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noteのトラフィック急落から学ぶ、時代に左右されないSEOの本質

note.comの検索トラフィックに、大きな陰りが見え始めました。

2025年8月以降からよく耳にしたことは、
「noteで記事を書くと上がりやすいって聞いたんだけどどうなの?」
「noteで毎日AIで作った記事を投稿している」
という声です。

そして12月に入ってからは、
「AIで記事を量産する人が増え、それに対してGoogleが対策してnoteのトラフィックが減った」
という話も一気に広まりました。

ただ、これって本当にそうでしょうか?
外部ツールで見える範囲で考察します。

前提

最初に前提として、私はnoteの運営者ではないのでSearch Consoleは見れません。
なので外部ツール(Ahrefs)を使って、外から観測できる範囲で確認しました。

2025年1年間のnote.comのオーガニックトラフィック

グラフを見ると、それまで右肩上がりの状況からトラフィックが減っています。

2025年1年間のnote.comのオーガニックポジション

まずは「現象」だけを見る(20位以内に絞った理由も含めて)

ここでポイントは「20位以内」に絞ることです。
なぜなら、20位以内は検索流入への影響が比較的大きく、外部ツールでも観測のブレが相対的に小さいからです。
(逆に言うと、100位までの話は“ツール側の取得や推定の前提”も絡むので誤差が増えやすい)


2025/9/12 → 2025/12/25:20位以内のキーワード比較

ごっそり減る前の 2025年9月12日 と、ごっそり減った後の 2025年12月25日 を比較しました。

  • Lost(20位以内から外れたキーワード数):954,507

  • New(20位以内に新規でランクインしたキーワード数):209,545

  • 上位20位以内の総量:-744,962(純減)

ここまでは「原因」じゃなくて「事実」です。
そしてこの事実だけでも、noteの“上位20の裾野”が削られたことは見えます。

さらに、Lostの内訳を見ると、もっと分かりやすいです。

  • 11〜20位からのロスト:670,778(約70%)

  • 4〜10位からのロスト:239,258(約25%)

  • 1〜3位からのロスト:44,473(約5%)

つまり、「上位1〜3位が総崩れした」というよりも、
11〜20位が大きく削り取られた、という形です。

これ、地味に重要です。

なぜなら、「全部ダメになった」ではなく、
“ヘッドは残りつつ、裾野が削られた”という現象だからです。


ただし、これだけで「AI記事が原因」と断言はできない

ここで大事なのは、データはあくまで「順位が落ちた」という事実を示すだけで、その原因までは特定できない、という点です。

削られたページ群が本当にAI生成記事だったのか、内容が薄い記事だったのか。
これを厳密に判定するには、膨大なサンプルを個別に検証する必要があります。

ただ現実問題として、Ahrefsのクレジット制限や検証コストを考えると、
現時点では「原因を断定」できるほどの根拠は集めきれません。

また、AIで作ったすべての記事が質が悪いとは言えません。
人間より丁寧な記事も普通にあります。

なので、ここから先は「事実」ではなく、私の「仮説」と考察になります。
(考察とは言っても当てずっぽうではなく、SEOの本質に沿って話します)


noteの原点は「Googleに拾われること」ではなかったはず

そもそもnoteの出発点は、Google検索で拾ってもらうための場所というより、
noteの中で必要な人に必要な記事を届けるという思想のもとに設計されているはずです。

その証拠に、noteには新規アカウントの記事で「外」からの流入がなくても、note内で記事が閲覧される仕組みが用意されています。

だから本来、SEOや検索順位は「目的」ではなく、あくまで副産物だったはずです。


いつの間にか「noteはSEOに強い」が主役になった

ところがいつしか、
「noteで書くとアクセスが伸びやすい」
「noteはSEOに強い」
という風潮が広まりました。

そして風潮が広まるほど、人は“届けたい相手”よりも、“伸ばし方”を先に考えやすくなるものです。

  • どのキーワードなら取れるか

  • どのテンプレなら量産できるか

  • どのドメインなら勝てるか

この思考に寄った瞬間、文章は読者ではなく、ランキングのために組み立てられていきます。
結果として、誰かのどこかの情報を薄くまとめただけの既視感コンテンツが増える。

これが積み上がると、noteという強い土台(ドメイン)に乗っていても、
いつか歪みが出るのは自然です。


自分のブログでも書くか?(ここが一番大事)

だから私が一番大事だと思うのは、ここです。

仮にその記事を自分のブログで公開したら、検索流入が来るまでに時間がかかる。
それでも「読者のためにこの内容を書きたい」と思えるかどうか。

この問いは、テクニックの話ではなく、意思の話です。

順位やトラフィックを追いかける以前に、
「誰に」「何を」届けたくて書いているのか。
これが、noteを含む世の中すべてのコンテンツに問われています。


2024〜2025は「悪用の穴が塞がれ続ける」時代

SEOの世界は、特定の攻略法が広まるとGoogleがバランスを調整する。
このサイクルをずっと繰り返してきました。

そして今の空気感としては、2024年3月にGoogleが明文化した新スパムポリシーの運用・強化が続いているフェーズです。
ここで言いたいのは「AIが悪」ではなく、“悪用の型”が塞がれ続けているということです。

もし今回のnoteの変化が、ドメインの評価を借りた中位以下の記事群の整理だとしたら、
「11〜20位が大きく削られた」という観測とも整合します。

ただし繰り返しますが、ここは断言ではなく仮説です。


結論:SEOが副産物である限り、書く理由は揺らがない

今回、20位以内のデータだけでも「裾野が削られた」現象は見えました。
でも「AI記事が原因」と決めつけるには根拠が足りない。ここは誠実にそう言っておきます。

ただ、結論だけは変わりません。

「楽に順位を上げる方法」を探すことは、実は一番危うい。
なぜなら、外部環境が変わった瞬間に“書く理由”ごと揺らぐからです。

一方で、noteの原点のように「必要な人に必要な記事を届ける」が軸にあるなら、
SEOは副産物であっても、書く理由は揺らぎません。

結局、最後に残るのは「誰のために、何のために書くのか」。
これに尽きます。
これはSEOの本質です。


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