「辞めるって言ったら肩身が狭い?」50代看護師のリアルな退職準備
「辞めるって言った後って、肩身が狭くならない?」
そう友人に聞かれたとき、思わずドキッとしました。長年病棟で働いてきた私も、ずっとそう思っていたからです。
退職を伝える日を想像すると、不安で胸がいっぱいになる…。
でも、
実際は、伝えた後も肩身の狭さは感じませんでした。
どうして?――その理由は、これまでに積み重ねてきた“ちょっとした準備”にありました。
◆私が退職を決めた理由
来春、私は看護師として30年以上も働いていた職場を辞めます。
理由を一言でいえば「このままでは自分をすり減らしてしまう」と思ったから。
具体的には⬇️
•仕事量や残業時間の多さに、体力的な限界を感じるようになった。
•委員会や係の業務、後輩指導など、看護そのもの以外の負担が大きくのしかかっている。
•定年が65歳に延び、この病院でそこまで働く姿は想像できなかった。
•持病のあるシニア犬との時間を優先したい。
•子どもが社会人になり、親としての役割に一区切りをつけられた。
「ここまでよく頑張った」と自分に言い聞かせて、退職を決めました。
退職を決めてからの、心の葛藤•行動を毎月まとめていますので、ぜひ読んでみてください💗
◆ “辞めます”の前に、小さなサインを
辞めたい気持ちはある。
だけど――まだ、決心がついてない間も、少しずつ“匂わせ”をしていました。
「もうそろそろ、体力が限界になってきたよー」
「新しい薬や治療法が覚えられない!」
「犬に長時間、お留守番させたくないの。」
そんな会話を、家族や職場との日常に混ぜていました。
子どもが社会人になったら、親の務めは一旦終了!自分のやりたい事をしたいな――そんな話も2〜3年前からちらつかせていました。
最初は「またまた〜」と笑って流されていましたが、繰り返すうちに「本気なんだね」と受け止めてもらえるようになったのです。
突然の宣言ではなく、相手にも心の準備をしてもらえたのだと思います。

◆働き方を見直してみる
退職をすぐに決めたわけではありません。
「このままじゃ体がもたないな…」と思ったときに、まずやってみたのが働き方の調整でした。
私の場合は思い切って「夜勤専従」に切り替え。
夜勤専従は、日勤に入らず夜だけを担当する勤務スタイルで、その代わりに委員会や係の仕事が免除されるんです。
そのぶん、看護以外の雑務が減って、少しラクになりました。
もちろん、夜勤専従がすべての人に合うわけではありません。でも「どうやったら自分の負担を減らせるか」を考えるのは、誰にでもできることだと思います。
係の仕事を抱え込みすぎないようにするとか、後輩指導をまるごと任されないように小さく分けてもらうとか。
「残業は30分まで!」「終わってない人の手伝いは最小限に…」◀︎これは私にとってだいぶ勇気がいることですが😅
自分でルールを決めるのもアリです。
そんな小さな工夫でも、振り返ってみると“辞めやすい環境”を整えることにつながっていくんだと思います。
◆家族の支えと、小さな備え
大きな支えになったのは、やっぱり家族の存在でした。
私は、どちらかといえば、まず自分で決めてから伝えるタイプ。
実際に話したときには、
「家のローンは?これからどうするの?」「その歳から雇うとこないよ」「もったいない」
と一気につっこまれましたが(笑)
しかし、そこで大きな壁にはなりませんでした。
もともと私は、食費や日用品、教育費、ペット関係の支出を担当していました。
その中でも大きなウエイトを占めていた教育費がなくなっていたことが、家族を納得させる材料になったのです。
そして、
夫は「あなたが決めたなら」と意外にもあっさり。
そして看護師をしている娘からは、「自分のやりたいようにやりなよ」
と背中を押してもらえました。
(その横で息子が「じゃあ旅行行こう!」と便乗してきたのには思わず笑いましたけどね。)
さらに、NISAやiDeCoなど小さな積み立ても続けていたことで、家族も「それなら、とりあえずは大丈夫だね」と納得してくれました。(我が家は、夫婦それぞれ貯金してます)
大きな額ではないけれど、“まったくゼロではない安心”は想像以上に大きかったのです。
◆有給は“まとめ取り”より“少しずつ”
退職を伝えた後に大事なひとつが有給消化です。
退職間際にまとめて請求する人もいましたが、年度末に退職者が重なると調整が難しく、上司との関係がこじれるケースも見てきました。
長年勤めた職場の最後を、嫌な気持ちで終えたくはありません。
そこで私は「毎月少しずつ消化させてください」と交渉し、実際に毎月数日ずつ有給を使わせてもらっています。
最初は「休む=迷惑」という罪悪感もありましたが、少しずつ消化する中で「これでいいんだ」と思えるようになったのです。
◆肩身の狭さは、思い込みかもしれない
私は緻密な計画を立てて退職準備をしてきたわけではありません。
けれど、「子どもが社会人になるまでは私の役目」「愛犬と過ごす時間を大切にしたい」と会話に出したり、働き方を少しずつ見直してみたり…。
そんな小さな工夫の積み重ねが、結果的に準備になっていました。
だから「辞めるって言ったあと肩身が狭くなるのでは?」という心配は思ったほど感じなかったのです。
周囲の人たちからも「もったいない!」とは言われるものの、「そんなこと言ってたね」と違和感を持つことはなく、自然に受け止めてくれていたように思います。
あっ、ここで忘れてはいけない大事なことがあります。
それは、「辞める」と伝えたあとも、これまで通り患者さんに真剣に向き合い、看護の質を落とさないこと。
積み重ねてきた信頼は、何よりも自分を守ってくれるもの。
だからこそ、最後まできちんとやりきることが、安心して次の一歩を踏み出す力になると思っています😊

◆今からできる小さな準備
もし今、「具体的な退職時期はまだ決めていないけれど、そう遠くないかも」と感じている人がいたら。
決めてからではなく、今からできる小さな準備を始めてみてください。
家族や職場に少し“匂わせ”てみる
働き方をほんの少し変えてみる
積み立てなど小さな備えをしてみる
ほんの小さなことでも、未来に向けた安心につながります。
このnoteが、同じように退職を考えている方の、一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しく思います。
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