メイク2時間に必須なコズエの話。
今日は、長女の女子高校生のコズエが、夢の国へ出陣の日。
定期的に夢の国に行くコズエ。
行き先はもちろん、たぶん、みんな大好き東京ディズニーランド。
現地待ち合わせ、
待ち合わせは7時...。
しかし、コズエの朝は早かった。
そう、深夜の3時からは始まっていた。
理由?
単純な理由で、
そう、
メイクに2時間かかるから、
それだけでの理由である。
恐るべし女子高校生と思うパパのタケシであった。
洗面所からは、
「ちょい待ち!
今ノーズシャドウまじ大事なとこなんだけど! てかガチで時間なくない!?やば...!」
朝からテンション、完全にフェス仕様になっている、もはや戦場の実況中継のようなコズエの声がたびたび聞こえている。

タケシがそっとのぞく。
……誰?
そこにいたのは、昨日までリビングでカステラをもぐもぐしていた娘ではない。
まつ毛は上空へフライト、涙袋は増築完了、輪郭は工事済み。
タケシ、思わず
「コズエ...。
今日は、ディズニーの
公式キャラだったけ?」
ミドリは冷静に一言。
「これが“JKの気合い”ってやつよ。」
そして2時間後。
完璧に仕上がったコズエは、「行ってきまーす♡」と軽やかに出発。
玄関のドアが閉まったあと、タケシは、
「……あれ、本人だよね。
ちゃんと帰ってくるよね?」
夢の国より先に、
我が家で“変身ショー”が開催されたディズニーびよりの朝の出来事だった。
おしまい。
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