出す バイク….

帰ってきたら 何か変…..

”やばい サイレンサー 抜けて飛んでいった....”

慌てる二人…..

探しに歩く二人….

“まあ 無かったら 高校生の時みたいに
コーラの缶で….
大人だから ビールの缶で 作ってやるか….”

しばらくしたら 庵主が戻って来た。
道の真ん中に落ちていたと.....

何やってんだか このおっさん達二人...

片付けて 一服していたら
玄関先から 可愛い声がする。

“なんか おねーさん 来たよ”

着物姿の 学級委員長だった....

“これから 御寿司買いに行って来る”
“先に これ”
大きなクーラーボックスを 置いて
直ぐ出かけて行った。

続く......

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲
高校生な夏の日の始まりに…





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