26輪目「虫の矜持」
やっほー!私、花道 陽鞠!パートの25歳の乙女!
前回は恵鞠たちの素敵な演奏を聴けて嬉しかったわね!
さて!今回はその翌日のことよん!
花道 陽鞠「…そう…」
丁田 祈壱「あの子たち、疲れて寝てるね…」
丁田 琉花「プロテインはとりあえず飲ませてるんだけどね…」
私たちは祈壱に駆け寄ったわ!
花道 陽鞠「恵鞠たちの様子はどう?」
丁田 祈壱「あっ、陽鞠ちゃん!…ちょっとぐったりしてるね…」
丁田 琉花「あの子たち、結構お疲れね…。ひまわりメイデンに戻ったこともあるし…」
丁田 祈壱「あの子たちをツォルセットの兵器してしまった僕らにも責任はあるよ」
丁田 琉花「ええ。だからこそ最後まで付き添いましょう」
丁田 祈壱「僕たちは医療に携わる者だからね」
丁田 琉花「そうね。あの子たちが回復したら決戦に向かいたいけどね…」
丁田 祈壱「でも、ひまわりトーンはまだ人間界にある感じだし…」
丁田 琉花「…」
秋元 千咲「…わかったわ。ありがとう」
紫安 華夏「…アタシたち、これから買い物してくるわ」
丁田 祈壱「オッケー。僕らは恵鞠さんたちの様子を見てるよ」
花道 陽鞠「…」
ひまたちは買い物することに!
秋元 千咲「さて…、祈壱君たちからあの子たちの好物とかを聞いたんだけど…」
紫安 華夏「うーん、なかなか売ってないわね…」
花道 陽鞠「ここぞという時に…」
空園 乃空「よかったら私たちで別の店に行きましょうか?」
紫安 華夏「え?ほんとに!?…、あっ、なら、アタシが運転するわよ!」
白雪 明乃「お嬢様、目的地を」
空園 乃空「ええ!」
美鳥 時雨「うむ、ここは拙者と陽鞠と秋元先生にお任せを」
紫安 華夏「わかったわ」
空園 乃空「じゃっ、また会えるといいわね」
花道 陽鞠「安全第一でね〜!!」
まぁ、ひまたちがいるところは歩いて5分らいだし!
美鳥 時雨「さて、ここで買えるものは買っておくぞ」
花道 陽鞠「そうね!」
秋元 千咲「今日はあの子たちが好きなカレーライスでも作りましょう」
美鳥 時雨「はい!材料は確か…」
花道 陽鞠「カレーのルーは甘口で…」
秋元 千咲「そうね。みんなが食べれそうな甘口にしましょう。…ちなみに私、辛い物は駄目なのよ…」
花道 陽鞠「ひまもです!」
美鳥 時雨「拙者も辛い物はあまり好きではないな…」
秋元 千咲「うーん、どんなルーにしようかしらね」
美鳥 時雨「辛さレベルに注目して比較的マイルドそうな物にしてみましょう」
秋元 千咲「オッケー!」
花道 陽鞠「ナイスアイデア!」
一方、乃空たちは?
白雪 明乃「む〜、お目当てのフルーツは…」
空園 乃空「あまり見かけないからね」
白雪 明乃「ええ…」
紫安 華夏「まだ全部回ってないしわからないわね」
空園 乃空「希望を捨てないわ」
白雪 明乃「そうですね、お嬢様!」
華夏たちはフルーツコーナーをあちこち回ったところ…?
紫安 華夏「あったあった!ライムにドリアンとシークワーサー!」
空園 乃空「よかった…!あんまり目立たないからないかと思ったわ…」
紫安 華夏「店員さんに聞かなくてもなんとかなったわね!」
白雪 明乃「ええ!これであの子たちも喜ぶわ!」
空園 乃空「よし、後は何を買えば…」
白雪 明乃「あら、陽鞠ちゃんからメール!?…えっと…、カレーの材料を買えたって!」
空園 乃空「こっちも材料を確保したわよ!」
紫安 華夏「さてさてお会計しましょう!」
数時間後…、
丁田 祈壱「おかえりー!」
花道 陽鞠「ただいま!なんとか買えたわ!」
丁田 祈壱「おぉ!ナイス!」
秋元 千咲「さて、これからお昼ご飯でも作ろうかしら」
丁田 祈壱「僕も何か作るよ。…あれ?それって…」
紫安 華夏「あぁ、ライムにシークワーサーとドリアンよ!」
丁田 祈壱「すごい…!」
丁田 琉花「ここら辺ではなかなか買えないはずなのに…?!」
空園 乃空「いいタイミングで売ってたわ!」
花道 陽鞠「買い物あるあるよね〜」
美鳥 時雨「まぁ、そうだな…」
白雪 明乃「さてさて、あの子たちが起きてしまう前にお料理しちゃいましょ♪」
紫安 華夏「よーし!アタシは…、とは言ってもあんまり料理しないわね…」
花道 陽鞠「ひまも…」
鬼矢 摩耶「華夏さん、陽鞠、よかったら俺が料理教えるよ」
紫安 華夏「あら!じゃあ監修はヤンマね」
花道 陽鞠「今日はあんたが先生よ、ヤンマ」
鬼矢 摩耶「か、監修!?先生!?」
なんやかんやみんなで料理したのよね。
鬼矢 摩耶「よし、それぞれカレーを盛り付けよう」
鬼矢 明司「ジュースの準備もオッケーだぜ!」
鬼矢 摩耶「あっ、華夏さん、蜂蜜はこの辺で!」
紫安 華夏「あらあらアタシとしたことが…」
白星 真莉絵「さてと…」
白雪 明乃「ひゃー!!」
花道 陽鞠「えっ!?」
明乃が悲鳴を上げてる!?な、なんだろう…!?
白雪 明乃「お、お皿持ち過ぎた〜!おーたーすーけーっ!!」
空園 乃空「ちょっと明乃!何してるのよ!?」
花道 陽鞠「うわ〜!!落、落ちそう!?」
鬼矢 碓樹「わわっ!大変だぁ!」
鬼矢 潮香「よく1人でそんな大量のお皿を!?」
えっ、えぇ〜っ!?め、明乃、お皿何枚も!?
秋元 千咲「まぁ大変!明乃さん、一旦ストーップ!」
美鳥 時雨「わわっ、明乃さん、半分は拙者が」
白雪 明乃「辱い〜!!」
花道 陽鞠「時雨!ひまに半分パース!」
美鳥 時雨「よし、頼んだぞ」
丁田 祈壱「陽鞠ちゃん、半分僕に持たせて」
花道 陽鞠「お願いね!」
丁田 祈壱「任せて!」
ひまたちは明乃の援護に入ったわよ…!
丁田 祈壱「ふぅ〜、た、助かった…」
花道 陽鞠「分担して持ったからね…」
丁田 祈壱「うん…!」
空園 乃空「もう!割ってしまったら危ないじゃない!最悪の場合は弁償になるかもしれないのよ!しかも高い皿なのに!」
花道 陽鞠「えっ」
白雪 明乃「すみません皆さん!お嬢様〜!」
秋元 千咲「そんなそんな弁償なんて…。また新しいの買えば大丈夫だから」
空園 乃空「器が大きすぎる…。うちの明乃がどうもすみません…」
秋元 千咲「大丈夫よ〜!今日はみんなで楽しみたいし、この話は終了〜!」
白雪 明乃「ありがたや〜!!」
空園 乃空「とゆーかさ…、無茶しないでよ」
白雪 明乃「は、はい…」
花道 陽鞠「まぁまぁまぁ!…祈壱、恵鞠たちを呼んできてくれるかしら?」
丁田 祈壱「はーい!」
さて、お料理のラストスパートよん!
コンコンコン!!
枯葉 恵鞠「…!あっ、寝過ぎたか…。はーい」
丁田 祈壱「恵鞠さん、入るよ」
枯葉 恵鞠「いいよ」
丁田 祈壱「もうすぐお昼ご飯だよ」
枯葉 恵鞠「うん。他のみんなも知ってる?」
丁田 祈壱「うん、もうキッチンの方に向かってる」
枯葉 恵鞠「そっか。呼んでくれてありがとう。…、ずいぶん長く寝てしまったようだね…。短くても3時間くらい…」
丁田 祈壱「みんな色々とお疲れだったんだね」
枯葉 恵鞠「うん…、でも…、いつまでも休んでばかりじゃいられない…!今度は僕たちもツォルセットに立ち向かないといけない」
丁田 祈壱「…でも、まずはご飯食べよ?」
枯葉 恵鞠「そうだ…ね。…僕とは違って杜楽葉たちは他の物は受け付けられるだろうけどシークワーサーかドリアンかライムのジュース、カレーライスしかあんまり受け付けないと思う…」
丁田 祈壱「…、それなら心配いらないよ」
枯葉 恵鞠「そっか…」
丁田 祈壱「そろそろ向かおう」
枯葉 恵鞠「了解」
おっと!?
恵鞠が来たわ!
枯葉 恵鞠「みんな、お待たせ」
伊夂圄 杜楽葉「待ってたわ恵鞠!」
風鳥 嬉陽奈「身体の方はもう大丈夫?」
枯葉 恵鞠「うん。みんな、どう?」
椿 智絵夢「もう元気元気!大好物見てたらあっという間に元気になったよ!」
宝城寺 凛季「ありがとう、ひまわりメイデン、虫の妖怪の皆さん」
鬼矢 摩耶「いえいえ!」
美鳥 時雨「さて、皆が席に着いたところで昼食をいただこう。…合掌!」
パンッ!
美鳥 時雨「いただきます!」
全員「いただきます!」
…パクリ♪
花道 陽鞠「ん〜!カレーはやっぱり甘口よ!」
空園 乃空「私は辛口派なんだけど、甘口も悪くないわね」
白雪 明乃「パクパク」
白星 真莉絵「ガツガツ食べるね、あの人」
空園 乃空「明乃は食いしん坊よ」
白星 真莉絵「ひゃあ…」
花道 陽鞠「ぱくぱく」
丁田 祈壱「ふふっ、陽鞠ちゃんも負けてないね」
白雪 明乃「はにゃ?」
椿 智絵夢「…ん?何か面白そうなことしてるー!私も!」
宝城寺 凛季「あらあら、勝手に明乃さんたちと競ってますわ…。…とゆーか、明乃さんたちも気づいていない…」
秋元 千咲「あはは…」
伊夂圄 杜楽葉「そうそう!この飲み物しかなぜかあんまり受け付けないから助かったわ!」
花道 陽鞠「よかったわ、そう言ってもらえて」
そして、ひまたちは家に帰る時間になったわ。
何せ明日からまた仕事があるし、元のところに戻った方がいいわね。
秋元 千咲「また来てね」
白星 真莉絵「いつでも待ってるよん!」
丁田 祈壱「その時は頼むよ。…姉さんは?」
丁田 琉花「来週までここに残ってツォルセットについて調査する。…とはいってもこっそり私のメモリーに入れたものをまとめるんだけどね」
秋元 千咲「よかったら手伝うわ」
丁田 琉花「ありがと」
こうしてひまたちは一旦別れたわ!
千咲さんたちは恵鞠たちを寝かせた後、夜遅くまでカメルダのパソコンを中心にツォルセットについて調査したわ。
丁田 琉花「これがデータよ。あなたのサンライトブレーンに1回送ってみるわ」
秋元 千咲「了解」
千咲さんは早速送られたデータを見たわ。
秋元 千咲「ふーん…、ボスの名前が『ヘラクレス』っていうのね」
丁田 琉花「やっと掴めたのよ。…カブトムシの妖怪なんだけどね。私たちより長く生きていて息子が2人いるわ。んで、なんでツォルセットやってるのかというと…、いえ、ヘラクレスは前のツォルセットのボスの息子ね」
秋元 千咲「あら…。と、なると…。なぜ前のボスは…」
丁田 琉花「前のボスのデータも残ってるの。…ほら」
秋元 千咲「え…?こ、この人…」
丁田 琉花「どうかしたかしら?」
千咲さんの表情が曇ったわ…。
秋元 千咲「…この人、人間…じゃないの…?」
丁田 琉花「カブトムシの妖怪ね。名家出身よ」
秋元 千咲「そ、そん…な…。…、見覚えあるわ…。私の…。…調査を続けましょう」
あれ?千咲さん、震えてる…?カメルダは千咲さんの手を握ったわ。
丁田 琉花「…無理はしちゃ駄目よ」
秋元 千咲「…ありがとう」
…ツォルセットのアジトでは?
ヘラクレス「なん…だと…」
???「今度はカメルダが裏切りました…。しかも、Phantom Papillonっていう非常に強い兵器でさえとられてしまいました」
ヘラクレス「ぐぬぬ…!」
???「父上、我々には時間がありません」
ヘラクレス「うむ…。斯くなる上は…、そうだな…。だが、お前らの歌声、私に聴かせてくれないか?そのオペラ歌手のような歌声は私たちの心にも響く。疲れを癒してほしいのだ」
スカラバ「はっ!」
ルカヌス「では…」
♪ 虫の矜持
今こそ虫たちの威厳を示す時
数多の生きとし生けるものたちにどれだけ弄ばれたか
汝には理解できるか 我ら虫の運命
小さいからこそ 生命力を
より強く感じさせるだろう?
短命だからこそ 美しい
雨・雪・雷・嵐という劣悪で最悪で残酷な環境でも
根強く粘り強く生きる
我ら虫の矜持
今こそ虫たちの威厳を示す時
踏み潰されようが薙ぎ払われようが我らの生命の輝きは消えぬ
憎しみに満ちた毒で汝らに思い知らせてやろう
大自然で生き残ってきた我らの恐ろしさを
ヘラクレス「スカラバ、ルカヌスよ」
ルカヌス「はっ」
ヘラクレス「準備が出来次第、ひまわりメイデンたちをやっつけるのだ!!」
スカラバ&ルカヌス「ははっ!」
…これにて第2部は閉幕よ。
ひまたちはツォルセットなんかに負けない!
ひまわり郷の平和を絶対に取り戻すんだから!
第3部でまた会いましょうね…!
