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絵を描くことが時々自分の希望ではなく、何かやらないと気持ち悪いみたいなところがある漫画家の人

冬なのにあたたかいある日の朝のお話。そうそうに布団から出られた私は紅茶をさっと、雪平鍋でティーバッグを煮て作るのであった。トーストを焼く。妻が買ってきてくれた、わざわざ自分で切らないといけない食パンを。
似ている時間があるのでわざわざふだん考えてもみないようなことを考える。
食パンの食とはなんだろう。
食べるパンの食だろうか? この考え方は、念頭に食べないパンというものがないと、わざわざつける論理がなくなる。この推測の可能性、ぎりぎり薄い。
では、朝食パンはどうだろう? ありえないか? パンを食べるという文化を定着させるために、朝食に食べる用のパン、朝食パン、食パン、という短縮変化だ。ありえそうではないか? だいたい、朝用の缶コーヒーというものがあるくらいだ。何事も専門家に頼りたくもなる。
いや待て、月食パンでは? 意外性の強いものが語源の場合だってわりとあるものだ。食パンを、ふんず、とかじる。そのかじった跡、よもや月食の時の月の欠け具合に似ていやしまいか? 浪漫ちっくな語源も、パンが普及したであろう時代(いつだよ?)にはフィットするのではないのかなと。思う。
ということで、結論はわからずじまいで。
無名人インタビューゴツ!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 横山ミィ子 さんです!


現在:法律関係の仕事をずっとしてきたもんですから、なおかつ漫画も書いてるのでその立場から皆さんのサポートができないかなって思って

qbc:今何をしている人でしょうか?

横山ミィ子:今は本業としては、特許事務所で、アシスタントとして事務をしてます。主に外国への書類作成なので、日々英語を使ってやり取りっていうのが多い仕事ですね。

qbc:本業以外は何か。

横山ミィ子:漫画やイラスト描いているのが一つ。あと一応著作権関係の資格を取りまして、それを何とか発信したいなと思っていろいろ考えて。去年は、クリエイターさん向けの著作権の勉強会みたいなことをやらせていただいたり、あと大学の講義にお呼びいただいてゲストとして学生さんにお話したり、っていうこともしました。

(オリジナル絵本『コブタとミィちゃん』より)

qbc:資格ってどんな資格なんですかね。

横山ミィ子:資格の正式な名前が、知的財産管理技能士っていう国家資格がありまして、1級2級3級あるんですけども、この1級で、なおかつコンテンツ専門っていう。コンテンツですね。アートとか漫画とか小説とかっていうコンテンツ。
中身としては著作権を中心にした法律の知識とか、それをビジネスに生かすためにどういうふうなところに気をつけるか、一通りの知識があるっていう人の資格です。

qbc:取られた経緯というか、どういうきっかけですか。

横山ミィ子:やっぱり著作権の知識って難しくって、noteでもいろんな人書かれてますけども、クリエイターさんにとってすごく重要な法律なんだけども、とっつきにくいというか勉強もしづらいところがあるので。私が法律関係の仕事をずっとしてきたもんですから、なおかつ漫画も書いてるのでその立場から皆さんのサポートができないかなって思って、資格を取りました。

qbc:いつ頃取られたんすか。

横山ミィ子:ちょうど1年前になりますね。おととしの11月に面接試験を受けて、それで合格したのがちょうど今頃でしたね、去年の。

qbc:どんな実務ができるようになるんですかね。

横山ミィ子:何ができるってことが、実はなくて。例えば弁護士さん、弁理士さんだと、人に代わって行政手続きとか、相談に乗るとかできるんですけども、私の資格はこれがあるから開業できるっていうのはないですね。
どちらかというと、会社の中で何か著作権の問題が持ち上がったときに、ああした方がいい、こうした方がいいっていう相談というか提言ができるというか、それが求められてるところの資格です。

qbc:ありがとうございます。漫画やイラストの方ってどんな感じのことをされてるんですかね。

横山ミィ子:漫画は一つ、コンビニコミックに、ここ数年だと1年に1回ぐらい掲載してもらってます。
出版社としては、少年画報社っていうそちらが出してるグルメ雑誌なんですけど、『思い出食堂』っていうシリーズがあって。年間ではかなり出してるんですけど、年に1本っていう感じですね。それは私が仕事してるんでなかなか描けないっていうのがあります。本当はもっと描きたいんですけど時間がない状態です。

qbc:漫画はいつ頃から書かれてたんですか。

横山ミィ子:初めての掲載は、2013年。10年くらい前ですね。その前は同人誌とかはしてたんですけど、同人誌っていっても高校のときぐらいなので、もうずっと社会人になってからはずっと離れてたんですけども、たまたま見た雑誌で原稿募集してて。これやってみようかなって、出してみたらそれがきっかけになった、っていうところです。

qbc:『思い出食堂』はどんな漫画なんですか。

横山ミィ子:雑誌のコンセプトとしては、思い出と食、グルメ。グルメってちょっと語弊があって、つまりご馳走でなくてもいい、日常の食べ物とその思い出が結びついて、いい話というか、感動できるようなほっこりする話とか、そういうのが求められてます。

qbc:思い出食堂がコンビニコミックの冠なんですかね。

横山ミィ子:ごめんなさい?

qbc:『思い出食堂』っていうのはコミックの冠のことですかね。タイトル?

横山ミィ子:タイトル。雑誌の何て言うのかな。

qbc:横山さんの描かれている漫画のタイトルではない。

横山ミィ子:違います。違います。

『思い出食堂』シリーズより

qbc:横山さんの描かれている漫画のタイトルは。

横山ミィ子:直近ですと『蛤(はまぐり)天丼』っていうのを1本描きました。

(「思い出食堂Bランチ 純情・ナポリタン編」少年画報社、2023、139頁。)

qbc:読みきりですか。

横山ミィ子:そうですそうです。

qbc:はいはいはいはい。ジャンルだと一応エッセイ漫画なんですかね。

横山ミィ子:エッセイじゃないです。創作物になるのかな。

qbc:そうなんだ。なるほど。

横山ミィ子:エッセイありますもんね。作者がどこどこへ食べに行ったり、ああいうのじゃないですね。フィクションでちゃんと舞台設定があって、架空の登場人物がいて、っていうドラマですね。

qbc:連載ですか。読み切りですか。

横山ミィ子:読みきりですね。作家さんによっては連載になってます。

qbc:私、サイトをみさせていただいながら話したりするんですけど、ホームページにはイラストは載ってると思うんですけども、漫画のほうもこのタッチなんでしょうかね。

横山ミィ子:結構違うかな。漫画はなんでしょう・・・普通に人の話を描いているので絵本っぽくはないですし、食べ物の絵なんかも私はできるだけリアルな感じで描きたいなとは思ってますね。そうですね。漫画の絵が出てこないですね、私のサイトだと。

qbc:違うということですね。なるほど。

横山ミィ子:違いますね。

qbc:少女漫画風とか劇画タッチとかそのリアルとしてほしいどういうふうな感じになりますか。

横山ミィ子:編集さんには昔の少女漫画っぽい雰囲気がありますねって言っていただいたことがあります。私も今それを目指して、今風の絵よりは萩尾望都先生とか、竹宮恵子先生みたいな・・・

qbc:よくわかります、なるほど、はいはい。

(「蛤天丼」2ページ目より)

横山ミィ子:スタンダードというかレジェンドというか、そういう方々の絵がすごく好きで。やっぱり今でも真似したりとか憧れてますので。人物の後ろにお花飛ばしたりとか、そういうのをやったりしてますね。

qbc:好きな漫画家さんって。

横山ミィ子:好きな漫画家さん・・・いっぱいいますけど・・・

qbc:じゃあ作家さんじゃなくてタイトル、作品ベースでいうとどれですか。

横山ミィ子:えーと、そうですね。

qbc:萩尾望都先生とかだと、『11人いる!』とかあるじゃないですか。

横山ミィ子:『11年いる!』大好きですね。でも読んでるのは男性向けというか少年向け少年漫画も好きですし、『マスターキートン』だとかギャグ漫画も好きで『お父さんは心配性』っていう、古いですけども大好き。
最近だとこうの史代先生もよく読みますね。ここ10年ぐらいですかね。なんか懐かしいようなタッチがあるので、私もこんなふうに描きたいなとも思います。

qbc:こうの先生の絵はどんな絵っていうふうに表現できますかね。

横山ミィ子:そうですね。線が柔らかくって、こうの先生の絵も昔の少女画みたいな雰囲気あるかなと思います。

qbc:少女画というとどういった作家さんの作品を。

横山ミィ子:少女画だと大好きなのが中原淳一先生。中原淳一先生が一番好きかな。あと内藤ルネ先生とか。
それこそ去年ぐらいに知ったのが、高橋真琴先生っていう、目がキラキラの少女を描く方がいらっしゃって、私の母親世代が憧れたイラストの少女たち、それに今すごく惹かれますね。

(高橋先生風に書いてみたイラスト)

qbc:いつ頃からなんすか。少女画。

横山ミィ子:少女画ですか。

qbc:子どもの頃から存在知っていたというか存在は意識してました?

横山ミィ子:いや、子供の頃は存在知らなかったと思います。私の子供の頃の小学校時代ぐらいだと、ジャンプ全盛期の頃で。

qbc:そうですよねはいはい。

横山ミィ子:そうなんです。小学校の頃って『聖闘士星矢』に夢中だったり、私『北斗の拳』には行かなかったんですけど、やっぱり情報が入ってくるっていうとジャンプの話でしたし、『シティーハンター』も大好きだったし。
あとはテレビアニメもその頃はよく見ていて、『ハイスクール奇面組』、『幽☆遊☆白書』、『スラムダンク』。

qbc:完全なジャンプなんですけど。少女漫画、『セーラームーン』とかそういうのはいかなかったですか。

横山ミィ子:いかなかったですね。私の場合。なんだろ男性キャラが好きだったのかな、その頃。

qbc:『お父さんは心配性』ですもんね。だってね。そうすると今のタッチが少女漫画ふうになってるのなんでなんですかね。

横山ミィ子:どうだろう。ちょっと考えたことなかった。

qbc:高校の時の同人誌って何描かれていたんですか?

横山ミィ子:高校のときは『幽☆遊☆白書』とか。

qbc:あとはもうなるほどジャンプですね、完全に。

横山ミィ子:ジャンプですね。あとアーケードゲームの格闘ゲームが人気だったので『ストリートファイターⅡ』とか。

qbc:あれですよね、草薙。

横山ミィ子:そうそうそうそう。『キングオブファイターズ』。

qbc:KOFですね。

横山ミィ子:あと『サムライスピリッツ』とか。

qbc:SNK。はい、はい。

横山ミィ子:そうそうそう。高校ぐらいまでそっちばっかりでしたが、受験を機に同人誌はもうやめちゃったんですよね。その次描くっていうと本当社会人になってからなんですけど。
元々女の子描くのは好きだったかな。男性キャラはかっこいいなって思うんですけど、自分で描くとしたらやっぱり女の子描いてる方が楽しかったなっていうのは、あったかと思います。

qbc:なるほど。ちなみに、今のお仕事っていうとどういう経緯で。

横山ミィ子:私、学生の頃全然法律学んでなくて私の大学の卒業生が、勤めてたところから求人が来ていたと。ここ面白そうって思って、英語がずっと好きだったので英語ができる仕事っていうきっかけでしたね。

qbc::ごめんなさい。今の漫画の方の『思い出食堂』のほうですね。どういう経緯ですか。

横山ミィ子:『思い出食堂』の原稿募集を見てです。『思い出食堂』自体もまだできてそれほど年月が経ってない状況だったんですよね。

qbc:同人作家さんもプロを目指さない方も多いと思うんですけど、言い方あれですけど、なぜ急に?

横山ミィ子:いや、この雑誌に描いてみたいっていうそれだけだったかな。だから他の雑誌に投稿したのは一つあったんですけど・・・でも、なんていうのかな。ものにならなきゃならないでいいかぐらいの気持ちで、これで私は作家になりたいとかって思ってやったわけではなかったですね。ただこれを描いてみたいなっていうのでしたね
だから、今でも時間ないんですけど、自分の仕事をやめるっていうのは全然考えてないですね。

qbc:なるほど。ちなみに他に趣味ってお持ちですか。

横山ミィ子:他の趣味は、なんだろうお酒かな。

qbc:何飲まれるんですか。

横山ミィ子:何でも飲みます。ビール、日本酒、ワインも好きだし、ウイスキー好きだし。

qbc:どこで飲むのが好きなんですか。

横山ミィ子:今はもっぱら家ですね。

qbc:おつまみは。

横山ミィ子:おつまみはね、あんまりなくてもよくって。例えばビールだと揚げ物が合うとかって言うんですけど、さっぱりしたものの方が好きだったりして。美味しいお酒ならなくてもいいぐらい。

qbc:ウイスキーの飲み方は。

横山ミィ子:ウイスキー、美味しいのだったらストレートも好きです。バーボンだったらソーダ割りですね、氷なしで。冷たいものがちょっと苦手で、氷が入ってると冷えすぎるのであんまり好きじゃない。アイスクリームもそんなに食べられないです。

qbc:酔っ払いエピソードを教えてもらってもいいですか。

横山ミィ子:なんだろう、この頃はお酒の失敗が減って、ちょっとというかかなりほっとしてるんですけど・・・昔は人に変なメール送っちゃったりするんですよね。で、覚えてないっていう。

qbc:意味があるメールですか。それとも。

横山ミィ子:自分で読んでも全然意味がわからないメールだったりして、しかもそれを送った人が、特に仲がいいわけでもない人だったりとか、したことがあります。

qbc:なんか「あばばばば」とかですか。それとも何か文意はあるんですか。

横山ミィ子:文意はあったかな。読めるのは読めます。でも何かお説教みたいな感じになってるんですよね。だから何か昨日のメールどうしたのって聞かれて、ん?って思って読み直したら、自分でも意味がわからないし、怒っているような態度が非常に失礼で、もう謝るしかないっていうようなことがありました。

qbc:よく性格は周りの人からどんな人からどんな性格だよねって言われたりします。

横山ミィ子:どちらかというとおっとりしてると言われる。そんな感じかな。
音楽だとハードロックとか好きなんですけど、それ言うとちょっとびっくりされるような。

qbc:ハードロックバンドどのあたり聞くんですか。

横山ミィ子:メタリカとかブラックサバス。

(長澤唯史先生著『70年代ロックとアメリカの風景: 音楽で闘うということ』「【コラム】 倒錯という戦略 ブラック・サバスとH・P・ラヴクラフト」に使用したイラスト)

qbc:完全にルーツってか完成に大好きですね。なるほど。
自分ではどんな性格だと思います。

横山ミィ子:自分ではなんだろう。この頃思うのは根気はあるのかなと。
何か脊髄反射をする前に、押し留めるようになれたかな。落ち着いてはきたかな。落ち着いた性格にはなれてきたかなと思ってます。

qbc:距離の近い人たち、家族、恋人、友人、親友、そういう距離の近いプライベートが見えてる人たちから何か特に言われたりすることあります。

横山ミィ子:学生のときにちょっと抜けてるよねって言われたことはあります。ちょっと抜けてるけど、人の気持ちを大事にできる人だからそんなの十分カバーできるよって言われたことがあって、それは嬉しかったですね。
人の気持ちを無視してはいけないというか、自分だけでつっぱしらないようにっていうのは、心がけていますね。

過去:仲良くなるのにすごく時間がかかったりとか理解するのに人より時間がかかるんですね。でも一旦そうやって理解してしまったり仲良くなったりすると、すごく長く続けられるかなって思ってます。

qbc:子供の頃はどんな子供でした。

横山ミィ子:子供らしくないっていう表現は、あんまり好きじゃないんですけど、気持ち悪い子供だったんじゃないかなと思うんですよね。何考えてるかわかんないというか、今の気持ちとあんまり変わらないようなところがあって。大人だからそういうことを考えても理解してもらえるかもしれないけど、そんな大人みたいな考え方とか言葉遣いとかしてると
ちょっと違和感のある子供だったんじゃないかなという気はしてますね。

qbc:どんな発言をした、どんな行動を取ったとかっていうのありますか。

横山ミィ子:何かあったかな。ちょっとすぐ出てこないんですけどね。

qbc:小中高は、その本当ちっちゃい頃、幼稚園とか小さい頃の遊びって覚えてらっしゃいます。

横山ミィ子:やっぱり絵を描いてたみたいなんですよね。私覚えてないんですけど、母親がすごいちっちゃい頃のスケッチブックとか、私が絵を描いた紙を大事にしまっておいたみたいで、それが発掘されるとギョッとしたりするんですけども。
でも、こうやって描いてたんだなというのは、自分にとっても発見というかそういうのありますね。

qbc:うまかったですか。そのときの絵はうまかったです?

横山ミィ子:全然うまくないですよ。

qbc:どんな絵だった。いわゆる子供絵ですか。

横山ミィ子:何か状況を描いてるような感じでした。人がいて太陽があってみたいなものではなくて、こういう人とこういう人がいて何をしているところっていうようなものだから、ある意味漫画ですよね。コマはないけど、状況を描写しているっていう。漫画を見て、自分も描こうって思ったんでしょうね。それはなんかずっと続いてる気はします。

qbc:小中高はどんな感じだったんですか。

横山ミィ子:小中高は、本を読むのが好きだったし同人誌もやって。そうだ。中高でずっと演劇部にいました。中学校のときに、中高一貫の私立の学校だったんですけど、姉がいて姉が先に高校に入って演劇部に入ったんですね、なぜか。私は当時「お姉ちゃんの真似をする妹」だったので、姉が入ってるんだったら私もっていうようなノリで入ったんですけど、結局それから5年ぐらいやっていて。
演劇部って厳しかったし、つまらない思いをすることもあったんですけど、なんで続けてたのかよくわからない。続けていたこと自体も振り返ると自信にはなりましたし、覚えたこととかも学んだこともやっぱり多かったなとは思いますね。

qbc:どんなことを学ばれました。

横山ミィ子:演劇の面白さはありますし、後になって捉えたことではあるんですけど、高校の演劇にもうちょっといいものを、ちゃんと大人が教えてあげた方が良かったんじゃないかとか。顧問の先生も忙しいので、なかなか頻繁には出てこられないし、サービス残業みたいな感じでそんな頼れないんですけど、自分たちだけでやってるとやっぱり偏っちゃったりとか。
社会に出ると演劇ってすごく昔からある文化で、立派な作家が作品をたくさん書いてるし、そういうのをもうちょっと見ておけば、子供たちってちゃんと吸収するんですよね。でも知らない状態だった。少なくとも私が属していた演劇部はそうだったんですけど。
だからもうちょっと手ほどきしてあげるような仕組みって言いますか、そういうのが高校演劇にもあるといいんじゃないかなと。子供たちだけでやるとどうしても限界が出てくると私は思います。

qbc:ちなみに漫画の方で初めて読んだ漫画って何だったんですか。

横山ミィ子:初めて読んだ漫画。初めて読んだ漫画。そうですね。『ちびまる子ちゃん』・・・違う違う。まるちゃんもそうだけど、『うる星やつら』かも。姉がそれこそ姉のまねばっかりしてたんで、ラムちゃんの絵を描いてて真似して描いたりしてとか。

qbc:『うる星やつら』読んだのは何歳ですか。連載はされてたんだと思いますが、何歳ぐらいかって覚えています。

横山ミィ子:そっか。それだと読むっていうとちょっと違うかも。

qbc:漫画だって意識したときとかでも大丈夫ですよ。あっそっか。アニメか漫画かっていうのがあるか。

横山ミィ子:幼稚園ぐらいですかね。そうすると5歳くらいかな。

qbc:連載78年です。サンデー上が。

横山ミィ子:78年ですか。78年まで?

qbc:78年39号から連載開始。これでも読み切りだったんじゃなかったけ最初。月刊の読切だったんですかね。漫画はさすがにこの頃読まないかな。

横山ミィ子:そうですね。読めなかったですね。
だからせいぜいアニメ見てキャラクター真似して描いて。でもまるちゃんじゃないや、まるちゃんもうちょっと後かな。そうすると、何だろうかな。ちょっと覚えがない。

qbc:ちなみに少年漫画は身の回りに多くあったのはなぜですかね。

横山ミィ子:そうですよね。

qbc:『うる星やつら』も一応男性じゃないすか。

横山ミィ子:それもやっぱりTVアニメだったかもしれないと思います。漫画読んでたっていうよりは、たぶん連載と同時期にやってるTVアニメって結構多かった。
だから『ドラゴンボール』もそうですし、アラレちゃんも連載はあるけどテレビアニメもあったし、たぶんそっちの方を観ていて、漫画も見た気になってたかもしれない。

qbc:話切り替わりますが、ご家族からはどんなふうに育てられましたかね。どんなふうに育ててもらったっていう記憶あります。

横山ミィ子:なるべく品のいい方に育てたかったのは、よくわかって。特に父親がですね。私三重なので、普段関西弁なんですけども、父が関西弁を好きじゃなくって。ずっと地元ではあるんですけど、子供たちにも訛らせないようにしたかった。でも結局周囲が周囲ですから訛ってはしまうんですけど。
ただ、私も少なくとも乱暴な言葉遣いは、なるべくしないように、という気持ちは身についたかな。

(3歳くらいの横山。左のネコは横山家のミーコ)

qbc:きょうだいはお姉さん一人?

横山ミィ子:姉と妹がいます。

qbc:お姉さん何歳上なんですか。

横山ミィ子:姉は四つ上ですね。妹が三つ下。四つ上だと、子供のときって結構離れてるんですよね。

qbc:1年生のとき4年生ですもんね。

横山ミィ子:私が1年生の小学校5年生でしょうか?かなり上でしたね。もう今は全然そんなことないですけどね。

qbc:高校の後は進路進学はどういうふうにされたんですか。

横山ミィ子:地元の大学に行きまして、その同じ大学の大学院に進んで、それから就職です。

qbc:大学院では何を勉強されたんですか。

横山ミィ子:大学院で、今でも学会に入ってるんですけども、ジョージ・オーウェルっていう作家の研究を。研究というほどの研究でもなかったですけど、修士課程はその研究をしてました。

qbc:横山さんはお嬢様ですか。お嬢様育ちですか。

横山ミィ子:いやそんな本人はそんなつもりではないんです。

qbc:そういうわけではない。なるほど。

横山ミィ子:ただ相当恵まれた家庭だなっていうのはすごく思います。そういう自覚はしておいた方が、いいんじゃないかなっていうか。
全然お金持ちじゃないよっていう気持ちだと、「いやいやうちは大学にも行けなかった」っていう人が、たくさんいらっしゃるはずなので、すごく自分は恵まれてて本当に不自由ない生活をさせてもらったっていう感謝ですよね。

qbc:恵まれていた理由って何かあるんですか。

横山ミィ子:両親が共働きで、両親の仕事も途中で傾いたりとかっていうことはなかったですし。母は公務員なので、定年前は市民センターの館長をやってたし、収入は2人でかなりあったと思います。
だから、例えば塾行きたいとか留学したいとかっていうのを「お金ないから駄目」ってことは全然なくて、ちゃんと希望通りにさせてもらえました。

qbc:中学から私立ですもんね。

横山ミィ子:そうそう。そうなんです。姉妹全員私立なんで。

qbc:妹さんも同じ高校。なるほどはいはいはい。三重。なるほどね。

横山ミィ子:いや、妹は中学校は公立で、高校から。

qbc:なるほど。
ちょっと時間的に駆け足になっちゃうんすけど、20代30代40代今になってまでどんな感じでしたか。すごい駆け足なんすが。

横山ミィ子:40代楽しいですね。今が一番楽しい。ただ体力がやっぱり衰えてくるのを40すぎてからわかりました。

qbc:ちなみに20、30はどうだったんですかね。お仕事は同じってことですよね。

横山ミィ子:そうですね、20代30代も、ずっと法律、特許とかの仕事はしてたんですけども。

qbc:分野は一緒だけど場所は違う。

横山ミィ子:そうですね。前職がパチンコメーカーだったんですけどね。そこに12年いて、そこも楽しかったけど、辛さもあったから。今の職場はすごく恵まれてて、風通しもいいですね。働きやすいところで拾ってもらったなって思ってます。

qbc:その頃に何に一番頑張ったというか、時間を使っていたこととかあるんですかね。

横山ミィ子:転職前ですと、何本か漫画描いてました。ちょっと質問の趣旨と違うかな?でもここ10年ぐらいは、「創作頑張ろう」ってやってきて、いろんなイベントに出展したりもして、だんだん絵がうまくなったなっていうのが自分でわかったり。だからって仕事適当に済まそうって考えたことは全然なくて、両方一生懸命やってきました。
これができたのも、家族が元気だからで、今、誰の世話もしていない状態なんです。親も元気だし、今子供もいなくって、自分が何とかしないといけないっていう人がいない。だから自分のことばっかり考えていられて、この時間大事にしないとなと思ってますね。

qbc:お子さんは独立されたということですか。

横山ミィ子:いや、元々いないです。

qbc:なるほど。なんかだんだん楽しくなっていったんですかね、どういう。

横山ミィ子:そうですね。人間関係でもそうなんですけど、仲良くなるのにすごく時間がかかったりとか、理解するのに人より時間がかかるんですね。でも一旦そうやって理解してしまったり仲良くなったりすると、すごく長く続けられるかなって思ってます。

未来:絵を描くことが時々自分の希望ではなく、何かやらないと気持ち悪いみたいなところがあって、他の方も同じかわかんないんですけど、吐き出さないといられないみたいな。だから何かしら別の手段は探してたか持ってたんじゃないかなと思います。絵以外のね。文章かもしれないです。

qbc:なるほど。未来についてちょっと聞いていきたいんですが、5年10年30年最後死ぬっていうところまで、見据えていただいて、今未来はどういう感じで思い描いてらっしゃいますか。

横山ミィ子:まだまだやりたいこといっぱいあるんですよね。

qbc:はいはい。

横山ミィ子:今仕事ではしてないんですけど、翻訳続けていきたいです。それは年取ってからでもできることなんで、これから50、60ってなったときに翻訳を手がけていたい。もちろん絵もそうですね。
仕事がどうなるかなっていうのが、今の職場に定年までいる自分は、ちょっと想像できなくて。何かしら独立していたいな。なるべく自宅で両親の世話して仕事している、ってのが理想ですね、自分の。高齢者の福祉施設も当然お世話になりたいと思ってますけどね。
福祉施設の映画とか漫画とかこの頃見て、何か人って一緒だなって。海外で作った作品見ても結局最後って一緒だし、私は子供いないですけど、自分で考えとかないといけない。
だから社会のお世話になるつもりでいますし、そういう社会にしないといけない。両親についても、私だけが世話するんじゃなくて、ちゃんと社会全体でみんなで面倒をみる。みんなで生きるっていうかね。

qbc:翻訳って何されてるんすか。趣味というか何をされてるんですかね。どんな作品をしたいというか。

横山ミィ子:今、著作権関係でアメリカの人が書いた本があって、読んでてすごく面白いんですよね。面白いし、アメリカの話ではあるけども、きっと日本の人にもすぐ参考になるはずだっていう本で、それを今フォーカスしてる状況です。

qbc:著作権関係の何かエッセイみたいなもんってことですか。

横山ミィ子:エッセイではないんですけども、著作権についての解説ではあるんですが、伝え方にすごくユーモアがあって、わかりやすい例えをしていて読みやすいんですね。ただ英語だから、日本の方にはハードルが高いはずで。それを何とかその提供できないかなっていうふうなことを思ってます。

qbc:漫画については今後こういうふうになっていくといいなみたいなイメージありますか。

横山ミィ子:自分の仕事としてですかね。

qbc:趣味としてもいいし。

横山ミィ子:漫画はなるべく緩く付き合いたい。やっぱり過酷な仕事です。専業の先生たち、本当に偉いと思います。すごいなって思って。だから何か皆さんのバックアップもできればいいなと思うんですけどね。

qbc:もしもの未来の質問っていうのをしていて。

横山ミィ子:はい。

qbc:絵を描くっていうことが自分から無かったらどんな人生になってたと思いますか。

横山ミィ子:なんでしょうね。絵を描くことが時々自分の希望ではなく、何かやらないと気持ち悪いみたいなところがあって、他の方も同じかわかんないんですけど、吐き出さないといられないみたいな。だから何かしら別の手段は探してたか持ってたんじゃないかなと思います。絵以外のね。文章かもしれないです。

qbc:もしも翻訳とかそういう英語に興味がなかったらどうなったんでしょう。

横山ミィ子:なんだろう。読めるものっていうか、理解できるものが限られてたんじゃないかなと思います。言語ってどれでもそうですけど、自分の思考の幅を広げてくれるものなので、もうちょっと趣味が狭まってたんじゃないかなと思いますね。

qbc:何か具体的に、これができてなかっただろうなみたいなのありますか。

横山ミィ子:今の仕事は完全にできてなかったと思います。英語ができるからっていうので入った仕事なんで、本当にジャンルが違う仕事をしてたと思います。だから法律も知らなかった。

qbc:ありがとうございます。最後の質問ですね。最後に言い残した言葉っていうので、読者向けのメッセージでもいいし、インタビュー振り返って感想でもいいし本当遺言みたいに書いてもいいんですけど、最後に言い残したことがあれば、お伺いしております。

横山ミィ子:このインタビューを受けた方で何か自分の頭がすっきり整理できた。それはアンケートの回答でしたかね。そういう方が多かったっていう話で。

qbc:アンケートでも直接言われもしました。

横山ミィ子:でも本当にそうです。これをしてなかったらっていうのは考えたことなかったです。だから一つ考え方のポイントを別の視点をいただいたように思いますし、感謝してます。ありがとうございます。

qbc:こちらこそありがとうございます。

(ありがとうございました)

あとがき

食パンの本当の語源、調べました? こういうときに実は自分でわざわざ調べるのは、100人に1人ですね。1%です。
こう言われると調べる人が、すこし増えて、5%くらい。
全体の8-9割は言われてもびくともしないものです。
私ですか? 私はまえがき書いたあとで、どうだろう? 調べたかな。記憶がない。
失われた記憶を求めて。

【インタビュー・編集・あとがき:qbc】

【編集:さりあ】

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