ボカロPやんなかったら自分は何もない人
ボーカロイドって知っています? 初音ミクって聞いたことがあります?
いやあほんと、10年ちょっと前に初音ミクが登場したときには、今みたいな音楽シーンが私には想像できてなかった。米津玄師やAdoみたいに日本の音楽のトップに躍りでるスターを輩出する環境になるなんて、思わなかったですよ。
うん、思わなかった。そうだよな。ほんと、うんうん。
まえがきたくさん書いてきててさ、自分がニコ生主だったことも、米津玄師がもともとボカロPだったよね、という話はVTuberさん回とかで話してしまっているからさ、なんかふいに話すことなくなる穴にハマった感じするんだけど。
私はね、初音ミク楽しいなって思ったのは、最初はみっくみくにしてあげるって歌だった。
コミックソング風で、でもエモーショナルなところもある感じの。面白いんだけど熱いよね、て感じ。最初は、でもインターネット上のオモチャだったんだよね。
で、今回の本文中にもありますが、メルトという歌で、普通のポップスと言えばポップスなんだけど、初音ミクの世界観と合う歌詞で、すごく興奮したのを覚えている。
この初音ミクっていうのはなんだかとんでもないんじゃないかって。
どうとんでもないのかはわからない。
ニコニコという動画プラットフォーム、ヤマハの技術、コメント弾幕という非同期コミュニケーションお遊び、今でいうUGCユーザージェネレイテッドコンテンツ、音楽、メロディ、初音ミクというキャラクター、ボカロなら聞いてもらえるらしいとこぞって参加してきた宅録DTM勢。
物を作ったり、それを見たり聞いたり感動したり、売ったり買ったり、嫉妬や羨望、そういうものものがカオスになっていたURLだったと思うんだよね。
ああ懐かしい。ということで、今日の無名人インタビューもよろしくてね!(主催:qbc)
今回ご参加いただいたのは 如月ましろ さんです!
現在:なんか面白いサウンドっていうのを作りたくて。
qbc:今、何をしている人でしょうか?
如月:ボカロPをやってます。
今11年目で。2011年の8月にボカロPとしてデビューしたんで。
qbc:ボカロPになったきっかけっていうのは、何かあったんですかね?
如月:中学校のときだったんですけど、当時学校にあまり行けてなくて。不登校気味っていうか、そんな感じだったんですけど。その時にニコニコ動画でボーカロイドの歌と出会って、それで自分もこういうの作ってみたいなって思って始めましたね。
qbc:今、ペースってどれぐらいですかね? アップされてるペースとか。
如月:アップされてるペースは結構早くてですね。月に2本ぐらい出すときもあったりとか。つい最近まで、毎週投稿とかもやってたんですよね、夏あたりに。
qbc:今、ボーカロイドっていう言い方でいいんでしたっけ?
如月:ボーカロイドではないんですね。
広い意味でのボカロではあるんですけど。CeVIO AI(ちぇびお えーあい)の可不っていうのを使ってまして。音楽的同位体可不っていうソフトを使って曲作ってますね。
qbc:可不自体は1年以上経ってるんでしたっけ?
如月:1年ぐらい前ですかね、発売されたのは。それまでは別のボカロ使ってたんですよ。GUMIっていうボカロだったりとか。夢眠ネムっていうボカロだったりとか、結月ゆかりだったりとか。いろいろ使ってたんですけど、可不が発売されて、自分の作ってる楽曲に合いそうな声質だったので、使ってみたら結構ぴったり合ったんで、今はそれをメインにして使ってるって感じですね。
可不さん!
夢眠ネムさん!
結月ゆかりさん!
“VOCALOIDは「ヤマハ」社が開発した音声合成技術。その技術をベースに「クリプトン」社が作ったのが、かの有名な「初音ミク」というキャラクター。そして初音ミクを操って楽曲を作る人たちをボカロPと呼んでいます。
その後、VOCALOID技術をもとにさまざまなボーカロイドが誕生しました。
また、VOCALOID以外の音声合成技術も生まれ、その技術によって生まれたキャラクターもボーカロイドと総称されることが多いようです。(ボカロPも同様に、他の音声合成技術を使っていてもボカロPよ呼ばれているようですね)”
qbc:どんな楽曲を作られてるんでしょうか?
如月:そうですね。インダストリアルロックっていうジャンル。ちょっと普通のロックとは違って、電子音使ったりとか。簡単に言葉で説明するのが難しいジャンルではあるんですけど。
リスナーさんから近いって言われるのが、神聖かまってちゃんとか平沢進によく似てるって言われることが多くて。そういう感じをイメージしてもらえればわかると思うんですけど。
神聖かまってちゃん!
平沢進!
qbc:ボカロ曲を作り始めたときから、こういったジャンルなのでしょうか?
如月:いや、そうじゃないんですよ実は。2年前ぐらいからこんな曲になってきてて。その前は、EDMを作ってました。2017年頃からEDMで、2020年ぐらいにとあるボカロPさんと知り合ったのがきっかけで、今の感じの音楽を作るようになったんですよね。
活動した当初は普通のピアノとかピコピコ音源みたいなのを使って作ってたんですけど、大学生になって段々お金が入るようになって、音源を買ってEDMを作ってたんですよ。
qbc:インダストリアルロックはどういうところがいいですか?
如月:当時知り合ったボカロPさんの曲が、ギターがじゃりじゃりいってるような曲だったんですよね。その曲にすごい影響受けて、自分も歪んだ音が作りたいなと思ったんですよ。
音割れっていったらいいんですかね、それで自分なりに音割れサウンドっていうのを編み出して。歪んでても気持ちいい感じに聴こえる、みたいな。そんな感じが好きで作ってました。
qbc:歪んだ音の気持ちよさって。なんなんですかね?
如月:うまく説明できないんですけど、自分が作ってて、このサウンドが気持ちいいなって思ったものを取り入れてるんで。結構音圧が高い曲が好きなんですよ、僕。
qbc:インダストリアルロックを作りだしてから楽曲で、これがおすすめ! みたいな曲はありますか?
如月:一番伸びてる、透明花葬っていう曲があるんですけど。その曲は多分、僕の中では一番わかりやすいなって思うんですよね。
今年のボカコレ秋ってイベントに投稿した曲なんですけど。この曲は割と、ドラムがばしばしいってて。ギターも結構、面白い感じになってて。なんか面白いサウンドっていうのを作りたくて、この曲を作ったっていうのは。
さきほどピックアップした曲が「透明花葬」です!
qbc:ご自身の中では、一般受けを狙って作られてるんですか?
如月:全然一般受けしないと思いますよ。この曲って、リスナーからしたら0か100かなんですよ。聴いてわかんないって思うか、めっちゃハマるかのどっちかに振れるんですよね、僕の曲の評価って。
だから一般受けっていうのはしないと思うんですけど。でも100の人がすごいハマってめっちゃ聴いてくれるんで。コアなリスナーっていうんですかね。そういう人たちは結構、聴いてますよこの曲とか。
qbc:趣味は何でしょうかね? ボカロP以外の。
如月:いろいろやってますけど。ドライブとか、水族館巡りとか。
友達と一緒にドライブしたり。僕、北海道に住んでるんですけど、ドライブでいろんな美味しいお店とか行ったり。
この間も美味しいラーメン屋さん行ってきて。深川っていうとこにあるんですけど、そこまで行ってきて、ラーメン食って帰ってきたりとか。
qbc:水族館は?
如月:水族館は、昔から水族館が好きだったんですよ、僕。
出身が東北なんですけど、北海道と東北の水族館も全部巡ってて。今北海道に住んでて、4館ぐらいの年パスを今持ってるんですよね。
小樽と、サンピアザと千歳と登別の、4つの水族館の年パスを今持ってて。暇なときがあれば、もう水族館に遊びに行って。
qbc:月に何回も行くって感じですか?
如月:月に1、2回は水族館行ってますね。
魚が好きなんですよ、僕。魚を見るのが好きで。魚にもいろんな表情があると思ってて。そういう、魚の表情を見るのがすごい好きで水族館に行ってますね。
qbc:熱帯魚を飼ったりはせずに?
如月:昔は熱帯魚飼ってたんですよ。クマノミとか、大学のとき飼ってたんですけど。
今は就職して、休みの日があったら水族館めぐって、そこで魚の写真とか撮って、楽しんでますね。
熱帯魚飼ってたときは、繁殖させたりとかっていう楽しみ方があったんですけど。やっぱ水族館に行くといろんな魚に出会えるんで。たまに珍しい魚とかきてて、それで実際に生きた姿とか見れるんで。やっぱり水族館は楽しいっすね。
qbc:性格について、まわりの人からはなんて言われてますか?
如月:割と尖ってるとは言われますね。
ボカロPとしても尖ってるんですけど。友達と話すときも、結構、性格悪いこと言うんですよ、僕。友達を話しているときに。
自分は冗談のつもりで言ってるんですけど、ブラックジョークみたいなこと言っちゃって。性格悪いって言われて。
qbc:世の中に対して? 友達に対して? 毒を吐く対象は。
如月:友達に対しても毒吐いてますね。たまに友達以外にも毒を吐いています。
qbc:毒を吐いてるって自覚は、自分ではあるんですか?
如月:自覚してますね。毒めっちゃ吐いてる。僕の歌詞とかでも毒ばっかり吐いてるんですよ。
サブスク配信やってるんですけど、ニコニコとかYouTubeに出したら駄目な、毒ばっかり吐いてる曲を配信してるんで。
qbc:そうだ。ちなみに何曲ぐらい作ってるんですか?
如月:今までで200曲以上は超えてると思いますね。発表してないの含めたらもっといってると思うんですけど。
qbc:ご自身では性格、どういうふうな性格だと思ってらっしゃいますか?
如月:自分では、そうですね。自分のなかではすごい、適当な人間だって思って。あとはそうですね、根暗っていうか。あんまその、外向的じゃないというか、内向的だなって思ってて。
qbc:距離の近い、家族や友達からはなんて言われますか?
如月:さっきみたいに、性格悪いとかってよく言われるんです。でも逆にそこが好きって言われてて。距離の近い友達とかからは。
いつも遊ぶ友達がいるんですけど、そいつになんか、あだ名でカニって呼ばれてて。カニは性格悪いけど、そういうとこ好きだよみたいな感じで。めっちゃ、よく言われるんですよね。
qbc:好きな食べ物はなんですか?
如月:そうっすね。お寿司ですかね、お寿司。
サーモンが好きですね、サーモン。
qbc:北海道にいる理由は、お寿司が好きとかではないですよね?
如月:違いますね。もともと東北で生まれたんですけど、大学進学のために北海道に来たんで。寿司が好きだから北海道きたわけじゃないですよ。
qbc:なるほど。すごい尖ってるっておっしゃってたから、ひょっとして? って思って。
過去:ミクちゃんとかを自分のものにして、歌わせたいなっていうのが強かったんで。
qbc:子供の頃は、ましろさん、どんなお子さんでしたか?
如月:小学生の頃は、わりと明るい子だったんですよ。人前でよく面白いこと言ったりとか。みんな笑わせるのが好きだったんですけど。
中学校に入って、さっき言ったように、クラスに馴染めなくなっちゃって。学校に行けない感じになっちゃったんですよね。その時にボカロと出会ったんですけど。
高校のときもずっと同じ感じで。中高はもう暗い感じで過ごしていましたね。
qbc:学校は行ってなかった?
如月:学校は、高校は行けてました。中学校のときはあんま馴染めなかったんで、行けてなかったときが1年ぐらいあったんですけど。
高校は普通に行ってましたし。ちょっと途中入院しちゃったんですけど、精神の方をやってしまいまして。3ヶ月ぐらい入院してましたね。
qbc:子供の頃、小学校に上がる前とか、物心ついたときに、その頃の性格ってどんな感じでしたかね?
如月:幼稚園は女の子と遊ぶことが多くて。おままごととかよくやってましたね。
家の中ではお絵かきしたりとかして。たまにその友達の女の子の家に遊びに行って一緒に遊んでたっていうのがありましたね。
qbc:音楽とのふれあいは、いつごろ?
如月:ボカロ始めるまで、全く音楽と関係ない人生送ってたんですよね。
qbc:聴くのはあまりしなかった?
如月:しなかったです本当に。ボカロ始めてからすごい音楽聴くようになって。
それまで全く、音楽もやったことなかったし。せいぜいテレビで流れてるような曲ぐらいしか聴いてこなかったんで。
qbc:2011年にボカロにハマった理由って何だったんですかね?
如月:初音ミクの曲、メルトっていうのがあるんですけど、それを最初に聴いて。
なんかめっちゃかわいいなって思って。それでなんか、惚れたっていうか。その声をもっと聞きたいなっていうふうに思って。それからハマってたんで。なんか刺さるものがあったんじゃないかなって思います、当時の僕に。
ニコニコ貼っときます!
qbc:ニコニコ自体を知ったきっかけっていうのは、なんだったんですかね?
如月:友達が、ニコニコで流行った曲のメドレーみたいなの歌ってて。それでニコニコ動画に登録して、その動画で知った、みたいな感じです。
qbc:家のPCで見るんですか?
如月:家のPCです。親のメアド使って登録して。
qbc:初音ミクの声は、肉声ではないじゃないですか。その声に違和感はなかったですか?
如月:なんか、すっと入ってきたんですよね。違和感とか全然感じずに、本当にすって入ってきて。
qbc:そのあとは、どんな曲を聴きましたか?
如月:一番その当時聴いてたのが、初音ミクのFrom Y to Yって曲で。
当時、ボカロの全盛期みたいな感じだったじゃないですか、2010年とか11年とかって。それでもう、いろんな楽曲を聴き漁って。聴いた楽曲をノートにメモってたりしたんですよ僕、その当時。このタイトルの、こういう曲を聴きました、みたいな感じで。聴いた楽曲をメモしてって。何曲ぐらい聴いたかな。
qbc:学校行っていないときですもんね。
如月:そうですね。ボーカロイドというタグがあって、ひたすらそれで調べまくって。あとCDとかもめっちゃ買って、聴いてた。
From Y to Y!
qbc:自分でボカロ曲作ろうって思ったのは、どういうきっかけだったんですかね?
如月:ボカロの曲が、一般の人でも作品発表できるっていうの知って。
qbc:あ、そっか。最初はわからない状態だったんですね。
如月:それを知って、自分も発表したいなって思って。
でもその当時、音楽なんて全然わかんなかったから。最初、初音ミクを誕生日の日に買ってもらったんですけど。初音ミクひとつ買えば、もう曲がひとつできるって思ってたんですよ、僕。その当時。
実際はもう、他にもいろいろ音源とか買わなきゃいけないんですけど。それがもうわかんなかったんで、中学校のとき。最初は本当に、ミクちゃんに歌わせるだけで作ってた。
それからいろいろ曲の作り方とか、その当時知り合ったボカロやってる人たちから教えてもらったりとか、あとネットの記事で作曲講座みたいな感じのやってるじゃないですか。それで見て、勉強して。
最初はもう本当に無料の音源で作ってて。全然作曲わかんなかったんで。
qbc:歌わせたかったんですかね?
如月:ミクちゃんとかを自分のものにして、歌わせたいなっていうのが強かったんで。
qbc:音楽をやっていくぞ、みたいな気持ちはあったんですか?
如月:はい。昔から結構、ものを書いたりするのがすごい好きで。小学校の頃、人前で人を笑わせるのが好きだったってさっき言ったんですけど。そういう気持ちがまだあったんじゃないかなと思って。
人前でものを発表したい、みたいな。そういう気持ちが中学に入っても、まだどっかにあって。それがボカロとして、曲発表したいっていう気持ちなったんじゃないかと思って。
qbc:高校で精神を病んだのは、なぜですか?
如月:ネットで叩かれたんですよ。僕が悪いんですけど。それで散々叩かれて。高校のときに自殺しようと思ったんですよ、僕。
文化祭終わったあと、道路に飛び出して死のうかなって思って。それで即入院ってなって。
qbc:飛び出そうとしたのを引きとめられた?
如月:先生に見つかって、親に連絡いって、即入院ってなって。それでまあ、統合失調症の疑いがありますねっていうふうに言われて。今でも薬は飲んでるんですけど。
qbc:ネットで叩かれたって、コメント欄ですか?
如月:Twitterです。Twitterがちょっと炎上しちゃって。それで叩かれて。
その当時、関わりのあった人に僕が暴言を吐いちゃって。それでTwitterが炎上して、叩かれて精神病んで入院したんですよね。
qbc:それで、そのあと大学へ進学?
如月:はい。
大学行きたいなって思ってたんですけど、地元に行きたい大学がなくって。行きたいのは特殊な学科ではあったんですけど。海洋生物を学びたくて。
海洋生物の学科がある大学が、たまたま北海道にあったんで。それで北海道に進学した感じですね。
qbc:大学生活はいかがでした?
如月:大学生活は、楽しかったですね。友達も結構できて。そのとき本当になんか、小学校とか中学校のときよりも友達って呼べる友達ができたかなみたいに思って。
あとやっぱり、好きな分野の勉強ができたので、すごい楽しかったですね。
qbc:この頃もボカロは続けていた?
如月:はい。その頃もずっとボカロやってて。まだあんまり伸びてなくて、その頃は。
qbc:大学時代の印象的なエピソードって、ほかにあります?
如月:北海道の海沿いの実習所みたいのがあって。そこで2泊3日で実習を行ったんですよね。海に入って、生き物観察したりとか。あと、カキを受精させる実験とかをやった記憶があって。すごい楽しかったんですよ。
昔から魚とか海の生き物が好きだったんで。自分のやりたいことがもうできてるみたいな感じで、すごい楽しかったっすね。
qbc:さかなクンさんは、お好き?
如月:さかなクンに憧れてたっていうか。卒業研究みたいのがあったんですよ。それぞれの研究室に配属してやってたんですけど、僕は魚の分類みたいなのをやってて。魚の遺伝子だっけかな、そういうのを使って分類するっていう研究をやってまして。
魚の研究を昔からやりたかったんで、そのときは楽しかったですね。
qbc:就職は、魚関係なんですか?
如月:いや、全然今は違うところに就職してて。大学院に進学しようとも考えてたんですけど。そうなると北海道から出なきゃいけないっていうことになるので。
あんま北海道から出たくないなっていう思いがその当時あって。せっかく北海道でいっぱい友達できたから、北海道から出たくないっていうふうに思っちゃって。じゃあもう北海道にいてたいから、もう就職しようってなって。
qbc:ご家族との仲は、どんな感じですか?
如月:母親と結構仲が良くて。父親はそんな、仲悪いってわけじゃないですけど普通ですね。母親と結構仲いいんですよ、僕。毎日LINEでやり取りしてて、母親と。
毎日、眠いみたいなこと送ってて。眠い、疲れた、みたいな感じ。そういう感じのことを送れるくらい仲いいです。
qbc:過去イチ、良かったなって思うことってなんですかね?
如月:そうですね。過去っていうか、つい最近の話なんですけど。今年の6月ぐらいに、僕の曲がラジオで放送されたんですよね。北海道のラジオ局で、僕の曲が放送されるって連絡が来て、急に。この日に放送されますんでっていうふうにきて。
長い間ボカロPとして売れてこなかったんで、ラジオで流れるっていうこと自体がもう本当、嬉しかったです。いろんな人の聴いている前で、僕の曲が流れるっていうのがすごい嬉しくて。
qbc:どういう経緯で選ばれたんですかね?
如月:サブスクを配信してて、僕。配信先のレーベルがあるんですよね。そこの人が応募してくれたみたいで。
僕の曲ともうひとり違う人の曲が流されたんですけど。どっちも北海道の人で。
qbc:どんな気持ちになりました?
如月:本当に11年やってて、報われたなって。最初はもうびっくりしましたけども、連絡がきたときは。えって思って。
でも本当に、いざ放送聞いてみて、Twitterとかでも、ましろさんきたーみたいな感じで言ってくれる人がいて。よかったって思いました。
qbc:今どきのボカロPって、何歳ぐらいでバズるんですかね?
如月:早い人はもう10代でもうバズってますよ。
高校生とかでもバズってたし、中学生とかでもバズってます。僕今26なんすけど、もうバズるとかそういうのは気にしないようにしてますね。
qbc:ボカロP人口って、今どれくらいいるんでしょう?
如月:だいたい今、2万人ぐらいいるんじゃないかなあ。ボカコレ秋っていうのがあって。そこで大体3,000曲ぐらい投稿されてたんですよね。活動してない人も含めると、多分、何万といるんじゃないかなと。
今まで発表したボカロPの名前リストみたいな動画が10年ぐらい前にあったんですよ、それでも結構な数がいたんで。多分今もっと増えてると思います。万はいってると思います。今、誰でもボカロPになれるような時代なんですよ。
qbc:なるほど。
如月:utauっていうのが無料なんですよ。aiきりたんっていうのも無料で配布されてて。
極論を言えば、タダでもボーカロイドが始められます。昔はボカロPって言ったら、お金のかかるイメージだったじゃないですか。でも今はもう、無料配布されてる素材があって。ボカロP始める人の間口がもう広くなってるなっていうのはあります。
未来:ボカロPやんなかったら、自分はただの何もない人間なんで。自分が生きてることをアピールする場所みたいな感じの位置づけです。
qbc:5年後10年後、20年30年、最終的に死ぬっていうところまでイメージしていただいて、未来はどういうふうにイメージしてらっしゃいます?
如月:ぶっちゃけ、死ぬまでボカロPやりたいです。ボカロPとして死にたいなっていうのがあって。今、北海道のボカロP連合っていうのを主催していて。北海道のボカロPたち、メンバーが27人ぐらいですけど、そこでみんな集まって交流したりとか、サークルみたいなのを主催しているんですけど。
北海道ってやっぱり初音ミクのクリプトン、あるじゃないですか。やっぱりボーカロイドに対する土壌っていうのはちゃんとしっかりしてると思うんですけど。北海道で今、ボカロの同人即売会っていうのがないんですよ。
将来的な目標としては、北海道で活動するボカロPさんたちとか絵師さんとかの発表の場を作りたいなと思ってて。小規模でもいいから、そういうイベントが開けたらいいなっていうふうに思っているんですね。
今、ボカロの即売会っていうと、東京とかでボーマス、THE VOA@LOiD M@STERっていう、イベントの即売会があったりとかして。でも北海道の人ってわざわざ東京に行くのってお金かかるじゃないですか。ましてや何か、学生の人もいるだろうし。僕みたいに社会人であんま時間取れないって人もいると思うし。
そういう人のために、北海道で何かできたらなって思ってて。それ北海道でイベントやりますって言ったら、内地からも人が来るかもしれないから。それで小規模でもいいから、そういう即売会みたいなことができたらって。北海道で活動してるボカロPとか、絵師さんとか、そういうボカロ文化に関わる人たちの発表の場を作りたいなっていうのはひとつです。
qbc:その活動は、いつから主催されているんですか?
如月:今年の1月ぐらいからボカロP連合を主催していて。
きっかけは、Twitterで。元々、関西のボカロP連合というのがあったんですけど、それがたまたま話題になって、各地でボカロP連合立ち上げますって人がでてきて。
それでまあ、僕も北海道立ち上げるかってなって。立ち上げたからにはやっぱり責任があるから、ちゃんとこれは続けないとなって思って、27人もメンバーいるし。
だからもう本当に、定期的にサブスクで、コンピレーションアルバムって言って、いろんなメンバーの曲をアルバムにしたり、あとはこの間はカラオケとか行ったりとか。あと、スタジオ借りて、みんなで楽器練習したりとかいうことをやったりとかしてますね。
北海道ボカロP連合!
qbc:11年やられていて、どういった変化を感じられています?
如月:やっぱり、自分よりまだ年下のボカロPがすっごいバズってて。学生とかで。
それこそなんか、カナリアさんとか、デビューしてバズったのが確か10代のときだったので。
10代のボカロPが100万再生とかっていうのを見ると、昔は本当、10代のボカロPって希少だったんですよ。ボカロPは大人がやるものってイメージが昔あって。
カナリアPのKING
如月:10年ぐらい前の僕が中学校のときは、中高生のボカロPたちが集まってコラボしてたりとか、作品を作ってたりとかしてて。中高生ボカロPっていうのが、当時話題になってた時期だったんですけど。今本当に、中高生でボカロPやってて、100万再生10万再生いくっていうことがよくある話になってきたんで。やっぱりそういうところで変化は感じてますね。
qbc:低年齢化ってどんどん進んでいくんですかね。
如月:どうなんでしょうね。小学生でもミリオンいきましたとかっていうのあるんですかね。わかんないすけど。
よくあるんですよ。学生のボカロPで、就職を機に、ボカロP活動しなくなりましたっていう。わかるんすけど、僕はまあ、ボカロPやってるのが好きなんで。多分死ぬまで永遠に曲はつくると思います。
qbc:音楽自体というか、ボカロP活動自体は、自分にとってどんな位置づけになっているんですか?
如月:本当に、ボカロPやんなかったら、自分はただの何もない人間なんで。自分が生きてることをアピールする場所みたいな感じの位置づけです。
qbc:もしもの未来という質問をしているんですけれども。
もしも、理想のボーカロイドが作れるとしたら、どんなボーカロイドを作りたいですか?
如月:僕、神聖かまってちゃんにすごい影響を受けて曲を作ってたんすよね。そのボーカルの、の子さんのボカロが出たらいいなって思って。
それが出たらもう真っ先に買いますね。それが一番理想なんで。
qbc:ボーカロイド作るのって、いくらぐらいかかるもんなんですかね。
如月:開発するのって結構難しいんですよ。
声も収録しなきゃいけないし、いろいろ加工とかしていかなきゃいけないんで。
utauっていう、無料のボーカロイドみたいなやつがあるんですけど。1回、自分の声で収録っていうか、やったんすよ。それをやるだけでも結構大変で。それを音源としてかたちにするだけでも結構大変だなっていう。
例えば収録で声のサンプルを取るために、あいうえおあ、みたいな感じで、どんどん録音していかなきゃいけないんすよね。指定の文字列を言って、収録して、それをいろいろサンプリングして、ひとつの歌にするんで。
実際ボーカロイドってなったら、さらに開発に時間がかかると思うんで。そんなにポンポンでないですからね、ボカロって。
今、一番新しいので、12月2日発売の双葉湊音ちゃんっていう子がいるんですけど。それも結構いいなと思ってて、今欲しいんですけど。アップデートとかも度々あるんすけど、声のもと、中の人が活動休止とかしてたら、アップデートなんてできないし。
qbc:なるほどね。双葉湊音は、可不と同じ技術ベースなんですね。
如月:はい、CeVIOです。この間VOCALOID6っていうの出たんですけど、CeVIOと、Synthesizer Vっていうのがあって、この3つかな、主に出ているのが。
今、AIシンガーとかっていうのが出てきて。ボーカロイドだったら人の手で調整とかも全部しなきゃいけないんですけど。可不ちゃんとかは、AIが調整とかやってくれるんで、割と使いやすいイメージがあります。
qbc:あ、そうかを調整をAIがね。なるほど。
なんか、最後の方になっちゃったんですけど、ボーカロイドの楽しさって何ですかね?
如月:自分は、やっぱり始めたときから、ミクちゃんだったり可不ちゃんだったりが、自分の作った音を、その通りに歌ってくれるっていう。で、やっぱり作品として動画として投稿するときに、イラストとか依頼して投稿するんすけど、イラストと合わせて動画として投稿するまでの工程がすごいワクワクしてて。
ひとつの作品となって投稿されると、ああ、やっと出せた、みたいな感じ。やったーみたいな感じ。
qbc:バズりたいという欲求はどれぐらいあるんですか?
如月:運なんでね、こればっかりは。でも10万とか、100万とかは、さすがにちょっと行けるかわかんないんすけど。バズりたいっていうより、誰かに刺さってほしいなって気が。
1人でもいいから、誰かにとって刺さる1曲でありたいなと思ってて。あんまその、100万いきたいですとか10万いきたいですとかっていうふうに、有名になりたいですっていうよりは。
今は本当に、誰かにとっての刺さる1曲になりたいっていうのが、強いです。
qbc:最後に言い残したことがあればお伺いします。
如月:ボカロPやっててすごいいろいろありましたけど、今がやっぱ一番ノッてきてるなって時期だと思ってるんで。この調子で今後もボカロPをやるんで。宣伝みたいになっちゃうんですけど。気になったらぜひ曲を聴いてください。
qbc:ありがとうございます。
如月:ありがとうございます。
あとがき
インタビュー後、参加者さんと昔話をして、すごく懐かしかった。
私、44で。下手したらもうアラフィフになってしまうんだけれども。やっぱりインターネットは楽しいね。時空を超えてるところがある。年齢というバリケードっていうか、障壁? そういうのなくなるといいね。子供と大人の垣根がなくなるというか。年上だから、年下だから、ていう遠慮みたいなものがなくなるといいよ。
まあ、そのために顔を出さずにインタビューをしているんですが。
ああ。
でも、ぶっちゃけ私は話してる時間からいうと、20代のほうが多いんだよね。
そもそもインタビューチームだって20代中心だし、インタビュー受ける方々も20代のほうが多い今ですし。もちろん、30代40代、それ以上の方もお待ちしているんですよ。
でもねシンプルにインターネットに多いんだろうね10代20代がさ。
うーん、話してて何が違う? 世代で。って思うとほんと、なにも変わらんよね。
肉体的年齢なんてね。
ちうわけで、知名度も年齢も越えてって話でした今日のあとがきは。ありがとういつもよろしくね愛してる。
インタビュー担当:qbc
編集:komina
編集協力:あおい
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