🎤 文学フリマ応援企画🌞参加サークルインタビュー:星崎いくよさん「こんなことを考えているというのを、誰かに知ってほしかった」
エッセイというのはなんなんでしょうね?
考えたことありますかみなさま。私はあんまり考えたことないのかも。エッセイと小説とコラムの違いなんかは考えたことあるけど。でもまあなんでしょ。
エッセイの面白さとインタビューの面白さってちょっと似てるなって思ってて。
エッセイの面白さを私栗林qbcはなんとなくにじみでる「その人っぽさ」だと思っていて、例えばしようもない癖とか、繰り返してしまう思考とか、なんか、他人にはまったく意味ないんだけど、その人がその人たらしめる、基本的には生きるのにはいらない何か、が出てくるのがエッセイであり、そしてインタビューなんじゃないかな、と思ったり。
そうなんですよね。なんかほんとうに面白い。
対して役にもたたないような、なんかよくわからない習癖とかが「その人らしさ」を構成しているのだというのは逆説みたいで楽しいですね。うふふ。
ささ、文学フリマインタビューをどうぞ!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
星崎いくよさん「いまのわたし」
サークル名:幾星霜
ブース:こ-90(南3-4ホール)
販売予定の本:「いまのわたし」
文学フリマページ:https://c.bunfree.net/c/tokyo40/4F/%E3%81%93/90
文学フリマではどんな本を出されるんでしょうか?
──サークル名と、販売されるご本について教えてください。
サークル名は「幾星霜(いくせいそう)」です。今回出す本は『いまのわたし』というタイトルで、noteで書いてきた記事を大幅に改稿してまとめたエッセイ集です。推しのSnow Manや、日常の中で考えていることなど、自分の思考を文章にしたものです。
──日記のような形式ですか?
日記というより、日付は特に付けず、テーマごとにタイトルをつけてまとめた感じです。全体としてはエッセイ集という形になります。
──どんな気持ちで書かれた文章が多いのでしょうか?
普段、人とあまり話す機会がない中で、「こんなことを考えて暮らしている」ということを、誰かに知ってもらえたらという気持ちで書いています。話すと、自分が伝えたかったこととは違う形で返されてしまうことが多くて……。だからこそ、文章にすれば、より正確に伝わるんじゃないかと思ったんです。
──具体的には、どんな内容が書かれているんでしょう?
たとえば、「インスタント焼きそばフェスティバル開催」という話があります。これは、夕食をインスタント焼きそばで済ませようとしたときに、家族に「フェスティバルだよ!」とごまかして乗り切ろうとしたけど、「手抜きだ」と見破られてしまったエピソードです(笑)。
結局怒られて、「じゃあ自分で夕飯用意するよ」と言われたんですが。
──面白いですね。エッセイの他にも書かれているジャンルはありますか?
はい。これまで、男性同士の関係性を描いた創作、いわゆるBLに近い小説も書いていました。でも、なかなか読者がつかなくて……。
それで創作をやめて、自分の生活の中で起きたことを綴るようになりました。今はエッセイが中心ですが、今後はまた創作にも取り組んでいきたいです。

文学フリマ参加など、表現活動を始めたきっかけは?
──サークルを立ち上げてどれくらいになりますか?
3年ほどになります。エッセイに切り替えたのはここ1年ほどで、最近では4月に名古屋のZINEフェスにも出店しました。
──ZINEフェスではどうでしたか?
いろんな反応がありました。中身をしっかり読んで「これ買います」と言ってくださった方がいて、本当に嬉しかったです。逆に、パラっと見てすぐに去ってしまう方ももちろんいて。でも、自分の考えに共感してくれる人と出会える可能性があるというのは、やっぱり大きな喜びですね。
──これまでに出された本はどのくらいですか?
BL系の創作本も含めて、5冊ほどになります。以前は二次創作もしていました。
──文学フリマは何回目のご参加ですか?
今回が4回目になります。いずれも東京の文学フリマに出ています。
──文学フリマの魅力はどんなところでしょう?
やっぱりたくさんの人が来てくださって、本を見てもらえるチャンスが増えることですね。前回も人が多くて、チラシを受け取っていただいたり、本を手に取っていただけたりしました。売上も今までで一番良かったと思います。
──今回の本には、他にどんな話が収録されていますか?
「今田ずんばあらず」さんという作家さんと地元でお会いしたエピソードがあります。X(旧Twitter)のタイムラインで「この道の駅にいるよ」と書かれていて、そこが地元だったのでダイレクトメッセージを送って、お会いして、本を直接買わせていただきました。

文学フリマへの意気込みをどうぞ
──今後の活動の展望について教えてください。
自分が書いて楽しいと思えるものを本にしていきたいです。エッセイだけでなく、小説などの創作も再開して、ジャンルにとらわれず表現を続けていけたらと思っています。
──星崎さんにとって「書くこと」とは?
普段、自分の考えを話す機会があまりないので、それを本という形にして読んでいただけるのが一番の目的です。自分のことや考えたことを、誰かに知ってもらえる。それが嬉しいんです。
──文学フリマ東京への意気込みをお願いします!
今回もたくさんの方が来場されると思うので、しっかり作品を見ていただけるよう頑張りたいです。自分の本をアピールできたらと思っています。

あとがき
今回、文学フリマインタビューしてるなかで無名人インタユーしてるような気になってしまた。無名人インタビューは対象に同化して内面に深く一緒に潜るような感覚を伴うものだけど、今回のインタビューはふとした瞬間、その、二人の間にある海溝、あるいは谷、その先にある深淵を見たような気がした。
この時、相手にも不可解で、私にも不可解な、「どうしてこうなんだろう」、というかなり根源的な問いが横たわっている。そこに足を踏み入れるとこれまた長い時間がかかりそうだったので、当然足を踏み入れなかったんだけれども。
ともあれこの文学フリマインタビューをきっかけに、もうすこし長い無名人インタビューを受けてくれる人が増えたらいいな、なんて思ったりなんだったり、と。
制作:栗林康弘・qbc(無名人インタビュー主催・作家)
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