冷蔵庫の奥に、夏の前の答えがある|うちエコ!ごはんの日|2026年6月30日|記念日上等
冷蔵庫の奥を見れば、夏の前に減らせるものが見えてくる。
6月30日は「うちエコ!ごはんの日」。
名前だけを見ると、家でごはんを食べながら環境のことを考えよう、という少し真面目な記念日に見える。
暑くなると、冷蔵庫は急に頼もしい存在になる。
飲み物を冷やし、作り置きを守り、傷みやすい食材を抱えてくれる。便利だからこそ、扉を開ける回数も増え、買ったものを詰め込み、何が残っているのか分からなくなりやすい。
気づけば、奥から賞味期限を過ぎた調味料や、いつ作ったか曖昧な容器が出てくる。捨てるのはもったいないと思いながら、また同じようなものを買ってしまう。
今見てみたら、いつ作ったかも覚えていない、しょうがの酢漬けが2瓶あった。
たべられるだろうか?
この小さな繰り返しは、食費だけの話ではない。育てる、運ぶ、冷やす、処分する。その途中には、目に見えないエネルギーがずっと使われている。
うちエコ!ごはんの日は、家庭の食を通して環境を考えるための記念日だという。
ここで急に立派なエコ生活を始める必要はないと思う。冷蔵庫の中を全部出してみる。それだけでもいい気がする。必ずいらないものがある。
冷蔵庫に物を詰め込みすぎず、冷気の通り道を残しておく。扉を開けたまま献立を考えない。このあたりなら、暮らしを窮屈にせずにできる。
6月30日が氷室開きにちなむのも面白い。加賀藩が冬の雪氷を保存し、夏に将軍家へ献上したという話は、冷やす技術が当たり前ではなかった時代の知恵だ。
加賀藩では、冬の雪氷を氷室に蓄え、旧暦6月1日に取り出して江戸の将軍家へ献上していたという。金沢から江戸まで約480キロ。飛脚が四日ほどで運んだとされる。
冷蔵庫も保冷バッグもない時代に、夏まで氷を残し、さらに遠くへ届けようとした。その執念にも似た工夫を思うと、冷蔵庫の扉を開ける行為まで少し違って見えてくる。
昔の人は、夏まで氷を残すために手間と工夫を重ねた。今は冷蔵庫がその役目を引き受けてくれるが、何でも入れて忘れていい箱ではないのだろう。
最近よく考えるが、便利すぎるというのは人間の本来持つ、知恵や工夫を削る。いいのか悪いのか、便利になることはありがたいが、生活が雑になる。
食べる予定を考え、残ったものを次へつなぎ、捨てずに使い切るための小さな段取りでもある。
私の場合、ぶっこみ鍋がその役割を果たしてくれている。
冷蔵庫は、食材を長持ちさせるための箱であり、暮らしの予定表みたいなものでもある。中が見やすいと、今日食べるものが決まりやすい。
使い切れる量が分かると、余計な買い物も減る。結果として、食材も電気も無駄にしにくくなる。
六月の終わりは、夏の準備を始める日でもある。エアコンのこと、水分のこと、暑さ対策はいろいろあるが、冷蔵庫の奥を一度見直すのは立派な夏支度だと思う。
余白人としては、江戸の氷室を思いながら、まずは冷蔵庫の中のいつ作ったかわからないしょうがの酢漬けを本日試してみる。今日の記念日を通じて、雑さに少し目を向けてみようと思う。
{今日という一日を大事にしていきましょう。感謝!}
ちなみに、金沢には、氷室開きの頃に氷室饅頭を食べる風習が残っている。
今度金沢にいったら氷室饅頭を食べてみたい。
ただ、この時期限定のものらしい。残念。
{次回も、また目にしていただくと嬉しいです。}
【今日のひとり時間】
気候という言葉の元になった二十四節気・七十二候をもとに、今日のひとり時間を提案しています。
今日は夏至の次候、菖蒲華(あやめはなさく)。雨の季節に、アヤメが静かに花を咲かせる頃です。
① すぐできること|冷蔵庫を一段だけ開けて、先に使う食材をひとつ決める。全部を整えなくていい。雨の中でもすっと咲くアヤメのように、今日はひとつの判断だけで十分。
② 今日できること|冷蔵庫と冷凍庫を見ながら、あるもので一食つくる。野菜の切れ端や残りごはんも、汁物や炒め物ならまとまりやすい。梅雨の湿った空気の中では、食材も気持ちも抱え込みすぎないほうが軽くなる。
③ これからやってみること|買い物前に冷蔵庫を確認する習慣をつくる。完璧な在庫管理ではなく、同じものを重ねて買わないための一分でいい。夏の花が季節を知らせるように、冷蔵庫の中身も暮らしの調子を教えてくれる。
【ひとこと説明】
「うちエコ!ごはんの日」は、うちエコ!ごはん事務局が制定し、日本記念日協会が認定・登録した記念日。家庭の食を通して地球温暖化対策を考えることを目的としている。日付は環境月間である6月の最終日であり、加賀藩が将軍家への献上用の雪氷を取り出したとされる氷室開きにちなむ。「氷が溶けないように地球温暖化をストップさせよう」という願いが込められている。
【今日のちょい得メモ】
冷蔵庫の節電や食材の使い切りを調べるなら、「冷蔵庫 詰め込みすぎない」「食材 使い切り レシピ」「夏 冷蔵庫 節電」で検索すると、今日から使える工夫が見つかりやすい。金沢の氷室饅頭や氷室開きを調べると、夏の和菓子と土地の風習にもつながる。
【今日のその他の記念日】
リンパの日/夏越の祓/トランジスタの日/アインシュタイン記念日/集団疎開の日/ハーフタイム・デー
【確認メモ】
「うちエコ!ごはんの日」は2009年制定とする紹介情報がある。投稿時は主催団体または日本記念日協会の一次情報を確認すると安心。
【余白おみくじ】
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