Vol.17EY・マッキンゼーが示す世界の変動と日本政治の交差点──2025年下半期を読む
(今回は趣向を少し変えて地政学的な動向を。。。)
世界は分断に向かっている──。
EYやマッキンゼーなど世界を代表するコンサルティングファームが発表した「2025年の地政学的リスクトップ10」は、もはや“海外の話”ではありません。
2025年7月の参議院選挙で“ねじれ国会”が現実となった今、日本の政治もまた国際情勢と密接に交差しています。
本記事では、2025年上半期の日本政治を振り返りつつ、EYが示した世界的リスクとの共鳴を手がかりに、下半期の日本のゆくえを読み解きます。
🗺 2025年に予測される地政学的リスク(EY)
1. ポピュリズム政策の影響
2. 課税に関する難題
3. 人口動態からみえる分断
4. デリスキングと依存関係
5. デジタル主権の確立競争
6. 気候政策と国際競争
7. エネルギー地政学の新たな力学
8. 新興国市場の再統合
9. 戦争と粉争の再燃
10. 宇宙経済と宇宙安保
これらの動向はすでに、
日本国内の政治・経済に影を落とし始めています。

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🇯🇵 2025年上半期:日本政治は何が起きたか?
⚫︎自民党の歴史的敗北と「保守再編」の兆し
石破現総理の「現場主義」「地方重視」を掲げたスタイルに麻生派などの保守勢力が反発。
結果、衆議院に続き参議院選挙でも自民党が大敗し、与党過半数割れという事態に。
石破続投をめぐる内部対立と、既得権益の限界が露呈し、保守分裂と再編の胎動がいよいよ現実味を帯びてきました。
🧭 EYの「ポピュリズム政策の影響(1位)」「人口動態の分断(3位)」との対応が如実に見て取れます。
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⚫︎参政党など新興勢力の台頭
国政では、反グローバリズム・脱中央集権を掲げる参政党が台頭。
これまで「泡沫」と呼ばれた新興勢力が、若年層や地方票の支持を集めて複数の議席を獲得。
X(旧Twitter)などSNS上での支持拡大が、メディアを通さない新たな“政治の現場”を作り出しました。
🧭 EYの「課税主権(2位)」や「デジタル主権(5位)」の文脈と通じる、国家の舵取りをめぐる争いが浮き彫りに。
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🔮 2025年下半期:何が焦点になるのか?
⚫︎“ねじれ国会”で政策停滞リスクも
衆議院に続き参議院でも与党が過半数を失い、“ねじれ国会”が再来。
与野党協調なしに法案が通らない構図となり、「対立型政治」から「調整型政治」への転換が問われます。
注目されるのは、これまで地味とされてきた議院運営委員会などのポスト。
参政党が委員長ポストを得る可能性も指摘されており、「国会のルール自体」が問われる局面へ。
🧭 Deloitteは「法制度の透明性と調整能力」が企業活動を左右すると警鐘を鳴らしています。
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⚫︎税制・財政論争とアメリカ関税交渉の影
2026年度税制改正に向けて、秋以降に本格的な議論が始まります。
・消費税引き上げはあるのか?
・防衛増税の落とし所は?
・中小企業・投資家への課税強化はどこまで許容されるのか?
加えて、アメリカとの通商交渉も重要なファクターに。
中国への追加関税見直しが議論される中、日本製部品・素材の優遇対象化を巡る交渉が続いており、国内税制と国際通商政策が直結する時代に突入しています。
🧭 EYの「課税の難題(2位)」「気候政策と競争(6位)」と密接に関連。
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⚫︎日本は“デリスキング”をどう捉えるか?
米中デカップリング(経済分離)の進行により、サプライチェーンの再構築が喫緊の課題に。
政府はTSMCなどへの半導体投資支援、経済安全保障法制の強化などを推進中ですが、実態はまだ道半ば。
企業側も「中国一本足」からの転換を迫られています。
一方で、過度な対中依存脱却は国内コスト上昇や人材流出を招くリスクも。
🧭 マッキンゼーは「中立国としての日本」に注目し、“ブリッジ国家”としての役割を期待しています。
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✍️ おわりに:地政学は“他人事”ではない
2025年、私たちの暮らしは地政学的リスクと無縁ではありません。
円安も、増税も、戦争の余波も、「政治の話」として遠ざけられがちだったものが、家計や働き方に直結する時代が来ています。
EYやマッキンゼーが示す「10のリスク」は、日本政治そのものに呼応しています。
だからこそ、目の前の選択肢がどこに連なっているのかを、自分の言葉で考える力が問われているのだと思います。
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