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自分が不幸だって思ったら不幸、幸せだって思えば幸せ。気持ちが強い人でいたい人

昔、心が病んでいた時、私は公衆トイレの便器を写真に撮って、ずっとフリッカーという写真アップサイトにあげていました。
そこは海外のサイトで、日本のトイレが珍しいのか、いいねがたくさんついて、うれしかったのを覚えています。あまりにも、ちょっと、汚いので、モノクロであげていました。
で、ある時気づいたんです、私、なんでこんな写真を全世界に向けて、インターネットで公開しているんだ?! て。何ィ? って思ったわけです。
そして、写真を全削除、アカウントも削除しました。
一方それから10数年経ち、今や連続インタビューシリーズとして「写真と人」という企画までするほど、わりかし写真好きなのですよ。東京の恵比寿にある写真美術館にも定期的に行きますし。新人写真家と言われればほいほい見に行く男です。新しい表現見たい見たい、みたいに。
誰もが写真を撮る時代になっても、写真家それぞれの視線、ストーリーというものがあって、やはりね、人はね、同じ人間なんだっていっても、それぞれ違う人なんだなって思います。
おお。無名人インタビューgo!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 伊勢崎紀子 さんです!

Facebook:https://www.facebook.com/noriko.isezaki/


現在:私50歳なんですけど、もういいかなというか。これから好きなことをやりたいなってちょっと思ってます今は。

くじらぐも:今何をしている人ですか。

伊勢崎:普段、平日は教育機関で契約社員として働いていて、土日にカメラマンをやっています。一応、子供1人と夫がいるんで、普通に主婦もやってます。子供は中学生で、もう大きいんですけど。

くじらぐも:では、平日は契約社員の仕事をして、土日にカメラマンをして?

伊勢崎:そうですね。たまに平日やったりすることもあるんですけど、ほぼ土日でカメラマンをやってます。3年ぐらい前までは特に何もお勤めはしてなくて、普通に平日もカメラマンをメインにフリーでやってたんですけど、コロナなんでちょっと考えることがあって。たまたま紹介で仕事をいただけたので、副業でカメラマンも細々と今やってるって感じですね。

くじらぐも:カメラマンの方はいつからなさってるんですか

伊勢崎:一応フリーになったのが2011年なんですよ。それで、最初の頃は、ブライダルのアルバム編集の仕事をしてたんですよね。まだ子供が小さかったので、在宅でできる仕事でやってたんですけど、元々写真が趣味だったので、そのうち自分も撮りたくなって。幼稚園とか保育園の遠足とかで何かついてくる人いますよね。それから始めて、あとフリーペーパーのライターカメラマンをやってたのかな。それで、ちょっとずつ仕事が広がっていったって感じですね。

くじらぐも:今は、どういった対象物を撮っていらっしゃるんですか。

伊勢崎:基本的に人なんですけど、メインは子供や家族写真、あとダンサーを撮ってます。

くじらぐも:それは、なぜその対象を選ばれるんでしょうか?

伊勢崎:子供は自分が母親だったので、自分の子供を撮る延長で撮ってたんですけど。ダンサーを撮るようになったのは他のカメラマンと差別化したいなって思って、学生と独身の時にダンスやってたんで、ダンサー撮ろうかなって思って撮るようになりましたね、はい。

くじらぐも:では、どんな写真を撮れたときに、いい写真だなっていうふうに思われますか。

伊勢崎:なんか難しいですね。自分がいいと思った写真と人がいいと思う写真ってすごく違くて。自分は自然な感じの雰囲気で撮るのが好きなんですけど、お客さんからすると、ちゃんと正面向いた普通の写真がいいのかなって思うんです。なので仕事で撮る場合は、お客さんがいいと思うのと自分がいいと思うのってすごい違うなって思うので、だからいい写真って言うとどうなのかなってちょっと思いますね。

くじらぐも:カメラを向けるときっていうのはどんな気持ちで撮っていらっしゃるんですか。

伊勢崎:なるべく表情を捉えたいと思ってシャッターを切ってます。

くじらぐも:なるほどありがとうございます。伊勢崎さんはご自身の性格はどんな性格だと思いますか。

伊勢崎:難しい質問ですね。おおらかではあるかなって思いますけど、でも熱しやすく冷めやすいところはあります。あと、こだわる所とこだわらない所の差が激しいかなと。

くじらぐも:では、他のご家族ですとか、関わる人からもそういうふうに見られていると思いますか。

伊勢崎:いやあ、どうなんですかね。でもカメラマンとかだけじゃなくて、周りからは独立心が強いよねとかは言われますね。なんかもうすごい仕事してる人って感じがするって言われますね。

くじらぐも:普段はお仕事一筋というか?

伊勢崎:全然そんなことなくて、むしろダラダラするのが好きなので、そういうふうに言われてるんだって意外だなと思いますけど。

くじらぐも:伊勢崎さんにとって仕事は楽しいものですか。それとも辛いものになりますか。

伊勢崎:お勤めの仕事はそんなに楽しくないっていうか、人から言われる仕事と自分で作っていく仕事ってすごい違うかなって思っていて。人からこれやってって言われる仕事はタスクをこなすみたいな感じで面白いとかではなくて、ちゃんとできたら達成感はあるんですけど。自分が作ってくというか、自分が積み上げてやってきた仕事ってやっぱ楽しいなとは思いますね。

くじらぐも:では、2011年からカメラのお写真の仕事に携わっていらっしゃるかと思うんですが、続けてこられた理由はどんなところにありそうですか。

伊勢崎:若いとき結構いろいろやって。学生のときは演劇やっていて、舞台照明さんで1回就職したんですけど挫折して。その後国家資格を取ろうと思って頑張ってたんですけど取れなくて。で、写真は趣味で、なんとなく続けてたんですよ、20代から。で、自分って何ができるのかなって思ったときに、写真なのかなって思って。別にそんなに上手な訳でもなかったんですけど、何となく薄く続けてきたことが写真なので、何かふと写真をやろうかなって思ったんですよね。周りに写真撮ってる人も多かったのです。趣味で写真撮ってたので友達と写真グループ展とかでやったりとかしてたんで、そういう人から引っ張られて、自分もお金もらって写真撮ろうかなっていうふうになってきました。

くじらぐも:伊勢崎さんにとって、写真とはどういう存在のものですか。

伊勢崎:多分人生の半分以上写真に関わってると思うので、人から見たら私はカメラマンだよねっていう見方が強いと思うのですけど、別にそんなに写真こだわってるかって言ったらそうでもないんです。答えになってないんですけど。なのでこれからも一回考えたいなっていうのがあって、一旦、職業としての写真を撮るのははやめようかなって思ってるとこなんですよね

くじらぐも:そのように思い始めたきっかけは何かあったんですか。

伊勢崎:若いときは作家になりたくて。大きなコンペとか結構出してたんですけど、なかなか入賞しなくて、1回写真も諦めたことがあるんですよね。それからちょっとブランクがあって写真の仕事始めたんで、作家としてやりたいなみたいなところが今ちょっと芽生えてる感じですかね

くじらぐも:作家というのは、小説を書く人という作家で?

伊勢崎:じゃなくて写真作家というか、作品を撮る写真。でも文章も書きます。文章と写真って割とセットだと私の中で思ってて、写真と文章で何か作りたいなっていうふうに今思ってますね。仕事としてっていうよりかは、もっと自分の好きなことやりたいなっていうか。仕事で撮ってると、自分って100%出せないじゃないですか。私50歳なんですけど、区切りとしてもういいかなというか。これから好きなことをもうやりたいなってちょっと思ってます今は。でもそれが何かはちょっとよくわかんないんですけど、できたらいいかなっていうのは思ってますけど。

くじらぐも:なるほど、ありがとうございます。では、これから好きなことをやりたいとなったら、何か撮りたい対象物とかってあるんですか。

伊勢崎:たまに男性ポートレートを趣味で撮ってるんですけど、それはちょっと続けてて。「普通の男の人」って写真撮られたがらないじゃないですか。撮られるのが好きっていう人もいるかもしれないですけど、本当に「普通の男の人」みたいなのを年齢関係なく撮ってみたいなって思ってますね。それぞれ人にはいろいろ歴史があるじゃないですか。そういうのも合わせて何か聞けたらいいかなとは思ったりしますけど。女の人を撮るのはもちろん楽しいんですよ。かわいい子だとテンション上がるし。ですけどやっぱ「普通の男の人」の写真撮るの難しいとこもあって、そういうのにちょっと挑戦してみたいなっていうところはありますね。

くじらぐも:では、主婦でもいらっしゃると思うんですけども、ご家庭ではどんなお母さんだったり、奥さんだったり?

伊勢崎:勝手なことやってるお母さんだと思いますけれど。もちろん子供がちっちゃい時は子育ても頑張ってましたけど、子供が大きくなってきて、今は自分の好きなことやってます。でももうちょっとお母さんもちゃんとやんなきゃかなと思うこともありますね。

くじらぐも:子育てで何かこれはしっかり教えているとか、家庭の決まりみたいなのってあるんですか。

伊勢崎:好きなことやればって思ってます親がああしろこうしろって言っても、何か良くないじゃないすか。私自身、親から勉強しろとか良い大学行けって結構言われたんですよ。それであんまりいい思いをしなかったので、自分の子供にはあんまりそういうことは言いたくないなっていうふうには思ってますけど。

くじらぐも:お子さんも結構のびのびと過ごしていらっしゃるんでしょうか?

伊勢崎:そうですね。のびのびっていうか好きにやってますね。

くじらぐも:なるほどありがとうございます。では、平日は契約社員で過ごしていらっしゃると思うんですが、日々の比率といいますか、情熱をかける割合としてはどの活動が何で、何対何になりそうですか。

伊勢崎:守秘義務もあるので詳しく言いたくないのですが教育機関で働いていて、研究者の手伝いというか、ちょっと変わった人たちに囲まれていますね。私自身は研究者とかじゃないんですけど、たまたまそういう仕事に就けたので、あんまり何も考えずに入ったんですけど、世の中にこういうことをして生きてる人がいるんだって衝撃的だったというか。普通の会社勤めじゃない人たちってこういうふうに生きてるんだみたいな、不思議な場というか。なので、お金に対しての普通の企業みたいにノルマとかもあんまりないですし、売り上げどうこうとかそういうのがない世界にいるので、何か面白いなと思いますね。

過去:地道に技術って所でやってたつもりなんで、そこを見てくれた人がいるんだなっていうのはちょっと嬉しいと思いますけどね。

くじらぐも:伊勢崎さんは子供の頃はどんな子でしたか。

伊勢崎:暗かったですよ。暗くて、いじめられっ子でしたね。ただ絵を描くのは好きだったんで、漫画家になりたかったんですよ。小学生くらいの時って絵を書くことでコミュニケーションとってたって感じですかね。ただあんまり友達もいなくて、いじめられる対象とかになっちゃってたんで、中学生ぐらいまではずっと暗い子でしたね。

くじらぐも:何か小学校中学校で習い事などを継続して頑張ったことなどはありましたか。

伊勢崎:習い事はね続かなかったんですけど、美術部とかがなかったんで、自分で美術部作ったりしましたね。中学校で、美術同好会みたいな感じで先生に言って、放課後自分でいろいろ絵を書かせてもらったり、七宝焼きとかやらせてもらったり、友達集めて何かやってた気がします。

くじらぐも:絵は、どんな絵を書いていらっしゃったんですか。

伊勢崎:そのときはほんと漫画ですね。本当に少女漫画みたいなのを一生懸命書いてましたね。

くじらぐも:中学までは暗い子だったとおっしゃいましたけれども、その後高校からはどうですか。

伊勢崎:いわゆる高校デビューみたいな感じで、結構勉強頑張って良い高校行ったんですよ。それで、なぜか演劇部に入っちゃったんですね。自分を変えたいみたいなのが多分あったんだと思うんですけど。そこからいろいろ活動的になりましたね。

くじらぐも:演劇部での思い出は何かありますか。

伊勢崎:部活というか高2の時、外で自分で劇団を立ち上げて、小劇団として1公演やって失敗して辞めたみたいなことがあります。地元で演劇やってる人と仲良くなって、小屋借りてやろうよみたいな感じで1回やったんですけど、結構勢いでやっちゃったからもう全然ダメダメで。自分ってダメだなってすごく落ち込みました。でも高校生が、そんなのちゃんとできるわけないんですけど。それまでは役者やろうって思ったんですけど、そのときにたまたまその芝居小屋に来ていた照明スタッフの女性ががいたんですけど、なんか照明ってかっこいいなって思って、照明やりたいなって思って、連絡先教えてもらって舞台照明のこと教えてもらいましたね。実はですね、新卒で入社した会社は照明会社でした。美術と照明は大学演劇でもやってたんですけど。自分で旗揚げしてみたもののうまくいかないので裏方に興味が強くなって美術好きだったんで美術と照明みたいな方を学生時代と社会人1年目ぐらいまでやってましたね。早稲田とか明治のサークルとか出入りとかしてて、今テレビ出てる人とかとも一緒にお芝居やってたりとかしてました、大学生のときは。

くじらぐも:その後、照明のお仕事はやめられて?

伊勢崎:やめちゃいましたね。就職して、厳しい世界だなと思ってズバッと1年で辞めましたね。

くじらぐも:私のイメージだと先輩後輩の関係が厳しそうなイメージです。

伊勢崎:すごい昔だから、ブラックもいいところというか。怒鳴られるのが当たり前みたいな感じだったんで、業界では大きい会社だったんですけど照明会社は。大体毎年なんか20数名新卒とるんですけど、1人2人残ればいいみたいな感じだったんで1年目で辞めちゃうんです、みんな。私も最後の4人目ぐらいまでは頑張りましたけどやめちゃいましたね。

くじらぐも:そういう世界なんですね。

伊勢崎:今はどうだかわかんないんですけど。当時はもう本当に怒鳴られるの当たり前だし、もう怖い先輩がいて、なんかちょっと面食らったっていうか。学生演劇でやってるときって仲良しこよしでやってたんですけど、やっぱちょっと会社に入ったときの何か衝撃というか、こういう世界でお金もらってこんな大変なんだって思いましたね。

くじらぐも:照明会社を辞められたその後はどうなりましたか。

伊勢崎:その後はね、時代が氷河期だったんで、30歳ちょっと過ぎまで仕事を転々としてましたね、派遣とかで。照明会社辞めてから写真を趣味でやってたんですよ、なんか写真やろうと思って。仕事結構コロコロ変わりながら、写真を趣味としてグループ展やったりとか、割と有名な写真の先生について、何か一緒にイベント参加させてもらったりとか。全然仕事ではないんですけど、写真作家活動みたいのをやってましたね

くじらぐも:趣味で写真を撮っていたことと、今の写真の撮り方とでは何か違いはありますか。

伊勢崎:そうですね。撮ってるものが違うんですよね、そもそも。趣味のときっていうのは何かストリートスナップってわかります?何か街を撮るみたいな、そういうのやってたんですよ。だから街歩きして、何を撮るというより風景というか、なんて言ってんのかな、なんかもう街を切り取るみたいな感じのをやっていて、今もたまにそういうのを撮るんですけど。まだそのときはフィルム写真だったんですけど、撮って現像して撮って現像してみたいな、すごいやってましたね。でも今はデジタルカメラだし、人を撮ってるので、すごいたくさん撮れるし、もう1枚1枚考えて撮るっていう、昔みたいに撮り方じゃないので、だから、フィルムとデジタルの違いってのもあるんですけど、もちろん当時はモノクロプリントとかやってたんで、若いときは。今は全然やってないんですけど、ただ今の若い人が逆にやってる人がちらほらいるみたいで、話するといろいろ聞かせてくださいって言われるんですけど、今フィルム写真やろうとするとお金かかるから大変だなと思いますね。

くじらぐも:では、今まで撮った写真で、一番いい写真が撮れたなと思う写真はどんなものですか。

伊勢崎:自分の子供の写真かなと思いますね。なんか分かんないんですけど、母親になってちゃんと人になれたなっていうみたいなとこがあったっていうか。結婚して子供産むまでは自分って何者なんかよくわかんなかったんですけど、やっぱ子供産むと多少人生観って変わると思うんですよ。やっと人間になれたなみたいな感じがしましたね、大変でしたけど。

くじらぐも:具体的に子供が生まれる前後で、変わった人生観みたいなものはありましたか。

伊勢崎:あんまり自分の親ってのことちゃんと考えたことなかったんですけど、こんなに苦労して自分育てられたんだなって思いましたね。

くじらぐも:ありがとうございます。はい。では、2011年から写真のお仕事を始めて、これまでのキャリアを振り返るとどうだと思いますか。

伊勢崎:割と運がよかったなって思いますね。いろいろ寄り道とかもしたんですけど。ただあんまり自分のブランディングとかそういうの得意じゃなかったんで、私より後から始めて、すごくうまく有名になっちゃった人もいっぱいいるんですよ。私はそういうふうに器用に出来なかったんですけど、それでも自分にもお客さんついてるので、すごい有名なカメラマンではないんですけど信頼されて、お客さんもついたので、運はいい方かなとは思いますね。
ただ商業カメラマンとしてやるのと、職業カメラマンとしてしっかりやるのって全然違うんだなっていうのは、ちょっと最近思いますけどね。あんまりそんな器用じゃないので何か自分の名前を売って、ブランディングやってとかそういうのはちょっとあんま得意じゃなかったんで、そういうのちゃんとできたらもうちょっと違ったのかなと思いますけど。

くじらぐも:では、これまでのカメラマン生活を採点するとしたら何点になりますか。

伊勢崎:いやあ、何点だろうな。50点かな。なんか半分半分って感じですね。

くじらぐも:50点をつけた理由って、どんなことでしょうか?

伊勢崎:満足してる反面、もっとこうしたかったなっていうのもあるので、半分半分って感じですかね。

くじらぐも:もっとこうしたかったなと思う点は、具体的にはどんなところですか。

伊勢崎:ママフォトグラファーって聞いたことありますか。

くじらぐも:言葉だけは何となくですけども、

伊勢崎:お母さんで写真カメラマンなのをママフォトグラファーっていうんですけど。そのママフォトグラファーとして成功してる人って何人かいるんですね。最初私もそういう路線でやろうかなって思ってたんですけど。うまくやってる人ってママを集めて人に教えて、組織を大きくしてトップに君臨するじゃないですけど、商売としてちゃんとやってて。そういう感じの人を見ると、私にはああいうふうにはちょっとできないなって思って。やっぱり1人で黙々と撮ってたかったっていうか、自分は自分のスタイルでしていたかったので。そういう風にやったらきっと成功したんだろうなって思うんですけど。自分にはそれができなかったので、ちょっと悔しい反面、ただそういう人たちの弟子みたいな方の中で、写真について悩んで私のとこに聞きに来たりとかするんです。どうしたらいいとか、それだけで私には十分かなって思います。何かもっと根本的なところを教えてほしいとか、技術的なところをもっと教えてほしいとか、何か教えを請われたりとかしました。そんなにたくさんの人ではないですけど。
ぶっちゃけカメラマンってブランディングをちゃんとやれば写真がそんなにうまくなくても有名になれるんですよ。だから多分、地道に技術って所でやってたつもりなんでそこを見てくれた人がいるんだなっていうのはちょっと嬉しいと思います。ただ、そんなに有名になれなかった、これから頑張ればなれるかもしれないんですけど、あまり前に出たくなかったってのもあるんですけど。だから50点というか、そういう半分ちょっと嫉妬みたいな気持ちもありつつ、なんか満足してる部分もあって、半々みたいな感じのとこですね。

くじらぐも:ありがとうございます。では、少し唐突な質問ですけれども、これまで生きてきた中で、最も人生に大きく影響した重大な出来事って何でしたか。

伊勢崎:本当に写真に真面目に向かおうって思ったことの一つに、ほどほど有名なカメラマンの人とちょっとだけ付き合って、思いっ切り振られたんですよ。振られたっていうか付きあったって言えるのかもよくわかんないんですけど、それが悔しくて、まだそんなに写真を真面目にやってなかったときだったんで、私もそれでもっと写真で見返したいなって思って頑張ったとこがあるんで、それが一つですかね。カメラマンとして大きかったのはそれかなと思いますね。

くじらぐも:それはちなみに、いくつぐらいのときですか?

伊勢崎:25歳ぐらいですかね。

くじらぐも:そこから始まったんですね。

伊勢崎:そうですね。多分そっから真面目に写真に向き合おうって思いましたね。ちょっとそこそこ有名なカメラマンだったんですよ、そこそこね。で、なんか付き合うみたいな感じになって、7歳上だったんですけど、でも単純に向こうは若い子と付き合いたいとかそういう感じだったと思うんですよ。それで写真を教えてあげるみたいな感じだったんですけど。向こうからしたらただの遊びだったのかなって思うんですけど、すぐ捨てられたような感じだったんでふざけんなとか思って、私も写真頑張ろうって思うようになったっていうのが大きいかなと思います。

未来:多分、好きなことを仕事にできるって世の中ってそんなに割合多くないと思うんですよね。だから何か好きなことが仕事にできてる人でいたいなって思いますけど。

くじらぐも:伊勢崎さんは5年後10年後あるいは死ぬときまで想像してみて、未来についてはどんなイメージを持たれますか。

伊勢崎:未来ですか、難しいですね。何なんだろうな。できるんであれば、もうちょっと自由に制作活動みたいなのをやりたいなって思うんですけど。今まで何年もできてないから、これからもできないのかなって思ったりもしてますけど。でもとりあえず、常に活動してはいたいなと思いますけどね。なんか楽しいことを見つけてやっていきたいなとは思いますけど。

くじらぐも:それはもう、体が自由に動くまではずっと?

伊勢崎:そうですね、やりたいなと思いますけど。やっぱり健康が大事だなって年をとってきて思います。健康じゃないと好きなことできないじゃないですか。だから周りをみてみても、男女問わずに40歳50歳が見えてくるとみんな運動とかしだすんですよ。なんか面白いなっていうか、健康に気使い始めるので。やっぱ運動ちゃんとして健康でいて、好きなことをやって、子供に迷惑をかけないで年を取りたいと思いますね。

くじらぐも:自由に制作活動をしたいとおっしゃったと思うんですが、例えばどんなことをしてみたいなって思いますか。

伊勢崎:今ね、名前変えてnote始めて。ライターもたまにあるんで文章書けなくはないし、インタビューして文章起こしたりとか普通にするんですけど、そうじゃなくて自分の言葉みたいなので、文章もブログとかやってたんですけど、もうちょっと何か形にしたいなって今思ってますけどね。本を出せたら出したいなとは思ってますけど。

くじらぐも:文章で何か伝えたいことっていうのはあるんですか。

伊勢崎:月並みなんですけど、女の人の働き方ってこの10年とか20年とかですごい変わってきたと思うんですけど、日本ってまだまだだなって思うんですよね。なんかそれをもうちょっとこう開拓っていうか、ジェンダー問題にすごい真面目に取り組んで起業してる人とか友達にいるんですけど、私もそういうふうな方向で何かやっていきたいなって思いますね。

くじらぐも:ありがとうございます。noteの他に何か予定してることとかって?

伊勢崎:SNSは普通にやっていて、Facebookは割とクローズっていうかしたんだけど、いろいろ書いてると、友達からはいろいろ反響があるので。ブログかな、ブログもねいろいろやってやり散らかして止まってんですけど、アメブロもやってたし、なんか三つか四つやってたんですけど、またちょっとちゃんとやろうかなとは思いますけど。でも今ブログっていう時代じゃないかなって思うので、もし他に媒体があれば何かやりたいなと思ってますけど。何がいいんですかね。

くじらぐも:これからはより発信者というか、表現者としてどんどん活動の幅を広げていきたいなという?

伊勢崎:やりたいなとは思ってますけどね。

くじらぐも:では、少し遠い10年後や20年後はどうなっていたいですか。

伊勢崎:20年後って70歳ですよね。70歳か。でも今70歳ってすごい若いですよね、多分。

くじらぐも:確かにそうですね。

伊勢崎:まだ働いてたいですね。とりあえず70歳までは。ただどういう働き方をしてるかちょっとあんまり想像できないんですけど、働いてはいたいですね。働かざるを得ないかもしれないけどね。

くじらぐも:伊勢崎さんにとっては、働くというのはどういうものですか。

伊勢崎:お金を稼ぐことはもちろんなんですけど、やっぱ好きなことをして仕事をしたいなとは思ってますけどね。なかなか難しいとは思うんですけどね。多分、好きなことを仕事にできるって世の中ってそんなに割合多くないと思うんですよね。だから何か好きなことが仕事にできてる人でいたいなって思いますけど。

くじらぐも:では、もしもの仮定のお話ですけれども、もしも、伊勢崎さんが写真を撮ることを知らない写真のない人生を歩んでいたとしたら、今の生活はどう変わると思いますか。

伊勢崎:ちょっとわかんないっすね。でも絵描いてたかもしんないっすね、もしかしたら。ちょっとわかんないけど、写真も絵みたいなもんだと思ってるんで、絵書いてたかもしれないですね。

くじらぐも:やっぱり何かしらを生み出すところは?

伊勢崎:やりたいなって、やってたかなって思いますけどね。

くじらぐも:では、これから生み出していきたいものとか、何かこれだけは世界に残していきたいなみたいなのってありますかね。

伊勢崎:何なんだろうな。わかんないけど、でも、私達団塊ジュニアなんですけど、結構苦労してる世代だと思うんですよ。もっと下の世代の人ってそもそも景気が悪かったと思うんですけど。私の世代は開拓するっていうか、不景気の最初の先頭みたいなとこにいるんで、開拓していかなきゃいけなかったんで。そういうイノベーションっていうんですかね、していきたいかなと思いますけどね。

くじらぐも:では自分よりも下の若い世代に、何か伝えたいこととかってありますか。

伊勢崎:いや、でも今の若い子の方がうまくやってるなって気がしますけどね。割とひょうひょうとやってるんじゃないかなと思いますけどね。別に上の人の言うことは聞かずに自分で好きなようにやったらいいじゃないと思います。上の人のことが正しいとは限らないので、自分が正しいと思ったことやればいいんじゃないかなと思いますけど。

くじらぐも:それは、伊勢崎さん自身もそういう生き方をしてこられた?

伊勢崎:そうかもしれないですね。なるべく若い人にこうしなとかああしなとか言わないようにはして、でも多分言ってると思うんですけど。もっと上の人ってすごいいろいろ言う人が多かったっていうか、こうしなきゃいけないとか抑えてられてきたので。そんなんじゃなくて、若い起業家の人ってバーンて壊して何かやってる人多いじゃないすか。だからそういうふうに目の前にあることが常識だと思わないで、ちょっと違う視点を持って自分のやりたいことをやってほしいなと思いますけどね。

くじらぐも:では、伊勢崎さんが人生を全うして死ぬときは、どんな死に方をしたいですか。

伊勢崎:昨日まで元気だった人がいきなり死ぬみたいなのはいいですね。多分無理なんですけど。ピンピンコロリってっていうの?老後がどういうふうになってるんすかね。多分施設とかで死ぬと思うんですけどね。あまり何も病気しないで、普通に自然に老衰みたいなので死にたいですね。

くじらぐも:なんか現実主義的な見方だなと。

伊勢崎:あのおばあちゃん面白かったよねって、あれもう死んじゃったんだみたいなぐらいな感じが良いですね。

くじらぐも:自分がいなくなった後も、写真などは後世に残るといいなとか思われますか。

伊勢崎:それは思いますね。自分が作ったものが残ったらいいなとは思いますけどね。まだこれからも何か作れると思うし、多分アンパンマンの作者とかもすごい年取ってからブレイクしたはずだから、まだできるのかなと思いますけど。

くじらぐも:では、伊勢崎さんにとって、未来は明るいものですか、それとも暗いものですか。

伊勢崎:あんまり明るくはないですけど、自分次第かなって思うようにしてます。自分が不幸だって思ったら不幸だと思うし、幸せだって思えば幸せ。気持ちが強い人でいたいなと思いますけど。

くじらぐも:なるほど、ありがとうございます。では、インタビューも終わりに近づいてきましたけれども、何か言い残したことなどはありませんか。

伊勢崎:こんなんでいいんですかねみたいな。面白そうだなと思ってあんまり考えないで応募したんですけど、この有名じゃない人にインタビューするって企画がちょっと面白いなって思ったので、無名だけど面白いなって思ってもらえたらいいかなって思います。

あとがき

好きなことを仕事にして生計を立てていくのって、私はとても憧れてます。私にはたぶんできません。
商売においては、どうしたって打算的な部分がないといけないのかなと思います。私はそこで挫折しそうです。
でも、好きなことを仕事にできている人は、掛け値なしに心から、そのことが大好きなのだろうな、と思いました!
インタビュー、ありがとうございました。

【インタビュー・あとがき:くじらぐも】

【編集:komima】

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