バルセロナ・グラシア地区の昭和レトロなバル、Vermuteria del Tano
バルセロナのレトロな老舗バルを訪れるシリーズ。
今回はグラシア地区のVermuteria del Tanoというベルムテリアを訪れます。ベルムテリアとはベルモットを売りにしたバル。ベルモットはアペリティフなので普通のバルのようにパタタス・ブラバスなどのタパスはなく、缶詰の魚介類やオリーブやアンチョビなど火を通さない簡単なおつまみを提供するバル。
ベルモットやベルムテリアについてはスペイン随一のベルモットの町、レウスを訪れたときに紹介しているので詳しくはこちらを。
カサ・ミラやカサ・バトリョなどのガウディ建築のあるグラシア通りの北に位置するグラシア地区。
昔は村だったので古い建物が多く残りバルセロナの旧市街のような雰囲気もあります。その割には意外と観光客は少なく、町を歩くのは地元民か欧米の移住者がほとんど。
グラシア地区でもそれほど多くない平屋の建物に店を構えています。今でこそ5-6階建ての建物が多いですが、かつてはこんな平屋がずらりと並んでいたスペイン。お店の前を歩くといつも外に人が溢れています。

外観も趣があり良さげ。Vermuteria del Tanoはワイン、油や卵などの食料品を売る食料品店として1927年にオープン。実はベルムテリアを始めてからは今のオーナーになってからで、まだ35年ほどなのだそう。

中に足を踏み入れると入ってすぐにバルのカウンター。ベルムテリアではマストアイテムのポテトチップス(タバスコのようなSalsa Espinalerというソースをかけて食べます)の袋が目につきます。

カウンター右手にはレトロな白い冷蔵庫。木目が見える木の扉のものが多いですが、レトロな冷蔵庫は現役で、老舗バルで良く見ます。

スペインのバルはどこもビールを飲む人が多く、ベルムテリアと言えどもここも例外ではなくビールが多いです。

店内はコンパクト。どうりで外に人が溢れるはずです。

カタルーニャ語のメニューも大分読めるようになりました。アンチョビ、マテ貝、ムール貝などありますが大抵こういうのは缶詰を開けてお皿に乗せただけ。

無難に白ワインにしました。

壁中には意外と欧米各国のものが。ドイツの鳩時計や右手はトルコの時計でしょうか?

ミニ達磨も!

上の方には目覚まし時計がズラリ。

お店が掲載された新聞の切り抜きや写真なども。

老舗バルは壁にズラリと装飾がされていることが多く、それらを見るだけでも楽しいです。バルとしての歴史は短いものの食料品店の内装をそのまま残しているようなのでまるで100年前にタイムスリップしたような感覚。
こういう場所で飲んでいると「スペインにいる」と強く感じるのですが、レトロなバルは徐々に無くなりつつあるのが現状です。
