僕は何者なんでしょうか?人
むかしむかし、探求(たんきゅう)という名の若者が深い森の中の村に住んでいました。探求は幼い頃から「僕は何者なんでしょうか?」という問いを心に抱えて生きていました。
村の人々は皆、自分の役割をはっきりと知っていました。農夫は作物を育て、大工は家を建て、医師は病を癒す——それぞれが自分の居場所と使命を持っていたのです。しかし探求は、自分の中に様々な才能と興味を感じながらも、どれが本当の自分なのか分からずにいました。
ある日、探求は答えを求めて旅に出ることを決意しました。「自分は何者なのか、この目で確かめてくる」と村を後にしたのです。
最初に探求が訪れたのは、山頂に住む老賢者でした。探求が「僕は何者なんでしょうか?」と尋ねると、老賢者は水の入った器を差し出しました。
「水を見なさい。水は器の形に合わせて変わる。でも本質は変わらない。あなたも同じだ」
その言葉の意味を考えながら、探求は次に海辺の画家を訪ねました。「僕は何者なんでしょうか?」と尋ねると、画家は一枚の白い紙と筆を渡しました。
「あなた自身が絵筆を持ち、自分の姿を描くのです。誰かに描いてもらうものではない」
さらに探求は、繁華な都の哲学者を訪ねました。「僕は何者なんでしょうか?」と尋ねると、哲学者は鏡を手渡しました。
「鏡を見れば自分の姿が映る。でも鏡は表面しか映さない。本当のあなたを知るには、内側を見なければならない」
多くの人と出会い、様々な場所を旅した探求は、やがて自分の村に戻りました。村人たちは「何か答えは見つかったのか?」と尋ねました。
探求は微笑んで答えました。「僕は何者なのか、まだ完全には分かりません。でも分かったことがあります。僕は農夫でもあり、大工でもあり、時に詩人でもある。僕は常に変化し、成長し続ける存在なのです」
「それでは答えは見つからなかったのか?」と村人が聞くと、探求はこう答えました。
「いいえ、答えは『問い続けること』の中にありました。『僕は何者か』という問いそのものが、僕自身なのです。変化を恐れず、探求し続けること、それが私という存在なのだと気づいたのです」
後に探求は村の若者たちにこう語りました。「自分が何者かを知るために必要なのは、固定された答えを見つけることではない。自分自身と対話し続け、変化を受け入れ、今この瞬間の自分を大切にすることだ」
そして「自分を知るとは、旅の途中であると知ること」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2025年4月22日18時18分に書く無名人インタビュー1040回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは 南部湧祐 さんです!
年齢:20代後半
性別:男性
職業:事業家
現在:どっちかっつったら数学の問題を解いてる感覚で、もっと言うとパズルを解いてる感覚なんすよね。 散らかってるところを綺麗にしたいっていう。
qbc:
今何をしている人でしょうか。
南部湧祐:
今僕は日々いろんな方に何されてる人なんですかとか聞かれるし、名刺のデザインとかもどうしようかなってちょっと悩んでるんすけど。端的に言うといくつかの会社さんに入り込んで、その会社の課題みたいなのを解決する片棒を担ぐっていう、そんなビジネスモデル、自分の時間を時給で販売してるっていうようなモデルになってます。 で、1人法人いわゆるマイクロ法人で自分1人だけでも動いてるんすけど、何屋さんなんですかって聞かれてしまえば俗に言う、いわゆるコンサルですみたいになってしまうんですかね。自分で自分のこと僕がフリーのコンサルっていうのって、胡散臭くて嫌いなんすよね。 俺の名前は工藤真一高校生探偵だって言ってるぐらい何か意味不明な職業じゃないすかって思ってて。なんでこの僕は今フリーのコンサルですっていう表現以外に何か一言で自分の職業を紹介する言葉がないかなってのはちょっと日々考えてます。
qbc:
具体的にやられてることって話せる範囲ですとどんな感じです?
南部湧祐:
主に会社の組織形成ですかね。僕の入ってる会社でシステムの受託開発を主にやってる会社に入ってるんすけど。営業部門がいて開発部門がいて、当然ながら総務がいて人事がいてみたいな、何となくの基盤は当然あるものの営業のセクションでリードを創出するのは誰なんですかとか、ナーチャリングするのは誰なんですか、それを要件定義まで持っていくのは営業の仕事なんですかそれとも開発がするんですかとかも全部とっ散らかってて、いわゆる器用貧乏という言われるような人たち、飄々としてる人たちが中途半端に出世して、権限だけホールドするんですけど責任を負いたくないから決定はしないみたいな。そんな状態になってるんで、いや僕はその開発技術畑の人間じゃないんでプログラミングのことは一、二割しかわかりませんが、とはいえビジネスの流れとして適正じゃないですよねっていうのを、社員じゃないけど会社の中に週に何回か出勤する人みたいな立場で、頼む側と頼まれる側のこの流れが綺麗に流れていくようにして役割を采配していくっていう仕事をすることが多いです。今はその入り込んでいく会社が3社あるんすけど、メインがシステム受託系の会社。次が人材派遣系の会社、最後が住宅のハウスメーカーですね。 それぞれで同じようなことをしてます。
qbc:
はい。
南部湧祐:
Webマーケの知見が全くないわけではない。決して業界一流ですと言うつもりはありませんが全くないわけではないので、ところによって組織ペースでプラスアルファWeb経由でコンバージョンを最大化するためにこういう施策を打ったらいいんじゃないですかっていうのもご支援させていただくこともあります。
qbc:
ちなみにその経緯というかやられてることが幅広いなとは思うんですけど、どういう経緯で今の仕事にたどり着いたんすか。
南部湧祐:
元々通信系の、MVNOとか言われる通信系の会社で何年か事業部長をしてて、当然事業部長なわけですからウェブ経由で売り上げ立てるとか、コールセンターテレアポで売り上げ立てる、既存顧客に対して解約させないような施策を練るとか一通りやってきたわけなんですよね。MVNOってモバイルバーチャルネットワークオペレーターの略なんすけど、Vってバーチャルなわけですよ。つまりNTTとかUQモバイルとかから仕入れてきた通信商材を再販する、要するに巨大な転売屋なんですよね。で、ある時気づいたわけですね。これメルカリでこちょこちょ物販やってるだけやったら他の転売屋と揶揄されますが組織化してしまえばバーチャルオペレーターとかかっこいい名称で、ただの転売屋、営業代行、代理店とかなんかいろんな名前ありますけど、世の中に認められるビジネスモデルになるなと。その会社で売ってたのがウォーターサーバーとか新電力とかポケットWi-Fiとか、僕からしてみればゴミなんですよね。結局本質的に必要とされてないものに無理やり広告を乗っけて、まるで必要かのように演出して売るっていう。都会での水道水が美味しくないみたいなのがあればウォーターサーバーのニーズがあるのは理解できなくないものの、地方で蛇口ひねったらウォーターサーバーから出てくる水と負けじ劣らず美味しい水が出てくるみたいなところにもウォーターサーバーを売ってる。じゃあなんでかってまるでそれが必要かのような広告を突っ込んでるからって言うのに気づいて、これ別に自分でやってもよくないかって。そっからいわゆるSaaS系と言われるような商材引っ張ってきたりとかSNS運用代行商品を再委託を広告代理店とかに流しながら、OEMで供給しながらまるで自社商品かのように見せれる商材を集めて、そればっかり代販するっていう会社を立ち上げたんすよ。
qbc:
それは何歳?
南部湧祐:
それが2年3年ぐらい前ですから、25歳ですかね。
qbc:
なるほど。なんかめちゃくちゃ幅広い知識をお持ちだなみたいなところは代理店ってことですね。
南部湧祐:
そうですそうです、代理店です。なので製造能力は全くないんすよ。うちの会社でもシステムの受託開発をするときあるんすけど、何となくのかってわかるんで要望だけヒアリングしてあとはエンジニアにぶん投げて右から左でっていう。やってることは本当に再販、転売屋さんでしかないんすよね。
qbc:
商社もそうですからね
南部湧祐:
そうですね。極論言ってしまえば、商社とか代理店とかあとは仲介とか、何かあっせんとかの呼び方が変われどやってることは基本的に転売だと思ってるんです。それに顧客アフターサポートだとかあってないような付加価値を無理やり演出してるだけで。
qbc:
ありがとうございます。気持ちの部分で、仕事中は今どんな気持ち、どんな感情で日々どういう感じでやられてます?
南部湧祐:
難しいですね。僕からしたらお金そのものが好きなわけではないんですよ。金持ちになりたいっていうのもあんまりなくて。本当に金持ちになりたいんであれば真っ先に不動産の転売とか始めますし、あとは情報商材を売ったりとか、電磁波対策グッズ売ったっていいわけですし。同じ何か右から左ならもっと収益性の高い商材を担いだっていいわけですけど。一方で世の中の役に立ちたいみたいな哲学もあんまりないんすよ。 だから、まだ見ぬ人のためになる商品を開発してるが全くなくて。どっちかっつったら数学の問題を解いてる感覚で、もっと言うとパズルを解いてる感覚なんすよね。 散らかってるところを綺麗にしたいっていう。自分なりに美しい解法を見つけて、だから人海戦術でゴリゴリ計算してってもいいけど、ここの定理持ってきたらここの解答用紙の2行ぐらいで証明完了するなって。あー美しいこの解法っていう、気持ちいいって感覚ですね。
qbc:
それを仕事のプロセスで言うとどの部分が一番気持ちのピーク来ますかね。例えば入金があったところなのか、それとも申し込みがあった時点なのか。例えばクリエイティブ、謎解きをした結果を出したそのクリエイティブができた時点なのかとか、それとも解法のアイディアがひらめいたときなのか。そういうプロセスで言うと一番興奮するタイミングのピークはどこかなと。
南部湧祐:
アイディアを思いついて2割ぐらい実行したときですかね。
qbc:
2割実行でどの辺なんすか、作業的に。
南部湧祐:
難しいっすね。お客さん側のプロパーの社員に、この通り進めたら理論上うまくいくからよろしくって言ったぐらいです。よろしくって言って理解を得られた瞬間ですかね。
qbc:
はいはいはいはいはい。なるほど。
南部湧祐:
何か実行2割って言ったのは、例えば関係者各位を集めてキックオフやってこの通りみんなで今後のプロジェクトを進めていきましょう、確かにこれだったらうまくいきますね、よろしくって言った瞬間が大体2割ぐらいだと思ってて。残りの8割はもう決まったことをただ実直に実行していくだけのプロセスだと思うんすよ。 僕ん中でそこの領域ってものすごく興味がなくて。だって、あとは時間が解決してくれることなんで。
qbc:
今仕事の面を聞いたんすけど、人生全般で気分ってどんな感じですか。どんな気持ちで日々過ごしてます?
南部湧祐:
さっきの続きになるんすけど、転売屋さんの会社を立ち上げて社員が5人ぐらいいて、1回倒産しかけたんすよ。
qbc:
はい
南部湧祐:
理由は一つ、広告費使いすぎて資金ショートしかけたっていう。前段の説明にも重複するんすけどこの理論上この通り込んだ後もうまくいくはずだからよろしくになった瞬間僕の興味が失せるんですよね。なんでうちに財務のスタッフを別に入れてて、会社の会計というか資金繰りを全部任せてたんですよ。 僕の中で売り上げは立ってるんで、あとは現金を回収するとか請求書回しますとかどうでもいい仕事なので、後やっときゃうまくいくからよろしくねって言って。そしたらどうやらその資金繰りがうまくいってなかったようで未収ばっかりで、未収に対して僕の使ってる広告費ってのは当然引き落としがされますから、資金繰りうまくいかなくて。黒字倒産、黒字ではなかったんですけど僕の予想に反して資金が早めにショートしてもう従業員雇ってられなくなったっていう。その方は半ば逃げるように去っていきましたし、他残った社員の給与を払わないといけないんで、個人で借金をしながらずっと払ってたんすけど。なので、今の僕1人の時給を切り売りするっていうモデルに落ち着いてからは、もう目先の借金を返すことしか日々考えてこなかったので、あまり人生尺度の哲学を見て見ぬふりしてきましたね。 だから質問の回答にまとめると、どういった気持ちで臨んでますかってちょっと自分の気持ちを客観視しようとするとつらいので今はあまりしないようにしてますっていう回答になってしまいます。
qbc:
現時点で今会社の状況っていうのは安定不安定で言うと?
南部湧祐:
いや引き続き債務超過ですよ。不安定です。
qbc:
なるほど。引き続き見ている場合じゃないっていう状態ですね。
南部湧祐:
そうそうそうそう。だから僕はサラリーマン3人分ぐらい働いて、3人分ぐらいの月収を何とか死守して、さらに2.5人分の返済に充てて、さらに残った0.5人分の手残りで日々生活している状況です。なぜなら昔サラリーマン3人ぐらいの借金を作ったからっていう。単月収支はそんな感じです。
qbc:
ご趣味は?
南部湧祐:
趣味がですね、そこのあたりで音楽の記事に繋げるのがいいかなと思うんすけど、DJをやってたときがあって。電子音楽が好きで。なので最近は作曲活動に勤しんでます。
qbc:
電子音楽の幅が今めちゃくちゃ広くて、どんな音楽性というか。
南部湧祐:
EDMというか、クラブ系と言われるやつです。歌詞のある曲があんまり好きじゃなくて、はっきりしないものの言い回しがイライラするんですよね。
qbc:
それは英語のボーカルとかでも?日本語じゃないボーカルでも?
南部湧祐:
英語も聞き取れちゃうんで。
qbc:
なるほど、音楽以外は?
南部湧祐:
音楽以外だとバイクのレースに出るときがありますね。モトクロスっていうオフロードバイクの山走るレースがあるんすど、ナンバープレートもない付いてないような競技用の車両を持ってて、それをトラックに積んで山行ってそして帰ってくるとか、年に何回かですけど、やっています。
qbc:
音楽に関して言うとどんなポジションにあるんすか、今お仕事をお忙しい時期の中。
南部湧祐:
日々溜まったフラストレーションをTwitterで名指しで悪口書くぐらいなら音楽にぶつけようっていう矛先になってますね。っていうのが半分、あとは記事にも書いた通り海外SEOをちょっとかじってみたいなと思って。歌詞のない楽曲っていうコンテンツであれば、ある程度海外マーケットで買ってもつかめるかなと思ってそれを基軸に英語の記事を書いて、反応を見てるっていうテスト的な意味もあります。
qbc:
純粋に作曲してるときのお気持ちというか、純粋な趣味的な瞬間っていうのはあるんすかね。音楽関係の時間を使ってるときに、
南部湧祐:
ないっすね、あんまり。
qbc:
ビジネスに紐づくっていうのがやっぱり?
南部湧祐:
そうっすね。その逆に言ったら、なんかビジネスそのものも趣味みたいなところがあって。ずっと何か知恵の輪と言ってる感覚なんですよね。
qbc:
このMVNOの前は何されてたんすか。
南部湧祐:
その前はホテルマンでした。
qbc:
ホテルマンの前は?
南部湧祐:
大学生です。大学生ですが大学生時代には喫茶店をやってましたね。
qbc:
オーナー?
南部湧祐:
オーナーです。昼間しか開けてない定食屋さんの朝と夕方の時間借りをして、チャリンコに自分の看板だけのっけて、南部カフェですってやってましたね。大学の講義が昼しかないときは朝のモーニングだけ開けて、その逆は夕方だけやったりとかして。
qbc:
なるほど。性格は何て言われます?
南部湧祐:
他人から言われるのは、それはそれはひどいこと言われますよ。やれアスペルガーだのやれサイコパスだの。他人への感情が読めないとか気配りができないとか機械的だの、それはそれはひどいことありますね。
qbc:
自分自身だと思います?性格。
南部湧祐:
気配りができないつもりはあまりなくてそれが必要とされる場面ってのは当然しますけど、必要がないときは別に必要がないと思ったらあんまりしないっていう。逆に事実と根拠に照らして客観的な評価をしなければならない局面で己の気持ちを出してくるのはルール違反だと思ってるんで。あえて気持ちを伏せて事実を根拠に照らした議論をするっていうことに100徹する。それができる能力を持ってると思ってるだけでないわけではないと評価しています。
qbc:
ちょっともう答えを言いかけた気がするんですが、自分と他人との最大の違い感じるところっていうのは、最大にこれめちゃくちゃ人と違うなって思うところってなんですかね。
南部湧祐:
そうですね。まさにおっしゃる通りで自分自身の気持ちとか相手の気持ちとかを一旦切り離して進めることができるっていう、その容赦のなさですかね。
qbc:
それっていつ頃から見出されました?
南部湧祐:
いつ頃なんでしょうね、中学生ぐらいですかね。
qbc:
何かエピソードあります?中学生のとき。
南部湧祐:
元々他人の気持ちを察する能力に逆に長けてたんですよ。当然ながらだんだんしんどくなってきて。どんだけ自分が共感して一緒に悩もうが相手からしたら他人だし、自分自身が他人の感情をどうにかするということがそもそもおこがましいんだなっていう。なんかちょっとずつ気付いていったんで、特段きっかけのエピソードがあったわけではなく徐々に気づいてたって感じすかね。
qbc:
その環境っていうのは教室だったり部室とか、どういう人間関係の中だったんすかね。
南部湧祐:
教室部室も一定の割合はあるものの、家庭、母親が大きいかもしれないすね。去年とかほら、お母さんヒス構文ってちょっと流行ったでしょ。なんか覚えたんすけどTwitterとかでお母さんヒス構文って流行ったやつ。うちの母はまさにそんな感じで、その日の機嫌と気分で急にヒステリックを起こす。馬鹿正直に真正面から付き合ってたんすけど、だんだん疲弊してきてっていうのが大きいかもしんないっす。
qbc:
距離の近い人、家族だったりパートナーだったり親友とか距離の近い人から言われる性格の一面であったりします?
南部湧祐:
逆にやりすぎって言われますね。あんまり恋人と長続きしなくて、それが女性だからっていうのは差別的かもしれないすけど、出口のない会話ってあるじゃないですか。会話そのものを楽しむ場面。それがなんか逆にできなくなっちゃったんですよね。そういった距離の近い人たちからは、なおのこと余計にあんた人の気持ちがわからないって言われますね。
qbc:
なるほど、いつからですか。出口のない会話をできなくなったっていうのって。
南部湧祐:
気づいたときには既にそうでしたね。
qbc:
大学生?
南部湧祐:
そうですね。大学卒業するかしないかぐらいのときに、大学でずっと3年間ほど付き合ってた彼女に振られたときに気づかされたって感じすかね。
qbc:
好きな食べ物はあります?
南部湧祐:
またえらい唐突ですよね。カキフライです。
qbc:
カキフライは、かけるものってタルタルとか塩、レモンとかソースとかって何がってあります?
南部湧祐:
その選択肢の中だったらレモンとか塩ですね。
qbc:
そうなんだ。
南部湧祐:
あんまりかけないことが多いっすもん。
過去:環境的な転換点は間違いなく家出をしたとき。ですが、僕の中での心理的な転換点は、部活を辞めさせられたときですね。
qbc:
子供の頃はどんな子供でしたか。
南部湧祐:
子供の頃は、どれぐらいの子供がいいですか。
qbc:
一番古い記憶ぐらいのが欲しいっす。幼稚園に上がる前だったらそのときどんな子供か、幼稚園のときでもいいし。
南部湧祐:
周りの目ばかり気にする子供でした。 本当に顔色とかだけでもその人が何考えてるかわかるし、自分が子供であるっていうポジションと周りの大人との距離感、関係性と正確に把握して、そのとき己が立ち回るべき最適な振る舞いを常々選択してましたね。 ご近所の人であれば、何か賢いねって言ってもらえた方が両親の鼻が高いのはすぐわかったし、親戚であれば愛玩動物に徹する方がうまく回るのはわかったし、本当に周りの目ばっかり見てました。
qbc:
なんかちっちゃい頃の遊びとかってのがどんな遊びしてました?
南部湧祐:
それがほとんど記憶ないんすよね。
qbc:
ない。外遊び、内遊びみたいな?
南部湧祐:
ちょっと一瞬違う話をするんすけど、18歳で大学行って一人暮らしをしたときに一番初めに悩んだことが、自分の好きがわからないってことで。
qbc:
自分の好きがわからない?
南部湧祐:
自分の好きなことがわからない。
qbc:
はい、なるほど。
南部湧祐:
なんでだろうと考えた結果、幼少期にどれだけ抑圧されて育ってきたかっていうことかなと思って。外遊びのときも超えてはいけない境界線ってあったんです、うちの家だけ。こっから先の地域には行ってはいけませんみたいな。とか、何時になったら帰ってきなさいもあったし、高校の友達と遊んではいけませんとか、家の中でテレビ見てるとテレビ見ると馬鹿になるから見るのやめなさいとか。じゃあ、もう何して過ごしたらいいのっていう。もちろんゲームも買ってもらえなかったし、かといって高校になってアルバイトしていいかっていったらアルバイトも禁止です。挙句の果て部活も禁止ですって、何か禁止禁止禁止禁止でずっと物思いにふけるぐらいしかなかったっすね。
qbc:
じゃあご両親からどのように育てられましたかっていうと、どんな回答になるんですか?
南部湧祐:
勉強しなさいっていう教育ママでしたっていう説明が多分他人に説明する上で一番わかりやすいと思うんすけど、お勉強しなさいって言われることよりも、なんか遊んではいけませんって言われることが多くて。
qbc:
なるほど。はいはい。
南部湧祐:
いわゆる俗にお勉強しなさい、だけじゃなかったよって感じですね。
qbc:
今から見ると特殊な環境だったって思わないすか。
南部湧祐:
いや、思いますよ。だから僕21歳のときに家出してますし。
qbc:
家出っていうのはもう1人暮らしてた訳じゃないすか。
南部湧祐:
そうそう。けど定期的に家に帰ってましたし、学費を親に出してもらってる以上は、それは自立したと言えないんで。会社でいうとこの出資者みたいなもんですよね。代表取締役社長でありながらも会社の全決定権は実は持ってなくて、出資者にお伺いを立てながらっていう関係なわけじゃないすか、学費を援助してもらってるってのは。 それを断ち切らない限りは一人暮らしも本質的な自立ではないと思って。大学3年の終わりですね、4年生に上がるタイミングで実は大学を中退して、家出をして。家出もただ家出じゃなくて全ての連絡を断ち切り、親の扶養にも入ってた保険証も返し、警察署に行って捜索願を不受理届けっていって、この失踪は自らの意思を持って行った失踪であり、誘拐など事件性のあるものではないです、警察さん僕の身元を先に補償してください。だから捜索願が万一親族から出されても受理しなくて結構ですって言う手続きを警察にしてきたんすよ。
qbc:
あるんですね。はい。
南部湧祐:
それがあるんすよ。理屈は簡単で警察かって捜索願出されたら誘拐とか事件性があるかもしれないから捜査していくわけで、本人の方からいや、全く事件性ないっすよって言ってくれれば、わざわざそんなソースを割く必要がないじゃないですか。
qbc:
じゃあ絶縁ですね。
南部湧祐:
そうです。徹底して絶縁して。
qbc:
なるほど。ちょっと切り直して小学校中学校とか、学校生活としてはどんな感じだったんすか。
南部湧祐:
変なことばっかりしてましたよ、学校の中で銀行を作ったりとか。
qbc:
現金を扱ったんすか。
南部湧祐:
いや仮想通貨っす。独自通貨を発行して、銀行というか日銀ですね。僕が何か手作りのチャンバラの剣だとか宿題代行業とか、その辺り焚きつけて、僕自身のビジネスは宿題代行業だけだったんすけど、手先が器用でチャンバラの剣を作れるやつとかもいるじゃないすか。あとはシャーペンの芯とか、ポケモンシールを交換するとかああいうの全部独自通貨発行してました。
qbc:
それは範囲はどこまで行ったんすか。
南部湧祐:
でも自分のクラスの中だけっすよ。
qbc:
自分のクラス。そのときあだ名とかついてました?
南部湧祐:
別になかったっすね。
qbc:
頭取とか社長とかそういう名前がついてなかったんですね。
南部湧祐:
だって目立ってないんで。みんなからしたら僕はお金のおもちゃ作ってくれる人っていうだけだったんで。だから独自通貨を流通させてるっていう誰も気づかないんで、チャンバラの剣作る人、短冊のコピー用紙にお金のなんか書いてくれる人って言うぐらい。
qbc:
それ何年生ぐらいの?
南部湧祐:
3年生から4年生ですかね。
qbc:
そのときの気分って覚えてます。どんな気持ちやってたんすか。
南部湧祐:
あんまりしてやった感もなく、支配力が充足されることもなく、ただただ何か物事がうまく回ってるっていう状態が心地良かったっすね。俺がしてやったっていう自己顕示欲も全くなく、「仕組みが回ってる、気持ちいい」っていう。
qbc:
中学校はどんな感じ?
南部湧祐:
中学はクソガキでしたよ。中高一貫校に通ってたんで、中学生とかにして、1個上2個上ぐらいの彼女を作ると女子高生なわけですよ。女子高生の彼女を何人か入れ替わり立ち替わり作ってたっていうぐらい。
qbc:
高校はどんな感じですか。
南部湧祐:
高校は部活も辞めさせられて勉強しなさいみたいになってひたすら死んだように生きてました。
qbc:
小学校のときに銀行作ったみたいなことっていうのは中高でなかったですか。
南部湧祐:
高校2年のときに学校祭で出店を出すことになって。出店で何を取り扱うかっていうので、丁度そのときドラッカーのマネジメントを女子高生が読んだらみたいな。
qbc:
野球部のマネージャーがっていう?
南部湧祐:
そうそうそうそう。あれが流行ったんすよね、そのときそのマネジメントとかイノベーションとカタカナ言葉を初めて知って。通年通りであればミサンガ作ったりとか、そんなおままごとして楽しいんですけどミサンガって生産コスト高い割に収支性低いよねって言って。利益率低いですよねってなって、例えばネットでタトゥーシールとか仕入れてきてそれ販売した方がよっぽど利益率高いじゃないですかとか、あと市内のスーパーマーケット何社かに電話かけて、何とか高校の者ですけどっていう乗り方しかしないし、喋り方も大人びてたんで相手からしたら勝手に先生だと錯覚してくるわけですよ。僕は丸々高校の者ですとしか言ってないんで嘘はついてないし、学校祭するのでご支援をいただけないでしょうかとか言って、格安で仕入れの商流を作ったりとか。時期が9月とかだったんで、9月の残暑で売れるアイスの銘柄は何かとかリストもらってきたりとか、なんかそんなことしてましたね。
qbc:
その知恵はどこから仕入れてきたんすか。もしドラ?
南部湧祐:
いや、もしドラは実はなんかあんまり読んでないんすよ。本読むのが苦手で。だってなんか普通に何が一番売れるかって考えたらちょっとずつ結論出ません?って。
qbc:
結論が出る人と出ない人はいますけど。ロールモデルってかテキストを引っ張ってきて覚える人と、自分で考えて解法を見つける人の2種類が世の中にいらっしゃいまして、じゃあ自分で見つけたっていうことですね。
南部湧祐:
そうっすね。
qbc:
そのときはどんな気持ちでした?
南部湧祐:
もうそれもただ物事が回っていくのは気持ち良かったですよ。 そのときはたまたま学校祭の評価指標がわかんなかったんすよ。でもやるからには優勝しましょうみたいなのあったんすけど何をもって優勝するのかって、一番利益出したやつが優勝だっていうわけでもなく。 先生方の採点があって、でもその採点の仕様がわかんないんでそれはもう仮決めっすね。 学校教育の目的である以上、一定の芸術性や創造性もおそらく求められるでしょうと。だからクリエイティブにはこれだけのリソースを配分します、でもそれはミサンガ作るとかどうでもいいことじゃなくて、実店舗の内装であったりとか、そっちにコミットしましょうって。 一方で、おそらく出店である以上お金を取り扱う以上はどれだけ経済的効果をもたらしたかみたいなのも学校教育目的上はあるだろう。だから一応利益を狙ってることに越したことはないだろうっていう感じで仮決めしたものがうまく回ってはまって案の定優勝したっていうのが、優勝したことそのものよりも仮説が立証されたことが嬉しかったですね。
qbc:
なるほどね。大学進学はどんな感じだったんですか。
南部湧祐:
高校でちょっと勉強しなかったんすよ。 勉強してなかった理由は二つあって、1個目があまりに高校1年生ぐらいのときに成績が良かったんすよね。旧帝大以外だったら別にどこまでもそこまで苦労してなくて入れるでしょうぐらいの。すると全国模試とかで偏差値がちょっと下がりましたとかなった時点でぴーぴー言われるわけですよ。 これはおかしいぞと気づいて、計画的に徐々に成績を下げ始めたんすよ。 最後にちょっとだけ上げて、最終的にどこの私立大学も入れませんみたいなのが高校3年生の夏ぐらいですね。変な私立大学に推薦で入るしかないんじゃないですかっていう状態まであって、3ヶ月ぐらいちょっと勉強して地方国立に入りましたって。すると、ものすごく頑張った人みたいに扱われたわけですよ。それも全部織り込み済みで、わざとそのためにやってたのが一つと。もう1個がさっき本読むの苦手なんですがって言ったんですけど、なんでかっていうとなんか見たらわかることをざっと読んだら何となくわかることをわざわざ読み解くのはそんな好きじゃないんすよ。 冒頭の話の8対2の話に戻りますよね、2割ぐらいやって8割もあと進めていくだけだからよろしくって言った瞬間興味があるという。所詮高校レベルの学問なんて、何となくわかってるっていう状態から問題をミスなく時間内に解ききるみたいな練習、自分の時間があるじゃないですか。それは本当に興味が湧かなくて、何となく解法のイメージはつく見当はつくんだけど、そういえば公式を覚えてねえなとか、何やったっけなこれみたいな状態でずっと成績が悪い。短期的に定理だとか公式だとかあとは時間内に解ききるテクニックとかだけペレってやれば何とかなるっしょっていう算段があったんで、ちょっと勉強しなかったっすね。
qbc:
大学生活自体はどんな感じですか。
南部湧祐:
大学は一緒っす。大学入ったら、研究に没頭できるんだみたいな話だけ聞いてたんすけど、なんのことはない。全然嘘で、高校生と同じ座学がずっと待ってたわけです。もうそれに絶望して。そんなん別に調べたらすぐわかることをわざわざ記憶してなんでまだせなあかんねんこれをと思って、そっから先の喫茶店だとかを始めたわけですね。
qbc:
ちなみに学部自体は?
南部湧祐:
工学部機械科でした。
qbc:
なるほど。で、喫茶店やられたりして、ホテルマンは何で?
南部湧祐:
ホテルマンは大学を辞めて家出して一文無しになってたからですね。住み込みで働けて食事付きっていう。
qbc:
大学は卒業してないですか。
南部湧祐:
してないっす。
qbc:
なるほど。ホテルマンの後、MVNOは?
南部湧祐:
それは、それになりたかったわけではなくて、ホテルマン1年ぐらいやって一生するつもりなかったんで、3年の終わりに辞めたんでそれから1年間ホテルマンしてたんで、同級生たちは大学4年生なわけですよ。就活をしてるんですよね。就活どんなんだったって話だけ聞いてて、自分はホテルマンやって僕の目線では転職になる。でも、活動そのものには変わりないわけで、練習がてらしばらくやってみっかと思って近くの、広告代理店兼コールセンターみたいなところに応募したんすね。 そしたらコールセンターで落ちて、何で落ちたかっていうとあんたかしこすぎるからコールセンターごときではよう使いきらん、もて余すっていう。裏側の事業本部の方でもう1個ポスト募集してるからそっちで採用さしてくれんかっていう電話かかってきたんで、僕としては願ったり叶ったりというか。さらに年収も倍ぐらいなってたんで、300万切るぐらいの年収で働いてたものですから倍くらいにはなるでしょうって。そっから係長候補とか課長部長補佐みたいな、どんどん出世してって感じでしたね。
qbc:
そこを独立しなくてもよかったわけですよね。独立したシナリオにしたのはどうしてなんですか。
南部湧祐:
天井つっかえたんですよ。
qbc:
どこまで?事業部長か。
南部湧祐:
はい。
qbc:
なるほど。ただ居残るっていう選択肢はありますよね。
南部湧祐:
僕にとってその瞬間サラリーマンゲームが残りの8割の方に該当したんすよ。 日々の業務を淡々とこなしながらたまに飲み会ってたまにゴルフ行ってっていう作業を実直にこなしていったらあとは時間が解決するゲームでしょっていうレベルに成り下がったので、一切の興味が失せたんですよね。
qbc:
はいはい。なるほど。
南部湧祐:
そうそう。人事部の女に配慮しつつ、たまにゴルフたまに飲み会して日々の業務では一定の成績を叩き出しつつ、それ俺の人生使ってやらなあかんのって。そんな気持ちだからです。
qbc:
独立されて、現職になるっていう形ですかね。
南部湧祐:
そうです。
qbc:
生まれ育ったところの風景ってどんなところですか。
南部湧祐:
一歩間違えたら、クラスの半分はフィリピン系か在日朝鮮2世か、半グレか半グレではない本物かみたいな、っていう。
qbc:
普通の地域ですよね。
南部湧祐:
まあ結構田舎の方で、田舎でありながらも港町で原発がいっぱい多かったんで、とんでもねぇインテリも急にいる一方で、原発の下請けの土木作業員とか解体屋とかもいっぱいいて、
qbc:
そういうふうになるんだ。
南部湧祐:
福井県の中で唯一方言がない場所だったんです。僕生まれが福井県で、福井県の北半分は昔ながらの福井弁と言われる方言があって、南半分は歴史的に元々滋賀県なんで、地域的にも京都近いですし、若干関西なまりなんすよ。 ちょうど北と南の真ん中のところは方言がないんで、方言がないのはなんでかっていうと原発バブルで県外からとんでもねぇインテリととんでもねぇ輩と、外国人がいっぱいいたからです。
qbc:
人生の転換点を置くとしたらどこに?いくつ置いてもいいですよ。いかがでしょう?
南部湧祐:
環境的な転換点は間違いなく家出をしたときです。ですが、あくまで客観的な環境っていうだけで、僕の中での心理的な転換点は、部活を辞めさせられたときですね。
qbc:
いつのタイミング?
南部湧祐:
高校1年生の冬ですね。
qbc:
ふうん。何をどんな理由で辞めさせられた?
南部湧祐:
もういちゃもんつけられて、です。成績が下がってきた部活に部活に没頭し過ぎて成績下がってきたからっていう。それまでの全てのことをあれしてはいけませんこれをしていきませんだったんで、遊びもなければ、唯一その中で中学校は部活必須なんで部活だけが自由に没頭できる場所だったんすよ。吹奏楽部だったんすけど、吹奏楽そのものが好きじゃなかったんです、別に。僕にとっては親から禁止されない好きなことに没頭できる唯一の場所だったんすね。それをパトロン権限使って、株主権限を使って強制的に退官させられたっていうのが、一端を依存する以上強制力って回避できないんだなっていうのに気づいた瞬間ですね。
qbc:
ありがとうございます。そのときの気持ちってどんな気持ちでした?
南部湧祐:
死んだように生きようと思いました。
qbc:
今はどんな気持ちでいます?
南部湧祐:
死ぬまでの暇つぶしだと思ってます。
未来:やりたいことを見つけるってことがしたいですかね。未だに自分が結局何が一番気持ちのいいのかって悩むこと多いんすよ。
qbc:
未来について聞いていくんですけども、5年10年30年、最後自分が死んでしまうっていうところまで見据えてイメージしていただいて、どんな未来を思い描けます?
南部湧祐:
5年とかまだ引き続き借金返し終わるか終わらんかぐらいかなって気がしますけど、10年とかは子供に戻りたいですね。
qbc:
どうやって?
南部湧祐:
鬼ごっこしたりとか。
qbc:
友達が必要になりますよね。
南部湧祐:
そっか、そうなりますよね。
qbc:
まあでもおっしゃってることは分かります。東南アジアに行って中年になってから鬼ごっこを久しぶりにやったっていう話は聞いたことあります。
南部湧祐:
誰の話なんですか?
qbc:
駐在夫っていうのがあって駐在員って夫婦で行ったりすると夫婦2人ともに働くビザが出ないんですよ。 で、たまたま男性側が働かないっていうパターンもあるんすね。タイとかそういう人たちのコミュニティがあって、駐在夫同士で毎日魚釣りに行ったり鬼ごっこしたりしてるって言ってましたね。 毎日夏休みみたいに釣り行ってるって言ってました。 だから子供に戻ってました。子供も育ててるんですけどね。そういう生活は、日本だとかなりクレイジーになってしまうんで、20代30代の大人と呼ばれる人たちがね、鬼ごっこしてると。 そんな珍しくないんですよね。 他の国で、国によりますけど。
南部湧祐:
逃走中みたいな番組が流行るわけですから本質的にはみんな鬼ごっこ好きなんすよ。
qbc:
そうそう、だから面白いんだけど。でも、日本の生活、文化、習慣上は本当にクレイジーな人になっちゃうんで。
南部湧祐:
そうっすね。
qbc:
でもだいぶ許されてきてはいるけどね。でもそうだね、友達が必要だよねみたいな。
南部湧祐:
そうっすね、友達。
qbc:
子供に戻りたいっていうのは具体性を持たせるとしたら、仕事はどうしてるとかそういうのはどんな感じなんですかね。
南部湧祐:
仕事はたまにしててもいいかなと思うんすけど、今は本当にお金を稼がないと、日銭を稼がないといけないのでやりたくないってことをやってるんですよね。けど、シャーロックホームズみたいな仕事のやり方をしたいですね。自分とこに駆け込まれた案件のうちに気に入ったものだけやって、っていう。
qbc:
その他にやりたいことってあります?案件とか、難題を解決する以外のこととか。
南部湧祐:
それを見つけるってことがしたいですかね。未だに自分が結局何が一番気持ちのいいのかって悩むこと多いんすよ。なので何がしたいですかと言うと子供に戻りたいですという抽象的な回答しかぱっと出てこないのは、具体性を持たせられないから。でも、無理から別に一通りやったんです。キャンプとかも行ってみたかったんでキャンプ行ったりだとか。朝までぶっ通しでゲームするとか、夜中も友達とアニメ見るとか。なんかやってみたかったことを大人になってからちょっとやってみたりするんすけど、なんだって結局こんなもんかって。夜中までゲームしてると翌朝つらいだけじゃんとか、結局寒いだけじゃないとか、抑圧されて禁止されてたが故に期待感だけが肥大化しちゃってるんで、いざ実行しても、その期待感相応文の快感が充足されないんすよね。
qbc:
普通にやりたいことを探す一人旅をするとか、めちゃくちゃ日記を書くとか自分とは何者かを探すっていういろいろ方法はありますけど、そういう意味では移動っていうのはあんまりしてないですか。 人と大量に会ったりとか。
南部湧祐:
しないこともないっすよ。仕事柄県外に行くことも多いですし、この間、先月なんて2週間ほどフィリピンにいましたんで。
qbc:
はいはいはい。そういうのはもうやっててってことですね。
もしもの未来の質問っていうのをしていて、もしも抑圧的じゃない両親のもとで育っていったらどんな人間になってました?
南部湧祐:
ちっちゃく収まってたと思います。もしかしたら地方公務員みたいなちっちゃく収まる職に就いてたかもしれないし、クラスで2番目にかわいい子ぐらいのレベルの人と結婚して住宅ローン組んでとか。なぜならば挑戦意欲がここまでわかなかったはずなので、ちっちゃく収まったら。
qbc:
それは難しい価値判断になるけど、どっちが良いことだと思います?
南部湧祐:
なんか良いとか悪いとかの天秤に乗せないようにしてますね。
qbc:
考えたことあるってことでしょ?
南部湧祐:
もちろん。
qbc:
なるほど。そのエネルギーっていうのは、途切れたりするもんなんですかね。
南部湧祐:
今の僕の現実のエネルギーですか。
qbc:
何かチャレンジしようと思う、抑圧されたことによって、戦う力がついたっていうふうにお伺いしたと思うんですけど、そのエネルギーっていうのは尽きないのかなっていう質問です。
南部湧祐:
いやもう日常的に結構尽きますよ。挑戦こそするものの、あまり挑戦的な人ってそこまで多くないと思ってて、一定数もちろんいらっしゃるもののそこまでは現実問題実際多くないっていう。挑戦に対する熱量のギャップから、なんかもう僕1人だけでは、今のビジネスモデルなんて特にお客さんに頼まれてお客さんの会社を是正していくっていうミッションがあるわけですけど、是正される側のお客さんの従業員は是正されたいと思ってないんでいかにして毎日5時まで波風立てずに椅子に座ってるかってことを考えてるんで。なんで俺ばっかり本気で現実にぶつからなあかんねや、ってなる瞬間ありますね。でも一方で今、福井県なんかにいつまでも続けずに都会に出るとか、英語もやぶさかでないのでいっそのこと海外でとか、そこまでの挑戦をしようかと言われればそこまでの意欲が結局ないんで、なんか偉そうなこと言っておきながら自分の所詮このレベルかっていう現実を認める瞬間が一番心折られますね。
qbc:
そういう気分になるのはいつ頃からなんすか。ここまでなのかなみたいな、自分に対する軽い失望っていうか。
南部湧祐:
ずっとですね。
qbc:
ずっとというのは?
南部湧祐:
働き始めてから。ホテルマン時代はさすがにこれ以外に選択肢がなかったんでしょうがないって。ただMVNOとかってそこそこの所得があったわけですから。独立するときも福井で独立じゃなくて都会行って独立でも良かったし、東京支社もあったんで一旦東京支社に転勤願い出してから、現地で地盤作って独立でも良かったし、より挑戦的なことってできたんすけど、結局そうせずに、地盤のある福井で独立っていうのに収まっちゃってたんで。
qbc:
今、仮に誘いがあったら?
南部湧祐:
今ですか?
qbc:
今。
南部湧祐:
今は誘いがあったとしても断りますね。
qbc:
なぜ?
南部湧祐:
曲がりなりにも南部さんっておっしゃってくださるお客様が福井に何社かいらっしゃる以上、それに対して不義理なことはできないですね。
qbc:
ありがとうございます。最後に残したことはっていうので、遺言でもいいし読者向けメッセージでも独り言みたいになってもいいですけど、最後に言い残したことがあればお伺いしております。
南部湧祐:
僕は何者なんでしょうか?
ここまで読んでくださった方は、ある程度どんな人間かっていうのは何となくわかってきたと思うんですけど、だからこそ何者であって、今後どうするべきなのか、どうしたら僕が僕の人生をもっと楽しめるようになるかっていうのを客観的に教えてほしいです。
qbc:
ありがとうございます。
あとがき
頭脳明晰なのに、不思議と親しみやすい。
南部さんと話していると、まず感じるのは「この人、本当に頭がいいな」ということ。インタビューの中でも、質問の本質をサッと見抜いて、核心を突く答えが返ってくるんです。でも、知的な人によくある「ちょっと病んでる感」がないんですよね。
普通、頭がいい人って、考えすぎちゃうから疲れてしまうもの。でも南部さん、そういう暗さがない。それでいて、「これって調べればすぐわかることだから、長い時間かける必要ないよね」みたいな、無駄を削る判断力も持ってる。
これって、意外と難しいことなんですよ!知識への謙虚さと、時間の使い方への賢さ。私はこれを「南部式思考法」と呼んでいます(勝手に命名してごめんなさい🙈)
「仕組み」と「営業」の二刀流
私、南部さんのウェブサイトを見た時、「え、こんなに幅広く展開してるの?」ってビックリしたんです。でも本人に聞いたら「いえいえ、勝てそうなところに集中しただけです」って。この謙虚さ!
でもね、南部さんの本当のすごさは、仕組みを作って、それを営業できるところ。この二つの才能を持っている人って、実はすごく貴重なんです。多くの人は、どちらかだけ。でも南部さんは、発想と度胸の両方があるから、新しい看板を掲げて展開していける。これって、本当にうらやましい才能です✨
「明るい自立心」と「休息への罪悪感」
南部さんと話していて感じるのは、その明るい自立心。自分の力で道を切り開いてきた自信が、にじみ出ています。
ただひとつ気になったのは、「休むこと」への罪悪感。南部さん、休むことにちょっと後ろめたさを感じているみたい。私も28、9歳の頃、丸1年何もしない時期があったんです。最初の3ヶ月は「こんなんでいいのかな」って自己嫌悪に陥ったけど、その後はめちゃくちゃ充実した時間になりました。
だから南部さんにも伝えたい。休むことは、次の飛躍のための翼を休める時間。罪悪感を感じる必要なんて、全然ないよ、って。💭
20代後半とは思えない経験値
南部さんが28歳だと聞いて、正直「えっ!?」と声が出ました。話の内容から、てっきり40代前半くらいかと思っていたんです。事業補助の経験や社長業まで経験している彼のキャリアは、同年代と比べても突出しています。
20代半ばに独立して、いろいろあって就職を考える——このキャリアパターン、実は結構あるんです。でも、それを経験したからこそ得られた知恵や視点は、かけがえのないものだと思う。
【インタビュー・編集・あとがき:qbc】
【編集:komima】

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