【愛知】常滑市大野町散歩(1回/全2回) | 愛知県常滑市 | 2006年アーカイブ
デジタル一眼レフを買ったものの、室内でしか撮影していなかったので、屋外で撮影しようと常滑市大野町をふらっと散歩してみた。今でこそ寂れた町であるが、昭和中期までは知多における海水浴のメッカであった。現在も古い町並みをみることができ、撮影スポットとして悪くない場所である。残念ながら今回は腕がついていかず、露出オーバーやらピンボケ写真を大量に排出してしまう結果となった。
名鉄常滑線の大野町駅。
急行停車駅ではあるものの、駅前で客待ちをしていたタクシーの運転手たちは、「最近は新舞子の方がいいよなぁ」「ここじゃあ、客来ないしなぁ」と、口々に嘆いていた。
とはいえ、大野町が観光地として体をなしていないことなど、今さら愚痴るまでもない話だ。恐らく愚痴というより、通りかかった観光客に向けての、何かしらのアピールだったのだろう。

駅前の泰誠家政専門学校。
かつて大野湊として栄えた商人の町であったため、女子教育や実業教育が盛んな土地柄だったのだろうが、現在では生徒を集めるのも難しいと思われる。
※2008年3月廃止

町の中心から大野海水浴場へ向かう道。
かつては海水浴シーズンになると、多くの人や人力車が行き交い、にぎわいを見せていたのだろうが、今ではその面影も薄く、車同士のすれ違いにも気を遣う、静かな旧道になっている。

時代がかった自転車とそれに似合う軒先、そして露出オーバーな自分の写真。

途中であおってきたベンツも、狭い道に入った途端、追いついてこなくなった。ベンツに追われたら細い道に入ればいいのだと34歳にして学習した。

元理髪店
その全く反理髪店チックな店先と右から左に読む文字を見ると、戦前からやってた店だと思われる。何より数十年変えていないであろうガラスが泉重千代チック。

十字路の角に立つ、多角形の建物。
大正から昭和初期にかけて建てられたものだろうか。正確な年代は分からないが、かつて多くの人が行き交ったであろう路地に、今もぽつんと佇んでいる。

知多四国霊場第70番札所の海音寺。
境内の松の巨木と歴史ある本堂が美しいが、背後に建つ高層マンションがその背景を塗り替えてしまっている。

海音寺の寺号額には、海中から出現したと伝わる「浜薬師」と呼ばれる薬師如来のことと、「世界最古海水浴場」についての記載がある。
「世界最古の海水浴場」…、普通に考えれば、寺の寺号額にわざわざ書くようなことではない。ところが寺号額がそのまま観光案内板のようにもなっている。
もっとも、これが海水浴客や参拝者を古くから迎えてきた、大野という町ならではの姿なのかもしれない。

「打ち立てコンクリートあるある」の、ニャンコの足跡。
コンクリートの寿命は、概して猫よりも長い。こうした足跡を見ると、この足跡の主は、今もどこかの路地を歩いているのだろうかと、つい気にかかる。

木の枝のようにはりめぐらされた電線とそそり立つ電柱。
かつては商店が並び、人通りも途切れなかったであろう目抜き通り。現在もわずかにその痕跡を残す。

店先に「おじいさんのランプの宿」とある旅館、「恩波楼」。
新美南吉の代表作のひとつ、「おじいさんのランプ」で主人公がこの大野町でランプを初めてみた場面にちなむようだが、実際に物語と関係があるのかは不明。

現在(2026年)、常滑市の公式観光サイトで確認すると壁面が朱色(?)に塗られていた。

新舞子マリンパークの風力発電所。
残念ながらヤンキーチックなスメルがするのであまり近寄ったことはない。弱者はこういう嗅覚が発達していないと長生きできない。

伊勢湾を挟んで鈴鹿山脈。
年末に降った大雪を冠して、さながらアルプスのような様相を見せる。

シャッターを押す指が凍える寒風の中で釣りを楽しむおじさん。
後ろの工場群を見ると、ここで釣った魚はあまり食べたくない。

「あぶない」というわりにはかわいらしい看板。
しかしよく見ると背中に翼、つまり「気をつけないと死んじゃうよ」という辛口な警告。

「あぶない」というわりにはかわいらしい看板。
しかしよく見ると全身真っ赤、つまり「気をつけないと血だらけになるよ」という辛口な警告。

<つづく>
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