副業になる前の時間
まだ副業ではない。でも、ただの趣味でもない。
会社員として働きながら、夜や休日に文章を書き、音楽をつくり、声で話す。
それを「副業」と呼びたくなる瞬間がある。けれど、正直に言えば、まだ十分な収益にはなっていない。だから正確には、副業と呼ぶには少し早い。
かといって、ただの趣味と言い切るのも、どこか違う気がしている。
誰かに届けるために考え、つくり、発信する。反応を受け取り、少しだけ次に活かす。その繰り返しのなかで、会社の肩書きだけでは表せない自分が、少しずつ輪郭を持ちはじめている。
今週は、そんな活動をあらためて数字とともに振り返ってみた。
数字は、活動のすべてを語ってはくれない。けれど、その向こうには、確かに誰かの時間がある。今回は、その数字の向こうにいる人のことを、できるだけ書き残しておきたいと思う。
30,026回、誰かの時間に触れた
noteでは、これまでに30,026ビュー、5,846件のスキ、110件のコメントをいただいた。フォロワーは685人になった。
書いてきたのは、ドラマや映画のこと。地方で働く日々のこと。歳を重ねるなかで見えてきた景色。忙しい大人の毎日にある、小さな余白のこと。
誰かに正解を教えるために書いているわけではない。
むしろ、自分のなかにずっとあったのに、うまく言葉にできなかった感情を、時間をかけて掘り起こしているだけなのかもしれない。
数字のなかで、いちばん好きなのは「スキ」だ。
記事を読み終えた誰かが、ほんの一瞬、指を止めてハートを押してくれる。そこには、声にならない言葉が重なっているように思う。
「読んだよ」
「少しわかる気がする」
「また書いてほしい」
そのどれもが、押されたスキひとつに畳み込まれている。
文章は、誰かを説得するためだけにあるのではない。忙しい日々のなかで言葉にならなかった気持ちに、そっと輪郭を与えるためにもある。
だからこれからも、役に立つ文章だけでなく、誰かの心に静かに残る文章を書いていきたい。
21人に、次の曲を届けられる場所
YouTubeチャンネルの登録者は21人。過去28日間の視聴回数は994回、総再生時間は46.1時間だった。公開直後の最新曲は、最初の約11時間で12回再生されていた。
数字だけを見れば、まだ小さなチャンネルだ。再生回数が伸びない日には、「この曲は誰にも必要とされていないのかもしれない」と思うこともある。
けれど、再生回数が2から3に変わる瞬間、その「1」はもう単なる数字ではなくなる。
誰かが、数えきれない選択肢のなかから、自分のつくった数分間の音楽を選んでくれたということだからだ。
夜の街を歩くときに聴きたくなる曲。
夏の終わりに、少しだけ立ち止まりたくなる曲。
仕事帰り、誰にも会いたくない夜に流したくなる曲。
登録者21人という数字は、まだ小さい。けれど、そのなかに「次の曲も聴いてみよう」と思ってくれる人がいるなら、続ける理由としてはもう十分だと思う。
遠い場所で、自分の音が誰かの背景になる
音楽配信では、自分でも予想していなかった広がりがあった。
過去365日で、TikTok上では自分の楽曲が4,666本の動画に使われ、視聴回数は223.6万回、いいねは10.6万件に届いた。ストリーミングでは1.2万回再生され、1,345人のリスナーに届き、191回保存されている。
なかでも「Dil Ki Dhadkan」は、3,852本の動画で使われ、189.1万回視聴されていた。
言葉も文化も違う場所で、誰かが自分の音を選び、自分の映像の背景に置いている。
恋愛の記録かもしれない。旅の思い出かもしれない。何気ない日常や、言葉にできない感情を残すための、たった数秒の動画かもしれない。
本業だけをしていたなら、きっと見ることのなかった景色だ。
一方で、Spotifyでの数字はもっと静かだ。年間144人のリスナー、1,354回の再生、292回のセーブ、フォロワーは4人。
広く届くことと、深く届くことは違う。
たくさんの人の目に触れる曲もあれば、少ない人に何度も聴いてもらえる曲もある。どちらが上ということではない。どちらも、自分の音楽が誰かの時間のなかに残った証拠なのだと思う。
635回、声を聴いてもらえた
stand.fmでは、放送の総再生数が635回、コメントは17件、いいねは284件だった。
音声で届けることには、文章とも音楽とも違う難しさがある。
声には、その日の気分も、迷いも、言葉を探している間さえも、そのまま残る。文章のように何度も推敲できないし、音楽のように旋律の後ろへ隠れることも難しい。
だからこそ、声には温度があるのかもしれない。
「癒しと輝きの魔法/yumingさんとコラボライブ」は73回再生され、4件のコメントと15件のいいねをいただいた。「Urban Chill Asahikawa」の配信にも、20回、30回と、小さな再生と反応が着実に積み重なっている。
通勤途中。家事の合間。眠る前。
誰かの生活のなかに、自分の声がほんの少し入り込んでいる。
それは派手なことではない。けれど、一方通行で出したはずの声にコメントやいいねが返ってくるたび、画面の向こうに確かな生活者がいることを実感する。
副業になる前の個人プロジェクト
今の活動は、まだ収益を生む副業とは言えない。それでも、ただの趣味とも少し違う。
文章を書く。
音楽をつくる。
声で話す。
動画にする。
数字を見て、反応を受け取り、次に少しだけ活かす。
そこには、自分の時間と試行錯誤がある。そしていつか、誰かに価値を感じてもらえる形へ育てていきたいという意思がある。
だから今は、これを「副業」と言い切るよりも、「副業になる前の個人プロジェクト」と呼びたい。
本業の肩書きだけでは表せない、もう一人の自分を育てる時間だ。
再生数が伸びない日もある。投稿しても反応がない夜もある。何のために続けているのかわからなくなる瞬間もある。
それでも、30,026回の閲覧、5,846件のスキ、635回の音声再生、21人の登録者、そして遠い場所で使われる音楽がある。
それらは、「続けてきた時間は無駄ではなかった」と、数字の顔をして静かに教えてくれる。
大きな成功は、まだ先かもしれない。
それでも今日も、一本の記事を書き、一曲を仕上げ、一つの声を録る。
誰かの人生を大きく変えられなくてもいい。忙しい一日のなかにある数分の余白を、ほんの少し心地よくできたなら。
今は、それでいい。
むしろ、それがいい。
もしよければ、ほかの場所でも
文章、音楽、声。それぞれ別の場所で、少しずつ発信を続けています。
この記事を読んで何か感じてくださった方がいれば、気になる場所をのぞいていただけたらうれしいです。
YouTube:オリジナル楽曲や映像を公開しています。
Spotify:医療系ニュースを毎週月曜朝に配信しています。
stand.fm:日々のこと、音楽、仕事や暮らしについて声で話しています。
これからも、自分のペースで、誰かの日常にそっと残るものをつくっていきます。
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