生理に関する活動をしている人
むかしむかし、ある村に、月恵(つきえ)という若い女性が住んでいました。月恵は「月のめぐり」と呼ばれる、女性の身体の自然な変化について、村中に正しい知識を広める活動をしていました。
村では、月のめぐりについて、
古くから伝わる誤った言い伝えや、
口にすることを避ける風習や、
必要な物資さえ手に入れにくい状況がありました。
月恵はある日、村の広場で声を上げました。
「月のめぐりは、命を育む大切な証。恥じることでも、隠すことでもないのです」
最初、村人たちは戸惑いました。
そんな話を公の場でするなんて、と。
しかし月恵は優しく、でも確固とした声で語り続けました。
「正しい知識があれば、多くの不安や痛みから解放されるのです」
月恵は活動を広げていきました。
女性たちが集まる場所を作り、
必要な布や物資を届け、
若い娘たちに正しい知識を教え、
男性たちにも理解を促しました。
後に月恵はこう語りました。
「月のめぐりを大切にすることは、女性の尊厳を大切にすること。そして、すべての命を尊ぶことにつながるのです」
そして「月の知恵は、みなの宝」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2025年3月10日12時52分に書く無名人インタビュー1029回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは 町田奈菜子 さんです!
年齢:~10代
性別:女性
職業:学生
https://www.instagram.com/periodsmatter_/
https://www.instagram.com/nana_ko._/
現在:もっと生理がいろんな人の人にとって、日常の一部になるように、いろんな活動をしていきたいって思いが強くなったりしました
むん:
今は何をしている人でしょうか?
町田奈菜子:
現在は、生理を身近に感じてもらうための活動を行っています。以前は「生理を身近に」という有志団体の代表を務めていましたが、現在は新たにNGO団体「ピリハブ」を立ち上げて活動を続けています。
「生理を身近に」の方ではバトンタッチをしてしまったんですが、引き続き啓発活動を行っていく予定です。
むん:
うん。はい、ありがとうございます。
むん:
この活動自体はどういったきっかけで、始められたんですか。
町田奈菜子:
この活動を始めたきっかけは、私が一つの疑問を感じたことがきっかけで始まったんです。トイレットペーパーは無料なのに生理用品は無料じゃないっていうのは何でだろうっていう、一つの疑問からです。
用を足すのと、生理どちらも同じ生理現象のはずなのに、どこで区別されているんだろうっていうことを疑問に感じて、そこで女性は好きで生理になっているわけじゃないなって思ったんです。
でも、いろんな身体的経済的負担があって、例えば通院代だったりとか、お薬代だったりとか、そういうのは全部女性個人の責任として、片付けられてしまっているなっていうふうに感じたので、これがもし生理がみんなの日常の一部になったら、社会はどれほど良くなるんだろうなっていう思いから設立に至りました。
むん:
それは具体的にいつ頃から始められたんですか。
町田奈菜子:
高2の中頃かな。それぐらいのときに、始めました。
むん:
2年ぐらいですかね。
町田奈菜子:
そうですね。もうすぐで2年になります。
むん:
ありがとうございます。活動は、具体的にどんなことされてるのか教えていただいてもいいですか。
町田奈菜子:
普段は浜松開誠館っていう浜松市にある高校を起点に啓発活動を行っています。
主に、SNSを通じて啓発活動というか、生理ってやっぱ話しづらい中でどれだけポジティブに捉えてもらえるかって工夫がこの活動においては重要だと思うんです。
ときには、校外にも出向いて、大学の学園祭とかで、浜松市の男女共同参画センターの方とコラボでブースを設置させていただいたり、意見交流会を企画したり、勉強会にも参加したりもしてます。やっぱり伝える側が1番分かってないといけないので。常に新しい情報とかニュースとかには触れるようにもしてます。
むん:
学園祭でのブースでは、どんなものを出されてるんですかね。
町田奈菜子:
私達で作成した動画だったりとか、インタビュー動画ですね。あとは作ったポスターを展示したりとか、あとは布ナプキンの体験作りが1番の目玉ですね。
むん:
ありがとうございます。活動されて2年ほど経ってるっておっしゃってたと思うんですけど、2年やってみて、自身の心情の変化でもいいですし、周りで変わったこととかあったりされますか。
町田奈菜子:
そうですね。変わったことといえば、やっぱり大学生になるので、この活動を始めたことをきっかけに、生理のことを追求していきたいっていう思いが強くなりました。
学部は次全然違う学部に入るんですけれども、大学の教授の方から、ぜひこの活動を続けてほしいっていうふうに声をかけていただいたりとか、上京組なので、新しい環境でもっといろんな視点をもらいながら、いろんな意見をもらいながら、どんどん活動の幅を広げていきたいです。社会に大きな変革をっていうとすごい大げさですけど、誰かの考えに新しい視点を共有できたらなっていうふうには思っていて。
むん:
うん。ありがとうございます。ちなみにちょっとまた話が変わるんですけど、奈菜子さんに趣味はありますか。
町田奈菜子:
最近はnoteを書いたり、読むのにハマっています。私たちもいろんな体験談とか、考え方を共有するような記事を書いたりしていますし。また私自身も自分の思いを誰かに伝えたりとか、つづったりすることが好きなんです。
むん:
うん。例えば、どんなこと書かれてるんですか。
町田奈菜子:
まだ始めて全然浅いんですけど、フェミニズムに関する記事を出したりとか、あとは体験談。例えば、初めての生理をどう親に伝えたかとか、有経女性ならではのエピソードなんかを記事にしてます。
むん:
読んでる記事で言うとどんな感じですか。
町田奈菜子:
それこそ無名人インタビューさんの記事もたくさん読ませていただいたんですけど。
自己啓発系のものを読んだりとかしてて、人の頭の中って何が起こってるかわからないので、それを表現されたものを、読んで理解ができるってすごい面白いなって感じたので、そういうのを読んでます。
むん:
最近読んで印象に残った記事とかあります。
町田奈菜子:
たくさん読みすぎて、あんまぱって出てくるものはないんですけど、お礼の大切さとか、そういうのはすごい…お礼って確かにありがとうの一言で終わるんですけど、意外とあるのとないので、人との関係や空気感が大きく変わると思うんです。気持ちが変わったりとかも本当に些細なことなんですけど、たった一言でも相手の心を温かくしたりとか、実際私もお礼でその日1日がハッピーになった経験とかもあるので、そこで改めてお礼って大切なんだなって。
日常の一部の中で、普段気づかないようなことをあんまり気に留めないようなことを記事にしてる方は読んでて、改めて考えが変わるっていうか、そういうのが面白いなと思ってて。
お礼の大切さの記事が一番最近だと記憶に残ってるかなと。
むん:
奈菜子さんの周りの方から、どんな性格って言われることが多いですか。
町田奈菜子
一番言われるのは、行動力があるっていうふうに言われてて。
思ったこととか、感じたこと、それこそこの生理の活動も、疑問が浮かんでからすぐに行動しようっていうふうになって、設立に至ったので。
本当に行動するのが早い、飛び込むのが早いっていうふうには、周りからたくさん言われてます。
むん:
うん。
町田奈菜子:
でもそれって長所でもあり短所でもあって、紙一重というか。行動に移すのは早い分、始めてから追々深く考えるようになったりとか、思いが自分の中で固まってきたりとか。
っていうのが、行動の後についてくるタイプなので、ある意味短所かなと。
むん:
ご自身で、自分自身の性格についてどう思います?
町田奈菜子:
私は人があんまりしないことをするのが好きで、ちょっと語弊があるかもしれないんですけど、人と違うことをするのが好きなのかな。
むん:
うん。
町田奈菜子:
珍しいからっていう理由で始めたわけではないんですけど。活動自体してる方はいても、生理っていうのに着目する人はやっぱり他に比べて少ないと思うし。
人が普段避けがちなことを考えたりとか、そこに対してアプローチをするのが好きで。「チャンスはいつも人々が不満をいうところにある」っていうジャック・マーの言葉が好きなんですけど、そこにこそ変革のチャンスがあると思うんです。とにかく人に驚かれたい。承認欲求が強いかもしれないんですけど、そういうことしてるんだねっていう言葉をもらいたくて、昔から人と違うことをするのが好きです。
むん:
生理の活動以外で、人と違うことしたなみたいなことってありますか。
町田奈菜子:
去年から、それも2年ぐらいだったと思うんですけど起業をしまして。私自身、海外で育ってきたので、英語が得意で、それが自分の強みだと思ってるので、英会話の授業を始めたりとか。
やっぱりそれも高校生で起業する人って、だんだん増えてきてはいるものの、まだ珍しいので、人と違うことしたなっていうふうには思ってます。
むん:
高校生起業しようと思ったきっかけはなんなんですか。
町田奈菜子:
やっぱり自分の強みを生かしたいなって思ったのと、起業家ってかっこいいなっていうのが自分の中であって、いつか自分も経営をしたいなって幼い頃から夢見てたので。
むん:
うん。英会話は具体的にどんなことされてるんですか。
町田奈菜子:
今年は受験があったので、少し休業してたんですけど。基本的にはオンラインでやっていて、SNSで募集をかけてマンツーマンで行っています。教科書の中の英語って使うものもあれば全然使わないものとか、文法的には正しいけど、ちょっと不自然な点がいろいろあったりするんですね。
むん:
はい。
町田奈菜子:
同じように学ぶなら、もっと実際に海外に出たときに、たくさん使って、活きた英語を使う方が楽しいなって思って。その方が会話も弾みますし。
むん:
ありがとうございます。SNSの活用がいろいろメインでされてるんですかね。
町田奈菜子:
そうですね。
むん:
起業っていうことを知ったきっかけは、なんですか?
町田奈菜子:
ニュースとかで、学生起業家とか高校生起業家っていうのが、出るようになってきて。意味は知ってても、意識して捉えるっていうか、起業か〜ってなるような言葉ではなかったんですけど。
一時期MBTIが流行ったとき私がESTPで起業家だったんですね。
そっから、「起業家」っていうのが自分の中でだんだんと出来上がってきて。
それから意識するようになったと思います。
むん:
うん。ちなみに両親からはなんて言われてますか。性格でも今までの活動についてでも。
町田奈菜子:
特に改まって、言われたことはないんですけど。
むん:
うん。
町田奈菜子:
この活動をしていく中で、いろんな人から「考えが変わりました」とか、「次は娘と一緒にまたお話聞きたいです」っていう言葉をいただけるようになって、それがすごく嬉しくて親に伝えると、「すごいね」って。いい意味で人の考えを変えるって大きなことだし、普通の高校生じゃあんまり言われない言葉ばかりなので、すごいねっていう言葉をかけてもらうことは結構あって。
実際、私の父も閉鎖的な考えっていうとあれですけど。生理のこととかあんまり話さないタイプだったんですけど、私がこの活動をすると、イベントにも家族で来てくれたりして。生理に関する映画を見たりとか、ニュースを率先して読んで、この記事読んだ?って送ってくれたりとかするようになったんです。そういう意味で一番身近な人の考えを変えたっていうのが大きくて。親とかもまた、改めてもっと深く考えるようになったよとか、そういう言葉をかけてもらえるので嬉しいなって思います。
過去:アジア人差別とかいじめられたこともあったんですけど、それが逆に幼いながらも、自分を大人にしてくれた感じがして。
むん:
なるほど、ありがとうございます。
では、続いて過去の質問に移らせていただきますね。
町田奈菜子:
ええ。
むん:
覚えている範囲で一番小さかったときの記憶ってどんなことを思い出しますか。
町田奈菜子:
幼稚園のときに、私は正しいと思ってしたことが、幼稚園の先生から違うって怒られた記憶があって。
むん:
うん。
町田奈菜子:
幼稚園で預かり保育っていう親が仕事をしてる間、夕方まで預かってくれる制度があって。そこにいたときに、神経衰弱をしようみたいな話になったんです。グループ分けをしているときに先生が男子チームと女子チームでわかれてっていう指示が出て、そこで分かれたんですけど、途中から遅れて入ってきた子がいて、「何してるの?」って私に聞いてきたときに、「 神経衰弱をしてて、男子・女子チームに分かれてるよ」っていうふうに伝えたときに、一応出した男女で別れてはいたんですけど、私は、好きなチームに入ればいいと思っていたので、「どっちのチームに入る?」って声をかけたんですね。その子は女の子だったんですけど、「私は男子チームに入りたい。」と言ったので、男子チームに入っていきました。
そしたら先生が、それに気づいて、誰がこの子を男子チームに入れたのって怒ってきたんですね。
説明したのは私だったんで、「私です」って言ったら、女子は女子チームだよって、そういうこと言っちゃ駄目だよってすごい怒られたんです。
むん:
はい。
町田奈菜子:
女子男子の区別がどうこうじゃなくて、やっぱり選択をすることとか、性別関係なく、どっちのチームに入ってもいいと私は思っていたので。思っていたし、思ってるので。
それは、一番記憶に残っているし、未だに納得がいってないっていうか、それが覚えてる一番古い記憶です。
むん:
なんかそのとき喜怒哀楽で表せるならどんな感じでした?
町田奈菜子:
幼かったので、怒りもあったし、悲しみも強かったかな。
自分が正しいと思ってても、大人から言われることって、そっちの方が正しいかって信じてしまうので。、何で怒られてるのかわからないっていう怒りと、自分が間違ったこと、悪いことをしたんだっていう悲しみが強かったかなという感じ。
むん:
ありがとうございます。ちなみに幼稚園のときどんな子だったと思います?
町田奈菜子:
幼稚園のときは、元気だったと思います。習い事とかもあれやりたいこれやりたいって言って、週6日は習い事がずっと入っていましたし、友達同士でも何か率先してこれをやろうっていう子だったので。
でも、自分で言うのもなんですけど、かなり大人っぽい子だったと思うんですね。
っていうのも友達と遊ぶのも好きだったんですけどそれより、ママ友同士の話を横でずっと聞いてる方が好きで。何言ってるのかわかんなかったけど、賢そうに見えてたんですね。
自分もこう喋りたいなって思って本を読んだり、知った言葉を意味もわからないけど、どんどん使ってる感じの子で、周りからどう思われてたかわかんないんですけど、アクティブですごく大人が好きの子供でした。
むん:
習い事は、どんなことしてたんですか。
町田奈菜子:
覚えてるのは水泳と塾、ピアノと器械体操とあと、クラリネット、吹奏楽…。それが今出てくるんなものなんですけど。
むん:
これは全部自分からやりたいって言って始められたものなんですか。
町田奈菜子:
塾以外、全部自分から。
むん:
なるほど。どれが楽しかったとか、何か記憶に残ってる習い事とかあったりします?
町田奈菜子:
ピアノもすごく楽しかったです。友達がしてて、「今日ピアノのレッスンがあるから」って言ってるそのセリフがかっこよくて、始めたんです。それがちょうど幼稚園ぐらいのときで、終わったら、出来たよシールみたいのがもらえるんですね。それを集めるとすごい達成感を感じられて。それが一番やりたいって思ってた習い事だったし、一番楽しかった習い事でもあります。
むん:
小学生に入って、幼稚園からの性格がそのままだったのか変わったこととかあったりしました?
町田奈菜子:
幼稚園は変わって、すごく静かな子になりました。
勉強が嫌いで、授業がわからなくて。
むん:
うん。ええ。
町田奈菜子:
小学生だとみんなやっぱ団体になって動くみたいなのが、だんだん出来上がってき。誰かと何かをするっていうのが嫌いなわけではなかったんですけど、共感をすることがすごく嫌だったんです。思ってもないことをそうだねって言ったりとか、協調性があんまりなくって、だから基本的に1人でいる子で。
勉強も宿題とかはやるんですけど復習みたいのはせず、テストもあんまり良かった記憶もなく…。そこから小学校2年生のときに、アメリカの学校に入れられて、英語もわからない。
やっぱりアジア人差別とかいじめられたこともあったんですけど、それが逆に幼いながらも、自分を大人にしてくれた感じがして、やっぱり人と違うって最初はわかってもらえないんだなっていうのをすごい小学生のときに感じてから、その人のことをどう思うかより先に、まずその人を知ろうっていう考えが自分の中で生まれたんです。それから周りとある程度話すようになって、小学生の頃が一番自分の中で成長したなって思ってます。
環境が変わると、人も変わるっていう言葉が納得いくんですけど、そんな感じで…、難しい。差別は駄目だとか、イジメは駄目だっていう当たり前の考えだけじゃなくてじゃあなんでそれが駄目なんだろうとかそういうふうにまず考えるように小学生のときになって、よく周りからは、何考えてるかわからないっていうふうに言われて静かで、でも、人と交流するのは好きで、ちょっと謎だったかな。そんな感じの小学生時代でした。
むん:
アメリカのどちらの地域に行かれてたんですか。
町田奈菜子:
ジョージア州に住んでました。
むん:
それはどういう理由ですか。
町田奈菜子:
父の仕事の都合で、一緒についていったっていう感じで。
むん:
ご家族全員でですか?
町田奈菜子:
そうです。
むん:
ありがとうございます。どれくらいの期間いたんですかね。
町田奈菜子:
8年ぐらいいたかな。中学3年の10月ぐらいに帰ってきて。
むん:
そうなんですね。静かだったっておっしゃってましたけどなんかアメリカに行って、性格的な面は変わったりされたんですか?
町田奈菜子:
小学生の頃はどっちの国でも、静かでした。
やっぱりどこか国が変わって、人も変わって環境も変わってっていうので、消極的になってた部分があったんですけど、中学入ってからは人と交流していかないとどんどん置いてかれるみたいな環境だったんですね。そういう厳しい環境だったのもあって、
深い友人関係ができた時期になりました。そこで初めて協調性って大事だなって改めて思わされたんですね。
むん:
うん。
町田奈菜子:
1人で何かするのはいいことだし悪いことでもないんだけど、でも、ある程度の協調性を持たないとやっぱり人間関係ってうまくいかないし、それで生まれる人間関係もあるし、大事だなってすごい改めて思って。
無理に強調してたわけではないんですけど、だんだんそれが自分の中で生まれるようなこともあって、中学校時代は楽しかったです。
むん:
具体的にどんなことが楽しかったかってエピソードを思い出せたりします。
町田奈菜子:
環境科学っていう授業を取ってたんですけど、そこで、生物の勉強してるときに解剖の授業があって、カエルの解剖をしたんですけど、それが、コロナ禍で初めて他の生徒とやる共同授業みたいな感じだったので、複数人で一つのことをやるってすごい楽しいなって思ってそれが一番記憶に残ってます。
むん:
協調性大事だなんて気づいてから、こうしようみたいな、意識的に変えてみたこととかあったりされますか。
町田奈菜子:
ええ。まず相手の意見をしっかり聞くことかなって思って、自分が協調をすることが嫌いだったきっかけも理由も自分と違う考えを持ってるから、納得ができなくて嫌いだった。じゃあその逆をやってみようと思って。
むん:
うん。
町田奈菜子:
まず、他の人の意見を聞いて、それを尊重することと、そこから生まれる対話を大切にするようになったかなって思って。
むん:
うん。
町田奈菜子:
その人を知らないのに、嫌いとか好きとか意見を持つのも間違ってるなって思うし。
むん:
うん。
町田奈菜子:
あと、自分の意見を伝えるときにも、相手の立場とか、どんな気持ちだろうっていうのを考慮しながら言葉を選ぶっていうことを意識的にやるようになって、それが今でも団体活動で繋がっているし、今もやっていることかなって思います。
むん:
うん。日本の中学校にも通われてたんですかね。
町田奈菜子:
そうですね。ギリギリ。
むん:
そこで変化とかあったりしました?
町田奈菜子:
これもまた大きくて、今度は逆に海外での生活が当たり前になって、自分もどっちかっていうと思春期をそっちで過ごしたので、アメリカ人的感覚の方が強くなってたと思うんですね。
だから、逆に日本に来て、さらに団体で動くっていう環境に入れられて、それもまた少し最初つらかったんですね。
転校してすぐ修学旅行で、行く行かないみたいな話をしてたんですけど、残り数ヶ月の中学校生活をいろんな人と楽しみたいから行くって言ったんですね。
全然知らない人とチームになって、最初ちょっと気まずかったんですけど、でも、楽しめて、逆に違う生活をしていたから、そういう話で盛り上がったのを覚えています。先生もすごくいい方で、今でもたまに会いに行くぐらい、すごく短い期間だったけど充実してたなって思います。
むん:
それから高校生になったところで、変わったこととかはありますか。
町田奈菜子:
高校生になって、こういう活動を始めるようになってから、すごく私に対しても、活動に対しても、悪口を言う人が増えたんですね。
もちろんいい意見の方が多いんですけど、やっぱり人と違うことをするってある程度アンチが出てくるんだっていうことを学んで。
最初は、それに傷つくことが増えて、やっぱり自分が熱を持ってやってることとか、想いを持ってやってることに対して、あれこれ言われるのが、つらくて。
それを向こうはわかってて、私に聞こえるように
言ってですね。
最初の頃はそれに苦労したんですけど、でも、やっぱりそういうのってよく捉えれば、自分の成長できる機会をくれてると思うので。
深く考えずポジティブに受け流して、批判の中にあるチャンスを自分のものにしていこうって思いました。
逆に活動に対しての信念がさらに強くなったりとかして。
成長っていう意味で私の人生の転機っていうか、また考えを改められて、人としても活動自体もすごく固まってきたかなっていうふうに思ってます。
私は高校生活、いろんな意味で楽しみました。
むん:
うん。なるほど。そのアンチに対するポジティブな気持ちに変わったっておっしゃってましたけど、きっかけはありましたか?
町田奈菜子:
暴言とか陰口とか、そんな中でも一つ響いた声は、「生理のことをやってもいいけど、みんながみんな生理を身近に感じたいわけじゃない」って言われて。確かになって。
だから、私達がいつもいるスタンスとして、目指すのは、押し付けることじゃなくて選べるようにすることです。
必要なときに正しい知識情報が手に入る環境を作ることと、その生理を話題にすることが悪いこと、タブー視されず、必要なときに自然に話せる社会をしていくことが、大事だなと思って。誰もが選択肢を持って、それを尊重し合える社会が本当の意味で身近にすることだなっていうふうに思ったんです。
未来:この生理の活動だけじゃなくて、他にもいろんな社会課題に目を向けて、それに対する考えを持って、行動して、影響を持てるような人になります。
むん:
なるほど、ありがとうございます。では続いて未来の部分をさせていただくんですけども5年後10年後、あるいは死ぬときまでを想像していただいて未来についてどういったイメージをお持ちですか。
町田奈菜子:
5年10年後には、私達の活動がもっと多くの人に影響を与えて、社会全体で生理についての理解が進んだ結果として、生理に関する偏見とか、タブーがなくなっている社会を作るきっかけになりたいなって考えてます。
むん:
うん。
町田奈菜子:
具体的には、学校とか職場とかで、生理についての教育が標準化されて、必要な支援がすぐに受けられるような環境が整っていってほしいなって思って。
むん:
うん。ええ。
町田奈菜子:
ピリハブを立ち上げて、1からまたやりたいなって思っているんですけど。ここでさらに広がりを持って、繋がり、ネットワークみたいなのを作っていきたいなって思ってますし、 いろんな地域とか、国と繋がりを持って、活動できる存在になっていたいなって思ってます。
この生理の活動だけじゃなくて、他にもいろんな社会課題に目を向けて、それに対する考えを持って、行動して、影響を持てるような人になります。
むん:
そうですね、生理についてのいろいろ活動についてお話をお伺いしてるんですけれども、もしもの質問で、何かもしもこの生理の偏見が、今ない社会でこの活動が必要がない社会だったとしたら、今奈菜子さんは、どんな活動をされてるのかみたいなことを想像できます。
町田奈菜子:
そのときは、ジェンダー平等とか、多様性の尊重の問題に目を向けてるかなって思います。
生理が自然に受け入れられている社会だったとしたら、性別に関わらず、全ての人が平等に尊重されるべきだっていう考えが浸透していることが前提かなって思うんですけど、その中で、例えば、男女間の賃金格差とか、職場での性別不平等とかが解消されることを目指すかなと。
やっぱり私が目指すのは、全ての人が自分の存在を尊重されて、多様性を受け入れ合う世界なので、生理の偏見がなくなった社会では、その次にマイノリティに対する理解とか支援が深まることが求められると思いますし、誰もが自分らしく生きることができる。
互いに尊重し合える社会が今後の課題として、重要になるかなって思うので、私ならそこに目を向けるかなと思います。
むん:
今、多様性の尊重であったりこのジェンダーに目を向けてるルーツとか、きっかけとかはどんなところにあるんですか?
町田奈菜子:
学校での活動とか、社会課題に対する意識を高めていく過程で、社会課題が一度解決されると必ずその先に新しい課題が出てくるなって思っていて。
むん:
うん。ええ。
町田奈菜子:
私が生理の活動を始めて、その過程で性別とか人間関係とか、心の健康とか、より広い範囲の課題に触れて、改善に向けて活動をするけど、でもやっぱり課題が出てきて、それを解決するとまた新しい課題が出てくるのでから、社会課題って解決が多分ないんですよね。
むん:
うん。
町田奈菜子:
課題を解消したいとか、なくしていきたいって目指すことができても、それが100%叶うかって言われたら、すごく厳しいと思うのでその答えのない問題に対して、より良くするっていう面で、アプローチをしていきたいな。
その成果がみんなにとってよりよい社会になるかなって思います。
むん:
みんなにとって今おっしゃったそのみんなって、具体的にどんな人か想像されてます?
町田奈菜子:
みんなにとって…。私がいう「みんな」は、性別年齢を持ってる価値観・背景とかに関わらず、全ての人々を指していて。やっぱり社会の中で、特定のグループとか個人だけがその温意を受けるのではなくて。
むん:
うん。
町田奈菜子:
全ての人が、尊重をされてサポートを受けられる環境が整っているべきだと思います。例えば生理に関して言えば、女性だけが着目されがちなんですけど、周りにいる男性だったりとか、いろんなコミュニティを含めて、もっと生きやすくなるための社会を目指すべきだなって思ってます。
むん:
うん。ありがとうございます。では最後の質問になるんですけれども、遺言でも読者向けでも自分に対する独り言、未来の自分に対するメッセージでも何でもいいんですけれども、最後に言い残したことがあれば教えてください。
町田奈菜子:
この活動に関して言えば生理がタブー視される。話されないっていうのは、話題にされないこと以上の問題だと思ってます。
タブーを許すということは、私達の体に対する無理解と個人の経験を社会全体で共有して支え合うことへの拒絶と同等になってしまうと思います。
例えば、生理用品を隠して持ち歩くことが当たり前になっていたり、トイレに行くことすら恥ずかしいというふうに感じる瞬間があるかなと思うんですけど、こういうのはただの不便さじゃなくて、根本的な社会の偏見に起因してるかなって思います。
なので、社会が生理を自然、普通のことだって認識して、誰もが何の違和感もなく話せるようになったときに、初めて私達の体に対する理解が進んで、社会はもっと公平になるかなって思ってます。
むん:
うん。
町田奈菜子:
生理はもう女性だけの問題ではなくて、私達みんなの問題っていうふうに捉えて、他人事から自分ごとに変えていくことが今の社会に重要で必要だと私は強く思っています。
ぜひ、SNSのフォローをよろしくお願いします。
むん:
うん。はい。ありがとうございます。
あとがき
生理だけではなく様々な社会課題、課題があるのを知っていても、目すら向けない人がいるこの世の中で、社会課題に真摯に向き合っている姿はすごいなと思いながら1時間お話しを聞かせていただきました。
書いてる自分も社会課題に向き合っている1人として奈菜子さんのお話しを聞きながら、改めて自分らしさや多様性、社会課題について考えてみましたが、社会課題と自分という人間をどう交えていくのかを考えていく必要があるなと感じました。
社会課題というものを活用して自分という存在意義や承認欲求を満たすのも一つの選択肢だし、課題解決をするという奉仕の心の中なのか、なんでもいいから社会課題を自分が解決したいと思うのも選択の一つ。
なんで自分がそれに取り組むのか、自分なりの答えを出して社会課題を向き合っていたいなと思うことができました。
【インタビュー・編集・あとがき:むん】

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