創作する人が好きな人
ん長い!(主催:qbc)
今回ご参加いただいたのは F さんです!
現在:いろんな仕事を請け負い、一個人として自立した状態で、20歳以上年上のパートナー・ツレさんがいる生活。
ドット:現在、何している人ですか?
F:のんびり好きなことやってますっていう感じの人です。具体的には、コンサル系の会社を自営でやってる人のそのノウハウの可視化…ドキュメントだったりとか資料作成の仕事と、あとはライティングの仕事、あとは選考中のVR関連の企業が何個かって感じです。
ドット:ありがとうございます。今お答えいただいたのは、お仕事としてどんな感じかっていうものだと思うのですが、次はプライベートとしてどんな感じかっていうのをお話しできる範囲で聞かせていただきたいです。
F:プライベートでいくと、年上のツレがいて。今の私の生活の拠点が千葉で、ツレは都内に住んでいる感じなので、2週間に1回ぐらいかな。会う感じで過ごしてるっていうそんな状態ですね。
ドット:なんとお呼びすればいいのか…(笑)ツレさん…?
F:ツレさんで大丈夫です(笑)
ドット:はい。おツレさん。とは、どんな感じで出会われたんですか?
F:今でいうところのマッチングアプリだと思います。出会ったの自体が実はもう結構経つんですよね。8年か9年前?
私が20歳そこらの時にあったマッチングアプリで、1回会って、ご飯食べて、「あぁなんかおもしろい人だなぁ」と思っていて。
その後しばらく連絡とってなかったんですけど、私がちょうど26かな? 今29なんですけど、25〜6歳のときに、”今後のキャリアどうしようかな”って考えて、フラットに社外の人に何か相談したいなと思ったことがあって。で、”あぁそうだ。ちょうどいい人いるじゃん。相談相手。” と思って。
その人に連絡取っていろいろ話していくうちに、いい人だなって思って付き合うに至りました。付き合ってからだと3年目ですね、ちょうど。
ドット:お〜。ありがとうございます。千葉と都内で中距離恋愛的な距離感なのかなって思うんですけど、何か同棲したりとか籍入れたりとかっていうことは考えなかったんですか?
F:あぁ、考えはしたんですけど、そのうちするだろうなっていう。”今じゃないよね”
っていう双方の見解ですね。実際、私自身が出産願望がない状態なので、結婚自体もしてもしなくてもどっちでもいいスタンスではあったんですね。元々。
ドット:うんうん。
F:ただ、その同棲する・しないの話もちょうど私が前勤めてた会社が体調を崩してしまって退職するってなったタイミングで、ちょっと療養の目的も兼ねて千葉の実家に帰ってきたので、畑と田んぼとやりながらゆっくりやりたくて。
どうしても都内のツレの部屋だと「ゆっくり休む」っていう感覚では全然なかったので。そこを2人で話してみて”千葉の実家の方が良さそうだね”っていうので帰ってきた感じです。でも元々会ってた頻度自体そんなに今と変わらないので、だからそんなにこれまでと変わった感じではなかったですね。
ドット:ありがとうございます。
その、おツレさんはどんな感じの方なんですか? すごい抽象的な質問ですけど…。
F:一言で言うと、なんだろう。(おツレさんは)”もの作りが大好きな人”だなっていうのは思っていて。
こう、割と社内…あの全然別の会社なんですけど、仕事の話とか聞いてても、やっぱりツレは ”対・人” に対してのスタンスだったり、組織作りに対してのスタンスだったりも全部 ”作り上げる” っていうところをすごい意識してるんだなっていうのが結構印象としてありますね。なんだろう、アーティストタイプって言ったらあれだけど。本当にクリエイターな感じ、『組織作りのクリエイター』って私、呼んでる。(笑)
ドット:(笑)
F:でも人柄でいくとすごい寡黙な人ですよ。電車オタクで。鉄道オタクなのと昭和アイドルオタクなのと。あ、家にあのアート引越センターのダンボールがすごい積み重なってて。「いつ荷解きすんの、これ」って言ったら「いやこれ実は」って見せてきたのが全部鉄道模型で。
ちょっと見せてもらったんですけど、やっぱりなんか、作りもしっかりしてて。で、おもしろいなって。そうだな。うん、そんな感じの人ですかね。
ドット:今ちらっと鉄道模型見せてもらってとかっていう部分でおもしろい人だなっていうふうにおっしゃってたと思うんですけど、なんていうか、それを「おもしろい」って思えるところがFさんらしいのかなっていうのを思って。
F:(笑)
ドット:Fさん自身は、恋愛してるときって自分のこと自分でどんな人かなと思いますか?
F:これも結構変わりつつあるんですけど、昔はすごい依存体質だったんですよ。
ドット:ほうほう。
F:今はそうですね、一個人として、一個体として、お互い自立した状態で存在している感じ。なので、何だろう。ツレと一緒にいるときの私は割と自然体な気はしますね。自然体というか、何かよく見せようっていう感じもないですし。んー、シンプルになんか居心地のいい空間であれば嬉しいなって思ってるっていう、そんな感じ。
ドット:お〜ありがとうございます。そうですね。
自然体のFさんは自分で自分のことをどんな人だと思いますか。
F:あ〜、クソ面倒くさいと思います。
ドット:(爆笑)
F:なんて言うんだろうか。こう、何にアンテナが貼られて、何に対してそのアンテナで自分の感情が揺らぐのかっていうのをたまに自分でも説明できないときがあったんですよね、前まで。
ツレと付き合いたてのときも、ツレはわけわかんないけど 私は不機嫌でいるっていう状態もありますし。普段周りに気を使っていく方ではあるんですけど、ツレの前では本当に感情あらわにしてますね。もう、”嫌なものは嫌”ですし。逆に今の方が、よっぽどわがままな気がします。
ドット:(笑)ありがとうございます。へえ。なるほど。今めっちゃ浸ってます(笑)。
F:いや〜浸ってる(笑)
ドット:はい(笑)
F:年がね、すごい離れてるっていうのもあるかもしんないですけどね。
ドット:あぁ〜。
F:ツレが20歳以上年上だからな。なんか私が不機嫌だったとしても怒ってたとしても、まぁ、手のひらで何かキャンキャン言ってるよぐらいの感覚なんじゃないですか。はいはい、どうどうって(笑)
ドット:(笑)これももう多分聞かれ飽きてると思うんですけど、年上っていうことで、そこに対する抵抗とか、何か周りから言われることに対する、”ほっといてよ感” みたいなのとかって、
F:あ〜、めっちゃありましたね、前は。
ドット:うんうん。
F:私自身は年上だろうと下だろうとどっちでもよくて、正直年齢・性別関係ない人間なので、全然気にしてなかったんですけど。
周りからは「お前それって何?遺産狙いなの?」とか、「お前、実は不倫だろ。愛人だろ」とか、”いや、そりゃさすがにないだろう” っていうリアクションを当時勤めていた会社の人だったりにはよく言われていて。
でも、一番嫌だったのがそれを言われることより、それに対して、なんか”不安になる自分”、”自信なくなる自分” がすごい嫌な時期が一時ありましたね。ほんとに、だから割とその言われるネガティブな、要は偏見みたいなところに対して、「違うんだよ!」ってムキになってる自分がいること自体がなんかすごい嫌でしたし、その言葉に揺らいで不安になってることも嫌でしたし、だから逆にそう言われないために “私がもっと稼げるようにならなきゃいけない” とか ”隣に並んでて恥ずかしくない立派な人間にならなきゃいけない” みたいな。もうちょっと前まで本当にそうですね。思い込んでましたね。
ドット:ちょっと前までそんな感じだったと思うんですけど、今どうやってそれを自分の中で消化したんですか?
F:多分、2つぐらいきっかけがあって。
1個はツレから言われた言葉かなあ。正直、私自身が気負って “稼がなきゃいけない” ってなってる状態に対して、ツレ自身はすごい危険信号を発していて、「それは俺は求めてないことだよ」っていうことをちゃんと言葉にしてくれたんですよね。だから私も「なんだ、そうなんだ」って。
もう1個はシンプルに、自己肯定じゃないですけど、”自分が自信なかっただけなんだ” っていうことに気づけたっていうのが結構大きいかもしれないですね。割と自分の思い込みとか、”あ〜、他人に言われたことだけで成り立ってるな、私の場合。” って気づいたときに、じゃあツレに対してのこの自信のなさは、私の自信のなさでしかないなって思って。であればもう、私の覚悟としては、もうツレ以外と家族になるとか、こういう関係になるっていうのは微塵も思ってないので。もう揺らがなくなりましたね。そっから。
過去:”私はこういう人間です。受け入れられる人、ありがとうございます。” “受け入れられないのであれば、さようなら。”
ドット:そろそろ過去の質問に移らさせていただきたいんですけど、シンプルに今の安心感のある恋愛みたいなものができるようになるまでの、これまでの恋愛みたいな。それこそ、もしあれば小学校時代とかの淡い感じの、”ちょっと気になってたんだよね” みたいなやつから、本当に20歳とか大学生とかになって “ちゃんと付き合って” みたいな恋愛も含めて、教えていただけたらと。
F:おお。これ私自分で振り返ったことなくて、いま本邦初出しな感じがする。すごいすごいクズみたいな話するかもしれないんですけど、どうぞ引かないでいただいて。
ドット:はい、もちろんです!
F:小学校のときは、本当におっしゃったように淡い、かわいい感じでした。6年間片思いしてたんですよ、小学校時代。すごいかっこいい男の子が1人いてサッカー少年で。まぁ小学生の頃なんて、勉強できて足速くてかっこよけりゃモテるじゃないですか。(笑)
ドット:(爆笑)
F:本当にその小学校時代のモテの象徴みたいな男の子が好きで。で、6年間ずっと片想いしてて、小3か小4ぐらいのときに初めてバレンタインのチョコを渡してとか、そんなそんな感じです。
ドット:うんうん。
F:これすごい余談なんですけど、小学校のときの運動会、小5かな? の運動会でソーラン節をみんなで踊ったんですよ。
ドット:はいはい。
F:ソーラン節のときの立ち位置が、私とその子が隣同士だったんですね。その運動会に私の高校生になる姉ちゃんたちも来てて。で、姉ちゃんたちは私がその子のことを好きなのも知ってるんですよ。それで隣同士の状態をみてキャッキャしながら「Fちゃん、あの子隣じゃん❤︎」みたいな、そういう会話をしてたらしくて。
そしたらまさかのその「隣だよ❤︎隣だよ❤︎」っていうキャッキャした姉ちゃんたちの声が、私の女友達のお母さんのビデオカメラにすげえ入ってるっていう。
ドット:(爆笑)
F:翌日その友達に「Fちゃんってあの子のこと好きだったんだね❤︎(ニヤニヤ)」みたいな(笑)そんなバレ方ある?!っていう感じ。
その一件もあったしで、なんかもう学年中に知れ渡ってました。
ドット:すごい。え、6年間ってことは、もう小1から小6までフルでその子のことが好きだった?
F:そう。なにきっかけだったのかな。
多分シンプルにかっこよかったっていうのも多分あると思うんですけど、私が割と外部の幼稚園から、来た、入学した側だったんですよね。なんか周りがみんな同じ幼稚園・保育園で顔見知りでワーワー友達の会話してるのに全然入れなかったときに、初めて声かけてくれたのが確かその子だったんだと思う。
ドット:それは、インパクト大きいですよね。
F:大きかったんでしょうね。うん。かわいいなあ、小学生。
ドット:(笑)
F:でもそのほんわかした感じは中学も、だったかな。
小学校時代のその子とは、別々の中学行って、私も私で部活忙しくて、その子とはもう連絡取ることもなかったですし、今みたいにLINEとかじゃなかったので、メールアドレス知らなければ もう連絡手段ないみたいなね。そんな感じだったので連絡とってなくて。
中学校のときはあれですね、野球部の男の子と1回付き合いました。中2かな。でもそれもなんか、グリーンスクールって言って宿泊学習の実行委員を各クラス、4人ずつぐらい選出されてたんですけど、その中の1人で仲良くなって、という感じでした。
ドット:うんうん。
F:でも中学…は、その人が多分初の彼氏だと思うんですけど、もう、手も繋がず、3ヶ月くらいで別れましたね(笑)
ドット:え、どんな人だったんですか?(笑)
F:お調子者?かな。野球部の中でもムードメーカーみたいな人で、すごい明るくて元気で、な感じだったんですけど、でも小さい中学校だったので、付き合う・付き合わないのスパンが、なんかローテーションするんですよね、わかりますかなんか、”あれ?あいつ、こないだあの子と付き合ってたよな?次この子か?” みたいなのがちょいちょいあって、結構そのローテの中に名前が出てくる男子ではありました。
ドット:ほお…
F:私と、別れるってなったときも、向こうから「ねぇ、そろそろ引き際じゃない?」っていうセリフ言われて。
こっちとしては「引き際って何?ww」って感じだったんですけど、「友達に戻ろう」って言われて「まあ、そうだよね」って言って。
なんか付き合うにカウントしていいのかどうかもちょっとわかんないですが。うん、まあ、そんな中学時代です。
ドット:ちなみにお付き合いするときは向こうからだったんですか?
F:そうそう、向こうから。「付き合ってください」っつって、「はーい」って。
ドット:(笑)結構、Fさんも相手のことを好きだったんですか?
F:そうですね。そう。多分一緒にいて楽しかったし、なんか実行委員でディズニーランドに行こうみたいなんがあったときも、なんか多分周りが気遣ってくれて、私達2人を、なんか横並びにするようにしてくれてるのを見て、”これはもしや、そういうあれか?”っていう。なんか、ね、淡い感じで、キャッキャしてました。
ドット:じゃあ結構「引き際じゃない?」って言われた時もショックだった感じですか?
F:それが全く。もうサクッとこっちもバイバイしました。友達のときはすごい楽しかったんですよね、私も。でも付き合うってなった瞬間に緊張して喋れなくなっちゃって。当時の私は。途端つまらない奴になってしまって、多分向こうも向こうでそれを感じてたでしょうし、だから「戻ろう」って言われて、「そうだね」って言って、サクッと別れました。
ドット:なるほど。
F:高校時代も1人ですね。なんか高校2年生の時に同じクラスになった男の子で、未だにそいつとは交流続いてるんですけど、高2のなんだ、その子が割と学校さぼりがちな子で。なぜか役割として私が何か文化祭の打ち上げの幹事とか、ことあるごとのイベントの幹事とかをやってた立場上、その子のメールアドレスも知っていて。その子を含めて学校さぼりがちな子に対して勝手におせっかいで、「今日授業の内容こうだったよ」「あれだよ」「宿題これだよ」みたいなのを連絡しているうちに、話す機会があって ”あぁ面白いやつだなぁ” と思って、それは私から告りましたね。
ドット:ほうほう。
F:17か。
ドット:うんうん。
向こうはどうだったんですかね?なんか”告白されたから付き合った”って感じなのか、”いや、自分も”って感じだったのか?
F:あー、前者って言ってました。後から「そういえば何で付き合ってくれたん?」って聞いたときに。「付き合おうって言われたから」って。
うるせえ!って一発殴りましたけど(笑)
ドット:(笑)どんな感じのお付き合いでしたか?
F:なんだろ、それこそ初めてちゃんと付き合った彼氏でもあったので、わりと一緒にいたかな。あと、あれですね。これは友達から言われたことなんですけど、「友達の輪の中にいる私と、その人と2人でいるときの私が全然違うね」って言われたくらい、多分素を出してたんだと思います、その相手には。素というか、全然無口で2人で並んで本読んでても全然苦にならない。そんな感じではありましたね。
ドット:向こうは学校さぼりがちっていうのをおっしゃっていたと思うんですけど、なんか性格的な面ではどんな人でしたか?
F:あー、変な奴だな。
ドット:(笑)
F:男子高校生特有の、「早く大人になりたいし、えぇかっこしたいし、ちょっと違う奴だって思われたい」っていう感じのタイプで、割と私もそういう感じだったんですよ。”このまま正攻法で戦ってても駄目だから、変わったヤツ路線で生きていこう” みたいなのをちょっと思ってたタイミングだったので。そこで、”お互いどんなところにこだわりがあるのか”とか、そういう、今聞いたら笑っちゃうくらいくだらない話なんですけど。「俺はコーヒーは絶対ブラックしか飲まないんだ!」みたいな、そういうやつ。
ドット:(笑)
F:そういうこだわりを共有することで、なんかその子のことをわかってるつもりになってた年代だったと思います。本当に。
笑っちゃうんですけどそいつ、ブラックしか飲まないって言って、この間久しぶりに会ったらゲロゲロに甘いフラペチーノ頼んでやがって、「こいつ変わったなあ」みたいな(笑)
ドット:(笑)
向こうのこだわり…それこそその、”コーヒーはブラックしか” っていうのはあると思うんですけど、Fさんはどんなところにこだわってたんですか?
F:いろいろあったと思うんですけど、今聞いたら本当に笑っちゃうようなこだわりですよ。「買い物は目的買いしかしない!」とか「ウィンドショッピングは時間の無駄だから、買うもん決めてピャッピャッって行くんだ」とか。
あとは、服装のこだわりはその時すごい強かった気がしますね。姉ちゃんからのお下がりもいっぱいあったんですけど、その中でもやっぱりいいなって思うものを選び取ってましたし…。何だろう。
「靴は絶対ドクターマーチンの何番ホールで」みたいな。「これと組み合わせるだったら、これで!」みたいなんとか、あとは何だろうな。食べ物のこだわりも強かったかもしれないですね。「絶対に、玄米ご飯と味噌汁と」みたいな。なんか本当にちっちゃいちっちゃいこだわりを、たくさん持ってた気がするな。なんか部屋とかね。漫画で、矢沢あいの『ご近所物語』とか『Paradise Kiss』って知ってますか?
ドット:あー、『Paradise Kiss』は知ってます。
F:その漫画の中に出てくる主人公の部屋がすごい可愛くてですね。洋服をとにかくザーッと並べて、その上にお気に入りのバッグとか帽子とかがあって、あの床にズラッーと自分のお気に入りの靴並べてっていう、あの図を作りたすぎて、自分の部屋に勝手に釘開けて作って引っ掛けてました。お母さんに怒られたけど「穴開けるんじゃないよ!」って(笑)
まあ、そうですね。お互いのそういうこだわりを共有する仲でしたね。
ドット:うんうん。
F:その人とは高校卒業しても続いてたんですけど、向こうが浪人生になって私が都内で働き始めたんですよね。渋谷の個人経営の飲食店に入って。
ドット:うん。
F:ただ私はですね、こっから本当に流れるようなクズさなんですけど、飲食店の方と不倫関係なっちゃったんですよね。飲食店で拘束時間も長いですし、下手すると家族よりも長い時間みんな一緒にいるのでそういう仲にはなりやすいっていうのは、知ってはいたんですけど。気づいたらそうなってて。
ドット:ほう。
F:18のときの私は本当馬鹿だなと思うんですけど、仲良く一緒に出かけたりしていて、”いい人だなぁ”みたいなくらいに思ってたところを、「ホテル行こう」って言われて、「いやホテルは駄目ですよね」って「私彼氏いるんで」って言ったら、「いや何もしないから」って言われて。私は”え、そういうもんなのか”って、”何もしないならじゃあいいか” って行ったわけですよね。
服脱がされ始めて、”結局するんかーい!”って頭の中で突っ込みながら、そういう関係になってしまって。で、その高校時代付き合ってた彼氏には、正直に話しました。「ごめん。これこれこういう感じで浮気しました。申し訳ないです。別れてください」みたいな。
ドット:うんうん。
F:その彼氏に報告した後かな?別れて、その方の奥さんが店に乗り込んできたことがあったんですね。今はね、不倫に対して私は本当にもう、もう、もう断固反対の立場を掲げてるんだけど。
奥さんにもバレて、奥さんが乗り込んでこられたので社長にも伝わるわけなんですよね。その、個人経営の飲食店だったんですけど、その社長にも伝わり、一旦私と不倫関係にあった人と2人ともクビになり。でも、その時、私が18・19歳かだったので、社長が「お前まだ若いから、実家に帰ってちょっとゆっくりしたらまたうちで働きに来い。」っていうふうに言ってくれて。戻ったんですよね。
ドット:うんうん。
F:なんですけど、もうそこも…多分その頃には私もその人のことを好きになってしまっていて。割とスタンスとしては、「いや、向こうがあっちに言ってるだけだし。」とか、「私、全然その気ないんだけど。」みたいなのを思ってたのが、気づいたらちゃんと好きになってしまっていて。
ドット:うんうん。
F:向こうも向こうで「俺は離婚してこの子と一緒になるんだ」っていうことを、向こうの奥さんの両親にも話したっていう話をしていて、あの18歳の時の自分アホすぎるんですけど、信じちゃったんですよね、その言葉をね。実際言ったらしいはらしいんですけど、奥さんの話からも。なんですけど、「じゃあ私はもう待っていよう。」みたいな。そういうテンションになってしまっていて。
でも、店クビになって辞めて実家に帰ってきたときに実家宛に、奥さんから電話かかってきたんですよ。
ドット:ええ。
F:で、えーなんだろうって思ったら、「まだうちのと会ってるんですか。お腹に赤ちゃんいるんです。いい加減にしてください。」って言われて。
えー待って待って待って。私じゃないねって。私じゃないし、奥さんもお腹に赤ちゃんがいて、私と被ってんね。みたいな。ええ、マジかよって、そのときに初めてもう笑っちゃいました。
で、結構その時に気分は沈みに沈んだんですけど。沈んだ私はどういうアクションに出るかで言うと、その人をいち早く忘れようとして、本当にその場限りのいろんな男性と関係を持つようになるんですね。
ドット:うんうん。
F:で、今だとどうなんだろう。言ってしまえば、売春に近いことなのかしら。パパ活に近いことなのかしら。最初はもう忘れようと思って、いろんな人とその場限りで、パッパと待ち合わせて、パッパとヤって終わり。みたいなのだったのを、”これすげえ効率悪いな”って思って、それで金銭を授受するようになり。で、金銭を授受するようになると、すごく、何て言うんでしょう。より一層、非効率・効率を求めるようになるんですよね。
ドット:うん?
F:例えば、”新宿に何時”で待ち合わせした人にすっぽかされたときのために、渋谷での約束を別で取り付けておいて、すぐ迎える状態にするとか。っていうのを繰り返していくうちに、”これすら非効率だな”と思うようになってしまったときがあって。
んで、もっとより安全でより効率的にこういうことできないんだっけって思って、入ったのが吉原でした。
ドット:? よし…? よしわら?※
F:え? ってなっちゃうよね。そうだよね、ごめんごめん。そうなの。「吉原」って言って。そっか、そうですよね。関西で言うところの飛田新地か。
要は風俗嬢になったんですよね。その感覚としては吉原っていう場所自体に元々興味もあったこともありますし、その、日本文学が好きだったのでそれによく登場するな、とか、どういうものなんだろうっていうそういう単純な興味もありつつ、より安全でより効率的に体を売って稼げる環境って言ったら吉原だなっていうそういう馬鹿みたいな考えで、吉原に行きました。
ドット:うん。
F:吉原自体だと、4年ぐらいかな。4年・5年くらいかな、働いたのかな。
…とはいえ最初は右も左もわからない状態で、やってはいたんですけどよくよく中を覗いてみたら、言い方ヘンかもしれないんですけど、普通な世界なんですよね。すごく普通な世界で、もう本当に営業と同じ。
ターゲットがプールされている、要はユーザー登録されているサイトがあって、そこのサイトから店のサイトに飛べるようになって、そこから予約できるようになってて、接客して、リピートしてもらって、リピート率が上がるとお金も上がってみたいな。そんな感じだったので、いかに入り口から2回目繋ぐまでのリピート率上げるかみたいなところを考えながらやったりはしてました。まあ、面白い人もいっぱいいましたし、割と何て言うんでしょう。セラピーに近い感覚をその時持ってたかもしれないですね。
ドット:お〜。というと?
F:うん。何だろう、癒しを求めてくれている人たちに、ただ楽しい時間を提供するだけ。だから自分でもドン引きしたのが、その時既に会社勤めしてたんですけど、ベンチャーの企業に。ベンチャーの企業で働いて営業・企画してる自分と、飲食店時代の自分と、吉原で働いていた・働いている自分と、何も変わらなかったんですよ、自分。
だから私は何の仕事するにしても変わらないんだなっていうのは1個、気づいたは気づいたっていう感じですね。だから全員と同じ距離感でいたり、根本は人の本質にしか興味ないなって今思ってるのも、多分結構それは大きい気がします。
ドット:ほお…。特に何か精神が不安定になるとか、勝手な想像なんですけど、ある意味そういう世界に依存するみたいな事は特になかった感じですか?
F:なかったです。びっくりするぐらい。むしろ、なんていうんでしょう、バランスをすごい取ろうとしてましたね。
例えば、吉原で働くと多分、金銭感覚が狂うんですよ。1回出勤するだけで10万とか稼げちゃう世界だったので。だからそれの金銭感覚を狂わさないために絶対、タクシーは使わず歩いて吉原まで駅から行ってましたし。言うて出勤するタイミングも月1とか月2とか、私の体力と気力と持つタイミングだけでって決めてたので。出勤したら「お前なんで3ヶ月くらい来ねぇじゃねぇかよもっと出勤しろよ」みたいなことをお客さんに言われたりとか。
ドット:ずっとそこにいたっていうわけじゃない?
F:うん、全然全然。
ドット:ふうん。そういう人も他にいるんですか?
F:いますね。多分2つあるんじゃないかな。どっぷり浸かって、もうそれを本職にしてらっしゃる方もいらっしゃいますし、学生とかの中には主婦の方とか含めて、本当にお小遣い稼ぎ程度で出勤してらっしゃる方もいたし。
でも女の子同士が会話するのを禁止されてたんですようちの店。トラブルの元になるから。
ドット:ええ!
F:そうそう。だから女の子の待機室も完全個室というかブースが区切られているし、他にどんな女の子が働いてるのかっていうのはお客様と同じ情報量でしたね。サイトでしかわからない。
ドット:ほう。
F:それもある意味良かったですし、何しろスタッフの方もすごい良い人たちしかいなかったので。本当によっぽど何だろう、六本木のキラキラしたクラブとか銀座のクラブとかキャバクラとかの方が、異質な世界なんだなっていうのを思った気がしますね。あそこで働いたことないからわかんないですけど。当たり前の日常でしかなかった。
ドット:元のきっかけと言えば、飲食店の方との関係で沈んだ結果、それを忘れようとしてっていう部分があって、その中で効率性とか安全性を求めてって感じだったと思うんですけど、既に他のそのベンチャー企業で働いてたっていうのもある中で、吉原を続けてたっていうのは何か他に、何を求めて続けてたとかってあったりしますか?
F:もちろん金銭のところでお小遣い稼ぐっていうところもありましたし、性欲を発散するってのも多分中にはあったでしょうし、けど、それ以上に何だろう。あとは、お客さんと喋るのがすごい楽しかったんでしょうね。仕事とかを抜きにして、本当にそのときだけ、めちゃくちゃ楽しい時間を過ごすっていうところでしていたので。それでまた来てくれるのであれば嬉しかったですし。うーん、そうですね。楽しかったんだと思います。
ドット:ありがとうございます。
F:ねー、ドン引きだよねー。ごめんなさい!
ドット:いえいえ。ちょっと戻ろうかなって思うんですけど。
高校生のときの彼氏さんのことは、多分すごい好きだったと思うんですけど、「こういう事情があって」って別れを切り出したときは、心情としてはどんな感じだったんですか?
F:あー。その別れを切り出したときにはもう多分、その不倫相手の方が好きだったんだと思います。もうその、高校時代付き合ってた彼氏の気持ちとか、思いとかも、本当に何も考えず自分勝手にいってたので、そうですね。
ドット:相手はどんな反応だったんですか?
F:うーん。泣かれもしましたし嫌だっていう話もされましたけど、一切聞く耳持ってなかった気がします。あんまり記憶にないってことは。多分見えてなかった。うん。
同時にその付き合ってた彼氏もそうですし、私が未成年だったってことで、その不倫の話は社長とうちの両親に呼ばれて(苦笑)、両親と不倫相手とでいろいろ話してくれて。
ドット:うんうん。
F:それから、そこで良くしてもらった上司の人とかもそうですし。その不倫関係が終わるというか、私が会社勤めてた飲食店辞めるタイミングでは、もう何て言うんでしょう。周りの友達…高校時代の仲良かった友達とも一切連絡とらなくなってたんですよね。(連絡を)取れなくて、自分から。
だから「あいつ今、生きてんの?大丈夫なの?」みたいなのを周りから聞くくらいには、音信不通になって。本当にその、不倫相手の人だけっていう、そういうテンションでしたね。うん。わー、マジで一発殴ってやりたい、あんときの自分。
ドット:その高校時代の彼氏さんと、今でも連絡取ってるっておっしゃってたと思うんですけど、それはどのタイミングで?
F:どのタイミングだろう…25〜6かな。うん。ちょうどベンチャー勤め始めて2~3年目くらいのときに、飲もうって話になって、飲んでって感じですね。人間的にはお互い尊敬し合ってはいたので。そういう関係に戻ることもなく、飲み仲間に戻るって感じです。飲み仲間になったって感じです。
ドット:なんかその、初めて飲んだときとかに ”あのときの話” みたいなことって言われたりとかなかったんですか?
F。いやぁ、一切ないですね。なかったし、私もその話をするつもりもなかったし、よりを戻すつもりも毛頭お互いないので。お互い…というか、私はなかったですね。うん。いかんせん自分勝手なもんで。
ドット:(笑)
F:ちょうど勤めてたベンチャー企業の方で彼氏ができたんですよ。その彼氏と同棲するようになり、同棲する中で私が子供を授かって、で結婚する話を進めつつ、私は休職体制をとりつつ、ってしている間に、同時にベンチャー企業で新しい新規事業立ち上げるところのアシスタントに入ってたんですけど、これの激務がちょっと祟って、体調を崩し、あれよあれよと流産し、って感じだった。
そういうゴタゴタがあった後だったので、私の気持ちとしても誰かと付き合うとかちょっと煩わしいし、ちょっと嫌だなって思ってた時期でもありましたね。ちょうどその高校時代の彼と飲んでた時は。
ドット:ベンチャー自体はいつ頃から勤めてたんですか?
F:23かな。飲食店やめてしばらく…そっか。
流れでいくと、飲食店辞めて休んで、両親に進められるがまま大学生になって。法政大学の日本文学部に片足突っ込んで、とはいえ自分で行きたいって思ってたわけでも、やりたいことがあったわけでもなく、もう、すぐ”働きたい!”って思ってしまって、もう1年かな。1年で中退して。学費もありましたし。1年で中退しーの、で、ずっとアルバイトを掛け持ちして過ごして、そろそろ新しいバイトを始めたいなって思って見つけたのがそのベンチャー企業だったって感じです。
ドット:ここのスパン、結構短いですよね?
F:短いと思う。うん。そうだね。でも、言うて、20歳そこらの4年間だからなあ。
そんな、その当時は何か。先の見えない沼沼した感じだったかな。うん。
ドット:吉原自体はいつ頃からいつくらいまで?
F:20で入って、23…? んー。ベンチャー入った後だったんですよね、入ったのが。吉原。だから23.5歳とかですね、23・24歳のときに入る。
ドット:ベンチャーの方と付き合ってたときは、まだ吉原にいたんですか?
F:そうです。吉原に多分1回、1〜2年勤めていて。で、彼氏ができ、吉原1回離れてっていう感じです。
流産したのをきっかけに、もうあれよあれよとその人が。今思い出すと腹立つんですけど。
流産しました、で”今後どうしよっか” みたいになったときに、まあ “このまま一緒にいよう” みたいな話をしたにもかかわらず、もう見てわかるぐらい、金銭…お金の使い方が荒くなってきて、相手が。今まで貯金していた分だとか、あとは出産のために確保していた資金だとかを使い込むようになり、家賃も払わなくなり。
で、とうとう勝手に「俺出て行くわ」っつって。その彼がね。なんだろう。多分どっかのヤクザの組から足抜けした子だったんじゃないかな。
ドット:ええ…。
F:今思うと、うん、背中に思いっきり掘りかけの刺青あったし。全然関係ないけど、渋谷2人で歩いてたら、黒塗りの車から、なんかそれっぽい人が出てきたときに、もう血相変えてその人「ちょっと向こう行こう」っつって。「なに?知り合い?」って聞いても「んーん。大丈夫だから〜」みたいな。うん。そんな感じだったので、全然期待はしないんですけど。
で、勝手に出て行かれ、でその2人で住んでた部屋だったので、家賃も勿体ないし、私も引越しを考えてた矢先、そのベンチャー企業の方で「会社の近くで1個部屋が空くよ〜」っていう話が出て、そっちに1人で引っ越してきたっていう感じです。
ドット:お〜。そのベンチャー自体はいつまで働いていらっしゃったんですか?
F:あー、ベンチャー自体はもう今年の1月かな、2022年の1月まで。
だから、割と変な感じでしたね、変な感じって。営業企画とか人事とかやりつつ、月1〜2で吉原出勤してたので。それも自分の中では当たり前の生活の一部でしかなかったから、多分聞く人が聞いたらドン引きするし、非難されるべきことだっていうのはすごい理解しつつも、うん、同じテンションでした。
変わらない、何もワクワクしない。わくわくしないっていうか、同じ温度感。吉原だろうと、そのベンチャーだろうと。多分どっかしら性根が腐ってますね(笑)そんな感じです。
ドット:(笑)じゃあ、ベンチャーの時の彼氏さんに出て行かれてから、今のおツレさんと一緒になるまではどんな感じだったんですか?
F:あ〜。ベンチャーの時の彼氏に出て行かれて、私が会社の近くで働くようになって、その時にはもうもうさすがにちょっと、恋愛沙汰みたいなのはちょっと煩わしいなっていうテンションだったので、すごい仕事に振り切った時期だったんですよね。
ドット:うんうん。
F:だから周りにも「はーい!仕事と結婚します!」みたいな。「何でもやりまーす!」みたいな感じで、熱中して仕事に打ち込んではいたんですけど、そのテンションでガーッと2年くらい…だから26歳か、くらいまでやってると、ある程度いろんなポジションも経験させてもらったりもするんですけど、いかんせん自分の意思で何かを決めて “やりたい” ってなるっていうよりは、”誰かのやりたいを形にする” ことしか、そんなに何かしてこなかったので。次のステップに上がる自分がマネジメントラインに上がるのか、プロフェッショナルでどっか何かやるのかみたいな考えたときに、”ちゃんと整理しないとな。”,
”この先ちょっと私、やばいかもな。”って思い始めたタイミングで、自分から連絡したのがきっかけですね。
ドット:うんうん。
F:そのツレとも、そのツレ自体は…ごめんなさい、ツレの権威を落とすわけじゃないですけど、私が売春じみたことをやっていたときに使ってたツールで会った人の1人でした。でもツレとは金銭のやりとり一切なく、ご飯食べて解散っていう感じで、それで「珍しい人もいるもんだな」って思った。
で、そのときの話で、ツレが丁度その時、他の会社で取締役やってたんかな? 部長だかなんだかやってて、ビジネス的な話もすごい、おもしろおかしくしてくれて、私の中で仕事好きな、何だろう、”社会人経験のすごいある人” っていうインプットだけが多分あって。で、久しぶりに “ちょっと相談したいな”って思って連絡取ったって感じですね。
ドット:お〜
F:で、その何年か前…8年くらい前か。その最初に会ってたときも、”1回ご飯食べて終わり” じゃなくて、何回か本当に定期的にご飯食べてはいたんですよ。
でも、パタッと私が連絡しなくなって、また久しぶりに連絡取ってっていう感じでした。
ドット:お〜。
F:26かな。うん。その時にはもう吉原は辞めてはいたのか。27。27か、うん。
ので、連絡取って、何回かご飯食べて相談していって。で、「そういえばあなた、彼女作らないんですか?」って聞いて。彼がバツイチなことは知ってたので「彼女作らないんですか?」って言ったら、「君さえよければ、全然付き合うんだけどね」みたいな話をしてくれたので、「じゃあ付き合いましょう」ってそういう流れ。
ドット:お〜。なんか、とにかく人生経験豊富だなって思いながらずっと聞いてたんですけど。
F:いや、余計なね。経験しなくていいことを。
ドット:なんか、小学校中学校、高校くらいまでは、おそらく何か、普通に恋して付き合うみたいな恋愛をされてて、そのあとからいろいろあって、今おツレさんって大きく分けて3段階ぐらいあるのかなって思ってて。
F:うんうん。
ドット:その、それぞれの時期のFさんの恋愛観というか、心理的にどういう変化があったのかみたいなことをお聞きしていいですか?
F:小学校・中学校・高校までは本当に秘すれば花じゃないけど(笑)。いやモロバレなんだけども、本当に慎ましやかに、なんかよく言うじゃないですか。あの〜、”ちょっとこいつ他の子と違うかもしれない” って多分思われたかった。小中高と、特別だと思われたかったですね。
ドット:お〜。
F:で、次の段階行くと、割と本当にさっき言った依存に近いかもしれない。”私にはこの人しかいないんだ。”、”他には何もいらないんだ” みたいな。”これが本当の愛なんだ” みたいな。笑っちゃうけどなんか、そんなテンションだった気がして。
ドット:うんうん。
F:ちゃんと多分、ちゃんと好きになるってことを、”好きってこういうことか” っていうのをちゃんと感じたのが、そのタイミングかな。うん。
でも割とそのときは本当に、”私はこういう人間です。受け入れられる人、ありがとうございます。” “受け入れられないのであれば、さようなら。”っていう、そういう感じ。だから、今も今までわがままではありますけど、よっぽどタチの悪いわがままでした。
そのときは、その、その、そうだな、うん。だから、その時までは、言ってしまえば、
”ところ変われば、お相手変わっていきます” みたいな。クズだな(笑)
ドット:(笑)
F:だから大学片足突っ込んでたときも彼氏がいたし、アルバイト時代もなぜか彼氏がいたし、行く先々で、恋愛脳になってったんじゃないかな。うん。それも “合わなければさよなら” で、”はい、追いかけません。”で、寄り添うってことを一切してこなかったですよね。
ドット:うんうん。
F:で、今じゃあどうなってるんだっけでいくと、”ちゃんと大事にしたい” って思うのが今のツレだから、もちろん過去すごいひどいことも私やってきてしまったし、表沙汰にできないことばっかりではあったけど、それらをひっくるめても、ちゃんと “この人が日々健やかに、笑顔で過ごすためにはどうしたらいいんだっけ” っていうのを考えるようにもなったし、それに対して、お互いの考え方とかにちゃんと向き合って。で、受け入れられるところと、”ここは頑として譲らないよ” っていうところも、折衷案じゃないけど、人と折り合いをつけられるようにもなり、っていう感じの変化かな。
ドット:おお〜。
F:だからその、今のツレがそこを矯正してくれたんですよね。
1回、付き合いたてのときにすごい怒られて。「シャットダウンするな」って。「君は気に入らないことに対して、すぐそっぽ向くかシャットダウンかする癖がある」っつって。
「人と人なんだから、歩み寄り続けるっていうことをしない限り、一緒にずっといるなんて無理だろうが」ってすごい怒られて。
それがなかったら多分私は今でも本当に軽いノリで付き合って軽いノリで別れているか、本当に私のわがままにとことん付き合ってくれる人だけとしか付き合ってなかったか。いずれにしても健全な状態で誰かと関係を持つ…それがたとえ恋人だろうと家族だろうと、なかったと思います。
多分ツレと付き合い始めてから、家族に対してもちゃんと向き合うということをし始めたし、会社の人に対しても、ちゃんと観察して対応するってことをし始めたしっていう感じかな。そんな気がします。うん。
ドット:結構おツレさんと付き合うまでは、恋愛に限らず深い付き合いみたいなのは得意ではなかった?
F:もう本当そうですね。深い付き合いは得意じゃなかったです。嫌いでした。線引いて。もう表面上はなんだろう。人当たりいいから、すごく人見知りしないし、コミュニケーション取れるんですけど、”もう立ち入らないで” オーラをバンバン多分出してましたし。
家族に対しても、家族のことを信頼してなかったですね。家族も、友達も、職場の人も。な、そんな気がします。下手くそでした、本当に。
ドット:うーん、なんていうか、愚問かもしれないんですけど。
ちゃんと向き合って折り合いつけなきゃ駄目だっていうのを、怒ってもらってそれができるようになってっていうところだと思うんですけど。仮に、おツレさんと、なんか別れるとか離れるみたいなことがあるとしたら、それはどういうときだと思いますか?
F:あー。多分別れることがあるとしたら向こうが私に対してあらゆる最善手を尽くして、あらゆる解決策を見出して実行したにもかかわらず、どうにもできなかったときかな。っていうのは思いますね。
付き合って怒られたことがあってからじゃないですけど、万が一今後それから別れようとか言われたら、何も聞かず何も言わずに、それを受け入れようっていうのは決めていて。多分ツレがそのセリフを言うときは本当に本当にどうしようもないときだって思ってるので。そうだな。かな。うん。そこは、良くも悪くもすごく信頼してます。
ドット:うんうん。
F:うん。
ドット:恋愛面ではおツレさんが簡単に別れるって言わないっていう信頼があるからこそちゃんと向き合えるっていうのはあると思うんですけど、家族とか家族もそうかもしれないですけど、会社の人とか友達とかって、折り合いをつけようとしてもできないとか、つけようと思うところまでいかないとかあるのかなって思うんですけど、それは、どの段階で見切りをつけるとかって、自分の中で何かあったりしますか?
F:あー、どうなんだろう。友達と職場とちょっと違うかもしれないんですけど友達の場合は、私は何だろう。こんなに音信不通になって、約束ブッチしたりしてるにも関わらず、連絡を私に対して投げ続けてくれる子がやっぱりいて。もちろんその数は少ないですし、あの片手で数えるぐらいの友達ですけど、それに対してはもう、自分が思っている以上に相手は、何て言うんでしょうか、待っててくれてるわけじゃないですし、私のクズさも含めて、ちゃんとそのスタンスでいてくれてるんだっていうところの気づきがあったから、友達に対しては向き合いたいなって思えたのが1個と。
ドット:うん。
F:職場の人に関しても…それに近いのかな。本当に職場でも私、いろんなところで迷惑かけたり失敗したりしてますけど、それでもやっぱり見捨てないでいてくれた人もいますし、私のスタンスさえ、私が自分で向き合おうっていうスタンスさえ持てば、向こうが答えてくれるっていう出来事がすごいたくさんあったので。
私は自分が何もできないことを知っているし、ポジティブに言い換えたら伸びしろしかないことを知ってるので、何かしら向こうが教えてくれたことに対しては絶対1個実行するとか、何か自分の能力にするみたいなことを繰り返してたら、自然と信頼残高も上がっていきましたし。
ドット:うんうん。
F:勝手に人が人を繋いでくれて、良いコミュニケーションができたりとかっていうのもありましたし。だからそのことに気づいてからは、なんか見えにくくしてたり、なんていうんでしょう、全部自分の身の振り方一つだなっていうのを思った感じですかね。
その信頼度、もちろん人は選びますよ、あの職場の中でも。この人は無条件で私を応援してくれる人だから、今の “なんかこれやってみたいんですよね” レベルの話を投げていい人だ! とか、逆にこの人は多分 ”やってみたいんですよね” って言った瞬間に具体案を求められたりとか否定してくるから、この人に関しては実績出してから報告しよう、とか。実績さえ出せばみんな何も言わないので。こんな人はもちろんそうやって選んではいますけど、を考えたら持ち前の何だろう、誰とでも同じ距離感で話せるっていうところも相まって、何の苦もなくなりましたんね。
未来:おツレさんと(付き合いとして)ずっと一緒に
ドット:最後に未来の話に移っていきたいんですけど、5年後10年後、あるいは死ぬときにっていう部分で、これを恋愛面を是非メインとして、多分それに絡んでくるキャリアだったりとか、家族だったりっていう部分も含めてお話いただけたらと思います。
F:そうですね、そういう面でいくと、ツレとどっかで一緒にいるかしら。でも私もツレもお互い、四六時中一緒にいるっていうのが疲れちゃうから。疲れちゃうというのか、自分の時間が絶対必要な人なので。なので双方別々の部屋、ないし、なんなりかして多分一緒に過ごしてるんじゃないかなと思います。
ただ、いかんせん年齢差が年齢差なだけに、どんなに私が意地張ってたとしても向こうの方が先に死んでしまうことは事実として、可能性としては全然あるので。すごいマッドサイエンティストみたいな考え方かもしれないですけど、写真を見る…思い出の写真を見る感覚で、VRでもう何でもいいから会えたら嬉しいなとは思いますね。ツレが亡くなった後も。
なるべく、一緒にいたい。まあ、今も一緒にいるか。一緒にいるの定義がちょっと難しいですけど、このままお互いパートナーっていう形で、尊重し合いながら、自走しながら、受け入れ合いながら、いい関係築けたらいいなあと思います。
ドット:うん。
F:あとそうですね。うちの家族にも、どっかのタイミングでちゃんと紹介しなきゃなと思います。うちは、あの、兄弟多いので、何だろう。私のツレだけ謎に包まれすぎているっていう話、この間とうとう上がっちゃって。だからツレに今選択肢を、あの一族全員が集まり25人ぐらい集まる場に1回参加して挨拶済ませるか、もう小分けにして2人ずつくらいちゃんと会ってもらうか、みたいな話はちょっとしてます。
ドット:うんうん。
F:ていうのが恋愛面かな。
今後はもう、誰に言われるでもない何か自分のやりたいことをの方向性はできてきたかなって思うので、その今選考進んでるところもそうですし、ライティングだったり、ノウハウの可視化みたいな、自分の得意なドキュメント作成の部分でやりつつ、今はそう、大学も無事始まりますので。
ドット:お〜!おめでとうございます!!
F:ありがとうございます! 通信でちょっと頑張って単位取りつつ、これは6年計画ではあるけど、ちゃんと公認心理師の資格も取って自分自身でVRカウンセラーとして活動したりとか。あとVRコーチングもかな。働く人であったり、んー何だろう。あとアーティスト向けかな、クリエイターとかアーティスト向けに、自信持って創作できるようなお手伝いとか、自信持って働くお手伝いお手伝いができたらすごい嬉しいなと思って。
ドット:うんうん。
なんか、なんていうんでしょう。そのキャリア自体は、例えばおツレさんとどこで暮らしてもいいようにリモートワークで、とかっていうふうに恋愛と絡んでたりすることは特にないって感じですか?
F:あー、ありますあります。それめっちゃあるかも。ちょうどツレとも話してて、何だろう、どっか1ヶ所に定住するっていうのがお互い多分向かないよねって話をしていて、なので、何だろう、定期的にわあ海外転々とするでもいいし、キャンピングカーみたいなの買って2人で移動しながらでも全然いいねとか、そういう話もしてるので基本リモートワークでしか考えてないですね。
ドット:お〜、なるほど。おツレさんもそんな感じなんですか?
F:そうですね。うん。ツレもそんな感じなのと、まあ元々古民家買ってそこを拠点にして何かやろうかな、みたいなのを思ってたものの、それに関しては実家の…ごめんなさい、全然関係ないけどうちの実家の家の管理をどうしようか問題も結構出てきたりしてるので。兄弟みんな結婚してそれぞれ拠点・家持っちゃってるので。
ドット:うんうん。
F:この家の活用をどうしようかとか、割と広い庭と田んぼとあったりするから、これらも含めて、検討中って感じですかね。
ドット:うんうん。
F:とはいえ、どんな環境になったとしてもブレない仕事を1本持っておきたいなっていう意味では、拠点だろうと、何か働く場所だろうと、制限のないリモートワークでは考えてますね。
ドット:ご自身では、ターニングポイントってどこだったと思いますか?
F:うわーそうですよね。いっぱい、いっぱいあるけど、なんだろう。あー、恋愛面でっていうのであれば、本当にツレかな。ツレとちゃんと向き合うようになったところだし。今の思い込みとか外れたり情報整理いろいろできるようになったのは、仕事辞めてから。なので本当に最近ですね。
ドット:じゃあいくつか分けて、お伺いしたいなと思うんですけど。
F:はい。
ドット:もし、おツレさんと26歳の時に再会していなかったら、どんな人生を送っていたと思いますか?
F:わー、そうくるか。待って。ツレと会ってなかったらか。ちょっとね。どうなんだろうか。とりあえず、対・人に対してはすごいわがままな状態のままだったと思いますし、もしかしたら吉原本業にしてたかもしれない。本職にして、吉原でやり手ババアみたいなことしてたかもしんない(笑)女の子の育成係してたかもしれない。
とも思うし、多分あのツレと付き合うようになってから、なんていうんでしょう。仕事に対してもちゃんと “本質を捉える” ってことを意識し始めたので、多分、人事にも異動してなかっただろうな。なんかキャリアを考えることもしてなかったし、その今やってることを作業だけにして、もっと酷い身体の壊し方してたか。
ドット:うん。
F:もしくはもっと言うと、どっかでのたれ死んでたかもしれない。本当に。使い物にならんってクビになってる可能性もあるし。
そうだな。そう考えたら、でけえな、あいつ。(笑)
ドット:(笑)
F:かな。まあ、一言で言うとしたら、いい方向には転がってなかったと思います。
ドット:あと2つ、もしもを聞きたいんですけど、一つは、その身体壊されて辞めたっていうことで、もしそのとき仕事辞めなかったら・身体壊してなかったら、どうなってたと思いますか?
F:あー、これはね、壊して正解だったと今思ってる。身体壊した背景からになっちゃうんですけど、極論ただの疲れだったんですよね。あの、なんていうんだろ、今まで6時間睡眠ガッツリ取ってたところを、大阪出張行って3〜4ヶ月新規事業立ち上げたっつって、人事教育部にも関わらず、30人ぐらいのチームの、なんか朝会やってるみたいな、そういう状態で。睡眠も3〜4時間で土日も働く、みたいな状態が3〜4ヶ月続いて。そっからあれよあれよと、”あれ今まで2時間で完成してた記事が、4時間、5時間、丸一日中やってない?私これ。”みたいな、思考力低下と、体力低下と、言語の認知力の低下してましたし、ていうところから、今ようやく何だろう。”ああ、あのときはこうだったんだな” ってちゃんと整理整頓ができるようになったので、それはまあ良しとして。
ドット:うんうん。
F:もしあのとき身体壊してなかったんだとしたら、少なくとも、何て言うんでしょう。元いた会社の良さも悪さも気付けない、ただの軍隊の兵隊の1人として仕事しちゃってたんじゃないかなぁっていうのは、すごい思います。
もう言われたことを粛々と実行する。「事業立ち上げて」って言われたら「はい、やりまーす」だし、「これ育成して」って言われたら「はい、やりまーす」だし、「この資料作って」って言われたら、「はいやりまーす」だし。そこに何一つ自分の意思もやりたいことのwantみたいなところも載ってない状態の、”他人の意思だけを形にする” 人間になってたんじゃないかなと思います。
ドット:おお。ありがとうございます。
じゃあ、もう一つなんですけど、この、18のときに進学せずに働きに出たっていうところで。もしここで、普通に他の人と同じように大学に進学していたら、どんな人生だったと思いますか?
F:わあー! なるほど。どうだったんだろう。勘違い意識高い系のクソ野郎になってたか(笑)、スーパー勘違い野郎になってたか。もしくは、ちゃんと自分で育成…というか成長できてたのであれば、今頃パリで働いてたかもしんないですね。
ドット:わー!そうなんですか!
F:ね。でもな、言うてそのときにやりたいことがあったかで言ったら、そんなにハッキリはしてなかったとは思いますが。んー、何だろう。”自分はできる奴だ” ってすごい思い込んで鼻の高い天狗な状態で過ごしてたから、どうなんだろうな。その、あの、なんかいるじゃないですか。天狗のくせに天狗なりに実力つけちゃって、そのまま羽ばたいていくやつ。
”あいつ天狗だ、本物だった!” みたいな話になってるか。もう天狗のままスキル身につけないでってなってるか、かなって思うから。両方あり得るなとは思うものの、それなりに挫折も経験しながら、ぼんやりと、あーあそこで住みたいなって思えば、それに向けて実行してたでしょうし。
ドット:うん。
F:「もしもし、ドットさん。今パリいるけど遊びにこない?」みたいな言ってたかもしれない。
ドット:そこがパリな理由って何かあるんですか?
F:何だろう。あれかな。多分きっかけは『のだめ(カンタービレ)』とかそんな簡単なものだったかもしれないけど、一個ね。やっぱり私、創作する人が好きなんですよね。
ドット:うんうん。
F:クリエイターなのかアーティストなのか、美術系の人でもいいし、小説家とかでもいいし、料理作る人でももちろん、あのクリエイターって一概念でしかないと思ってるから、組織作りをクリエイト、あの組織作りに携わってる人のクリエイターだと思うし。
ドット:うんうん。
F:なんですけど、何かモノを作る・形にするっていうことをすごい楽しそうにやってる人を見るのがすごい大好きで。比較的、何だろう、私の狭い知見の中で、そういう方が多い印象が勝手にあるのがパリだったんですよね。昔から。なんだったんだろう。多分『のだめ』やる前からかな。家の近所に、”鷲見さん” という彫刻家がいるですけど、その人がパリに行ってたりとかしたから、何か刷り込みかもしれない。そういう。”パリは自由に創作が楽しくできる場所” みたいな。かな。それに対して、それの刷り込みに『のだめ』でさらに何か具体性が増してしまい、それに追い討ちをかけるように原田マハさんのアート作品でそこにさらに何かイメージが湧いてしまい、妄想の種になってるって感じ。
ドット:うんうん。
F:でも、ゆくゆくは私も行きたいな、と。今の状態でも行きたいなと思ってるので、そうだな遅かれ早かれなのかな。そんな感じがします。
ドット:ありがとうございます。そうですね。最後、何かここもっと聞いてほしいとか、ここ話し足りないなとか、もしあったら。
F:いやぁ、めっちゃ細かく聞いてくれたので、特にはないかな。強いていえばこれ世に出して大丈夫かしらって一抹の不安がある。(笑)全然いいけど(笑)
ドット:いいんですか?!(笑)
F:もう…そうだな。うん。そうだね。色んなしなくていい経験もしてきたし、多分クズみたいな、うんこみたいな過去ではありましたけど、それでも楽しくのんびり今生きてるから、”まあいっか。結果オーライだ。”って思ってます。すいません。
ドット:いえいえ。ありがとうございます。
F:ありがとうございました。
あとがき
インタビュー中、私が質問する際に、会話するかのように何か発するとやさしく”うんうん”と相槌を打ってくださったFさん。今回インタビューさせていただいて、そんなFさんの優しさやあたたかさは、こうした”しなくていい経験”を乗り越えてきたからこそ生まれる、人間としての深さから来るものなんだろうなぁと思います。「引かないで〜」とおっしゃっていましたが、現在のFさんを私は心から尊敬していますし、そんなFさんとは過去の経験がないと出会えなかったので、1つ1つ学んで乗り越えてきた過去のFさんにも感謝しています。
あと、滑舌や話すスピードなどもちょうど良くて、AIがちゃんと認識してくれるので文字起こしも楽ちんでした✌️
これからいよいよ通信大学が始まるということで、ますます忙しくなられるかと思いますが、お身体に気をつけてがんばってください。応援しています☺️
インタビュー担当・編集協力:ドット
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