🎤文学フリマ応援企画🌞参加サークルインタビュー:蝉さん「ヒューマンドラマとして読めるBL美貌の青空」
人間関係というものが、人間にとって最大の悩みでもあり、快楽の源泉ではないかということは、まーくだくだしく言わなくても、そうじゃない? 人間関係がいちばんエッチだよね?
そりゃ会社の同僚とか上司がサイテーの奴だったらほんとヤだけど、でも人と人との間柄が良ければ、楽しくて仕方ないよね。人間関係は天国にも地獄になるで正解では? お金もかからないし。かける場合もあるけど。
でもこういう人間関係コンテクストを、意外と人ってバリエーション豊かに楽しめないと思ってるのよね。たとえば同性愛ね。同性だと文化によって、交流の仕方に違いがあるじゃない? でも、ほんと性に関してもバリエーションがあるし。世の中、社会的なジェンダーと、肉体的なセックス、性癖しかないような扱いしてるけど、もっとあると思うのよね。
生き物の多様性というのはそんな簡単なものではないでしょ。
ということでね、人間関係の実験室めいたものとして私qbcはボーイズラブも読みますよ!
ということで文学フリマインタビューよろしくお願いします!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
蝉さん「美貌の青空」
サークル名:nanatsu
ブース:F-55(南1-2ホール)
販売予定の本:美貌の青空、Nirvana
文学フリマページ:https://c.bunfree.net/c/tokyo40/1F/F/55
文学フリマではどんな本を出されるんでしょうか?
──まず、サークル名と今回の新刊を教えてください。
「nanatsu」です。今回の文フリでは小説『美貌の青空』と『Nirvana』、それからこの二作の番外編漫画『椿さんの憂鬱』を持って行きます。ポストカードもあって、全部作品に関連したイラストです。
──それぞれ、どんなお話なんでしょう?
全部同じ世界線で進むんですけど、まず『美貌の青空』は中高の先輩・後輩だった二人が大人になっても付き合ってはいないのに体の関係だけ続けていて――という、もどかしい物語です。後輩が先輩の家の鍵を勝手に持っていて、返したところから始まります。
──もどかしい! では『Nirvana』は?
『Nirvana』は後輩視点で、鍵を返すことになった理由を描いています。時系列は『美貌の青空』より少し前ですね。
──漫画の『椿さんの憂鬱』はさらに前日譚?
そうです。二人の関係が動き出した直後を描いていて、時系列的には『美貌の青空』の四年くらい前になります。
──どんな読者に手に取ってほしいですか。
BLが好きな方はもちろん、ヒューマンドラマとして読めるので「BL苦手じゃないよ」程度の方でも大丈夫だと思います。『美貌の青空』には性描写もありません。
──「既存のハッピーエンドの概念にとらわれない」とお聞きしました。
書いている時は意識していなかったんですけど、振り返ると商業BLの流れとは相反する結末かなと。恋愛って「結ばれたら幸せ、結ばれなければ不幸」という二項対立に収まりきらないと思っていて。現実でも結ばれなくてもそれを飲み込んで生きていくことはあるけど、納得するかしないかは自分次第ですよね。それを書きたいんです。
──結ばれない結末が苦手な方にも読んでほしい、と。
はい。登場人物たちが傷を受け入れる過程を書いているので、読後に何かが変わっても変わらなくても、その感触を聞いてみたいです。ブログで全文公開しているので、賛否どちらの声も知りたいですね。
──普段の創作活動について教えてください。
Xやpixivにイラストを投稿しています。本を作ってイベントで売るのは今年からです。13年前に原型の物語があって、去年iPadを買って絵を描き始めたら小説も再燃して、その流れで本を作ることになりました。
──BLというジャンルの魅力は?
登場人物が男性同士なので、女性読者が自分と程よく距離を置きながら感情移入できるところかなと。女性特有のリアルな部分を読みたくない方でも物語を楽しめるのがBLの良さだと思います。
──読者の多くは女性なんですよね?
圧倒的に女性が多いです。男性やLGBTQの方が読まないわけではないんですが、比率は低いですね。

文学フリマの魅力ってなんでしょう?
──文学フリマへの参加は今回が東京初参加とか。
はい。今年1月の京都には出ましたが、その時はイラスト本とブログへのリンクだけでした。東京は初めてです。
──文学フリマの魅力をどう感じましたか。
文学フリマは文字媒体だからこそ「伝えたいこと」の迫力が直に来ると思います。京都でそれを強く感じました。

文学フリマへの意気込みをお願いします
──今後の企画は?
ギリシャ神話をパロディにした絵本を考えています。『美貌の青空』『Nirvana』と同じキャラクターたちを反映させつつ、ゼウスとガニュメデスの関係を語り直す形です。神と人間の力関係は歪んでいるので、その中で人権や傷をテーマにしたいと思っています。
──性暴力というテーマが軸にあるとも伺いました。
はい。トラウマ・ボンドというのか、加害と被害の間に生まれる絆がどの作品でも核になります。
──最後に文学フリマ当日の意気込みを!
小説とイラストを合わせて見ていただきたいので、ぜひ覗きに来てください。立ち読みだけでも大歓迎です。

インタビュアー:本間ユミノ
あとがき
言語の遊戯というか。現実+ちょっとファンタジーっていうのがいいんですよねフィクションは。
蠱惑というか。人間が求めている深い快楽というのは、やっぱり言葉からやってくるのではないのかね、と思っていますよ。
制作:栗林康弘・qbc(無名人インタビュー主催・作家)
過去の文学フリマインタビューはこちらから!
文学フリマインタビューご参加はこちらから!
通常の無名人インタビューご参加はこちらから!
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!