文字は私の一部を代弁してくれるツールだと思うBLの人
「ファンロード」って知ってますか? 知りません? 二次創作ばっかり集めた昔の雑誌です。読んでる人たちはローディスト。
日本のオタク文化は、今はかなーり見違えてしまったというか、何十年も前からじっくり育ててきた、守ってきた人たちがたくさんいて、そりゃまあもちろんいろんなことがあったから良い部分ばかりではないのですけれど、とにかくずっと維持され続けてきたものなんですよね。
今回のインタビューのいち側面は、そんな感じです。文中、分からないことが多々あるかもしれません。その場合は自分で調べてね!(がんばれ!)
いやーほんと、疲れた。。毎日毎日原稿で疲れたよ。。
心の声が溢れちゃった。。
でも、ほんとう、こういう、心の声って言葉にしておかないと、ダメなんだよね。
言葉って大事です。
私たちは言葉によって助けられ、言葉によって希望を抱くんです。
わかります?
今回のインタビューのいち側面その2は、そんな感じ。
そして今回のインタビューのいち側面その3は、あとがきに書いておきますね!
さあー今日の無名人インタビューもサービスサービス!(主催:qbc)
今回ご参加いただいたのは mana さんです!
現在:自分の創作ももちろんですけど、たまに開いていたツイッターでの企画をまたやろうかって話が出てて、それが今一番楽しんでますね。
qbc:今何をしている人でしょうか?
mana:今は趣味で一次創作の小説を書いています。
性別や家族構成は目立つようには表現していないですね。ちょこちょこ呟いたりスペースとかでばれてはいますけど。
qbc:そうですね。性別はなんとなくわかりますけど、ご結婚されてるかどうかは、生活コメントがないとわからないですね。BLのアカウントでしたし。
mana:BL書いてる人って、お子さんいる方とか結構多いんですけど。
qbc:歴史長いですものね。
mana:あとやっぱり、みんなリアルの忙しいことが一段落して舞い戻ってきたみたいな。主に書いてるのが一次創作BLジャンルなんですけど。最近いろんな雑多なジャンルに手を出してまして。noteのサイトだとBL押し出しすぎるとちょっとあれなので。
なんていうんだろうな。現代ファンタジーとか、散文とか、詩みたいなやつとかっていうのも、いろいろ雑多にやってて。そっちの方はツイッターのアカウントを変えて、また別の名前で活動したりしてるんですけど。manaっていう名前だと、大体一次創作BLを書いてますね。サイトによって違うので、あまりそんな細かく分けてないんですけど。
qbc:今一番時間をかけてるジャンルというか、カテゴリーは何ですかね?
mana:アルファポリスっていうサイトでBL小説コンテストがそろそろ始まるので、それに向けてある作品の加筆修正を今してるとこですね。なので力入れてるのはBLジャンルです。
ただ私同時進行じゃないと逆にできないタイプなので。煮詰まると別のジャンルを書いたりとかして、頭をリフレッシュさせながらやってます。
qbc:他のジャンルだとどんなものを書かれてるんですか?
先日アルファポリスの「ほっこりじんわり大賞」というコンテストで奨励賞をいただいたのが、喫茶店を題材にしたライト文芸なんですけど、そういったジャンルにも積極的にチャレンジしていきたいですね。
あとはコンテストとか出してるわけじゃないんですけど、ツイッター上で、ツイッターの1行って17文字なんですけど、17文字以内でお題から連想する短文、17文字だと俳句みたいになっちゃうんですけど、そういう、イメージする短文みたいなのをアップしますね。本当に短時間で気分転換ができるような、そういう創作をしています。
qbc:今、創作界隈で一番楽しいことってなんですかね?
mana:楽しいのは自分の創作ももちろんなんですけど、有志で集まってツイッターでタグイベントを企画してまして。これちょっと話すと長くなるんですけど、元々fujossyっていうBL投稿サイトなんですけど、そこで運営さんじゃなくてユーザー企画っていうのを立ち上げることができまして。
そこから集まった仲間なんですけど。私達がよく考えてるのは、大手のそういう投稿サイトのランキングって毎日TOPページとかに載るんですね。いろんなカテゴリーで人気作のトップテンみたいなのが上がってるんですけど、結構やっぱりジャンルが決まってくるというか、固定されるというか、人気作なんで当然の話なんですけど。
やっぱり長編だとか今流行りのジャンルだとかを書いてる作品がトップページに固定される感じなんで、それ以外の、例えば単発物だとか、あんまり好まれないバッドエンドな感じとか、そういう作品で、すごい筆力の高い作品をお持ちの方がいればなあ、出会いたいなと思って。
我々も素人なんで全然集客力とかないんですけど、そういうテーマを決めて作品を募るみたいなユーザー企画をしてまして。ちょっとそこから今離れて、ツイッターで企画をたまに開いてたんですけど、それをまた11月ぐらいにやろうかなっていう話をしてて。それがちょっと今楽しんでますね。
qbc:同じタグで短文投稿するみたいなイベントになるんですかね?
mana:そうですね。私は、またさっきの言った17文字みたいなっていう類のイベントはまた別の方が企画してるやつにも乗っからせていただいてるんですけど、それとまた別に私達も私達で、お題を発信して。私達の場合はもう何でもいいよっていうふうにしてて。ツイノベとかツイッターでどんどん繋げていくスタイルでもいいし、画像にしてもいいし、漫画とかイラストでもいいし、それを載せてある作品のURLを貼っつけてくれてもいいし、みたいな。とりあえずR18と児童ポルノに気をつけて貼ってくれればいいよっていうようなスタンスでやってます。
qbc:どれぐらいBLの世界にいらっしゃるんですかね?
mana:私は二次創作から入った人間なんですけど。二次創作自体は、2、30年いて。二次創作の方はリアルの方が忙しかったので、もう本当にご無沙汰。そのうち10年ぐらいはもう全然何もしてなくて。3、4年ぐらい前からまたちょこちょこ二次創作を書くようになって。全部BLなんですけど。書いてるうちにちょっと一次創作をやってみたいな、と思ったのが2年前ですね。なので一次創作を書き始めたのは2年になります。
qbc:二次創作の作品は、どの辺りをされていたんでしょうか?
mana:サイコパスっていうアニメの二次創作とか。昔からずっと描いてたのは聖闘士星矢っていうアニメの二次創作ですね。
qbc:星矢ですか。じゃあもう長いですね。
mana:長いですね。だからもう聖闘士星矢書いてる人もだいぶ分母が少なくなってるので。
qbc:でも、まだいらっしゃるんですね。
mana:いますいます。一定数はいます。なので私自身はもうそこのジャンルは書かなくなったんですけど、読むのはいまだに読んでます。
qbc:BL以外の趣味ってどんな感じですかね?
mana:BL以外だと、フラダンスを20年ぐらいやってます。ずっとバレエをやってた人なので。ダンスは好きで。バレエは5歳から20過ぎぐらいまでやってて、その後にフラダンスにあって、フラダンスに転向した感じですね。
qbc:その他何かされてることってありますか?
mana:あと、これはちょっと今子供がまだちょっと手がかかるので、本当に空いてるときだけなんですけど、着物を着てまして。もう全然、本当ここ何年かは着てないんですけど。
qbc:でもお着物はご自宅にある?
mana:そうですね、あります。たくさんあって、またちょっと時間ができたら、いろいろ楽しみたいなあと思ってるとこですね。
どっちもちょっと金がかかるんですけど。でもフラダンスはまだちょっと創作の方に反映は特にしてないんですけど、着物はやっぱり昔から江戸時代の歴史とかそういうのが好きで、東京都でやってるんですけど、江戸検定とかも受けたり。
そういうレトロ的なところが、知識とかも含めてそういうのが結構最近作品に反映されてるなあと思ってちょっと。やってることが無駄じゃないんだなと思って、1人でほくそ笑んでますね。
qbc:周りの人からは、性格はなんて言われますかね?
mana:周りからは、とにかく社交的であると。あと人とのバランスを取るのがうまいとは言われますね。例えば、AさんとCさんがいて、Aさんの話も聞くけどCさんの話も、みたいな。
qbc:ご自身では、自分の性格をどう思ってらっしゃいますか?
mana:自身だと真逆で、これはちょっと私の性格のメインの話になるんですけど。私が昔からHSP、ハイリーセンシティブパーソンっていう、これ定義付けられたのは本当に最近なんですけど、すごい敏感すぎて、例えば他の人が誰かに怒られてるのを聞いてるだけでも私自分が怒られてるような感覚になっちゃうんですね。
誰か私の悪口を言ってるんじゃないかとかっていうすごいネガティブに考えちゃう気質で。それが、思い起こすと結構小学生の頃からずっとそうだったんで。かなりちょっと私自身としては生きづらい感じで。
それを隠すために、バランスのとれた人間を作り込むみたいなのがあったのは、もう自分でも自覚してますね。なので、たまに強い発言の人とかに出会ったりすると、リアルはそんなことも最近なくなったんですけど、ツイッターとかでやっぱりちょっと強い言い方する人も結構いて、そういうのを見たりとか出会ったりとかすると、ツイッターそのものを閉じちゃったりとか見ないようにしたりとかってして。しばらく自衛したりとかしますね。すごい落ちこんでしまうので。
qbc:そこ以外の性格は、どうですかね?
mana:その他の性格としては、保守的だと思いますね。こうあるべきだ、じゃないけど。
他の人の意見を取り入れてそうであんまり取り入れない感じですね、最終的には自分の方に持ってくみたいなのはありますね。
qbc:親しい人から何というふうに言われます?
mana:親しい人からは、やっぱりフレキシブルじゃないというか、考え方が固執しすぎだよ、みたいなことは言われますね。
qbc:結構外に出ると大変なんですね。
mana:そうなんです。外に出ると大変なんで基本的にあんまり外に出たくないんですけど。
なので、やっぱり真逆を装えるシーンが好きですね。フラダンスも、着物もそうなんですけど、ちょっと若干コスプレ的なところがあるじゃないですか。明るいキャラクターを装う、みたいな。
それはそれでまた多分一つの自分だと思うんですけど、そうして家に帰ってくると暗い感じになってるみたいな。それでなんか自分的にもバランスとってんのかなあと思いますね。
qbc:連続で人と会うってできますかね? 半日会う約束とか、3時間ぐらいお茶するような予定が、何日間連続でできます?
mana:1日で駄目ですね。
qbc:もう休憩日がないと駄目?
mana:休憩日がないとだめです。人と会う日があったら、もう次の日は誰も会いたくないですね。
qbc:3時間一緒は大丈夫ですか?
mana:半日なら、いるのは大丈夫です。
qbc:丸1日はきつい?
mana:丸1日はきついですね。
qbc:人数的にこの人数はもう無理みたいなのは? パーティーとかも集まりみたいなのもあると思うんですけど。
mana:選べるんであれば少人数の方がいいですね。
qbc:5,6人?
mana:5,6人が限度ですね。
qbc:好きな食べ物は?
mana:好きな食べ物。好きな食べ物は何だろう。特にないですね。
過去:とにかく繊細で、人と会うっていうとこからスイッチを切ると急に暗い人間になってましたね。
qbc:子供の頃はどんなお子さんでしたでしょうかね?
mana:子供の頃も、やっぱ人の心をすごい読めちゃう、空気とかを読めちゃうのでつらかったですね。先読みができるので、基本的に本当に同じぐらいのIQというか。私、大人になって測ったんですけどね、IQが結構高い数値がでてしまって。多分小学校のときからずっとそうだったと思うんですけど、同じぐらいの感じで喋れる人とじゃないと仲良くなれなかったですね。
qbc:なるほど。感情的な部分で言うと、子供時代ってどんな感情でいることが多かったですか?
mana:基本的には、大人には隠してたので、多分明るくて人のいうことをハキハキ聞ける、明るい感じだったと思うんですけど、やっぱり人と会うっていうとこからスイッチを切ると急に暗い人間になってましたね。
qbc:暗いのは疲れてるからですか?
mana:そうだと思います。いっぱい喋ったから誰とももう喋りたくないみたいな。1人の世界が好きですね。
qbc:その中でも楽しかったことっていうのは?
mana:やっぱ読書ですね。だから1人になりたいときはもう図書館に行ってました。
qbc:ちなみに何が?
mana:最初はやっぱり、シャーロックホームズとか推理物。めちゃめちゃ読んでましたね。
qbc:何歳ぐらいの頃から本を読み始めたんですか?
mana:読み始めたのは多分幼稚園。本読んでる方が楽しいって自覚しだしたのは幼稚園の年長ぐらいだったので。
qbc:その頃はさすがに絵本?
mana:何読んでたかな。でも、家であまり絵本らしき絵本を買ってくれなかったので、多分普通の図鑑みたいなのを読んでたと思います。学研の図鑑とか。
qbc:じゃあ本を読むのが好きで、物語みたいなのはちょっと大きくなってからですかね?
mana:物語仕立てが好きになるのはもう小学校高学年ぐらいですかね。
qbc:どんな本を読んでいくんですか?
mana:国内の方に移ってきまして、赤川次郎先生とかちょっとライト系な感じですね。
あとは、そこら辺から逆いくわけじゃないんですけど、星新一先生とかそういうエスプリの効いた感じの方にいってて。そこからいわゆる、思春期にだんだん入ってくるので。コバルト文庫って言うんですかね。藤本ひとみ先生と久美沙織先生とかそっちの方に移行していきました。懐かしい。
qbc:SFには行かなかったんですか?
mana:SFには行かなかったんですね。わちゃわちゃ系の方に。
qbc:漫画はどうでした?
mana:漫画は聖闘士星矢が好きだったので少年ジャンプ系とかも読んでました。少女漫画も好きだったんですけど、その頃からちょこちょこBL漫画みたいなのも出てくるようになってて、ちょっと意外とBL漫画って少女漫画に溶けこんでて。尾崎南先生の「絶愛」とか、あと「バナナフィッシュ」とか。それはもうちょっと後なんですけど。あと、なかじ有紀先生の「小山荘のきらわれ者」とか。そういう男子がわちゃわちゃしてるような。
qbc:なるほど。そういう文脈の中に入るわけですね。
mana:そうそう。入ってくるんです。一応カテゴリーとしては少女漫画なんですけど、あの辺って結構、我々の業界のバイブル的な感じの、耽美なJUNE系って言われる、そういう本当にBLBLしたやつもあったんですけど。そういう少女漫画に溶け込んでる男子同士の漫画、みたいなのもすごいあって。
qbc:今で言う「匂わせ」ですよね。「バナナフィッシュ」なんかは、最近もアニメにもなりましたし、現在と地続きって感じですね。
mana:なので今、逆にまたちょっと新しい気持ちで見れたりとかしてるので「バナナフィッシュ」は。令和でもハマって。あの頃はわからなかった感情とか、すごいやっぱあるので。
qbc:そうですね、「バナナフィッシュ」は難しい感情がありましたよね。
mana:ありますね。今だからこそっていうのはすごいある。
qbc:こういう話は、結構重要ですね。
BLユーザーから語られるBLの歴史は、重要ですよ。評論家の方たちがまとめたものはあるけど。もうちょっとこう。
mana:そうですね。市井に根付いたっていう。
qbc:そうそう。で、それで、小中高とかってどんな感じの子供でした?
mana:とにかく小学生は繊細で、黒歴史だったんですけど。ちょっといじめにもあいまして。
それは2年ぐらいでおさまったんですけど、黒幕が引っ越しちゃったんで、すぐおさまったんですけど。その小学校というのがすごく黒歴史だったんで早く離れたくて、中学を受験したんですね。電車で通うような中学に通い始めたら、今度は偏差値とかしゃべり方、考え方とかが似てる子が多くくるので楽しくなっちゃって。中学高校は本当にただただ楽しかったですね。
qbc:中高一貫?
mana:中高一貫です。で、部活がミュージカル系の演劇部に入って、劇団に入った先輩が、OBとして指導してくれるような、結構ガチのお芝居する部活に入って。
大学も本当は国立大学を受けようと思ってたんですけど、演劇の方に進路を変えてしまっていたので、大学受験を諦めまして。
でも結局演劇のほうもうまくいかず、すぐに公務員に就職しました。
qbc:この頃、創作自体はまだされてないんですかね?
mana:この頃から二次創作でいわゆる、やおい本って言うんですけど、薄い、自分たちでホチキスで真ん中止めて作るような、そういうのを作って。
本当に首にタオル巻いて売りに行くようなのも何回かやったことはあるんですけど。リアルが就職で忙しくなってからは、もう一切やらなくなりましたね。創作自体は。
qbc:じゃあ、高校生の時にやってた?
mana:高校生の時にやってて。高校卒業して1年ぐらい専門学校行ってたんですけど、そのフリータイムにやってて、実際にやっぱ就職し始めると忙しいので、もうやらなくなってましたね。
qbc:その頃はもう聖闘士星矢?
mana:そうです。ただちょっとその頃からだんだん聖闘士星矢の分母が少なくなってきたので。
アニメが終わって、映画とかもだんだん鳴かず飛ばずになってきてしまって。一緒にフェードアウトしてしまったような感じですね。
qbc:この頃はどんな気持ちで書かれてたんですか?
mana:ただ単に、もうただただ、推しへの愛みたいな感じですね。
qbc:聖闘士星矢だったら誰ですか?
mana:わかりますかね? キグナス氷河っていう。
qbc:私も44歳なので全然大丈夫です。むしろよく知っている世代です。
mana:良かったです。もう氷河が大好きで。カップリングの話もしてもいいんですかね?
qbc:全然大丈夫ですよ。
mana:すいません。氷河とアンドロメダ瞬っていうカップリングが好きで。業界でいうと氷瞬って省略されるんですけど、もうずっとそのカップリング推しで。ただその車田正美先生の描かれる漫画って結構こってりしてて、疲れるときに読むと疲れちゃう。なので、漫画じゃなくてアニメの方とか映画の方とかを主に観てたんですけど。
qbc:最初の最初、BLを書き始めるというか、存在を知るみたいなってどういう経緯でしたかね?
mana:いわゆる腐るって言うんですけど、腐おちを氷河と一緒にしたときに、アニメイトに行ったんです、初めて。池袋の。
qbc:あーなるほど。乙女ロードですね。
mana:乙女ロードです。
qbc:その頃はアニメイトぐらいしかまだない頃?
mana:まだその頃は、そうですね。メイトが本当に聖地みたいなときに初めて行って。それが高校の始めぐらいだったと思うんですけど。そのときに初めて薄い本というのを買って。
その頃は最初ほぼみんな漫画を描いてたので、漫画から入ったんですけど。次第に二次創作BL小説を書く子も出てきて。私も書きたいな、文章だったら書けるな、と思ったので。それでBL小説を書き始めたのがきっかけですね。
qbc:なるほどね。書いてるときの気分っていうのは、推しへの気持ちってどういう感じ?
mana:もう、幸せにおなりって(笑)。ただそれだけの感じで。
二次創作は、言っちゃいけないですけど、設定が全部決まってる中で書いてるので、ちょっとある意味、無責任で書けるところもあるんで。ただただ好きなもの、設定を詰め込む。
氷河と瞬にやらせたいことを原作に出てるシーンの中からちょっと膨らませた妄想を書ける、みたいな。ある意味無責任な感じで書けるんですけど。話がだいぶ先に飛ぶんですけど、その空白の時間、10年ちょい経て、また氷河と瞬の2次創作BL小説を書き始めたときに、いつの間にかpixivっていうのができてるのに気がついて。私が創作からいなくなってる間にpixivっていうのが出来てて。
qbc:いまだと、その世界の中心的なプラットフォームですよね。
mana:そうですね、私多分、魔法のiらんどで止まってたので。
qbc:なるほど。ガラケーで止まってたってことですかね?
mana:ガラケーです。本当そこが最後だったので、それからいつの間にかpixivとかアルファポリスとかいろいろできてると思って。それで読み始めたらいまだに氷河と瞬を書いてる人いると思って。
そしたらもう漁って読むようになって、そっかそういえば私書いてたや、と思って私も書き始めて。で、パロディーがすごい今増えてたんですよ。現代パロとか学生パロとか、聖闘士星矢って結局みんなありえないところで戦うんで。
qbc:学生、学園ものになってるってことですか?
mana:学園ものになってたんですよ。
qbc:ああー、なるほど。
mana:そうなんですよ。沙織さんと同じ学校に通って、星矢たちがナイトみたいな感じで。沙織さんを守るんだ、生徒会を守るんだ、みたいなそういう設定になってたりとか。みんなすごい自由にやってて。私が中心で書いてたときも、パロはあるにはあったんですけど。今の方が明らかに設定とかバリエーションとかすごく豊富になってて。何これめっちゃ楽しいと思って。そういうパロディーとかも読み進めてったら、もうまた2回目のどハマリをしちゃって。
qbc:何年前ですかそれは?
mana:それが3、4年前ですね。二次創作を再開し始めた頃ですね。
qbc:2018年ぐらい?
mana:そうですね。そこから2年ぐらい聖闘士星矢を読んだり書いたりしてたんですけど。そうこうしてるうちに、ただ本家のネタはもうほぼほぼ終わってるので、聖闘士星矢はそれ以上膨らまなくって、私の中で。
そこからサイコパスっていう漫画にどハマりして。で、そこでまた私二次創作を書き始めて。だから二次創作は2つのジャンルを。聖闘士星矢とサイコパスと2つ書いてるんですけど。
qbc:そうすると一次創作は?
mana:その後ですね。やっぱパロディに繋がってくんですけど、サイコパスでもパロディ書いてたんですね。書いてるうちに、これをわざわざ二次創作で書かなくてもよくないか? っていう、多分これ誰もがぶち当たる疑問だと思うんですけど。
qbc:設定がね。瞬が学生だったらこうなるはずだみたいなね。
mana:そうそう。サイコパスの方も全然、100年後の世界とか全く関係ない現代パロにしちゃったので、これはだから、狡嚙さんと宜野座さんで書く必要まるでないよねって、ちょっとふと我にかえってしまって。じゃあ、完全にオリジナルのキャラクターで書き直そうって思ったのが一次創作に踏み入れるきっかけです。
qbc:これはもう、すぐだったんですかね? 2020年、19年ぐらいから?
mana:そうです。それが二次沼にはまりだして2年後ぐらいなんで、2020年くらいですね。
qbc:そのときはどんな作品だったんですか?
mana:これが私の中でいまだに一番人気の作品なんですけど。「散る花びらはいつか僕の手のひらに」っていう。これがパロからの焼き直しっていうか、完全オリジナルの描き直した作品ですね。現代物ですね。これが多分、感想もいただいてレビューもいただいてる一番人気だと。
qbc:自分の中でいかがでした? その二次創作から一次創作に移って。
mana:腑に落ちましたね。二次創作は二次創作で今も細々とは、たまにやってはいるんですけど。主人公たちを納得のできる設定で動かせるのは。やっぱそりゃそうだよね、一次だったらって。すごい納得したんですよね自分で。ゼロから作り出す大変さはもちろんあるんですけど。
qbc:シンプルにどっちがいいですか? 一次と二次だと自分の中では。いろんな良い点悪い点あると思うんですけど、総合的に見て。
mana:総合的に見たらやっぱ一次ですね。誰にも文句言われないので。
qbc:それは、このキャラならこういう行動はとらない、みたいなファンからのクレームの話ですかね?
mana:それも含めてですね。一次もやっぱそういう設定とかカップリングにいろいろ文句とかはありますけど。自分の好きな、思い描いた設定で、思い描いたキャラクターを思い通りに動かせるっていう方の醍醐味にやっぱ勝るものはないかなと思います。
未来:文字を書くことには一生携わりたいなとは思ってますね。
qbc:5年後10年後あるいは死ぬときまでっていうところも含めて、未来について今どういうイメージを感じておりますでしょうか?
mana:文字を書くことには一生携わりたいなとは思ってますね。何らかの形でそうやってリアルと連動できたら嬉しいに越したことはないんですけど。
リアルと連動というか、売れるとか商業になるとかっていうのに直結してなくても一生書き続けたいなと思います。
qbc:ちなみに過去の流れとしては、空白の10年のときにご結婚とか出産されて、何か趣味に影響ありました?
mana:そうですね。アニメも好きなものを見れないし、本も読めないし、とかってなっちゃったので、子供も子供で私と同じくらいHSPだったりして。
リアルが本当に大変だったので。あんまり記憶にないですね。ただ実際に今も子育て中で。小学校6年生なんですけど。体験した大変なエピソードであるとかっていうのは、物理的な面でネタとしてはぶち込めたりとかはあります。
qbc:ちなみにmanaさん自身のお子さんの頃の家族関係って、どういう感じなんですかね。
mana:父親が山師のような仕事で借金作って逃げちゃうような、ちょっと適当なおじさんだったので。母親と2人暮らしでした。
qbc:なるほど。仲はどうでしたか?
mana:あんまりよくないですね。母親もやっぱり失敗したっていう気持ちがあったらしくて、だいぶ依存されちゃったので。いわゆる毒親ですよね。
なので結婚して、子供を産んでからは物理的に距離をとってます。母親と私は離れた場所に住んでるんですけど、もうそのぐらいとっといた方が、ある意味平和。これぐらいの距離感がいいのかなと思ってやってます。
qbc:結婚されてから引っ越した?
mana:そうですね。夫の仕事で転勤になりましたね。
qbc:ご主人のことは聞いても大丈夫ですかね? どういう出会いで、BLについてみたいなところは。
mana:腐バレはしてますね。最近しました。
qbc:最近なんですか?
mana:最近ですね。PVを作ってるんですけど、私。それを作るのにちょっとどうしても手伝ってもらいことがあって、とうとうバレました。
qbc:ご主人、分かってました?
mana:気付いてました。アニメを見るときにやっぱ私、話す視点がどうしても多分そっちの方にいってて。
qbc:組み合わせの話ばっかりしてたんですね。
mana:してたんですね。多分自分じゃ全然気づかなかったんですけど。薄々そうじゃないかなと思ってた、とか言われましたけど。だからサイコパスの話をするのでもやっぱ、ついついそういう専門用語で喋っちゃったりとかしたんで、気づいてたとは言われたんですけど。
qbc:見方というのか、アニメとか漫画は共通項としても話せる方だったんですね。
mana:そうです。オタクっていうか、クリエイティブ活動はもう本当大好きな人なので。うアーティスティックな人とかのお友達もたくさんいる人で。
その中にBLっていうジャンルがあっても全然大丈夫っていうパターンの人ですね。なので腐バレしたとしても何か問題が起こったというわけではないんですけど、むしろ協力的というか。
qbc:ちなみに今まで言わなかったのは、言わなくてもいいことだと思ったからですか?
mana:そうですね。アニメが好きだっていうのは最初から知ってたので、多分バレても別にそんなに困らないだろうっていうのはちょっとあったんですけど。
やっぱ私が書いてる作品って、結構R18が多いので、気恥ずかしいですよね。それぐらいですね。だからそのシーンになったら自己責任で読んでねっていうのは言ってあります。読んでも別にいいけど。結構リアルに生々しく書くタイプなので。
qbc:もしもの未来の質問っていうのをしていまして、もしも、ひとまず1ヶ月何もしなくていいよっていう時間ができました、と。いろいろなものが協力してくれて、もちろんお金も生活費みたいなの全然問題ないっていう、その1ヶ月あれば何をされます?
mana:あー、どうしよう。
qbc:そうですね、さらにお小遣い100万円もらってますと。生活費も別にもらっている。家事、子育て、そういうふうなものも誰かがやってくれるよ、と。
自由な1ヶ月で、そしてお小遣い100万円です。
mana:どうしよう。とりあえず家にこもって読書します。積読がいっぱいあるんで。
qbc:何の本ですか?
mana:今いっぱいあるな。川端康成の「少年」も読めてないし。これもちょっとBLなんですけど。BLっていうか同性愛の話なんですけど。あと一昨日ぐらいに買った、室生犀星とかが入っているBL短編集とかも読めてないし。国木田独歩とかも書いてるんですよ。
qbc:その頃のって同性愛がやっぱりスタンダードなんですね。
mana:そうですね、やっぱりそういう要素は。
qbc:日本の江戸時代って、めっちゃ当たり前の恋愛対象だったみたいですもんね。
mana:なんで、その辺を極めたいですね。さっきもちらっと言ったんですけど、レトロなBLを将来的に書いていきたいので。日本の例えば江戸川乱歩。あの人も、ちょっと男色の傾向があったっていう感じなんで。
qbc:明治大正のあたりは、遊びの一つというか、傾向の一つですよね。
mana:やっぱその美しさみたいな、その辺を絡めたBLを書いていきたいので、その辺で資料として取り寄せたのがなんかめちゃくちゃたくさん。買ったまま読めてないので。それをとにかく外食に100万円を費やして、あとは読むだけっていう生活をしてみたいです。一か月あれば多分読める。
qbc:執筆の準備に使いたいってことですかね。
mana:そうですよね。結局はそっちにアウトプットしていきたいので。やっぱ書いてると、出ていくばかりで入ってこなくなっちゃうので、何か入る時間が欲しいです。
qbc:どんな作品を書きたいでしょうか?
mana:プロフカードにも書いてあるんですけど、いずれ力入れていきたいのがレトロBLっていう。要は大正ぐらいの話を書きたいんですけど。やっぱその時代背景とかを思いっきり調べたいので、国立国会図書館のデータベースに登録したりとか、いろいろしてみたりはしてるんですけど。
欲しい資料を思う存分探せる時間も、地方ってそんな場所もないので、まずはそういう、時代背景を思いきり調べられる環境整えたいですね。
qbc:本屋さん問題は、古本屋さんも含めて地域格差ありますね。
mana:そうなんですよね。やっぱ東京の神保町とかだともう、すぐに古本とか手に入れられたんですけど、やっぱ地方だとそうもいかない。
なので、いろんな情報とか創作仲間からもらった情報とかを頼りにして、そういう欲しい資料を手に入れられるようにしたいです。
qbc:やっぱり、BLは真面目な方が多いですね。
mana:真面目な人が多いんじゃないかと思います。この間、J.Gardenっていうイベントに参加したんですけど。BLの本をみんなで売る、即売会コミケみたいなやつなんですけど、やっぱ実際にお会いすると本当に皆さん真面目で、この人があんな? っていうのがあって面白かったです。
ふざけた感じで書くのも、ジャンルはジャンルとして全然ありで、それはそれで好きなんですけど、やっぱいろんな史実に基づいてちゃんと取材もして、その事実がベースにあって創作をしてて、みたいなのは、結構、皆さんちゃんとされてて、私も頑張らなきゃなっていうのはすごい刺激を受けてます。
qbc:今、J.GardenさんのWebサイト見たんですけど、サイトの作りが昔の作りですね、レイアウトが懐かしい。。
mana:もう往年の。だから我々にはちょっとたまらない。私はまだJ.Gardenが池袋のサンシャインでやってたころぐらいしかもう記憶になくて。
それが今ビッグサイトでやってて。ビッグサイトで参加するのは私、今回が初めてで、こんなに大きくなったんだって、胸がキュンとして。
大きくなったなあと思って。私が浦島太郎してる間に。
qbc:プライベートがひと段落して、戻ってこられる方が多いんですかね。
mana:皆さんそんな細かく話されないんですけど、やっぱ同年代の方が多いかなっていう印象は受けますよね。子供が手を離れてとか。仕事を全部一通り覚えてそれなりの役職だとかポジションとかってなったときに、また創作に時間を取れる、みたいなのが。
そういうタイミングなのかなあっていう気はしますね。
qbc:私、BLの知識というかカップリングの考え方みたいなのは、BL界隈の人だけでなく、みんなある程度は知っておいた方がいいのかなって思います。悪い考え方ではないし。
mana:そうですね、悪い考え方ではないですね。ただやっぱアップデートしなきゃいけないなってのはすごい自分でも思ってて。
昔はいわゆる固定カップリングってのが多かったんですよね。BLで言うと攻め受けって言うんですけど。
いろんな考え方があるんですけど、やっぱり攻めはかっこよくあるべきだみたいな。ちょっと根強くあったりとかしてたんですけど、今はもう本当に自由でみんな好きなようにカップリング作ったりとかしてるので。
qbc:あ、「こっちが攻めであるべき」みたいなのが今はないんですか。
mana:もうね、最近は多分そんなにないんじゃないかと。
qbc:このキャラって攻め以外にありえないよねとか。これを受けにするのはちょっとおかしいみたいなんじゃないかっていうのは、ない?
mana:それがいわゆる解釈違いですね。
たまにツイッターで揉めたりとかもするので、永遠の課題ではあるんだと思うんですけど、それに対して、うちは逆カプだよとかってちゃんとタグで注意してて。だから逆カプで苦手な人は回れ右してねとかっていうのを、最初からもう注釈付けるようにしたりとかして、みんないろいろ工夫してるので。
qbc:ひと頃よりも頑なではないっていう印象ですかね。
mana:私はそんな気がしています。ただ本当に、読む環境によってその固定カプじゃないとっていう方も多分いらっしゃると思うので。
qbc:それに関しては注意のところにしっかり書いておきましょうっていう。
mana:そうですね。あと、やっぱり痛い表現とか傷つける表現が駄目とかっていうのがあるので。そういうのはなるべく一応タグに。それがWeb小説のいいとこなんですけど。なるべく書くようにしてます。
ただハッピーエンドとかバッドエンドまではちょっとあんまりタグに入れたくなくて。ちょっとそれが今悩みどころですね。
話がわかってしまうのがちょっとつまんないかなって思うので。ハッピーエンド、ハピエンって略すんですけど、ハピエン主義の方も一定数いるので、私みたいにどっちかが死んじゃうとか、ちょっと申し訳ないかなっていう。最後まで読んで、なっちゃったら申し訳ないので、っていうジレンマはあります。
qbc:最後の質問です。最後に言い残したことあれば、お伺いします。
mana:本当にこの業界には、商業作家さんにも負けないぐらいの筆力のある人がたくさん本当にいて、もうその人たちに出会えるのが楽しみで、もうweb小説の世界にどっぷりはまっています。
やっぱ何かを表現したいっていうのは自分も含めて、可能性を広げられるのがWeb、インターネットのいいところだと思うので、足の引っ張り合いじゃなくて、みんなで作品をお互いに交流できるプラットフォームみたいな世界があればいいなと思って。そういう仲間と出会えたらいいなあと思って活動して、Web小説を読んだり書いたりしているんですけど。
もう一つ、心無い発言で落ち込むことが私は人より多いので、ちょっと動きづらくなるときもでてくるんですけど。やっぱ文字を書くっていう、この作業が本当に純粋に好きなので、そういう同志と出会えたらいいなと思ってます。
qbc:そうだ、最後に。文字を書くっていうのは、manaさんにとってどういうことになりますかね。
mana:文字を書くっていうのは、私の体の一部を代弁する、状態の一部を代弁してくれるツールですね。
qbc:代弁したいっていう気持ちがあるんですね。
mana:気持ちをあからさまに書いちゃうんじゃなくて、代弁して欲しいっていう。
救いを、願いを込めてると勝手に文字が出てくるみたいな感じですね。なのでありがたいです、文字は。すがるというか、書くことによって、逆に自分の今の状態がわかったりもするので。出したいと思って出すんじゃなくて、勝手に出てきてくれる、それが文字かなと。
qbc:ありがとうございます。
あとがき
みなさんはこのインタビューを読んで、どう思いましたか? コメント欄に、ぜひぜひ感想を残していってくださいませませ! 卵かけご飯は、まぜまぜ!
と、いうことでいやー腐女子会楽しかったですね。世の中では、女性のオタクを腐女子と勘違いされているのを見かけたりしますが、腐女子はボーイズラブ、BL愛好家の人たちを指します。
話を聞いていて「トーマの心臓」は出てこないんだなーと思ってました。が、タイトルだせば新たなエピソードが出てきたかもしれません。これがまたインタビューの醍醐味ってやつですね。
あ、で、最初に書いた、前書きの答えですね。今回のインタビューのいち側面その3は、ってやつですね。正解は、それは読者みなさんそれぞれの心の中にあります! 読んでいただいて、心の中に残った何か、それが「今回のインタビューのいち側面その3」です! たばあー、ってね。わかちこわかちこ。
やおいというのは、やまなしおちなしいみなし、でやおいだそうですが、こんな画期的なネーミング、誰がつけたんでしょうかね。いやでもそれにしても、過剰な意味のはぎとられた時代になったよな、と思ったりもします。801と書くんですよね。そうそう、意味なんか、求めちゃアいけなかったんですワ!
インタビュー担当:qbc
編集:komina
編集協力:あおい
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