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(童話)シャボン玉

 しゃぼんだまが、ふわふわ、ぷわぷわ。

 はるの ひかりを あびて、にじいろに ひかりながら そらたかくへと とんでいきます。

 ぼくは、ようちえんに かよっている ごさいの おとこのこ。

 まいにち げんき いっぱいで、おそとを はしり まわるのが だいすきです。

 ぼくにはね、とっても かわいい いもうとが いるんだ。

 ほっぺが あかちゃんの においがして、わらうと めがほそくなる、じまんの いもうと。

 きょうは、ママと いっしょに いもうとを つれて こうえんに やってきた。

 ぼくの ポケットには、とっておきの 「しゃぼんだま」 の どうぐがはいっているんだ。

 「ねえ、いっしょに あそぼうよ」

 ぼくは いもうとの まえに しゃがみこんで、そっと はなしかけた。

 いもうとは まだ とっても ちいさいから、ほんものの しゃぼんだまを みたことが ないんだって。

 おそらに うかぶ、キラキラした ふしぎな たま。

 それを はじめて みたとき、いもうとは いったい どんな おかおを
するんだろう?

 「びっくりして、おめめを まるく するかな?」

 「それとも、おててを のばして パチンッて しようと するかな?」

 そうぞう するだけで、ぼくの むねは ワクワクで いっぱいに なった。

 ぼくは、ゆっくりと いきを すいこんで、きんいろの わっかに むかって 「ふーっ」 と まほうを かけた。

 ちいさな たくさんの にじたちが、いもうとの まわりを おどるように とびだす。  

 「さあ、わらって くれるかな?」

 ぼくは、やさしい おにいちゃんの おかおで、いもうとの はんのうをじっと みまもる ことに したんだ。


おしまい。


※この童話はフィクションです。
登場するモノや人物は存在しません。


↑この企画に参加しました。
ありがとうございました。