好き勝手生きて画家になるって難しいと言われてもいやできるって本気で思って愚直に向き合っている人
不具合出たかなって、PCを開いたんですよ(私qbcの家にはノートPCが3台ある)。
そのうちの、メールの自動返信とかさせているほぼサーバーのようなロボット作業PCがあるんです。それを開いてみたら、あーなんかエクセルが動かないで止まってるや。どうもクラウドのストレージからデータを同期させるのにミスったみたいで止まっていたみたい。
なんていうかね。いろんなソフトウェア、アプリケーションを連携させて動かすと、なんかよくわからんトラブルが起きてしまうわけです。これは、デジタルもアナログも同じ。
同じというか、そもそもデジタルだって人間の作ったものなので、個性がでるんですよ。
そのクセっていうのは、単体で動かしたときには問題なかったりするんですが、他の個体と連携させたときに、不具合っていうのが出てくるんですね。
直感的に言い方をすれば、個性。
で、この相性についての知識体系のひとつが、まあ常識ってやつですね。
こういうときにはこうしたほうがいい。
ああいうときはああしたほうがいい。
ある条件、ある環境の時だけオッケーな相性なんだけど、ずっと同じ条件、同じ環境にいると、それが不変のものだと思ったりするわけで。
ということでみなさん、あなたの常識はカチカチじゃないですか?
未知の常識に出会いましょう。ということで無名人インタビューお楽しみくださいませ!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】
今回ご参加いただいたのは 松川愛 さんです!
現在:何かその自分の人生の探求を、アートっていうものを使ってさせてもらってるような感覚。
あるく:愛さんは今何をしている人ですか?
松川:今は絵描きをしております。
あるく:絵ってどういうのを書かれてるんですか?
松川:絵はアブストラクトアートのジャンルになるんですけど、何かを具象として書くよりは、抽象的に描いていますね。
あるく:なるほど。もう少し具体的に、何か全くそういうアートがよくわからないみたいな人に説明するなら何て説明しますか?
松川:そうですね、何かを具体的に描くというより、何かを自分自身で色やグラデーションなど、そういったものに落とし込んでいくので、その存在がすごく抽象度の高いものになるんですよね。見てくれた人が、何を表現しているのかをその人自身で汲み取ってもらえるアートなのかなって私は捉えていますね。
自分の中でもちろんテーマがあって、それを落としこもうと思って落としこむんですけど、私自身も頭で考えて描くというよりは、本当に、思考を止めて描くので、そもそもその自分の設定したテーマに沿ってるかさえ自分自身でわからないところが正直あるんですよ。
あるく:へー!
松川:例えば、すんごい極端な変な話をすると、お腹が減ってお腹が減って、なんでもいいから食べたいって心の底から思ってるときに、よーし!人の幸せを思って描くぞっ!て描いても、多分それは、思考で考えてても実際に心を無にして描いたとき、本当に人の幸せを願ってかけてるかっていうとなんか違うんじゃないかなって私は思うんですよね。
あるく:おぉ、なるほど。
松川:その無意識下で感じていることが、そのまま出るっていう気がしているので、私にとっては。なので、そういったところを吸い上げてもらって最終的にどうくみ取るかっていうのは、見てくれてる方が感じ取ってくれればいいや、とも思ってます。
あるく:なるほど、ありがとうございます。じゃあ、アート自体は基本的にその愛さんの無意識の部分が出てる?
松川:そうかな。と、私は認識してますね。なので、逆に言うとそれを正しくその無意識で出たものをいかに正しく伝えれるか。そのキャプションのタイトルだったり、説明文だったり、それがいかに無意識に沿った説明ができるかっていうところが、どちらかというと私の趣旨になってきてるので。もしかしたら、なんだろう。普通と順番が逆かもしれないですね。。。
あるく:なるほど。じゃあ、一つ作品を作る上での流れって、最初にテーマを決めて、描いて、その後に説明を書いてるんですか?
松川:そうなんです。テーマを決めて、あ、私こういうものを今描きたいと思ってるなと思って書くんですけど、最後アウトプットされた作品に対して、これって自分は多分こう伝えたいんだなっていうのを汲み取って、タイトルとキャプションの説明をつけるような感じなので。なので、独特かもしれないです。
あるく:なるほど。テーマとその描きあがっての解釈がずれたりすることってないんですか?
松川:あ、あるときはありますね。例えば、なんだろうな、今ぶち当たってる試練についてそれをどう乗り越えるかに意識を向けてるときは、つらさも踏まえた未来とかを描こうと思ってるんですけど。でも、実は自分の心の中は意外と前向きかもなとか。
その逆もしかりで、めちゃくちゃハッピーな絵を描こうと思っても、実は今何か苦しい状況乗り越えてる絵になってるなとか。あります、正直。笑
あるく:すごい面白い。なんか不思議ですね。
松川:それぐらいそのまま出るのが絵なのかなって、個人的には思っていて。実際他の人がどうかはわかんないんですけど、それでいいのかなとすら私はちょっと思っていて。変に取り繕うと表面的な絵になっちゃうのかなと思うので、そのままを、ダイレクトにできるだけ伝える方が、見てもらう人の心に響くものが描けるんじゃないかなと思うので。なので、そのスタイルで描いてます。
あるく:解釈自体は、自由に解釈していいんですか?見る人が。
松川:うんうんうん。勿論よいです。それを受けてどう捉えるかは、その人の、多分状況とか、立場とか、そのフェーズとか、いろんな状況に合わせて違うと思うんですよね。
あるく:うんうんうん。
松川:例えば、私がつらいことを乗り越える絵を描きました。そのときに、それが自分も経験した過去の出来事だったら、やっぱりそういう物事ってその次の成長に繋がるから大切だよねと共感する人もいれば、まさに今つらい状況で困難にぶち当たってる人がこれを見たら
、もしかしたら、あぁまさに自分の状況だ。でもこれを乗り越えたらもしかしたらその先に見える未来があるかもしれないから信じようって思えるかもしれないし。
何か多分状況によって解釈って変わると思うんですよね。なんかそれでいいのかなっていうふうに思ってます。
あるく:ありがとうございます。芸術をやってる人の、原動力とかモチベーションって、結構いろんな人いるじゃないですか。その自分の表現したい結構矢印が自分に向いてるタイプだったり、逆になんか見てる人にこれを伝えたいとかこうなってほしいとかのメッセージがあるとか、他者に矢印が向いてる人だったりとか結構いろいろな人がいると思うんですけど。愛さんの原動力とか、今のモチベーションって何だったりするんですか?
松川:そうですね。私の場合は、両軸な感じもします。自分に向けて描く一面もあるし、他者に向けて描く一面もあるし。
自分に向けての一面については、自分の人生が、元々全然違う人生だったんですよね、絵描きを始める前って。それを変えてくれたきっかけがアートだったんです。なので、自分の人生についての探求をするにあたって、アートってすごく欠かせないもので。。だからその自分の人生の探求を、アートっていうものを使ってさせてもらってるような感覚です。自己探求みたいなもので、自分の幸せを感じる一つになってたり、やりがいとか、そういったものに繋がってるものなので、そういう意味では自分にとってのものと言えるかなというふうに思ってるんです。
他者に向けてという所に関してですが、自分を変えてくれたのはアートだけど、逆に言うと、それがなかったら私は引かれたレールに乗っかる人間のタイプだったんですよ、元々。だから本当にやりたい事というか、自分の心に沿った行動ができないまま、人生生きてたんじゃないかなってすごく思うところがあって。
で、正直、特に日本社会を見ると、やっぱりその渦に巻き込まれて、自分の本心とか、どうしたいとか、そういうものを考えることをやめてしまったり、それを考える権利さえ今の自分の状況にはないと考えてる人って結構多いんじゃないかなって思うんですよね。幸せだと思ってても実は心のどこかに違和感があったり。。そういう人がいたらもう一度自分が楽しいことって何だっけ?とか、そういう本当に単純なことでいいので、何か立ち返って、自分を見つめるっていうことをしてもらえたらいいなと思って。なんかそういうきっかけを作りたくて描いてるっていうのもありますね。幸せに生きれたらいいですよね。
あるく:ありがとうございます。さっき、絵、アートを始める前まで全然違う人生だったっておっしゃってたんですけど、この部分もう少し聞いても大丈夫ですか?
松川:元々私は、アパレルの会社に10年ぐらい勤めてたんですね。
その前も、本当によくある一般的な学生〜会社員をするロードに乗っかって生きてたんですけどね。例えば、普通に進学校に通って、資格を取って、部活も適度に頑張って関東大会に出てとか。。で、大学も入って、サークルを楽しんでアルバイトをめっちゃして、資格を取って。就職は大手のアパレル企業に入って、お給料をもらいながら、未来自分がどういうふうな人間になるか、具体的にイメージを湧かせることがないまま、とりあえずお金が稼げるから、それによって安心感をもらいつつ、息抜きで旅行行ったりなんだりで適度に楽しむ感じの人生だったんですよ。
あるく:わかります、わかります。
松川:ありきたりな感じですよね。でもこう、いろんなものに守られて、制度に守られて会社に守られて生きていたんですけど。あるときに、結婚したいなと思って付き合ってた人がいたんですけど、急に振られたんですよ、ある時。
で、そのショックが結構大きくて、ご飯が食べれなくなって、本当に仕事してても力が何も出ないみたいな状況になっちゃったんですよ。
失恋しても食欲がなくなること自体なかったんですよね。なんならインフルエンザとかかかったときでさえ食欲ある人間なんで。だから、事件だったんです。大事件なんですよ、食欲ないこと自体が。で、その事を知ってる周りの人達はちょっとびびってて。ほんとに食べれないんだみたいな感じになって。食欲もなくなるし、毎日泣いてたんで毎日顔が腫れてるし、どんどんこけてくし、体力がなくなったからか体調も崩しやすくなって。
あるく:はい。
松川:そしたら仕事も休みがちになって、そこから、どんどん朝起き上がれなって、自律神経失調症になってしまい、、2回くらい休職した方がいいって会社にも言われたんですよね、そのときに。
あるく:あ、会社から?
松川:はい、会社から。明らかに踏ん張って頑張ってるのはわかるけど、結局それによっていきなり休まれると穴があくのは会社側に迷惑がかかるじゃないですか。で、結構大きい組織だったのもあって、そこを埋める作業はいろんな人に迷惑がかかっちゃうってのもあって。且つね、私のことも本当に心配してくださったので。だからもう期間をとって休んでしまった方がいいんじゃないかって話を2回ぐらいもらってて。ありがたいことに周りの方にも沢山支えてもらいました。
でも、私はなんか変なこだわりというか、その時は休んだら負けだみたいな気持ちが強かったのか、いや大丈夫です、もっと頑張りますみたいに言って。そのときムチ打ってとりあえずやってたんですよ。
でも、その後あまりに体調を崩していたから、本当は、新しいお店のオープン立ち上げっていうキャリアアップのチャンスが巡ってきたのに、それもなくなっちゃったんですよね。で、あぁ自分のキャリアも終わったってその時に思いました。
そこでプツンと糸が切れて、もっと体調が悪くなってきちゃって。
仕事も悪循環で、いきなり休んで行けなかった時間分を取り返すために、、
例えば、お昼まで起き上がれなくて午後出勤して、仕事が終わらないから結局本当にギリギリまで働いて終電で帰るみたいな、感じになっちゃって。穴を埋めるために、より自分の体を酷使してしまって。で、余計体がおかしくなる連鎖が始まっちゃって。
それで体がもう駄目だなってなって、3回目に休めって言われたときにわかりましたって言って休むことにしたんです。。
そのタイミングの間で、その泣き崩れてた毎日を過ごす中で会社の同僚が心配して、何か趣味でも始めたら?と声をかけてくれたのがきっかけで、アートを始めたんですけど。その日の夜にその会社の後輩がLINEをくれて、松川さんこんなのどうですか?って。ネットで見つけましたって送ってくれたのが、日本にいたときにずっと描いていたアルコールインクアートっていうものだったんです。その後、画材を急いで買って、考えない時間を作るための趣味として、そのアートを始めたっていうのが始まりだったんですよね。
あるく:なるほど。それが最初だったんですね。
松川:はい。ただ、それと並行して、その体調がどんどん悪くなってたんで。描いてるときは本当に何も考えず無心になって気が紛れてたけど、でもそれが終わると現実がやってくる、というのがずっと続いてました。
あるく:なるほど。
松川:それである時ついに休職したんですよね。で、休職したときに何か自分の中で、ただ休むだけでなにか変わるのかな?と思っちゃう自分もいて。体はボロボロだけど、気持ち的には何かしなきゃと思う気持ちがあったんです。あと会社の人にほんとは色々と迷惑かけてごめんなさいと伝えたかったけど、その時会社の携帯も回収されて人事としかコミュニケーション取れないようになってて、早く元気にならなきゃな。と思って。病院でも、アートはすごくいいから是非楽しんでくださいと言われて。あ、頑張ってもいいんだと思いガッツリアートをやってみるようになりました。
元々失恋でアートを趣味で始めてから、アートのことになるといいことが沢山起きたんですよ。休職する前に1回個展開いたりしてたんですけど、それも本当に偶然に出会った人に、あなたやる気がありそうだから知り合い紹介するわっていきなり言ってもらって、紹介してもらった人はギャラリーのキュレーターの人だったりとか。その人にちょうど気に入ってもらって、あなたは運がいいわね、コロナで1人キャンセルが出たんだけど、3ヶ月後個展しない?といきなり言われて。あ、やりますと言って。作品を描くってしたことなかったんですけど、いきなり個展することになったりとか。
冷静に考えると、結構ぶっ飛んだチャンスみたいなのがポンといきなり飛び込んできたりとかしてたんですよ。そのときに絵を描く中で、本当に色んな人に救われて。ボロボロな中やってたけど、絵のことになると人が協力してくれて、元気づけてくれて。しかも、絵を見た人は私の絵で元気づけられたって感謝してくれて。絵描いてると、自分が元気になるんだなんてことに気づかされたんです。
その感謝の気持ちを初めての個展のテーマにして作品を作って、開催したんですけど、ありがたいことに絵がすごく売れて。私も嬉しいし、買ってくれる人も喜んでくれているっていう、商売をする上で当たり前なんですけど、その当たり前がめちゃくちゃ心に染みる経験だったんですよね。会社員してて感じたことないような感覚で。
それを受けて、そのときぐらいから、がっつりやってみたいみたいな気持ちがあったんですよ。で、休職したタイミングで、わー何したらいいんだ、とりあえず何かすごい資格でも取っとく?みたいな事もよぎった中で、このタイミングでアートを本気でやったらどこまでできるのかやってみようって思ったんです。早く元気になれば会社に復帰できるのも早くなるし。そこから気合を入れて、展示会とかもガンガン出して、沢山個展もしだして、始まったっていうのが私のアート人生の始まりだったんですよね。長くなったけど、そういうきっかけでアートの道が始まったんです。
あるく:ありがとうございます。
松川:3年半前にアートに出会って、無心で描いて。3年前から活動を始めたので。そこからですね、色んなことが動き始めたのは。
あるく:じゃあ、アーティストとしては今3年半目なんですね?
松川:アーティストとしては3年ちょうど経ったところですね。初めは本当に趣味として描いていました。
あるく:ちょうど、なるほど。
松川:ちょうど。これから4年目になりますね。
あるく:お仕事は辞められたんでしたっけ?
松川:はい、もう辞めて今はアートのみしています。
あるく:そうなんですね?会社辞めるのは、何か不安とかはなかったんですか?
松川:毎日夢でうなされました(笑)
あるく:なるほど。ポジティブな気持ちっていうよりは、そういうちょっとネガティブな不安な気持ちの方が大きかったんですか?
松川:両方が強かったです。会社にいても何か違うけど、自分の安心を買うために会社にいるかどうかって選択だったんですよ。そういう、自分の本心にちょっと嘘をついて安心を取るのか。それとも何の安心もないけど、本当の自分の欲求に沿ってやってみるか。どっちを選ぶかという感じだったんですよね、私にとっては。
アートの活動をする中でだんだん自分に嘘がつけなくなってきて。違うって思ってるのにお金のためにそれをするって事は結構ストレスで。そしてそんな自分も好きじゃないなと思って、本当にやりたいことで生きていくって心に誓おう!って思いました。でも実際会社辞めるのを決める時期は毎日のように悪夢を見てて。お金がなくてのたれ死ぬ夢とか沢山見ました。お金がなくて泣き叫んでるんです。笑 1ヶ月後の収入の保証がないって怖い事なんですね。笑
あるく:そうだったんですね?じゃあもう結構、もう私はこれだってポジティブだけじゃなかったんですね?やっぱり決断するとき。
松川:やっぱり最悪の状況を想像しちゃいますね、いろんなものを捨てるから。大手企業とかそういうバリューネーム的なものも、今まで培った学歴も。今まで勤めてきたところで培ったスキルも含めて、全く違うジャンルをゼロから行うから、そのまま使えることってないもんな、とか。何もない中で、いきなりやりたいことができるのかっていう自分の自信のなさと、お金っていうものをネガティブなものとして捉えてたところが相まって。そこへの恐怖感がその時強かったですね。
普通に日常で話しているときは平気なんですけど、潜在的なところに残ってるから夢で出てくるんですよ、毎日。それが余計きましたね。。あ、思ってないふりして実は思ってるんだっていうことに気付いたりとか。
だからどうしたらいいんだろうって、そのときはモヤモヤしてました、毎日。
あるく:今この瞬間の愛さんとして、その決断をして、今の自分だったり今の生活に対しては、満足度とかだったら何%ぐらいなんですか?
松川:今ですか?
あるく:そうですね、今の自分で見てみると。
松川:満足…。それは自分の欲求がどれだけ叶えられてるかってことですか?
あるく:そうですね、それだったりとか、なんていうんだろうな、自分結構頑張れてるな、とか何か今の…。
松川:幸福度なのか満足度(叶えられたか)でいうと、何かちょっと、点数が相当変わっちゃうところがあって。
あるく:えー、どう変わるんですか?
松川:幸福度だと、自分のやりたくないことを全部排除したので、ある程度高いところにいるというか、ストレスもないですし。
でも、満足度(叶えられたか)でいくと、自分の持った目標や夢に今ちょうど向かってる最中なんですよね。だから、そこが叶ったら、満足度が上がるのかなって感じがするんです。
あるく:なるほど。
松川:そう。今は今で幸せを感じられてるんですけど、もっとこうしたいああしたいみたいな気持ちは一方ですごく強いって感じですかね。
あるく:わかりました。ありがとうございます。幸せだけど満足はまだしてない、なるほど。
松川:うんうん。もっとこうしてみたい、ああしてみたいってすごい沢山ありますね。もっとこう変えていきたいみたいな。
過去:いろんなものを、いかに所有するかで自分の人生を測って・守ってきた感じが今までは強かったんですけどね。
あるく:子供のときはどんな子でしたか?
松川:子供の頃は、人見知り、優しい、負けず嫌い、真面目って感じかな。
あるく:へー、なるほど。それは自分で自分に対しても思うっていうことですね?こう言われてたとかではなくて。
松川:うんうんうん。自分で思う自分はそんな感じですね。
あるく:なるほど。小説とかって、何章何章とかってあるじゃないですか、1章2章って。物語の転換期でちょっと分かれると思うんですけど。
自分の人生を振り返って、何かその章で分けるとしたらどこで分けますか?いくつあっても大丈夫なんですけど。
松川:何章あっても大丈夫ですか?
あるく:あ、大丈夫です。
松川:えーと、自分の人生、これで33年生きてるんですけど、
あるく:そうなんですね?
松川:はい。それを、章に分けるとっていうことですか?
あるく:そうですね。自分の中で何かここすごい転換期だったなとか、こことここはちょっと流れが違うとか。
松川:全部で沢山ある気がする、、、
1章は、生まれてから小学生3年ぐらいまで。
2章は小学校の3年ぐらいから中学まで
3章は高校生。
4章が大学生。
5章が社会人の1-2年目。
6章が社会人3-4年目の2年間ですね。
7章が、社会人の5-6年目。
8章が、社会人7-9年目。
9章は失恋後の波乱。
その後絵を始めた事が10章で、
今年最新章、11章が始まったみたいな感じかな。
あるく:そうなんですね。今年が最新章で、また去年と違うんですね?
松川:違う章が始まりました。
あるく:なんでかって聞いても大丈夫ですか?
松川:はい。今年、今、私ロンドンにいるんですよ。
12月の頭にロンドン行ったらどう?っていう話を、ある友人からアドバイスをもらって、2週間ぐらい考えて、よしロンドン行こうって決めて。で、そこから急いでいろんな準備して引っ越しやアトリエを引き払ったり、海外に住むのは初めてなので契約をいろいろ変えたり手続きして、仕事も日本のもの全部に区切りをつけて。それで3月末にヨーロッパに来たんです。だから、今年はまさに区切りというか、アーティスト活動を日本をメインにしていたのを、海外に向けてやってみようと決めて。それを手探りで始めたのが今年の物語って感じかな。
あるく:そうなんですね。ロンドンに住むって決めたの、去年の12月だったんですね?
松川:そうなんです。決めて急ぎました。ちょうど3月の終わりからパリの展示会が決まってて。あと7月にロンドンで展示が予定されていたんで、このタイミングに合わせてヨーロッパに行こうって決めてたんです。
それもあって、そのパリの展示に間に合うようにいろいろ準備したんです。
あるく:そうだったんですね。ありがとうございます。結構私が今までお話聞かせていただいた方たちの中でも、こんなに章がたくさん分かれてる方があんまりいなくて。
松川:あ、本当ですか?
あるく:はい。すごい章いろいろ分かれるんだって驚いたんですけど。
松川:うーん、そうかあ。自分の中の章の切り替わりは、価値観が変わるタイミングとか挫折とか。意識の切り替わりが大きいときに章を切り替えたと思います。
あるく:じゃあ結構いろいろ変化がずっとあったんですね?
松川:ありましたね。しかも今感覚的に言いましたが、心理学のPCMからも言えると今思いました。PCMって知ってますか?
あるく:ごめんなさい、PCMって初めて聞きました。
松川:心理学なんですけど、この講習に日本にいた時に行ってたんです。人間の認知を六つのカテゴリに分けて分析するものなんですけど、人の認知って人によって切り替わる数が違ったりとかするんですよね。人は人生で認知が平均1回位切り替わったりするんです。
イメージで言うとレンガが積み重なっている感じで、6段階あるんです。6段目が認知5回切り替わりのマックス値で、1段目が認知の切りかわり0回です。同じ関心ごとで人生を進んでるっていう。私、今それが5段階目にいて。かなり切り替わってるほうらしくて。だからそういう意味でも私が章を沢山切り分けたところに通じるものがあるんだろうなって、今思いました。
ストレスがかかって自分で処理し切れなくなって2ヶ月以上経過すると、変わっちゃうんですよね、認知が。
なるほど。
松川:そう。だから、私はそのストレス下に耐えられずに、認知を変えることで逃げてきたっていうことになりますね、ある意味で。笑
あるく:あ、そういうことなんですか?
松川:うん、それは逃げるというか苦悩が多かったね、というか人によってそれぞれだと思うし、認知の切り替わりに言いも悪いもないんですけど、事実だけ言うとそういった感じになりますね。
ストレスがすごい強くかかり続けると、意識の矛先を変えるしかなくなるんですって。
それで認知のフェーズが変わって、どんどん上の段に行ってしまうらしいんですけどね。
あるく:なるほど、面白いですね。
松川:そう。あと認知にも、パワーの比率みたいなパーセンテージが存在して。認知が変わると下の段は100パーになるんですが、6段階マックスまで行って6段目まで認知がパワー100%になってる人って、まだ見たことないです。もしかしたらね、いるのかもしれないですね。ただ、100%と言っても数値で表すと人によって違うから本当に良いも悪いもないんですけどね。
階段を上がるように認知のフェーズが上がっていく感じになるんですけど、それは上がれば上がるほどその下にあった認知の引き出しがスムーズに使えるようになるんです。
だから、例えば共感能力とか、あと論理的思考力とかいろいろあるんですけど。そこの引き出しが状況に応じて引き出せるようになるから、自分自身の取り扱いがしやすくなるというか、社会的に生きやすくなるのと、相手の考えることが想定しやすくなったりとかそういう良いこともあるといえばあるんですけど。多分この章の切り分けは、そういうのも絡んでるのかなって思いました。
あるく:へー、なるほど。なんだろう、認知の複雑さがどんどん複雑になっていったことって、今お仕事でなさってる芸術とかに関係してるなとか、こういう部分活きてるなとかって感じる部分てあったりするんですか?
松川:そうですね。認知の角度が、1個の視点だけじゃなく色んな角度で見れるようになったので、、いや、自分で言うとめっちゃ微妙なんですけどね。もしかすると多角的な視点を持って絵を描くことができるってことになると思うので、絵に深みが出たりするんじゃないかと思うんです。ただ、これは自分で言っちゃ駄目なやつで、、(笑)
あるく:いやいや(笑)
松川:私の背景を理解して見た人がそういう視点で見て、あぁこの絵には深みがあるね、なぜならば、っていうふうに説明してもらう方が、本当はいいやつですね。笑
あるく:なるほど。笑 ありがとうございます。
松川:はい。なんかそんな感じなのかなと思いました。
あるく:なんかそんな特に多く章が分かれている中で、すごい自分の中で大きかったときとかって、いつで、どういうときでしたか?
松川:やっぱり一番大きいのは、その失恋して絵に出会ったタイミングの章ですね。3年半前です。
あるく:一番なんですか?人生の中で
松川:はい。今まで認知がどんなに変わっても、根本から覆るってあんまりなかったんですけど。根本的に考え方とかスタンスとか全部変わったのが3年半前なので。
あるく:価値観ってどういうふうに変わったんですか?
松川:さっきちょっと言った、レール人間だったっていうのもそうなんですけど、どちらかというと昔は、何か所有していることで安心感を覚えて生きてきたんですよね。
あるく:なるほど。所有していることで。
松川:例えば、資格をたくさん取って安心感を覚える。学歴を積んで、これなら大丈夫っていう安心感をもらう。あと大手の企業に勤めて年収を上げて、固定給で稼げることに安心感を覚えるっていう。あと、物を買って所有したりとかね。いろんなものを、いかに所有するかで自分の人生を守ってきた感じがすごい今までは強かったんです。
絵を始めたタイミングで、何か心身ともにズタボロになって立ち返って考えて、今度は所有しないことに重きをおくようになってきて。
やってる事が真逆じゃないですか。だから、いかにそこに執着しないかに、意識を向けるようになりました。だから断捨離するようになって物を減らすように心がけたりとか。なんか昔取った賞状とか表彰されたものとかを捨てて、そこに意識を向けないようにしたりとか。
会社を辞めてそういう安定を捨てたっていうのも一つだし。そうしないと、そういう過去の持ってるものにしがみついて自分の可能性をどんどん狭めてしまうなって考えるようになったんですよね。
あるく:なるほど。
松川:身動き取れなくなりません?所有しだすと。
せっかくここまでやってこんな実績を収めたから、今更辞めずらいなとか。それが本当はそんなにやりたくなかったとしても、やめられなくなっちゃったりとか。
あるく:うんうんうんうん。
松川:私の場合はそういう、自分のストッパーになる制限ばっかり作ってしまったから、できるだけそれをなくそうって思うようになりました。
大切に思ってたことが、そうじゃなく不要だったみたいな。なんかそれぐらい逆転しました、価値観が。
あるく:あ、その失恋から、芸術に移られた過程で?
松川:はい。その過程で、何がしたいんだとか自問自答をずっとしてて、何を大切に思って私生きてんだっけ?とか。何をしたらいいんだろうとか。それをずっと考えてたら、そこに至りました。
あるく:真逆の方に?
松川:真逆でした、自分の出した答えは。
あるく:なるほど。愛さん自身の生活とか気持ちってやっぱり真逆の価値観になって変わりました?
松川:うん、変わりました。人に心から感謝するようになって。
あと、本当に1人で生きてないんだなって事を感じました。頭では昔から理解はしてたけど、心底から理解できるようになったのは、やっぱりそのタイミングからだし、あとはいかに社会に貢献をしたらいいのかっていうことを考えられるようになったのもそこからですね。昔はもっと利己的だったような気がしますね。心の底から綺麗な心だったかと言われるとそんなにお人好しでもなかったからそう感じたと思います。笑
だから、社会のために何かできないかって思ったのは、そこからですね。変わりましたね。
あるく:その所有しないっていう視点が、なんでその周りに対して向くようになったんですか?
松川:うーん、所有しないから周りのことを考えるようになったというよりは、一時期自分と向き合いまくったとさっき言ったと思うんですけど、それによる変化した事の一例が所有しないことや、周りに向けて何かできないか考えるという事だったんですよね。
他者に対して何かしたいとか、貢献したいとか、人に感謝するとか、何か愛を持って人に接するようにできるようになることって、いかに自分と向き合うかっていうところに隠れてるのかなと思ってて。
あるく:うんうん。
松川:何がしたいのか、変な執着心とか捨てて、まっさらにして何したいかって自分と向き合って考えまくってた時期があったんですよね。で、自分の感情に素直になるようになったと同時に、なんかその自分の感情をどんどん認められるようになったんですね。
あるく:うん。
松川:私、こうなるとこういう感情になるんだな、それも自分だなみたいな。本当はこうしたかったんだ、全然気付けてなかったんだ、とか。細かい日常の一つ一つも含めて、ぜーんぶ自分の声を聞くようになったら自然と気づきました。例えば、自分で自分の嫌いな所を相手から感じた時に嫌だなと思うことが多かったんだ、とか。そうやって向き合ってたら、どんどん自分のことを許せるようになってきて、なんか自分のことが好きになってきたんですけど、
自分のことが好きな状態だと、人に優しくできるんですよね。自分を受け止められると、人のこともどんどん受け止められるというか。だからなんか、人のことを、愛って言って言うとちょっとね、大げさかもしれないけど、愛を持って接しられるようになって。
だから、心から他者に何かをしてあげたいと思えるようになったりとか、っていうところに繋がるのかなと思うんですけど。
だから人に感謝できるようになるっていうことも、自分の全部を受け止められると、この感情は強くなるのかなと私の中では思ってて。変に強がることも、卑下する事もないからシンプルに嬉しいと思えるとかね。だからそういう変化が起きてきたのかなっていうふうに思いました。
所有するっていうのも、自分と向き合うことによる一つの結果ではあるんですけどね。
自分の感情をちゃんと見ようと思うと見えてくる所有したい感情って、執着心じゃないですか?ただの。
あるく:そうですね、一つの執着の形ですね。
松川:でも自分の心を満たすとき、執着心ってすごく邪魔になってくるんですよね。本当の本心の上に執着心みたいなものがこびりついてて、そこを剥がさないと本当の本心が見えてこなかったりするイメージなんですけど。例えば怒りの感情の陰にはものすごい悲しみがあったりとか。自分のことを受け止められないような自己嫌悪みたいな感情があって、それを隠すために怒りの感情が生まれたりとかすると思うんですけど。
そういう本当の中の部分を見ようと思ったときに、執着心っていうものが邪魔で、それを一旦ぽいっと置いといて、もっと中のところの自分の感情を見るために、所有するっていうことを辞め始めたりとか。
だから、所有をしなくなったから変わりましたっていうよりは、全部がその自己に向き合う過程にある感じですかね。
あるく:なるほど。ありがとうございます。じゃあ、それが失恋して芸術に移るときにいろいろリセットされて一回全部考えて変化してったって感じなんですね?
松川:そう!全リセット!あはははは。
あるく:何歳のときでしたっけ?
松川:それが、29のときですね。
あるく:29の時に全リセットを経験するって、なかなか無いですよね?
松川:うーん、逆に言うとそのタイミングがなかったら、私今でもレールに沿って会社員やってました。あはははは。
失恋レベルの大打撃が外部から入ったからで、自分1人だけでは気付けなかったと思うので、ある意味それが起きてくれて本当に良かったんじゃないかなって思いますね。
未来:沢山の人を幸せにするには、ある程度知識だったり経験っていうのが必要になると思うんで。そう考えると順番的に、会社を何か作るよりはまず先に自分がアーティストで活躍しようって思ったかな。
あるく:リセットの話が出たところで、愛さんの今後の未来の話を聞けたらなと思うんですけど。
松川:はい。未来ですね。
あるく:最初に5年後10年後あるいは死ぬときまで想像して、未来についてどういったイメージをお持ちですか?
松川:未来のイメージは、自分のイメージだとまずは豊かでいること。
あるく:おぉ、豊かさ?
松川:はい。それは金銭面もそうだし、心の状況もそうだし。なんか愛とかも豊かさの一つだと思うので豊かさです。やりたいと思ったことがお金が理由でできないってのが絶対嫌で。全部やりたい思ったら何でもできるように、豊かさっていうのは確実に持っていたいなっていうので、そういう豊かさっていうのが1つのキーでもっています。
アートでは、世界中で活躍したいって思いが元々あったから海外に来てるんですけど、世界でガッツリと有名になって、活躍して。その指標としては例えばMOMA美術館に自分の作品が展示されているとか。
あとは世界で最大級の大きい展示会があって、アートバーゼルってやつなんですけど、それに出展する。
だからね、世界の中でも一流と言われるアーティストになってることっていうのが5年後の状態かな。
あるく:まず、5年後。
松川:10年後は、会社もやりたくって。アートの業界ってすごく、夢を持って挑んでも、いろんな人が途中で挫折してやめてしまったりとか、芸大にいってもアーティストにならないとかザラって聞きます。
あるく:聞いたことがあります。
松川:やっぱり、生きてけないんですよね、なかなか。画家だけでは。
でも、その中で5年後までにね、こんな風にしたらできるんじゃないかっていうのを自分でベストプラクティスのように作ることができたら、1個何かみんなに伝えられることって、できるんじゃないかなと思ってて。
自分がまずそれができるようになったら、その後に今度はそれができるようになるためには一体何がキーなのかっていうところをかみ砕いて、できるだけそういう人の輩出を増やせるように、アーティストの支援やサポートの会社を1個作りたいって思ってて。
で、あともう1個会社、事業をやりたいんですけど、それは、子供の教育をしたくて。
私ってレール人間だったって言ったじゃないですか?
あるく:はい。
松川:この3年半前に絵に出会えたから絵をやってますけど、それに出会ってなかったら 絵なんてやってないじゃないですか。そう考えると、なんか絵に出会うって、ちょっと特に日本だとハードル高いことになってるなと思ってるんですよね。アーティストっていうもの自体、画家とか。
で、それと並行して、教育の中でアートをやるってあんまりないというか。美術の授業はあっても、デッサンをして終わって何か正しさを求める教育をしてるなっていうのがすごい感じられて、私の経験として感じたのは。唯一ある美術の時間でさえ、何か答えを求めてその正解に向けてみんなで描いて、それを評価されて、正解に沿っているというか。本来のアートっていうものとちょっと若干違う気がしてるんですよね。
だからもっとそのアートっていうものを子供の時から触れられる機会を作りたいと思ってて。アートを子供の頃から触れる機会っていうのは、今既にポロポロとアート体験みたいなものがあるとは思うんですけど。もっとそれを、教育っていうところにより深く混ぜ込んでやっていきたいんです。アート教育っていうのを深くやっていきたいなって思ってて。なんかこう、私ワークショップをですね、このアートやってる時に、アルコールインクアートのワークショップを子供に向けて開いたりしてたんですよ。
そのなかで、子供ってすごく自由に描くんですよね、3歳4歳とか。で、大人が同じアートをすると、めちゃくちゃ凝り固まってるんですよ、思考が。全部絵に表れてて。正解を求めてこれ何色で描いたらうまく描けるんですか?とか、この絵はこの色とこの色どっちの順番で描いたらうまく描けるんですか?とか。うまく描くためのHowToを考えながら描く人が多いんですよ、基本的に。でも子供って、そんな上手く描くためにっていうふうには描かなくて、そのまま描きたいように描くんですよね。どの色が好きで、どうするかを、全部自分の自我で決められるというか。
そこがめちゃくちゃ子供の強いところであって、アーティストにとってすごく重要な要素だと私は思ってるんですよね。それが、結局大人が、今やる人がほとんどそうなっちゃうって、教育の中でどんどん出る釘を打たれて、平均化されてることがすごく問題なんじゃないかなと思うんですよ。
でもこのアート教育をして、例えばそういうね、3歳とか4歳とかまだ何も釘に打たれていない状態の、個性が光る時にアートに触れ続けたら、そこって潰れにくいんじゃないかなと思うんですよね。もちろん教育体制を根本から変えないと、解決には至らないことも承知しています。
小さい頃から自分の感性をそのままアウトプットすることを続けてもらって、その中で、自分の天才性みたいなもの、もしアートだったら、アートに突き抜けてもらって。他のことなら他に突き抜けてもらって。個性を生かしてもらえたらと思うんですね。且つ、大人になってアーティストを目指すならサポートできるような体制がありますっていう流れを構築してみたかったり。
別にアートじゃなくても、この自分のそのままをさらけ出すことが、違和感無くできたら、それはそれで別のジャンルでも、めちゃくちゃいい方向に羽ばたけると思うので。その個性を光らせるために、アートっていうものが、子供には必要なんじゃないかなと思って、アート教育をやりたいんですよね。
あるく:なるほど。
松川:伝わりましたかね?
あるく:伝わりました。面白い。
松川:そう、なので、アーティストとして大成してそういう会社をしたいです。もっとこうだったらよかったなと自分が経験した事はやっぱり良くしたいと思うので。この2つをやりたいなって思ってますね。それを10年後までには。
あるく:もうはっきり未来見えてるんですね。やりたいこと。
松川:確かに見えてますね。はい。で、死ぬときでしたっけ?
あるく:そうですね。死ぬとき。
松川:死ぬときは、多分全部やりきってるから。あとは、なんだろう、毎日幸せにいきて死ぬ寸前までそれをキープして過ごせたら、それだけでいいかな。
あるく:へー、なるほど。絶対にこれだけはしないと死ねないみたいなのってあるんですか?
松川:しないと死ねないか。なんだろう。しないと死ねないもないですけどね、正直。こんなこと言っといてなんだけど、もう死んだらしょうがないなっていう感覚で、いるんですよね。ははは。
なんか1個選んでくださいとなったとしたら、一番直近で達成させたいと思ってるアーティストとして大成するっていうところは、今ちょうど目の前にあって、駆け出してるところなんで、それを叶えたいですね。
沢山の人を幸せにするには、ある程度知識だったり経験っていうのが必要になると思うんで。そう考えると順番的に、会社を何か作るよりはまず先に自分がアーティストで活躍しようって思ったかな。
あるく:今もしアルコールインクを使ったアーティストになってなかったら、どういう人生になったと思いますか?
松川:ええ、アルコールインクの?アーティストじゃなかったらですか?
あるく:そうですね。
松川:アーティストじゃなかったらどんな人生になってたか。それはマインドは今のマインドですか?それともそのアルコールインクを始める前のマインドですか?
あるく:どちらの解釈かは愛さんにおまかせします。
松川:えー、難しいな。でも、わかりやすく前のマインドのままでアルコールインクに出会ってなかったらにしようかな。
あるく:はい。
松川:私、基本的に1回関わると長いので、前いた会社にずーっと定年までいたかもしれないですね、下手すると。
アパレルで。ずーっと、キャリアを積みながら、何か違うなと思ったとしてもとりあえず蓋をしておいた気がします。ストレスは休日にたくさん寝たり、休暇で旅行に行ったりで発散して、人生をプライベートと仕事で切り分けて、自分で折り合いをつけて生きてたのかな?と思います。昔の自分なら。
あるく:でもそれで、他にそういう道があるってわかんないから、それが幸せっていうか。その道しかないって思います?
松川:そうそう。それしかない、そうするしかない。そんな、自分の幸せを全部まっさらにして考えていいっていう思考は自分だけではそもそも生まれなかったと思います。
あるく:いや、めっちゃわかります、個人的に。
松川:わかります?
あるく:すっごいわかる。
松川:そんな事言ったって目の前にある現実見ろよ、みたいになるじゃないですか。普通に考えたら。そんなふうに、全部リセットしていいからやりたいこと全部1からやんなよ、みたいな感じにはならないからなあ。
目の前のことをやるだけで時間が過ぎちゃうし。多分それを一生懸命やるだけで、人生終わっちゃう気がする。
あるく:なんか自分のこととか、自分の幸せのことって考えていいんだって。
松川:ね。そうですよね。
松川:幸せがどういうことなのか、想像なんかいまいちつかなかったしなあ。
社会人として生きるって社会の苦しさとか味わうのが社会人でしょう?とか、いろんな固定概念とか社会の常識っていうのがやっぱり蔓延ってるし、その社会でうまく生きていこうとするとそこを受け入れざるをえないっていうか。
松川:どこまでその固定概念って外しても、人として人間として社会活動ができるんだろうっていう、疑問がやっぱり出てきちゃうから。だからこそ一周回って、このままでいいやって着地しちゃうんじゃないかなって思いますね。
あるく:なるほど。ありがとうございます。
一応インタビューここまでになるんですが、最後に言い残したこととかってありますか?読者向けでも、自分に対する独り言でも、感想でも何でもいいんですが。
松川:えー、そうだな。でも私もまだ道の途中なので、それで大成したら、自分が決めてこうなりたいこうやっていきたいと思ったらそれが叶うんだよっていうのを、早く証明できるようになったらいいなと思いますね。
そしたら周りの人も、そっか、こんなに好き勝手生きて画家になるって、何かやりたいなりたいと思ったときに難易度的には結構難しいと思うんですけど、いやできるって本気で思って愚直に向き合ったら、いけるんじゃないか?みたいに思えるかもしれないじゃないですか。その姿を見た人って。それがうまく体現できたらいいなって思いますね。
あるく:なるほど。ありがとうございます。他はないですか?
松川:あ、でももう1個言うとしたら、この社会で生きるとどうしても真面目に生きないといけないとか、足並み揃えないといけないとか絶対思うと思うんですけど。
自分の中でこんなことをしたいな、って事を、自分自身で全部1回抜き出していって、ちょっとずつでいいからそれを叶えてあげていってくれたら、人生がちょっと楽しくなってくるんじゃないかなと思います。もし何か同じように悩んでる人がいたら、やってみてほしいなって思いますね。
あるく:はい。ありがとうございました。
あとがき
凄く個人的に、今回の松川さんのインタビューはお話をお聞きしていて「そう、そう!」と強く込上げてくるものがありました。自分自身も地元では進学校とされる高校に行って、大学で学歴というものを手に入れて、自分で手に入れたものに執着して間違えてはいけないんじゃないか、じゃあこの先どうすればいいんだ?って丁度考えていたタイミングで、内側からアツくなるくらい共感できるものがありました。
「やりたいことを自分もやっていいんだ、自分が何をやりたいか考えてもいいんだ」ってことにすら気づくのがなかなか難しんですよね。
私は9月からイギリスにいるので、絶対に松川さんの作品をロンドンに見に行こうと思いました。
【インタビュー・あとがき:あるく】
【編集:mii】
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