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何が起こるかわかってなくてでも楽しそうな人

むかしむかし、ある村に、未知楽(みちらく)という名の若者が住んでいました。未知楽は、明日何が起こるかまったくわからなくても、いつもにこにこと楽しそうにしている不思議な人でした。
「今日は何が起こるかな?わくわくするなぁ!」
未知楽は毎朝、手を叩いて喜びながら家を出ていきます。村人たちは首をかしげていました。
「あの人、明日のことも来年のことも何も決めてないのに、なぜあんなに楽しそうなんだろう?」
「普通なら不安になるはずなのに...」
ある日、村に突然の大雨が降りました。皆が困り果てている中、未知楽だけは嬉しそうに踊っていました。
「雨だ!これで何か新しいことが起こるかもしれない!」
すると、雨上がりに珍しい虹が出て、それを見に遠くから旅人がやってきました。その旅人が村に新しい技術を伝えてくれたのです。
また別の日、道に迷った商人に出会った時も、未知楽は大喜びでした。
「道に迷うなんて、きっと何か面白い発見があるよ!」
一緒に迷子になりながら歩いていると、隠れた温泉を発見し、それが後に村の宝物となりました。
村の古老が未知楽に尋ねました。
「お前さんは、なぜそんなに楽しそうなんじゃ?」
未知楽は無邪気に答えました。
「だって、何が起こるかわからないってことは、きっと面白いことが待ってるってことでしょう?悪いことが起こるかもしれないけど、それはそれで新しい経験だし、きっと何か学べることがあるんです!」
村人たちは次第に気づきました。未知楽の周りでは、いつの間にか良いことが起こっているのです。それは偶然ではなく、未知楽の楽しむ心が、物事を良い方向に導いているようでした。
未知楽はいつも言っていました。
「未来がわからないのは怖いことじゃない。それは可能性がいっぱいあるってことなんです。今日という日も、実は昨日までは『何が起こるかわからない未来』だったんですから!」
そして「未知を楽しむ者には、幸運が舞い込む」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
そして次にインタビューされるのはきっとこれを読んでいるあなただし、そしてインタビュアーになる日もそう遠くはないでしょう。
と思う2025年6月14日11時02分に書く無名人インタビュー1095回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは 船越 荘平 さんです!

年齢:20代前半
性別:男性
職業:SE



現在:仕事4割、本2割、ワイナリー4割ですね。

本間ユミノ:
船越さんは今何をしている方ですか?

船越荘平:
今は銀行のSEをやっています。
銀行のSEって何するかって内側にいると想像しやすいんですけど、外からだとイメージしづらいですよね。
例えば銀行に関する法律が変わりますよってなるとします。
その法律に合わせて、データベースっていうのがある中の項目が変わるとなるとシステムを一気に変えないといけないので、そこに合わせて自分でコーディングをしたりとか、テストをしたりとか。
あとは一緒に働いてくれる人がいるんですけど、そこに指示を出したりとかっていう取り組みを今しています。

本間ユミノ:
そのお仕事は何年ぐらいされてるんですか?

船越荘平:
入ったのが2023年度なので、今ちょうど2年数ヶ月経ったぐらいです。

本間ユミノ:
銀行のSEになろうと思ったきっかけって何ですか。

船越荘平:
就活の時に友達とめちゃくちゃ悩んで、自分自身について見つめ直す時間に重点を置いて、就活対策をしていたんです。
就活する上で何を重視したかっていうと、まず一つはスキルを身につけたいってところでした。
文系だったんですけど、営業とか経理とかいろんな選択肢がある中で、経理はちょっと向いてないなっていうのはわかってたし、営業も可視化できるスキルとかあんまりないのかなっていうふうに当時は考えていまして。
SEだったら、例えばこの資格を取ったってなったらこういうプロジェクトいけるよねっていうふうに判断されたりとか、それによって自己肯定感とかも上がりますし、ちゃんとスキル身についてるなってところが目に見えてわかるんで、そういう業界に行きたかったってところがあります。
あとは単純にデスクワークで営業で外回りばっかりとなると、あんま体力ない方かなと思っていたので、SEは在宅勤務とかもあるし楽かなっていうところで今の仕事を選びました。

本間ユミノ:
毎日お仕事されてて、どういう感情になることが多いですか。

船越荘平:
ちょうど2ヶ月前ぐらいに部署異動して、そのちょっと前後でお話しさせていただきたいんですけど。
異動する前、研修が終わって配属されたところでの期間が厳しいと感じたのが正直な感想です。
ITに関するスキルとかは十分勉強できたんですけど、それ以前にビジネススキルの基礎が全然ない状態でして。
例えば、OJTという存在がいたんですけど、その方から日本語に関する指摘、例えば全体向けにメールとか打ったら、ここの謙譲語と尊敬語の使い方が違うよとかそういうすっごい細かいところをチクチクやられて毎日5回ぐらい怒られるみたいな感じの状態がずっと続いていてたんです。
その時は結構メンタル的にも来る時はあったんですけど、昔から中学の時とかバスケ部で、怒られるというか指摘される機会は多かったんで、慣れてるというか、指摘された分成長しようというふうに思って修正を繰り返すっていうような日々でした。
それが今回のところは本当に緩い部署で、そういう細かいところは一切気にせず、仕事さえできればいいっていう感じで。
ただ、今まで指摘された基礎的な部分ができるようになってたので、割とスイスイ仕事に取り組んだり、さばけたりできるようになっていて、すごい成長したなってところで最近は意外と楽しく過ごせてるなっていうのが正直な感想ですね。

本間ユミノ:
具体的に何が楽しいですか?

船越荘平:
今やってる結構大きい案件があって。
案件を進める上でいろんな方がいるんですけど、例えば手を動かしてシステムのコードを書いてくれる方とか、テストをしてくれる方とかいらっしゃるんですけど、そういう人に指示を出したりとかをメインでやっていて。
で、例えばお客さんがいて、そこからこういうことをしてほしいという要望を受けました。それを一旦自分の方で受け取って、咀嚼して、手伝ってくれる方にこれをしてほしいですっていう具体的な指示を送ったりとかっていうところがメインで。
今までは結構それ以前の問題で怒られたりすることが多かったんですけど、今はそういう形で指示もできたりとか、仕事もさばけるようになって、周りの方からありがとうとかって言われることが今までは全くなかったんですけど、そういう感謝の言葉を言われる時がすごい嬉しいし、仕事してて楽しいなって思う瞬間ですね。

本間ユミノ:
普段、お仕事以外でされてるようなこと、趣味とか何かありますか?

船越荘平:
本を友達と作っているっていうところと、あとは1年半前ぐらいからずっとワイナリーに就職したくて、将来的には自分でお店を作りたいなってところも思っていて。
まずはそこに向けてちょっと知識つけないといけないなってところで、ソムリエ試験と同じ内容でワインエキスパートっていう試験があるんですけど、そこに向けての勉強と、あとは山梨だったりとか、長野のワイナリー巡りを最近はよくやっています。

本間ユミノ:
本はワイナリーとは別軸というか、関連性はなくてっていう感じですか。

船越荘平:
関連性が実はありまして。
本に載せる内容を書いてくれる人を58人集めたんですけど、定期的にワイン会みたいなものを自分で開いていて。
そこに向けて人集め、何人か呼ばないといけないなってところなんですけど、自分は兵庫県出身で就職後東京に来てそんなに友達も多くない状態だったので、その本のプロジェクトから何人かお誘いして来てもらうとかっていうのもあったので、最初は関連ないかなと思ったんですけど遠いところでワインとつながってるなってところありますね。

本間ユミノ:
だいたいどれぐらい前から本を作る活動をされてるんですか?

船越荘平:
今年の1月からスタートしました。

本間ユミノ:
何かきっかけとかってありましたか?

船越荘平:
きっかけは、友達が割と主導で進めてくれてたんですけど、友達が私を誘ってくれたきっかけがさっきのワインとつながっていて。
もともとワイナリーを自分で作ってみたいという話をしてたんですよね。
これからワイン会とかやりたいとかも言ってたからそこに向けて、今人脈作りをしとこうっていうふうに言ってくれて、そこでプロジェクトに加えてもらったっていうところが大きいです。
自発的っていうよりかは受動的でした、最初は。

本間ユミノ:
本を作る活動をされている時の感情は、喜怒哀楽で表すとどんな気持ちですか。

船越荘平:
うーん…その4つには当てはまらないかもって思って。
パッと思いついたのが、自分自身成長するなってところ。
なんでそう思ったかっていうと、それぞれ一人一人インタビューする中で、皆さん具体的なエピソードとかを持っていて、そこに対してこういう質問して相手の深掘りをできたとか、相手の気づいてないところに気づかせることができたとかっていうところがあったりしたので、「成長してるな」「楽しいな」っていうのが、プロジェクトやってる中で思うことですね。

本間ユミノ:
本の内容をもうちょっと具体的にお伺いしてもいいですか。

船越荘平:
本の内容は人それぞれ58人いたら58人、それぞれ内容があるんですけど。
感情にフォーカスしたっていうもので、例えば一人ピックアップすると、インドに行ったっていうお話なんですけど。
もともとうつ病を抱えてた人で、もうこのまま日本にいてはいけないっていうふうに思って、いきなりインドに行ったんですよね。
その時に急に犬に噛まれたらしくて、日本だったらあんまないかもしれないですけど、海外で犬に噛まれたとなると、もしかしたら狂犬病かもしれないってなって。
うつ病とか忘れて「生きたい」っていう感情それしかなかったっていうような、ちょっとざっくり言うとそんな感じなんですけど、出来事っていうよりかはそこで起こった感情に注力して文章を書いてもらっているような感じです。

本間ユミノ:
なるほど。
58人分のエッセイが集まったような本というイメージですか。

船越荘平:
そうです。

本間ユミノ:
ワインのお話もちょっとお伺いしたいんですが、ワイナリーを作りたいって思うようになったのはいつ頃ですか?

船越荘平:
ワインのお店を作りたいって思うようになったのは最近で、最初は1年半前にワイナリーに就職したいなって思ったところから始まってます。
なんで就職したいと思ったかっていうと、今やってる仕事に対してやっぱり仕事して帰った時に楽しいなっていうよりかは疲れたなっていうところが一番大きくて、この生活をずっと続けていくと自分の精神がちょっとすり減っちゃうんじゃないかなと。
今でさえまだ仕事少ない状態なのにこれ以上仕事増えたら、いよいよ精神持たないんじゃないかなってところで、もともと興味あったワイナリーってところに就職して、そこで醸造の仕事がしたかったんですけど、自分で物作って売ってお客さんの笑顔とか見れたらいいなってところがきっかけですね。
プラス、父親が地元神戸で串カツ屋さんをやってまして。
そこで高校生の時とか大学の時とかバイトしてて、来るお客さんが帰る時とかに美味しかったよっていう姿を見たのが今になっても鮮明に覚えていて。
自分も将来こんな風に仕事できたらなーって感じていたところが一つ大きいです。
そういうのも相まって、やっぱり自分で全部、全部ではないかもしれないですけど、手がけて来てもらった人が少しでも笑顔になれたらいいな、そういう場所を作れたらいいなってところで、自分でお店を作りたいと感じるようになりました。

本間ユミノ:
なんでワインなんでしょう。

船越荘平:
確かにビールとかその他いろいろお酒の種類があるかなって思うんですけど、まず一つは、これは個人的なところで、ワイン体質なのか自分がワイン飲みやすくて美味しいなと思うので、これをもっと広めたいなって思ったのが一つ。
もう一個が、広めたいなと思うところに関連するんですけど、やっぱりワインについて詳しいっていう人は他のお酒もそうかもしれないんですけど、そんなにいないなっていうふうに思ったのでもっと良さを知ってもらいたいってところ。
あと一個、ワインって他のお酒に比べて圧倒的に種類が多いんですよね。
世界中で作られてるんですけど、ワインってブドウからできていて、ブドウの品種が例えばイタリアだけでも3000種類あったりとか。
わけがわかんないぐらい種類が豊富で、それだけ種類があるってところがめっちゃ面白そうだなって感じました。
例えばビールだけだったら割とクローズな世界っていうか、そこまでビールがどれだけ品種があるかっていうところがあんまり把握できてないんですけど、多分ビールよりかは結構多いし、ワインだと世界が広いなってところが一番自分が気に入ったところかなというところでもっともっと知りたいなって思ったからワインを選びました。
すみません、ちょっとまだ整理できてなくて。

本間ユミノ:
全然大丈夫です。ありがとうございます。
日々していることで、お仕事と本を作るっていうのとワインとかワイナリー巡りっていう3つが出てきましたが、その3つに対する時間や気持ち、エネルギーの比率ってどれぐらいですか?

船越荘平:
仕事4割、本2割、ワイナリー4割ですね。
仕事は一番費やす時間が長いってところで、そこにエネルギーは割かないといけないなってところで4割にして。
本の企画自体も、毎日作業するかって言ったら、そういうわけでもなくて、週に1回とかその時間になれば当然費やすエネルギーはあるんですけど、1週間で見たときにそこまでかなってところで2割。
ワイナリーに関しては、自分でワイン会やってるっていうところもありますし、資格の勉強も毎日やってるんで4割ってところですかね。

本間ユミノ:
ワインのことをやってる時はどういう気持ちですか?

船越荘平:
前までITの資格とか勉強してたんですけど、その時は毎日つらすぎて、それと比べたら楽しいっていうか。
例えば日本のワインを勉強して、その勉強自体も楽しいんですけど、その知識を持った上で近くのワイナリーとか行ってこういう品種とかこういうお酒探してるんですけどって言った時に店員さんと会話が盛り上がったりとか。
あと、近くのワイナリーでワインを作るお手伝いとかやっていて、そこに参加した時に、そこにはワインに詳しい人とか集まったりしているので、そういう人と作業後に一緒にワインを飲みながらおつまみを食べたりして、意見交換する時に試験で使った知識とか使えたりするので、今は勉強が全く苦じゃないというか。むしろ楽しいですね。

本間ユミノ:
パーソナル的な面もお伺いしていきたいんですけど、船越さんは周りの方からどういう性格だって言われることが多いですか。

船越荘平:
2つあって、真面目と、おっとりしてるの2つですね。

本間ユミノ:
ご自身ではどういう性格だなって思いますか?

船越荘平:
自分自身では確かにおっとりはしてるなってところは第三者の意見と一致しているところで。
真面目かって言われたらそうでもないかなっていうふうには思っていて、ただ当たり前のことをやっているだけなので、自分自身真面目にやってるなぁとか思ってなくて。
たまに仕事も手抜きますし、もうやりたくない、勉強したくないときは全然YouTubeとか見ますし。
めっちゃ真面目かって言われたらそうでもないなってところで、第三者に言われた自分像に対しての反論になってしまうんですけど自分自身への評価はそのような感じですね。

本間ユミノ:
船越さんを色に例えると何色でしょうか。

船越荘平:
色で言うと青ですね。

本間ユミノ:
その心は。

船越荘平:
青ってやっぱ落ち着くとか、冷静だとかっていうようなイメージがあるかなと思うんですけど、本当にその通りだと思っていて。
そんなに感情を表に出す方でもないし、熱血とか熱いかって言ったらそうでもないし、どっちかというと冷静だったりとか、結構物事を考えて行動するタイプなので、そういう面で青かなっていうふうに思います。
緑もちょっと混じってるかもしれないですね、おっとりっていう部分で。

本間ユミノ:
緑色はおっとりしてる色?

船越荘平:
僕のイメージではそうですね。

本間ユミノ:
具体的にどういうところがおっとりしてますか。

船越荘平:
確かにそうですね、おっとりっていう言葉一つだけに片付けてたんですけど、あんまり追求して考えたことはなかったかもしれないです。
割と楽観的に考えてしまうこととか、深掘りせずにこうしたらいけるんじゃない?とか考えたり。
例えば勉強計画とか立てる上でもやっぱり突然予定が入ったりとかするかもしれないんですけど、あんまりそういうのを考慮せずに、アバウトにこんな感じで行ったらいけるんじゃない?っていうところで、楽観的に考えてしまうってところがおっとりしてるのかなっていうのが今パッと思ったところですね。

本間ユミノ:
最近あった、ちょっとマイナスな気持ちになるような出来事は何かありましたか?

船越荘平:
今、会社から家賃補助を受けて家に住んでるんですけど、その制度が4月に変わって、自分で申請をしないといけないってことになったんですよ。
本当は4月の間に申請をしないといけなかったんですけど、ちょっと確認できてなくて、5月になって振り込まれてないじゃんっていうことに気づいて。
で、問い合わせたら4月分に関しては振り込まれませんっていうふうに言われて。
25,000円ぐらいですかね?
それを逃してしまったっていうのが最近ありました、なんで気づかなかったんだろうって思った出来事で少し悲しかったですね。

本間ユミノ:
5月以降は間に合いました?

船越荘平:
間に合いました。

過去:高校とかもっと上の大人とかになってもこうやって囲まれてたら自分は負の方に巻き込まれてしまうなっていうふうに思って。

本間ユミノ:
船越さんは子どもの頃どんなお子さんでしたか?

船越荘平:
無口で大人しい子供でした。

本間ユミノ:
それはだいたい何歳ぐらいの頃の記憶ですか?

船越荘平:
保育園とか小学生、中学生。
ちょっとレンジ長いんですけど、そこまでは先ほど申し上げたような性格だったかなって感じです。

本間ユミノ:
生まれ育ったところってどんな風景でしたか。

船越荘平:
パッと思いつくのが住宅街ですね。
都会ではなかったんですけど、ただ、一軒家がずらーっと並んでるようなところですね。

本間ユミノ:
ご家族からはどんな風に育てられましたか?

船越荘平:
割と自由に育てられました。
何々しなさいとかあんまり言われない、勉強しなさいとかちょっと言われたんですけど、そこまで縛り付けられるような感じではなくて、自分がしたいと思ったことは割とやらせてくれるような感じでした。
当時無口っていうふうに話したんですけど、あんまり自分から何々したいと思ったことがあんまりなかったんで、親から勧められたバスケットボール始めてみたりとか、書道始めたりとか、水泳始めたりとか。
途中でやめたいって言っても、なんでやめるの?みたいなことは言われても、最終的には理解してくれたりとかしたんで割と自由にやらせてもらってたなってところですね。

本間ユミノ:
バスケットはいつ頃から始めましたか。

船越荘平:
小学2年生から中学3年生までやってました。

本間ユミノ:
水泳は?

船越荘平:
小学校の5年生から6年生までです。

本間ユミノ:
バスケットボールをやっててどうでしたか?

船越荘平:
正直、つらかったなーっていうのが振り返って思うところで。
やっててよかったなぁと思うんですけど、ひたすら走らないといけないスポーツですし、中学の時は結構理不尽に怒られるとか結構あったり、メンバーも悪い意味で「最悪の世代」って言われるチームで、ヤンキーみたいなメンバーが勢揃いみたいな。
例えば他校と試合するときに、勝手に体育倉庫行ってものを漁るとか、そういうメンバーに囲まれてたんで。
高校とかもっと上の大人とかになってもこうやって囲まれてたら自分は負の方に巻き込まれてしまうなっていうふうに思って。
そこまであんまり勉強をしてこなくて、中学の成績は5段階あったんですけど、本当に全部3とかだったんで。
これじゃ本当にまずいなと思って勉強をするようになって、そこから自分でここの塾行きたいって言って通うようになって、毎日勉強するようになって、最後結局全部5段階中4まで行ったので、部活は辛くて周りのメンバー環境とかも良くなかった反面、その学びが「ここにいたらまずい」って思ったからこそ勉強頑張れたので、どこかではありがたいなって思ってる存在ですね。

本間ユミノ:
水泳はどうでしたか?

船越荘平:
水泳は単純にやってて良かったなって思いました。
楽しかったなっていう記憶があって、結構人数も少なかったんで、スクールに行って、1週間に1回ぐらいのペースで試験とかを受けさせてくれるんで、どんどん昇級して、最終的に全部の泳ぎ方とかできるようになって。
で、何が良かったかっていうと、そのスクールで泳げたことプラス、中学とかで水泳の授業とかあるときに、それまで結構遅くて周りから注目を浴びることが多かったんですけど、そこで水泳泳げるようになって。
成長したなってところで通っててよかったなというふうに思いました。

本間ユミノ:
水泳は小学6年生までっていうことでしたが、中学校に入ったタイミングで水泳部とかっていう選択肢はなかったですか。

船越荘平:
それがなくて。
小学校の時はミニバスケットボールっていう団体に所属してて、そこのコーチが中学も兼任している形で。
中学でも一緒に頑張ろうなって言われたんで、はいとしか答えるしかなくて。
そこで他のことやりたかったら良かったんですけど、他にやりたい部活もなかったんで、とりあえずバスケ入っとくかと思って、流れるように入ったっていうのが正直なところです。

本間ユミノ:
中学校2年生から勉強をしっかりするようになって、そこから受験があって高校生。
どのような学生生活でしたか?

船越荘平:
本当にめっちゃ勉強するようになって、その中学生の時の「ここにいたらまずい」っていう気持ちを抱えたまま高校に上がったんで、とりあえずいい大学までとはいかないんですけど、自分が納得できるような大学に行きたいなぁと思ってたので、割と高校の時も継続して勉強は頑張っていて。
同時に結構大きかったのが、硬式テニス部に入って、初めて自分の意志で部活とか選択できて。
なんでテニスをやりたかったかっていうと、テニスの王子様っていう当時流行っていた、めちゃくちゃな変な技とか出すようなアニメなんですけど、テニスかっこいいなぁってただそれだけでテニス部に入ったんですけど、結果的にこれはすごい当たりで。
あんまり練習時間がなくて勉強にすごい費やせるっていうところと、一緒にいたメンバーがすごい面白くて、毎日毎日めっちゃ笑って過ごせたってところで、高校生活は振り返っても部活も充実してましたし、勉強もそれなりにできて楽しかったなってところが印象として残ってます。

本間ユミノ:
高校卒業して、その後はどのように歩まれましたか。

船越荘平:
そのまま地元の大学に進学して、経営学部だったんですけど、コロナ禍も途中あったので。
大学1年生の時は大学生らしい遊びをいろいろしていて。
その中で副専攻っていうプログラムがあって、海外系の副専攻だったんですけど、国際系のことを学びたいかって言ったらそうでもなくて、その中に「先端科学を学ぶ」っていう授業があって、ただタイトルを見ただけで、なんだこれ面白そうって思って申し込んだんですよね。
で、そこに集まったのが10人ぐらいだったんですけど、うち8人が理系の学生で文系が僕と今本の編集をしてる友達でした。
そこでちょっとつながって、一緒に理系のキャンパス行ったりとか一緒に泊まったりとかして、そこで仲を深めて、また他の理系の学生3人ぐらいと出会うんですけど、その人たちとコロナ禍も一緒にZoomを週1ぐらいでする形でオンラインでミーティングしていて、実は今も続いていて。
それぞれ全員違う歩み方をしてて、博士課程行った人もいますし、塾で働いてる人もいれば、同じくIT業界で働いてる人もいるし、地方で地域おこし協力隊で活動してる人、それぞれ違う人生でこう5年間、本当に頻度少ない時もあったんですけど、月1ぐらいでZoomしていて、本当にそこでこんなに長期で付き合う友達が見つかってよかったなぁというところですね。
3年4年は本当に就活が印象として残ってるので、大学生を振り返ると就活とさっき言った、自分の専門外の授業で今も遊べるというか付き合いがある友達とつながりができてよかったなというところが思い出として残ってますね。

本間ユミノ:
Zoomでは何を話すんですか?

船越荘平:
本当に日々あった出来事を話したりとか。
あとはその時やってたのが、毎回毎回テーマを持ち寄っていて。
ビジネス本とかに書かれていたことに対しての共有だったりとか、毎週当番制で問いかけを考えて、例えば、適当にタイトルつけるとリモートワークと出社どっちがいいかみたいな感じで。
そういう形のミーティングを毎回毎回重ねていて、コロナ禍終わった後もそのZoomは続いて、そこから発展して旅行に一緒に行ったりとか、バンドを組んで一緒に学祭で演奏したりとか。全員未経験だったんですけど。
という形で、そのゼミがどんどん発展していったっていうところもあります。

本間ユミノ:
就活はどうでしたか?

船越荘平:
これもただただ苦しかったですね。
さっきの一緒に集まってた友達とひたすら自分自身を見つめ直す時間に注力してて、苦しかったんですけど、自分ってこういうことを就職先に求めてるんだなとかその時点で将来何をしたいかっていうところが、時間をかけてなんですけど明確になったってところで苦しかったけど、やってよかったなってところです。
もう一回はしたくないですね。

本間ユミノ:
船越さんの人生に転換点を置くとしたら、いくつでも大丈夫なんですけど、どこに置けそうですか。

船越荘平:
まず一つは中学の頃のバスケ部。そこで「このままじゃやばいな」と思って勉強し始めたこと。
2つ目が自分の専門外のところで今も付き合う友達と出会ったこと。
で、3つ目が今年の1月に友達と電話したときに、初めて自分でお店作ってみたいっていうところを言葉にして出したことっていうのが大きいかなっていうふうに思っていて、最初申し上げた2つについては話したんですけど、3つ目のところ、今年1月の出来事については、今まで社会人になって、将来何したいかっていうところが結構ブレブレだったんですよね。
ITについてもまだまだ追求したい気持ちはあったんで、そこでキャリアアップを図るのもありだなって思いながら、どこかでこれはずっと続けれないなっていうのは思ってたんですけど。
やっぱり飲食業界って、まあ偏見なのか実際そうなのか、給料面ではITと比べたらそこまで高くないってところが不安でそこがネックで、IT業界で今何しようかなってところを考えてたんですけど、やっぱりそうじゃないなってところに気づかせてくれたというか。
その電話ですね。
初めてそこでIT以外で考えたら、前々から思ってたんですけど、自分でワイナリーに就職して店を作ってみたいなってことを言葉に出せて、そこからその友達に後押ししてもらって本のプロジェクトに参加させてもらって、今ワイン会をするまでにつながってますし。
自分自身、今まで口だけだったというか、ワイナリー就職したいなみたいなところがより現実的になって、本当に来年の4月に就職しようっていうふうに思えたところで3つ目の転換点だったかなっていうふうに感じました。

本間ユミノ:
そのお店をやってみたいっていうことに、その電話の何で気付いたんでしょうか。

船越荘平:
一番響いたのは「今の船越ダサいよ」って言われたのが結構大きくて。
自分自身でもそれは感じてたんですけど、本当に第三者から見てもそうなんだなぁっていうところ。何やってんだろうって思ったんですよね、その言葉を言われたときに。
で、いろいろそこまで積み重なるものとかはあったんですけど、その言葉を言われたとき同時に言われたことが、「今思っていることは、将来的にもどうせ同じことでぶち当たるよ」って言われて。
確かにそうだなと思って、過去何かしたいと思ってでもお金が足りないからっていう理由で諦めたけどどうせまた将来やりたいなって思いが再燃することもよくありましたし。
今強く思っていることって、どうせ今諦めて別の道選んでも、また1年後とか2年後とかにやりたいなっていう思いになるだろうなって想像できて。
ダサいよって言われたことと、どうせ同じところで壁にぶち当たるってところで、だったらもう今すればいいじゃんと思って。
そこで吹っ切れたというか完全にワインの道に絞ろうというふうに決意できたっていう次第ですね。

本間ユミノ:
決意ができてからどうですか。

船越荘平:
気持ちはだいぶ変わりました。
前まではITが全てだみたいな感じだったので、失敗したらどうしようっていうところが大きかったんですけど、ちょっと気持ちが軽くなったというか、どうせ1年後やめるしとか思いながら仕事をすることができる。
プラス、ワインの勉強とか結構楽しいので、そこで仕事がつらい分楽しいことがあるってところでバランス取れることができたかなってところです。
あとは今までワインっていう選択肢がない状態の時は目標があんまり明確じゃなかったというか、いつかもっとコーディングできるようになればいいなみたいな漠然としたものだったんですけど、具体的に1年後に今の仕事を辞めてワイナリー転職したいっていう風に目標が設定できたんで、そこに向けて頑張るぞっていう気持ちがすごく湧いて、生きるモチベーションがすごく高くなりました。

本間ユミノ:
ありがとうございます。
何か過去で話し残したことはありませんか?

船越荘平:
一通り話せたかなと思います。


未来:壁がいっぱいありそうってところにワクワクします。

本間ユミノ:
5年後、10年後、またもっともっと先の、船越さんが死んでしまう時までっていうのを想像していただいて、未来についてどんなイメージをお持ちですか?

船越荘平:
何が起こるかわかってなくて、でも楽しそうっていうのが今抱いているものです。
でもこれは今年の1月に電話する前後で全く考え方が異なりますね。
今はそういうふうに思ってるんですけど、電話する前だと、この日々がずっと続いていくのかなってもっと暗いニュアンスで話してたかなっていう風に思います。

本間ユミノ:
具体的に何が楽しそうだと思いますか?

船越荘平:
人とのつながりってところで、実際ワイン会も本当に全く会ってない人を呼んで会をするってものなので、そこに対してワクワクしてどんな人なんだろうとか、過去どんなことがあったんだろうとかっていう話を聞くのもすごいワクワクしますし。
こういうことがどんどんもっと規模が大きくなってできるんだなっていうのを想像した時に、新しい人にどんどん出会えますし、そういう人と話す中で、自分自身きっかけというか、新しい気づきとかあるかもしれないなってところで、すごいワクワクしていますね。
壁がいっぱいありそうってところにワクワクします。

本間ユミノ:
これをするまで死ねないみたいなものはありますか?

船越荘平:
まず、ここまでの流れで言うとお店を作るのが一つで。
うーん…確かにあんまり考えたことなかったです。
うーん……
今、出身の神戸を離れて東京に来て、今までお世話になった人と割と疎遠になってしまったんですけど、もう一回会いたいなって今ふと思いました。
それこそ過去の自分と今を対比して、どういうところが成長したかなっていうところも気になりますし、とりあえず今までお世話になった人に会ってありがとうって言いたいっていうのがふと思いました。
すいません。あまり考えたことなかったので。

本間ユミノ:
全然大丈夫です。
誰が思い浮かびましたか?

船越荘平:
思い浮かんだのは、高校の担任の先生。
この先生にも結構怒られたんですけど、でもその分ちゃんと成長できて、志望校も合格できたんで、まずそこに対してありがとうと感謝したいなってところと、あとは前の部署でOJTでめちゃくちゃ怒られてたOJTに対してありがとうって言いたいです。

中学の時のあんまり接点はなかった……、いや、そうですね。ごめんなさい。
今思い浮かんだのはその2人ぐらいですね。

本間ユミノ:
なるほど。中学の時の思い浮かんだ人は大丈夫そうですか?

船越荘平:
中学の時の人は…。
さっき中2の時から勉強を頑張ったっていうふうに話したかもしれないんですけど、その時に部活の環境だけじゃなくて、すごいかっこいいなって思う人がいて、女性と男性一人ずつなんですけど。
すごい勉強ができる人、でもそんなに頑張ってる素振りをしないというか、すごいスポーツもできて勉強もできるってところで、それがすごい憧れだなと思っていてそこをモチベーションに自分自身頑張れたんで。
ただ、そんなに会話はしてはなかったので直接ありがとうというよりか、ありがとうという気持ちを持つぐらいでいいのかなと思って発言するのを控えました。

本間ユミノ:
もしも船越さんの人生で、副専攻を選ぶときに、「先端科学」っていう文字を見つけなかったとしたらどういう人生になってたと思いますか?

船越荘平:
確かに、転換点の2つ目以降はなくなるってことですよね?
おそらくですけど、大学生活はもっと面白くなくなっていました。
多分就職先は同じような気がするんですよね。
でも、ワイナリーを作ろうって思うことは絶対なかったなって思ってますし、それによってもっと人生は楽しくなくなってる。
また別の楽しみが見つかってるかもしれないんですけど、それと比較したらもっと楽しくなくなってるんだろうなって思います。

本間ユミノ:
そこで出会った方々から何を得てるんでしょうか。

船越荘平:
例えば自分がすごく調子が悪い時、仕事でメンタルボロボロになって、っていうときに元気をくれるというか。
今の僕の状況を冷静に分析してくれて、何ができてなくて何ができるようになったらいいよっていうふうなアドバイスをくれたりとか。
寄り添ってはくれないんですけど、次こうした方がいいんじゃない?っていうアドバイスとか、僕が次に向かうためのサポートをしてくれるので、ひたすら元気と勇気をもらっています。

本間ユミノ:
最後に、遺言みたいなものでも、この記事を読んでくださっている読者の方向けでも、船越さんご自身に対する独り言のようなものでも大丈夫です。
最後に言い残したことをお願いします。

船越荘平:
多分気持ちって変化するものかなと思っていて。
今記事としてまとめてくださって、今現時点で思っていること、抽象的に将来が楽しみだなっていうところに対して、例えば3年後とか5年後にこの記事を振り返った時に全然違うことを思ってるっていうか何考えてんだろうっていう感じで……
ちょっとまだ整理できてないんですけど、3年後とか5年後にこのインタビューの記事見返して、どんな感情を持つかってところにすごく興味を持っていて、もしかしたらIT業界でまだ仕事してるかもしれないし、店を本当に立ち上げて、その時若かったなみたいな感想になるかもしれないですし。
そういうところで、将来の自分がこの書いてくださった記事を見て、どういう感情を抱くかっていうところがすごく楽しみですね。

本間ユミノ:
ありがとうございます。


あとがき

他人との会話でしか見つけられない、自分の夢や気持ち、願望があると思っている。

それは気付きによるものなのか。
後押しによるものなのか。
はたまた、他山の石のようなものなのか。

それを見つけられた人は「強い」とも思う。

【インタビュー・あとがき:本間ユミノ】


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