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居場所を感じられるのは自分だから自分で作るしかない。人

むかしむかし、ある村に、居太郎(いたろう)という若者がいました。居太郎はいつも、自分の居場所がないと感じていました。村のどこに行っても、何をしても、どこか落ち着かない気持ちを抱えていたのです。
ある日、居太郎は村を出て、自分の居場所を探す旅に出ることにしました。
最初に訪れた町では、大勢の人々が忙しく働いていました。居太郎も仕事を見つけ、懸命に働きましたが、やはり居心地の悪さは消えませんでした。
次に訪れた山里では、静かな自然の中で暮らす人々と出会いました。居太郎も自然の中で過ごしてみましたが、それでも心の奥底にある違和感は拭えませんでした。
海辺の村、にぎやかな都、どこに行っても、居太郎は自分の居場所を見つけることができませんでした。
旅の終わり、疲れ果てた居太郎は一本の大きな木の下で休むことにしました。そこで居太郎は、不思議な夢を見ました。
夢の中で、老賢人が現れ、こう語りかけてきました。
「居太郎よ、居場所は見つかったかね?」
居太郎は悲しそうに首を振りました。
老賢人は優しく微笑んで言いました。「居場所を感じられるのは自分だから、自分で作るしかないのじゃよ」
「どういう意味ですか?」と居太郎が尋ねると、老賢人は答えました。
「居場所とは、外にあるものではない。それは心の中にあるもの。自分が心地よいと感じる場所を、自分の手で作り上げていくものなのじゃ」
その言葉を聞いた瞬間、居太郎は目が覚めました。そして、自分が求めていたものが何だったのかを、やっと理解したのです。
居太郎は自分の生まれ育った村に戻ることにしました。しかし、今度は違いました。自分の手で、自分の居場所を作り始めたのです。
小さな畑を耕し、自分の家を建て、村人たちと交流を深めていきました。そして、旅で学んだことを村の子どもたちに教え始めました。
少しずつ、でも確実に、居太郎は自分の居場所を作り上げていきました。それは、外見は以前と変わらない村でしたが、居太郎の心の中では、かけがえのない自分だけの場所になっていったのです。
やがて、居太郎のもとには、自分の居場所を探す人々が訪れるようになりました。居太郎は彼らにこう語りかけました。
「居場所は、きっとあなたの中にあります。それを見つけ、育てていくのは、あなた自身なのです」
そして「自分の居場所は自分で作るもの」という教えは、多くの人々の心に刻まれ、長く語り継がれていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2024年9月4日23時00分に書く無名人インタビュー881回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは 西山 乃彩 さんです!

年齢:20代前半
性別:女性
職業:学生
instagram:https://www.instagram.com/noa.nishiyama


現在:で、日本にもなかったんで男子の中でやってて。でもよく考えたら、その自分のカテゴリー欲しいなっていうふうに思って

🐳くじら:
今何をしている人でしょうか?

西山:
今は留学生で、スペインのバルセロナにフットサル留学っていう形で滞在してます。

🐋くじら:
フットサル留学についてもう少し詳しくお聞きしてもよろしいですか?

西山:
現地の地元の、っていうか地域のフットサルクラブでプレーさせてもらってて。今、夏休みなんですけど、9月から語学学校行きながらフットサルしてっていう感じです。

🐋くじら:
フットサル留学ってどういうものなんですか?

西山:
例えば語学留学だったら、語学メインで留学するじゃないですか。私はフットサルメインで留学しにきたっていう感じ。フットサルがしたくて、スペインに来たっていう感じで。生活自体は、本当、語学学校に通ってる留学生と似たような感じで、語学学校の授業プラス、フットサルの練習とか試合があるっていう感じです。

🐳くじら:
じゃあ団体とかは、フットサルをしたい人向けに募集しているところに応募したっていう感じですか?

西山:
あー、団体とかは特に何も通してなくて。留学会社とかは全く何も通してなくて、もう直接、フットサルクラブのディレクターに知り合いがいたので、その人に連絡をして、そこのチームでやってもいいかっていうふうに聞いたら、いいよっていうことだったんで。1年目は学生じゃなくて、ワーキングホリデービザで…えっと、もう本当に行くだけというか、とりあえずフットサルだけしに行くっていう感じで、自分でビザとか申請して来て。
で、今、丸1年経ったんですけど、ワーキングホリデービザが1年しか取れないんで、2年目は語学学校で学生ビザを申請して。それも、語学学校の知り合い伝いで、直接紹介してもらって、自分で学校の予約とかVISAの申請、更新とかはやりました。

🐋くじら:
スペインに来ようと思ったきっかけはありますか?

西山:
きっかけは、小さいときからずっとサッカーをやっていて、やっぱりスペインってサッカーでワールドカップとかでも強豪国だし、それこそ今はいないんですけど、昔はメッシとか、クリスティアーノ・ロナウドとか、本当に有名な選手がプレーしてる大きいクラブがあったりとかっていうので漠然と憧れはあって。
で、大学でそんなにはっきりと絶対スペイン行きたいからっていう理由ではなかったんですけど、スペイン語学部に行ってスペイン語を勉強して、それでたまたまその今行かしてもらってるクラブの代表とかも知り合いがいたりして。それでチャンスあるかもって思って、行ってみました。

🐋くじら:
なんか立場としてどういう感じなんですか?その地元のクラブっていうのは、みなさん趣味でやられてるのか、結構本気で取り組まれているのか。

西山:
カテゴリとしてはアマチュアなんですけど、リーグで言ったらスペインの3部リーグ、結構上のリーグでやってるんで。みんな仕事とか学校行きながらなので、趣味といえば趣味ですけど、割とレベルは高い方かなと思います。

🐋くじら:
1年以上そこでフットサルをして、今どんな気持ちですか?

西山:
えー…最初こっち来るときは、自分が視覚障害があるっていうのもあって日本であんまり満足にプレーできなかったところがあって。本当に選手としてずば抜けてうまくないと、1人の選手として認めてもらえないと思っていて。
でもその状態でこっちに来たら、なんだろう、レベル的にはやっぱり足りないところもあるし、通用するところもあるしっていう感じですね。チームの中で全然、ずば抜けて上手いとか、特別下手っていうわけではなかったんですけど、視覚障害あって外国人なのに、チームのみんながすごい普通の1人の選手として普通に接してくれて。今のチームで、普通にチームに入って普通にプレーするっていうのが初めてだったので、すごい特別な場所になりました。

🐋くじら:
そのチームには、西山さん以外にも視覚障害とか持ってらっしゃる方はいるんですか?

西山:
全然。全員健常者で。もうバリバリ、フットサルやってるっていう感じです。

🐋くじら:
なんかその視覚障害って、どういうものなのかちょっとお伺いしてもいいですか?

西山:
私の場合は、見え方でいうと、右目が義眼なので視力は全くのゼロで、左目は視力で言ったら0.05ぐらい。視野が9割以上欠けてる感じなんで、普段の生活で言ったら、文字とかは普通のスマホとか本とかの文字は見えないので拡大したりとか、あと読み上げ機能使ったりとかしてます。

🐋くじら:
今、フットサル以外にされてることは何かありますか?

西山:
フットサル以外には、語学を勉強してます。スペイン語と、あと英語の勉強しているのと。あとは、今この夏から本当に少しずつ始めたことがあるんですけど、ロービジョンフットサルの女子のチームをつくりたいと思っていて。​​ロービジョンフットサルっていうのは、視覚障害者がやるサッカーなんですけど、視覚障害者の中でも全盲じゃなくて弱視っていって、私みたいに少しだけ見えてる人が特にアイマスクとかせずに、ほぼフットサルと同じようなルールでプレーをするんですけど。(https://www.b-soccer.jp/blind_soccer/low_vision)
そのロービジョンフットサルのチームがスペインにもいっぱいあって、でも男子しかなくて。それでこっちに来たとき、健常者の女子のフットサルチームと、ロービジョンの男子のフットサルのチームに入ろうと思っんです、日本でも2カテゴリーでやっていたので。でもバルセロナのロービジョンのチームは、女子のカテゴリーがないから入れないよって言われて。
日本にもなかったんで男子の中でやってたんですけど。でもよく考えたら、自分のカテゴリー欲しいなっていうふうに思って(笑)どうにか人を集めたいなっていうので、SNSとか、ちょっとnote書いてみたりとか、やってみてます。
今こっちだとちょうど夏休みで、7月8月はもうシーズンも完全にオフで、なんかみんなバケーションとか行っちゃってるんで、あんまり具体的に行動はまだできないですけど、
また9月から、フットサルの人脈とか伝って、人を集められたらいいなっていうふうに思ってます。

🐋くじら:
じゃあスペインのバルセロナに、ロービジョンフットサルの女子のチームを作りたいってことですか?

西山:
はい。なんかスペインに行ってよりは、なんていうんだろうな、スペインの方が簡単かなっていう。スペインに作りたいっていうよりは、どこでもいいから、自分のカテゴリが欲しいっていう感じで。

🐋くじら:
ご自身の性格について、何と言われることが多いですか?

西山:
性格は、日本だと行動力があるって言われて、こっちだとすごい勇気があるっていうふうに言われます。多分、同じようなことなのかなと思うんですけど。

🐋くじら:
日本で言われる行動力ってのはどういうものですか?

西山:
それこそ留学会社とか通さず1人でスペインに来るとか。日本でも2チーム入ってたので、健常者の女子のフットサルと、男子のロービジョンのフットサル。そういうのも、最初にロービジョンフットサル始めたのも、紹介とかではなくて、自分で気になるクラブに直接メールしたりとかしてるので、多分そういうところかなと思います。

🐳くじら:
こっちで言われる勇気があるっていうのは、どういう場面ですかね?

西山:
多分同じようなことで、視覚障害があるのに1人でスペインに来てちゃんと生活をして、申請とかもしてっていう。自分のやりたいことをちゃんとやってっているところかなっていうふうに思います。

🐋くじら:
ご自身では自分の性格についてどう思いますか?

西山:
えぇ~…あまり考えないな(笑)なんだろう。うーん、いや、難しいですね。
まぁ良く言えば、確かに行動力あるかなと思うし、逆に全く計画性がないなとも思います。やりたいと思ったことをまっすぐやるので。もうそれこそ1年前は、2年目もバルセロナにいると思ってなかったし。どうなるかわかんないって思ってます。

🐳くじら:
じゃあ、とりあえず来たっていう感じですか?

西山:
そうです。とりあえず1年いようと思って。

🐋くじら:
なんか最近、嬉しかったこととかありますか?

西山:
それこそ今のチームがすごい良いチームで。チームのみんなも本当にお互いにリスペクト持って一緒にプレーしてくれてて。でも例えばボール見失っちゃったときとか、ボール見失っちゃって変なミスとかたまにするんですけど、そういうときも、今は練習だからいいよって言ってボールを返してくれたりとか。何かそういう…なんていうんだろう、自然な、行き過ぎない配慮というか手助けがすごい嬉しくて。
で、シーズンが終わる6月の一番最後の試合のときに、そのときのキャプテンがもう引退で引退セレモニーみたいなのがあったんですけど。そんときに、キャプテンが観客​とか​みんなの前で、監督とかチームメンバーにメッセージを言ってたんですけ、自分にだけ、1人ちょっと長めにコメントをくれて。そのコメントが、君は本当にすごいよっていう。みんなのお手本だし、一緒にプレーできて、いろいろ学べたし本当に良かったよってふうに、みんなの前で言ってくれて。本当自分のフットボール人生で一番嬉しかった瞬間、それが最近ですね、

🐋くじら:
フットサルの好きなところってどんなところですか?

西山:
やっぱ、人数が1チーム5人で5対5なんですけど、なのでサッカーより全然ボール触る回数が多いっていうのと、全員で守って全員で攻めるので、チームワークとかもすごい大事になってくるし、チームでプレーしてる感じが、すごい好きです。
あとはシンプルに、ボールを蹴るのが好きっていう(笑)

🐋くじら:
今のチームはいろんな国の方がいるんですか?

西山:
いや、もう全員そのチームの練習場の近くに住んでる人たちで。

🐳くじら:
あ、じゃあもうスペインの方?

西山:
はい。

🐳くじら:
じゃあ西山さんだけが外国の人ですか?

西山:
はい。

🐋くじら:
へぇ~。なんか最初から上手くいきましたか?コミュニケーションは。

西山:
コミュニケーションは、そんなに苦労はしなかったですね。大学で多少スペイン語を勉強してたっていうのもあるし、あとチームとのみんながすごい優しくて、自分に簡単な言葉で話しかけてくれたりっていうのもあるし。
あとは、やっぱりフットサルのチームだから、プレーしてるうちに意思疎通できてくるっていうところもありました。

🐋くじら:
スペインの方って、お国柄としてはどんな雰囲気の方なんですかね?

西山:
もう多分イメージ通りだと思います。陽気で明るくてお喋りで。本当にずっと喋ってるし、すごい陽気でずっと笑ってるし。あとは時間にルーズですね。

🐋くじら:
なんか1年以上住んでみて、どうですか?国自体に馴染めてる感じがありますか?

西山:
もう、はい、大好きになりました。元々いいなと思ってたんですけど、住んでみて本当に人が温かくて。知らない人とかに話しかけるのに全くハードルがないんですよ、こっちの人って。
例えば私が白杖を持って駅とかに行ったら、全然知らないお客さんだけどすごい手伝ってくれるとか、どこ行くの?とか、ドアここだよ〜とか教えてくれるし。
いつも温かい人たちだなっていうふうに思います。

過去:サッカーでも、ロービジョンフットサルでも、やっぱなんかしら自分はハンデがあるから。女子サッカーとかフットサルだったら障害者になるし、ロービジョンフットサルだったら女子になるし。

🐋くじら:
では次に、過去の質問に入っていこうと思います。子供の時、西山さんはどんなお子さんでしたか?

西山:
サッカー馬鹿でしたね(笑)本当に習い事とかもサッカーしかやったことなくて、他のスポーツとかはもう体育でしかやったことないとか、塾とかも行ったことなくて。ずっとサッカーしてました。友達と遊ぶかサッカーしてるかって感じでした。

🐋くじら:
何歳からやられてたんですか?

西山:
4歳からです。

🐋くじら:
始めたきっかけとかはありますか?

西山:
あんまり私自身は覚えてないんですけど、近所にサッカースクールがあって、母親と買い物行くときによくそこを通っていたのは覚えてるんですけど、なんかそれを見て、自分からやってみたいっていうふうに言ったらしいです。

🐋くじら:
じゃあ4歳からずっとサッカーを続けて?

西山:
はい。

🐋くじら:
小学生ぐらいはどんなお子さんでした?

西山:
小学生のときは、ほんと学校じゃない時間は、体を動かすのが好きで。もう学校の授業は体育のために行ってるみたいな。学校終わったら友達と公園行ってみたいな。それでサッカーある日はサッカー行ってっていう感じでしたね。ずっと走り回ってました。

🐋くじら:
じゃあ運動神経とかは、元々ある方ですか?

西山:
かなと思います。

🐋くじら:
お友達たちとかは、どんな人でしたか?

西山:
友達も、それこそ運動好きな子たちが多くて。でも、男の子の中に女の子1人でずっとサッカーばっかしてるっていうわけでもなくて、全然女の子とも遊んだし。なんか本当いろんな子と遊んでたと思います。
クラスの中で、活発な子ってすごい目立つじゃないですか。目立つような子たちも仲良かったけど、すごいおとなしい子たちとも仲良かったし。私自身別に、運動好きだけど、そんなに目立つタイプでもなかったんで、いろんな人と仲良かったと思います。

🐋くじら:
中学あたりはどうでしたか?

西山:
中学は、すごい遊んでましたね、たぶん。サッカーも…中学のときは、サッカーサッカーっていうよりも、友達と遊ぶ方が楽しくて。中1のときは小学校と同じ感じなんで、全然部活とかも入らずサッカー続けながらって感じだったんですけど。なんかいろんな友達と仲良くなって、陸上部の友達とも仲良くなって、中2の途中から陸上部に入ったりして。
友達とずっと遊んでたと思います。家呼んだりとか、他の部活にお邪魔して遊んだりとか。公園行ったりもしてたし。

🐳くじら:
陸上部は何の競技やったんですか?

西山:
長距離でした。1500m。小学生の時は長距離得意で、マラソン大会とかも結構賞状もらったりしてたんで、途中で入るなら長距離かなという感じでした。

🐋くじら:
高校生ぐらいはどうでしたか?

西山:
高校生は、もう全部サッカーですね。サッカー部が強い、県内で3位ぐらいの高校を選んで行ったので。週6日は、部活。オフの日は本当に休みみたいな感じでした。

🐋くじら:
なんか挫折というか、ちょっと厳しかったなこの時期みたいなときは、ありましたか?

西山:
大学生のときですかね。
今23歳で、おととし大学を卒業したんですけど。視力が小さいときから本当に少しずつ落ちていってて、高校生までは、前の席に座れば黒板も見えるし、教科書とかも普通に読めてたので、割と普通に生活っていうか、みんなと一緒に勉強してたんですけど。大学に入って、もう黒板とかって講堂だから広いしそもそも見えなくて。それに視力も落ちてったから、教科書とか、ノートに自分で書いたシャーペンの字が見えなくなってったりしてて。
そういう勉強面もそうだし、プレー面でも、大学入るタイミングでサッカーからフットサルに変えたんですよ。視力の影響で。やっぱフットサルの方が、コートがちっちゃいから。屋内だから、紫外線とかそういうのが少ないからっていうのでフットサルにしたけど、それでもボールが見えなかったり人を見失ったりっていうのが多くなって。それで1回もう完全に1年間フットサルもサッカーもやめた時期があって。
そのときは何も楽しいこともないし。ちょうどコロナの年とかぶって、大学にも行ってなくて、もう家から出れないし。楽しいこともないしっていうので一番きつかったかな。

🐋くじら:
ここからまた復帰しようって思ったのは、どういうきっかけで?

西山:
フットサルやめたのは大学2年生のときだったんですけど、大学1年生のときに入ってたフットサルチームの元チームメイト、その同じタイミングでその子もやめたんですけど、その子が新しいチームを作るって言って。友達同士で楽しくフットサルできるように、新しくチーム作るんだけどどう?っていうふうに誘ってもらって。一応最初断ってたんですよ。もう完全に無理って諦めてたので。プレーできないから無理だよって言って。
でもその友達は、私に障害があることも知ってるし、全然楽しくやれればいいから、もしまだ蹴るの好きだったら一緒にやろうっていうふうにすごい誘ってくれて。それで始めたのが転機というか、きっかけですね。

🐋くじら:
そこからフットサルに対して気持ちはどういうふうに変わりましたか?

西山:
フットサルを完全に諦めてたけど、そのいい友達のおかげでもう1回始められて、そこのチームの監督もチームメイトも、みんな視覚障害があるっていうのはわかってるから、別にそれに対するミスとかは、もうみんなわかってることだから何も思わないし。
何か必要なことがあったら手助けするしっていうふうに言ってくれて、すごいなんかいいチームメートと出会えたなっていうふうに。まだできるんだなっていうふうに、そこで改めて思って。やっぱり好きだし、ボール一緒に蹴るの楽しいなっていうふうに思いました。

🐋くじら:
じゃあ大学卒業してからバルセロナに来たってことですか?

西山:
そうです。卒業して、3ヶ月後ぐらい。7月に来ました。

🐋くじら:
なんか海外に行きたいなっていうのは、いつ頃から考えられてたんですか?

西山:
難しいな…。なんか、海外に元々興味があったのは、小学生とかそれぐらいから興味はあったんですけど、そんなすごい行きたいとは思ってなくて。
でも大学生のときに、スペイン語学科で、それこそスペイン語もそうだし、スペインの文化とか歴史とか勉強してて、一回旅行とかでもいいから行ってみたいなっていうふうに思ってて。

で、大学4年の3月、卒業手前に、1回1人で来たんですよ。元々友達と旅行の予定だったんすけど、日程とかが合わなくて結局行けないってなったけど、でもやっぱりなんか行きたいなと思って。
でも、どうせ行くなら、1人で行くなら観光は寂しいから、こっちのフットサルを知りたいなっていうふうに思って、その春休みに、知り合い伝いで今入ってるチームの人に連絡とって。そのとき行ったのは、1週間もなくて4日間ぐらい。「行きたいんだけど、練習行かしてもらってもいい?」って聞いて。
そしたらその人が結構顔広くて、そのときに、その今行ってるチームともう1個リーグが上のフットサルチームと、あとロービジョンフットサルのチームと、あとバルサ、FCバルセロナが知的障害のサッカーチーム持ってるんですけど。そこにも、ちょっとゲストみたいな感じで参加させてもらったりっていうので、すごい楽しくて。
なんかみんな急に来た日本人の、しかも障害者なのに、健常者のチームとかいろんな障害者チーム、いろんなカテゴリーのチームに行ったけど、どこも本当の意味でフットサルっていうか、ボールを蹴ること、スポーツ自体を楽しんでるなっていうふうに思って。すごいいいところだなっていうふうに思って、ここでやってみたいなっていうふうに思ったんですけど、でもそのときも、そんな本当にマジで来シーズンから来たいっていうわけではなくて。本当に行こうって決めたのは、多分出発する2、3ヶ月前に行こうって決めて。

それは、ロービジョンフットサルの方で私が日本でやってたときに、日本の選手ってすごい少なくて、男子しかいなかったんですけど。
ロービジョンフットサルを始めたのは、友だちに誘われてフットサルを始めた後なんですけど。一応代表チームとかもあって、興味あるなら行けるよみたいな感じで言われて、行ってたんですよ、日本代表の練習に。で、大会メンバー発表されるギリギリまで、強化指定選手には入っていて。で、世界大会が8月だったんですけど、4月ぐらいに大会メンバー発表されて、そこで私だけ外れて。やっぱまぁ…わかんないですけど、女子選手1人だけだし、実力も足りなかったかもしれないんですけど、それがすごい悔しくて。

で、ずっと日本代表のために、ロービジョンフットサルを日本でやってたっていうところはあったから、これからどうしようかなってなって。でもやっぱりまだフットサルしたいし。ずっと選手としてフラットに見てもらえてないっていうふうに自分では思ってて。サッカーでも、ロービジョンフットサルでも、やっぱなんかしら自分はハンデがあるから。女子サッカーとかフットサルだったら障害者になるし、ロービジョンフットサルだったら女子になるし。そのせいで実力が足りないっていうよりは、何かそのせいで監督とか指導者の人が誰かしらフラットに見てくれてないっていうふうに感じていて。
で、もうその最後の最後、日本代表も、同じだったから。もう何か違うところで1回、選手として認めてもらいたいなっていうふうに思って、卒業する前にスペイン来てすごい良かったし、みんな普通に一緒に楽しんでくれたから、1回行ってみようって決めました。

🐳くじら:
なんかスペインではすごくフラットに1人の選手としてもらってるっていうおっしゃってらっしゃるんですけど、なんか何が違うのかって、何か思うところはありますか?

西山:
日本だと、例えば高校のときとかに女子サッカー部入ってて、監督は入ったときにみんなと同じようにするからとは言ってくれたんですけど。でもなんか例えば、ヘディングの練習あんまりすると衝撃がよくないからあんまりできないっていうふうに言ったら、じゃあ自分で自分の手で守れるようにキーパーをやれって言われて、キーパー練習をさせられたりとか。もうサッカーだとキーパーの方が確実にボール顔面に当たったりとかして、危ないんですよ。全然キーパーとかもやったことないし、なんならフォワードとかやりたかったし。だから、そのために入ったわけじゃないんでキーパー出来ないですっていうふうに言ったら、もう3年間ずっとベンチ外で試合にも出れずに、ずっとBチームだったんですけど。
そのときは、実力が足りないのかなって思ってて、その高校3年間ずっと。だからもっと練習しなきゃって思って。ずっと走りとかもそうだし、ボールの扱いとかもそうだし。すごい練習して、Bチームの試合だったらだいたい点とか取ってたんですけど。でもずっと上がれないからやっぱり何か足らないのかなって思ってたら、卒団式のときに、Bチームでよく活躍してくれたみたいなことを監督に言われて。だいたいBチームで活躍したらAチームに上がれるはずなのに、自分だけ上がらないって事はそういう事なのかなっていうふうに。キーパーの件もあるし。って思ったりとか。

差別の意味ではないけど、むしろ褒めてくれているけど、他のチームとかでも、ハンデがあるのにすごいよねとか言われて。嬉しい反面、それは1人の選手としてっていうよりは障害者として言われてるよなっていうふうに感じたりとかがあって。
でもこっちだと、ハンデがあるのにすごいよねって言われなくはないですけど…うーん、なんていうんだろうなぁ。例えば、最初全然試合に出れなくて、自分だけやっぱりミス多いし下手なのかなと思って監督に聞いたら、その対応が全然違くて。日本人だと、やっぱり何か濁すところがあって、いや、そういうわけじゃないけどみたいな。
そしたらその監督に聞いた時は、ミスが多いの?って聞いたら、いや、それは違うって言って。ミスは全然誰でもするし、見えてなくてミスが多いからとかそういうことじゃないんだよっていうのをはっきり否定してくれて。
そういうところとか、なんだろうな。なんかその「すごいよね」にもリスペクトを感じるっていうか。なんかもう感覚の部分なんですけど、日本人に言われたときは、ベースが障害者というか、「下だけど自分らと同じようにやっててすごいよね」っていうふうに言われてるように感じてて。
でもこっちの人が、「いや本当にそんなに蹴れてすごいよね」って言うのは、自分が本当にうまくプレーできたときとか、練習で紅白戦のときに点取って、ベースがみんなと同じ1人の選手で、その中でもいいプレーをして、しかも目見えてないのにすごいよねっていうふうに感じてて。そこが自分はすごい大きな違いかなって思います。

🐋くじら:
なるほど。なんかなんでそんなに違うのかなって不思議に思うんですけど(笑)

西山:
なんか多分スペイン全部というよりは、本当に今のチームが良かったっていうのもあると思うんですけど。他のチームは私まだ知らないので。っていうのもあると思うんですけど。
元々多分そう思うのは、やっぱりアメリカ程じゃないけど、いろんな国の人がいて。そもそもスペイン人でも、いろんな髪の色とか肌の色の人がいて。だから人と違うことにそこまで抵抗がないのかなっていうふうには、一つ思います。

🐋くじら:
なるほど。

未来:なんか居場所を感じられるのは結局自分だから、自分で作るしかない、見つけるしかないので

🐳くじら:
では未来のパートに入らせていただきます。それは5年後10年後、あるいは死ぬときまでを想像していただいて、未来についてどういったイメージをお持ちですか?

西山:
ほんっとに、イメージができなくて。ほんっとに、言ったら来月何してるかわかんないぐらいの生方で。それこそ1年前は、今まだスペインにいるなんて思ってもなかったし。なんなら、1年間選手としてプレーして、1回選手として認めてもらえたから、なんか割と満足というか、やりきった感があって。そんな1年でやり切れるなんて思ってなかったし。なので、ほんっとに想像がつかないっていうのが正直なところです。

🐋くじら:
なんかもう目的、目標達成したような感覚ですか?

西山:
一旦選手としては、達成したかなって思います。今思ってるのは、やっぱり最初に言ったように、ロービジョンフットサルの中でも自分のカテゴリーがないので、作って。p、選手として活躍したいっていうよりは、そのカテゴリーを作るっていうところをゴールにしてっていうふうには、思ってます。

🐳くじら:
選手としてこれからもっとっていう感覚は、あんまりない感じですかね?

西山:
プレーはやめないけど、楽しめればいいかなっていう感じですね。すごい上を目指してっていうのは、何か正直上が見えたっていうか。1回フラットに選手として評価してもらった上で、1年間プレーして、まだ伸ばせるところももちろんあるんですけど。今見えてる課題を全部やったところで、やっぱり一番大きな課題が視力になってくるかなっていうふうに感じて。やっぱりどんなにうまい女子サッカー選手でも、男子の中でトップに行けないのと同じように、どんなに上手くなっても健常者の中で本当にトップは難しいなっていうふうに実感したので。上を目指すためにっていうふうには、もうプレーしないかなっていう。

🐋くじら:
なるほど。以前その視力が悪くなる前は、もっと上に上にっていう感じでやられてたんですか?

西山:
視力が悪くなってからも、なんなら1年前ここに来てプレーするときも、できるだけ高いレベルでっていうふうに思ってて。本当、上にいかないと認めてくれないと思ってたし。小さいときから、あんまり真似できる選手がいなかったので。メッシとかも、見えてるし、そのプレーできないなみたいなのがあって。なので、視覚障害のある子​も​真似できる選手にもなりたいなとは思ってました。今でも少し思うけど。

🐋くじら:
スペインにいれる期限とかは今あるんですか?

西山:
とりあえず1年間。1年なんで来年の8月末までです。今のところ。

🐋くじら:
じゃあそれ以降は、スペインは離れなきゃいけない?

西山:
そうです。仕事が見つからなければ帰んなくちゃいけないし。まぁわかんないですね。もう1回学生ビザを申請、学生ビザはお金さえあれば申請できるんですけど。こっちでバイトとかできれば、その選択肢もあるし。日本に帰るっていうのもあるし。

🐋くじら:
じゃあ今はちょっとまだわからない?

西山:
はい。

🐳くじら:
なんかすごい先の、結構もう50とか60とかになったときの自分は、何をしてるかなっていう何となくのイメージありますか?

西山:
正直な話、早く死ぬと思うんで(笑)

🐳くじら:
ええ!

西山:
なんかもう濃すぎて、今の人生が(笑)そんな長生きしないと思うんですけど。
でももう歳を取ったら…サッカーには関わってたいなとは思いますね。今思ってるその新しいカテゴリーを作るとかになったら、協会とかも関わってくるし。そういう裏方というか運営側に関わって、誰でもサッカーをできるようにしたいなっていうふうには思ってます。
はじかれる人がいなくなってほしいな。

🐋くじら:
わかりました。これからの人生、なんかどういう気持ちでいたいというか、どういう自分でいたいとか、なんかありますか?

西山:
なんだろうな…自分で自分を好きでいられるような自分でいたいなって思います。

🐋くじら:
今現在のご自身はどうですか?

西山:
今は、割とそうですね。自分に正直と言うか。やりたいことをやる、やりたくないことはやらないって言うのじゃないですけど。自分の心が楽しいことをやって生きていきたいなって思います。今はすごい楽しいです。

🐋くじら:
働くってなった時に、何かどういったお仕事とか具体的なイメージありますか?

西山:
それが今、すごい探し中で。日本にいたときは、フットサルコートでアルバイトしてて。でも飲食店はやっぱ視力のところで難しくて。
就職ってなったときに、こっち来る前は、アスリート雇用とかがいいなって思ってたんですよ、障害者アスリートとして、会社に雇ってもらうっていうのはいいなって思ってたんですけど。
今は、そういう選手として100%アスリート雇用っていうよりは、サッカー関係で、まだ自分自身、社会経験ないっていうのもそうだし、どういうことが仕事になるとか、どういうところからお金を作れるかっていうのが全然わからないので、何が仕事になるかわからないんですけど。そういう今持ってる自分がやりたいことを、やってる中で何かお金になることはないかなっていうふうに、今探してる、考えているところです。
あとは、1回こっちで日本人の留学、サッカー留学とか国際留学のエージェントをしてる人のお手伝いとかも、やってみようかなっていうふうには考えてて。

🐋くじら:
そっか、サッカー留学っていうカテゴリーみたいなのがあるんですね。

西山:
はい。こっちに住んでる日本人が、いろんなサッカーチームを紹介して、留学生で来たいっていう人をアテンドする、通訳含めて。っていうそれを仕事にしてる人もいるので、1回お手伝いとして見てみるのもありかなっていうふうに思ってます。

🐋くじら:
はい、わかりました。では、もしもの未来質問というのをさせていただいてるんですけど、
もしも西山さんが、その視力障害のない人生だったら、どういう人生になっていたと思いますか?

西山:
いやあ、希望ですけど、プロサッカー選手になってたいなって思います。やっぱサッカーやめたのも視力だし、こっちに来たのも視覚障害なかったら来てなかったと思う。それはいいところでもあるんですけど。逆に、視覚障害なかったら日本でもっと上のカテゴリでできたのかなっていうふうには、考えますね、少し。

🐋くじら:
なんか視力障害に対して受け入れるというか、何かそれをちゃんと自分の一部としてフラットに捉えられるみたいなのは、最初どうでしたか?

西山:
右目が義眼なのは生まれてすぐ、ほぼ生まれつきみたいなところがあるので。でも片目は小さい頃は見えて0.7ぐらいまであったので。自分が視覚障害者だと思ってなかったですね。
でも本当成長とともに…。多分ちょうど良かったんだなって思います。成長して大きくなるにつれてどんどん悪くなってって。なんて言うか、急にガクンと落ちたそういう時期もあったんですけど、そんなすっごい急に、1週間後からもう視覚障害者ですみたいな感じじゃなかったんで。元々ベースとしてあったから。自分はそういうものっていうふうに、ですね。

🐋くじら:
ありがとうございます。では、最後に言い残したことをちょっとお伺いしてまして。読者さんに向けてとかご自身に対してとか、インタビューを通しての感想でも何でもいいんですが、何か最後に出てくる言葉をお伺いしたいです。

西山:
なんだろうな。私が、noteで記事投稿したりとか、女子のロービジョンフットサル作りたいとか言ってるのって、結局…なんていうんだろう。
結構いろんな人がそういう障害者とかのために場所を作ってると思うんですけど、それこそフットサルのチームを作ったりだとか、障害者のためのイベント、スポーツイベント主催したりだとか。そういう場所を作ってる人って日本にもすごいたくさん、すごく増えてきているなっていうふうな印象なんですけど、私はそういういろんな場所にはまらなかったというか。そういうところに居場所を感じれなくて。
ある程度心地は良かったんですけど、それこそもう1回フットサル始めさせてもらったチームとか、ロービジョンフットサルのクラブとか、居心地は良かったんですけど、やっぱり何か物足りないというか。
もう1回フットサル始めたチームだったら、上を目指すためじゃないから楽しむだけで、そのときの自分には物足りなかったし。ロービジョンフットサルのクラブも、クラブ自体はすごいみんな良かったけど、やっぱり代表となったら女子1人だし、他のクラブの人にすごい削られたりとかもしたし。なんか、すごいここが自分の居場所だって思えるところがあんまりなくて。
だから、今フットサルしにスペイン来て、今のチームですごい居心地がよくて自分の居場所だって思えるところを見つけられたので、なんかそういう、その人の居場所を作るんじゃなくて、もう場所はたくさんあるから、その場所を自分で見つけられるような手伝いをできたらいいなって、何となくですけど漠然と思って。
居場所を感じられるのは結局自分だから、自分で見つけるしかないので、なんかそう言うことが、できたらいいなって。
その選択肢の一つとして、自分のカテゴリー、女子のロービジョンフットサルっていうのは、一つ具体的にできることとしたらそれかなっていうふうに今は思ってます。

🐋くじら:
そのロービジョンの女子の枠ってのは、どの世界、どの国にもないんですか?

西山:
ないっぽいです。一番進んでるのはイングランドとかなんですけど、知り合い曰く、世界大会で女子の選手を見たことはあるみたいな、出た人はいるらしいんですけど。ロービジョンフットサルの女子のチームってなると、どこにもなくて。スペインには確実にないですね。ロービジョンフットサルの男子のチームもスペイン全部で20チームしかなくて。私が練習に行けないってことは、多分他の女子の選手がいないんだろうなって思います。日本はロービジョンフットサルのチーム、3、4チームぐらい、全国で。

🐋くじら:
すごい少ないんですね。

西山:
すごい少ないんです。世界的にも少ないし、日本でも少ない。

🐋くじら:
すごい知らないことをたくさん知れました。
最後に言い残したことは、他に大丈夫ですか?

西山:
はい。逆に大丈夫ですか?こんな感じで。

🐳くじら:
はい。とても興味深くお伺いしてました。

西山:
自分のことばかり話すっていうのが慣れてないので。

🐋くじら:
まぁそうですよね。こんな機会なかなかないですよね。
いやぁ、すごく学ぶことがたくさんあったインタビューでした。今回は参加していただいてありがとうございました。

あとがき

お話しを伺えて良かったなあ、としみじみ思ったインタビューでした。視覚障害を持ちながらフットサルをするというのが初めはそもそも想像がつかず、お聞きしたこと以上に測り知れない苦悩があったと思います。そこでこんなに前向きに努力されている方がいることが、大きな支えになる人がたくさんいると思いました。スポーツや障害の有無を問わず、いろんな人に勇気を与えられる方だと感じました。
今後の居場所づくり、応援しています。今回は無名人インタビューを受けてくださり、本当にありがとうございました!

【インタビュー・編集・あとがき:くじら】

【編集:mii】

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