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自分がやりたいことと社会が求めることが一致するといいなと思ってる人

むかしむかし、交差(こうさ)という名の若者が住む村がありました。交差は幼い頃から、自分の心の声と周りの人々の声の間で揺れ動いていました。「自分がやりたいことと社会が求めることが一致するといいな」と常に願っていたのです。
村では多くの若者が二つの道を選んでいました。自分の情熱だけを追い求め村の需要を無視する者、または自分の望みを捨てて村の要求だけに応える者でした。どちらの道も、交差の心を満たすことはありませんでした。
ある日、村の長老が交差に言いました。「川と海の出会うところに住む賢者を訪ねなさい。彼女は二つの流れを一つにする知恵を持っている」
交差は長い旅の末、河口に住む調和(ちょうわ)という名の賢者に出会いました。調和の家は、村人が必要とする薬草を育てる美しい庭に囲まれていました。
「私は自分の心と村の要求の間で揺れています。どうすれば両方を満たせるでしょうか」と交差は尋ねました。
調和は微笑みながら答えました。「あなたの中にある情熱の種を見つけなさい。そして、それを村の大地に植えるのです。自分だけのために育てるのではなく、村と共に育てるのです」
調和は続けました。「私は植物が好きでした。そして村には薬が必要でした。私は自分の情熱を村の必要と結びつけたのです。あなたの情熱も、形を変えれば村の糧となるでしょう」
交差は村に戻り、自分の情熱が何かを深く考えました。交差は物語を作ることが好きでした。そして気づいたのです。村には子どもたちに知恵を伝える方法が必要だったことに。
交差は村の歴史や教訓を物語に織り込み始めました。子どもたちは喜んで聞き、大人たちも交差の物語から古い知恵を思い出しました。交差の情熱は村全体の財産となったのです。
年月が流れ、交差のもとには多くの弟子が集まりました。ある弟子が尋ねました。「どうやって自分の情熱と村の必要を一致させたのですか」
交差は答えました。「最初から完全な一致を求めてはいけない。自分の情熱と社会の必要は、対話を通じて少しずつ近づいていくもの。大切なのは、両方の声に耳を傾けることです」
そして「自分の情熱は種、社会の必要は土、調和は育つ木」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2025年3月30日23時45分に書く無名人インタビュー1031回目のまえがきでした!!!!!

【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは Aeloui(えるい) さんです!

年齢:滑り込みZ世代
性別:女
職業:コンテンツクリエイター、シンガーソングライター



現在:どこからそういう価値観が湧いてきたんだろう、とかどういう経緯でこういう思考回路に至ったんだろうみたいなことを感じる機会が結構普段からある

qbc:
今何をしている人でしょうか?

Aeloui:
私は今台湾の台北市に住んでいます。現地企業で働きながら、シンガーソングライター、J-POP K-POPの作詞コンペに参加したり、昨年の下半期からは海外の企業さんの日本語のボイスオーバーやナレーションなどをお受けして、担当したりもしています。

qbc:
何をしてる人っていったら何してる人なんすかね。

Aeloui:
結構いろいろしてるので、何か一言で言うのがすごく難しいんですけど、端的に言うと、自分の声を使っての仕事と、ライティングが主な業務になるかなと思っています。

qbc:
会社員も書く仕事ですか。

Aeloui:
会社員の方は書く仕事もありますし、日本向けのクリエイティブの内容を精査したりもしています。
例えばデザインが日本の人に受けるかでしたりとか、ネイティブの日本人が見たときに自然なコピーになっているか、メッセージに共感してくれるような言い回しになっているか、みたいな内容のチェックをしています。

qbc:
日本向けのローカライズの部門にいる

Aeloui:
そうですね。

qbc:
どんな気分で日々過ごされてますか。

Aeloui:
そうですね…私自身、普段主に会社でのエピソードをnoteにしてまとめているのですが、いつも新しい事件やイシューが勃発します。
変化が結構激しい環境で、それについていくのに精一杯な部分もありますが、ドタバタな毎日の中でも、自分のできることを一歩ずつ着実にやれたらいいなという心持ちでいます。

qbc:
シンプルな感情の部分で言うとどんな気持ちで過ごされてますか。
表現が「毎日楽しいです」とか「毎日苦しいです。」などの感情があるじゃないですか。そこに包括するとどんな感じですか。

Aeloui:
充実してることから来る「エキサイティング」という一言が一番フィットするかなと思います。

qbc:
例えばどんなところがエキサイティングですか。

Aeloui:
実は台湾に行って3年目ということで、台湾に来てそんなに時間は経っていないんですね。
台湾の方と普段話していると、どこからそういう価値観が湧いてきたんだろう、とかどういう経緯でこういう思考回路に至ったんだろう、みたいなことを感じる機会が結構普段からあるので、そういった違う物事の考え方や価値観に触れられるのは、すごく新鮮だなと思います。

私の場合、会社が割と外国の方が多くて。私も外国人社員という立場ではありますけれども、例えばヨーロッパ圏や東南アジアから来たチームメイトとかとも普段仕事をしていたりするので。

例えばよく「日本人はすごい真面目だね。」とか言われることも多いんですけど、そこをもう少し柔軟にどういう考え方をすればいいんだみたいな、今まで凝り固まっていた固定概念みたいなのを崩される機会が本当に不意に訪れるので、そういった今まで知り得なかった価値観だったり、物事の考え方だったりに触れるのがすごく楽しかったりとか。

自分の人生をより輝かせてくれる要素の一つなのかなというふうに思っています。

qbc:
台湾に来たきっかけは。

Aeloui:
母親が台湾人ということもあって、元々幼少期からの台湾と日本を行ったり来たりはしていたのですが、その中で台湾で1回生活してみたいなっていう考えはずっとどこかにありました。

大学のときに例えば語学留学をしようかとか、音楽活動をしながら日本と台湾を行き来できたら、みたいな構想を練ったときもあったんですけれども、いろいろな事情が絡んで結局できなかったんですね。

そんな中で弟が台湾に行くことが決まって、私もそろそろ環境を変えたいな、日本を出るタイミングかな、と思っていたときに、ちょうど今の会社の人事から私にメールが来たんです。
「よければ台湾で働きませんか」みたいな感じでお誘いをいただいて、結果的に私の方が早く台湾に行くことになって、そこから住んでるっていう感じですね。

qbc:
人事からメールが来るってどういうことですか。

Aeloui:
台湾にも一応日本でいうマイナビリクナビみたいなサイトがあって、そこに一応私のプロフィールを載せていたんですね。

大きな期待もせずに、軽い気持ちで載せたんですけど、そこに登録していたメールアドレスに人事の方からメールをくださったっていう感じですね。

qbc:
台湾に来てみて、生活してみて、いかがですか。

Aeloui:

そうですね。すごい表現が難しい。私の場合、いい意味で来る前から台湾にすごく大きな期待はあまりしていなくて。

来て最初に思ったのは、「ここで生きていかなきゃいけないんだ」ということですね。
わくわくより不安が正直勝っていたっていうのは、間違いなくありました。

今までSNSとかでもこういった情報は出さなかったんですけど、実際来てみて、結構心の状態が良くなかった時期も長期間あって、最初の1年は結構精神的にきたっていうのが正直な感想ではあります。

qbc:
何が苦しかったですか。

Aeloui:
よく台湾人の方に聞かれるのが、例えば「周りに日本人のお友達はいるのか」とか、「日本の友達が恋しくないのか」という質問なんですけど、私自身正直ホームシック的なものは一切感じなかったんですね。

先ほどからの質問への答え方で分かるかもしれないですが、あんまり感情的なタイプではないというか、なんていうんでしょうか。
割と自己解決型だし、物事に一喜一憂するようなタイプでもないので、「周りに日本人がいないことによる」寂しさや孤独感みたいなものはあんまり気にはしていなかったんです。

ただ今まで自分が培ってきたものが外国だと通用しないだったりとか、あと台湾人同士だと阿吽の呼吸、いわゆるノリみたいな感覚で理解できるようなことが、外国人の立場からするとなんでこういうリアクションをしたのか、何でこういう考え方に至ってるのかが理解できなかったり。
台湾人のコミュニケーション方法や価値観に慣れるのにすごく時間がかかったのと、それによって孤独感を感じたっていうのがまず一つ。

あとは音楽活動も最初は割と日本での活動の延長線っていう感じでやっていて、当時、生配信を毎週していたので台湾に来てからも配信をしたりとか、歌や作曲のレッスンを受けたりとかっていうのも結構ストイックにやってはいたんですけれども、いろいろあって、燃え尽きたりとかもして。

自分の支えになっていたものが、崩れていったっていう状況を目にしたときにこれからどういうふうに自分のマインドセットを立て直していこうかって言った部分に直面したっていうのが原因かなというふうに思っています。

qbc:
日本を出るタイミングかなとおっしゃってたかと思うんですけども。それは何でですか。

Aeloui:
私は日本でも会社員をしていた経験があって、そのときにすごく切り取った情報ではあるんですけども、海外で働く方のコンテンツやSNSの情報を目にしていて、いつか海外で働いてみたいなという思いはどこかにありました。

あとは洗脳っていう言い方をするとあれなんですが、私が生まれたときに、母親が私を算命学や四柱推命でお寺の方に見てもらっていて。
割と台湾の方では一般的みたいなのですが、自分にどういう使命がありどういう人生を歩んでいきそうか。みたいなものを調べてもらったときに、海外との縁がすごく強いってどこの占いの結果を見ても出ていて。
なので漠然と「私は海外にいつか行くんだ」っていうマインドセットもありました。

いろいろな現実的なことと、自分が持っていた「海外にいつかは行くんだ」っていう考えが重なったのがちょうど2022年ぐらいのタイミングで。最終的な決定打は今の会社経由で台湾の就労許可が出たことだったので「就労許可が下りましたよ」ってメールを見た瞬間に「今だ」っていうような状況になりました。

qbc:
ご趣味は何でしょうか?

Aeloui:
趣味はYouTubeを見ることです。

qbc:
どんなチャンネルですか。

Aeloui:
仲里依紗さんのチャンネルが好きで、毎週水曜日と土曜日に更新されているので、私は仲里依紗さんのチャンネルが上がったら「今日は水曜日なんだ」と、そこで1週間の曜日を把握しています。

あと、私は韓国語を勉強しているので、韓国のYouTubeチャンネルを見ています。
韓国人の話すスピードに慣れたり、新しい単語があったらそこから覚えたりですとか、癒し半分、学び半分みたいな感じです。

韓国語の勉強を始めたきっかけが、MAMAMOOっていうK-POPガールズグループのソラさんのYouTubeチャンネルなのですが、去年コンサートに行ってご本人のトークを韓国語で理解できた時は感動しました。

qbc:
他に何を見ますか?

Aeloui:
Vlogや音楽系のチャンネルが多いです。例えば歌声分析や、歌手の方が生演奏に合わせて歌っている映像だったりが多いですね。

qbc:
他の趣味は?

Aeloui:
趣味にしては味気なく聞こえるかもしれないですが、散歩したりでしょうか。
元々「音楽聞くのが趣味です」とか「作詞作曲が趣味です」と言ってはいたんですけど、半分それがもう仕事や自己研鑽になってしまっているので、純粋に趣味として楽しめなくなったっていうか。楽しむだけじゃなくてちゃんと知識を入れないといけない。
今の流行りはとか、ここの戦略は、とか別のベクトルで物事を考えるようになったので、純粋な趣味ではなくなっちゃったかな。

qbc:
シンガーソングライターはどんなことをされてるんですかね。

Aeloui:
今は自作曲のサブスク配信と、YouTubeでカバー動画をあげています。
オフラインの活動は、今台湾にいるので、日本に帰ったときしかできない状況ですが、2023年の夏に主催ライブを開催しました。

qbc:
元々音楽自体は、どういう経緯で?

Aeloui:
大学生の時にボーカルレッスンに通い始めたのがきっかけです。
そこから課外活動的な感じでソロやグループでライブハウスで歌っていて、その傍らで、自分のオリジナル曲を配信したり、他のシンガーソングライターの方とコラボして曲を作ったりしていました。

そうこうしているうちに、レコード会社のYouTubeプロジェクトに参加するようになって、毎週YouTubeでカバー曲を生演奏で配信するというのを1年ぐらいやっていました。

そのプロジェクトが終わってからSESSIONS LIVEという、海外の音楽配信チャンネルで、1年半ぐらい毎週生配信を英語でやっていました。

アメリカからの視聴者さんが撮ってくださった配信時の画面

qbc:
人からどんな性格だと言われますか。

Aeloui:
結構人によって違うと思います。
会社と音楽活動と、あとはその他プライベートなところって言った感じで結構キャラがわかれているので、どういった経緯で私と出会ったかによって、変わるかなと。
結構理性的、冷静な人とか、あとはなんだろうな。第1印象で見たときに、気軽に話しかけられるタイプじゃないみたいなことを言われたりします。

qbc:
性格で言うと、何て言われたんすか。

Aeloui:
あんまり落ち込まない人。マイペース・・・というのは、私自身あんまり人と自分を比べすぎないっていうのが昔からあって。

癖みたいな形で染みついたと思うんですが、「他人と同じことをやっていても突き抜けられないな」っていうのを割と小さいときから感じていました。

同じお題をもらったときにどう自分らしさを出していこうだったりとか、自分がここで求められている価値は何なんだろうっていうのをしっかりアウトプットしないとここにいる意味がないなとか、そういうのをちまちま分析しつつ、自分と他者はあくまで別ものっていう考え方を持っていた。

良いか悪いかと捉えるのは相手次第ではあるんですけれども、「自分と相手はあんまり比べすぎずマイペースで割と自分のやりたいと思ったことを突き進んでいる人」なんだろうなとは言われたことはあります。

qbc:
自分自身ではどういうふうに性格だと思いますか。

Aeloui:
冷静って思われることが多いんですけど、中の考えがすごく多くて、実は結構色々考えてるんだよなって思ったりは正直します。あとはみんなが思ってるより優柔不断なところもあると思っています。

qbc:
身近な人から言われる性格はありますか。

Aeloui:
真面目とかですかね。今台湾にいて、台湾や日本以外の他の国の方と一緒にいる時間が長いからっていうのもあるんですけど、1回集中したら永遠にそのことをやり続けられるんです。
1回スイッチが入ったらそこから話しかけようと思っても話しかけられないし、ずっと自分のゾーンに入ってるよねとかっていうのは言われますね。
昔日本では「職人気質だね」と言われていて、それは合っているかなと思います。

qbc:
好きな食べ物は何ですか。

Aeloui:
お寿司とユッケが好きです。

qbc:
全部生ものですが、理由を考えたことはありますか。

Aeloui:
いや、自分でもなんでかっていうのがあんまりよく分からないんですが。
お寿司はちょっと話は別かもしれないんですけど、食べても罪悪感がないものが基本的に好きで。なので豆腐とかも結構好きなんです。

例えば、夜食とかに食べても次の日むくむとか、塩分がどうだとか添加物がどうだとか、気にしなくていいなっていう。

あとは昔、舞台に立ったり、既定の衣装を着るのにどうしても食事制限をしなきゃいけないときがあったので、あまり調理しなくても美味しいものっていうのに結局行き着いたのかもしれないです。


過去:なんかちょっと違うかも私、なんか感覚がずれてるのかもしれないっていうのは、割と幼稚園生のときから思っていて。

qbc:
子供の頃はどんな子供でしたか。

Aeloui:
変わっている子だなっていうのは今も思っていて。っていうのは今でも多分一生忘れないなと思うエピソードがあるんですけど、幼稚園のときに、七五三の季節になると千歳飴を幼稚園からもらえたんですね。
無地の縦長の千歳飴が入る袋にマーカーで木の絵を書きましょうってなったときに、私の書いた木の絵を見て、隣の子が「なんで1人だけ枯れている木の絵を書いているの」って言われて。

私そのとき全然意識していなくて、普通に自分が思った木の絵を描いていたんですけど、周りを見渡したら私だけ紅葉の木を書いていて、他の子はみんな緑の木を書いていたんです。
私だけ黄色で葉っぱの色をつけていて、なんかちょっと違うかも私、なんか感覚がずれてるのかもしれないっていうのは、割と幼稚園生のときから思っていて。

あとは、SNSでは結構頻繁にネタにしているんですけど、幼稚園の3年間、七夕の短冊は「うさぎになりたい」で私は突き通していて、人がなる職業を書かなきゃいけないんだっていうことに幼稚園の年長の七夕のときに気づいたんです。
同じことを言われているけど、受け取り方が何か他の人とちょっと一部ずれてるなとか、角度がちょっとずれてるなっていうのは割と小さいときから感じていて、それが長い間、コンプレックスではあったっていうのがありますね。

qbc:
小さい頃はどんな遊びをしてましたか。

Aeloui:
母親が昔英語教室の先生だったので海外の教材が身近で、ディズニーチャンネルやセサミストリートを英語で見るのがすごく好きでした。

黄色いスクールバスが走っていたりカラフルなお花が植えられている大きなお庭がある一軒家とか、海外のビデオで見る景色がすごく新鮮で、それに夢中になっていた。っていう幼少期でした。

qbc:
どんな小学校中学校生活を送る子供でしたか。

Aeloui:
小学校は正直あんまり記憶がなくて。というのも低学年の時にSARSが流行って、私自身日本と台湾のハーフと言うことで見事に風評被害を受けて、真ん中3〜4年間くらいはいじめで学校はあんまり行っていない、不登校ではなかったんですけど。

その時は転校して解決したのですが、中学校で別の地域の学校に入ってからまた孤立してしまって。
それで母親に「東京に行くから」って言われて、半分逃げるような感じで上京しました。
一応最後の1年は学校にちゃんと通ったものの、印象に残る思い出はあまりないですね。

上京してからは塾に通っていて、授業の前にTSUTAYAやHMVによく寄っていたのを覚えています。BoAさんやYUIさん、Perfumeさんなどが好きで、CDをレンタルして塾の行き帰りで聞いていました。

qbc:
学校行かなかったときは何してたんすか。

Aeloui:
漫画読んだりとか、絵を描いたり。覚えてないけどふさぎ込んではいなくて、ていうのも、小学校でいじめに遭ったときも、ホームスクールには通っていたので、なんだかんだやることはあったんですね。
中学校の時は寮に住んでいたので、定期的に寮母さんが様子を見に来ていてあんまり変なことはできないっていうか。一応課題をやったりとか、テストは受けられるように大丈夫な範囲で勉強したりとかしていた気がします。

qbc:
高校はどうでしたか。

Aeloui:
高校から私の人生が開けたっていうのがあって。
第1志望に受かったのでその高校に行きました。

塾の先生が「あなたはここに行きなさい」と勧めてくださった高校だったんですが、生徒の3分の1ぐらいが海外のバックグラウンドがある、例えば留学生や在京外国人の子だったりとか。あとは日本国籍だけど海外での生活が長いので日本語よりも英語ができるみたいな子達だったんです。

そういった子達がクラスの中にいる状況で、先生の言っている日本語がわからない時の通訳みたいな形で会話を始めていったら仲良くなって、どんどん友達ができるようになっていったという感じでした。

いわゆる普通の概念っていうものが私の高校であんまり存在していなくて。どのぐらい存在していないかっていうと、普通の日本人ばかりの学校でしか教えたことない先生たちが軒並みカルチャーショックに陥って落ち込むみたいな。ただその中で、私的にはその常識がないっていうのが結構心地良かったりもして。

守らなければいけないルールや、基本的なマナーというのはあったものの、服装髪型にほとんど校則はなかったし。結構自分の思っていることを言っても笑われる環境っていうのもほぼ存在しなかったので、自分の意見を言ったりとかも楽だったなっていう環境でした。

qbc:
高校の後は。

Aeloui:
高校の後は日本の大学に進学しました。そこから音楽活動と並行で忙しかったです。

qbc:
楽しかったですか。

Aeloui:
楽しかったですね。
他の時期と比べて、小中学校の時期っていうのは、あんまり人間らしい生活を感じたこともなかったので、正直20歳まで生きられれば、万々歳だなって思っていて。

高校生ぐらいになってからだんだん自分が何が好きなのか、自分自身について知り始めて。大学生になってからはバイトもしたり、音楽スクールで年齢が離れた人たちと接したり、そこで社会性みたいなのを学び始めたんです。

自分は今後何をしたいのか、何をしていけばいいのかっていう、中高生が普通進路相談で考えるようなことを、私は大学生になってやっと考え始めて。そういうことを考えている時間だったりとか、他の人の生き方を見ながら私はこういう人生合わないなとか、私はこういうふうに生きていきたいなっていうのを考える時間がすごく楽しかったっていうのはあると思います。

qbc:
卒業後はどういうところに。

Aeloui:
大学の後は音楽活動を続けながら、日本の会社で働いていました。

9時から5時まで会社で働いて、7時から11時ぐらいまでレッスンを受けて、そこから自主練を2時間ぐらいする日もあればそのまま帰って2時〜4時あたりまで曲書いたり、っていう生活でした。
週末はライブハウスで歌ったり、チームでの合同練習に充てることが多かったです。

そんな中で、全国から集まって演奏と歌ができる子たちを選抜して、YouTubeで毎週音楽を配信するプロジェクトを行いますので、興味があればオーディション受けてくださいっていう内部の通達が来まして。

私は誕生月が1ヶ月ずれてたら受けられなかったくらい、結構年齢的にギリギリだったんですよね。オーディションを受けたら受かったので、そこから東京地域以外の全国から集まった子たちと音楽活動する機会が増えました。

あとは会社の育成部門以外の他の部署、例えばマーケティングやマネジメント企画の方が直で関わるようなプロジェクトだったので、どういったところを意識しながらSNSを企画したりカバーする曲を選択したりしているのか、構想を練るプロセスを目の当たりにして。

自社のアーティストさんに対してどう思っているのかみたいな話も聞いたりとかして、ひよっこながらも、エンタメ業界ってこういうふうに動いてるんだなっていうのを感覚的に見れた時期だったかなというふうに思ってます。

qbc:
ご両親からどのように育てられましたか。

Aeloui:
幼少期は結構過保護。過保護というか、両親は子供に行かせたい道っていうのが割とはっきり決まっていたので、それ以外のことは結構一切拒否みたいな形で。
大学が決まるまでは、親が「いい」って言ったこと以外はあんまりやらせてもらえなかった環境ではありました。

qbc:
人生の中で、転換点というものがあったとしたのならば、どこに置きますか。

Aeloui:
高校に受かった日が自分のターニングポイントかなっていうふうには思っています。高校から人生が開けた感じがした。

qbc
即答でしたね。もう一つ転換点と言えば

Aeloui:
そうですね。音楽を始めたっていうのがあるのでその時期かな。大学生の時かなと思います。
大学に入る前はそういう音楽系の習い事を一切認めてもらえていなくて、高校の部活でダンスをずっとやっていました。
高校の中でトップワンツーに入るぐらいの厳しい部活で、大会とかにも出たりしましたけど、それでも所詮部活でとどまっていたので、大学生になったら外で音楽に関する習い事をしたいと思っていました。
高校にいるときからどこのスクールがいいのかリサーチしたり、どういう人になりたいのか、1人で考えていた状況で。実際に行動にし始めて、ある程度具現化させることができたのが大学生の時からだったと思います。

初めてアーティストさんへの楽曲プロデュースを行った時のCD


未来:自分がやりたいことと社会が求めることが一致する。そうなればいいなと日頃から毎日思っています。

qbc:
ありがとうございます。5年10年30年と先をちょっとイメージして、最後自分が死んでしまうとそこまで仮定した上で、未来というものを今どのように感じていらっしゃいますか。

Aeloui:
すごく正直なことを言うと、ついこないだまで、35歳以降に何かしているっていう想像が全くついていなかったんです。何かいろんな方に申し訳ないなという思いがありつつも、35以降に私がこの世で生きていて何かをしているっていうのが想像ができなくて、35くらいまでちゃんと生きていればと思っていたんです。

qbc:
うん。

Aeloui:
もちろんやりたいこととか、達成したいこととか野望だったりとかはあるんですけど、老後までは考えきれない。とか。何て言うんですかね

qbc:
短期的にやりたいことあるけれども長期的にやりたいことがないっていう言い方でいいですか。

Aeloui:
長期的にやりたいことはあるんですけど、なんだろう。私自身、エネルギー値がそんなに高いとは自分の中では思っていなくて。なので、そこまで果たして私生きられるのか否か。という疑問があったって感じです。

ただ先日、知人が事故で亡くなったことを機に、自分で簡単に人生の限界を決めてはいけないかも、と思うようになりました。

これからは創作活動を主軸に世界を飛び回って、まだ見たことのない景色を見たいですね。
作詞提供も積極的に行っていきたいし、自分の作品もたくさん出していきたい。

あと企業の中の人、ではなくて自分の名前でもっとたくさん仕事をやっていきたいです。

qbc:
一番好きなことって何ですか。

Aeloui:
一番好きなことは、自分のために使っている時間を過ごすことですね。
よく「奉仕精神があって、人のために何かするのが好き」って思われることが多くて、もちろんそれも好きなんですが。
ただそれを叶えるためには、まず自分の心が整理されていないといけないなと思うので、自分で稼いだお金を使って、自分のために投資している時間が一番好きかなと思います。

qbc:
それはいつごろ気づきました?

Aeloui:
大学生ぐらいかなって思いますね。音楽活動をしている中でも結構アップダウンがあったので、その中でメンタルが自分の意欲や周りの期待に追いつかず、きつかった時期もありました。
そのときにもちろん社会で生きていく上で、外に対して自分ができることを還元したり、求められていることをペイバックするっていうのは必要なことだと思いながらも、そればかりをしていると自分が枯渇していくのをリアルに感じた瞬間もあったので。
自分のために何かできるって、ある意味恵まれたことなんだなっていうふうに、大学生ぐらいから思ってました。

qbc:
音楽していて楽しい瞬間ってなんですかね。気持ちとして楽しくなくても音楽してるときに、もしどんな感じなんでしょう。

Aeloui:
外面的な部分でいうと、私の書いた歌詞に反応してくださったり、曲を聞いてくださったことがメッセージや数字として、目に見える形で分かること。ライブが終わった後に「一緒に同じ時間を過ごせてよかった」というような感想をくださるのもすごく嬉しいし、日々の活力になります。
内面的な部分で言うと、曲制作が生活の一部になったきっかけが、一度メンタルダウンして人前で歌えなくなったことだったので、その時々の自分の思いを作品として残せたときだと思います。

qbc:
もしも、小学校のときから環境に馴染めたらどういう人生だったと思いますか。

Aeloui:
もう少し喋るのがうまかっただろうなっていうのと。何だろう、自己肯定感はもっと高かったかなっていうふうには思っています。ただ大人になってみてそれが必ずしもいいことだとは正直思わないんですけど。

自分の意見を遠慮せずに言えるような人になっていただろうなっていうのもあるし、あんまり自分を過小評価せずに、やりたいことを突き抜けられたのかなともちょっと思いますね。今とは全然違う生活だったと思います。

qbc:
もし日本じゃないところで生まれ育ったらどんな自分だったと思いますか。

Aeloui:
こんなに真面目じゃなかったと思うし、これは実際私もどうなのかなと思うんですけど、日本語の使い方に関してあんまり敏感じゃなかったなというふうに思います。

作詞をやっているっていうこともあるんですけれど、言葉使いのセンスが私にとって人間関係を構築していく上で結構大事だったりする部分もあって、普段のメールの書き方だったりとか、喋ってるトーンだったりとか、そういうので「結構この人と合いそうだな」「分かり合えなさそうだな」っていうのを割とキャッチするところがあるので。

もし例えば海外で生まれ育っていて、違う言語の方がうまく自分を伝達したり、自分を表現できるような人になっていたら、その部分もちょっと違っていたのかなっていうふうに思います。

qbc:
自分が一番自分でいられると思う。瞬間行動とかって何ですか。自分だなっていう感じる瞬間。

Aeloui:
提供や自身でリリースする用の楽曲とは別に、ジャーナリングをするのと同じ感覚で、純粋に書きたい曲・自分の好み100%で曲を書きたくなる時があって、そういう曲を書いてるときが自分の心と向き合えて、自分でいられるときだと思います。

もう一つは、寝る直前。体力的にバテているので、素の状態になれているという意味で。

qbc:
他には。

Aeloui:
正直、自分自身になれる瞬間を今探しているっていうのはあるかなというふうに思います。

qbc:
なるほど

Aeloui:
いい意味で自分がやりたいことが仕事に繋がってきていて、社会との繋がりといいますか、今は社会が求めていることに応えて実績をつくるフェーズにいるので、そこから自分を100%出すことができるっていうのが、正直難しいなと感じている部分があります。

qbc:
社会に対しての意識っていう感情インタビューをしてて感じていたんですけれども、社会と個人が重なり合う瞬間っていうのは、想像してみたことはありますか。

Aeloui:
自分がやりたいことと社会が求めることが一致する。
そうなればいいなと日頃から毎日思っています。

qbc:
その重なり合った瞬間ってのを感じたことは、

Aeloui:
難しいですね。例えば台湾での今の仕事は会社から求められているのが、割と自分が短期間で成果を出せる得意なことでもあるので、会社で感じることはあります。

ただそれが、私が人生をかけて今後死ぬまでやり続けたいことなのかなっていうと、そこはまた違うので。

だから、その会社ではできない部分を今は、音楽活動とかnoteで埋めているのですが、自分のやりたいことで社会に貢献できるようになる、というのが結構私の日々生きてる中でのテーマかなと思います。求められてることと自分がやりたいことが重なり合える状態で過ごせるかっていうのは、課題かなというふうに思っています。

qbc:
どんな気持ちになると思いますか。一致すると

Aeloui:
悩みが減るかなっていうのをすごく思う。幼稚な感想ではあるんですけど今悩んでいることの何割かは解消されるのかなと思うのと、自分の目標も一つ達成して、そこからさらにもっと大きな野望を描けるなって思うと、もう少し人生を前向きにいきられるなと思います。元々35くらいまでしか描けなかった未来を、もう少し長い時間軸で見られるようになるのかなというふうには思っています。

qbc:
ありがとうございます。最後の質問です。言い残したこと、遺言でもいいですし、読者メッセージでもいいし、独り言みたいになってもいいんですけども、最後に言い残したことがあればお伺いしております。

Aeloui:
まず、noteでこの記事が出るということで、私自身台湾の現地企業で働いている実体験をもとに日々noteで記事を書いています。
もし海外就職だったりあとは具体的に台湾で働くことに興味がある方、台湾に留学していて台湾で就職ってどうなの?と思っていらっしゃる方など、もしリアルな体験を知りたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひnoteの方に遊びに来てください。

ここからは私の個人的な野望というか、声が届けばいいなっていうことなんですけれども。
MAMAMOOというK-POPガールズグループのメンバーの日本語歌詞を頼んでもいいっていう方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡いただけるとありがたいです。
日本の作詞家さんの中で一番メンバーのことを知っている自信があります。

qbc:
ありがとうございます。


あとがき

人生の精髄。。
【インタビュー・編集・あとがき:qbc】

【編集:ゆり】

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