見出し画像

言葉を育てる時間を持つ日|演説の日|2026年6月27日|記念日上等

言葉は、口に出した瞬間から自分の考えを育てはじめる。

「演説」と聞くと、選挙の街頭演説や壇上でのスピーチを思い浮かべる。

自分には縁遠い世界の言葉だと思っていたが、考えてみると実は日常の中にある。

1874年6月27日、福澤諭吉らを中心に、慶應義塾で三田演説会が発足した。演説や討論を学び、実際に人前で自分の考えを伝えるための場だったという。三田演説館が完成したのは翌1875年だった。

福澤諭吉は、英語のspeechに「演説」という言葉を当てた。もともとは仏教の世界で、教えを説き明かす意味で使われていた言葉を転用したものらしい。

昔からあった言葉に新しい役目を与える。そうすると、社会の景色まで変わっていく。その感じが面白い。

誰かとの会話でも、文章を書くときでも、何かを説明するときでも、頭の中だけに置いていたものが外へ出た瞬間、考えの形が変わる。

口に出してみると、思ったより強すぎる言葉だったと気づくことがある。反対に、書いたときには弱く見えた言葉が、声にすると案外しっくりくることもある。

黙って考えているだけでは見えなかった輪郭が、言葉になった途端に浮かんでくる。

演説と長い独り言は、どこが違うのだろう。人に向かって発するか、自分に向かって発するか。その違いだけなら、長い独り言も演説なのかもしれない。

深い意味では違うのだろうが、今日はそんな感じを抱いた。自分から出てきた感覚を大事にしようと思う。

自分も長い独り言を発する。特に一人暮らしなので、時には自分を俯瞰し、誰かを演じ、自分をほめたり叱りつけたりする。人様が見たら滑稽だろう。

「情けないな~あんた!!!」「まあ、今日はそんな日だ……」

こんな言葉が、頭の中だけでなく口から出ることがある。

演説とは、大きな声で立派なことを言う技術だけではないのだと思う。自分は何を考えているのかを、自分自身にも伝わる形にしていく作業なのかもしれない。

言葉を発すると、その言葉でテンションが上がり、さらに次の言葉が湧いてくる。頭の中だけでは、なかなか起きないことだ。

普段、自分に発する言葉も、自分を整える方法の一つなのだろう。文章にするのもいいが、声にしてみる。小さな声でも大きな声でもいい。

時には他人を演じながら、俯瞰して自分に言葉を投げる。そうすると、怒りや辛さまで、なんだか滑稽に感じられることがある。気分が楽になるのだ。

自然に自分で行っていたことだが、自分に演説するという行為は、あながち間違いではないのかもしれない。

いま思えば、仕事中にも人様に演説するような場面は多々ある。ただ、演説をしているという感覚ではなかった。

そうか、演説か。改めてそんなふうに感じた。感謝!

意識せずに人へ考えや思いを伝えていたが、「演説する」という意識を入れると、良くも悪くも発する言葉が変わるかもしれない。

余白人としては、こういう言葉の立ち止まり方をけっこう楽しむ。言葉を急いで結論にしなくてもいい。自分の声で一度確かめながら、育てていけばいいのだと思う。

{今日という一日を大事にしていきましょう。感謝!}

東海地方の台風は静かになったのかな。雨も止んでいる。

台風情報で気持ちが緩んだのか、久しぶりに寝坊した。

朝ジョグもこれからだ。ただ、昨日ちょっと飲みすぎた酒が目にきている。

いかん、いかん。

7時には記事を投稿しようとなんとなく決めていたが、こちらも遅刻。

まあ、そんな朝だってある。

{次回も、また目にしていただくと嬉しいです。}

【今日のひとり時間】

① すぐできること|1〜5分

「演説」という言葉を一度、声に出してみる。普段よりゆっくり言うと、文字で見ていたときとは違う響きが残る。

② 今日できること|30分〜半日

今、自分が考えていることをテーマにして、三分だけひとりで話してみる。録音するなら、上手に話せたかよりも、自分が何を繰り返しているかを聞いてみる。

③ これからやってみること|今後の習慣

週に一度、日記とは別に「今週の自分演説」を短く残す。書いても、声に出してもいい。その時点の考えを残しておくと、後から自分の変化が見えてくる。

【ひとこと説明】

演説の日は、1874年6月27日に福澤諭吉らを中心として、慶應義塾内に三田演説会が発足したことにちなむ。演説や討論の研究と実践を目的とした集まりで、翌1875年には日本初の演説会堂とされる三田演説館が完成した。福澤諭吉は英語のspeechに「演説」という訳語を当て、その文化を日本に広めようとした。

【今日のちょい得メモ】

・慶應義塾大学の公式サイトで「三田演説会」「三田演説館」を検索すると、演説文化が始まった経緯を読める。

・「福澤諭吉 演説 speech」で調べると、近代日本に言葉が入ってきた面白さが見えてくる。

・図書館で明治期の演説、討論、自由民権運動に関する本を探すと、言葉が社会を動かしていった時代をたどれる。

・人前で話す機会があるなら、内容を黙読するだけでなく、一度だけ声に出して確認してみる。

【今日のその他の記念日】

・メディア・リテラシーの日
1994年6月27日の松本サリン事件をめぐる報道被害を背景に、テレビ信州が制定した日。

・日照権の日
1972年6月27日の最高裁判決が、日照や通風が法的に保護される利益であると認めたことにちなむ。

・零細・中小企業デー
国連が定めた、零細・中小企業の役割に目を向ける国際デー。

・ジブチ独立記念日
1977年6月27日、ジブチがフランスから独立したことを記念する日。

・仏壇の日
毎月27日に行われる、仏壇や先祖に思いを向ける日。

【確認メモ】

「演説の日」は一般に、1874年6月27日の三田演説会発足にちなむ記念日として紹介されている。三田演説館の完成は翌1875年であるため、「1874年に三田演説館で日本初の演説会が開かれた」とは書かない方が正確。

【余白おみくじ】

#余白 #余白人 #ひとり時間 #記念日上等 #演説の日 #福澤諭吉 #三田演説会 #三田演説館 #言葉 #スピーチ #自己表現 #近代日本 #メディアリテラシー #日照権 #歴史

いいなと思ったら応援しよう!