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「違うことは美しい」人

思えば遠くにきたものですね。ほんとね。
そうなんです。そうなんですよ。
わかってます。わかっているんです。
明日ね、家族で箱根にいくんです。子供の学校がね、受験で学校が休みなんで、それを使って私たちはロマンスカーで箱根に行くんです。展望席はとれませんでしたけどね、すみません、子供よ。愛が足りなかったのだ。
箱根でホテル旅館に泊まります。何事もありませんように。安らかに眠ります。
ということでさあ、無名人インタビューgo!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 茉莉花しろ さんです!


現在:絶対主人公にはなれないタイプですね。

尾崎:今、何をしている人でしょうか?

茉莉花:今は講師として働きながら、趣味で小説を書いたりしてます。

尾崎:何の講師をされているんですか。

茉莉花:塾講師ですね。小学校から高校生ぐらいを教えている個人事業主なんですけど。個別指導で教えてます。

尾崎:科目は何ですか。

茉莉花:一応小学生から中学生までは5科目、国数英社理は全部教えてて。高校は英語だけ教えてます。

尾崎:塾講師は何年くらいされてるんですか。

茉莉花:今年で2年が経ちましたね。

尾崎:やってみて、いかがです?

茉莉花:前から家庭教師とかやってたんで、あんまりちょっと変わりはないかなと思ったんですけど、距離が近い分、相談とかいろいろ受けたりするですけど。そのときに悩んでる内容が、やっぱ、私たちのときとあまり変わらないなって思うときが多くて、意外と。

例えば女の子とかだと、よくある人間関係、友達関係とかあるじゃないですか。

尾崎:はい。

茉莉花:そういう友達とかに、こう言われたんだけど先生どう思う? とか、ある子にすごいひどいことを言われて傷ついたんだけど、どうすればよかったのかな? みたいな。

本当に私のときと、ネットがあまり普及してなかったときと、そんな大して変わらないんだなっていうふうに思いますね、話を聞いてると。そんな感じですかね。

尾崎:悩み相談に乗って、どういうお気持ちになりますか。

茉莉花:悩み相談に乗っていると、悩みの内容は変わらないなと思いつつも、より都心部というか、結構都会のところに住んでるんで。悩む量が多いなって思うんですよね、質というよりかは。そこを気にするんだっていうようなことをよく言ってるんで。

周りの目をすごく気にしちゃうんですよね、みんな。どう見られてるんだろうって、すごく考える子が多くて。私たちのときも多分いたと思うんですけど、でも今って、それこそSNSが普及し始めて、誰かに見られるっていう回数がすごく増えたじゃないですか。

それの影響なのか、よく見られたいって思う子がすごく多くて。いいように言うと、すごく自己主張が出てきてるのかなって思いつつ。でも悪く言うと、極度の引っ込み思案になるか、自慢したがりになるかっていうので結構分かれてて。それでリアクションに困るというか、どう反応するかっていうふうに思っちゃいますね。

尾崎:反応に困るっておっしゃってたんですけど、どう答えてらっしゃるんですか。

茉莉花:そうですね、私は結構、馬鹿正直に言うことの方が多いので。なるべく不快な気持ちにはならないように、すごいことにはすごいねって言うようにはしてるんですけど。だた、あまりにもそういう見てみてっていう承認欲求に近いものが強い子がいると、あまり言わなくなりますね、私の場合は。

すごいねって言って頑張れるんだったらいいんですけど。なんて言えばいいんですかね。頑張るときの理由として、認められたい、注目されたいっていうのが強すぎると、俗に言う迷惑をかけるタイプの人間になっちゃうんじゃないかなって思ってるんで。時々チクチクと、そんなに褒めてほしいのって言って逆に質問したりとかしてますね。

尾崎:なるほど。趣味で小説を書かれているということですが、何年くらい書かれてるんですか。

茉莉花:二十歳ぐらいから書き始めたんで6年ぐらいですかね。

尾崎:どういった内容を書いてるんですか。

茉莉花:いろいろなんですけど、自分がこれ書きたいなと思って書いてることが多いので、ジャンルっていうのはあんまり決まってなくて。まあ、でも多いのはファンタジー系が多いかなっていうのは自分でも思ってますね。

尾崎:ファンタジー系は、例えばどういったお話がありますか。

茉莉花:ファンタジー系だと、例えば、現代ファンタジーみたいなのが多くて。ちょっとわかりにくいかもしれないんですけど。最近書いた小説とかだと、未来から現代にタイムスリップしてきた人が民宿を始めるみたいな話とか。

それこそ日本の第2次世界大戦の太平洋戦争が終わった後に、本来だったら可決されるはずだった内容がありまして。日本を四つに分割するっていうのが本当はあったらしいんですよ。四つの国で分けて植民地にするっていうのがあったんですけど。

それが今だとなくなって、普通に今の日本でいられるんですけど。もし、それが本当に四分割された植民地の世界だったら、どういう話ができるんだろうっていう「If」の世界とかを書いたりしてますかね。

尾崎:小説を書いてるときは、どんな気持ちで書いてるんですか。

茉莉花:気持ちですか。他の人がちょっとどうなのか私はわからないんですけど。8、9割ぐらいストレス発散で書いてるんで。ストレス発散で書いて楽しんでいます。私の書く物語自体が結構ハッピーエンドが多いんです。バッドエンドが本当に少なくて。

小説繋がりの友達とかに、なんでハッピーエンドなのって聞かれたときに、現実の世界がつらすぎるから物語の中でぐらい幸せでいたいって話をしていて。今、楽しいんですけど、普通に生活してて。でも、さっき言った塾講師とか、そういうのをやってると、言っちゃいけないことっていっぱいあるんですよね、相手に対して。どんだけいらついても相手はお客様なので。

そういう言葉を飲み込んでる分、小説とかに吐いて吐いて吐きまくらないと、狂っちゃいそうで、こっちが。っていうのもあって、ほぼストレス発散で書いてるっていうのと。あとは、その内容で誰かが楽しめてもらえたらいいなっていうぐらいの気持ちで、いつも書いてます。

尾崎:茉莉花さんの小説は、何を見たら読めるんですか。

茉莉花:ネットとかで一応載せてます。「カクヨム」とか「エブリスタ」とか、結構有名な小説の投稿サイトとかで載せてるんで。名前そのまま、今の名前で調べてもらえれば、作品はいっぱい出てきます。

尾崎:なるほど。周りの方から、どういう性格だねって言われることが多いですか。

茉莉花:総合的に言うと明るいねとか、しっかりしてるねとか、年上の人から「その年齢だと思えない」ってよく言われますね。今26なんですけど、現在の年齢には見えないよねっていうふうによく言われますね。

尾崎:どういう意味で見えないっていうことなんですか。

茉莉花:多分なんですけど、若いうちって結構はっちゃけてる人とかもやっぱり多いと思っていて。無理したりとかしてると思うんですけど、私の場合は発言がすごく落ち着いてるっていうふうに言われてて。周りがうわーってやってる中で、1人だけ達観視してる。良く言うか、悪く言うか、わかんないんですけど。

何回かあちこち職場転々としてたときに、私が23のときに32歳の社員さんがいらっしゃったんですけど。その男性社員さんが、同い年だと思って喋ってるって言われて。俺は君のことを同い年の同僚だと思って、いつも喋ってるよって言われたんで、年上から見たらそう見えるんだっていうふうに思って。そんな子供っぽくないのかなっていうふうに思ってます。

尾崎:ご自分では、自分の性格はどんなふうに見えてるんですか。

茉莉花:自分の性格はすごく面倒くさいだろうなって思ってます。周りに迷惑をかけることが本当に多くて。小さいときから本当に小学校低学年ぐらいから、自分はちょっと人とずれてるんだなっていうのが何となくわかり始めていて。そこから小中高ずっと。

大きな違いがある人って、ある意味、別枠になりますよね。でもほんの少しズレている人ってイジメのターゲットにされやすくないですか?それがまさに私はそのタイプで。友達はいるんです。仲良い子はいるんです。でもその分、嫌われたときの反動がすごくて。人間関係って基本的に好きか嫌いかじゃなくて、真ん中の普通とかあるじゃないですか。

尾崎:はい。

茉莉花:その普通が昔から私にはなくて、相手から向けられる感情自体が。だったんで、嫌われるときはとことん嫌われるんです。自分が悪いんでしょうけど、嫌がらせのターゲットになることが多いんで、本当に面倒くさくて変わったやつなんだろうなって思ってます。
 
尾崎:例えば、どういう変わってるポイントがあるんですか。
 
茉莉花:変わっている自覚はしてるんですけど、理由はあまりわからないんですよね、私の中では。言われてる限りだと、なんか、何だったかな。怒るタイミングがずれてるっていうのはすごく言われてるんで、そこかなって思ってます。
 
尾崎:どういうときに怒りたくなりますか。
 
茉莉花:怒りたくなるというか、私の中で怒る、相手に言うタイミングっていうのは、今まで会ってからずっと積み重なってきた怒りがマックスになったときに言うんで。それこそ本当に嫌なことを、めちゃめちゃ嫌なことされたってなっても、あんまり言わないことが多いんです。
 
でも、言うタイミングが本当にちっちゃいことだったりするんですよね。積もり積もってっていうんで、あと本当1ミリだけ残ってる状態で、その1ミリがポンって軽く投下された瞬間に言うんで。周りからしたら、なんでそんなことで怒ってるのっていうふうに思われてるみたいで、そういうところかなって思ってます。
 
尾崎:なるほど。茉莉花さんの得意なことって何ですか。
 
茉莉花:得意なことは、人見知りしないところですかね。得意で合ってるんですかね。
 
尾崎:うんうん。
 
茉莉花:昔からあまり人見知りしない方で。小さいときから全然友達とかに話しかけれる方です。成長していくたびに、いろんなことを経験してって。高校生にもなると、もう全然人見知りなんてしないんで、普通に誰にでも話しかけに行くんですけど。
 
大学に入ったときに留学したことがありまして。その留学したときに、私は日本人は平気だったんですけど、海外の人に話しかけるのはすごく苦手で。留学したときが、もう私1人で行っちゃったんで、知り合いが誰もいないんですよね。
 
誰もいない状態で行ったのが中国だったんですけど、私、中国語喋れなくて。ニーハオとシェイシェイしか言えないんですよ。日本語でいう、こんにちはとありがとうしか言えない状態で行って。中国って英語喋れる人、本当に少ないんですよ。
 
大体みんなわからないので、中国語喋るしかないんですけど。そもそも何もわからない状態で行っちゃって。そのときに、ためらうんですよね、話しかけるのを。
 
でも、なんか、そんなこと考えてる場合じゃねえと思って、必死に話しかけて一生懸命どうにかしなきゃっていう気持ちが強かったんです。一生懸命、一生懸命、一生懸命、めちゃめちゃ頑張って話しかけて。そしたら、なんか全部平気になっちゃったっていう。そんな感じですかね。
 
尾崎:なるほど。小説を書かれているということなので、ご自分は登場人物の中で、どんなポジションだと思いますか。
 
茉莉花:多分、絶対主人公にはなれないタイプですね。アニメとか見ますか。
 
尾崎:少し見ます。
 
茉莉花:例えば主人公がいたとすると、ドラマとかでもいいんですけど、周りにちょっと変わった友人とかいませんか。
 
尾崎:ああ、はい。
 
茉莉花:あのポジションだと思ってます、いつも。なんで、主人公の近くにはいるけど主人公にはなれないタイプかなって思ってます。
 
尾崎:ちなみに、どんな役目をしてるんですか。
 
茉莉花:主人公が困ったときに手助けをするようなタイプですかね。たくましい友達みたいな、いるじゃないですか。そんな感じの立場なんだろうなって思ってます。

過去:それ以来、学校の先生が大嫌いだったんで。

尾崎:子供のときは、どんなお子さんでしたか。
 
茉莉花:すごい自己中だったと思います。あんまり相手の気持ちを考えれてないというか、そういうときが多かったんですけど。自己主張が激しいって言った方がいいんですかね。
 
小学生のときとかは、あまりいい思い出がないので、あれなんですけど。人並みには多分、いろいろ頑張ってやっていたと思うんですけど、いかんせん変わっているので、自己主張が激しいのと変わっているのが合わさる時とか。図画工作の時間とかあったじゃないですか。
 
尾崎:はい。
 
茉莉花:あのときに、とんでもないものを作ってましたね、今思うと。
 
尾崎:どんなものですか。
 
茉莉花:記憶の限りで覚えているのは図画工作の授業で木を使って動物を作りましょうっていうのがあったんです。私はキリンを作りたくて。水を飲んでるか、餌を食べてるかのキリンを作ったんですよね。色を塗りましょうって言って、塗るときにキリンだと黄色と茶色じゃないですか、大体。
 
だと思うんですけど、私は何を思ったのか虹色に塗ってて、1人だけ。何も違和感なかったんです。自分はこれが作りたいっていうふうに思ってたんで。これがいい、これがいいって言って塗ってたら、近くの席の男の子が「キリンなのに虹色っておかしいよ」ってめちゃめちゃ連呼されて、すごく嫌な思いがあったっていうのを覚えてますね。
 
なので、変わってる。今思うと、そりゃそうだよなって思うんですけど。そんときは、それが良かったんで、それしか頭になかったっていうのもあって。なんでこんなふうに言われるんだろうってすごく思ってましたね。
 
尾崎:では、中学校の頃で印象に残っているエピソードはありますか。
 
茉莉花:中学校の頃は、協調性がなかったなってことだけはわかりますね。すごく自己中なので、結局は。それに加えて気が短かったので、すぐ怒ってたんですよね。怒ってるというか、イライラするのが多かったんですよね。
 
そのときは中学生って多感な時期なので、女と男を意識し始めるじゃないですか。そういうのが私の中ではあんまりなくって。普通に男の子と話して仲良くしてたんですけど、それが気に食わない女の子がいて、いろいろ言われたりとかしてて。
 
自分は全くそんなつもりないんです。普通に人間として仲良くしてるだけとか、それこそ親同士が仲がいいからっていうのもあって。それで仲良くする男の子たちって大体モテるんですよね。かっこよくて、頭も良くてみたいな、運動もできてっていう。

そうなると反感買うのは、今思うと当たり前なんですけど。すごくいろいろ言われて、男好きだよねって直接言われたことぐらいもありますね。
 
だったんで、なんか、よくわかんなかったですね。男から女に代わる合間っていうのが、私の中ではいまいちピンとこなくて。
 
それに、すごいキャラが変わった子が多かったんですよね。小学校のときは、そんなことしてなかったのに、中学になった瞬間キャラが変わったみたいな。どうしたのっていうような子が多かったんで、あれが本当に理解できなくて。なんで、そんなことしてるんだろうってすごく不思議に見てましたね。
 
尾崎:あえて聞いてみたいんですけど、茉莉花さんの初恋はいつだったんですか。
 
茉莉花:初恋は、多分、幼稚園とかじゃないですかね。どうなんだろう。幼なじみの男の子がいたんで、その男の子だったと思うんですけど。多分、好きな人はいたんですよ、長い間は。
 
でも、かっこいい男の子=好きみたいなのが、中学のときからよくわからなくなってきてて。キャーキャー言われるような存在っているじゃないですか。すごくかっこよくてモテてっていう男の子。
 
尾崎:はい。
 
茉莉花:そういう男の子に対してキャーキャー言う理由がわからなかったんですよね、正確に言うと。だから、男の子がみんな恋愛対象みたいな感じの目線というか、男の子の視線を気にしてやってたんで、それが本当によくわからなくて、何してるんだろうなっていう感じでしたね。
 
一応、多分、好きな人はいましたね、あのとき。その人以外は眼中にないので、私は。
 
尾崎:好きな人の前だと、自分がどう見られるかっていうのは意識されていたんですか。
 
茉莉花:そうですね。自己主張する割には、そういう片思いしてる好きな人の前だと、うまく喋れないというか、恥ずかしくなっちゃうみたいで。今も全然それは変わらないんですけど。なんで、そういうときだけでしたね、男女を意識したのは。
 
尾崎:なるほど。高校生で印象に残っているエピソードありますか。
 
茉莉花:高校はほとんど部活漬けだったんで。その部活を毎日毎日、本当に休みなく行ってたのがほとんどですね、記憶の中では。
 
尾崎:何部だったんですか。
 
茉莉花:弓道部でした。
 
尾崎:どうして弓道部に入られたんですか。
 
茉莉花:その学校の弓道部がめちゃめちゃ強いところで、全国の常連だったんです。私の出身が岐阜なのですが、岐阜の中の弓道部で初めて全国制覇した高校だったんですよ。私の三つ、四つぐらい上の先輩が本当に強くて。
 
多分、四つ上なんですけど。四つ上の先輩とかは、2年生の時に全員スタメンで出て。団体競技があるんで、弓道も一応。それで全国制覇したっていう先輩で、めちゃめちゃ強かったんですよ。
 
それがすごくかっこいいと思って。中学のときは、部活は一応入ってたんですけど、先ほど話した通り、そういうことが多かったりとかして、勉強ばっかしてたんで部活に明け暮れる生活を送ってみたいなっていうのもあって、部活に入ったんですよね。
 
尾崎:どうでしたか、弓道をやってみて。
 
茉莉花:めちゃくちゃ大変でしたね。強いところの弓道部って、礼儀作法がものすごく厳しいんですよね、武道だから。私たちの弓道部は、それこそ全国制覇を毎年掲げてるようなところなので、休みなんて片手で数える程度しかなくって。お盆なんて休みないんですよね、そもそもが。
 
テスト期間も部活です。テストの1週間前も、テストがあるときも部活があるんで厳しくて。上下関係がものすごく激しかったんです。厳しくて、めちゃくちゃ厳しくて。
 
言葉遣いから立ち方とか、それこそ、ものすごい事細かに言われて育ったので、今でも身についてますね、ふとした瞬間に出てくるんで。
 
学校の先生方とかも厳しい人いたんですけど、ドン引きされましたね、厳しすぎて。
もうそんなこと君たちやらなくていいから、いいから帰りなさいっていうふうにめちゃくちゃ言われるぐらいには、多分厳しかったなと思います。
 
尾崎:部活動に打ち込んだ経験から何を一番学ばれましたか。
 
茉莉花:続ける力とか、メンタルとかですかね。落ち込んだときのメンタルの回復の仕方が多分一番そこで学んだかもしれません。
 
部活動の陰に隠れて、ちょっと学校生活があったんですけど。私、実は、1年生のときに1週間ぐらい学校に行かなかったことがあったんです。病気とかじゃなくて、学校に行きたくないっていう、いわゆる不登校だったんですけど。
 
部活がすごく厳しいせいで、部活に行かなくなる子たちは結構多発してたんです。時代錯誤かっていうぐらい厳しかったんです。それは、よくある話だったんですけど。でも私の場合は、部活も行かずに学校も行っていないっていう状態だったんで。
 
2年生の先輩方がものすごく心配してたみたいで。いつも上下関係があるんで、そんなことは言われないんですけど、1週間経って復活したときに「2人きりになろう」って言って呼び出されて行ったら「学校生活大丈夫?」っていうふうに言われるぐらいにはレアケースというか。
 
そのことは未だになんとなくで覚えてはいるんですけど。全体的に3年間見ると、それも踏まえた上で、どうやって自分が落ちたところから立ち直って、這い上がっていくかっていうのが身についたと思いますね。
 
尾崎:どうやって立ち直ったんですか。
 
茉莉花:私の場合は、結構仲間とかに救われたところがあって。部活の仲間とか友達とかにいろいろ電話とかかかってきて、やめないでよって言って。泣きながら言われたんで、行くしかないじゃないですか。そうやって言われたら。
 
さっき言った学校行かなくなった理由も自分が悪いんですけど、軽くいじめみたいなことがあって。存在しないように扱われてたんですよね。結構そういうのってメンタル来てて。でも私には部活があるからいいやって思ってたんですけど、部活でも、ちょうどそのとき足を怪我して、ドクターストップがかかったときがあって。
 
そのことを顧問に伝えたら、早く帰りなさいっていうふうに言われて。早く帰らないと君は絶対無理するからっていうふうに言われたんです。仕方なく帰ってたんですけど、それをよく思うわけないんですよね、特に同級生は。
 
部活の同級生は、そんなことをいいと思うわけもなく、今思うとなんでそんなこと言われたんだろうと思うんですけど。大会が近かったっていうのもあって、AチームとBチームで分かれて団体で出るときに、私はBチームに選ばれてすごく嬉しかったんです。
 
嬉しくて、嬉しくて、つい「なんで私が選ばれたんだろう」って他の子に言ってたんです。それが気に食わなかったみたいで。前からなんか、私に敵視してた子が「なんでお前がそんなチームのメンバーに入るんだ」ってすごく責められて。
 
一対一で、ものすごく責められたんです。それがすごくしんどくて、迎えに来てもらったお母さんの横で泣きながら、なんで私はこんなふうに足が痛くなるんだよって言って。泣きながら自分の足を叩いてたんですよね。
 
それを聞いた私のお母さんが、相手のお母さんに電話しちゃって。余計、相手を怒らせたんですよね。お母さん関係ないじゃんって言われて。いや、言ったのお前だしっていう感じなんですけど、今からすると。
 
でも、そのときはみんな真剣なんで、きっと嫌だったんだろうなっていうのもあって、すごい言われて。それでもう、元々学校もそんな行きたくなかったのに、部活をよりどころにしてたのにも関わらず、部活も行きたくなくなったら行く理由がないじゃないですか。
 
それもあって、もう無理だって言って。それにそのときどうしたか私、覚えてないんですよね。多分つらすぎて、おそらく忘れてると思うんですけど。どうしてたか、本当に記憶になくて。家にいたのは確かなんです、学校には行かなかったんで。
 
そのときにさっき言った、部活の仲間。ほんと仲良かった子がいたんで、一応。電話がかかってきたりとか、学校もやめようって思ってて。私のお母さんが、学校の先生に言ったら、担任が「1回来なさい」っていうふうに言って、私は絶対行きたくないって言ってたんですけど、とりあえず来なさいって言われて、無理やり連れて行かれたんです。
 
みんなが授業をしてる間に呼び出されて。入っていったら先生が待ってるんすよね、座って。机が向かい側になってるんで、反対側に私は座って黙っていたら、学校辞めるのかって言われて「はい」って言って。お前部活頑張ってたじゃないかって。それでもやめるのかって言われて「はい」って言ってて。
 
中学のときも似たようなことがあったんです、実は。自分が問題を起こしてはいたんですけど、無理やり学校にこさせられて。それ以来、学校の先生が私は大嫌いだったんで。どうせこの先生もそうやって言うんだろうと思って、見て見ぬふりして。すごいひねくれてて、そんときも。「もういいよ」みたいな。本当やさぐれてたんですけど。
 
その先生は、すごい怖い先生だったんで、どうせ同じこと言うだろうと思ってたら「もう少し続けてみないか」っていうふうに言われて。いや、無理ですって言って。でも、これまで頑張ってきたんだろうっていうふうに言われて。私はずっと黙ってたんです、何も言わずに。
 
「まあ、考えてみろよ。俺は待ってるからな」って言われて。考えて、考えて、考えた上に止めずにもう一回行ったんですよね。学校行って、部活も行って。
 
部活は、まあ、気まずい空気が流れてましたけど、なんとか行けて。学校は学校で、いじめの主犯を聞かれたんです、呼び出されたときに。その話をした後に学校に行ったら、何事もなかったかのように普通の学校生活が送れたんですよね。
 
どうしたんだろうと思って、友達に何かあったのって聞いたら、私が休んでる間に、主犯格の子が元々すごく調子に乗ってたところがあったみたいで、その子をその先生はクラスのみんなの前で、すごい大きい声で怒ってたって言って。
 
で、その子がおとなしくなった、他の子も含めてって言ってたんです。自分の中では学校の先生って、結局見て見ぬふりして、不登校者が出ると困るから無理やり来させるだけだろうっていうぐらいの気持ちだったんですけど。でもこの先生は、本当に問題を解決してくれたんだっていう驚きがすごくて。
 
そのときだけ、ちょっとだけ、先生好きになったっていうことがあったんです。すいません長々と。
 
尾崎:いえいえ。社会人になってから一番印象に残ってることってありますか。
 
茉莉花:うーん。一番は、友達が自殺しようとしてたことですかね。それを告白されたときが、ちょっと、なんか、現実味が湧いたというか。
 
周りで人が亡くなることがあまりなくって。身内でも母方の祖父が亡くなって以来、親戚が亡くなってないんです、私は。それも19歳のときの話なので、そういう経験をして来なかったっていうのもあって、あまり死ぬことが身近じゃなかったんですよね。
 
だから、その話を聞いたときに何も言えなかったのを今でも覚えてますね。
 
尾崎:そのご友人は、どうなったんですか。
 
茉莉花:結局、自殺は失敗したんでよかったんですけど。大学卒業してからの仕事で病んじゃったので。うつ一歩手前だったんで、そっから1年ぐらい休んでたんですけど。
 
メンタルもすごく不安定だしっていうことで、実家に帰ったんです。その子の実家が東北の方なので、かなり離れてるんですけど。帰るって言ってたんで、そっちの方がいいでしょ、人がいるし、ひとりじゃないからっていうのもあって。
 
ひとりだと、やっぱり嫌じゃないですか。なので、その子も多分、そういうことしちゃったのはひとりだったっていうのもあったと思うんです。孤独に耐えられなかったっていうのもあって、行動に移しちゃったんだろうなっていうふうに思ったんで、私は賛成でした。会えなくなるのは寂しいけど、いいんじゃないって言って。
 
尾崎:なるほど。

未来:私みたいに、ちょっと弾き者にされてる子たちの心のよりどころになれる場所を作れたらいいなって思ってるんで。そのために頑張ってます。

尾崎:5年、10年後、あるいは死ぬまでを想像して未来について、どういったイメージをお持ちですか。
 
茉莉花:そうですね、きっと私はこれから先も穏やかに生きていくことはできないと思ってるので。どうせだったら、自分がやりたいこととか、やってみたいこととか、全部やりながら生きようかと。
 
それでいて、今では小中高と違って、すごくメンタルがやっぱ強くなってきて、ある程度のことでは動じなくなってきてるんで、そういう自分の強さも生かして、それこそ生徒とか。自分は講師であり続けたいので、生徒とかを守っていけたらいいなと思ってます。
 
尾崎:講師をやり続けたいっていうのは、なぜですか。
 
茉莉花:自分がやっぱり救われたっていうのが強くて。ちょっと皮肉じゃないですかね。先生が嫌いだったのに、一番しんどいときに助けてもらったのが先生って、皮肉ですよね。
 
学校の先生が嫌いなのは多分変わらないんですよね、これから先も。だから学校の先生っていうのを選ばずに塾講師っていう、あえて違うところを選んでいるので。学校の先生では教えられないようなことを講師として、大人として、人として教えるというか。
 
教えるっていうのも、ちょっとおこがましいので、伝えれたらいいなっていうふうに思ってますね。
 
尾崎:そもそも塾講師になろうって思ったのは、どうしてだったんですか。
 
茉莉花:一つは高校のときに他の先生に「教えるの上手だよね」っていうふうに言われたのが一番のきっかけでしたね。相手にわかりやすく伝えるっていうのが、どうやら得意みたいで。それに加えて、相手に理解させるのがうまいようなので。それがあったのと。
 
あとは、さっき言った留学したときに、ルームメイトがいたんですけど。ルームメイトに言われた言葉が結構印象的で。その言葉が英語だと「Different is Beautiful」って言ってたんですけど、その子は。
 
「違うことは美しい」っていう。直訳するとそんな意味になると思うんですけど。私が変わっているから浮きやすくて、トラブルも起きやすいし、留学してる間に日本人同士でちょっと嫌なことがあったんで、友達に相談をしたんです。
 
自分がおかしいことは自覚してるし、わかっているけれど、でもそれをいざ目の前に突きつけられると、やっぱり苦しくて苦しくて仕方ないって。自分はどうしたらいいんだっていうふうに泣きながら言ったら、そういうふうに言われて。
 
「この世界にはちょっと変わった人間がいるから、世界は面白くなってるんだよ」って言って。「みんな同じだったらつまらないでしょ」っていうふうに言われたのがすごく印象的で。
 
多分、同じように苦しんでる生徒というか子供とか多いと思ってるんで、そういう子たちに、その話をできたらいいなって思ったのもありますね。
 
尾崎:未来の話の最初に、やりたいことがあるっておっしゃってたんですけど、具体的に何かイメージがあるんですか。
 
茉莉花:いっぱいあるんですけど。一番は自分の塾を作りたいなって。自分で会社を興して、塾作って、誰でも学べるような環境をすごく作りたくて。年齢関係なしに学び直したい人って意外といらっしゃるんだなって、最近思ってるんです。
 
それこそ中学から学び直したいとか、中学で勉強できなかったからもう一回勉強してみたいとかっていう人が多いんで。なので、そういう人が通えるようなところ。
 
そして私みたいに、ちょっと弾き者にされてる子たちの心のよりどころになれるような場所を作れたらいいなって思ってるんで。そのために頑張ってます。
 
尾崎:もし、高校でつらかったときに問題解決してくれた先生が学校にいなかったら、どんな人生になっていたと思いますか。
 
茉莉花:どんな人生になっていただろう。そうですね、多分こんなにたくましく育たなかったと思います。誰かを助けるっていうことができなかったんじゃないのかな。そもそも発想すらなかったと思いますね。
 
それこそ、心のよりどころを完全になくした状態だったら、私は多分、今頃まだ引きこもってるんじゃないですかね。実家で迷惑かけながら引きこもっているような生活をきっと送ってたんじゃないかなって思いますね。
 
尾崎:なるほど。19歳のときに友人の自殺を告白されて、何も言えなかったっておっしゃってたと思うんですけど。
 
茉莉花:ごめんなさい、19のときはおじいちゃんが亡くなった年齢です。
 
尾崎:間違えた、ごめんなさい。
 
茉莉花:いえいえ。23かな、23のときですね、それは。
 
尾崎:失礼しました。そのときに何も言えなかったっておっしゃってたんですけど、今の茉莉花さんだったら、何か言葉をかけますか。
 
茉莉花:いや多分、何も言えませんね。それは変わらないと思います。
 
ただ、そのとき何も言えなかったかわりに、やっと出た言葉というか。どうにかして出た言葉が「自殺、失敗してよかった」って言ったのは覚えてますね、泣きながら。生きててよかったというか、それよりも失敗してよかったって言って。多分同じことを言うんじゃないですかね、きっと。
 
尾崎:なるほど。私の話になってしまうんですけど、ちょうど人と自分を比べてちょっと感傷的になってたんですよ。
 
茉莉花:なりますよね。
 
尾崎:「違うことは美しい」ってお話を聞いて、すごい心に染みたんです。
 
茉莉花:よかったです。
 
尾崎:学生さんでも、大人でもいいんですけど、同じように人と違ったりして悩んでる方に、改めて茉莉花さんの言葉で何かメッセージを伝えるとしたら、どういうことを言いたいですか。
 
茉莉花:さっきの友達の受け売りになりますけど、私は多分変わっていても人とずれていても、それでいいと思うんです。
 
結構友達とかにもそういう似たような子がいるんで、そういうふうに相談されたときとかは同じように、結構明るめに言うんですけど「何言ってんの」って。「ちょっと変わったやつらが、この世界にいるから世界は面白くなってるんでしょう」って言って。「それであることを誇りに思えよ」ってよく言ってますね。それですかね。それが、一番伝えたいことですかね。
 
尾崎:あえて的を絞って、小中高の人間関係で悩む子供たち。特に周りの目を気にして悩んでる子に何か言いたいことはありますか。
 
茉莉花:周りの目を気にするなとは言わないので。「世界はもっと広いよ」って言いたいですかね。
 
尾崎:つまり、どういうことですか。
 
茉莉花:実際に生徒に言ってるので。あなたの世界はそこだけじゃないからって。いっぱい世界がある中で偶然そこにいるだけで、別に自分で選んだわけでもないし、仕方なくそこのコミュニティにいるだけで。
 
でも、大人になったら、自分で選べるし。自分で行動できるし。もちろん責任はついてくるけど、でもその分ものすごく楽しいよっていうふうにいつも言ってますね。だから世界は広いよって。そんなちっぽけなところで留まってい
たら駄目だよって言ってますね。そんな感じですかね。
 
尾崎:茉莉花さんが塾で教えている子供たち、人生が拓けていきそうですね。
 
茉莉花:だといいですね、頑張ってはいるんで。そうであってほしいなって。
 
尾崎:本音で大人の目線から話をしてもらえてる子供たち。子供さんからすごく懐かれそうですね。
 
茉莉花:それが本当に、めちゃめちゃ懐かれてますね。自分では、あんまりいまいちわかってないんですけど。結構言うんですよね、私、ズバズバと。思ったことは、本当に。考えはするんですけど、容赦なしで言うんで。嫌なことされたら嫌だからやめてって普通にいますし。
 
言うんですけど。結構きつい方もするときあるんですけど、でもなんか、すごい好かれてますね。「先生、先生」ってめっちゃ言われますね。
 
尾崎:いやあ、素敵。
 
茉莉花:ありがとうございます。
 
尾崎:最後に、何か言い残したことはありますか。
 
茉莉花:生きててよかったなと思います。自分が自分であることに後悔はしたことないんで。今いっぱい話しして、結構思い出してたんですけど。何度か人生リタイヤするような、しそうなことが、いっぱいいっぱいあったんで。
 
確かに、他のすごく、言い方はあれですけど、不幸な人に比べたら、全然大変じゃないし。余裕で耐えれるかもしれないんですけど。でも、その中でもやっぱ、つらい人がいて。
 
いわゆる不幸自慢みたいな話になるのが、あんま好きじゃないんで普段はあんまり話さないんですけど、そういう話は。暗くなりますし。それをいろいろ含めた上で、生きててよかったなっていうのと。
 
あと、みんなそれぞれ自分の地獄を背負っているっていうのが、改めてわかりました。だから生きてるだけで偉いなって思います。

あとがき

読者の皆さん。

「違うことは美しい」って、すごくいい言葉だと思いませんか?
私にとっては、一目惚れと同じくらいの衝撃を受けたフレーズでした。

というのも、インタビューライターを志して半年。
トータルで24回のインタビューをさせていただきました。

インタビューを通してさまざまな方の話を聞いていると、みんなそれぞれ人として光るものが絶対にあるんですよね。

「私には、そんな美しい考え方できない」
「同じ理想があるのに、私はレベルが低いな」

こんなふうに自分と比べてしまって、感傷的になっていたんです。

そんなタイミングで「違うことは美しい」という言葉を聞いたので、インタビュー中に涙が流れるほど染み渡っていきました。

どんなにすごいと思う人がいても、自分と比べる必要はない。
自分にできることをただただ、突き詰めていけばいいんだなと思わされました。

私にできることは「人の話を聞くこと」。すごい人の考え方や活動を聞いて、ライターとしてたくさんの人に届けたいと思っています。

よし、今日も頑張るぞ!!

茉莉花さん、ご参加くださりありがとうございました!
読者の皆さん、最後まで読んでくださりありがとうございます!

またお会いしましょうね。
【インタビュー・編集・あとがき:尾崎ゆき】

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