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先生が「私はこう思います」みたいなのをすごく言いやすい環境にしてくれて私はその環境が心地よかったから自分の意見が言えたエンタメ系ライターの人

みなさんはインタビュー読むのお好きですか? 私は好きですよー。200人もインタビューするくらいですからね。何が面白いんですかね? その人の思わぬ一面を垣間見ることができるから、と思いますね。(過去にやはりこの無名人インタビューで出た意見ですが、テレビでは目立って派手な個性的な一面が出るけど、ラジオでは普通の地味だけど人間的な側面が出て良いんですよ。でインタビューというのはこのラジオというメディアに似ていると。なるほどね!)
なるほどね!
目立って派手な一面以外の、地味だけど人間的な側面を好むようになるきっかけって、なんなんですかね。何気ないものに魅力を感じとる感性でしょうか。それとも細かい差異を切り分けられる観察力と言語能力? わからんですね。わかりますか? わからん!?
わらんですが、良いインタビューというのは、それはやっぱり、インタビュー対象のその人らしさを発見できる文章であるってことをさっきテレビとラジオの例えで言ったわけで、それはつまり、その人ぜんたいを好きになるというわけではないのだろうかね。
謎。というわけで今回は、主にエンタメ系の雑誌で活躍されているライターさんにご参加いたいだいてインタビューしました!
こうご期待!

今回ご参加いただいたのは まりこ さんです!

現在:エンタメ系ライター

qbc:今、何をされている方でしょうか? 

まりこ:フリーランスで、ライターと編集の仕事をしてます。テレビ誌とか映画誌などで記事を書いています。基本的に多いのは男性アイドルの方の取材をして、記事を書いて…という仕事をしています。

qbc:どれぐらいやられてるんでしょうか? 

まりこ:2020年にフリーになったので、ちょうど2年ぐらい経ったところです。
出版社時代から数えたら、もう5-6年この仕事をやっているので、慣れてきたかなっていう感じで。インタビューとかもすごく楽しいんですけど、やっぱり正解がない仕事だなと思っています。
インタビューの仕方とかも、ライターさんによって本当に違うので。私は、自分がインタビューされたことがないから、どうインタビューしてもらったら相手が話しやすいかとか、そういうのが知りたくて、今回応募してみました。

qbc:なるほど。ときどき仕事でインタビューしている、という方に受けていただきますね。ちょいやりづらいと思ったこともあるのですが、慣れてきたのもありつつ、最近は落ち着いてインタビューできてますかね。

まりこ:すごくお話ししやすいです。

qbc:ありがとうございます。
今の仕事ですが、どんなところに楽しさを感じていらっしゃいますか?

まりこ:インタビューをして、文字起こしして、原稿を書いて出版社へ提出するというところまでやってるんですけど。
何が楽しいかって言われると、ちょっと言い方がアレですけど、私はそんなに男性アイドルの子たちのめちゃくちゃファンというわけではなくて。
この仕事をしてなかったら、本当、全然詳しくないと思うんですよ。全部仕事で行かせてもらっているものなので、自分でファンクラブに入ったこともないですし。
でも、何が楽しいかっていうと、自分の書いた原稿が世の中に出ると
今って、ファンの方たちが記事を読んで、SNSで感想をつぶやいてくれるんですよね。

qbc:はいはいはいはい。

まりこ:私のインタビューを読んで良かったっていうのを見て、みんなが喜んでくれるのが私のモチベーションになっているのかなって思います。

qbc:めちゃめちゃ良いですね。作業的な部分の興味はどうなんですか? 書くこと自体が好きとかは。

まりこ:書くことは好きかな。でも、一番嫌いなのは文字起こしです。

qbc:私も同じです。文字起こしは大変。そこは人にお願いしてやってもらっています。

まりこ:(笑)。他の方に振るのも私は嫌かも。誰かにインタビューしているときの自分の声を聞かれるのが嫌なんです(笑)。
なかなか難しいから自分でやっちゃうんですけど。やっぱり、文字起こしをして自分のインタビューを改めて聞き返してみて、すごい反省することもあるから。もっとここを突っ込んで聞けば良かったな〜とか。

qbc:インタビュー自体は、日々修行してるような感じ? どういう感覚でインタビューされていますか?

まりこ:本当に、場数を踏んで慣れていったっていう感じですね。相手が話しやすくなるような空気を作ろうっていうことを、まず最初にしようとしてて。
なるべくやわらかい雰囲気で話せるように。こっちが緊張してると、相手に伝わったりとかしそうなので。もともとそんなに緊張しないタイプなので、フランクに話してもらえるように、私もフランクに接するようにしてます。

qbc:書くことに関しては? こうしたい、ああしたい、みたいな。

まりこ:ライターさんによって、自分の理想通りの原稿に仕上げちゃうっていうか、例えばこの子こんなこと言ってなかったけど書いちゃうとか。その方がきれいな原稿に収まるから。
あんまり発言してない子がいたら、別のメンバーが話したことを、その子が言ったことにして書いちゃうとか。
そういうことはあんまりしたくなくて。あんまりっていうか、絶対したくなくて。
なるべく本人が話した通りに書くっていうことと、本当にラジオを聞いてるみたいな原稿にしたいと思っていて。

qbc:なるほど。

まりこ:1対1のインタビューもたまにあるんですけど、私は結構グループでインタビューさせていただくことのほうが多いので。
そういうときに、そのメンバーのわちゃわちゃ話してる感じ。楽しく話してる空気感みたいなのが伝わる原稿にしたいと思って書いてます。

qbc:それは、どうしてですか? 

まりこ:そっちの方が、ファンはきっと喜んでくれるんじゃないかなって。仲良い雰囲気が伝わる方が、うれしいだろうと思うので。

qbc:自分自身はそのアイドルのファンじゃないっておっしゃっていたじゃないですか。ファン心理っていうのはどこから推測してるんですか? 

まりこ:私はBTSがすごく好きなんですよ。なので、取材してる子たちのファンではないけど、自分もオタクなんです(笑)。

qbc:ファンの気持ちはわかってるってことですね。

まりこ:こういうことを聞いたらうれしいだろうなとか、メンバーの仲良い様子とかは絶対知りたいだろうな、みたいな気持ちはちょっとわかってるつもりです。

qbc:ライターになったきっかけってどんなものだったのでしょうか?

まりこ:日本大学の芸術学部に通っていて、文芸学科だったんですよ。大学のときに、雑誌作ったりとかしてたので。やっぱり、その道に進みたいなと思っていて。
日芸って、今はどうかわからないけれど、私がいた頃は先生と一緒にお酒を飲みながら授業をするような学校だったんですよ(笑)。その中でも私は本当にダメ学生で…就活も一切してなくて、ずっと遊んでました。周りはもうみんな就職とか決まってたんですけど…。
で、「そろそろ就活しようかな」って思い始めたのが大学4年の秋だったんですけど、今さら出版社とか無理で。新卒で出版社に入るのって、めちゃくちゃ難しいじゃないですか。特に大手とか厳しいし。

qbc:はい。

まりこ:どうしようと思ってたときに、私が一切就活してないこととかを、親もめちゃくちゃ心配してて。「そんなに働きたくないんだったら、アメリカにでも行ってくれば?」って言ってくれたんです。
それで大学を卒業した後に、1年間アメリカに住んで。戻ってきてから、また就活しようと思ったんですけど。そのときはもう、頑張って出版社へ行こうっていうことよりも、他の仕事もしてみたいなと思っていて。

ファッションもすごく好きなので、アパレル店員になってみたいなって。
アメリカから帰ってきた後は、アパレル店員になりました。

でも、せっかく大学でも学んだし、やっぱりライターになりたいなと思って、最初はWEBライターになったんですよ。WEBライターなら未経験でも採用してもらえるところが多いので。

qbc:個人で仕事を取ってきて書くWEBライターですか? 

まりこ:派遣で。

qbc:派遣であるんだ。

まりこ:MERRY​​とかがめちゃめちゃ流行ってる時代だったので、若い女の子向けのキュレーションサイトの記事を書いてました。でも、派遣のライターとしてやっていくうちに、やっぱり雑誌で活躍するライターになりたいなってすごく思うようになって。
派遣された会社の方が、すごくいい人で。私が「もっと取材記事とか書いてみたい」って、ずーっと言い続けてたら、取材案件を持ってきてくれるようになって。

qbc:うんうんうん。

まりこ:私、こんちゃんって呼ばれてたんですけど「こんちゃん、取材行ってみて」って言われて、取材をさせてもらえるようになって。その経験を生かして出版社へ入社したという感じです。

qbc:出版社は何年ぐらいいらっしゃった? 

まりこ:4年くらいかな?

qbc:なんだ、しっかりされてるじゃないですか。最初、遊んでばっかりみたいな話しぶりだったので、あんまり働いてない方なのかなって思ったんですけど。

まりこ:ちゃんとやってますよ(笑)。

qbc:出版社は何系だったんです? 

まりこ:そのときからエンタメ系の雑誌の作っていました。今と同じように、ジャニーズさんだったり、俳優さん、女優さんの取材をしてました。
もともと映画とかドラマを見るのがすごく好きだったので。最初は本当にめっちゃミーハーだったと思います。仕事で芸能人に会えたらいいな〜ぐらいの気持ちでしたね。

qbc:エンタメ業界って、外からはキラキラしてるけど、内は大変じゃないですか。芸能人には会えるけど、自分のする作業は地道だし。理想と実際のギャップはありませんでしたか?

まりこ:最初に入った編集部がめちゃくちゃ辛かったんですよ。本当に、みんな朝まで仕事するのが当たり前みたいな。
今は時代が変わってきてるのでそういう編集部はあんまりないかもしれないんですけど、それが耐えられなくなって。
でも、そのときはなんで頑張れてたんだろう。何ですかね。そのときから雑誌の感想を書いてくれてる読者のハガキやTwitterを、すごく読んでたかも。それを読んで頑張ろうと思って気がしますね。

qbc:なるほど。ちなみに今、自分の立ち位置ってどのへんにあると感じていらっしゃいますか?
芸能界、雑誌などのメディア、ファンという点があったとしたら、自分はどのへんに?。

まりこ:メディアにしかいないかな。

qbc:ファンの心理もわかるけど、立ち位置としてメディアというのは崩れないんですね。

まりこ:そうです。ファンでもあるけど、もし自分がファンの立ち位置にいっちゃったら、この仕事は破綻すると思ってるんですよ。ちょっとでも、好きなグループ、嫌いなグループって自分の中で優劣を付けちゃったら、好きなグループだけすごくいい記事が書けて、嫌いなグループはいい記事が書けないみたいになるのが、すごく嫌で。
そうならないようにしてるんです。すごくフラットに接しようと思ってる。

過去:帰国子女

qbc:どんな子どもでしたでしょうか?

まりこ:子どものころから、みんなと一緒みたいなのがよくわからなくて。そもそも小さいときはスウェーデンに住んでたんですよ。
「みんなと一緒じゃなきゃ不安」とか、「普通でいたい」っていうのは、すごく日本人独特の心理だと思ってて。
小学校2年生から日本の学校へ通うようになったんですけど。全校朝会とかあるじゃないですか。みんな立ってるけど、私は自分が座りたいときに座って、自分が立ちたいときに立つっていうことをしてて。

qbc:はいはいはいはい。

まりこ:すっごく先生に怒られて。「今は立つ時間です。立って」みたいな。それが本当にわからなくて。なんで好きなときに座っちゃいけないんだろう?って疑問に思っていました。
あとランドセルも。今は全然みんな好きな色のランドセルを背負ってますけど。私の時代は、女の子だったらみんな赤、男の子は黒みたいなのが当たり前なときで、私はみんなと違うピンクのランドセルで通ってたんですよ。
福島のド田舎の小学校だったんで、めちゃくちゃ目立ってて。「あいつ、なんでピンクなの?」みたいな。上級生の子たちとかからも「なんでだ?」みたいにすごく言われたりしてて、それも本当にわかんなくて。

qbc:うんうん。

まりこ:逆に「なんでみんな赤なの?」みたいな。そのまま大人になったっていう感じが、すごくします。

qbc:日本では、どんな遊びをしてました? 

まりこ:日本に帰ってきてすぐは本当に友達ができなくて(笑)。
学校でも、すごく大人しくしてたんですけど。分かり合えないっていう感じで。
小学校3年生のときに、クラス替えして担任の先生が変わったんですよ。サトミ先生っていう先生になって、その先生は、あの時代ではめちゃめちゃ珍しかったと思うんですけど、個性をめちゃくちゃ大事にしてくださる先生で。

qbc:なるほど。

まりこ:私の良さをすごく出してくれたんですよ。そのクラスで「まりこちゃん、本当すごいんだよ」っていうのにしてくれたっていう。
「こういう考えを持っているのって、すごくいいよね」みたいなことを言ってくださる先生で。その先生のおかげで、友達が急激にできて、学校もすごく楽しくなって。
本当、その先生に出会ったことで人生が変わった気がします。

qbc:そういうときの変わり方って、どんな感じなんですか? パッと切り替わっちゃうのか、徐々になのか。

まりこ:どうだったんだろう。授業で、私、そのときから国語が好きだったんですけど、国語の授業で、例えば発言しやすくしてくれたのかな。
わかんないけど、こういう考えもあるっていうのを、結構発表してたんですよね。私はこう思いますみたいなのを、すごく言いやすい環境にしてくれたと思います。当時、私はその環境が心地よかったから、そういうことができて。
それを繰り返してるうちに、たぶん「あの子すごいな」みたいになったと思うんですけど。話しかけてくれる人たちがすごく増えて。
その先生は、「まりこちゃん、ちょっとすごい子です」っていうのを、私の母親とかにも言ってくれてて。きっと大物になりますみたいな感じで、たぶん言ってくれてた。(笑)

qbc:(笑)

まりこ:その先生のおかげで、自分に自信がついて。日本に帰ってきてからの1年間は、私はみんなと違うことが良くないことだと思ってたから。私って変なんだって思って過ごしてた1年間を、ガラリと変えてくれた人です。

qbc:面白い。中学生、高校生ではどんな感じだったんですかね? 

まりこ:中学校もそのまま進んで、そういうふうに育ってきたから、やっぱり校則とか全く守らない子だったんですよ。髪も染めて、スカートも短くして、自分がかわいいと思ってるコートを着て学校へ行くような子だったので、めっちゃ毎日先輩に呼び出されて(笑)。「調子に乗ってんなよ」みたいに言われたりして。私、そういうのも最初は言い返せなかったんですけど、周りの友達にすごい強気な子が多くて、先輩に反撃してくれたりして。

qbc:うん。

まりこ:あと、生徒会に入ってましたね。

qbc:どうして入ったんですか? 

まりこ:担任の先生の推薦です。「ちょっとやってみろ」って言われて。中学校、すごい楽しかったんですけど。
あと、何してたんだろう。吹奏楽部。

qbc:本とかは、何が好きだったんですか? 

まりこ:そのころは、本を一切読んでなかったです。

qbc:国語は好きだったけど、読んだり書いたりみたいなのは違うんですね。

まりこ:自分で書いてました。本は読んでなかったけど、自分で小説を書いたりとかはしてましたよ。日記とかも書いてました。

qbc:なんで書きはじめたんですか? 

まりこ:小さいときからの習慣というか。子どものころから勝手に本を書いたりとか、文章を書くのがすごく好きな子で。下に妹と弟がいるんですけど、その2人にお話を聞かせるために、自分で創作したりもしてました。
小さいときから、母親がむちゃくちゃ絵本を読み聞かせしてたみたいなんですよね。その影響なのかな。

qbc:中高は、ずっと楽しかったって感じなんですか? 

まりこ:高校で、スーパー反抗期を迎えました(笑)。というのは、もうこれだけ100%文系の頭なのに、私、親が医者なんですよ。長女だから医者になれって言われてて。
しかも、ちょっと勉強ができちゃってたんですよね。だから、「この子は医者になれる」って両親だけじゃなく祖父母からも思われてて。高校も自分が行きたい学校ではなくて、福島の進学校。そこじゃないと認めないみたいな。
今思えば、反抗して「やりたいことをやりたいから、違う高校に行かせてくれ」って言えば良かったんですけど。そのときは言いなりになって進学校へ行ったんですよ。女子校だったんですけど、もう、すごくつまんなくて。
全然、本当に、数学とかもわからなくて。

qbc:はい。

まりこ:勉強しろって親にも言われるし、学校でもすごく言われるし、それがむちゃくちゃストレスになっちゃって。バン! って爆発して、スーパー反抗期を迎えて。一切勉強もしないし、学校も授業をサボったりとか。
やっぱり、そういうはみ出し者みたいな子たちって、進学校でも何人かいるからその子たちとつるんで家出したりとか、そういう3年間(笑)。
親とすごく仲悪かった時期ですね。

qbc:大学は? 

まりこ:頑張って理系クラスに入って数Ⅲ、数Cまでやったんですけど、私はもう行きたくなくて。センター試験の数学を受けずに帰ってきたんですよ。嫌だって言って帰ってきて。
親が「国公立受けられない」ってなって、「どうするの、まりこ!」って。「もう私立に行く」って言って、日大の芸術学部が楽しそうだなって。
日芸なら好きな文章も書けるし、自分のやりたいことができそうって思って。しかも日芸って、国語と英語だけで受けられたので「これは受かる!」と思ったんです(笑)。

今思うと、あれだけ私に医者になってほしいと思っていたのに、最終的に日芸に行かせてくれた両親にすごく感謝しています。

qbc:日芸は特殊な人しか行かないからね。

まりこ:(笑)そうです。

qbc:大学は楽しかったです? 

まりこ:楽しかったです。大学入ってすぐ彼氏ができて。ほぼ同棲みたいな状態でずーっと一緒にいました。

qbc:日芸の人? 

まりこ:日芸の先輩です。

qbc:学校のそばで同棲してるなんて、幸せじゃないですか。

まりこ:その彼が、趣味で小説を書いてたんですよね。それに影響されて、自分も書いたりして。

qbc:なるほど。こじつけるわけではないですけれども、サトミ先生に紹介されることによって魅力を引き出されたってエピソードは、今のお仕事に何かつながりますか? 

まりこ:つなげたことなかったけど、無意識につながってんのかな。
サトミ先生みたいに1人1人の良さみたいなものを、ちゃんとわかってあげられる人になりたいって思ってるのかも。

qbc:本当、こじつけなくてもいいんですけど。過去のエピソードとして出てきたから。

まりこ:誰かにサトミ先生の話をしたことが全然ないんです。今、初めてしたかも。
言われるまで、全然気づかなかったですね。

qbc:あと、もうひとつ。
自分がファン側になっちゃったら、インタビューの仕事っておかしくなっちゃうよねという感覚。この感覚っていうのは、どこから来たんですかね。

まりこ:確かに、そんなことは全然考えたことがなかったですね。私、たぶん、全部感覚でやってるから。

qbc:スウェーデンと日本、二つの文化を理解するって、客観的にならないとダメじゃないですか。そこで身に付いたのかなとか。

まりこ:そこで身についたのかな。小学校だけじゃなくて、中・高って過ごしてても、やっぱり周りと合わない感覚ってあったんですよ。
中学、高校も絶対に集団行動するじゃないですか。それが本当に苦手で。高校生のときも、ギャル集団みたいなのにいたんですけど。でも私の本質は、漫画読んだりとか、本読んだりとか、お家へ帰ってドラマ見たりとか。そういう、どっちかっていうと隠キャで。
ギャルの子たちが、男の子と遊ぼうよとか、合コンしようよとかやってるのに合わせつつ、めっちゃ陰キャなグループとも仲良いみたいな。

qbc:(笑)

まりこ:(笑)

qbc:男の子と遊びに行こうって言う話をしても、内心では家に帰って漫画読みたいみたいな。

まりこ:そうそう。本質はそうなんですよ。本質は陰キャ。だから、たぶんそこでもすごく苦しんでて。
そのときに、いろんな自分を作らないとうまくやっていけないなと思って。ギャルの子たちとも陰キャの子たちとも仲良くしたいし。

未来:小説書きたいです

qbc:未来について聞きます。5年後、10年後、こうなっていたいとか。未来というと、どんなふうに今、考えていらっしゃいますか。

まりこ:未来は、やっぱりフリーランスのライターとして、もっと活躍したいです!
今は、出版社にあんまり営業をかけてなくて。本当に、全部紹介でお仕事をもらってるんですけど。
もっと、書ける雑誌とかWEB媒体を増やしたいですね。将来的には「まりこさんだから書いてもらいたいんです」って言われたいんです。

qbc:なるほど。

まりこ:「この人をインタビューするんだったら、まりこさんに頼みたいんです」って言われるぐらいのライターになりたいです。

qbc:そのためには、その業界でどういう感じになっていけばいいんですか? 

まりこ:うーん、やっぱり自分の書いた記事の反響が多いことじゃないですかね。

qbc:エンターテインメント系のライターで有名な方って、いらっしゃるんですか? 

まりこ:有名かどうかわからないんですけど、この業界ってすっごい狭い業界なので。ひとつの雑誌のメインライターとして活躍してる方とかはいらっしゃると思います。

qbc:未来からちょっと離れちゃうんですが、最初の話にあった、グループのわちゃわちゃした感じを出したいっていうところ、ここには何か特別な思いがあるんですかね? 

まりこ:例えばですけど、週刊誌とかで態度が悪いとか書かれがちなグループがいるとするじゃないですか。たまにデタラメな記事が出ることってあると思うんです。
そういう記事を見たり、表面的な部分だけ見て、SNSが炎上しちゃったり…。
でも、実際に会って取材したら全然イメージ違う!みたいなこともあるんです。
本当にファンのことを考えてたり、きちんと取材に応じてくれたり。
こういうのを、世の中にちゃんと出したいなって思った。

qbc:すごい。

まりこ:インタビューとかでも、すごいいいこと言ってるし。そういうのを、100%ファンに届けられるような原稿を書きたいなって。

qbc:「本当はこうだ」という事実を伝えたい気持ちは、いつ気づきました? 

まりこ:それは、はっきりあります。一番最初に入った雑誌の編集長が「インタビューの最後は、絶対にオチをつけろ」って言う人だったんですよ。
そのオチを考えるために、インタビューした俳優さんとかアイドルの子たちが言ってないことを、こっちで考えて書いてたんですよ。
創作をしなきゃいけなくて。それが本当に嫌で。

qbc:嫌だね。

まりこ:嫌じゃないですか。本人、そんなこと言ってないのに。
インタビューのオチをつけるためにそれを書くって、相手にすごい失礼だなって思って。
でも、編集長がそういう考えだから、イヤイヤ考えて作ってたんですよね。それが嫌すぎて。それがきっかけです。

qbc:ありがとうございます。もうちょっと先の未来のイメージはありますか?

まりこ:小説書きたいです。ジャンルは何でもいいんですけど、日芸って卒業論文が小説だったんですよ。原稿用紙100枚分に小説を書かなきゃいけなくて、書いたときに、本当に私、ダメ学生だったんで、ゼミとかも一切出てなくって。単位も本当にギリギリで卒業したような子だったんで。卒論を出したときも、めちゃくちゃ怒られると思って卒業面接へ行ったんです。
めっちゃ怒られるんだろうなと思って行ったら、学部長に「小説家になれる」って言われて。「たぶん、まりこは長編は無理だけど、短編だったらうまく書ける子だよ」って言われたのを今でもすごく覚えてて。
いつか小説も書いてみたいなと思ってます。

qbc:そのときは、何を書いたんですか? 

まりこ:原稿用紙30枚、30枚、40枚って3つに分けて、児童文学と恋愛小説とホラー小説を書いたんですよ。
ホラー小説は全然面白くなかったって言われたんですけど(笑)。恋愛小説と児童文学は良かったって言われたので、ホラー以外を書こうと思ってます(笑)。

qbc:もしもの未来というのを質問しているんですが。もしもサトミ先生がいなかったら、どうでした? どうなっていたと思いますか?

まりこ:どうなってたんだろう。すごい典型的な日本人になってたかもしれない。(笑)
個性、死なせた方がいいんだ、みたいな。

qbc:(笑)

まりこ:(笑)
みんながいいと思うものを、いいって言わなきゃいけないんだって思う子になってたかもしれない。

qbc:ありがとうございます。

まりこ:ありがとうございました。

あとがき

インタビュアーにインタビューするのは苦手なんだって! てインタビュー中にもそんな話にちょっとなったわけですが、なんていうかこの手の内が見透かされているんじゃないかって勝手に感じてしまってダメなのよね。
学校の先生が、自分の意見がハッキリ言えることはいいことだ、てエピソードが、印象に残りました。なんでですかね、この無名人インタビューでは、わりと個性を殺す殺される、ということにまつわるお話が多くて。同調圧力の強いって言われる日本だからですかね。
例えば地方でまわりから白い目で見られるサブカル好きの人たち。
例えば母親が厳しくて、50になっても60になっても自分中心にものを考えられない人たち。
でも周りに合わせていたことに気づいて、自分らしさと呼ばれるものを手に入れた人たちも多い。
個性か。私自身は個性なんてものはないなって思ってる。まあ、それにしても、人間なんて、国家なんて、どんなもんでもけっこう続くもんなんだな。あはは。
ということで今回はみなさんどう思いましたか? コメントはコメント欄にお願いしますね!

編集協力:有島緋ナ

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