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あしびきの

◆ 和歌(作者名)
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
(柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ))

◆ 歌意(意味)
山鳥の長く垂れ下がった尾のように、
とても長く感じられる夜を、私はひとり寂しく寝ることになるのでしょうか。


第3番

◆ 作者プロフィール
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
飛鳥時代から奈良時代にかけて活躍した歌人で、『万葉集』を代表する人物の一人です。天皇の命で宮廷行事や国家の儀式に関する歌を数多く詠み、「歌聖(かせい)」とたたえられるほどの才能を持っていました。恋の歌や自然を詠んだ歌に深い情感があり、日本最古の和歌集『万葉集』では特に高い評価を受けています。

◆ 鑑賞(和歌をおもしろく鑑賞するためのヒント)
この和歌は、「ひとりで眠る夜のさびしさ」をテーマにしています。
でもそのさびしさを、ただ「さびしいなぁ…」とストレートに言うのではなく、「山鳥の尾」にたとえて、詩的に、やわらかく表現しているのがポイントです。

まず最初の「あしびきの」は、「山」にかかる**枕詞(まくらことば)**です。「あしびきの山鳥」までがセットで、自然の情景が頭に思い浮かびます。

ひとまろさんの心境や、如何に!

この「山鳥」というのは、実際にいる鳥で、オスとメスが夜になると別々に眠るという習性があります。つまり、「オスはひとりで夜を過ごしている」という様子が、作者自身の状況と重ねられているんですね。

その山鳥の「しだり尾(垂れ下がった長い尾)」を見て、作者は「なんて長い尾なんだ…」と思います。
そこから、自分が今夜眠る「ひとりの夜」の長さと、その寂しさを感じ取るのです。

つまりこの歌は、**恋人や大切な人と離れて、ひとりで眠る夜が、なんとも言えず長く感じる…**という気持ちを、美しい自然の中に溶け込ませて表現したものなのです。

また、「ながながし夜を」という部分は、単に“夜が長い”という意味だけでなく、心がさびしいからこそ時間が長く感じられる、そんな心情も伝わってきます。

人麻呂はこのように、「自然」と「心」を組み合わせて歌にする名人でした。
今のように電気もスマホもない時代、夜は本当に暗く、静かで、ひとりで過ごすと心細さもひとしおだったでしょう。

◆ 表現技法
枕詞:「あしびきの」…「山」にかかる枕詞。和歌では自然を美しく表す導入としてよく使われます。

見立て:山鳥の長く垂れた尾を、「長く感じる夜」に見立てています。

序詞(じょことば):「山鳥の尾の しだり尾の」…この部分全体が、「ながながし夜を」という表現の前ぶれになっていて、情景をじっくり描いてから本題に入る形になっています。

縁語:「尾」と「ながながし」が、“長さ”のイメージでつながっていて、言葉同士の響き合いがあります。


若者のやりとり!

🎤 和歌でまったりトーク:vol.3
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
(柿本人麻呂)

👦 B太:
「なあなあ、これ読んだとき『山鳥の尾ぉ長っ!』って思ったやろ?」

👧 A子:
「めっちゃ思った!てかそこから“夜が長い”に話つなげるの、発想センスすごすぎやろ!」

👦 B太:
「いやもう、山鳥の“長いしっぽ”が、夜の“なが〜いさみしさ”に見えてくるねん…」

👧 A子:
「詩人やな、ひとまろさん。てかこの人、めっちゃガチな恋愛中やったんちゃう?」

👦 B太:
「たぶんな。恋人に会えん夜って、1時間が3時間に感じるやん?」

👧 A子:
「それわかるぅ!LINEの返信遅いだけで、もう“ながながし夜”やで!」

👦 B太:
「あと、“ひとりかも寝む”って、ちょっとかわいそうやな。しれっと寂しさ出してる」

👧 A子:
「しかも“かも寝む”やで?確定じゃなくて、ちょっと弱気。『もしかしたら…ひとりで寝るのかも…』みたいな?」

👦 B太:
「好きな人に見てほしいんちゃう?『オレ、めっちゃセンチな夜すごしてるで…(チラッ)』みたいな」

👧 A子:
「そういうとこも、人麻呂っぽくてええわ。しかも、鳥で例えてくるあたり、ガチで自然好きそう」

👦 B太:
「てか“あしびきの”ってなんなん?」

👧 A子:
「あれは“山”にかかる枕詞やって!いわば和歌界のキャッチコピーやな」

👦 B太:
「なるほど。じゃあ『あしびきの=山』、『しだり尾=しっぽが長〜い』、で『夜=長くてさみしい』。つながったわ」

👧 A子:
「和歌って、こうやって気づいたらロマンチックに感情のってくるのな〜」

👦 B太:
「うん、もうオレも“ながながし夜”って言いたくなってきたわ!」

✨ 今日のまとめ!
「しっぽが長い=夜が長い」っていう見立てがおしゃれ✨

「さみしい夜」も、こんな風に詠めたらちょっとカッコええかも?

和歌って意外と今っぽくも読めるから、案外オモロい!


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