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#22 三里塚を離れる

*書きかけのnoteが別にあるのですが、その前にこちらのnoteを公開します。

一昨日1月28日、三里塚の賃貸を引き払いました。
2014年8月から拠点としてきた小さな住居兼事務所兼書庫で、入居以来ベッドも置かず、資料に囲まれて暮らした質素な宿坊のようなところです。
一昨年10月末に都内へ転居したので、それ以降は住居ではなくなり、資料置き場というか、出張ベースで訪れる休憩所というような場所になっていました。
そう、もっと正直に言えば、この11年間の心のよりどころだった、とも言えるでしょうか。
その場所を手放すことにしたのです。

引き払った理由はいくつかあります。
東京で新しい暮らしが始まったこともありますし、『羊と日本人』の出版が一つの区切りとなったのも本当です。
しかし、それ以上に、引き払うことによって新しい時間を歩みだしたい、新しい関わり方を始めたいという思いが募っていたのでした。

その新しい時間がようやく始まろうとしています。
ここから、三里塚との新たな関わり方が始まるのです。
この数日は、その新しいかたちを想像しながら、引き払ったあとの虚脱感を振り払い、ひたすら仕事の締め切りへの対応をこなしてきました。
ようやく仕事も落ち着いて、このnoteを書いているというわけです。

それにしても、本格的に部屋を片付け始めて、ようやく空っぽになるまで、こんなに大変だとは思いませんでした。
片付けても片付けても、物がなくならないのです。
資料類はほとんど東京に移し終えたあとでしたので、生活を支えてくれた日用品のあれこれです。
自分がこの土地に深く根を張っていたんだと改めて気づかされました。
同時に、郵便や思い出の品々を整理しながら、本当にたくさんの人に支えられてきたことも改めて気づきました。
感謝の気持ちとともに、足を止めないことを改めて肝に命じました。

三里塚を片付けた今、何となく不思議な心地です。
不安ではなく、浮遊感です。
これが三里塚との新しい関わり方の始まりなのでしょう。
実は、賃貸は解約しましたが、まだ残しているものがあります。
それをどう活かすか、今考えているところです。

今後のことですが、これまで書いてきたとおり、三里塚教会の歴史を中心に調査を進めていきます。
それと同時に、新しい関わり方の一つとして、下総御料牧場研究会の活動を4月ごろから始める考えです。
基本的には、自分がやりたい研究を誰かと一緒にオープンなかたちで定期的にやっていきます。
中身は、資料調査とヒアリングです。
その延長線上で、2023年に開催したシンポジウムのようなものもやりたいと考えています。
どうぞご期待ください。

とりあえず、今週末は身も心も開放して休みます。
2月に入ると新たな旅が待っています。
その旅路についてはまた改めて。

<おわり>

4月、下総御料牧場研究会を始めます。

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