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無名人インタビュー:インドで一番有名な日本人ラッパーになる人

うわラッパーから応募きた。まじか。って思った。怖い人きたらどうしよう。
あるいは、キャラがかちかちに固まってるラッパーさんすぎて、こちらからの変化球的質問んしたら無視してラップしだしたらどうしよう。途中で通話切って逃げちゃおうかな。機材トラブルとかでさ。そう、機材トラブルでいいんだよ。そうオンライン社会には機材トラブルという魔手が新たに生まれてるんだから。
と思っていた・・・。
ということでパッとしないメガネことMCケロリンさん回です!
話してみたらめっちゃ話しやすくてくりびつてんぎょう。楽しんでいただけたならもっけの幸い。

あ、先に。インド向けのケロリンさんチャンネルは順調に育っているのでみんな高評価ーチャンネル登録ーよろしくね!

今回ご参加いただいたのはMCケロリンさんです!
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1、イントロデュース

qbc:インタビューのどういうところに興味を持っていただけたんでしょう?

ケロリン:今考えていることを言語化したり、客観的に自分のやってることを人に聞いてもらいたいなと思って。
特に質問を投げかけてもらえるっていうところが面白いと思って。他人から出てくる質問って自問自答とは違うので。そうすると導かれる答えも違うし、自分に今までなかった答えも出るのかなと思って。

qbc:ケロリンさんは、まったく無名というわけでもないんですよね? 今、どういったことをされているんでしょうか?

ケロリン:個人としては、「あいみや」という名前でWEBマーケティングの仕事をしています。もともとWEBライターで。
MCケロリンの方は、まだまったく知られてない無名の状態です。一年前からラップをはじめました。

qbc:普通のサラリーマン?

ケロリン:フリーですね。

qbc:今、おいくつなんですか。

ケロリン:今30です。

qbc:大阪芸大のご出身なんですね? でそのあと留学されてる。

ケロリン:はい、そうです。フィリピンに半年と、ニューヨークに3ヶ月ぐらい行ってました。

qbc:では、どういったインタビューにしましょうか。

ケロリン:僕の目的としては2つあって、1つは自分の中で思いもよらなかったことに気づくってこと。自分が。

qbc:他人がわかんなくてもいいやつですね。

ケロリン:そうです。で、やっぱり記事にするので、読む人にこんなことしている人がいるんだって伝えたい。ラッパーで、日本人で海外に出て活動しようとしている、なんか変な人がいるんだって。

qbc:なるほどー、ありがとうございます。いやー良かった普通の人で。いや、やられていることは面白いですけどね。
応募あってから、Twitterとかでケロリンさんのことをちょこちょこ見てて、どういう方が来られるのか不安だったんですよ。ちょっと身構えてた。

ケロリン:(笑)どういうイメージでした?

qbc:いきなりキャラクターで話しかけてきて、こちらの付けいるスキがまったくない、キャラに反したことはまったく答えてくれないとか、そういうのですね。

ケロリン:めっちゃ我が強そうみたいなイメージっていうことですか。

qbc:我が強いとは別次元で、キャラができあがってて、急にラップをはじめだしたりとか、そういうのです。
ドラッグでつかまったことある人の回も、始まる前までちょっと怖かったし。

ケロリン:それはクーロン黒沢さんの回ですか。クーロン黒沢を検索して、このインタビューをまさに発見したんですよ。

そうなんですよ検索で上位にきてしまうんですね。

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qbc:私がびびりなだけなんですけどね。では、インタビューはじめましょうか。

ケロリン:僕、活動目的が3つあるんです。
1つ目は、過去の自分を救うってこと。歌詞に自分が辛かったこととか、報われなかった10代のころの怨念みたいなものを表現してます。
2つ目は、今でもストレスとか嫌なこととかあると、蕁麻疹が出たりとか体に出ちゃうので、それの発散。
もう1個が、モテたい、です。モテるって、じゃあどういう状況かっていうと、意見を聞いてもらえる状態なのかなって。意見って、正しくても聞いてもらえないと思ってるんですよ。正しいよりも、面白い意見とか、面白い人が言ってる意見の方を、人は聞いてしまう。で、そういう意見を聞いてもらえてる状況が、モテてるってこととなのかなって思って。
そしてその状況を作るのに、ラップが合ってるなと思ってラップをやってます。

qbc:なるほどなるほど。

ケロリン:じゃあ、なんでこういう目的になったのかっていうと、20代とか、大学んときくらいの話に遡るんですけど。
僕、大阪芸大に行ったんですけど、もともと10代のときに学校が嫌だったりして、まあとにかく普通の社会人にはなれないだろうと思ってたんですよ。

qbc:はいはい。

ケロリン:高校のときに選択の授業で美術を取っていて、そのときの先生が変わってたんですよね。
授業中に「空ってどこにありますか?」って聞かれたんですよ。僕は窓の外を指差して、「これ、空じゃないですか?」って言ったら、僕の目の前の空間を指差して「ここも空じゃん」「つながってるよね」って言われて。
僕、空に対してそういう感覚がなかったんですよね、なんかびっくりしちゃって、すごい。
空っていうのは窓の外にあって、それも上空の方だと思ってたんですよね。でも、空ってつながってるから「僕が空」って言ってもいいんだっていう発想がなくって。

qbc:美術の先生かーはいはい。学校の中でわりとトワイライトゾーン開いてくれますよね。

ケロリン:そういう発想する人って、僕初めて出会ったんですよね。その人が美大出身だったから、美術方面に行けば面白い人に出会えるのかなって思って、
それで美大に行くことを決めました。で、大学で何を勉強したかっていうと、僕、普通科の高校通ってたんで、絵が描けるとかの芸がなかったんですよ。なのでマネジメントを学べますっていう学科にいきました。

qbc:アートマネジメントがあるんですね。

ケロリン:マネジメントするにも、やっぱりアートのことがわからないといけないので、絵を描いたりとか音楽やったりとか、広く浅く勉強しました。
中学のときからずっとバンドもやってたんですが、大学のころからさらに本格的になりましたね。

qbc:バンドは、どういう風なジャンルでした?

ケロリン:パンクバンドみたいな感じですね。

qbc:ケロリンさんの年齢だと、なんだろそのころ。

ケロリン:スリーピースでやってたんですけど、メンバーが聴いてる音楽、みんなバラバラでしたね。僕が好きだったのはブランキー・ジェット・シティ でした。

qbc:ブランキー!たまたま今Spotifyで、浅井さん聴いてたわ。

これ聞いてたのよ。ブランキーってバンドのリーダーだったわけです。

ケロリン:僕はブランキーが好きで。ドラムの子がレッチリ、ギターの子がナンバーガールでしたね。

qbc:いいじゃんみんな!

ケロリン:バックグラウンドがみんな違ったんで、どうなるのかなって思ってたんですよ。けど、もともとの演奏技術がなかったんで、簡単なところをまずコピーしようってなりました。
僕、ベースだったんで、ブランキーの照井さんみたいな古典的な感じのベースラインをつけてましたね。

2、田舎での人格形成

qbc:芸大はどうでした?

ケロリン:僕、地元が岐阜県だったんですが、地元から離れて自由になったってところ。
あと、美大的なところで、何言っても否定されないってのが大きかったですね。心理的な自由さがすごいです。地元にいるときは「これ言ったら変に思われるんじゃないかな」とか、ブランキーって言ってもわかんない人が多かったりとか。
が、大学に行ったら僕がブランキー好きなのと同じくらいの熱量でレッチリ好きな人がいたりとか。そこが刺激になりました。

qbc:否定されないって重要なんだねえ。東京に来て同じこと感じる人もいるみたいだけど。ラブリーサマーちゃんもそんなこと言ってた気がする。私は東京なんでぜんぜんわからんのだけどね。
10代の恨みつらみを歌詞にするっておっしゃってましたが、どんなことが嫌だったんでしょう?

ケロリン:僕の場合は、一番嫌だったのは、学校に行かなければならないことでしたね。学校が本当、嫌だったんですよ。なぜかって、先生が大嫌いだったからですね。先生から学ぶよりも本で学ん方が効率的だし、塾の先生の方が教えるのうまいし。
学校の先生なんて結局、安パイで教員免許取っただけの奴らなんで。教えることに情熱もないんですよ。

qbc:ほら、あの、たまたま出会った先生がそうだっただけ、ってこともあるからね。

ケロリン:嫌だなあと思って。本当に僕が勉強したいことを、勉強させてくれないんだって。
僕は、それ考えると蕁麻疹が出て、朝起きれなくなるんですよ。精神的に追いこまれてるのに、でも田舎で学校に行かないってのはありえないわけですよ。
隣におばあちゃん住んでたんですけど、「なんで学校へ行かない」ってお母さんが詰められたりする。
本当になんていうか。お母さんもヒステリーになるっていうのが一番嫌でした。

qbc:まじか。そんなことになるのか。自分のせいで家族関係、雰囲気が悪くなると。

ケロリン:それから、お父さんの会社がなくなって、それで家に変な占い師が出入りするようになったんですよね。

qbc:うーんと、それは許されて?

ケロリン:許されて。お母さんが連れてきました。

qbc:あー。

ケロリン:お父さんは、そういうのを馬鹿にするタイプの人だったんですよ。本気にはしてなかったです。けど、会社がなくなって仕事もない手前、お母さんの言うことを聞かざるを得ないみたいな感じで、明らかに胡散臭えなってやつの話を、家で聞いていました。
僕もその人と会わされて。そういうの、ものすごい嫌でした。馬鹿だなって。

qbc:それ、何歳ぐらい?

ケロリン:15、6だと思いますね。

qbc:それでブランキーか。

ケロリン:そのころから聴いてましたね。

qbc:そのとき、どんなこと考えて、どんなことしてたんですか?

ケロリン:僕は、とにかくストレス発散しないといけないと思って、いろいろ文字にしてました。思ってることとか感じてることを、全部文字にして発散していました。
あとはギターを弾いたりとかして、表現ができないかなっていうのを考えていました。ブログに書いてました。

qbc:ブログかなるほど。インターネットはそのころから?

ケロリン:そうですね。ネットが無かったら、もっと酷い人生になっていたと思います。

qbc:うんうん。で、自由な大学生活過ごすと。で、大学卒業後は社会人にならなきゃねってなるじゃないですか。

ケロリン:僕は就職なんか絶対にしないって思ってたんで、案の定しなかったんですよ。
髪も長かったし。一回、ちょっと迷って切ったことありますけど。結局就活せずに卒業したらすぐフィリピンに行きました。

qbc:行動力ありますよね。

ケロリン:最終的に外国で暮らしたいっていうのが強かったんで、それはもう英語だろうと思って、フィリピンに留学したんですよ。フィリピン留学が今熱いみたいな感じだったんで。
でも、金がなかったんで、フィリピンの学校で働いて、その代わりに授業を無料で受けさせてもらえる、というのを利用しました。

qbc:すごいね無料って。

ケロリン:後から調べたら、それやって捕まってた人とかいました。僕のときはまだ全然大丈夫だったんで、半年間そこで勉強しました。

qbc:捕まるって、フィリピン側が捕まる? あっせん側?

ケロリン:学校側ですね。要は観光ビザで入らせて働かせてるわけなので。

qbc:あーそっかそっか。

ケロリン:それから日本に帰ってきて、いよいよ就職って追い詰められたんですけど、新卒じゃなくなってたので、どこ応募しても落とされまくったんですよ。

qbc:留学はプラスで働かなかったんだ。就職はどこでしようとしたの? 大阪?

ケロリン:名古屋で探しました。岐阜県だから近いんで。
で、落とされまくって嫌だなあと思ってたときに、今度はニューヨークに留学するための資金を援助しますみたいなプログラムを見つけて、それに応募して受かって、夏のニューヨークに、90日間いました。2013年か12年ですね。

qbc:うんうん。行動力はほんとすごいですね。

ケロリン:そのニューヨークが人生の転機だったと思っていて、泊まったホテルの人が日本人の起業家だったんですよ。
その人に、いろいろ教わりました。僕は、自由を求めて美大へ行ったんですけど、起業家っのほうがなんか自由っぽいなと気づいて。
そこで帰国してから起業しようと思って、ヤフオクで物を売ったりとか、そういうことをはじめたんですね。ただ、それだけじゃお金になんないんで、お金貯めようと思って期間工やりました。トヨタで。

qbc:あー名古屋だ。そっか豊田市。

ケロリン:はい。お金、半年貯めて、いろいろ見るのが必要かなって世界一周しようとしました。でも、また目的もなく行ったらお金なくなって終わるだけだなと思ったんですよね。
そこで、たまたまニューヨークで出会った画家が手伝いを募集していたので、その人に誘われて東京に出てきました。25のときですね。
PRブログを書くみたいなところから、ライターとしての仕事をはじめました。

qbc:人生なるほどねえ。

ケロリン:それで、1回くらいは正社員経験をつけておこうと思って会社に勤めたことはあるんですけど、半年続かなかったです。
やっぱ無理だって思って。もう鬱々として。そんときも文章とか書いてて。歌とかも歌いたかったんですけど、僕は致命的に音痴なんですよ。

qbc:はいはい。

ケロリン:そんなときに、ラッパーの友達から、ラップやればいいじゃんって言われたんですよ。それでラップをはじめました。
文章での表現はずっとやってきたし、バンドやってたんである程度音楽的な素養もありました。それでラップできるんじゃないかと思って。

qbc:気になってたんですが、なんで自分が働けないって思ってたんですか?

ケロリン:体が拒否反応起こすんですよ。

qbc:拒否反応起こすの知ってるっていうのは、学校のときの経験から学んだってこと?

ケロリン:そうです。会社でも、やっぱり朝起きれなくなって、頭でどう考えても、体がもう無理っていうんで。これはもうほんとうに無理なんだなと思いました。

qbc:それって「だから死のう」にはならなかったんですか?
ケロリンさんの場合、「ああ無理だ死のう」じゃなくて「ああ無理だ違う方法で生きよう」になるんですよね。

ケロリン:そういうのありましたよ、常に。本当は死んだ方がいいんじゃないかって。

qbc:なるほど。

ケロリン:どこの電車が一番死ねるかってのを調べたり。新小岩の快速が、小岩から来て止まらないんで、そこ行ったら死ねるとか。
実際に新小岩の駅のホームまで行ってみたりとか、ありました。やっぱり死んだ方がいいんだと。

qbc:それ、今は落ち着いてます?

ケロリン:今は落ち着いてます。

qbc:落ち着いた理由は?

ケロリン:自律神経が狂ってるんだろうなと思ったんで、自律神経専門の接骨院に、一年前から通うようにしたんです。それで、徐々に回復してきてるっていう感じです。

3、MCケロリン

qbc:なんで「ケロリン」なんですか?

ケロリン:僕、ニューヨークにいたときに、風呂桶のケロリンのTシャツ着てたんですよ。別に狙ってたわけじゃなくて。
そしたら、シェアハウスに泊まったときに、あだ名をみんな付けられて「じゃあ君はケロリンね」ってなってケロリンになった感じです。

qbc:なるほどー。人物像がちょっとわかってきました。真面目な方ですかね、ケロリンさんは。

ケロリン:真面目だと思います。(笑)

qbc:ですよね! ケロリンさんが楽しいなって思うことってどんなことですか?

ケロリン:一番気持ちいいのは、知的好奇心が満たされたときですね。好奇心が満たされるのは、一番は旅行ですね。見たことないものを見たとき。で、次にこんなことあったんだって本で知識を得たとき。あとは、自分ってこんなことを表現できたんだっていうとき。

qbc:見ること、知ることですね。新しい風景を見たとき、知らなかったことを知ったと気、それを誰かに伝えたいと思いますか?

ケロリン:思います。

qbc:なるほど最終的に表現しないと嫌なんですね 最後におっしゃった「自分でこういうことが表現できた」は、そこにつながってくるのかな。
最後の「伝える」まで至らなくてもいいって人、いるんですよ。自己満足だけで済む人。

ケロリン:僕はアウトプットしたい方ですね。しないと嫌です。。

qbc:うーんと、知的好奇心がゆさぶられたとき、まずツイートでもして吐きださないと、次のことができないタイプ?

ケロリン:はい。

qbc:それって、いつごろから自覚してました? ブログのときからか。

ケロリン:はい。10代のときからですね。

qbc:言葉?

ケロリン:最初は言葉でした。

qbc:学校が嫌だっていうのは何歳から?幼稚園とか?

ケロリン:僕、幼稚園は3年間一回も休まずに通ってたんですよ。

qbc:あはは。小学校からか。

ケロリン:良い先生もいたけど、とにかく一番嫌なのは先生。で組織も嫌でした。

qbc:私も不登校までいかないけど、けっこう学校休んでたから。「え何この茶番は」って思っちゃってたんだよね。学校に意味を感じられなかった。

ケロリン:そうそう。そういう感覚。

qbc:なるほどね。ところで、音楽なんですが、またバンドやっても良かったわけですよね。なんであえてラップだったんでしょ?

ケロリン:それは、一人で完結できるところが大きいと思います。
バンドだと、メンバー見つけないといけないし、そういう制約がある。ラップだったら一人でできる。トラックは、今、無料でネットに転がってるんですよ。

qbc:あーそっかそっか。

ケロリン:見つけてきて、買ったりとか、リード自分で選べるし、歌詞は自分で書けるし、歌も自分で歌えて、レコーディングも自分でスタジオとかいくらでもあるんで、一人で全部できちゃうっていうところが一番良いところですね。

qbc:なるほどね。今、zozoの前澤さんをメチャメチャディスってるやつ聴いてるんですけど。

qbc:これ、インタビューの前に聞いてて、私もディスられたらどうしようって思ってたんですよ。企画自体を壊しにきたらどうしよう、って。

ケロリン:えー、そんなことないですよ。

qbc:これは、自分の中でこういうことをやっていきたいみたいな感じなんですか?

ケロリン:これは例外的な曲なんですよ。ラップは自分の考えてることを伝えようと思って、そういう曲ばかり書いてたんですけど、前澤さんの曲に関しては、バズらせて僕の知名度を上げるために作ったんですよ。
知り合いの起業家に音楽で喰っていくためにどうしたらいいかって相談したら、SNSでインフルエンサーに絡んでいくのが一番良いよって言われて。ホリエモンか前澤さんのどっちかだなってなって、前澤さんに落ち着いたんです。で、ラッパーなんでやっぱりディスる絡み方が一番早いんじゃないかってなったんです。それでディスる曲を作りました。

qbc:あー思想があったわけじゃないんだ。

ケロリン:そうです。これまで僕は前澤さんに注目したことは一切なかったです。

qbc:じゃあ、本心じゃないんだこれは。

ケロリン:本心じゃないです。むしろ僕、前澤さんはそんな嫌いじゃないですね。だから、褒めるかディスるかで迷いました。

qbc:すごいなあ。逆に制作能力はメチャクチャあるってことですね。
こういう、自分の思ってないことを、目的を達成するために制作するってのはすごいですよ。自分のやりたいことしかできない人もいるから。
あ、ライティングやってるんですものね。ちゃんと素地があるんですね。

ケロリン:そうかもしれない。

4、クリエイターよりも起業家のほうが自由だ

qbc:世の中に対して、どんな風に思われたい、というのがありますかね?

ケロリン:好きなことやってる、我が道を進んでる人、って思われたいですね。やりきった人って。
あと、プロレスラーみたいになりたい。僕は本当、プロレスラーが一番強いと思ってるんですよ。格闘技最強です。僕ね、ヒクソンと高田の試合を見て、あらためて今日も見てたんですが、高田負けてるんですけど、やっぱりプロレスラーだよなって。言いたいことは、要はプロレスラーってショーもできて、ガチになっても強いぞみたいな。

qbc:なるほど。ブックもこなせるインテリジェンスもありつつ、フィジカルもあるぞと。
あと確かプロフィール記事にコミュニティ作りっていうのもありませんでしたっけ?

ケロリン:ニューヨークのギャラリーのパーティとか行くと、この人とこの人をつなげたら面白いだろうなっていう人同士を、積極的につなげてるんですよ。
そっから新しい出会いがあって、良い作品が生まれたりとか、社会に良い影響を与える起業家同士が知り合ったりしてるんです。
良い化学反応を起こして、それでさらに社会を良くしていく発想って、僕自身無かったんで、やってみたいなと思って。
で、パス出す人のところにボールは一番集まるってよく聞くんですけど、人を繋ぎつづけていたら、自分にもいっぱいパス回ってくるんじゃないかなと。

qbc:ケロリンさん、わりと完璧ですよね。(笑)

ケロリン:完璧じゃないですよ。

qbc:いやほんど、計画が理路整然としてるんですよ。今、何が不満ですか?

ケロリン:僕は今、金がないですね。まったく。だから稼がないと。ビジネス的な生きる力でいうと、弱いんです。
生きる力っていうか、資本主義社会においてはすごい弱者なんだと思ってます。

qbc:最初に「インタビューで自分の気づかいていなかった一面を見つけたい」っておっしゃってましたけど、それは今回、提供できなかったと思うんですね。
インタビューで自分が気づかなかった一面って、出やすくはあるんですが、それって過去の自己分析が終わってない場合なんですよね。
ケロリンさんの場合、10代の嫌なことを歌詞にしようって時点で、もう過去の振り返りは終わってるんですよ。

ケロリン:あー。

qbc:今、すごく未来に向かっている状態。今後どうしたいんですかって聞けば、計画もできてる。じゃあもうやってくだけ。不満ないんじゃない? だから完璧って思ったんです。
計画はあるけどお金がない。これはもうクラウドファンディングしかないんじゃないですか?
それか、知的好奇心が強いというところで、有名人のことをWEB上の情報だけで調べまくって、エア有名人インタビュー。で内容はラップで作品発表。

ケロリン:あー、なるほど。

qbc:ところで、インドの話を全然聞かなかったですね。

ケロリン:今後、インドが一番可能性あると思ってます。

qbc:ヒップホップという意味で?

ケロリン:ヒップホップでも、僕の可能性っていう意味でも。僕は、今後、インドで一番有名な日本人ラッパーになりたいんですよ。
最終的には突き進んだ人になりたいんですけど、近々の2、3年でいうと、インドで一番取ろうと思ってて。
なんで最初インドだったかっていうと、海外に住んでる日本の友達から、これ英語字幕つけた方がいいよって言われて。英語字幕つけてInstagramとかに投稿したら、インド人の反応がメチャクチャ良かったんですよ、なぜか。

qbc:へえー。なぜかインド。

ケロリン:で、インドの10代の子たちが、僕もこういう辛い経験してる、みたいな感じで共感してくれてコメントすごい送ってくれて。じゃ、これインドだなって。
で、インドで集中的に広告出してみようって集中砲火したら、めちゃ反応が良い。インドで有名な日本人ってまずいないんですよ。

qbc:いい話ですね。そういう計画性がすごい。

ケロリン:しかもラッパーいないんですよ。しかも僕インド、行ったことあるんで。二十歳のときに。今後一番伸びてく国も、もうインドってわかってる。
もうこれインド攻めようと思って。インド専門のYoutubeチャンネルを昨日立ちあげました。これからヒンディー語でラップ作ってきます。インドで受けそうな動画を日本から発信していきます。

qbc:あれ、インドって人口何億だっけ?

ケロリン:13億人。

qbc:日本の10倍じゃん。すげえな。

ケロリン:世界で一番Youtube観てるの、インド人なんですよ。

qbc:そっか中国から見えないもんね。なるほど天才。その計画性とあざとさね。

ケロリン:中国はひとりっ子政策あったけど、インドは若い人も多いし英語しゃべれる人も多い。アメリカとの関係も良いし、あと民主主義国なんで。

qbc:なるほどなるほど。

ケロリン:大学の先輩で山下智博っていう人がいるんですが、中国で一番有名な日本人なんですよ。

ケロリン:どうやって日本人が海外へ出てって、どうやって日本でそれをお金にしていくかってところは、たぶんその先輩に相談できるんで。
なので、ちょっと有名になっていきたいと思ってます。

qbc:ちょいちょいビジネスライクになるのは、ニューヨークで起業家に出会ったのが大きかったんですかね?

ケロリン:あると思います。僕、美大に行ってたのもあって、金稼ぐのを下に見てたんですよ。
でも、自由に生きるっていう意味では、クリエイターよりも起業家の方が、自由だとおもうんですよ。
おかしいですか? これ並べるの。起業家とクリエイター。人生を自分で切り拓いて生きてくって方は、起業家のすごいカッコいいところだなと思ったんで、ビジネスもしっかり考えてるんで、そういうところを勉強したって感じですね。

qbc:そうだよね。なるほどね。いやあ、面白い方ですね。楽しみにしてます。

ケロリン:そうですね。

qbc:じゃあ、だってすごいですよ、計画がしっかりしてるのって、やっぱね。
10代のころが嫌で、それを歌詞にするみたいなストーリーラインなんで、美大行きました、みたいなところはわりとあるんだけどさ。そっからね、急にね、その内容はどこへ落とし込めばいいんだ? っていう感じなんで。たぶん競争社会になるからね、インドもね。そういう風なルールとかっていうものとか押し当てたりりとか、締め付けが厳しくなってくる中でそういう自分の日本の小さいときの経験とかが共感を呼んだりするんじゃないですか?
面白そうだね。

ケロリン:僕が起業家に会って一番変わったのは、これまで自分は過去があったから留学するとか、過去がこうだったから今の自分があるみたいな考え方だったんですけど、ビジネスマンは未来にどうありたいかによって今を決めていく考え方なんですね。それもロジカルに。まず「結論ありき」なんですね。そういうところが一番影響を受けていると思います。

qbc:なるほどね、そうですね。ゴールに向かって、今何するかってだけの話なので。まあ、過去どうだったかっていうの、もちろん文脈とか人を説得するときに使う道具ではあったりするけど、ストーリーとしてね。でもそういうの全然関係なくて、それがなくても別に、明日うまくいってれば良いから。
なるほど、面白い。だからそうだね。表現者としての弱さと、ビジネスマンとしての強さっていうのかな、その狡猾さ。何がなんでもうまくいってやるっていうのは、経済っていうかビジネスなんで。どうでもいいんですよ、細かいことは、表現とかは今。拙くて全然よくて、うまくいけばいい。その両方が存在してるっていうのが、面白かったですね。
危うさというのか、面白さというのか、プロレスっぽいというのか。

ケロリン:プロレスかな。

qbc:技術と、アートアートじゃない、技術っていう、人間が作ったっていう。それとやっぱりビジネスとしての成功っていうのがあるんじゃない?ラッパーとしての。観衆を楽しませるっていう、そこがね。それとターゲティングっていうマーケティングのね、ターゲティングがされているのが面白い。会社にいるみたいな感じの話かな。

ケロリン:でもね、マーケティングできてたら、もうちょっと(前澤)友作ってバズってたと思います。まだうまくいってないですね。

qbc:いや、そのだって、金の力強いから、そんなのどうでもよくなっちゃうでしょ?っていうかさ、前澤さんの収益にとっちゃさ。

ケロリン:確かに。そう思いました。

qbc:最後に言い残してしまったこと、伝え漏らしたことがあれば、お伺いします。

ケロリン:あー、特に大丈夫です。

qbc:大丈夫。わかりました。じゃあ、すみません、約二ヶ月待っていただく形になりますので、お待ちいただけたらと思います。ありがとうございました。

ケロリン:はい、ありがとうございました。

qbc:よろしくお願いします。失礼します。

最後にまたケロリンさんチャンネル動画を貼っておく!

あとがき

このお話の私の中でのピークは「クリエイターよりも起業家のほうが自由だ」というところでした。
その理由は2つあります。
1つは「物を作る」クリエイターは結局しばられてる。このお金社会ではそういうこと。庵野秀明監督が不動産もやってるということとか、ウイッチャーのCD Projektが企業哲学に独立性をおいていることからもまー言うほどでもないけど、経済的に自立してないと、いろんなところから口出されて身動きできなくなるよと。ってまあ言うほどのことではないか。
もう1つは、自由であることに重きをおいている点。誰かに何かにシステムに自己の意思決定をしばられているという状況から脱することを最重要に。この自由という考えの範疇には、死からの自由も含まれているのだろうか。
てかこのインタビューはプロレスについてもっと深く聞くべきだったなと実は編集していて反省している。PRIDEあたりの格闘技にうとくてすぐキャッチできなかった。反省。
次回もお楽しみにね!

編集協力:有島緋ナさん

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