「うまくなるより、大切なこと」#6〜誰のための応援?〜
「僕は何も言われたくない」
仲間とボールを追いかけ、相手ゴールにシュートを決めたいだけなんだ。
細かいことなんて気にしたくない。
上手くなれとか、成長がどうとか
なんで、楽しんじゃいけないの?
試合中、外から聞こえてくる…
「もっと走れ!」
「あっち空いてるぞ!」
「なんで蹴るの?」
「なんで蹴らないの?」
■子どもの目線に立ってみる
私は、15年、少年サッカーの現場にプロコーチとして関わってきました。
今は、自身の経験や価値観に基づき小さな街のサッカークラブを運営しています。
10年以上経っても、現場での保護者からの"檄"のような声かけは絶えません。
むしろ、昔のほうが「時代のせい」にして、まだ受け流せた気がします。
ときには「頑張ろう〜」でさえ、「頑張ってないよ〜」という皮肉に聞こえてしまうのは、私だけでしょうか。
ボールが飛んでくる。相手が迫ってくる。
周囲の声を聞きながら、判断して、動いて。
ピッチの中は、外から見るよりずっと"たいへん"な場所です。
どうしても観ていて声をかけたくなったとき、一度だけ、子どもの目線に立ってみてほしいんです。
子どもたちは、ポジティブな声かけを待っています。
■サッカーは、子どもたちの"遊び場"です。
先日、とあるリーグ戦で審判を担当していたときのこと。
負けていたチームの保護者から、こんな声が聞こえてきました。
「なんで強く行かないの?」「やる気あるの?」
そして、点が入ると、会場には歓声と拍手。
「キャー!」と、黄色い声援に変わりました。
盛り上がりたい気持ち、子どもたちと一緒に喜びたい気持ち。
その気持ち自体は、決して間違っているとは思いません。
応援したくなるのは、自然なことです。
でも、正直に言えば
子どものサッカーは、保護者のためのエンタメではありません。
子どもたち自身のための"遊び"です。
そしてこの遊びは、関わり方次第で「学びが詰まった豊かな遊び場」にもなっていきます。
■どんな声をかけられたいか
すこし想像してみてください。
もし、自分がプレーしているとしたら
どんな声をかけられたら嬉しいでしょうか?もっと走れるでしょうか?
どんな声があれば、安心して、全力で自分のプレーに集中できるでしょうか?
「声」は、背中を押すこともできれば、縛ってしまうこともあります。
だからこそ、少しだけ立ち止まって、考えてみてほしいんです。
その声かけは、本当に「応援」になっているだろうか?と。
■書き終えて
最後までお読みいただきありがとうございます。
少し強めの表現もあったかもしれません。
ただ、現場で繰り返されている"サイドコーチ"や、ネガティブな声かけが、見過ごされてしまっている現実があります。
もちろん、私自身も完璧ではありません。
自分のクラブの保護者の方には直接伝えられても、対戦相手や会場の他の保護者の方には、背景も知らず言葉をかけるのは、やはり難しいです。
それでも
「もっと自由に、もっと楽しく。」
時代が変わっても、子どもたちのサッカーが"子どもたちのもの"であり続けてほしい。
そんな想いを込めて、この記事を書きました。
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※このnoteは「うまくなるより、大切なこと」シリーズのひとつです。
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