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イラストから空想した世界を書いて下さい。(ショートショート)おひさまと白い猫

 やわらかな風が吹き抜ける午後、白い猫はいつもの定位置で、とろけるような時間を過ごしていた。

 見上げる先には、どこまでも高く、澄み渡った初夏の青空が広がっている。

 白い猫は、いつもその青空を見ていた。

 世界がどれほど忙しく動き回っていても、この場所だけは時間が止まっているかのようだ。

 白い猫は、降り注ぐ黄金色の光を全身に受け止めながら、ひなたぼっこを心ゆくまで楽しんでいた。

 純白の毛並みと、まばゆい光の調和。

 「おひさまと白い猫」という言葉が、これ以上ないほどぴったりと当てはまる。

 その見事なコントラストは、道行く人が思わず足を止めて見惚れてしまうほどに美しく、神聖な風景だった。

 空高くにいるおひさまもまた、この光景を慈しむように見下ろしている。

 ポカポカと温かな陽光を降り注ぎながら、陽だまりの中で無防備にまどろむ白い猫の姿に、おひさまは穏やかな微笑みを浮かべていた。

 白い猫は、おひさまの優しい眼差しに包まれながら、胸の奥で小さく喉を鳴らす。

 「ゴロゴロ」

 と心地よいリズムを刻むその音は、この世で最も幸福な合図だ。

 白い猫は満足そうに手足を伸ばし、光の波間に溶け込むようにして、夢の続きへと沈んでいった。



Fin。


※この小説はフィクションです。
登場するモノや人物は存在しません。



↑この企画に参加しました。
ありがとうございました。