心理学で幸せを作るレシピ
あなたは幸せになりたいでしょうか?
幸せになりたいということは、今は幸せではないということでしょうか?
そんな単純な論理に落とし込めるものではないし大げさな言い方かもしれませんが、幸せになりたいと思ってるということは、少なくとも今はない何かを未来に求めているということです。
ちなみに、わたしは幸せになりたいなあと思います。
今はない何かを未来に求めている。
今はない。
それがないせいで、
今この時、どこか違和感を感じているんだけれども、将来それに巡り合うことで「納得できる」瞬間が来るんじゃないかと思っているはず。
それが「幸せになりたい」という感覚です。
ここで、岸見一郎さんと古賀史健さん著の『嫌われる勇気』から引用を1つ。
(青年)しかし、先生はまだわたしの質問にお答えになっていません。たしかにわたしは、他者貢献を通じて自分を好きになることができるのかもしれない。自分には価値があるのだ、自分は無価値な存在ではないのだ、と思えるのかも知れない。
でも、それだけで人は幸福なのですか?この世に生を受けたからには、なにか後世に名を残すような大事業を成し遂げたり、わたしが「他の誰でもないわたし」であることを証明しないことには、ほんとうの幸福は得られないでしょう。
先生はなんでも対人関係のなかに閉じこめてしまって、自己実現的な幸福についてなにも語ろうとなされない!わたしにいわせれば、それは逃げです!
(哲人)なるほど。よくわからないのですが、あなたの考える自己実現的な幸福とは、具体的にどういうものでしょうか?
(青年)それは人それぞれですよ。社会的な成功を望む人もいるでしょうし、もっと個人的な目標、たとえば難病の特効薬を開発せんとする研究者もいれば、満足のいく作品を残そうとする芸術家もいるでしょう。
(哲人)あなたの場合は?
(青年)わたしはまだ、自分がなにを求めているのか、将来なにをやりたいのか、よくわかりません。でも、なにかをやらなきゃいけないことはわかっています。いつまでも大学図書館で働いているわけにもいかない。生涯をかけてめざすべき夢を見つけ、自己実現が達成できたときにこそ、わたしは真の幸福を実感するでしょう。
ここでは、哲人がアドラー心理学の考え方について説明してきたところで、青年は「自己実現的な幸福」という今にないものを将来に求めていて、それが何なのかはまだ分かっていないんだけれどもそこに至らないと幸福じゃないんだということを言っています。
また、この本の全体の内容として、わたしたちは今この瞬間に幸せになることができ、そんな今この瞬間の生き方を選択することができるということを投げかけてきます。
では、つまり幸せって何のことで、どうすれば「将来に」でなく今この瞬間幸せになれるんでしょうか?ここから先は少しアドラー心理学から離れて、持論を話させていただきたいと思います。
結局ですね、あなたの感じていることこそが全てです。あなたの今感じているもの、主観的に感じている感覚が、全てなんですね。
全てというのはどういうことかというと、あなたという人がいて、内蔵や皮膚や目や鼻がついていて、胃が痛いとか、買い物袋が重いとか、すごく嬉しい気持ちだとか、疲れたお腹へったとか、大切な記憶を思い出してるとか、
あなたが一人称視点で体験しているあなたを含むこの世界が人生の全てであって、その感じているものだけがあなたをつくっているんです。
生きている中であなたの感覚以外の何かがそこにあるかっていったらそんなものはなくて、例えば他の人との折り合いをつけきゃいけなくて他の人の気持ちを想像したりすることもあるかもしれませんが、そこでもあなたが経験できるのは自分としてどうしたいかとか、自分がどう感じているかだけ。
これらの、言葉では最大限に言い表すことができないような主観的な意識の体験のことを、質的な感覚、感覚質(クオリア)と言ったりするんですが、周囲の環境を見て聞いて感じて、そして自分の体の状況や気持ち・感情なども感じ取って、その中で生きているのが私たちです。
さて、幸せを定義しましょう。簡単に言うと、
幸せ=ただ自己が実現され続けること
です。
ちなみに、この自己実現というのは先ほどの青年が言っていた「自己実現」とは似て非なるものでして、
自己が実現される、つまり、自分という一個体が一個体としての特徴を発揮して、本来あるべき自然な自分を実現させることを指します。
「今幸せになる」という課題を解くためには、
今に感じている「違和感」を消す必要があります。
今に納得できる、しっくりくる時間にすることで、この「違和感」を消すことができて、今この瞬間に対して自分がとてもとても馴染んでいるという感覚が持てるはずです。
つまり、将来何か凄いことを達成する「自己実現」をまだ見ぬ幸せとして据えるのではなく、
今しっくりくることをできる範囲でやって、ただ自然な自分が発揮されている状態を作る。そして、勝手に自分のできることが増えていく。
こんな状態を目標に今を生きることが解決策です。
自分が生来何にしっくりきて、自分がどんな習性・症状を持っていて、何をしているときに特に「自分」が発揮されているのかということを知るには、自己理解が必要ですが、
それを見つけるためのアプローチについては、こちらの動画を試してみてください!これが1つの糸口になるかなと思います。
ただ、今この瞬間に納得することができたら良いと言っても、例えば未来の「今」のために、今の「今」を犠牲にすることを幸せに感じる人もいるでしょうし、その辺りについてもやはり主観的な感覚というものは人によって千差万別で
なので自分が納得できるような選択をしたらいいんですね。
他にも、例えば「違和感を感じている」んだけれどもそれが実は後々考えるとすごく良い体験に感じられたり、辛かったことも今の自分の糧になっていたり、
それだけでは説明のできない感覚も様々あるでしょう。
しかしやはり私がこれは揺るがないと思うのは、時間軸は置いておいたとしても、自分自身のど真ん中にある純粋な意欲が発揮されているであるとか、それを考えるとワクワクはつらつとして「自分」の心身が喜ぶものをやるとか、そんな時間が必要だということです。
今にときめいていたらやっぱり強いと思います。
自分の感性が発揮されている瞬間で、自分が一番魅力的に輝いている瞬間です。
あなたの持っている性質(あなたの矢印が自然に向いて、勝手に走り出して勝手にゴールテープを切ってくれるような趣向)が、なにをやったりなにを知ったりすると発揮されるのか。ただ自己が実現されるのはどんなときなのか。
一生を通して一緒に見つけていきましょうね!
(最後まで読んでいただきありがとうございます!!)

