ワークショップ報告 2026

開催に向けて
現在、大森東にアトリエを構える峰尾有紀さん、中島美々さんにお誘いいただき、大森東SSSにてワークショップを開催する運びとなりました。2024年秋にご一緒したグループ展「折も折」(2024年11月22日〜12月1日)の記憶も新しい中、再びご縁をいただけたことを嬉しく思います。
大森東SSSは、その名の通り大田区大森東に位置するスタジオです。 大森東付近は江戸時代から、川の栄養が流れ込む豊かな環境を活かした海苔養殖が盛んな地域でしたが、港湾整備などの時代の変化とともに、その歴史は幕を閉じました。現在は、当時の名残を感じさせる海苔の加工工場や販売店が立ち並ぶ街となっています。 アトリエがあるのは、かつて海苔漁師「山仙(やません)」の跡地で、現在は「山仙荘(さんせんそう)」として、アーティストの創作活動を支えるスタジオ「大森東SSS」へと生まれ変わり、活気ある場所となっています。 この海苔にゆかりのある場所で、その歴史や風土と親和性のあるワークショップを開催したいと考えました。

ワークショップ「のりのいろ」
海苔の、味、パリッとした食感、そして折った時に響く繊細な音……。
「のり」を、いつもとは違う角度から体感してみるワークショップ。
のりを想像しながら、アートなオリジナルのりをつくってみます。
日時:2026年5月23日(土)、30日(土)13:00~16:00
会場:大森東SSS 東京都大田区大森東1丁目23−9 山仙荘 1号室
まずは、大森の海苔、または海苔について知っていることをポストイットに書いてもらい、自分の海苔のイメージを少し広げてもらいました。

そして2つのルールを作りました。
①黒色を使わない。*のりも緑色、赤色、青色、黄色の4つの異なる色素が重なり黒くなっているように黒色は使わないルールを設けました。
②作品のサイズを「8切」(約5x9cm)に統一。標準的な一枚の海苔(全形・約縦21cm×横19cm)を8等分したサイズにしました。

「Re arts Garden」さんからご提供いただいた豊富な画材から選んでのりを表現していただきました。


手に持って描けるように取っ手をつけて
作品が完成したらカットするように準備してみました。

海苔は、細かく砕いた海藻を和紙のすき方と同じ原理で均一に広げて乾燥させて作られますが、色鉛筆や、クレヨン、絵の具などいろを重ねていく工程が何か通じているようにも感じます。
敢えて同じようなコンセプトで取り組んだと最後にお話ししてくださった方もいらして、コンセプチャルな作品、偶然性を楽しんでいる方と唯一無二な作品が出来上がります。




今回ワークショップを行い、海苔の微妙な色の違いを体感できたらと思っていましたが、それ以上に自分ののりのいろを表現していて、会話や作品が海苔の繊維のように絡みつき、2日間を通して大きな海苔が完成した有意義な時間でした。

メンバーの皆様、貴重な時間をいただきありがとうございました。
近隣には、とても美味しい海苔屋さんや和菓子屋さんがあり、下町情緒あふれる商店街があるので街の散策も楽しそうです。帰り道で手拭いやら安倍川もちなどいろいろ買ってしまいました。
また平和駅の近くには、毎年春夏秋のみ営業するフルーツと自家製ジェラートのパフェのお店「Safi」があります。知人がオーナーをしておりご実家の質屋を改装したお店で、ほっぺたが落ちそうなフルーツパフェと、不定期ですが、現代アートも展示しています。オーナーと作家さんの関係性を感じられる展示の仕方、工夫も楽しめますのでチェックしてみてください。
またこのワークショプを行うと決めてから、大森東SSSから近い大森 海苔のふるさと館で海苔について調べたり、歴史ある大森本場乾海苔問屋協同組合員の伊藤さんから、海苔のテイスティングコンテストに呼んでいただき大変貴重な経験をさせていただきました。また、そちらでご挨拶させていただいた区長さんにもワークショップにご参加いただきました。どうもありがとうございました。
大森東SSSで、今後も素敵な交流が続きますように
