見出し画像

笛吹きの人

笛の歴史は人類の歴史と共に古い。最古の笛は約4万年前の骨笛だと言われ、世界中のあらゆる文化圏で独自の発展を遂げてきた。
その音色は時に軽やかで、時に物悲しく、聴く者の心に様々な感情を呼び起こす。西洋のフルート、日本の尺八、中国の笛子、南米のケーナ。それぞれが独特の音色と表現力を持ち、その土地の文化や自然を反映している。
笛は単に音楽を奏でる道具というだけでなく、古くから儀式や祭りにおいて重要な役割を果たしてきた。神々を呼び寄せ、精霊と交信し、時には戦いを鼓舞する力を持つとされた。
現代においても、クラシック音楽からジャズ、民族音楽まで、笛は幅広いジャンルで活躍している。その素朴でありながら奥深い音色は、今なお多くの人々の心を捉えて離さない。
笛を吹くという行為は、ある意味で最も原始的な音楽表現の一つだ。自らの息を楽器に吹き込み、それを音に変える。そこには奏者の魂が直接込められているようにも感じられる。
と思う2024年7月10日15時51分に書く無名人インタビュー824回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは kie さんです!

年齢:60代前半
性別:女子
職業:笛吹き


現在:作品をまず見たときにこれだと思って。私はこれ、今これからの時代、今までもだけど、これからの時代に特にこれ大事なことになるって思ったの。

ナカザワアヤミ:
まず最初の質問なんですけど、kieさんは今何をしてる方ですか?
 ちょっと自己紹介みたいな感じで教えていただきたいんですけど。

kie:
はい。今現在は、私は笛吹きですと言っています。

ナカザワアヤミ:
笛吹き、楽器の笛ですよね?

kie:
そうです。1種類だけじゃないので、まとめて笛吹ですと最初ポンと言います。

ナカザワアヤミ:
なるほど。この笛吹きっていうのは、どういう場面で、誰に向かって吹いてるんですか?

kie:
えーっと…どう言ったらいいんだろう。普通に演奏家です。
お客さんに向かって。それとか、誰かに向かって。私がその人に、と思う人とかに向かって吹きます。

ナカザワアヤミ:
じゃあ演奏会だったり、コンサートだったり、ちょっと呼び方はわからないですけど、そういう場で吹いたりとか?

kie:
そうですね。個人の人だったら、特に演奏会とかコンサートでもないし。

ナカザワアヤミ:
kieさんは、その笛吹っていうのはどういった…

kie:
種類?

ナカザワアヤミ:
そうですね。笛の種類もちょっと。何種類くらい?

kie:
今3種類なんですけれども、最初がフルートの演奏家です。これは子供の頃からやっていて、音大に行って勉強して。普通のそういうルートで、卒業してから演奏の仕事をしながらご飯を食べるために他の仕事もしてみたいな。
で、その後にバリ島に渡ることになりまして、ご縁で。2011年からバリ島に足しげく渡る修行が始まったんですよ。それでバリガムランのスリンという笛があるんです。その笛の修行に行くようになって、コロナ禍になるまで。

ナカザワアヤミ:
じゃあ10年近くバリ島に。

kie:
はい、行ったり来たりしながら。まさしくそれは修業だったなと思うんですけれど。
で、まぁ向こうのバンジャールという。地区ですね、バンジャールは地区のことを言うんですけど、町内というか、そこのネイティブのウブドというところ、芸術の村ウブドのその横にあるプリアタンというトラディショナルな地区。そこのバンジャールの全員一致の承認で、メンバーになったんですよ。その後、日本に居る時コロナが始まって。世界中飛行機一つ飛べなくて、その時点から今まだ進んでいません。それでコロナになってからは、やっぱり日本にいるわけで。
私は出雲にいるんですよ。

ナカザワアヤミ:
島根県の?

kie:
はい、神社がたくさんあるところ。それもご縁があって、龍笛を教えてくださるという方がいらっしゃって、そこで日本の笛を教わることになったんです。
だから笛としては3種類。
それで今は、今年からまた別のご縁ができて、雅楽を教わり始めたんです。

ナカザワアヤミ:
へー、これはやっぱり龍笛から繋がったんですか?

kie:
そうなんですよ。龍笛、雅楽の中の龍笛を教わることになって、今年からそれを吹いてます。でも、和楽譜も読めないし詳しい運指や楽典もわからないので、音が出るだけでは吹けないんです。

ナカザワアヤミ:
はい。

kie:
例えばこの6月14、15日で隠岐島にある中ノ島、海士町に行ったんですよ。
海士町の隠岐神社というところの、後鳥羽天皇の奉納で、その雅楽のグループを呼んでくださってたので。それでそこに一緒に連れてってくださったんです。
笛が吹ければ連れてってもらえるって私は信じてたので。一生懸命練習して、連れて行ってもらいました。

ナカザワアヤミ:
なるほど。今はじゃあその3種類の笛、結構多国籍な笛ですよね。どれを中心に吹いてるんですか?やっぱり雅楽の龍笛とかが多いですかね?

kie:
一応笛の三つの中で、一番新しいのは龍笛なんですけれども、私はその龍笛というものとか雅楽というものを、まだわかってないところが大部分なんで、今そこを勉強中です。

ナカザワアヤミ:
吹く時間としては、他のスリンとフルートに比べると、今は龍笛が多いんですか?

kie:
そうですね。習い始めてから、初めて聞く曲ばっかりでわからないのに、本番出てくださいって言われて。結構無茶ぶりだなとは思ったんですけど、けつ叩いたら出れると思ったんでしょうね。それで、その本番のために曲を覚えて、それで本番からこなしてるっていう感じで。そうすると他の笛を吹く間がないんですよ。

ナカザワアヤミ:
確かに。

kie:
うん。口は1つしかないので。

ナカザワアヤミ:
そうですよね。なるほど。
笛は今、何て言うか表現合ってるかわからないですけど、お仕事として吹いていたりってことで合ってますか?

kie:
そうです。

ナカザワアヤミ:
笛のお仕事以外に日常生活でやってること、趣味でも別の仕事でもいいんですけど、何かありますか?

kie:
えーと、Jero Strawberryという名前で、生きる力演奏会という演奏会の主催をしてます。
それと、親がもう亡くなって久しいんですけれども、私の方の実家の家業の管理をしてます。

ナカザワアヤミ:
今は、住んでらっしゃるのはご実家なんですか?

kie:
はい、私の実家に住んでます。

ナカザワアヤミ:
生きる力演奏会の方をもうちょっとお聞きしたいんですけど、これは音楽ライブというかイベントを主催されてるってことですかね?

kie:
これは、音楽演奏会っていう名前がついてるんですけど。

ナカザワアヤミ:
けど?

kie:
はい、けど。なんですけれども、芸術表現に関わることなので音楽だけじゃないんですよ。今まで7回までやってるんですけれども、全部中身が違って。
私の中のその生きる力という理念に沿った芸術表現をなさってる方、音楽だけじゃなくて。もちろん、美術も、踊りも、お料理も、文学も、そこの中にその芸術だというところがあるので、表現者の方とコラボしたりとか。生きる力という意味が表現されてる方、その方をお呼びしたりとかしてやってました。

ナカザワアヤミ:
これがVol.7までやってらっしゃってっていうお話だったんですけど、始めたのはいつ頃なんですか? 7回やってるってことですよね。

kie:
7回やってるんですよ。始めたのが、確か2019年の4月が1回目だと思うんですよ。

ナカザワアヤミ:
じゃあ結構スパンが短いんですね。

kie:
そうですね。春夏秋みたいな感じで、1日だったり2日だったり。その2日っていうのも、中身が違ったりとか、続きものだったりすると、私は1、2って数えちゃったんです。

ナカザワアヤミ:
これはどういう方がいらっしゃるんですか?お客様としては。

kie:
1から6までは、身近な方。で、7回だけが別世界ですごく大きい、規模の大きなものになっちゃって。出演者は、遠いところの方にも来てもらいました。
ただ、7回目は2020年の9月で、コロナ禍の最初訳がわからない不安がいっぱいある頃だったので、そのときは県をまたいじゃいけないとかね。お客さんはたくさん来れなかったです。でも出演者の方とかそういう方は、遠くの方に実は来てもらってます。

ナカザワアヤミ:
これはもう、イベント自体の開催だったり運営だったりを、もう丸ごとkieさんがやられてるっていうことなんですよね?

kie:
そうです、悲しいかな、1人しかいないんで(笑)1人でやってます。

ナカザワアヤミ:
企画して、演者さんを調整してとか?

kie:
そう、演者さんを調整して。出れるとき、出れるパターンのときは私も笛を吹いたりはするんですけど。それとかその組み合わせとかでね。
そう、裏方も何も。その場所を押さえるところからも全部1人で。演者さんも舞台監督さん、照明、音響、撮影の方など、お願いした方っていうのは、お仕事を皆さんなさってるので、ギャラを払ったりとか。かかる費用はかかるっていう。決して儲かるものではないです。

ナカザワアヤミ:
そのやることに対するモチベーションっていうのはやっぱり、生きる力っていうところなんですか?

kie:
はい、実は第7回の大きな舞台のときに…。
えっと、ナカザワさん、お送りしたURLの第7回のそのあらましというか。

ナカザワアヤミ:
検索して、『生きる力演奏会、山陰ツアー』っていうところのページは拝見してまして。
https://ikiru-chikara.info/

kie:
はい、始まる前の段階のですよね。一番下まで見てくださったんですか?

ナカザワアヤミ:
はい、拝見しました。

kie:
ありがとうございます。
一番下の3日間の最終日の2回公演のうちの最後、あれが生きる力演奏会の私のメインの舞台だったんですよ。

ナカザワアヤミ:
へぇ、この19日土曜日のところですね。

kie:
はい。そこで舞台に彫刻も並んでるんですけれども。それが私の以前からのお友達の、奈良の天理にいる彫刻家の方の作品なんです。その中の一つの、『光のさなぎ』というのが2点。5点並んでるうちの2点が『光のさなぎ』なんですけれども。まずそれを、私は美術館で見たんですよ。
その友達の彫刻家がね、私が生きる力演奏会やったりとかする少し前から友達だったんだけど、日本一の彫刻家の賞の受賞、二つぐらい受賞したんです。

ナカザワアヤミ:
この安藤さんって方ですよね?

kie:
そうそうそうそう。一つは、彫刻界の芥川賞と言われる平櫛田中賞というのと、もう一つは円空賞岡山の井原市にある田中美術館と岐阜美術館、両方の美術館のその受賞記念展覧会に行ったんですよ。
なんか私あんまり出不精で外出ないんだけど、なんかね、いつもそういうときにガイドになってくれる友達が現れるの。同じ人なんだけどね。その人が背中を押してくれて、私の歩く杖になってくれて。

一番最初に見たのは平櫛田中賞の井原市の美術館で、田中美術館で『光のさなぎ』を見たんですよ。そのときに、金色に光って見えたんです。彫刻が。どれも良かったんだけど、私がぱっと見て好きって思ったのは『光のさなぎ』だったの。で、それが人が生きることの根源を表している大切なことだなっていうことが、私はわかって。

そこにはその安藤さんの、作家の言葉というのも添えてあったんですけど、それも読んで。作品をまず見たときにこれだと思って。私はこれが、これからの時代、今までもだけど、これからの時代に特に大事なことになるって思ったの。で、私はそんなに大それたことはできない人間だと思ってるけれども、大切なことだから私の住んでる身の回り、出雲の人にその作品をまず見てもらいたい。私が勝手にだけど、大切なんですっていうことを渡していきたいと思ったんですよ。
だからもうその『光のさなぎ』を出雲に持ってくる。後で振り返ってみて、それがモチベーションだったんだと思うんです。
それからは自分企画の第1回目をやってみて2回、3回と進んでゆくんですが
安藤さんに、ここの会場はどう?ここはどう?って、写真撮って来ては、こんな場所でどう?とか毎回聞くんだけど。あっちこっちいっぱい候補出したんだけど、なかなか首を縦に振らないの。

ナカザワアヤミ:
なるほどなるほど。

kie:
だけど私は、『生きる力』演奏会っていうのを演っていくわけですよ。彫刻はないけどね。彫刻とかはないけど私出演のでね。
けれども、ずっとずっとその『光のさなぎ』っていう彫刻が私の中にイメージとしてずっとあるの。

ナカザワアヤミ:
なるほど。

kie:
そう、それを持ってきたい。皆さんにそれを見てほしい。それで、その彫刻の意味を知ってほしい。そういう思いで第6回までやって。そうしたら第6回目はもうコロナ禍入ってたんですよ。それが2020年の2月29日だったんです。
2月29日は、実は私の誕生日なんですよ。滅多にない誕生日だからその日にちょっと誕生会じゃないけど何かやろうっていうので、それが第6回目。
5回目までは、2019年にやったわけだけど、頑張ってやってて、何とかやってこれた。でも、私は義理の母の介護もしながらだったんですよ。
結局2019年の12月に、義理の母は認知症を発症して癌の末期闘病もしていて旅立ったんですけど。その亡くなったタイミングっていうのが、第5回の日が終わった次の日だったの。待っててくれたって思ったんですよね、、、そのとき。

そのとき、第5回の会場っていうのが小さなところでね、20人とか20何人までのところでそれまでやってたんだけど。第5回のときに不思議な出来事があって。
第5回の当日、つまり義理の母が亡くなる前日ですよね。開催中に会場の店の前の道でおばあさんに捕まっちゃったんですよ。お花屋さんはどこですかって聞くのよ。でもね、お花屋さんってもうあんまりないんだよね。街中でも。
イベントの最中だったし、主催だから話したがるおばあさんに無理って思いながら、「私、今ここでイベントしていますが、よかったら入られませんか?」と、聞いてみたりするんだけどスルーされて(笑)強く断れずに。何だろうこれって思ってたの、私も。

そしたら次の日のお昼に義理のお母さんが亡くなって、待っててくれたんだなと思いながら、私と旦那さんだけでお葬式と火葬を済ませて。
お寺に納骨に行って、まだあったかい箱を持ってね。そしたらお店の前でウロウロしてたあのおばあさんとね、お寺のそのお墓のところで会ったの。

なんで私がお店の外でそのおばあさんに捕まってんの⁉︎ってイベントの日も思ってたそのことよ。
後で考えたら、そのおばあさんお墓参りを日課にされてたのかな?って。でもまさか同じお寺だとは思わないし。それで納骨に行ったときに、「あら」ってお互い気づいて言うのよ。そしたら、松の木から松ぼっくりがポンッて音がして落ちてきて。義理のお母さんの名前、松が付くんですよね。

ナカザワアヤミ:
へえ、すごい。

kie:
まぁ、なんかこじつけっちゃこじつけなんだろうけど、でも、いろんな、その人にしかわからない偶然っていうのがいっぱい重なってて。もう自分は証明もできないし何もできないけれども、あったことは事実なだけで。ああそうなのねっていう感じで、第5回は終わりました。

第6回はお誕生日にやって。そこは出雲大社の駐車場からお詣りにゆく通りにある、地元の人は近すぎてあんまり入ったことないかもしれない喫茶店があるんですよ。おおやしろさんの入口を何十年も守ってらっしゃる喫茶店。
そこのご主人と以前から別のお店でご縁があって、「お誕生日会をする!」って、その別の店で宣言したら、フッとそこのご主人が振り返ったの。それで、しようっていう感じで。それでする事になったんです。

ナカザワアヤミ:
なるほど。

kie:
2020年の4月1日から始まったのよ。

ナカザワアヤミ:
何がですか?

kie:
わかんないものが。

ナカザワアヤミ:
――ほうほうほう。

kie:
本当に4月1日だったんですよ。わけわかんない、なんかウソ~みたいな。なんか理由なんて全くわからない不思議なご縁とか偶然が。そういうのって、あんまり起こりすぎると怖いじゃないですか。

ナカザワアヤミ:
確かに。

kie:
怖かった。なぜ?なぜ?っていうのが、ボロボロボロボロいっぱい落ちてくるみたいな。偶然のことが、恐ろしいぐらいずっとやってきて、全部は拾いきれなくて、どんどん球を投げて来る千本ノックみたいにだったんです。

ナカザワアヤミ:
不思議なこととか巡り合わせを感じることが、その4月に何かが始まったと感じたっていうことですか?

kie:
はい、急激に始まりました。それは第7回の舞台に向かって始まったのが4月1日からなんだなっていうのは後でわかったんです。
これ話をするとですね、ナカザワさん。

ナカザワアヤミ:
はい。

kie:
スピリチュアル系の人が寄ってきてたんですよ(笑)

ナカザワアヤミ: 
うんうんうん。そうかもしれないですね。

kie:
そうそう、私は誰彼が言うスピリチュアルは、なんかそれは違うなって思ってて。すごく用心してたの。だけど、人のする事じゃない見えないもの、凄く大きな何かわからない渦の中に自分が巻き込まれていく感じ。大いなる流れとでも言うのか、押し流されてる感じがしてて。何が起こっているのか初めて感じることだからわかんないし。だけどもう流れるしかなくて。
途中で、もうなんかいっぱいありすぎて忘れちゃったけど、出てきた出来事が、親とか周りからとか、私が生まれる前にあった出来事だって聞いてはいたけれど、それが過去にあって、今目の前に全然関係無いところからやって来て、自分の手に持たせられた物や、偶然起こった出来事や、やって来た人なんかと繋がって
今、これが出てきたの?じゃあ私、いつからこの生きる力演奏会第7回をすることになってたの?生まれる前から決まってたの?みたいなこともあったんです。

過去:これは私に生きなさいということで。生きていきなさいっていうことで、自分のまるでライフをね、私に託したみたいな。

ナカザワアヤミ:
過去の話とかも聞いていきたいっていう思いもあるんですけど、さっきスピリチュアルとは何か違うと思うみたいな話されてたじゃないですか。

kie:
はい。

ナカザワアヤミ:
多分この流れの話だと、割とそういう感じになっちゃうと思うんですね、今日の話全部。

kie:
そうだと思うんですよ。

ナカザワアヤミ:
うーん、一旦ちょっとその、そういう気づきに至る前の話も聞いてもいいですか? 今は多分気づいて、昔のことも全部繋がってたんだっていうのを感じてらっしゃるのかなとは思うんですけど。

kie:
はい。繋がる前ですね。

ナカザワアヤミ:
そうですね。例えばお子さんの頃とかはどうでした?多分出雲がご実家ですよね。
子供時代とかはどんな暮らしでしたか?

kie:
子供時代は、父が長男ですので、父の兄弟がまだ高校生のおばちゃんとか、そういう兄弟がたくさんいる年代で。

ナカザワアヤミ:
なるほどなるほど。

kie:
大家族でした。

ナカザワアヤミ:
へえ、みんなで一緒に暮らしてたんですか?

kie:
そうです。おじいさんもいて。その長男の、私は長女なので。おばちゃんとかおじさんとかがいました。

ナカザワアヤミ: 
子供時代からフルートをやってらっしゃったっていうことだったんですが、これはいつから始めたんですか?

kie:
フルート自体は、中学1年からです。

ナカザワアヤミ:
なんでそもそも、笛を吹き始めたんですか?

kie:
それまでは、幼稚園の年長からオルガン教室ピアノ教室を習い始めて、その前の段階もあるんですけど。中学1年のときに私は吹奏楽部に入ったんですよ。どの楽器をするかって最初決めるときに、じゃんけんで勝ったんです。

ナカザワアヤミ:
なるほど。

kie:
負けてたらクラリネットです。

ナカザワアヤミ:
勝ってフルートだった?

kie:
そう(笑)

ナカザワアヤミ:
フルートは最初からやりたかったんですか?

kie:
うーん、楽器のことはよくわかんないけれども。希望者は多かったと思います。私も、なんかいいかなって思って。安易にやりたかったです。

ナカザワアヤミ:
それで、音大まで進学されるんですよね?
このころ、kieさんにとってフルートってどんな存在でしたか?

kie:
この頃っていつの頃ですか?

ナカザワアヤミ:
音大に進学するときとか。

kie:
そもそもが、幼稚園に入るより前、うちの祖父が私に音楽の種まきをしてたんですよ。
私は、ずっと自己肯定感がものすごく低いんですけど、ぼーっとしてるしあんまり出来も良くなかったんだろうなと思うし。私はそういう人なんだと思っていたけれど、なんか音楽は続けてたんですよね。

ていうか、他に好きだっていう何か他のこともあるはずだと思うんだけど、選択肢も他になかった(笑)
そんな調子でしたけど、中学のときは、たまたま全国大会に出る常連校の学区だったんです。小学校5年生のときにそこの中学校の吹奏楽部のお兄さんお姉さんたちが小学校に演奏に来たんですよ。それがすごく素晴らしかった。私はそこに入りたいって思った。
それで入ってみたら、とんでもなく厳しくて、とんでもなく練習がたくさんあって。だけどまぁ常連校なんでね。まぁそうなんだろうと思うんだけど、3年間やって。やるもんだと思って、中学生だから。

ナカザワアヤミ:
はいはい、続けるもんだ、というか。

kie:
そうそう。それで高校に入ってからは全然のとこ行ったんですよ。

ナカザワアヤミ:
全然っていうのは、レベルとか?

kie:
レベルも何も、全然。形としては部活はあるんだけど。みなさんホッケーして遊んでましたね(笑)練習は別に、大してしてない。でも私はフルートが吹きたかったの。3年間頑張ってやって、楽しさっていうのをちょっと覚えちゃったから。
そしたら、高校では私がやりたい練習を一緒にしてくれるとか、合奏をしてくれるっていうのは満足できなくて。外の一般の楽団のおじさんおばさんお姉さんお兄さんがいるところへ、夜な夜な行ってました。

ナカザワアヤミ:
へえ。

kie:
街自体が吹奏楽ばっかりなんでね。それしか私の周りには見当たらないんで、ほんじゃあって、高校2年生のときに担任の先生がたまたま音楽の先生で、進学どうする就職どうするっていうときがあるんですよね、2年ぐらいの時。
私、音大に行きたいですって言ったんです。
でも高校は商業高校だったんですよ。当時は引く手あまたの、いいとこ就職できる時代だったんで。
学校自体に、4年制の通常の大学に行くっていう人って、本当に1学年に3人とか4人とか、そんな感じで。専門学校や短大にはちょっと行くかもしれないんだけど、就職全盛期の時代だったの。

ナカザワアヤミ:
うんうん。

kie:
でも、進路面談で最初、前例がないから駄目って言われたの。学校に前例がない。そんな道がここの学校にはないみたいなのを、バサッて言われて。

ナカザワアヤミ:
はいはいはい。

kie:
いや、前例は作るもんだって、私、後では本当に思ったんだけど。
戦ったの。
でも、フルートを専門の先生に習ったことがなくて。だからそれも考えて多分先生は無理だって言ったんだと思うんだけど。先生に2回ぐらい泣かれまして。だけど、一生のことをそんな前例がないとか何とかいろんな理由で、私は芽を摘まれたくなかったんです。
だから戦った。女子高校生怖いものなしで戦うじゃないですか(笑)あんな感じ。
そしたら音大受験は、いっぱい実技教科があるので、高校の授業を受けながら、普通にテストも受けないといけないので、学校に居ながらずっと受験内職してました。
聴音とかっていうのは1人ではなかなかできないので、それでその音楽の先生が放課後、付き合ってくれてました。

ナカザワアヤミ: 
へえ。

kie:
結局付き合ってくれてた。

ナカザワアヤミ:
その先生って最初に反対した先生ですか?

kie:
そうです。そういうタイプの人じゃないっていうので有名な人だったんです。

ナカザワアヤミ:
はいはいはいはい。

kie:
でも付き合ってくださってた、後で考えたらね。
それで受験して、受かるか受からないかとか、うちの家自体も、高校以上に進学した人がいないんで、それがどんなものかもわからないし。でも私が行くって言ってて。インターネットもないから、本屋さんで調べたりとか、立ち読みしたり。そんな感じで、田舎だし的外れなこともいっぱいしてたと思うんだけど、受験に行きました。

ナカザワアヤミ: 
はい。

kie:
勉強しました、自分なりに。
そしたらその受験に行ったときにミラクルがまた起こって。4日間、受験日数があるんですよ。

ナカザワアヤミ:
長いですね。

kie:
実技がいっぱいあるから。1日目行ったときに私、自分の専攻のフルートの課題曲の上巻下巻の本が間違ってるのに気がついたの。

ナカザワアヤミ:
上巻下巻の本が間違っている? 本自体が違ってたんですか?

kie:
うん、本自体が。題名は一緒だけど、本が黒と黄色だったんですよ、上巻下巻が。で、ネットもないので、受験要項の課題曲なんて紙にタイトルが書いてあっても、本の色なんてわからないんですよ。横文字でフランス語で書いてあったり英語で書いてあったりとかいう輸入盤のエチュードとか何とかなんで、身近に見ることも手にも入るはずもなく。
で、何とかいろんなことがあったけど、コピーでその紙を手に入れたんですよ。

ナカザワアヤミ:
間違ってたっていうのは、見るべき本が違ってたっていう。

kie:
違ってた。で、4日間のうち1日目に気がついて、サァーってなるじゃないですか。

ナカザワアヤミ:
はいはいはいはい。

kie:
それで、木管練習室っていうところを受験生も使えるようになってたんで、フルートの受験生の人が取ってる部屋の隣をずっと取って、壁に耳して、耳コピしました(笑)

ナカザワアヤミ:
へえ。

kie:
もう分析するとかそういうことも時間的に無理なんで耳コピ。
そこの音大の附属みたいな高校があるんですよ。そこで、私の出身地に近い、何かまたそれもちょっとご縁があるとこから行ってる高校生がいてね。その子が声かけてくれて。私がいた中学校に部活見学に行ったことがあるって言ってたんですよ。その人自体と知り合いだったわけではないんだけど。でも学校に行ったっていう繋がりで、なんか課題曲のコピーを手に入れたの、そのページのそこだけ。

ナカザワアヤミ: 
はい。

kie:
それで、高校の附属みたいなとこっていうのは毎年出る楽典の問題とか、いろんなものの傾向と対策をいっぱいやってるわけですよ。それで、そこの女子寮に引き入れてくださって。
それで1日目から4日目まで、女子寮に行ってはみんなで寄ってたかって。私に、これ覚えろって言ってめっちゃ山かけしてくれたんですよ。

ナカザワアヤミ:
へえ。

kie:
それをドラえもんの暗記パンみたいに、もう覚えるしかないって言って、丸呑みして覚えて。
バケツに水をいっぱい入れて、試験のたびにその2日目、3日目、4日目みたいな、何かバケツの水を答案用紙にザーッと移すみたいにして書いたんです。それで4日が終わった。

ナカザワアヤミ:
うんうん。

kie:
みんな受けに来た人が上手に聞こえるんですよ、すごく。だって町の人たち習ってるし、フルートでも何でも私すごい劣等感の塊だったけど、何でかそういう風が吹いたの。
そしたら、その附属の高校の男子がね、私、遠くまで合格発表を見に行けれないから、掲示板見に行ってあげるって言って家に電話してくれたの。合格してるよって。ウソ!って思ったけどまぁ、滑り止めの短大の音大かなんかの合格発表のお金入れないといけない日と同じ日だったんで、だから電話してくれないと間に合わなかったの。どっちかしないといけないから。
それで合格したよって言ったらもうそこの音大に行くって決まるじゃないですか。

ナカザワアヤミ:
はい。

kie:
それで行くことになったんだけど。最初のフルートのレッスンのときにね、「君はね、落とそうと思ったんだけどね」って言われたんです(笑)
その理由が、後でわかったんだけど、なんか私1人しかいなかったんですよ。

ナカザワアヤミ:
何がですか?

kie:
その学年の、音楽学部音楽学科フルート専攻が。

ナカザワアヤミ:
え、そうなんですか? じゃあ練習してた人は?

kie:
みなさん、私が受けた音大が滑り止めだったか、受かってたかもしれないけど蹴った人もいるかもしれないし、落ちられたのかもしれないってこと。
それで残ったのが私1人だった。でも他の学年はフルートいっぱいいるの。
でも、オケとかアンサンブルとかいろんな授業をするのに、その学部学年0人じゃまずいわけですよ。

ナカザワアヤミ:
そうですね。

kie:
だから、君は落とそうと思ったんだけどな、ああ、でも1人なんだって。これは受かるかなって思って。下まで落ちた人もいるんだけど、併願とかしてもね。でも私は第1希望の学部に入れた。なぜか入れた。全体の中で私はびりっけつかもしれないなと思ったけれども、入れた。
それで入ってから音楽のそういういろんな専門的なことは、イチから勉強を始めました。
だからすごく苦しかった。
そんな感じでね、4年間なんとか。なんか入院したりもしたけどね。イッコも履修単位落として無いのに、教員免許まで取ろうとして、4年生になっても週20時間授業受けてたんですもの。ずっとしんどかった。
ところが4年の最後の学科の卒業試験のときの、一番最後がイタリア語だったの。アパートを出て20mか10mぐらいのところで私、交通事故に遭ってね。4ヶ月入院したの。それでもう何とか、単位とかいろんなことはそれまで全部なってたんで、卒業はできた。ただ入院中で卒業式も出てないし卒業演奏会も選んでくださってたんだけど、それも出れなかったし私は卒業した実感がないんですよ。

ナカザワアヤミ:
うんうん。

kie:
それから、ちょっと長かったな。2年ぐらい、びっこ引き引きだったかな。まぁでも、続きをやるって言って、私は家にちょっとだけ2週間だけ帰って、退院してからまた元のところ戻って。県外の。

ナカザワアヤミ:
はい。大学があった場所ですか?

kie:
うん、その場所に続きからやるって言って、一般の人としてそこの町に住んで。お勤めをしながら。私は演奏がしたいってずっと思ってたので、何年もずっと頑張って。
そんなこんなで、結局大学に出てから、実家っていうか実家がある町へ帰ってくるまで15年ぐらいずっと外で。それで、親が年を取ったなーって、やっと帰る気になって帰って。それからが出雲です。

ナカザワアヤミ:
なるほど。

kie:
ところが、まず大学受験の1週間かそのぐらい前に、突然祖父が亡くなるんですよ。小さい頃から私の応援団長だったし、初めて家族を失うショックと悲しさは尋常じゃなかった。その上、家でお葬式だから受験のその音出せないし。でも受験に行った、振り切って行った、頑張って行きました。
それから、次は父が、出雲に帰ってから町の小さい出版社に勤めてる時、さあ世の中に私がこの本を作るって時、全面的に私が企画編集をした本が世の中に出るって、納品されるその日の朝に、父が倒れて亡くなって。
なんか、世の中に出ようとか大きな曲がり角に行くときに、家族が1人ずつ亡くなるんですよ。

ナカザワアヤミ: 
うんうん。

kie:
最初悲しかったけど。この数年前ぐらいの、この不思議ないろんなことが起き出してから気がついたのが、これは私に生きなさいということで、生きていきなさいっていうことで、自分の持っているライフをね、まるで私に託したみたいな。
母は、この私が出雲の町でね、初めてやっぱり人前で演奏会、ちゃんと大きいのに出て名前を出さないと演奏させてもらえないのかなと思って。私あんまりそういうの好きじゃなかったんだけど、申し込んで新春コンサート出ますっていうことにしてたんですよ、コンサートの何ヶ月も前から準備が始まるんです。1月にあるのを前の年の9月ぐらいに申し込んでたの。
その頃、実の母がもう闘病してて。それで新春コンサートの前の晩の6時、夕方に、母が亡くなったんです。でも次の日、私は演奏に出るって決めてたので。舞台はお通夜に間に合うように帰らせてもらって。その前の段階で出演のくじ引きで、私、一番?って思ってたの。

ナカザワアヤミ:
うんうん。

kie:
一番って嫌なんで、すごく。
そしたらそんなことがあって、一番だったから通夜は間に合った。
それで、泣かないっていうことを自分で決めて。どんなに演奏がボロボロでもそこの舞台に立つって決めて。泣いたら笛吹けないので。それで出ました。
そんなこんなで、連続するんですよ。もう後がないとこまで。

ナカザワアヤミ:
なるほど。今はお1人で暮らしてるんですか?

kie:
あ、旦那さんがいます。養子に来てくれてるので。

ナカザワアヤミ:
なるほど。

kie:
そう。それもなんか変な話だったけどね。いっぱいありすぎてね。でも来てくれたから私は実家の家業が続けられてるし。それはっきりと、お金にはならないですけどね。手間ばかりかかって、やることはやらないといけないんで。
だけど、旦那さんがちゃんと働いてお給料もらって帰ってくれてるから、うちの仏さんみることもできるし。私もご飯食べさせてもらってる。
それで私は細々とでもずっと続けることが、音楽のこととか続けることができている。いなかったら私はここの家にはいられなかったと。

未来:それを触らないっていう行為自体は、私がハンドルを持って。私の人生を歩いてるんだなって。なんか素晴らしいことが起こらないとしても、夢は見たいとは思っているけれど。

ナカザワアヤミ:
最後にですね、今後の話もちょっとお聞きしていきたいんですけど。
将来ですね、短期的なことでも長期的なことでも大丈夫なんですけど、この未来については、kieさんはどんなイメージをお持ちですか?

kie:
はい。私は、何かに関わってこれだと思ったときに、最初に完成形のビジョンが浮かぶ人なんですよ。で、それがカラーでこと細かく出るので、その映像に向かって作業を進めていくタイプなんです。
それで、バリ島のことに関してはまだ続きがあって。
私はその先生が主催してる、先生の家が主催的な立場である、そのグヌンサリという楽団なんですけど、そこの楽団の舞台でスリンを吹いてます。

ナカザワアヤミ:
えーと、見えているビジョンの中で吹いてるってことですか?

kie:
吹いてる。先生もいる、他のメンバーの人もみんな見える。そこで吹いてるって、まだバンジャールのその町内のね、宗教行事したりとかするその楽団、ガムラン楽団のメンバーにはなってるけど、プロ楽団の営業の、そのグヌンサリの楽団のメンバーにはなってないし。今まで女性はいないんですよ、そこも。バンジャールの楽団も。しかも外国人で入れたことはなかったんですよ。
だから山が動いたっていうのがあって。

ナカザワアヤミ: 
山?

kie:
はい。今はかなり増えてきたけど。
宗教的なこともあって、女性はガムラン奏者になれなかったのと、それから外国人だっていうこと。未だにそこの楽団には女の人は入ったことがなかったの。
でも、まずバンジャールのメンバーになることができた。先生の力もあると思う。それがまず山が動いたって思ってる。
でも、私のビジョンの中では、もう一つ、プロ楽団のグヌンサリの定期公演が毎週あるんだけど、アメリカとかヨーロッパとか、前は日本とか、海外公演も行ってる楽団で。そこの定期公演、とりあえずバリで一緒にそこで私はスリンを吹いている映像が浮かんでるから、私まだそこに向かっていきたいんですよ。でも、まだそれは達成してない。

ナカザワアヤミ:
さっき、絵が浮かんでくるみたいなのって、画像で見えるってことですよね?

kie:
はい。

ナカザワアヤミ:
そういうのが見えたときに、何か思ったのと違うってならないんですか?やっぱそっちに行きたいと思うんですか?

kie:
行きたいと思うけれども、途中は、修正がかかることはもちろんあります。

ナカザワアヤミ:
ゴールが変わるってことですか?

kie:
ゴールじゃなくて、途中の作業の経過のときに、思いもよらない知らない出来事ってあるじゃないですか。出てくる。あ、こういうこともあるのかとか。
例えば出版社で本を作ったときには、もう完成した本と、それから本屋さんに平積みになってて、女性の人が立ち読みしている姿が浮かんでたんですよ。ページネーションももうできてたんです、頭の中に。それから、実際に本を作る作業をしていくんですけど、実際に初めての本をそうやって作ってみると、あ、こういうこともあるのかっていうことが出てきた。
そういう感じで、修正は必要になります。でも完成形のビジョンへ向かっていくんですよ。どっかの部分は妥協点も必要だったりしながらもね。
例えばデザイナーさんにその自分が言ったことが伝わらなくて、どうしても物理的にこうするしかない、色はこうするしかないとか。
そういうところの妥協点とかっていうとこはあります。

ナカザワアヤミ:
じゃあ、見えたもの自体が何か違和感のあるものってことはないんですか?違和感あるっていうのは、私が目指したいことと何か違うとか、やりたくないものが見えたりってことはあるんですか?

kie:
えーと、それはないですけれども。道のりが意外と長かったりとか。
とか、今っていうのは、1個のことしてるわけじゃないんですよね。それぞれ違う時計があるみたいな感じで。バリ島のこと、それから今、雅楽のこととか。雅楽のその龍笛に関することとか。じゃあフルートはどうなんだとか。うちの家業のあれはどうなんだとか。でもまぁ、みなさんたくさん何か持ってるものなんですけどね。
だけど、体は一つしかない、口は一つしかないっていう現実があるので。他のやつはビジョンが浮かんだりとかしてるものとか、ヒントが出てるものがあっても、ちょっと横に置いといてっていうのをしないといけないんですよ。

ナカザワアヤミ:
あー、同時に何かを見てることもあるんですね? 見えてるっていうか見据えたものがあるというか。

kie:
そうそうそう。それはいっぺんに全部が出てくるわけじゃなくて。だけど、保留にしてあるものとか。そういうものがあるんですよ。
これ、スピリチュアルのような感じだけど、脳科学で証明できるものがあるはずだと思います。

ナカザワアヤミ:
へー。

kie:
そう、それの言葉とか専門的なことは、私は知らないけど、これがあるだろうっていうことはなんかだいぶわかってきたので。

ナカザワアヤミ:
調べてるんですか?そういうのも。

kie:
そうなんですよ。調べないと、私は雲をつかむ話しかできない人になるので。
そうすると、あんた何?って、どこ行ってもあんた何?って言われる人にしかならない。そうじゃなくて、ちゃんとこれを広くみんながわかる言葉で言えるように、調べたりするんだけど、本当の本当の専門的なところとかその数式があるとか、そこまでは覚えられないので。こういうことがあるっていうところとか、その中の論文が出てきたりとか、何か何々が科学的に発見されたとか、そういうところは読んでいってます。

ナカザワアヤミ:
じゃあ今も将来っていうふうになると、浮かんでいる見えてるものに向かって道のりは一通りじゃないかもしれないけど、進んでいくようなイメージ?

kie:
うん。イメージ的にはそうです。ただ、最近停滞してるんでね。なんか、なんか…

ナカザワアヤミ:
進みが悪い?

kie:
うん。なんかそうすると、私が何か次に進むための、途中経過のね、準備ができていないのか。っていうふうに考えると、これ一般的なことじゃないですか。
準備ができてないと進めないでしょ?

ナカザワアヤミ:
そうですね。

kie:
うん。だから、何が足りないんだろうとか。とか、これをやるのは自分でちゃんと努力してやったものしか手に入らないから、時間がかかるね、とか。そこに差し掛かったね、とか。
そんな感じで、たちどころに魔法使いみたいにできるわけじゃないんで。
そんな感じ。全体像としてはそんな感じかな。

ナカザワアヤミ:
ありがとうございます。ちなみに、今までも多分そういう、こういうふうになりたいなとか、そういったものを見て、それに向かって進むみたいな経験を多分されてきてると思うんですけど、逆に、それがないけどやり遂げたとか、やり遂げたと思ってらっしゃることとかってあるんですか?

kie:
あ、その、いろんな映像の部分、いろんな映像がありますよね。そこに向かってそれぞれのこの道を進んでるんだけど、その間のプロセス、どれかのプロセス、プロセスを進むときに、私が気がついたことがあるんですよ。

ナカザワアヤミ: 
はいはいはい。

kie:
頭で考えて意識したものは大体道を外してる。だから何も考えずに自分も気がつかずに、偶然に何かそこへ水が低い方に流れるみたいに、後でわかることしかないんだけど。
ハプニングがあったりしても、そういうときによく周りの人が、ちょっとkieさん面白いから観察しようじゃないけど。そういう人には、またやってるって言われる。ひょうたんから駒って言われるんですよ。でも、私も意図して意識してそうやろうと思ってやってることじゃないんで。なんか頭で考えるものは大体違うことが多い。

ナカザワアヤミ:
なるほど。

kie:
ありがとうございます。絶対、スピリチュアル系寄ってきそうでしょ。

ナカザワアヤミ:
そうですね。でも、どうですか?ご自身としては、さっき伝えられる言葉が欲しいっていうようなニュアンスでおっしゃってたんですけど、今この記事を読んだ方にはどういうのものを感じてほしいですか?

kie:
私、おこがましくてあんまり言いたい言葉じゃないんですけれども。

ナカザワアヤミ:
はい、大丈夫です(笑)

kie:
えーと、車輪の両輪ってありますよね。車は四輪なんだけれども、横に並んでるその前の車の軸のタイヤ二つ、片方だけが進もうとしてても、もう片方のスピードが一緒じゃないとぐるぐるぐるぐる回るばっかりじゃないですか。両方揃っていくことが、バランスだと思ったの。

ナカザワアヤミ:
ほうほう。

kie:
それが皆さんがわかる言葉で、皆さんがっていうか、好きずきじゃなくて。この世の中に科学的に、科学も今途中なんだけど、科学的に今のところのこうであると言われていること、それを皆さんがなるべくわかる言葉で言うことができる。
例えば、見えるものと見えないものがこの世にありますねって言ったら、ちょっとスピリチュアルっぽいでしょ?
でも、見えないものって言ったら、人の気持ちも見えないでしょって言ったら、そうか!ってなるじゃないですか。そんなふうに、わかるように。でも世の中見えないものの方が、圧倒的に多いっていうことに、気がつきましたとかね。

そういうふうに、わかるように、難しい言葉じゃなく、私に起こっている現象とかの話をすることができると、私は訳の分からない事を言う変な人じゃないって思ったの。そうすると、タイヤの両輪が前に進めるかなと思ったんですよ。
それまでは、何言ってんの?薬やってんの?って言われたことがある。失礼な、薬やってるだなんて
まぁちょっと皆さん、非日常すぎてごめんなさいみたいな。なんか、ごめんなさいみたいな感じしかもう言えなくて。辛かった。そういうふうに自分は普通だと思い込んでいる人から、レッテル貼られるのがね。

ナカザワアヤミ:
はいはいはい。

kie:
私の中では、科学も途中だし、今は解明されていないこともあるけれども、世界中でそのことを科学者の人で気がついてる人はいるという分野のことだと思ってる。
ただそれがメジャーにならないと、皆さんが広く認めるとこまでいかないと一般化しないんで。
で、それが超科学とか、そこに偏ることではなくて。解明されると、超科学とかスピリチュアル系の話っていうのも、実際はそういうことだったのね、になっていくんだと思ってて。
そういう感じで、どうしても科学的な方を読んだりとか、勉強っていうほどでもないけれども知る必要があったっていうのはあります。

ナカザワアヤミ:
うんうん。その一部として読んでいただくというか、あくまでも。

kie:
そうですそうです。だから、不思議な出来事っていうのは、証明することができない。なんでそうなったかは誰にもわからない。そんなことみんなあったりすると思うんですよ。大なり小なり、それに気がつかないこともあるけど。だけど、あったことは事実なんで。それでいいじゃないかって思います。その事実、自分にとっての事実、それでいいじゃないかって。
それを、人が喜んでくれるとかね。不思議であって気持ち悪いとかいろいろあっても、それで笑えるとか人が喜んでもらえるんだとか、そういう事実に関する結果でいいんじゃないかって、単純に思うようになりました。

ナカザワアヤミ:
なるほど。ありがとうございました。確かに。

kie:
確かにっていうことは、何となく納得できる言葉だったのかな?

ナカザワアヤミ:
大丈夫です。なんか私は割とどっちでもいいと思っちゃうタイプなので、どっちを信じてるとかではないし。二律背反ではないなと思ってるので、特に違和感あったりとか、おかしいんじゃない?とかっていうのは今のところ感情としてはないですね。

kie:
私もいっぱい振り回された気はしたんだけど、渦の中に巻き込まれるような感じのとき。でも、何回か繰り返していくと慣れるじゃないですか。パターンを読めてきたりとか、自分のことを知るようになったりとか、そうするとだんだん冷静になっていくんで。
一応その山は越して、今はだいぶ冷静で、触らないものは触らないって決めてます。触るとうつるんで。やってくるんで。
それはいいのか悪いのかなんて私にもわからないし、誰にもわからないから。
それを触らないっていう行為自体は、私がハンドルを持って。私の人生を歩いてるんだなって。なんか素晴らしいことが起こらないとしても、夢は見たいとは思っているけれど。

ナカザワアヤミ:
なるほど。ありがとうございます。

あとがき

スピリチュアルというのは、霊的であること、だそうです。霊というのは、たましいとか、精霊とか、精神とか、何か自然を超えたもののことを指すことが多いみたいですね。

対して現代社会は自然科学に基づいて回っていると信じている人が多いので、超自然的に出来事を解釈する人に対して、スピリチュアルだ、と言うわけですね。
私は中立派なのでけっこうどっちでもいいかな~って思うんですけど、皆さんどうですか?
押し付けられると嫌いになっちゃうので勧誘は受け付けません。

無名人インタビューをやっていると、月並みですが、世の中にはほんとうにいろんな人がいるなと思い知らされます。スピリチュアル風味の方も実際参加者の中にはかなりいらっしゃいます。
(スピリチュアルな考え方の人は「スピリチュアルな人」とくくられると違和感あるのかもしれないので、心の奥でそっとサイエンスじゃない人だな、と思ってたんですが、今回はご本人からあえて「スピリチュアル」の文言が出てきたので「スピリチュアル」という表現を使わせていただいております。)

でも確実に言えるのは、みんな、そんなクリアな世界に生きてなくてもいいんだということです。
自然科学の便利さを享受しながらめっちゃ当たる占いを信じててもいいし、無宗教と言いながらお墓参りしててもいいと思うんです。曖昧を許せるのって豊かですからね。

【インタビュー・あとがき:ナカザワ】

【編集:mii】

#無名人インタビュー #インタビュー #笛 #スピリチュアル


マガジンで過去インタビューも読めますよ!

インタビュー参加募集!


いいなと思ったら応援しよう!

無名人インタビュー いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!