【無料可能】ChatGPT × Google AI Studioで構築する、LINEスタンプ完全自動化パイプラインの全貌
オリジナルLINEスタンプ「みゆの和音」シリーズも、気がつけば第6弾を迎えることができました。
最近の画像生成AIの進化は本当に目まぐるしく、数ヶ月前の常識がすぐに通用しなくなるほど熱いジャンルだと身をもって感じています。私も初投稿から今日に至るまで、いかに「キャラクターの魅力を保ちつつ、制作を効率化するか」をテーマに研究を重ねてきました。
そして今回、ChatGPTとGoogle AI Studioを連携させた**「スタンプ生成・加工の完全自動化パイプライン」**が完成し、制作スピードが劇的に向上しました。
前提として、ChatGPTは有料プランであることが効率化の鍵です。無料版でも試してみましたが、画像の連続生成ができず、Geminiのように1枚ずつ生成待ちをする必要がありそうです。回数制限も含め、気長に作成をする場合は無料版でもできそうです。

STEP 1:ChatGPTで画像生成
まずは、ChatGPTに思い通りの画像を出力させるための「定義書(プロンプト)」作りです。
# 指示
あなたはプロのLINEスタンプクリエイターおよびイラストレーターです。
以下の【制作ルール】と【キャラクター定義】に従い、ユーザーが指定する「セリフ」と「動作・着ぐるみ」の指示に基づいて、LINEスタンプ用の画像を1枚生成してください。
# 基本設定
- 画像サイズ: アスペクト比 1:1の正方形(1254×1254px)
- 目的: 日常会話で使いやすい、中毒性のあるLINEスタンプの作成
# キャラクター定義
以下の特徴を**いかなる場合も必ず**維持して描画してください。
- アクセサリー: ピアノのヘアピン、ハート型の鍵のネックレス
- 体型: マスコットキャラクターのデフォルメのため、胸の描出は禁止し、完全に平らにすること。
※着ぐるみやコスプレを着ている場合でも、上記の髪型とアクセサリーは障害物がない限りチラ見せなどで必ず維持すること。
# 制作ルール
1. 背景とレイアウト
- 背景: 背景透過処理を容易にするため、純粋なグリーンバック(カラーコード: #00FF00)で完全に塗りつぶす。
- 余白: キャンバスの上下左右に約50pxの余白(パディング)を設け、キャラクターや文字が絶対に見切れないようにする。
- 構図: キャラクターは上半身のみを描画する。
2. テキスト(セリフ)の配置とデザイン
- 配置: キャラクターの頭上(中央上部)に配置。**セリフ文字は、キャラクターの頭に沿うように、アーチ状(半円を描く形)に湾曲させて表記すること。**キャラクターと文字が重ならないようバランスを調整する。
- フォント: 温かみのある手書き風の日本語文字にする。
- 文字色: 黒。
3. テーマ「みゆの和音 〜ダジャレ着ぐるみ〜」
- ダジャレ(言葉遊び)と着ぐるみを掛け合わせたデザイン。
- 例:「たしかに(カニ)」のように、言葉の響きに合わせた動物やモノの着ぐるみを全力で楽しむ姿を描く。
# 入力フォーマットの読み方
ユーザーからは、以下の形式で40種類のアイデアの中から1つずつ指示が出されます。
【 セリフ ↲ セリフ ※ 動作や着ぐるみの指定 】
- 「※」の前:頭上にアーチ状に配置するセリフ文(「↲」がある場合は、そこで改行し2段のアーチで表示する)
- 「※」の後:キャラクターの見た目、着ぐるみの種類、動作、表情の指定
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上記を理解したら、画像は生成せずに「準備完了です。スタンプの指示(セリフと動作)を教えてください!」とだけ返答し、待機してください。40個のテーマを決めたら、8〜10個ずつに分割し、この定義書とベース画像をセットにしてChatGPTに投げていきます。
STEP 2:PowerShellでファイル名を1秒で連番化
生成した画像をローカルフォルダにまとめたら、次は整理です。
任意の順番(スタンプの表示順)に並び替えた後、各ファイルの名前を「01」〜「40」の連番に変更する必要があります。手作業でやると地味に面倒なこの作業は、WindowsのPowerShellを使って一瞬で終わらせます。
# 1. 対象フォルダに移動
cd "指定のフォルダパス"
# 2. 連番リネーム実行(ファイル名順)
Get-ChildItem *.* | Sort-Object Name | ForEach-Object -Begin {$i=1} {
Rename-Item $_ -NewName ("{0:D2}{1}" -f $i++, $_.Extension)
}この処理が終わったら、作成した40枚の中から一番のお気に入りを選び、「文字無しバージョン」を再生成してメイン画像(main)を作成します。さらにトークルーム用のタブ画像(tab)も用意し、フォルダ内に合計42枚の画像(01〜40、main、tab)を揃えます。
STEP 3:Google AI Studioで作る「ZIPイン・ZIPアウト」の魔法
ここからが今回のハイライトです。 用意した42枚の画像をLINEスタンプの規定サイズにリサイズし、さらにグリーンバックを透過処理する必要があります。これを全自動化するため、前回の仕様書をもっと簡略化しました。
アップロードしたZIPファイル(42枚の画像入り)に対して、ファイル名ごとに以下の処理を自動で分岐実行させます。
「01」~「40」の画像: 背景透過処理 → 320×320pxにリサイズ。
「main」の画像: 背景透過処理 → 240×240pxにリサイズ。
「tab」の画像: 背景透過処理 → 元画像(1254×1254px)の上部143px、下部144pxをクロップし、中央の1254×967pxを抽出 → 最終的に96×74pxへリサイズ。処理が終わると、ファイル名はそのまま維持された状態で、LINE審査にそのまま提出できる完成済みのZIPファイルとして自動ダウンロードされます。
次なる挑戦:動くスタンプと着せ替えへ
最適化を重ね、静止画スタンプ制作の基盤が完全に固まりました。
この自動化で生み出した「時間」と「ノウハウ」を応用して、「動くスタンプ(アニメーションスタンプ)」の制作にチャレンジしてみようと考えています。さらに、「LINE着せ替え」のデザインにも挑戦してみたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

