親が作った短い話を毎晩聞いて育った人
ひょんなこともあるもので、の「ひょん」の意味をご存知でしょうか?
知らない。なるほど。私qbcも知らない!
知らない!!!!!
こういうとき、どうします? 私なら、検索します! 検索します!
だいたいブラウザで作業しているので、Ctrl+Tを押して、新しいタブを開いて、そうするとアドレスバーにマウスカーソルがフォーカスしているんで、そこで「ひょん」て検索しますね。こういう感じですね。
まあ、実際の「ひょん」の意味はご自身で調べてくださいね。
まあ、ともあれ世の中、ひょん! という言葉の気持ちよさに似つかわしいいひょん感あふれるひょんなことがあるわけですね。ひょんという語勢のある言葉で表すのにふさわしい現象がね。
いやむしろ、ひょんひょんなこと、と言ったほうが、勢いが強調されて、ひょん度があがるんじゃないのか? これがひょんひょんひょんと3回ではちょっと重ったるいし。
まあともあれ、世の中ひょんなことだらと言っても過言ではないね、見方によっては。
というか、見方に寄るなんて言い方したら、世の中ひょんじゃないって言い方だって許されないか? 許されちゃうんじゃないのか?
ああ今日もこの文字数に対してまったく意味の希薄な文章書いたった。
ひょんな出会いに感謝して、無名人インタビューgo!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】
今回ご参加いただいたのは ア界系 さんです!
X:https://twitter.com/Post_akaikei
1.社会のルールと表現活動は、両立しなくても良い。
qbc:今何をしている人でしょうか?
ア界系:フリーターなのだ。バイトを3つ、掛け持ちでやっているのだ!
qbc:どんなお仕事をされてるんですか?
ア界系:メインは出版社での電子書籍編集なのだ。夜はたまにバーでお酒を作ったりしているのだ。あと一応、地下アイドルの運営スタッフもしているのだ。
qbc:いつ頃からフリーターを?
ア界系:(2023年の)9月に大学を卒業したばっかなので、まだ本当に1、2ヶ月とかなのだ。
qbc:大学名って聞いても大丈夫ですか?
ア界系:國學院大學というところなのだ。
qbc:今の人生、どういう状況なんですか?……フリーターはこのまま続けようと思ってるものなのか、本当はやりたいことが別にあるのかとか。
ア界系:次の4月から、夜間の大学院に行くことになってるのだ。フリーターをやりつつ大学院に行って、そこで学んだある程度専門的な経験や知識を、その後の仕事の柱にできたらいいなみたいなことを考えているのだ。
qbc:院は?
ア界系:立教大学というところなのだ。
qbc:学部と院ではそれぞれ何の勉強を?
ア界系:学部ではサークルばかりやっていて勉強はしていなかったのだ。院では社会学(親密性論)を研究する予定なのだ。
qbc:どうです?今の生活自体は。
ア界系:忙しいっちゃ忙しいのだ……昼は出版社で、夜はバーで働く日が結構あるのだ!ただ週6、7で働いているわけじゃないので、まぁ余裕はあるのだ。しばらくこの生活を続けられるそうかな、と思っているのだ。
qbc:今の生活、感情的にはどうですか?
ア界系:割と満足はしてるのだ!
qbc:なぜ満足感が得られるんですかね?
ア界系:うーん、これまでバイトとかを一生懸命やってきたことがあんまりなかったので……ちゃんと働いてちゃんと稼ぐみたいな経験が(まだ数ヶ月くらいですけど)はじめて出来て。最近は「自分って働けるのかー!」と素朴な喜びを感じることが多いのだ。
qbc:なんでこれらのお仕事を選んだんですか?多分全部違う方面だと思うんですけども。
ア界系:出版社に関してはシンプルなのだ!大学時代、文芸サークルを立ち上げて同人誌を作っていたりしたので、人を集めて、原稿もらって編集して形にして……ってのをまたしたいなと思ったのだ。
あとバーは……普段は別にバーとか行かないし、酒が好きなわけでもないのだが、この間家に帰る途中「初めての方、おひとり様歓迎!」って書いてあるバーに入ってみたのだ。そこの店長さんと話してたら「よかったらうちで働く?」って言われて「じゃあ働きます」と。
アイドル運営は、大学1〜2年のときに元々ほかの事務所でやっていたのだ。フリーターを始めるにあたってバイトを探していたとき、まぁ慣れてる業種が良いかなと思ったので、あらためてという感じなのだな〜。
qbc:地下アイドルのお名前、聞いても大丈夫ですか?
ア界系:実はまだデビューしていなくて……(名前をまだ公開していないので)ごめんなさいなのだ……。10月からデビューする予定だったのだが、色々あって9月末にメンバー全員いなくなってしまって。今はあらためてメンバー集めの段階なのだ!
ア界系:元々地下アイドルがお好きだったんですか?
qbc:いや、そういうわけでもないのだ。大学1、2年で働いていた最初のところも、家と事務所が近かったから働き出したというだけだったのだ。
qbc:とはいえ、地下アイドルってそんなに……吉野家で働くように、バイト先として選ばれるわけではないと思うんですけど。なぜ選んだのかっていうところを聞きたいですね。
ア界系:せっかくなら「こういう仕事をするのかな?」というのがあまり想像できないバイトをやってみたいなという思いがあったのだ。ちょっと変わったバイトがしたかったのだ!
qbc:実際、具体的に何をするんですか?地下アイドルのスタッフって。
ア界系:渋谷の駅前とかで路上ライブをするのだが、道交法的な許可を取ってないので歌ってると警察が来るのだ。でも、せっかく歌い出したのに1曲も歌えずに退散するのもあれなので、アイドルが歌ってる間に警察官のとこに行って。「許可取ってるの?」とか聞いてくるから「いやあ、許可は多分取ってると思うんですけどね」とかなんとか言ってアイドルが1曲歌えるぐらいの時間稼いだら「すいません今度から気をつけますんで失礼します〜」って言って荷物まとめて逃げる……みたいな、そういう仕事をしていたのだ。
qbc:時給はいくらぐらい出るんですか?
ア界系:確か都の最低時給だったと思うのだ。
qbc:その事務所で、周りはどういう人がそういうバイトされてました?
ア界系:他には誰もいなかったのだ。アイドル運営バイトは色々なものを考えるきっかけになったのだ。例えばさっきの無許可路上ライブ、当然あれは社会のルール的にはアウトなのだ。でも、社会規範と表現活動の自由は必ずしも両立するわけではないのだ。
その気づきが活かされたのはコロナ禍中だったのだ。当時、大学当局は感染リスクを理由にサークル活動を制限したり、学園祭を縮小しようとしていたので、自分はそれに対する抵抗、いわゆる「学生自治」の運動に関わっていたのだ。それにすんなり参画できたのは、「路上で歌う人にとって警察って邪魔でしかないんだ」みたいな感じの、ややアナーキーな感覚がバイトで身についていたからかもしれないのだ!アイドル運営の経験は、コロナ禍で学生自治の運動をやる上で役に立ったのだ。
qbc:政治的なことについての関心はいつからあったんですか?
ア界系:大学入ったばかりのとき、常に自分が書いた小論文を持ち歩いていて……で、この人面白いなと思った先生とかに読んでもらっていたのだ。で、ある社会学の先生に渡したら、ちょっと面白いねっていうことになって。その人が被災地のフィールドワークをやっている人で、夏休みに連れて行ってもらったのだ。そこで、仮設住宅で暮らしてる人や、林業や水産業に携わってる人の話とかも聞いて。今何に困っているとか、国にこういうことをして欲しいとか。
政治や社会に対しての関心みたいなのが、やや形成されたみたいな感じが地盤にあって。それとやっぱり、さっき言った通りコロナは大きいのだ。バイトのアイドル運営もなのだが、サークルでやってた演劇も打撃を受けて。アイドル運営の方は、イベントをやりたくてもどこも場所を貸してくれないし、演劇の方も、大学が部室や稽古場といった大学施設を使わせてくれないと。どちろも「不要不急」ということなのだな。
仮にAKBとか宝塚だったら、自前の劇場があるからどんな状況でも活動を続けられるのだ。でも、大学や公共施設、ライブハウスを活動の場としているような自分たちはそうじゃなくて。自分たちの活動って、外部のものに依存したすごく不安定な形で成立していたんだな実感したのだ。コロナ禍みたいな非常事態では、国家や自治体、大学当局といった権力次第で一瞬で奪われちゃうんだなと。
それを受けて、大学ではなんとかサークルを続けられるよう頑張る一方、外部に依存しない表現活動の場も試してみようと思ったのだ。それで「感傷マゾ」をテーマとした同人サークルを作ったのだ!ネットでメンバーを集めて、データで原稿を送ってもらって、それをア界さんが編集して印刷所に持っていけば完成……って流れなので、これなら何らかの外的な要因によって活動が制限されることはないはずだと思って。作った同人誌を文学フリマやBoothで頒布したりしていたのだ。「表現活動の場をいろいろ試す」っていうのが、大学生活の大きな流れだった気がするのだな〜。
※感傷マゾ 「何かを得られなかったこと」「何かを持っていない、失ったということ」について、悲しさや喪失感だけでなくそこに心地良さや快感を見出す、という性癖をさす。2021年初頭に、批評やサブカルチャーに関心がある学生中心に微妙に流行った。
2.ゼロからなにかをつくること。DIY精神とその原体験。
qbc:ご趣味をお伺いしてもよろしいでしょうか?
ア界系:散歩が好きなのだ。都内のどこからどこへでも歩いて移動できるようにしたいと思っているのだ!
qbc:何時間ぐらい歩きます?
ア界系:場合によるけど、長くて3時間ぐらいとかなのだ。
qbc:何が楽しいんですかね?
ア界系:体内地図を作っていく感じが楽しいのだ。ある街から出発して、初めはよくわからない道を歩いているのだけど、そのうち自分の知ってる街の光景が突然飛び込んでくるのだ。そこで「この街とこの街ってこうやって繋がってたんだ〜」みたいな感じで、体の中で地図が完成する瞬間が楽しみで歩いているのだ。
qbc:散歩のご趣味はいつ頃から?
ア界系:それこそコロナ禍以降なのだ。昼はマスクをつけて歩かないとアレなので、夜中に歩いたりするようになったのだ。
qbc:夜、何時ぐらいですか?
ア界系:1時過ぎとかなのだ。
qbc:恐怖感とかないですか?場所によっては。
ア界系:場所によっては……でも、あんまり無かったのだ。
qbc:他に好きなものってあります?
ア界系:ぬいぐるみが好きなのだ。パペットを持ち歩いているのだ。あとはタピオカが好きなのだ!それこそ街を歩くようになってから好きになったのだ。歩きながら食べるのに一番良いのだ。最近は紫芋のタピオカが美味しかったのだ。
qbc:紫芋を原料にしたってことですか?
ア界系:芋っぽいものが実際に入ってたので、そうなんじゃないかなと思うのだ。
qbc:どういったことが好きなんでしょうか?
ア界系:DIY?「自分でゼロから何かを作る」ってことが好きなのだ。それこそ「体内地図を作る」とかも……それって要は、電車とか車に頼らずに都内を歩けるようにしたいってことなのだ。さっきもちょっと話した同人誌制作とかも、自分でゼロから企画して本を作る、ってのが好きなのだ。
qbc:こんなものを作ったなっていう最古の記憶ってあります?自分の物を作ったなっていう。
ア界系:児童文学をたくさん読んでた小学生だったので、自分でも本を作ってみたことがあったのだ。パソコンを教えてもらって、ワードで小説を書いて、実際に印刷して製本してみたのだ。
qbc:ア界系さんはどんな子供だったんでしょう?
ア界系:子供の頃ってどれぐらいなのだ?
qbc:これは、一番古い記憶のころから聞きたいです。
ア界系:母親が毎晩、絵本の読み聞かせ一冊と、親が作ったオリジナルの童話を語ってくれていたのだ。結構長いこと……小学校低学年ぐらいまではやってくれていたと思うのだ。それで物語の文法も獲得したし、育つ上で色々なベースになったと思うのだ。本を書いてみたいなっていうのもそれで思ったし。普段の遊びとかも、物語を作って人形を動かすみたいなものだったりとか。物語みたいなものに興味を持ったきっかけだったと思うのだ。
qbc:どんな話なんですか?オリジナルの話って。
ア界系:5つぐらいのシリーズがあって。メインで話してくれるのは「主人公と、元は豚骨ラーメンの丼ぶりに描いてあったイラストだった豚が一緒に冒険する」みたいなシリーズだったのだ。あとは、5匹ぐらいの恐竜の話とか。あと「猿の王子様」っていうシリーズがあったのだ。猿の王子様がでかい城に住んでて、そこに開けちゃいけない扉があるのだ。そこに入ると、王子様が住んでる世界とは別の世界に通じていて、そこでいろいろな冒険をする……みたいな。あと2つぐらい別のシリーズがあったのだが、毎日どれかを語ってくれていたのだ。
qbc:ご家族ってどういう人たち?
ア界系:母親はパートをしてる主婦、父親は食品会社に勤めているサラリーマンなのだ。
qbc:お母さんすごいですね、そんなん出来ちゃうって。なんで出来たんですか?
ア界系:わかんないんのだ。以前、今同じことをやれって言われたら無理だっていってたのだな。もちろん常にオリジナルってわけじゃなくて、絵本とかから元ネタを引っ張ってきていたこととかもあったんだと思うのだが……でもまぁ、物語ることが結構好きだったんじゃないかと思うのだ。
qbc:ア界系さんは趣味が読書っていうわけじゃないんですか?
ア界系:うーん……趣味を聞かれて最初に出すほどのものではないと思ってるのだ。
qbc:お母様はいかがです?お母さんの趣味は、読書入ります?
ア界系:たまに読んではいると思うのだが、趣味ってほどじゃないと思うのだ。
qbc:活字中毒みたいな、そんなめっちゃ読む人ではないということですね?
ア界系:めっちゃ読む人ではないのだ。
qbc:小学校とかはどんな子でした?
ア界系:オリジナルの、あるいは好きな小説とか映画の世界設定のなかに、自分の知っている友達をキャラクターとして組み込んでそれを自由帳とかにずっと書いていたのだ。
qbc:それ、お母さんの毎晩のお話の影響の線上にあるっていう私の理解に、違和感あります?ご自身では。
ア界系:そうなんじゃないかなと思うのだ。
qbc:今もその延長線上にありますかね?
ア界系:ア界さんは大学に入ってから卒業してからも演劇をやっているだが、役者の他に「当て書き(演劇や映画などで、その役を演じる俳優をあらかじめ決めておいてから脚本を書くこと)」という形で台本をよく書いているのだ。それはやっぱり、子供のときから周囲の人をキャラクターにして設定を作っていたことの延長線上にあるし、その起源は母親の語りにあるんだろうと思うのだ。
qbc:中学校はどうでした?
ア界系:「アイドル」っていうものに関心が生まれたのは、当時見た『ラブライブ!』ってアニメがきっかけだったのだ。あれって、高校生が廃校の危機に陥った学校を救うために1からアイドルグループのメンバーを集めて、人気を上げて最終的に廃校を回避するって話なのだが……アイドルへの関心もそうだし、1から表現活動のためのグループを立ち上げて活動するってことへの憧憬もそれで生まれたと思うのだ。
qbc:ありがとうございます。高校はどんな感じでした?
ア界系:高校のときは学校より塾の方が印象深いのだ。自学自習形式の塾だったのだが、ア界さんはそこの一期生で。高2のときに不登校になったのたが、その塾は朝10時から夜10時まで入り放題だったから、そこに行って浪人生と遊んだり、一番お世話になった先生から本を借りて読んでいたりしたのだ。その人は東大の院で学振もらって哲学研究してる人だったから、哲学をはじめとして、批評とか社会学の本といった人文系の本を読むようになったのだ。
勉強だけじゃなくて、それ以外も結構自主的に行われる空間だったので、夏合宿も生徒が企画して施設予約とかスケジュールとか立てて、買い出ししてやったりしていたのだ。塾や先生は金だけ出して、生徒と同じように参加するだけ。「自治」「DIY」といった、今のア界さんが大事だと思ってる価値観がきちんと固まったのはそこでの経験が大きいのだ。
qbc:その塾に入ったきっかけは?
ア界系:友達が先に入っていて、彼は同じ一期生になる仲間を探していたのだ。そいつがア界さんに「今こういう塾があって、塾に入れそうなやつを選抜してる。お前は向いてると思うから来てくれ」みたいなこと言ってきて、連れて行かれてまんまと入ってしまったのだ。
qbc:生まれ育ったところってどんなところなんですかね?
ア界系:生まれ育ったところは東京なのだ。
qbc:あぁ、そうなんですね。地元の街をどういうところだと表現します?
ア界系:クリエイティブで文化的な街!みたいな顔と、古き良き情緒ある飲み屋街!みたいな顔を狡猾に使い分けてブランディングに成功しているのだ。
qbc:そしたら、好きな町ってどこですか?
ア界系:お台場なのだ。
qbc:どうして?
ア界系:お台場って埋め立て地だし、街としては観光地、行楽地で。現実っぽくないというか、作り物感みたいなのがあるのだ。そこが結構好きみたいなところはあるのだ。「0から作られた」DIY的な街だからかもしれないのだ!(笑)
3.どんなキャラクターなのか、そしてこれからどこへいくのか。
qbc:性格についてお伺いしたいんですけれども、周りの人からなんて言われます?
ア界系:周りからは行動力あるって割と言われるのだが、自分ではあんまりそうは思わないのだ。ア界さんは突発的な行動が多いので、いつも後から後悔しつつ尻拭いをしているのだ。それが客観的には「行動力がある」と見えているのかもしれないのだ……。
同人誌も、バーテンダーも、アイドル運営も、わーって勢いで始めちゃったはいいけど、やっぱりやらなきゃよかったな……みたいなことを常に思ってるみたいなとかがあるのだ。
qbc:自分では、性格についてこう思うってことあります?
ア界系:さっきも少し触れたのだが「後悔しがち」「優柔不断」みたいなところが結構あるのだ。あと、「先延ばしにしがち」とか、そんな感じなのだ。
qbc:未来について聞いていきます。5年後、10年後、30年、40年後、最後死ぬっていうところまでイメージして、未来についてどういうふうに思ってます?
ア界系:同人誌、演劇、アイドル運営、バーテンダー、出版社、それと4月からは大学院での研究。色々やっているのだが、全部楽しいのでとりあえず全部続けられたらなぁと思っているのだ。早く人生の軸を定めなくては!みたいなことを少し前までは思っていたのだが、人生詰むまではやりたいことをやりたい分やってれば良いか……って今は思ってるのだ。でも流石に楽観的すぎる気もしているのだ。これで人生大丈夫なのか?
あと、ア界さんは喋るのが好きだしもっと上手くなりたいので、「自分の考えたことを喋る」ってことをずっとやっていきたいなと思っているのだ。書くだけじゃなくて。個人間でのお喋りとかに限らず、ラジオとか、トークイベントをやるとか。自分の考えてること喋ったり書いたりする機会を得たり、それこそ自分で作れたら良いなと思っているのだ。いまやっていることってどれもそれに繋げることが出来ると思うし、だからこそ全部やり続けることは意味があるんじゃないかな?と思ってるのだ。単純に一回なにか始めるとズルズルやりがちというのもあるのだが……。
qbc:もしも母親が読み聞かせをしてくれていなかったらどんな人生なったと思います?
ア界系:自信がなかったんじゃないかなぁと思うのだ。ア界さんはこれまで「勉強ができる/成績が良い」「頭が良い」という評価を受けたことはあまりなかったし、自分自身そういう自認だったことがあまりない。それに、特技とかもあまりない。それでも「書いたり喋ったり、誰かの言葉を汲み取ったり、想像したりってことなら割と出来るはずだ」っていうのは一つの自信になっていたし、それは母親の語り無しには成立していないと思うのだ。それがなかったら、好きだと思えるものも特にないし、今よりもっと生きづらい感じに成長してたんじゃないかなっていうふうに思うのだな。
qbc:無かったら、幸福か不幸かっていったらどっち?
ア界系:それはまぁ、不幸だったんじゃないかなっていうふうに思うのだ。
qbc:なにかを表現することで、快楽を味わったことってあります?
ア界系:少し遠回りになるのだが……ア界さんが大学で哲学科に入ったのは、哲学研究をしていた塾の先生の話が面白かったからなのだ。ア界さんは「哲学者というのは、話が面白い人なのだ」って思ってる節があって。哲学を勉強すれば、面白い話ができるようになるんじゃないかみたいなことを思って入ったのだ。誰かに話を披露したら、ウケて興味持ってくれるようなやつになりたいなと。
で、実際に「あ、今自分の話面白いと思ってもらえてるな」とか「こういう順番や間で話すと面白いんだろうな」ていう経験や蓄積って、大学入ってからちゃんと得ることができているのだ。そういうのを発見したり、実際ウケたりしたときは快感があるのだな。正直、それが哲学科に入ったおかげなのかはわからないが……でも、哲学に限らず人文系ならこれから「喋れる」ようにならないとまずいんじゃないかなと思うのだ。
コロナ禍の影響もあると思うのだが、ここ数年で作家やライターが出版記念イベントをやったり、文藝春秋なんかもトーク映像を配信したり、インディーズの界隈に目を向けてもTwitterのスペースなんかで交流や議論が生まれていたりする。大学の授業だって、アカデミックな経験を積んだ専門知のあるYouTuberとかに代替されるかもしれない。もう「良いものを書ければ活躍できる」という感じではない、少なくともそんなのは本当に才能のある特別な存在だけなのかなと思っているのだ。
qbc:最後の質問は、遺言で、最後に残したことはっていうものなんですが。明日死ぬことがわかっていて、年とってとかじゃなくて、明日死ぬっていうのわかっていて、その時に、言い残しておきたいことがあれば、お伺いしたいです。
友達でも家族でも、読者に伝えたいことでもいいし。独り言みたいなものであってもいいし。
ア界系:いろんな人に「死ぬ前にもっとこういうことがやりたかった」みたいなことを話したいのだ。それで、「あいつはどうも、こういうことがやりたかったらしい」というのが色んな誰かに伝わったらいいなって感じるのだ。
qbc:直近のプロダクトっていうか、1個これを作っておきたいみたいなのってあります?直近で、今やりたい、作っておきたいことって。
ア界系:今、「親密関係」をテーマにした同人誌を作ろうとしているのだ。まだ寄稿者を探している段階なのだが……明日死ぬってなったとき、それが作れないってのは結構悔しいのだなー。
qbc:ありがとうございました!
あとがき
ひょんなことから私を知ってもらい、そしてお互い同じ街に住んでいるなんていうひょんなことがあるものさと。
気まぐれでたまには自分でインタビューするかって思ったのもひょんなことだったし。
これはな、という思いのあるインタビューでした。よ。
【インタビュー・あとがき:qbc】
【編集:mii】
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