【静岡】道のない駅 | 秘境駅 小和田駅 (1回/全3回) | 静岡県静岡市 | 2003年アーカイブ
ある日ウルトラマンレオの弟に良く似た名前の地図ソフトを見ていると、駅なのに道路が接していない駅がある。
JR飯田線の小和田駅だ。他にも探してみたが、中部地方にそれと同じような駅は見当たらない。わびさび好きの自分としてはこれは行ってみるしかないと思い立ち、今回の一人旅となった。
出発に際し、事前調査をしようと思い、ネットで「小和田」で検索してみると結構ひっかかる。どうやら鉄道マニアにはメジャーな駅らしい。それらのサイトも見てみたかったが、見てしまえば自分が行く為の興味は半減してしまうということで、出発まで一切見なかった。
そこへ行けない人に、少しでも行った雰囲気を伝えるのがコンセプトではあるのだが、情報が氾濫しすぎているのも場合によっては考えものだなと、妙な考えを持ちつつの旅となった。
JR飯田線の中部天竜駅前で車中泊、田舎なので駅前の駐車場も無料で他に車も無い、楽々な車中泊だった。

小和田駅往復が終わったら、見学しようと楽しみにしていた「佐久間レールパーク」だったが土日のみ開館とのこと。この日は有休を取った金曜日、当然お休みとなる。
下調べが甘かった。

中部天竜に併設されている「佐久間レールパーク」。
夏休み等を除き、基本的には土日のみの開館となる。
もともと入場料も安い(140円)が、乗車券を持っていると無料となる。

中部天竜7時8分発の飯田行き、1両編成。
高校時代に一時期超ローカル線を使って通学していたのでこの1両編成というのは珍しくないが、当時はワンマン運転で整理券を用いる方式だったのに比べ、今回は運転手と車掌が乗り込んでいるリッチな方式だった。

中部天竜を出た時には乗客は自分を含めて3名。これぞローカル。
飯田線はすこぶるトンネルが多いので景色に見とれる暇もなく早速トンネルイン。
峰トンネルと言って、佐久間ダム建設で水没地帯をよけるためのトンネル。妙に長い。

中部天竜駅では駅員が出勤していなかったために、車掌さんから乗車券を購入する。これもずいぶん久しぶり。

中部天竜から小和田までの乗車券。
車掌さんに「小和田まで」と言うと、ちょっと不思議な顔をされた。

ローカルだと油断をしていたら、途中駅からエプロンを着たおばさん軍団が乗車してきた。「豆腐は10日から」、「油揚げは8日から」と、謎の会話が飛び交う。
これが暗号だとしたら超一流だろう。

小和田駅
降りるのは自分一人。
ホームから周りを見渡すが、家らしきものは見当たらない。
これで普通に家とかあったら意味がない。とりあえずほっとする。

列車交換の為、自分が乗ってきた列車はまだホームに停車中。
あまりホームで写真を撮っているのも恥ずかしいので早々に駅舎へ。
想像したよりも大きな駅舎だ。

とても昭和レトロな駅舎。
ちなみ右上に見える、鳥の巣らしきものには「愛」と書かれている。
どうやら、そっちの路線で売り出そうとしたらしい。

手書きの近辺地図
この地図により、駅が三県の県境近くにあるのは理解できたが、それ以上を望むのは酷というものだろう。


窓口。
もちろん駅員はいない。あまり汚れてないところを見ると、誰かがたまに清掃しているのかもしれない。

「旅の感想 句詩 短歌などをつづってみませんか」とあるが、駅ノートらしきものはなかった。
ちなみにぶらさがっている絵馬らしきものには、カップルの熱々メッセージが書かれていた。ただし10年近く前のだけど…。

この駅で二組ほどのカップルが結婚したらしい。駅名にふさわしく、純日本形式で行われたようだ。ちなみにこの写真は小和田駅に掲載されていたもの。
ただ、便所は暗く汚い汲み取り式、着替えは駅舎で行うとしても、いくら仮説結婚式場があったとしても、参列者はさぞ大変だっただろう。

結婚式の際、特別列車が運行されたようで、そのヘッドマークが飾られていた。

時刻表
7時41分にこの駅に到着し、8時37分で折り返す予定。
午後はかなり運行間隔が開くので、朝早く勝負したい。

<つづく>
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