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【愛知】酒の文化館 | 朱印倶楽部「筆皇」非公式ツアー | 2003年アーカイブ


朱印倶楽部「筆皇」は、とあるシステム会社で、同じプロジェクトに携わっていた仲間を母体として誕生した。

残業代ゼロのまま徹夜が続き、ついには実質時給が500円を切るという過酷な環境に耐えかね、メンバーは一人、また一人と会社を去っていった。最後まで残っていた3号もついに退職し、現在は全員が別々の会社で働いている。

過酷な労働環境から逃れた者たちは、その後、己の幸せと御利益を求め、今度は休日を潰して全国各地の朱印集めに奔走している。


メンバー紹介


■会員1号 筆皇

朱印倶楽部「筆皇」発起人。自分の弱さを全面的に出す日本人的カリスマでメンバーをまとめる。極度の寂しがりだったが30歳を過ぎて初めての一人旅に成功、自称「一人旅マスターレベル」。各方面、奇妙な器用さを持つが、肝心の人生設計は不器用。


■会員2号

早くから調理免許を持っているが運転免許は最近取得。本人より稼ぐという噂の嫁さんをもらい、倶楽部内3人目の不届者となる。調理免許を持っているだけあって味にはうるさい。


■会員3号

前システム会社新入社員。筆皇の「3年は続けた方が良い」という忠告を守り、3年待って転職した忠義者。一番年齢が若いだけあって新日本人的要素と会話センスを持つが、基本的にネガティブな性格。メンバー中で唯一この世に籍が無い方々を見ることができる。


■会員4号(自分)

前のシステム会社には、中途組として最後に入ってきたくせに、辞めたのは誰よりも早かった根性なし。若い頃は、旅行となれば強行日程を平然と同行者にも押しつけるハードスケジューラーだったが、最近は老化が進み、無茶が利かなくなってきた。筆皇では2人目の既婚者。前世で何かやらかした報いなのか、とても気が弱い。


■会員クモハ42

筆皇の前々会社の先輩で、唯一前システム会社以外のメンバー。愛車のミニが故障続きでちょっとブルーな車好き。筆皇のハートを鷲掴みにするカリスマを持つが、一緒に行く寺社で賽銭を入れる事はほとんどない。宿泊する際は必ず部屋にお札が貼ってないかの確認をおこたらない。


■会員イアン94

性格がよく分からない男。電話をしても出ない、予定はドタキャンする、愛想も無いと最低最悪の性格ながら、変に人懐こい所と面倒見の良い所があって、憎めない時もある。「つまらん」以外の自己主張が無いため分かりにくいが、知性・運動神経共に倶楽部内屈指の能力を持っているらしい。


久しぶりに6名が顔をそろえる、朱印倶楽部「筆皇」の非公式ツアー。今回は、半田市にある二つの無料スポットが目的地。

途中で酒が入る予定のため、今回は公共交通機関を利用して現地集合という、「筆皇」としては珍しい行動パターンとなった。ところが、予約の時間が刻々と迫っているというのに、肝心のメンバーがなかなか集まらない。


今回の最初のスポットは半田市にある「酢の里」。半田が日本の寿司業界に誇る「ミツカン」による「酢」を中心とした紹介がされている。


集合時間の14:00直前に到着した3号と自分は、酢の里を目の前にして他メンバーの到着を待つ…。
待っている間にも数台の観光バスが到着し、観光客が吸い込まれて行く。


ついに見学開始の時間を迎えてしまい、焦りを募らせる3号と自分。その周囲に漂う「酢」の香りが、人生のすっぱさを容赦なく教えてくれる。


乗りなれない公共交通機関の為か、予定より30分遅れて、筆皇42号94号が到着。2号は仕事のため、夕方から合流することになっている。

ひとまず恒例の開会式を執り行ったものの、今からでは見学時間に間に合わないと判断。今回の目的地の一つであった「酢の里」は、早くもパスとなった。

開会のあいさつを行う、筆皇

酒の試飲ができるとあって、メンバーの期待も高まる「酒の文化館」に到着。こちらも「酢の里」と同じく、ミツカンの子会社である酒造会社が運営する施設。


江戸時代から約30年前まで実際に使われていた酒蔵を改装した建物。
その正面には、同社の主力商品を大きく掲げた看板が設置されている。


明治23年、この地で行われた陸軍大演習の際に大本営が置かれた屋敷跡。説明板は諳んじて読めるくらい熟読するのがマナーだ。


建物正面向かって右側にある便所。
壁には木の節目による穴が多数開いており、覗けば丸見えなのではないかと心配になり、確認してみたが、さすがに外からは見えないよう工夫されていた。


酒蔵といえばこの「杉玉」
年に一度、その年の新酒ができた時に周りに知らせる為に新しいものと替えられる。別名「枯れたジャンボマリモ」


予定の時間となり、いよいよ見学開始。
ちゃんと案内係の人が現れ、館内を案内してくれるとのこと。

見学者は、我々のほかにカップルが一組。果たしてこの二人は、酒蔵見学にやってきた男5人の怪しげな一団を見て、何を思ったのだろうか。


入ってすぐ階段を登り2階へ。上がった所にいきなり現れるプチ杉玉。


パネルを順序良く説明してくれる案内係のお姉さん。


見学は、パネルによる酒造りの説明、江戸時代に使われていた酒造道具の解説、約5分間のビデオ鑑賞と続き、いよいよお楽しみの試飲タイムへ。

試飲できるのは、日本酒やワイン、仕込み水など約10種類。一部の高級酒については、有料での試飲となっている。


酒の種類の説明をする案内係に遠距離から睨みを利かせる暴君94号。早く酒が飲みたいらしい。


試飲スタート。
腹が減っていたらしく、酒の肴として置かれていた大吟醸入りカステラを最初に頬張る3号。濃厚に酒の味がする無料カステラに思わず顔をしかめる。


無料の酒に乾杯。


無料の酒が入り、早くも統一感を失ったメンバー。
手前にいるのは同じ見学班だったカップルの男性、奥のおじさんは、知らない間に合流していた見知らぬ人。

ちなみに、無料で試飲できたスパークリング日本酒は絶品。


試飲後は自由行動となり、再度先程の資料の見学をする。


「あみだ」と呼ばれる木製の巨大滑車。階下と大きな器具を上げ下ろしする為のもの。
形が阿弥陀如来の光臨に似ているためこの名がつけられたらしいが、この頃にはもうどうでもよくなっていた。


江戸時代の酒蔵を改装した資料館。
後から写真を見ると、天井の造り等に建物の歴史を感じることができるが、現地ではもうどうでもよくなっていた。


酒造に使った釜。
3人くらい一度に煮る事ができる大きさ。
石川五右衛門もこれくらいの釜で煮られたのだろうか。


有料販売コーナー。
試飲コーナーで紹介された酒や、大吟醸入カステラ等を購入することができる。


販売コーナーの脇には、有料の試飲コーナーも設けられている。大吟醸が一杯150~200円、10年熟成酒でも250円と、かなり良心的な価格設定。
例のカップルの男性も早速飲んでいたが、筆皇メンバーは基本的にタダ酒専門なので、誰一人として見向きもしなかった。


入場前


入場後
強そうだ。


<おわり>


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