高年齢雇用継続給付をもらうと年金は減るのか?噂を整理してみました


私のまわりには、情報収集が好きな人が何人かいます。
相談業を開始するにあたって、そういう方の存在はとてもありがたいものです。

先日、その中のひとりから、

「高年齢雇用継続給付をもらうと年金が減るらしい」

という話を聞きました。

そこで、ふと疑問に思ったのです。
高年齢雇用継続給付は雇用保険の制度です。
一方で年金は別の制度です。
それなのに、なぜ「年金が減る」という話になるのでしょうか。

しかも話を聞いているうちに、
私には
「申請すると損をする制度」
のようにも感じられました。

制度がかなり複雑なので、誤解が広がりやすいのかもしれません。

そこで今回は、できるだけ簡単に整理してみます。


結論

結論から言うと、高年齢雇用継続給付を受けたからといって、必ず損をするわけではありません。
ただし、条件によっては、老齢厚生年金の一部が調整されることがあります。

ですが、多くの場合は、高年齢雇用継続給付を受けた方が、収入全体では増える仕組みになっています。

また、減額されても
期間は限定的です
「一度減額されたら一生そのまま」
というわけでもありません。

このあたりが、誤解されやすいポイントです。


高年齢雇用継続給付とは?

高年齢雇用継続給付
(こうねんれい こようけいぞく きゅうふ)

名前が長くて難しそうですが、簡単に言うと、
「60歳以降に給料が下がった人への補助」
です。

たとえば、

- 定年後に再雇用された
- 同じ会社で働き続けている
- 仕事内容は似ている
- でも給料は下がった

というケースがあります。

そうした人に対して、減った給料の一部を補うために支給されるのが、高年齢雇用継続給付です。

ここで大事なのは、
「老後生活を支える年金」
ではなく、
「働いている人の収入補助」
という点です。

雇用保険の制度だと考えると、イメージしやすいかもしれません。

「年金が減る」と言われる理由

ここが一番ややこしい部分です。
実は、「年金が減る」と言われる理由には、
別々の制度が関係しています。

① 在職老齢年金

働きながら厚生年金を受け取る場合には、
「在職老齢年金」
という仕組みがあります。

これは簡単に言うと、
「働いて一定以上の収入がある場合、老齢厚生年金の一部を調整する制度」
です。


2026年4月からは、

- 老齢厚生年金の月額
- 給与(月給や賞与を月換算した額)

この合計が65万円を超えると、超えた分の一部が支給停止になります。
ただし、かなり高めの基準なので、以前より対象になる人は減っています。
また、これは厚生年金に加入して働いている場合の制度です。

そのため、

- 個人事業
- 配当収入
- 不動産収入

などは、原則として計算対象にはなりません。
しかし、会社経営をして役員報酬を受け取る場合などは、厚生年金の加入状況によっては対象になるケースがあります。

② 高年齢雇用継続給付との併給調整

もうひとつが、高年齢雇用継続給付との調整です。
高年齢雇用継続給付と老齢厚生年金を同時に受け取る場合、条件によっては、老齢厚生年金の一部が支給停止になります。

これを
「併給調整」
などと呼ぶことがあります。

ここで誤解してはいけないのが、
「調整される=損」
ではないということです。

実際には、高年齢雇用継続給付を受け取った方が、収入全体では増えるケースが多いです。

そのため、一般的には、対象になるなら申請した方が有利と言われています。

高年齢雇用継続給付については、
将来的な制度見直しも議論されています。

実際に2025年4月1日以降に条件を満たした人の給付から支給率が変わっています。
今後内容が変わる可能性もあるため、
最新情報は定期的に確認した方が良さそうです。

どんな人が関係するの?

現在、高年齢雇用継続給付との調整が関係しやすいのは、

- 特別支給の老齢厚生年金を受け取っている人
- 繰上げ受給をしている人

などです。

特別支給の老齢厚生年金

これは、65歳より前に受け取れる老齢厚生年金です
男性はすでに対象世代が終了しており、
現在は主に女性が対象になります。
ただし、対象期間は長くありません。

繰上げ受給との関係

また、年金を60歳から前倒しで受け取る
「繰上げ受給」
をしている場合は、高年齢雇用継続給付との調整が発生する可能性があります。

さらに繰上げ受給には注意点もあります。
繰上げ受給をすると、年金額は生涯にわたって減額されます。

そのため、

- 健康状態
- 働き方
- 貯蓄
- 何歳まで働くか
- 何歳まで生きる想定か

など、ライフプランによって向き・不向きが変わります。

私はまだ悩み中ですが、今のところ繰下げ受給よりも、早めに受け取ってゆっくり暮らす方が自分には合っている気がしています。

もちろん、これは人によって考え方がかなり違う部分ですね。

まとめ

今回のポイントを整理すると、

- 高年齢雇用継続給付は「給料が下がった人への補助」
- 年金調整には別制度(在職老齢年金)がある
- 条件によっては併給調整がある
- ただし「一生減る」という話ではない
- 多くの場合は申請した方が収入全体では増える
- 繰上げ受給は慎重に考える必要がある

という形になります。

最後に

制度はとても複雑ですが、ひとつずつ分けて整理すると、意外とシンプルだったりします。

「なんとなく損しそう」

というイメージだけが先行している制度も、
実際には

「重複を調整しているだけ」

というケースは少なくありません。

これからも、こうした分かりにくい制度を、
できるだけ整理しながら、少しでも不安が減るように発信していきたいと思います。



あとがき

今回の記事は、複数のAIにも校正や確認をしてもらいながら作成しました。

年金制度は改正も多く、表現によって誤解が生まれやすい分野です。

特に今回は、在職老齢年金の制度変更があった直後ということもあり、情報の整理にかなり苦労しました。

AIごとに意見が分かれる部分もあり、制度の複雑さを改めて感じています。

私自身、まだ年金受給までは時間がありますが、今後も情報を更新しながら学んでいきたいと思っています。

参考情報・確認元

今回の記事は、2026年5月時点の制度情報をもとに整理しています。

年金制度や雇用保険制度は、今後変更される可能性もあります。
最新情報については、必ず公的機関の情報も確認してください。

主な確認元はこちらです。

在職老齢年金

高年齢雇用継続給付

特別支給の老齢厚生年金

※ 制度内容は改正される場合があります。
最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。


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