【無名人インタビュー005】たくやぐみかんぱにーさん
ほんとうに仕事が遅くて泣ける。。
今回はようやく5回目(インタビュー自体は12回まで録っています)、たくやぐみかんぱにーさんです。インタビューはいったん録音したデータを聞きながら、私が声に出してそれをグーグルドキュメントに音声入力してテキスト化するんですが、ようするにもっかい聞き直してるんですけど、完全におっさんの居酒屋トークでしたね。たくやさんとは年が近いこともあって、共感トークみたいになりました。
あ、あと約一か月ぶりに聞き返してみると、たくやさんは声かっこよかったですね。
あと、これは書いていいのか分からんけど、たぶんものすごく私はこの人と似ているんだろうな、と思いながらインタビューしてました。
1、案外消極的なんです。
qbc:ご参加いただいてありがとうございます。インタビューに期待することとか、そういうのがありましたらお伺いしておきます。
たくや:いやー、一発目の人のインタビューを読んで、あんなにネタは持ってないよって思ってます。インタビュー自体も初めてですし、持っているものしか出てこないかな、と手ぶらで来ました。
qbc:皆さんそんな感じですね。でも共通するのは、パッと行動しちゃう方が多い印象ですかね。
たくや:あ、僕はちょっと違うかもしれないですね。消極的ですよ。
思い立ったら即行動というのをあまりしないですね。結構足踏みする。インドアなタイプなんで、悶々として終わるとか。
自分の考えを書くためにブログやろうと思ったことは何回もあるけど、書かずじまいだったり、1記事だけ書いて終了とか。せいぜい、飲み会で考えを話すぐらいがMAXでしたね。
qbc:なるほど。
たくや:自分は、考え方がちょっと変わってるねと言われることが多くて、共感を得ることが少なかったのであの出さずにいたんですが、noteで自分の考えをはこうだって書けるようになって、楽しいですね。
周りの人に話すとPVの話をされるんですが、お小遣いが欲しくてやってるわけではないんですよね。どうせみんなには共感されないだろうなという考え方を書いていると思っているんですが、読者から共感とまではいかないけれど、ある程度分かるよーとかコメントいただくと、あ、noteのような世界まで広げると、自分一人だけの考え方じゃないんだなと気付いて。ここだけですごく満足しているところがありますね。
2、人と違う考え方。
qbc:考え方が理解されないとか、どんなところで思うんですかね?
たくや:結構天邪鬼なところがあって、10人中9人がこうだよねって思うことに対して、なんでそうなるのかっていうのをずっと考えちゃうんですよね。周りから、考えすぎたよとか言われるんですけど。こうすべきだとか普通はこうだよねとか、すごく嫌いです。
例えば、会社で働きがいって何ですか? とよく聞かれたりしますが、働きがいって僕にはそんなにはないですと。今この仕事に不満は無いですし、生きていくだけの給料をもらっている。今の会社にも転職して入社してきているし、この会社が本当に好きだったら最初から入ってるよって。
qbc:ご自身の中で、一番話が噛み合う場所とかってあるんですかね? note以外で。
たくや:会社でも話が合う人はいますよ。でも、サシ飲みだったらいけるんですけど、大人数の飲み会で、会社の話題とかあるあるネタみたいのは、「早く帰りたいな」と思います。
限定されちゃうんですよね本当に。
qbc:あはははは。
たくや:予定調和をそんなにやるもんじゃないよなーと思って。自分なりのこだわりがある人のほうが、魅力的に感じるなあと思っているんですよね。
3、結論、自分だ。
qbc:たくやさんは懐疑的な人ですよね。習慣だとか常識とか、当たり前だとされていること、なんでだろうって言える人。だから、「みんな同じだよねゲーム」のようなあるあるネタが続いてしまうと、ちょっと飽きてしまう。
たくや:そこにたどり着くまで色々あって。今までは悩みやすい性格だったんですよね。
qbc:疑問を待つということは悩むということですよね。
たくや:仕事とか対人関係とか恋愛とか、なんでこうなったんだろうとか、問題の原因とか、すごく気にしたりとか。
その結果転職したりとかしてたんですけど、結論自分だな、としか思えなくなってきて。結局自分がどう思うか、どう捉えるかだと。そういうところに着地をしていて。自分の中でどう解釈するか。
仕事で言えば「悩んでも売上が上がるわけじゃないからもう悩むのやめました、以上」みたいな。
その到達点がこのnoteで垣間見えるわけです。
4、楽しい昭和を謳歌した世代、アラフォー
qbc:たくやさんと私って、年齢が近かったんですね。
たくや:80年代生まれ、昭和を謳歌した世代ですね。ビックリマンシール、ミニ四駆、コロコロコミック、ファミコン、ジャンプ全盛期。
qbc:名前はモモコグミカンパニーさんから取ってるんですか?
たくや:そうですそうです。
qbc:ある意味BiSHて言う存在自体が、たくやさんの言う常識を疑う、て視点に近いのかもしれないですね。プロデューサーの渡辺淳之介さんが作っているわけですけれど、アイドルのなり手とアイドルの受け入れ手を絶妙に噛み合わせて市場を作っている感じがしますね。
たくや:近いです近いです。WACKという会社ですが、アイドルに対してカウンターカルチャーをやろうとしてると思うんですよ。
パンクバンドとか世の中の体制に反対するような時代に比べると、今ってそんなに反対するものがない時代なのかなと。そういう時代の中でWACKがやっていることって面白いなと。
自ら集団から外れていた人たちを集めていくんですよね。友達がいないとか、元々いたアイドルグループから外されたとか、そういった人たちを一つのグループとして成立させていく。元々集団として成立しなかった人たちなのに、なぜかグループとして成立してしまう。そこに熱狂していくというのは新しいのかなと。
qbc:なるほどねえ。元々アイドルにはお詳しかったんですか?
たくや:いや、詳しくなくて、BiSHの最初の入りは楽曲だったんですよ。松隈健太さんっていう人がサウンドプロデュースをしているんですけれど、その人が平成の j-pop みたいな曲を作るんです。イエローモンキーだとか、あのへんをついてくる。。アイドルソングなんだけど、すごく懐かしい感じがする。これ、曲いいよね、って。
で、一人だけ目立ってめちゃくちゃ歌が上手い子がいる。アイナ・ジ・エンドですね。で、そのうちに、他の子もキャラが作られていって、ああこういう風に積みあげていくんだと・このやり方自体がすごく面白いなって思いましたね。
qbc:アユニ・Dバンドプロジェクトの、ペドロでNUMBER GIRLの人も参加してますよね。
たくや:田淵さんですね。
qbc:そうそうそうそう。
ももクロもそうだったけど、大槻ケンヂさんとか布袋さんとか。私たちアラフォーが若い時に強い影響を受けてきたアーティストたちが、アイドルのプロデュース部分に合流しているんですよね。特に楽曲とか。
たくや:あいみょんもそうなんですよ。あいみょんのマリーゴールドも、曲調がスピッツのロビンソンなんですよ。あいみょんのお父さんがスピッツが大好きで、ひたすらロビンソンを聞いていた。それがあいみょんの耳に残ってい、コード進行がロビンソンと同じになってしまっていると。
5、昔に流行った音楽をインターネットで見つける。
qbc:今、インターネットで昔の音楽を探しやすい環境なんですよね。あいみょんが影響を受けたらしいスピッツを探したい、となったら昔はCD屋さんやTSUTAYAに行かなくちゃならなくなった。でも今は検索で秒で見つかる。
90年代とか70年代50年代、もう関係ないんじゃないですかね。
たくや:昔の流行がリバイバルするっていうのは自然な流れと言うか、意図的にされているのかなと。まあ両方かもしれないですけど。今の子供に30代40代の親がいる、子供たちに打ち出すと、親も買うみたいな。
qbc:なるほどね。
たくや:noteにもサイクルを感じていますね。感性が合う人を探すためにフォローをするんですが、でもいつのまにか3ヶ月くらい経つと、離脱組やアカウント放置組が出たりするんですよね。
自分自身の経験からもその感覚は分かるんですが、書くことがなくなってくるとキュレーションみたいな記事を書いて、時事ネタに対して良い悪いなんてことを書いていく。そうするうちにどんどん元々自分の興味あったジャンルから離れていって、みたいな。
毎日更新するのが苦痛になってくるのが、3ヶ月くらいなのかな。
僕の場合、毎日更新を120日ぐらいで止めてしまって、結局毎日書く能力はない、書きたい時に書けばいいと悟ったんですよね。で書ける時は4記事5記事一気に書けるので、ストックしておこうと。それで今これが流行っているからこれを書こうといった時事ネタも止めて、自分はこう思うとか自分が人に求めてる物ってこうだよねとか、普遍的なものを扱うようにしました。こういうテーマでいいんだと自己完結をして、それで今noteが続いてる状態かな。
6.手書きのメモ。
qbc:たくやさんは以前どこか別の場所で書かれていたのですか?
たくや:自分の考えとかは、手帳に書いていました。自分しか見ないものだったので、半径5mのくらいの話とか、業界の人しか分からない話ばっかり書いていました。
qbc:noteが続いたのはなんでだったんですかね。
たくや:それはフォーマットが自分であんまりいじれないことです。例えばWordPressとかだといろいろいじれる。そうすると勝手に自分でハードルを上げちゃうんですよね。
qbc:mixiはやっていましたか?
たくや:やっていました。
qbc:他にインタビューした方もmixiをやっていて、同じように「noteはできることが少ない」という点に注目していましたね。
たくや:mixiも、ゲームとか足跡つけたらコメント書けとか訳の分からない事になって、面倒くさくなってしまったんですよね。
noteだと、アマゾンアフィリエイトも貼れないんですよ。リンクは貼れるけど、収益がnoteに行ってしまう仕組み。
要するにコンテンツ力がないとマネタイズしにくいんです。ただ単に興味をそそるタイトルとかサムネを用意してクリックさせるだけではダメ。そういうユーザーは脱落する、減っていく。noteは実力がないと生き残れない。
qbc:単純にクリックだけで収益が上がるような仕組みはないと。
たくや:煽るだけのコンテンツは生き残れない仕組みです。
7、行間を読む。
qbc:本は、どんなものを読まれるんですか?
たくや:社会学とか哲学とか、優しくない本を読みます。この作者は絶対にコミュニケーション下手だよな、という人の書いた文章を解読していって、そうするとある時に分かってくる瞬間があるんですよね。それがめちゃくちゃ気持ちいいんですよ。1ページに2時間ぐらいかけて読んで、あー分かったっという瞬間が。
qbc:なるほど。
たくや:行間を読むとか、文脈を読むとか。百人一首とかでも、あんな短いものなのに乙女心とかがすごく細かく埋め込まれてるわけじゃないですか。そこが読み解けると面白い。
説明してしまうと長い文章になって、それは逆に味気がない。本の中でも、この文脈を知らないと読めない、という本が俺は楽しいかな。分かりやすくはないんですけども、自分なりの解釈をそこに挟めるし、答えが書いてないから、俺はこう解釈した、あなたはこの文脈どう解釈しました? というコミュニケーションができるから。結末がない映画みたいでいいですね。この話どう思う? と感想を言い合うのが楽しい。
qbc:まさに読書の楽しみですよね。行間の意味を問うことを媒介に人と話をして、お互いのことを知っていく楽しみ。
名ドラマーは一番大事な音を叩かない、て言葉があるんですが、要するにそれが聞こえるような演奏をしろと。聞いている人の想像力を刺激しろと。ミロのヴィーナスという両腕がない像がありますが、なぜあれが美の象徴になるかって言うと、後付け論ですけど、あの腕の先はどうなっていたのかと想像させるからだと。人間は行間を読むとか推理をするのが好きなんですよね。
8、noteを通じて変わったこと。
qbc:疑問を持つという考え方ですが、その考え方がnoteを書くことを通じて変わってきた、みたいなことはありますか?
たくや:さらに物を考えるようになりました。いろんな人がいて、いろんな考え方があって、noteは誰も否定もしない。誰の揚げ足取りもしない場所なんだなと思って。叩かれないし、自由に書ける環境だなあと。反応があれば、この考え方が自分一人じゃないんだって思えるし。
qbc:そうですね。ほんとnoteには色々な人がいるなと思います。
たくや:サムネイルと本文とタイトルがちぐはぐでもいいじゃない、とも思うんです。だってサムネとタイトルを決めていた時はそうだったんだし。でも考えている時にこうなっちゃったから、そのまま出しちゃうよと。結論が、最初考えていたことと真逆のことになりましたと。「こういう記事を書きたい」と思って書いたのではなくて、ただ書いてるうちに考え方が変わったのだと。自分の中で一時間とかぐちゃぐちゃ考えて、変わったんだよって。それ自体がコンテンツとして成立する。それを面白いと思ってくれる人がいればアリなんじゃないかって。
qbc:書いている時に気持ち良さそうですね。たくやさんにとって、noteは生活の中でどういう位置づけになっているんですか?
たくや:ライフログ的なものですかね。
ある程度溜まってきたらリライトしようかなと思ったりするんですけど、でも元の文自体は消さない。その当時考えた自分の考え方を消さないで、今同じお題目で書いてみて、その差を楽しむとか。
qbc:なるほどなるほど。
たくや:頭の中で考えたことと書いたことを、自由にしておきたいんですよね。書いた時に、あこんな感じの事を考えていたんだと。自分の考えを書いてみて、それを読んで、こんなこと考えていたんだとびっくりする。
qbc:頭の中で考えたことを文字にする。それを見て考える。そしてそのことについて考えて、またその考えを書く。ループするんですよね。
その、考えのループが個性になっていく。というかそのループが個性ですね。
たくや:それ分かるよ、という共感もいいと思うんですけど、僕はそれを分かりやすくしたくなくて。なぜかと言うと、その難しさみたいのを一緒に感じて欲しくて。
取りまとまってない文章をそのまま残す。この文章は、ある「考え」に紆余曲折を経てようやく辿り着いたと。その文を読むことで、多分読んだ人もその考えを追体験できると。
結論はこれこれこうでこうです、とまとめちゃうとまとめサイトみたいになってしまう。最初から私こういう考えだったんです、みたいな文章になっちゃうじゃないですか。
何も考えずにパッと思いつきで書いていて、こういう流れで俺は考えたということを残していきたい。
インタビュー後記
実は、たくやさんはまた登場します。5回先かそのタイミングのインタビューで。飲酒インタビューやりましょう、って。でやったんだけども私飲み過ぎてて内容はよく覚えてないんです。録音を聞くのがちょっと怖いかな。
似ているというのは、特に、考えながらそのまま書く、という部分ですね。
なんていうか、その生々しさをそのまま残すというか。無名人インタビューという試みもですね、そういう生々しさを残すことを心掛けてはいます。
でも今回、トピックの順番を入れ替えちゃったんですよね。7と8は、ほんとは8の後に7を話していただいておりました。
無名人インタビューは、人のそのままを引きだすというか、誰でもそのままで、素のままで「無名」のままでも魅力的だよ、てことがコンセプトなので、こういう構成の入れ替え、編集は嫌なんですがまあ仕方あるまい、おさまりが良いかと思って。。なんていうことも考えつつ、「無名人インタビュー」は進むのでした。
あ、で、たくやさんの考えの軌跡を考えたままに残していく、という執筆スタイルと、無名人インタビューのこの基本無編集の考え方は、ほら似ているでしょう。
あ、もちろん実名とかそういうのは伏せるのでご安心して参加ください。
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