無名人インタビュー:オーストラリアで約20年間生活している人
ううむ、知り合いインタビュー難しい。ついつい私の昔の彼女の話をしたりしてしまった。自分のこと書きたいならエッセイを書けばいいのにね。いいよ、書くよ。エッセイ書くよ!
ということで、今日は、この無名人インタビューの文字起こしをお手伝いしていただいていた、えつこさん回です。
オーストラリアに住んでいる方です。何度も話していて、ついつい雑談になってしまって申しわけない。これはインタビューではないなっていうか、つまり、思い出に負けた。自分の感情に負けた。まあたまにはこういう回があってもいいかな。
それはあなたが決めることですから。
今回ご参加いただいたのは えつこ さんです!
1、オーストラリア
qbc:文字起こし、いつもありがとうございます。今回、どういった経緯でご応募いただいたんでしょうか?
えつこ:えーと「えつこさんは参加しないんですか?」ってqbcさんに言われて。
文字起こしをしているので内容はだいたい分かっちゃってたので「今更?」っていう感じがしてたんです。けど、やってもいいかなみたいな感じで応募しました。特にそんな素晴らしい動機はないです。
qbc:えつこさんに文字起こしをお願いしたときは、まだ30回目くらいで、この企画はどこにたどり着くんだろう、という状態でしたね。
今も暗中模索ですね。
えつこ:はい。
qbc:それでは、どんなインタビューにしましょうか?
えつこ:えっとー、何も考えてないですね。
qbc:それでは、今何をされている方てしょうか?
えつこ:分かりやすく言うとパートをしてる主婦です。
qbc:お子さんはおいくつでしたっけ?
えつこ:えっと子供は13歳と14歳です。
qbc:あ、年子なんですね。どんな生活なんですか? 子供起こして働きに行って?
えつこ:週に3回しかパート行ってないんですけど。子供達を学校に送り出して、お昼過ぎからパートに行くって感じですね。
qbc:今どこに住まれてるんでしたっけ?
えつこ:オーストラリアのブリスベンに住んでいます。
qbc:いつから?
えつこ:オーストラリアには2003年に来たんですけど、それがゴールドコーストだったんですね。2005年くらいに学校の関係でブリスベンに引っ越してきて、それからブリスベンにずっといます。でも間二年は日本に帰ってたんですね。
qbc:どうしてオーストラリアに行かれたんですかね。
えつこ:オーストラリアに来たきっかけは、ワーキングホリデーだったんですけど。日本語教師のアシスタントっていう名目で来たんですね。それでこっちに来て少しトレーニングを受けて。
現地の小学校とか中学高校で第2外国語を勉強するのがあって、その中に日本語が入ってる学校があるんですね。そういう学校の日本語の先生のアシスタントみたいな感じで少しだけ活動していました。
qbc:なんでワーキングホリデーに?
えつこ:海外に興味があったんですけど、それ以上にたぶん大学生くらいのころに日本がすごく狭いなって感じてた時があって。
日本が嫌いなわけじゃなくて、日本の文化とかはすごく好きなんですね。茶道とか書道もやったし、合気道もちょこっとかじったし。色々、なんとか道みたいのはすごく好きで。
qbc:なるほど。
えつこ:でも、富士山に登った時に「あ、なんかもう日本いいかも」って思って。
qbc:富士山で嫌なことがあったわけじゃなくて、満足しちゃったってことですか。
えつこ:うん。日本一の山に登ってしまったみたいな。
qbc:ブロフィールを見ると、横浜ご出身なんですね。
横浜って港町だし、いろんな文化にふれる機会があった、ていうのもあるかもしれないですね。
えつこ:確かに。高校の同級生も海外で国際結婚した人多いですね。
qbc:東京行くってならずに海外に行くと。
えつこ:東京は怖くて行かないです。とにかく人が多いですよね、東京は。
人混み苦手なんですよ、人に酔うから。
qbc:日本を出たのはいつでしたか? 働いているときですか?
えつこ:いえ、実は日本で働いたことないんです。3月の末に学校を卒業して、10月にはワーキングホリデーでオーストラリアに来てました。
大学で英文科だったんですけど、英語の先生の資格を取ったんですね。でもこの自分の英語力のままだと先生なれないでしょ! っていうのもあって。で、英語を話せるようになりたいっていうのもあって、オーストラリアに行きました。
qbc:なるほど。そのあと、日本に帰るきっかけみたいなのはなかったんですか?
えつこ:当時は一年のワーキングホリデーだったんですよ。今は2年とか3年に延長できるんですけど。だから、一年後日本に戻るチケットも買って来てたので、最初は帰る予定だったんですけど。
日本語教師のアシスタントをやっていたんですけど、年末になると学校が一ヶ月以上お休みになるんですね、夏休みで。それで何もやることがなくなった時にアルバイトしようと思って、歩いてる時に見つけたケバブ屋さんに入ったんですよ。
多分それが12月30日とか、年末な感じで。そこで雇ってもらって。そうしたらたまたま横のイタリアンレストランで働いていた人と恋に落ちたっていうんですかね、結婚することになったんですよ。
qbc:すごく若くないですか?
えつこ:あ、でも23歳の年にオーストラリアに行って出会って、一年くらい一緒に住んでたんですよ。こっちって、一つの家を何人かでシェアするっていうのがこっちの人たちの間の文化としてあって。私が働いてたケバブ屋さんの店長と私と、当時の彼と私の友達の四人で、一年くらい一緒に住んでました。
qbc:みんな何人だったの?
えつこ:ケバブ屋さんはサウスアフリカの人で、私の友達は日本人で一緒に日本語教師のアシスタントをやっていた子で、彼は、アイランドの人です。
qbc:アイルランド?
えつこ:アイランダーです。島の人。マーシャル諸島っていう国の人で、知ってる人が少ないのでアイランダーって言っちゃうんですけど。
2005年の6月に、25歳で結婚したんですね。で、翌年に長男が生まれ、その次の年に長女が生まれって。
qbc:なるほど。そこから生活が始まったと。
えつこ:帰りのチケットがあったので、2004年に一度は帰ったんですけど。その時には当時彼氏だったパパも一緒に帰って、日本の家族に紹介しました。
qbc:そのときの生活ってどんな感じでした?
えつこ:新婚生活一年そこそこで子供を産んで、しかも年子だったので、もう完全にお母さん生活でしたね。
qbc:どういう子育てだったんですか? 頼れる人がいましたか?
えつこ:とにかく頼る人がいないっていう、パパしか頼れないっていうのはありましたね。
一人目の時も二人目の時も、母が日本から来てくれてたんですけど。でもそれもね一ヶ月くらいで。下の子が生まれた時は妹がワーキングホリデーでちょうど来てくれて、3ヶ月くらいは一緒に住んで手伝ってくれてましたね。
qbc:お父さんは?
えつこ:パスポートを持ってなくて。私が日本に帰省する時に会いに行きました。
qbc:なるほど、すごい。彼氏ができて流れるように人生が流れていったって感じですね。
えつこ:うん、すごい自然にっていう感じはしますね。
でも、こっちにいると、オーストラリアにずっといたいって強いモチベーションの人はいっぱいいるんですけど、私は、別にどうしてもオーストラリアにいたいとかっていう思いは特になかったんですよね。今考えてみると。
なので、彼と出会ってしまって、このまま一緒にいるには結婚という形しかないよねっていう感じで結婚に至る、ですね。
まあ、でも、日本に帰りたいかって今聞かれたら、帰りたくないですね。
qbc:日本に帰るの、何が嫌です?
えつこ:小さい、道が狭い。片側しか車が通れないところとかって、遠くのほうから車が来るのが見えたら「あ、来る」ってなって待って通してあげないといけなかったりする。
そういうの、こっちも一応あるんですけど、すごい田舎のキャンプ場で込み入ったところとか。そういう特殊なイメージですね。
qbc:横浜のそばだと、鎌倉なんてひどいもんですよね。
えつこ:あ、実は私、鎌倉にはすごい縁があって。お宮参りも鶴岡八幡宮だったんですよね。結婚式もあそこだったし。
qbc:えー、私の昔の恋人が、八幡宮の修復してましたよ。金箔職人だったんですよ。漆やって金粉貼って修復。
えつこ:ちょうど結婚式のときに修理してた気がする。えっと2006年かな。
qbc:あーじゃあたぶんあの人、そのとき八幡宮にいましたね。
えつこ:あはははは。すごい。
2、働きすぎの時代を終えて
qbc:今後もずっとオーストラリアにいようと考えてらっしゃいますか?
えつこ:そうですね。希望としては、子供たちが大きくなってもうママが必要ないくらいになったら、そのとき行きたいところに行くっていうような暮らしをしたいと思ってます。
9ヶ月くらいはオーストラリアで、2ヶ月は日本で、1ヶ月は違う国でとかっていう。
qbc:海外生活はどうですか?
えつこ:いいなー海外、英語が喋れてかっこいいとか、良いイメージがあるかと思うんですけど、オーストラリアって人種差別があったりするんですよね。
qbc:なるほど。
えつこ:適応しなきゃいけないところはたくさんあったと思います。特にサービスは、「素晴らしいサービスの国、日本」で慣れていたので違います。こっちはお客様は神様じゃないです。
例えば電気の点検に来ますって、事前連絡が来ないこともあるし。
少し前に、雨が降ると家の木の玄関が湿気で膨張しちゃってしっかりカチャっと鍵が閉まらなくなることがあったんです。それを直しに来た鍵屋さんが、結局ちゃんと直さないままで帰ってしまって。また別の鍵屋さんを呼ばなきゃいけないとか。
qbc:お金は?
えつこ:賃貸だから、お金はオーナーが出すんですけど。そういうのとか、バスが時間通りに来ないとか。あげたらきりがないですね。こっちに来た当初は「日本じゃありえないよ」って言うのか口癖でした。
qbc:でも、そっちの方が良くなった? よく言われる、海外のゆるゆるVS日本のきっちりって、どっちがいいと思います?
えつこ:どうなんですかね。日本の素晴らしい配達とか。Amazonなんかその日の朝とか日中とかに注文したら次の日の朝届きますよね。そういうのってすごく便利だけど、その便利の裏側で働いてる人たちが絶対いるじゃないですか。日本は24時間営業のところがすごいいっぱいあるし。
こっちはサービスとか素晴らしくないし24時間開いてるところもあんまり多くないけど、でもその分、人間として生活できる時間があるっていうのかな。みんなが一生懸命働かないでもいいよねっていう。
だから別に荷物が一日とかで届かなくても大丈夫! みたいな感じなのがいいかなって思いますね。
qbc:なるほど。私たち40代は、めっちゃ働く世界観を引きずってる年代かもしれないですね。働き過ぎの。
えつこ:私はこっちにいるからなのか、自分の性格なのか分からないんですけど、もうあんまり、お金のためにガツガツ働きたくないんですよね。昔だと40代って働き盛りって言われていたけど。
qbc:もう引退したい?
えつこ:うーん、そこまでは。日本の昔の人たちって、子供に資産を残すとかマイホームを買って自分が死んだらその家を売って子供たちに分けて欲しいとか。そういう考え方があったりして。みんなそのために子供をどこかに預けてまで生活してたりするじゃないですか。
でも私は、子供はもう大きくなったらちっちゃくならないから、子供の成長は近くで見て子供が巣立って、ママがいなくても暮らしていけるようになったその時にもしも自分にもっとお金が必要だったら稼げばいいんじゃないかなって思うし。
子供たちは私が別に資産を残さなくても大丈夫だっていう変な自信があるので。だって私も別に両親から嫁に行くからとかオーストラリアに嫁ぐからとかって言って、お金を援助してもらったわけでも何でもないけど、生きてるし。
qbc:なるほど。
えつこ:昔の、苦労は買ってでもしろとかまだ引きずってる部分というか。努力をした人が幸せになれるとか、苦労しないと成功できないとか、そういう感覚を持っている人たちがいるじゃないですか。
でも今、楽しいこと好きなことをして、苦労も苦労って感じないくらいなのかもしれないですけど、それで成功してる子なんかどんどん出てきてるし。本当に働くことへの感覚が変わってきてる。
お金も、もうナンバーじゃないですか。コロナで特に現金がダメになったときに、本当にもうカードをピッピ、ピッピするだけで、お金の送金はもうスマホのインターネットバンキングで済ませるし。
だから本当に数が減ってくだけで、お給料を現金で手にするっていうことも本当になくなったし。
qbc:ないですね。
えつこ:うん。だからそういうお金に対する考え方っていうのも変わってくるし、お金の価値もどんどん変わってくんだろうなっていうのは思います。
3、パン好き
qbc:今後、未来に向けてどう考えていらっしゃいますか?
えつこ:この先の未来かぁ。今40なので、45歳の時にもう子供たちが成人するころですね。
そのころになったら、日本に2ヶ月いたりとか、違う国に住んだりとかっていうのはできるかもしれないですね。でも、ゆくゆくはもうちょっと木が自然がたくさんあるところで、家の外にピザ窯があるお家に住みたいですね。
qbc:ピザ!?
えつこ:いや、パンとか。パン作るのも好きなんですけど。朝、パンを仕込んで焼いて、パンのいい匂いがして、みたいな。
国は、どこでもいいかな。でも、やっぱりビザの関係で住める国と住めない国あるじゃないですか。
私が長期滞在できるのはオーストラリアと日本なので。じゃ、どっちにいたいってなったらやっぱりオーストラリアがいいな。私、オーストラリアの永住権があるし。
qbc:はい。
えつこ:本当に今、とても幸せで心地よい生活をしてるので、あんまり無理もしてないし。そんなにすごい頑張ってもないし。なのでこのままゆるゆる幸せに暮らしていきたいなーって感じですね。
qbc:なるほど。そういえば、サポートをするのが好きって以前おっしゃってましたね。文字起こしもそのひとつだって。
えつこ:そう。パッションを持ってる人のお手伝いをするっていう方が性に合ってますね。
qbc:でも、文字起こしの集中力とかは、それだけでパッションだと思いますよ。
えつこ:うーん、そうですかね。案件があると、こなさなきゃなって思うんですよね。ずっとそこにあるのが気持ち悪いっていうか。
qbc:なるほど。てか、初対面じゃないと普通に話しちゃいますね。
えつこ:そうですね。だから、なんとなく今更感があったのはあるんですけど。多分、qbcさんは私のことをあまり知らないと思うんですけど、私は、インタビューの中でqbcさんのことをなんとなく。
qbc:ああ、情報量が違うのか。それも面白いことかもしれない。
最後に、言い残したことがあればお聞きします。
えつこ:言い残したこと、特にないですね。
qbc:わかりました。いつも、助けてくれてありがとうございます。お互いに、これからも良い人生を過ごせたらいいなと思ってます。
えつこ:ありがとうございます。
あとがき
あなたはこのインタビューをどう思いましたか?
もーあらためて編集してて、やっぱりインタビューってむずかしいなと思ったよ。相手に共感しすぎると話をコントロールしてしまうし、自分が知ってることを知ってるって言う必要も別になかったりするし。
むずかしい。相手の心を引きだし、しかもそれが私自身に向けられてない。みたいな。
えつこさんの文字起こしお手伝いは、今は終了しています。
無名人インタビューがまだ右往左往していたとき、今も右往左往してるんだけど、このときをお手伝いしていただいたことは忘れません。
お互いに、良い人生を。
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