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たった一言で受けた検査が、今の時間を残してくれた|人間ドックの日|2026年7月12日|記念日上等

健康診断の案内が届いても、仕事の予定を優先して、そのまま机の隅に置いてしまう。特に自営の私にとっては。体に目立った不調がなければ、わざわざ検査を受ける理由を探す方が難しい。

六年ほど前の自分も、人間ドックを受けようと考えていたわけではなかった。

きっかけは、飲みの場での友人の何げない一言だった。

{丁寧な先生だよ}

近くに、健康診断を丁寧にしてくれる病院ができたらしい。

たまにはといった軽い気持ちで、生まれて初めて大腸内視鏡検査を受けた。
お尻からカメラを入れる検査なので、進んで受けたいものではない。
それでも、一度確認しましょう!という医師の一言を断る理由などない。

検査ではポリープが確認され、さらに詳しく調べた結果、大腸がんの組織が見つかった。

あれっ!医師の手が止まる。
医師が何度も組織を取ろうとしているが、どうも変な感じ。
あの時の雰囲気は今でも鮮明に覚えている。

そこから、あれよあれよという間に入院・手術が決まった。
ただ即入院というわけではなかったので、少し心の余裕があった記憶がある。

紹介された名古屋市立大学医学部附属西部医療センターで治療を受け、大腸の三分の一ほどを切除した。

幸い、本当に初期で見つかった。

コロナあけで健康意識が高まっていたことも幸いした。ただ入院中は完全隔離状態だった。

5年の経過観察を終え、今は完治し、なんとかしながら元気に生きている。

もし、友人の一言を聞き流していたら、
もし、検査を先延ばしにしていたら、

もし、もし、もし、もし、考えることはある。

ただ、起きなかった未来を想像し続けても仕方がない。検査を受けたことで、今の時間が残った。その事実だけは、ずっと消えない。

七月十二日は「人間ドックの日」。一九五四年のこの日、国立東京第一病院で、日本で初めて組織的な人間ドックが行われたことに由来する。

人間ドックは、悪いところを探して怖がるための場所ではなく、自覚できない変化に先に気づくための仕組みなのだろう。自分の場合は人間ドックではなかったが、健康診断を入口に受けた検査が、がんを初期で見つけてくれた。

大病をすると価値観が変わると言われる。

実際、病気を経験してから、人生についても仕事についても、考え方が以前よりシンプルになった気がする。

何でも抱え込んで忙しくしていることが、立派な生き方とは限らない。

入院中、動けない体で窓の外を見ると、清掃員の方々のゴミ収集の仕事が見えた。働きたいな~と心から思ったことを思いだした。

ただ、動けることが一番ありがたいこと。

仕事はもちろん大事だが、それだけで一日を埋めなくてもいい。何もしない時間や、自分のために使うゆとりまで、後回しにする必要はないと思うようになった。

病気になってよかったとは言えない。それでも、病気をきっかけに手放せた考え方、新たに得た考え方もある。

これは本にはのっていない。人に話しての本質の部分では理解してもらえない、当然である。自分の経験から導かれた考えというのは自分だけのもの、多少人から理解されなくてもいいのである。

友人の一言から始まった検査は、大腸がんを見つけただけではなく、その後の時間の使い方・考え方まで見直させた。

人間ドックの日に思うのは、検査結果の数字だけではない。

検査を受けることは、これから先の予定を残すことでもある。なんとかしながら生きていける時間がある。

記憶というのは日に日に薄くなるが、その時間を残してくれた六年前の一歩を、今朝は色濃く思い出した。

{今日という一日を大事にしていきましょう。感謝!}

7月10日の納豆の日に、7月11日の血管内皮の日 に続き、本日は人間ドックの日。
本格的な夏を前に、体の調子を考えろという掲示なのかもしれない。

今は年2回の健康診断を受けるが、まあ人間ドッグも行くべきだろう。

体重も気になり始めたので、ランニング用のイヤホンを新調した。道具から入るのも、動き出すきっかけの一つである。

全く関係ないが、先日、子どもたちに「二枚目だろう」と言ったら、ポカーンとした顔をされた。

今でいうイケメンのことだと説明したが、「二枚目」という言葉は、もう通じないらしい。なんとなく聞いたことはあっても、意味まではよく分からない。まあ、そうだろう。

体の調子だけではなく、使っている言葉も、ときどき検査した方がよさそうだ。

{次回も、また目にしていただくと嬉しいです。}

【これからのひとり時間】

健康診断や人間ドックの結果が手元に残っているなら、正常か異常かだけではなく、前年から数字がどう動いたのかを一度見てみる。届いたままになっている受診券や検査案内があれば、期限だけでも確認しておきたい。六年前の自分を動かしたのは、強い決意ではなく友人の何げない一言だった。体を確認するきっかけは、そのくらいの軽さから始まってもいい。

【今日のちょい得メモ】

〈協会けんぽで人間ドック健診への補助が開始〉

協会けんぽでは、令和八年度から被保険者本人を対象とした人間ドック健診への補助が始まった。対象年齢、契約健診機関、自己負担額などは加入支部や健診機関によって異なるため、予約前に確認が必要となる。

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/health_promotion/health_checkups/insured/001/index.html

〈二十歳・二十五歳・三十歳も補助対象へ拡大〉

令和八年度から、協会けんぽの生活習慣病予防健診は、従来の三十五歳以上に加えて、二十歳、二十五歳、三十歳の被保険者も新たに補助対象となった。若年者向け健診では胃と大腸の検査を除いた項目が実施される。

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/lp/2026kenshin/

【東海圏の情報】

〈名古屋市の対象者は六種類のがん検診が無料〉

名古屋市では令和八年度、大腸がん、胃がん、肺がん、前立腺がん、乳がん、子宮頸がんの対象者へ無料クーポン券を送付している。対象となる生年月日や受診方法は、送付された検診手帳または公式ページで確認できる。

https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/kenkoinfo/1009456/1009457/1009458/1009460.html

〈健診結果の提出でマナカ千円分を進呈〉

名古屋市国民健康保険の特定健康診査受診券を持ち、人間ドックや通院先で特定健診と同じ項目の検査を受けた人は、結果を提出する「みなし健診」により、マナカチャージ券千円分を受け取れる場合がある。

https://www.city.nagoya.jp/kurashi/hoken/1011736/1011776/1011790.html

〈名古屋市の三十歳・三十五歳は国保健診の対象〉

令和八年四月一日時点で名古屋市国民健康保険に加入し、同日時点で三十歳または三十五歳の人は、令和九年三月三十一日まで国保の三十・三十五健診を受診できる。

https://www.city.nagoya.jp/kurashi/hoken/1011736/1011776/1011787.html

【今日のその他の記念日】

洋食器の日

ひかわ銅剣の日

ラジオ本放送の日

デコレーションケーキの日

国際希望デー

【余白おみくじ】

https://aoki219-stack.github.io/yohaku-omikuji/

「記念日上等」は、今日という日を大事に生きるための記事サプリを目指しています。

知らなければ見過ごしてしまうことも、知ると「なるほど」が増える。記念日をきっかけに、いつもの一日に新しい発見や小さな行動が生まれたら嬉しい。

余白人が、いちばん楽しんでいるのかもしれません。

皆様の毎日に、生活の余白がひとつ増えたら嬉しいです。

【本文に出てきた言葉・出典】

人間ドックの日・人間ドックの歴史
日本人間ドック・予防医療学会
https://www.ningen-dock.jp/0712dock/

名古屋市立大学医学部附属西部医療センター・がん診療
名古屋市立大学医学部附属西部医療センター
https://w3hosp.med.nagoya-cu.ac.jp/seibu/cancer/

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