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公園にあるベンチのような人になりたい人

むかしむかし、ある村に、憩之介(いこいのすけ)という若者が住んでいました。憩之介には不思議な夢がありました。「公園にあるベンチのような人になりたい」という夢です。
村人たちは最初、その夢を聞いて首をかしげました。「なぜベンチのような人に?」と不思議がったのです。
すると憩之介はこう答えました。「ベンチは、疲れた人の休み場所になり、待ち合わせの目印となり、お弁当を食べる人の席となり、誰に対しても分け隔てなく、そこにいるだけで人の役に立っているんです」
憩之介は、村の広場に大きな木を植え、その下にベンチを作りました。そして、自分もその近くにいるようになりました。
疲れた旅人が来れば、温かいお茶を出し、
迷子の子どもが来れば、優しく話を聞き、
悩みを抱えた人が来れば、静かに寄り添い、
お年寄りが来れば、ゆっくりと話相手になりました。
時には、若い恋人たちの待ち合わせ場所にもなり、
時には、友人同士の語らいの場所にもなり、
時には、一人で考え事をする人の隣で、ただそっと存在していました。
最初は戸惑っていた村人たちも、次第に憩之介の存在に心を癒されていきました。雨の日も、風の日も、憩之介は変わらずにそこにいて、誰かの支えになっていたのです。
やがて、その場所は村の心の中心となっていきました。村人たちは、疲れたとき、悩んだとき、誰かと会いたいとき、自然とその木の下に集まるようになりました。
不思議なことに、憩之介の周りには、いつも穏やかな空気が流れていました。怒りを抱えた人も、悲しみを抱えた人も、その場所で少しずつ心が和らいでいきました。
後に憩之介はこう語りました。「人は誰かの休む場所になれる。ただそこにいるだけで、誰かの支えになれる。それは、とても素晴らしいことなのです」
そして「心のベンチ、癒しの場所」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2024年10月29日15時44分に書く無名人インタビュー927回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは ゆり さんです!

年齢:20代後半
性別:女性
職業:無職


現在:世界一周のテーマが「教育と文化」。

ゆいぴ:
ゆりさんは今、何をしている人でしょうか?

ゆり:
今は世界一周の旅に出ている人です。

ゆいぴ:
世界一周の旅に出ようと思ったきっかけって何ですか?

ゆり:
元々旅行が好き、海外旅行が好きで。一番最初はニュージーランドに大学1年生のときに行って、もう最高に楽しくて。それでいろんな行きたい国がありすぎて。おばあちゃんになっちゃうよこのままじゃ!と思って、死ぬまでに絶対行きたいっていうことで世界一周に行こうと決めました。

ゆいぴ:
ニュージーランドにもう一度行こうじゃなくて、世界一周しようっていうのはまたなんで?

ゆり:
確かに。ニュージーランドのChild Education take careのボランティアっていうのがあって、ニュージーランドの保育園ボランティアを3週間するプログラムと、語学留学2週間のプログラムに参加したんですけど。そのときに海外の教育と日本の教育の違いをすごく肌で感じて、海外の教育ってこんなに面白いんだーって。ニュージーランドでこんなに面白かったら、きっと他の国だったらもっと楽しいかもしれないっていうふうに思って。いろんな教育を見てみたい、いろんな国を見てみたいっていうのが合わさって世界一周になったかもしれないです。

ゆいぴ:
世界一周してみてどうですか?

ゆり:
大変なことも多いけど、楽しいが勝ちますね。

ゆいぴ:
ふうん。

ゆり:
日々楽しい。新しい刺激と新しい人、新しい価値観の人と話せるのが楽しいです。

ゆいぴ:
大変なことっていうのは具体的にどんなことです?

ゆり:
何個かあって。一番今も心にくるのは、ベッドバグっていうトコジラミに足と手を刺されて結構な数。それがちょっと今も残ってて足を見る度に、痒かったな、痛かったな、みたいな。痛いはあんまりないけど痒くて。それが残ってるのと。二つ目はバスを4時間待ちました。4時間も待ってもう来ないかもしれないって、何回バスの人に聞いても「来るから待っときなさい。」みたいな感じで言われて。同じバスを待ってる人もいなくて。遅延の理由がウクライナの国境を越えてウクライナから来る長距離バスだったので、国の情勢によってバスがすごく遅延したっていうことなんですけど。4時間待ったときはちょっと途方に暮れたというか、1時間、2時間から3時間待ったときの途方のなさが悲しかったです。けど違うバスを待ってる人とお喋りしながら待って、ようやく乗れました。

ゆいぴ:
それは途方に暮れますね。

ゆり:
あとパスポートが失くなる事件もあったんですけど。それはもう大解決しました。

ゆいぴ:
はいはい、そんなこともありましたね。逆に「楽しいが勝つ」ってさっき言ってたけど、楽しいっていうのは具体的には何が楽しい?人と話すこととは言ってましたけどもっと何かあります?

ゆり:
国によって文化が全然違って、食べ物も全然違うし、人との関わり方、何を大事にするか、みたいなのが違って。そこは、日本人って言ったら主語が大きすぎると思うけど、こんな考え方してる人に初めて会った!みたいな人とたくさん出会える嬉しさと楽しさが一番ですね。人と話す以外だと景色かな。素晴らしい景色と食べ物。あとはやっぱり教育。フィンランドの教育を本格的に見たのと、国によって教育の仕方が全然違ったりするので、そこが面白いなと思います。

ゆいぴ:
ちなみにいつから世界一周し始めたんですか?

ゆり:
5月29日からなので、約4ヶ月経ちました。

ゆいぴ:
これまでに何ヶ国行ったんですか?

ゆり:
今は20ヶ国ぐらいです。

ゆいぴ:
その20ヶ国の中で、どんな意味合いでもいいですけど印象的な国ってありました?

ゆり:
いっぱいあるけど教育の文脈で言うと、やっぱりフィンランドの教育。個人を大切にするって国の文化でもあるけど、移民が多かったり、国の戦争とかの歴史があったからこそ、相手の意見をマイナスベースから。ゼロベースからじゃなくマイナスベース、あなたはまずこの教室にいたいですか?とか。勉強したい気持ちですか?から相手に問いかけて対話しながら、一対一の環境も作れるような学校のシステムにすごく感動したのと。

観光の文脈から言うと、イタリア。世界遺産の数、第一位がイタリアなんですけど、イタリアの美しさと歴史はちょっとすごいなって思いました。食べ物の文脈でもイタリアかな。イタリア料理が元々好きだったっていうのもあるけど、ピザの種類が全然違って。カルツォーネっていう包み焼きみたいな、揚げピザみたいなのもあったり。そのカルツォーネと普通のピザと、ちょっと周りがふっくらしてるパリパリピザみたいなのもあって。それが美味しかったです。その三つかな、すぐ思い浮かんだのは。

ゆいぴ:
フィンランドの教育を目の当たりにしたときどう思いました?何か感じたことあります?

ゆり:
心が震えちゃったというか。私はこれを日本で大事に、日本の教育で大事にしてたことだったなっていうのを感じましたね。実際に担任として働いてたときに、大事にしてたこと、大事にしたかったことだったなって思ってちょっと心が震えました。

ゆいぴ:
観光と食べ物の面で、イタリアに行ったときはどうでした?

ゆり:
心の中がワーッて感じで。美味しい!嬉しい!みたいな。興奮状態って感じだな。もう今もすぐ思い出せる。美味しかったな、もう一回食べたいな。同じ景色を見たいな、最高だったな。でもきっとそれが日常になっちゃったらつまらないので、ちょっと特別感というか。そういうのがあるのもいいなって今思いました。今は期間限定でいろんな国を見るんだっていうので。そこに住むとかじゃなく、良いとこ取りをしてるなっていうのは今思いましたね。

ゆいぴ:
ちなみに今更なんですけど、今はどこにいるんですか?

ゆり:
今はカナダのバンクーバーにいます。

ゆいぴ:
それはいつからいつまでって決まってるんですか?

ゆり:
9月8日から12日までの約1週間ぐらいバンクーバーにいる予定です。これも友達がカナダの森の幼稚園で働いてて。そこでちょっと見学して、働いている人にお話聞いたり一緒に子供と遊んだりして楽しみました。やっぱり教育に興味あるな。

ゆいぴ:
そうね。世界一周しつつも、教育を求めているのかなみたいなね。

ゆり:
確かに。世界一周のテーマが「教育と文化」。教育と文化をテーマにして、文化ってすごく広いけど私の中の文化は生活習慣とか食事とか、生活スタイルみたいなこと。季節感とか食べ物とか、あと人々の考え方とか。人それぞれなのはもちろんだけど、その話を聞く・感じるっていうテーマがあります。

ゆいぴ:
ちゃんとしたテーマのもとに世界一周をしているんですね。

ゆり:
そうなんですよ。やっぱり一人で全部決断するのは難しくて、世界一周行きたいと思ってても。なのでオンラインコミュニティに入って、世界一周とはなんぞや?みたいな。とりあえずいろんな国に行きたい人集まれみたいなオンラインコミュニティに入って。そっから、やっぱりこうとか、どうしようやめようかなとかっていう葛藤もありつつ、やっと世界一周出発できたなっていう。そこでテーマを決めました。

ゆいぴ:
そのコミュニティ内の活動の中で、ということですか?

ゆり:
そうですそうです。コミュニティの中でいろんな活動をして、世界一周でやりたいことリスト100を作ろうとか、自分のテーマを作ろうとか、実際に世界一周行ってる人に話を聞いてみようとか。いろんな講義というか、いろんな活動をして、やっぱり世界一周行きたいなってなって今があります。一人じゃ決められなかったな。オンラインコミュニティに入ってなかったらたぶん決断できてなかったと思います。そのまま日本で小学校の先生をやってたと思います。旅に行きたいなーと思いながら。

ゆいぴ:
一人じゃ決められなかったっていうのはなんでですか?

ゆり:
みてきた子供たちが来年卒業かーとか、あの子たちの頑張りを間近で見たいなーとか。学校の中での研究の積み重ねとか、同僚とか同期とかを見ていると、見ているって言ったらおかしいけど一緒に働いてて、辞めますって言い出しにくいというか。そういう環境と、自分のやりたい道を貫き通す自己決定力が全然なかった。やりたいんですっていうのを前面に出せなかった。社会人としてのレールから外れるからこそちょっと怖いというか、それをずっと思ってた気がします。安定の道から外れてアドベンチャーすぎる道に行く怖さを無意識に感じつつ、行きたい行きたいっていう欲望は止まらずみたいな。その狭間でずっと葛藤してたなっていうのは。今振り返ると、そうですね。

ゆいぴ:
ゆりさん自身、自分はどんな性格だと思います?

ゆり:
怖がり。怖がりで一歩踏み出すのになかなか。石橋叩いて割るタイプ。割っちゃうまではいかないかもしれないけど、すごい思い切り叩かないと渡れないよねーって思ってる性格ですね。

ゆいぴ:
周りからはどういう性格だと言われますか?

ゆり:
真逆というか。怖がりだけど人とお喋りするとか、コミュニケーション取るのが好きだったんで。友達から天然だねとか言われたことはあるけど、明るくて、でも優柔不断だねって言われたことはある。自分の中で認識してるのと、友達が言ってるのはちょっと違いもありつつ。共通してる部分もあれば、真逆な人もいれば。誰でもそうか、誰でもそうだけどそんな感じですね。

ゆいぴ:
怖がりっていう自分の性格についてどう思います?

ゆり:
今は弱みというか弱点のところの性格が最初に思い浮かんだけど、強みの性格もこれから発見していきたいなと思って。楽観的でポジティブな思考してる性格だと思うんでそれは良いところかな、強みかな。不安なことも考えるけど、最終的には楽しいというか挑戦することを選ぶような性格というか、そうなりたいって思ってるのかもしれない。

過去:一番なりたくない職業になってたっていう。先生になんかならないって、先生なんか嫌いってずっと思ってたんですけどね、なってましたね。

ゆいぴ:
子供の頃ってどんな子供でした?

ゆり:
外で遊ぶのが大好きな子。ドッジボール大好き、鬼ごっこ大好き、運動大好き。勉強はあまり好きじゃない。そんな感じの子でした。

ゆいぴ:
小さいときはずっとそうでした?

ゆり:
うん、そうでした。小さいときはずっとそうでした。

ゆいぴ:
幼いときに特別やってたこととか、習い事でもそうじゃなくてもいいけど、何かあります?

ゆり:
スイミングをずっと、水泳をずっとやってたのと。テニスを少し、あとピアノですね。あと合唱。ピアノの先生が、元は歌専攻のソプラノの声楽科出身の方で、本当は合唱団を作りたいけどまずはピアノの先生からっていうので。そのピアノの先生に誘われてピアノと合唱をずっと続けてて、合唱もすごく楽しかったです。みんなで歌って、ハモったりして。

ゆいぴ:
結構忙しそうですね。

ゆり:
確かに。今日の習い事は…って言ってバタバタしてた。

ゆいぴ:
どの習い事が自分の中で印象強いですか?

ゆり:
一番記憶に残ってるのは水泳かな。水泳で楽しいも悔しいも両方味わったというか。中高も水泳部だったので、水泳とは切っても切り離せないというか。水泳は0.1秒の世界というか0.01秒の世界で、個人種目だけど友達とそのことについて喋ったり、水泳仲間と頑張って練習したり、悔しい思いをしたり。小学校のときはただ楽しんでただけだったけど。水泳が好きになったのは小学校のときからかなと思いますね。

ゆいぴ:
それは自発的にやりたいって言ってやり始めたんですか?

ゆり:
いや、もう何も覚えてない。そうだ、お姉ちゃんの方がもっと水泳をやっていて。「お姉ちゃんが週2回水泳を始めるけどゆりはどうする?」って親に言われて、私は水泳2回より違うスポーツがしたいって言ってテニスを選んだので。お姉ちゃんよりかは水泳愛は小学校の時なかったけど、テニスもすごく楽しかった記憶があります。ルネッサンスっていう、柔道、テニス、水泳、あとダンスもできるみたいな複合施設で。そこに会員登録してる人はどれでもどうぞみたいな。それで選びました。別でテニスもやって別で水泳もやってっていうよりかは、ここにいるから何でもいいよみたいな。でもそれは小学校3年生で…。小学校3年生で一回辞めたんだな。ちょっと…そうだね、うん。…話してみよう。

私、小学校のときに腎臓病になっちゃったんですよ。それで約1年弱くらい入院してたので小学校3年生中頃から4年生の中頃までずっと病院とか、院内学級ってわかります?病棟の中で勉強したり。あと、そこの病院が特別支援学校と併設されたんで特別支援学校に通ったりして。腎臓病って結構運動規制とかあるので、小6ぐらいまではほとんど運動はできなかったんですね。なので全部習い事を辞めました。小6では始めてなかったな、復活してなかったと思います。そんな幼少期でした。

ゆいぴ:
そのときに思ってたこととか抱いてた気持ちとかって覚えてます?

ゆり:
運動したいな、走りたいなとか。あとお味噌汁飲みたいなとかかな。腎臓病って塩分制限があるので、お味噌汁飲めなかったり、薬の服用の関係で納豆が食べれなかったんですよ。納豆って血液サラサラにする健康食品だから、みんな食べた方がいいですよって言うけど。血液をサラサラにしすぎると、私の体はあんまりそのときは良くなくて、薬が効きすぎちゃってっていうので。だから納豆食べたいなとか、運動したいな、走りたいなとか、味噌汁飲みたいなとか思ってましたね。

ゆいぴ:
じゃあ本格的に運動ができるようになったのは中学に入ってから?

ゆり:
そうなんですよ。何をしようか迷い迷いで、水泳でしたね。だから今話してて思い出したけど、やっぱ水泳が好きだったのかなと思って。懐かしい。

ゆいぴ:
それは悩んだりしなかったんですか?部活選びというか。

ゆり:
テニス部と悩んだけど、ちょっとテニス部の先輩怖いかもっていうのが(笑)

ゆいぴ:
大事大事(笑) 中学はどうでした?どんな生活でしたか?

ゆり:
中学は勉強が楽しかったんですよね。小学生の時は嫌いだったのに。勉強が楽しくて、勉強が好きだった記憶があります。勉強と部活一色。

ゆいぴ:
へえ、そうなんだ。それはその後も変わらずでした?

ゆり:
高校では、受験でやっぱりダメな成績にばっかり目がいっちゃって、良いところを見れずにどんどん落ちていっちゃったっていうのは苦い思い出ですね。でも部活は楽しく水泳を続けられたかな。部長だったんですけど、中高一貫だったんで、中学の後輩が「今日歯医者行ってくるので部活休みます。」ってのを本当かあ?っていうのですごい悩んで(笑) 後輩との関係を考えてた気がします。あと部活を良くしていきたいなとかって思ってましたね。みんなが楽しく良い部活にできたらいいなって考えてたと思います。

ゆいぴ:
中高一貫校だったんですね。

ゆり:
もしかしたら再発するかもしれないってなって。高校受験って出席日数とか内申とか、中学の内申が結構大事というか。ゆいぴちゃんのとこもそうだった?地域によるのかな?

ゆいぴ:
いや、大体そうなんじゃないかな。

ゆり:
うんうん。それで親が提案してくれて。なので内部進学というか、高校に落ちたらどこも行けない!みたいな心配はなかったというか。

ゆいぴ:
そっかそっか。そしたら高校卒業した後は大学に行った?

ゆり:
大学に行って、4年間幼児教育を学びました。

ゆいぴ:
大学生活はどうでしたか?

ゆり:
楽しい。保育士と幼稚園と小学校の三つの免許を取る課程で、いろんな実習に行ったり子供と関わったりが楽しかったのと。フラダンスの部活をしてたので、フラダンスの部活が楽しかったのと。あと自然体験ボランティアっていうのをしていて、そこのキャンプリーダーっていうんですけど、キャンプリーダーをするのがすごい楽しかったですね。それが全てだったな、大学生活の。

ゆいぴ:
具体的にどんなことするんですか?その自然体験ボランティアっていうのは。

ゆり:
私が所属してた団体は、海コース山コース川コースって三つに分かれてて。2泊コース3泊コース、あと山コースだと1週間とか長期キャンプとかっていうのがあって。子供が夏休みのときに、対象年齢は3歳から18歳ぐらいまでで夏は3コース。冬はスキー。土日もみかん狩りとかイチゴ狩り、あとはピザ作りとか。何かを作る体験とか。子供たちがグループに分かれるんですけど、そのグループのチームリーダーみたいな感じで大学生がリーダーになって、一緒に出かけたり一緒に楽しんだりっていうキャンプリーダーをしてました。安全面の管理とか、子供と一緒に遊んだりとかをやってました。

ゆいぴ:
へえ。その子供との関わりみたいなところ、さっき序盤でも言ってた教育もそうだけど、なんでそういうことに関心を持つようになったんですか?

ゆり:
なんだろう。一番は自分の気持ちを伝えるのが下手というか苦手意識をずっと持ってたので、表現が難しいけど、家族じゃない第三者の、社会の中で出会う大人にたくさん話を聞いてもらうとか、一対一で真剣に向き合うみたいなことをしたいなと思って。そこからかな。私も小学校のときちょっとひねくれちゃった気がして。そこで小学校の先生嫌いとか、先生なんか嫌だみたいに思ったときがあって。そのときの先生は話を聞いてくれてたって今はわかるんですけど、そのときは話を聞いてくれないって思ってて。でも今思い返せば先生はちゃんと聞いてくれてたなって。私の自己表現のなさだったんだなっていうふうに気づいたけど、そのときは話を聞いてくれてないかもしれない、聞いてくれてない!って思ってて。話を聞いてくれる人、話を聞く人になりたかったかな。

ゆいぴ:
うんうん。

ゆり:
だから一番なりたくない職業になってたっていう。先生になんかならないって、先生なんか嫌いってずっと思ってたんですけどね、なってましたね。嫌いを嫌いのままにしたくなかったのかもしれないですね。この嫌いとか苦手とかを解明したいみたいな。なんで私はこんなに嫌なんだろう?みたいな。それをずっと考えてたかもしれないです。違和感というか。

ゆいぴ:
嫌いなものを解明したいとか知りたいとか、そういうのって何から生まれてるんですか?

ゆり:
なんか人間関係でしか嫌だって思うことってあんまりないなって高校のときに思って。人間関係ちょっと疲れたなみたいに思った。部活やらとか、友達関係とか、あと対先生とか。でも人間と、人と付き合っていかないとっていう。ちょっとこの言葉はあんまり好きじゃないけど。なんだろうな、それを知りたかった。なんでこんな気持ちになるのか知りたかった。ずっと嫌な気持ちでいるのは嫌だったので、解明して楽しくやりたかったのかな。あと、本に出会って。「イギリスのいい子日本のいい子」っていう本あるんですけど、そこで自分の、なんで人間関係にこんな嫌な気持ちを抱くのかとか、それがちょっと解明できた気がして。そっからどんどん教育関係にいこうかなって思うようになったかな。嫌だったからこそ、本で解決したときの嬉しさにすごく感動して、ここでこういう勉強していけば、苦手というか嫌な気持ちがなくなるかもみたいな。そっちの方が強かったかな。

人間関係作りも国によって全く違って、人との関わり方とか。だからこそ異文化教育にすごく興味があって大学のゼミに入ったりとか。国の違いや文化の違いが人とのコミュニケーションを作ってると思うからその文化を見に行きたいってなって、大学1年生のときにお金を貯めて、親からの援助もお願いしますって言って、ニュージーランドに行ってって感じですね。そこでもう感動しちゃって。大学は実習があったんで、大学生バックパッカーみたいなのはできなかったし、思いもしなかったというか。大学のときは英語を頑張ろうってなって、フィジーに英語留学に行ったりとか。

ゆいぴ:
うんうん。

ゆり:
それで社会人になったら社会人のレールに乗せられて、あっという間に月日が経ち。そんな感じですね。そしたら旅に出づらくなっちゃったっていう。でもやっぱり出たかったんだな、そういういろんな人との付き合い方とか人の価値観とか見たかったんだなーって思って。一番最初のニュージーランドの話に戻りました。

ゆいぴ:
戻ったのか。ふうん、なるほどね。

ゆり:
振り返れていいね、これ。

ゆいぴ:
そうそう。なかなか自分のことを振り返る機会っていうのもね。

ゆり:
振り返ってるつもりでも振り返ってなかったりしてたわ。声に出してね、相手に聞いてもらうっていうことがあるだけでこんなに違うんだね。

未来:私は公園にあるベンチのような人になりたくて。誰でも座っていいし、要らなかったらきっと目にも入らないと思うし、ただ通り過ぎるものでもいいし。そんな人であり続けたいなって思います。

ゆいぴ:
この先、世界一周はまだまだ続くだろうし、それが終わった後だったりとか、10年20年30年とかっていうもっともっと遠い未来のことまで考えて、最後にゆりさんが死んじゃうとこまで考えたときに、未来に対して持ってるイメージってありますか?

ゆり:
色で言うならカラフルみたいな未来が見えてて。時には暗い色になると思うけど、グラデーションな気持ちで、いろんな人と関わっていろんな交流というか、たくさんの人がいるイメージで、その中でみんなで作り上げていく。そこで私は教育の視点でいろんな人の役に立ちたいなとか、いろんな人に貢献できたらいいなっていうふうに思っていて。その貢献の仕方は学校に戻る、担任に戻る方法もあるし、今オンラインがすごく進んでるのでオンラインの子供たちと関わったり、教育のシステム面でも。子供と実際に関わっていたいので、やっぱり子供と実際に関わる仕事。今までは担任一本だったけど、ちょっとパラレルに地方の子供とか、首都圏の子供とか、人口が多い土地の子供とか、関わる範囲をすごく広くして。世界の子供とか、広く教育に携わっていきたいなって思います。形は見えてないな。

ゆいぴ:
教育というジャンル抜きにして何かやりたいことってありますか?

ゆり:
それはカフェでもあり、夜ちょっと愚痴を言いに来るバーみたいなものでもあり、子供の放課後の宿題しに来る場所でもあり、そういう一つの場所を作ってみたいなっていうのがあります。どこを拠点にするとかはわからないけど、誰でも来れて誰でも好きなように過ごせて、そこでポロッとお話したり、ご飯食べたり、おやつ食べたり。みんなでドーナツ作ってみたりとか、クッキー作ったりとか、そういう集まる場所。人が関わるきっかけになる場所みたいなところを作りたいなーとは思います。コミュニティづくりというか、まだ全然アイディアが。

ゆいぴ:
なんでその思いに至ったんですか?

ゆり:
結局は自分がそういう場所にずっといたいというか、子供とも大人ともおじいちゃんおばあちゃんとも関わりたいし、音楽も勉強も、お料理とか飲み物とか、あと読書とか。好きなことがたくさんあるので、もう一つに絞れないというか。だからこそ、何でもありな場所を作りたいなと思って。本が好きなときは本屋さんに行かないといけない、料理するにはうちで作ったり料理教室に行かないといけないってなるけども、全部ここで好きなこと何でもいいよ、やっていいよみたいなところだったら、私がずっとそこにいたい。自分がいたい、ずっといたい場所を作りたいのかもしれないです。転々としてるからこそ思うのかもしれないけど。ずっとここにいたいみたいな、そういう場所を自分で作っていくのをやりたいなって思いましたね。全部ごちゃまぜの何でもやっていいよみたいな、自分の好きなことを。

ゆいぴ:
ゆりさん自身がこうありたい姿みたいなのってあります?どういう気持ちでいたいとか。

ゆり:
「みんなちがって、みんないい」っていう言葉が好きで、金子みすゞさんの言葉なんだけど。私は公園にあるベンチのような人になりたくて。誰でも座っていいし、要らなかったらきっと目にも入らないと思うし、ただ通り過ぎるものでもいいし。そんな人であり続けたいなって思います。

ゆいぴ:
ふうん。

ゆり:
いつでも話せるし、ゆっくりしてもいいし、自分の行きたい道があって休む必要がないなら通り過ぎていいし。そんな人たちの中にいたいなって。そういう公園みたいな場所にいたいし、自分が。そういう子供たちとか、対人、対大人とか友達とか親友とか家族とかにとってもそういうベンチのような人でありたいな。しかもみんな座ってどうぞ、みんなちがってみんないいからねっていう。そんな人になりたいです。

ゆいぴ:
なんでその思考に辿り着いたんですか?

ゆり:
やっぱ世界一周ってたくさん歩くんですよね。たくさん歩いてベンチを見つけたらもうなんと嬉しいか。ちょっと座らせてください、みたいな。そこからかな。あと公園っていう場所も好きだし、ベンチって絶対に木の陰にあるのはなんでだろう?と思って。やっぱり日差しを避けてゆっくりするためだよね、みたいな。誰でも座っていいとか、そういうのでピンときたのかもしれない。

ゆいぴ:
物理的なベンチを見てそう思ったんだ。

ゆり:
そうだね、そうそう。

ゆいぴ:
じゃあもしも世界一周に行くぞっていう決断をそもそもしなかったら。どういう生活を送ってると思いますか?どういう人生を歩んでいくと思います?

ゆり:
小学校の先生を続けているけど、旅に出たいなーってずっと思ってる。今考えると、絶対旅に出てると思います。いずれこうなってると思います。どういう形とかどういうルートであれ、一回旅には出てるなと思います。じゃないとたぶん楽しく過ごせてないから。きっとその決断は遅かれ早かれしたと思います。その生活は続けられない。小学校の先生だけを日本でずっとするっていう生活はきっと続けられない。

ゆいぴ:
旅っていうのは、やっぱり世界なのかな?

ゆり:
うん。日本ももちろん楽しいことは十分わかるけど、私にとっては刺激の強さ。文化が違うと本当に180度違う。行動だったり、表情だったり。だからやっぱりハプニングが起きやすい海外に行きたい。見たことのないものは日本でもいっぱいあるけど、まだ見たことのない世界を知りたかった。食べ物とか家具とか、トイレの入り方とかも違うし。全てが違う。それが世界と日本の違うところ。国内旅行と海外の旅の違うところかな。乗り物の乗り方、ご飯の頼み方、トイレの仕方、人との話し方とか。その国に一歩足を踏み入れただけで、全く違う世界が待ってるので。

ゆいぴ:
旅好きの人によく聞くことがあって。今のご時世というか、もうネットとか本とかで情報って得られるじゃないですか。それこそさっき言ってた人との話し方とかトイレとか乗り物の乗り方、文化、食事、景色とかも全部。自分の目で見るっていうところを抜きにして、情報を得るっていう点ではいくらでもネットの海に流れてるじゃないですか。それでも自分で足を運びたいっていうのはなんでですか?

ゆり:
やっぱり自分の感覚、肌とか手とか目とかで見るのと全く違うから絶対行った方がいいなと思います。画面の中じゃ体験したことにならない。どんどん頭でっかちになって、体を使わない。体を使うことがやっぱりいっぱいあるから。体を使うからこそ感じられる疲労感とか、身震いするような体験とか、その場所にいたから鳥肌が立ったとか。この人と話してアイコンタクトをしたからこんな気持ちになったとか、その人と深いところまで話せたからこの思考が生まれたとか。絶対に受動的な情報だけで到達できるような感覚とは桁違い。もう比べられないくらい。自分の体で感じることに、私はすごく価値があると。

ゆいぴ:
うん、なるほど。

ゆり:
他の旅人の答えも気になるな。

ゆいぴ:
最後に言い残したことっていうのを聞いてるんですけど。人生を振り返った上での最後に言いたいことでもいいですし、インタビューの記事を読んでくれている方へのメッセージでもいいですし、インタビューの感想でもいいんですけど。何か最後に言い残したことがあればお伺いします。

ゆり:
イタリアばかり推しちゃった気がしたんで、文化の視点から言うとトルコめちゃめちゃ面白いです。アジアの文化とヨーロッパの文化が混じってるので、トルコめちゃめちゃ面白いですっていうことが一つ。あと人生を振り返ってみて、こういうふうに考えてたんだなっていうのを客観視できたのがすごく嬉しかったです。読者がどう思うのかすごく気になるので、感想をコメントで教えてください。ゆいぴちゃん、今日はありがとうございました。一回目、時差でブッチしてしまい本当に申し訳ありませんでした。

ゆいぴ:
とんでもないです(笑)

ゆり:
すごく話しやすくて聞いてくれるのが嬉しかったし、頷きとかで、ここも喋っちゃおうかなー、ここも喋ろうかなーとか、引き出してくれてありがとうございました。インタビュー面白いな。皆さん受けてみてください。本当にありがとう。

ゆいぴ:
こちらこそ、ありがとうございます。

あとがき

当然のことなのかもしれませんが、近い考えを持つ人らは似たような行動をして似たような夢を持つのですね。過去や現状は違えど、突き詰めていくと目指すところは同じなのだと。もちろんそれぞれのオリジナリティがあるので全く一緒ではありませんが。しかも何故か巡り会う。そして共鳴しあう。これも偶然ではなく、必然的なことなのかもしれません。私がゆりさんと出会ったのも、そういうことなのかもしれない。日本に帰ってきたら思い出話たくさん聞かせてもらおーっと。

【インタビュー・編集・あとがき:ゆいぴ】

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