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いつ死んでもいいと思ってるAI研究している休学予定の大学院生の人

皆さんは、若いですか? 一説によると「老」は、自分が年取ってると感じた瞬間から始まるとか、好奇心を失った時から始まるとか、いいますよね。
今どきの60代は若い、なんて言いますが、あれは好奇心が尽きないから、というのもあるみたいですね。世界中でどんどん新しいものが生みだされていくから、自分が世界のすべてを知っている、という好奇心の老化の状態に陥らない、と。
肉体的な老いは、老眼や体力の低下など、けっこうすぐ出てきちゃうものなんですよね。私、左目だけ白内障になってて、水晶体を人工レンズに2年前に交換したんですよ。そしたら、マジ右目と左目の視界の見え方が違っていてですね、使い続けてて気づかなかったけど
水晶体が濁って世界がちょっとだけ黄色っぽく見えてたんだ、って思いました。
老化ってこういうことか、と分からされた次第です。
まあでも、好奇心のほうはぜんぜん衰えてないっぽいので、そういう体の変化を知ることができて、ちょっと面白がっているところもあります。エイジング、老化というものはネガティブに捉えられがちですけれども、楽しみのひとつにできちゃったりするんですよね。
そう、楽しむことができていれば別に何に囚われるっていうのも、ないんですよ。
今日の無名人インタビューも、ぜひぜひ、楽しんでいってくださいませね!!(主催:qbc)

今回ご参加いただいたのは おぺん さんです!

現在:大学院に行く意味が感じられなくなったので休学予定の大学院生

ナカザワ:今、何をしてる人ですか?

おぺん:今は、 大学院の1年生で、情報系の勉強してます。同時に、今就活がちょうど始まったばっかりなので、これからどうしていこうかを決める段階の人です。

ナカザワ:情報系というのは具体的にどういったことを研究されてるんですか?

おぺん:ざっくり言うとAIと人が協力して問題解決をするという研究をしています。
機械学習とか、あとディープラーニングとか、たぶん最近よく言われるようになったと思うんですけど。結構昔の論理基盤の、昔から開発されている知識なので、たぶん、他の学問と同じぐらい研究者の方はいっぱいいると思います。

ナカザワ:巷の印象ほど新しい学問ってわけでもないんですね、きっと。

おぺん:ホットトピックになったから、いろんな研究が盛んにはなってるんですけど。今、ポンって出てきた感じではないです。

ナカザワ:今、就活もスタートということは、再来年の春に卒業されるご予定? 

おぺん:そうです。ちょうどインターンですね。夏のインターンの選考が、今ちょうど始まってる段階なので、就職活動はスタートしてるっていう感じですかね。

ナカザワ:大学院の方だと、インターンでどこへ行くかで、将来が決まることも多いんでしょうか。

おぺん:結構、早期選考とかで、そのまま決まっちゃったりするので。
実は、来年10月から休学しようかなと考えているので、 就活したるぞって感じではなくて。
ちょうど 親と話して同意は得られたので、あとは、自分の中で決断を下す段階なんですけど。

ナカザワ:そういった状況であえて就活が始まりましたって仰ったところには、何か意図はあったんですか? 

おぺん:一般的に、他人から見て何やってんだろっていうふうな目で見たときは、こういう状況かなと。

ナカザワ:休学の理由はなんですか? 

おぺん:休学した方が楽しそうだなっていうのが一番ですね。フワッとしてる意見なんですけど。
仮に、就職した後に1年間遊びたいぞって思った場合に、仕事の期間が空いて、あらためて仕事を見つけるのは大変だと思うんですけど、今だったらそんなにリスクもなく1年間、何かできるんじゃないかなと。
休学中にしたいことを考え出したらいっぱい出てきたので、それをしたくて休学しようかなって考えてます。

ナカザワ:どんなことをやりたいですか? 

おぺん:自分は田舎出身で東京都が全然好きじゃないので、将来的に、田舎とか海外とか、うろちょろしながら働きたいなと思ってたんですね。
ノマドワーカーって言われる働き方がちょっと楽しそうだなって思って。でも、今、長期インターンをやってて、パソコン1つで仕事できる環境が既にあるなって思うんですよね。
いったん休学して、5年後ぐらいにやってみたいなって思ってた働き方が、今できるんだったらやっちゃおうかなって。海外とかをうろちょろしながら、人との交流も増やしつつ、パソコン1個でちょこちょこ働きつつ、みたいなことをやってみたいなと思ってます。

ナカザワ:休学しつつ働くってことなんですね? 

おぺん:簡単な、インターンというか、バイトみたいなことなんですけど。週5じゃなくて、3日とか2日とかだけですかね。

ナカザワ:休学しようと思ったのはいつごろなんですか? 

おぺん:大学院に入ってすぐの4月ぐらいから思いました。最近ですね。

ナカザワ:大学院へ入るまでは、思ってなかった?

おぺん:そうです。大学院へ入って就活も始まりまして、一番最初のマイナスのきっかけとしては、学費高いなって思ったところだったと思います。
10月から休学をして、来年の9月まで休学する予定です。
なので、あとちょっと大学院生して、戻ったら1年半大学院生するって感じですかね。

ナカザワ:やっぱり、大学院は基本2年間なので、それで今っていうことですかね?

おぺん:そうですね。どうせ就活はすると思うんで、就活するとなると、こっちの方が計画的に動きやすそうだったので。

ナカザワ:さっきおっしゃってた学費高いなっていうのは、高いから、もう1年ぐらい学生でいようっていうことですか? 

おぺん:そこはロジックがちょっと違いますね。
学費が高いなって思うじゃないですか。で、大学院に入った後に、あれ、行く意味あるっけ?って考え出したんですよね。なんでそれで大学院に入ったのかって感じですね。
もちろん大学院に行った方が生涯年収高いとか、潰しが利くとか、学歴あったらあったでいいかもしれないんですけど。
ただ、自分がそういう働き方をするイメージが全く湧かなくて。大学院卒じゃなくて大学卒でもできるようなことをしそうだなと。
だったら、親にも学費払ってもらって、2年間、めっちゃ嫌ってわけじゃないけど、そんなに将来的に関わるイメージがない研究もして。 
そうなるんだったら、いったん大学院辞めて就職活動しようかなっていうふうに考えたのがきっかけですね。
親とか先生と相談したときに、「学費は払うから」って言われたので。学費払ってくれるんだったら、とりあえず行こうかなっていう感じで。休学っていうふうな流れになってます。 

ナカザワ:行く意味ある? って思っちゃったんですね。
おそらく、入る前は、行く意味あると思ってたわけじゃないですか。そこの変化の理由はなんでしょうか? 

おぺん:一番は、就職してこうなろう、というビジョンが、ちょっと崩れたっていうのがあります。
もともと大学3・4年のときは、いわゆるエンジニア、プログラマーとして働こうと思ってたんですよね。今、インターンとしてそういうバイトもやってるんですけど。その道を進むんだったら大学院に入って、その間に何か制作物とかを作って、メガベンチャーとかそういう企業に入ろうみたいな、勝手に淡いイメージが学部生のときにあったんですけど。
大学院で就活が本格化するにあたって、いろんなことを調べて、そのビジョンが揺らいだというか。あんまりエンジニアで働くのもどうなのかなって思い始めたんですよね。

ナカザワ:エンジニアって、どういうところが違うなと思いました?

おぺん:バイト先の社員さんの能力が凄すぎたっていうのがあって。それに自分が なれなさそうな気もするし、なりたくないような気もするし。
よく最近「文系でエンジニアなります」みたいな感じの広告をよく見ると思うんですけど。そういうふうな感じでエンジニアになると、言い方悪いですけど、搾取というか、すごい下流工程の仕事を振られて、与えられた仕事だけするみたいなイメージになっちゃって。自分もそんな技術力がないから、あんまりいい仕事ができないというか、そういう働き方はどうなんだろうなと思って。 

過去:小さい頃に将来の夢を聞かれて「自分は自分だから、別に何もならん」みたいなことを言った

ナカザワ:どんな子ども時代だったなって印象ありますか? 

おぺん:自分の子ども時代は、変だった気がします。
情報とかに関すると、全然全く興味があったわけではなく。浪人したんですけど、浪人してないときはもともと建築を目指してて。建築がかっこいいと思って、建築を目指したんですけど。
浪人中のときに技術系の本、これから未来はこうなるぞみたいな本を読んで、そっちの最先端に触れるのも面白そうだなと思って、情報を受けて入ったって感じですかね。 

ナカザワ:ちなみに、最初に仰ってた変だったというのは、具体的にどんな変さだったんですかね? 

おぺん:変わってる、そうですね。
もともと一人っ子で、例えば、みんなすごい競争心とかプライドがあると思うんです。テニスをしてたんですけど、負けても自分が全く悔しいって思ったことがなくて。あとは勉強もしかりなんですね。みんな、努力してとか負けたら悔しいとか、そういう感情を抱いてて、すごいなあとは思うんですけど。
そこら辺の感情が欠落してるのか、ほわほわしてる感じですか、自分で言うのもなんですけど。

ナカザワ:変っていうのは、自分で自覚したんですか? それとも人に言われたんですか? 

おぺん:たまに言われるんですけど、そんなに仲良くない友達からは、真面目って思われてるような気が自分ではしています。先生とかからも、「結構ちゃんとしてるな」とか、全然ちゃんとしてないのに言われたりしてて。仲良くなると、変わってるって言われますかね。

ナカザワ:自分で、自分は周りと違うなっていう、さっき仰ってた、負けても悔しいと思ったことないなみたいなことは、いつごろから感じました? 

おぺん:高校とかですかね。中学、高校です。

ナカザワ:変わってるねって言われるのも、その辺からなんですか? 

おぺん:うーん、みんな変わってたから。でも小学校、中学校のときは、変わってるねってあんまり言われなかったですかね。
ちっちゃいころの親のエピソードとかを聞いてると、自分は変なやつだなって思ったことがあります。

ナカザワ:どういう話だったんですか? 

おぺん:例えば、ちっちゃいときに「お母さんが死んだらどうする?」みたいな話を僕に振ったときに、「死んでみらんとわからん(死んでみないとわからない)」みたいに言われたらしくて。
あと、将来の夢を聞かれたときに、「自分は自分だから、別に何もならん」みたいなことを言ったらしくて。ひねくれてるというか、斜に構えてるみたいな感じが、すごい変なやつですよね。 

ナカザワ:そういう性格になったっていうのかわかんないんですけど、もともとそうだったのかもしれないし。そういう性格に何か影響を与えたものとかってありますか?

おぺん:一人っ子なのが、意外と大きいのかなっていうのを思っていて。それだったら競争心がないとか、そういうのも影響してくるんですけど。あとは、今のは物心つく前の話ですからね。何にもならんみたいなことを言ってますので、どうなんですかね。

ナカザワ:芯は強そうですけどね。自我というところで。
大学で建築関係に入りたいっていうのは、何か理由とかあったんですか? 

おぺん:建築物が好きだったので、単純にデザインとかするのが楽しそうだなと思って。
話が転々としてしまうんですけど、ずーっとお医者さんになろうと思ってて。一応、そんなに勉強しなくても、ある程度の成績だったんで、医学部がちょうどいいかなと思ったんですよね。
あと、ぼんやりと、小学校のときは将来の夢とか聞かれるじゃないですか。そのときに、お医者さんって言ってたのを、ずっと高校の2年ぐらいまで 考えてたので。ずっとなんとなく、お医者さんになりたいなと思ってたんですけど。
高2ぐらいのときに京都大学のオープンキャンパスへ行ったときに、京都大学はめっちゃ面白いなって感じて。そこで、京大に入るにはどうしようってなったときに、京大医学部は無理なので、医学部以外の選択肢から考えたときに建築っていうのが面白そうだったので、建築を志望しました。

ナカザワ:京都大学で面白さを感じたのはどういうところですか? 

おぺん:本当に自由って感じで。寮を見学したんですけど、しっちゃかめっちゃかで、卓球台置いてあってみたいな。
他の大学も見るじゃないですか。それと全然異色な感じで。ポスターとかも、すっごいベタベタ貼ってあって。

ナカザワ:話が戻るんですけど、ずっと「何になりたいの?」「お医者さん」っていう会話が、たぶんちっちゃいときからあったと思うんですけど。そこでお医者さんって出てきたのって、近くにお医者さんがいたんでしょうか?

おぺん:ちっちゃいころ、体が弱くて結構病院に入院とかしてたので。 なので小5・6のときの作文とか、その流れで書きやすいじゃないですか。よく書かされるので、小6の将来の作文で何にもなりたくないとか言っても、先生に怒られるだけなので。

ナカザワ:本当は、そのときはまだ何にもなりたくないと思ってたんですか? 

おぺん:今も何しようかなと考えてるので、スタンスは変わってないのかもしれないです。

ナカザワ:そのころからそういう感じや、記憶のないときからそうだったから、きっとそうかもしれない。
京都大学、行ったことないけど面白そうですね。

おぺん:結局駄目で、今、筑波大学っていうとこにいるんですけど。

ナカザワ:全然場所が違いますけど、筑波も面白そうですよね。

おぺん:そうですね、面白い人がいっぱいいます。

ナカザワ:高2からの進路の転換って、結構急ですよね。

おぺん:そうですね。親がそんなに関与してなくて。
ちょっと話が変わるんですけど、「医学部を目指すのやめるわ」って友達に言ったときに、その友達が「それ、親に反対されないの? 親は許してくれたの?」っていう話を聞いて、環境が違うっていうことに気づいたんですよね。
うちの親にそれを話したら、うちの親は本当に「それをしたければ、すればいいんじゃない?」っていうありがたいスタンスで。今回の休学も、「したければすれば?」っていう感じで許してくれてるので。親の影響とかもありますかね。
「親が医学部やめるの、許してくれたの?」って発言が、僕にとってはすごい衝撃的だったので。

ナカザワ:そもそも、親から「医学部入れば?」とか「お医者さんになれば?」って言われたわけじゃないんですもんね。

おぺん:そうですね。

ナカザワ:そういうことを聞くと、確かに干渉が少なめな保護者様って感じですね。じゃあ、浪人するときも、「するならすれば?」って感じだったんですか? 

おぺん:宅浪したいって思ってて。それは、自分で勉強すればめっちゃできるようになるぞっていう勝手な思いだったんですけど。高3のときも、全く勉強してこなかったので。
それで、親には反対されてはいたんですけど。高校の先生に言ったときに、僕の性格だと「マジでお前、それ大学行かなくなるから。予備校行っておけば?」って言われて。 親と先生に説得されて、渋々予備校に行って。
予備校時代も全く勉強せず、BOOKOFFと温泉に行ってDVDの映画を毎週借りる生活してたら、また駄目で。頑張るっていうことができなくて。

ナカザワ:浪人って1年だったんですか? 

おぺん:1年ですね。

ナカザワ:第1希望に入れなくてっていう浪人だったんですよね。

おぺん:京都大行きたいけど、どうせ無理だろうってスタンスで1年目を受けて、どうせやっぱり無理で。はなから浪人させてもらう体で受けたんですけど。で、もう1回とりあえず勉強して受けてまた駄目で。じゃあ筑波でいいかって筑波へ行きました。

ナカザワ:DVD借りてたんだ。見るの好きだったんですか? 

おぺん:そうですね。結構、そのときが一番、映画見たり本読んだりしてた気がします。
周りのすごい勉強しなきゃっていう焦りとかが、自分にはちょっときつくて。教室の雰囲気というか、それを和らげるために何か他のことをしてた気がします。

ナカザワ:何か思い出に残ってる映画とかあります? 

おぺん:なんかあるかな。『ショーシャンクの空に』とか、そのときに借りて面白かったです。 

ナカザワ:結構いろんなものを見るタイプだったんですかね? 

おぺん:もういろいろ。

ナカザワ:洋画が多いのかな。銭湯に行ったり、DVD見たり、本読んだり。せっかくなんで、そのときに読んだ思い出に残る本とかありますか? 

おぺん:なさそうです。
BOOKOFFで漫画10冊読んで、中古の小説を1冊買うっていうのがルーティン化してて。なので、相当読んではいると思うんですけどね。

ナカザワ:これって予備校生のときの話ですよね。自由だな。これ、ご両親はご存知だったんですか? 

おぺん:いや、たぶんそんなに遊んでるとは知らないと思います。温泉行ったりしてるっていうのは、知ってた気がします。

ナカザワ:この事実は初公開かもしれないですね。そういうの、楽しいですけどね。
勉強としては、予備校生のときと高校のときでは、やっぱり予備校生のときの方がされてました? 

おぺん:いや、どっちもあんまり変わんないです。したい分だけするって言ったらちょっとあれですけど、勉強したなっていう実感は全くなく。
とりあえず、箱に詰められてる間は、勉強するのはしてるので。やったなって感は全くないです。 

ナカザワ:成績自体は上がったんですか? 

おぺん:ちょいちょい上がりぐらいですかね。
こんな話でいいですか? 皆さん、面白そうな話をしてそうでしたけど、ただただ普通の大学生の話してる感じが。

ナカザワ:いや、予備校に行ってるときにDVDと本ばっかり読んでたら、結構珍しい方だと思います。

おぺん:そうですか? 

ナカザワ:たぶん。いや、わかんないですけど、統計取ったら意外といっぱいいるかもしれない。
周りの人、そんなおぺんさんを見て、何かおっしゃってました? 気づかないか。

おぺん:気楽でいいなって感じでしたね。周りは、そりゃあ1年勉強してるから受かりたいって気持ちがあるじゃないですか。僕は、ヘラヘラしてるだけなので。

ナカザワ:そこに、負けても悔しいと思わないみたいなのが、ちょっと引っかかってくれるから平気なのか。

おぺん:高校のときは、それこそ俺、何点だったみたいな。負けて悔しいみたいなのはあったんですけど。大学院のときも点数があって。でも、影響してると思います。 
あとは、たぶん浪人生のときとか高校生のときに、それこそ頑張るって何だろうみたいな。 努力とはなんぞやみたいなことを、すごい考えてた記憶があって。その結果、別にいいやって感じになった記憶が。 

ナカザワ:別にいいやっていうのは、何に対してですか? 

おぺん:別にいいやっていうか、頑張って勉強しなくてもいいやって言ったら、また違うのかな。

ナカザワ:せっかくこのぐらいやったんだから、ここまでやらなきゃみたいな、そういう感情があんまりないのかなあなんて思ったんですけど。そこはどうですか? 
おぺん:全くないですね。

ナカザワ:きっと、そういうことを損失だと考えないんでしょうね。

おぺん:行き当たりばったりが楽しくて。予想された、こうなるんだろうなっていうのになっても、そんな面白くないじゃないですか。
例えば、タイに旅行に行ったんですけど。 チケットだけ取って、全く宿とかも取らずに行ってみて、行き当たりばったりで旅行するのが楽しくて。
タイ語どころか英語も通じないので、身振り手振りでどうにかこうにか。

ナカザワ:すごい、それはお一人ですか? 

おぺん:友達と2人でした。

ナカザワ:友達もすごいですね。

おぺん:友達も、そういう変なやつなんですよね。

ナカザワ:その方とは、どこで会ったんですか? 

おぺん:中学高校が一緒で。 大学は、向こうは首都大っていうので、ちょっと近かったのでよく遊んでて。3週間とか旅行に2人で行く友達って、なかなかいなくて。

未来:いつ死んでもいいというスタンスで生きる

ナカザワ:過去の話とかいろいろお話できたんですけど、今後どうなるのかなっていうところは、私も非常に気になっていて。
死ぬときに、どういう状態で死にたいとかってありますか? 

おぺん:僕、実はいつ死んでもいいと思ってるんですよ。それが本当にずっとスタンスとしてあって。なので、死ぬときにどうしていたいとか全くないですね。
なんていうんだろう。今まで生きた中で、楽しくないことも楽しいこともあって。これからもあるかもしれないですけど、別に、今死んだとていいかなっていう。
なので、死ぬときに何かを残して死にたいとか、感謝されて死にたいとかは、考えたことないですね。

ナカザワ:逆に5年後どうなってたいですか、とか聞かれる方が難しいですか? 

おぺん:そうですね。それこそ、5年後どうなってるかの幅を広げようと思って休学しようと思ってるので。
めっちゃ働いてるかもしれないですし、田舎で農業してるかもしれないですし。本当に、全然その可能性もあるので。

ナカザワ:それは確かに、「1年後就活です」って言われたら、嫌になる気がするな。

おぺん:本当に、右見て右じゃないですけど。もちろん就活っていう機会はすごい良い機会だと思うので、結果的には自分も、8割方、9割方はその新卒カードっていう機会を使って就職することになると思うんですけど。
とはいえ、就活全体のノリがちょっと気持ち悪いなって。
就活が、マッチングアプリみたいだなって思ってて。もちろん企業もいい人が欲しいし、自分たちも良い企業に入りたいし。ある程度自分のいいところを見せつつ、グイグイ行く感じが、ちょっと嫌だなっていう。

ナカザワ:確かに似てるかもしれないですね。条件提示して、会ってみて。
将来の幅を広げたいというか、予想できたらつまらないかもしれないですね。

おぺん:そうですね。

ナカザワ:最初の就職どうしようみたいな話も、ちょっと先が見えちゃったから、こっちのルートじゃない方がいいかもしれないと思い始めたっていうことか。

おぺん:それも、ちょっとありますね。

ナカザワ:でも、新卒カードって言ってるところもあるから、意外と要領いいタイプなんでしょうかね。 

おぺん:なかなかコスパは良い気がします。ギリギリでちょっと勉強して、赤点よりちょい上を取るみたいなのを、ずっとやってきたので。

ナカザワ:それって結構、感覚的にわかるものなんですか?このぐらいでいいかなっていうのって。

おぺん:そうですね。単位とかも、とりあえず課題をギリギリまで溜めておいて、これとこれを頑張れば単位Bぐらいは来るだろうみたいなノリで。
頑張って労力を抑えつつ、その予測力を上げるじゃないですけど。

ナカザワ:なるほど。努力の向きがそっちなんですね。
最初に、田舎とか海外とか、どこでもいいけどノマドワーカーになりたいっておっしゃってたじゃないですか。そこの発想のもとは、どんな出会いとか、どんな出来事だったんですか? 

おぺん:やっぱり旅行とかしてると、いろんな場所があるじゃないですか。
住む場所を選べるっていうのは、すごく大きいなと思ってて。住んでみたら、住めば都って言うように、どこでも楽しいのかもしれないですけど。
ここが住み心地いいなっていうとこに住みたいなっていうのが、一番思ってて。例えば、就職したらお金がたくさんもらえるとかそういうことよりも、それが重要な気がしています。

ナカザワ:住み心地の良い場所って、どういう場所ですか? 

おぺん:時間が緩く流れてて。あとは人も少なく、ある程度その地域のコミュニティとかもあってって感じですか。

ナカザワ:それは、仰る通り田舎ですね。

おぺん:そうですね。

ナカザワ:本当に、5年後どうなってるんでしょうね。 

おぺん:28歳とかですかね。5年後ですよね。どうなってるんだろうな。

ナカザワ:でもきっと、知りたいわけではないんですよね? 

おぺん:自分の中で楽しみではあるんですけど。どうなってるんだろうなっていう。

ナカザワ:本当にどうなってるんだろう。住み心地の良い場所が見つかってるといいかなって感じですけどね。

おぺん:そうですね。

ナカザワ:大体人ってどんどん変わっていくじゃないですか。それで考え方がガラッと変わるタイプの人もいれば、わりと最初っから芯が通ってて、あんまり変わらないタイプの人って、いるなあっていうことを、これまで話を聞いて思ってるんですけど。
おぺんさんは、後者ですよね。

おぺん:きっとそうですね。

ナカザワ:逆に、面白そうって言ってた京都大学にスルッと入れちゃった場合、予想してた通りに自分が動いたとき、もしそうなってたとしたら、今が変わってたと思いますか? 

おぺん:いや、とはいえ、全く変わってないような気がします。環境も違ったりするんでしょうけど、それはそれで楽しくやってるんじゃないですかね。

ナカザワ:予測つかないことの方が面白いけど、予想ついたらついたで別にいいんですかね、そこは。 

おぺん:予測しないのが楽しいって言いながらも、やっぱり直近の予定とか立てないといけないじゃないですか。そうなると、また話が違ってくるので。

ナカザワ:そこの感覚ってどうなんでしょう。
例えば、明日何か楽しみなことがあるとするじゃないですか。それに行くためには、何かしなきゃいけないっていうのって絶対逆算したら出ていきますよね。
そういうのは、結構平気なんですかね。パッてこなしちゃうタイプですか? 

おぺん:荷造りは直前にパパッとやって。計画を立てたい友人がいるときは、その人に全部投げて。あんまり計画立ててワクワクっていうのはなくて。
荷造りも、本当に現地で買ったりすることが多いです、足りなくて。 

ナカザワ:投げやりで申し訳ないんですけど。でも、きっとそうやって何か積み上げて、生きていかれるんじゃないかなって、すごいゆるく思いました。

おぺん:はい、そんな感じだと思います。

ナカザワ:休学中に、楽しそうな未来がイメージできるといいですね。
普通に就活して入っても、なんとなくうまくやれそうな気もするけど。

おぺん:そう。なんとなく、もし嫌だったらそれはそれですぐ辞めればいい話なんで。そのまま就活しても、どっちでもいいけど、休学した方が楽しそうだなっていうので。

ナカザワ:これ、1個聞くのを忘れたんですけど。大学院へ入ろうと思ったのって何か理由あったんですか? 

おぺん:特に理由はなく周りが行くし、就職活動しないといけない時期にもやってなかったので。

ナカザワ:理系は大学院に入る人は多いですよね。今の研究は面白いですか。 

おぺん:ぼちぼち面白いです。 

ナカザワ:聞く限りではね、面白そうですけどね、話。

おぺん:そうなんですよね。 実際、研究内容の面白さっていうよりかは、うまくいってる感がある面白さの方が大きい気がしてきて。結局研究、細かいところまで見ていくと、そんな楽しいことないと思ってて。面白いっていったら面白いんですかね。

ナカザワ:新しいことを知る面白さとかを、感じていらっしゃるわけではないということなんですよね、きっと。ちょっとゲームみたいな、進んでるっていう感じなのかな。

おぺん:そうです。計画立ててこれをやってみたら、あーきたみたいな。

ナカザワ:予想通り動いたとか、逆に動かなかったとか。

おぺん:そんな感じです。

ナカザワ:今、だいたい一時間くらい経ちまして。すごいフワッといろんな話をお聞きしたんですけど。何か、これ喋ってなかったなあとか、話し足りなかったなっていうことはありますか? 

おぺん:いや、特にはないです。こんな内容でいいんですかね? 

ナカザワ:大丈夫です。私はすごく楽しかったです。
総括するのもおかしいですけど、本当にたぶん、ずっとそういうタイプの方なんだろうなっていうのを思ったりしました。なので、楽しかったですかって聞くのもおかしいですけど、良い時間になっていたらいいなと思います。

おぺん:楽しかったです。

あとがき

最後までお読みいただいた皆さん、ありがとうございます。無名人インタビューって文字で読むとちょっと長いですよね。わかります。
そのくせ読み終えた後、感想を言語化するのが難しかったりして、読んだことを後悔はしないし、何かを得られたような気がするけど、一体何が面白かったんだろうか、と。

個人的には、この辺りが無名人インタビューの不思議さを表していると思っています。通常インタビューとしてコンテンツとして世に出す際には、こういう話を聞けるだろうと予測した上でインタビューを受けていただく人に依頼します。だから、人生のイベントがコンテンツとして面白い人の話を聞く機会は世の中多くあると思うんですよね。で、そういう話はどこが面白いか言語化しやすい。

出来事がスパイスとなる前の、その人本来の素材の面白さは正直1時間話を聞いてみてやっとなんとなくわかるかどうか。
言い方悪いですけどそんなものをよくこれだけの人が読んでいるなあなんて思います。(ありがとうございます)

おぺんさんはたぶんちょっと変わっているんですけど、それはきっと浪人生の時にブックオフと温泉に行っていたからでも、宿も取らずにタイに旅行したからでもない。
私はそういう面白さを読者の方に伝えられているのか自信はありませんが、できるだけわかりやすい言葉で会話の流れを再現できるように編集しています。

あと一番面白いのはもしかしたらインタビューの場かもしれないので、そういう意味ではまだ参加していない人で何が面白いのかわからないという方は参加していただけたらなと思います。初めて心からそんなことを思いました。

インタビュー担当:ナカザワアヤミ

編集協力:有島緋ナ

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