クラシック音楽と結婚している人
とくに20代の若者が自己紹介をする中で、「趣味はクラシック音楽を聞くことです」となんとなくいいづらいところがあるかもしれません。ですが、私自身は「私、ショパンの〇〇が好きなんだよね」なんてことをさらっと言ってみたいような気がします(個人談ですが、小さい頃にピアノを習っていたのですが、ショパンのピアノ曲だけは相性合わず、泣く泣く断念した経験があります。いつかショパンを弾いてみたいけど)
そうそう、「クラシック」という言葉は、単純に邦訳すると「古典的な」という意味。ですが、今でいうクラシック音楽は当時のヨーロッパではポップミュージックだったと、どこかで聞いたことがあります。
ともすると、今私たちがワイヤレスイヤホンで聞いているYOASOBIさんの「アイドル」なんかも、200年後はクラシック音楽になっているのかな…とか淡い妄想を抱いています。
と思う2024年11月24日19時30分に書く無名人インタビュー954回目のまえがきでした!
【まえがき:一休誰絵(無名人インタビュー副編集長)】
今回ご参加いただいたのは 中川 直 なかがわ ただし さんです!
年齢:40代前半
性別:男性
職業:会社員
現在:小さな中古レコード通販の会社でクラシック商材の選別とデータ作成を担当
qbc:
今何をしている人でしょうか?
中川直:
今は、中古レコード通販がメインの商いの会社で、買取の拠点に常駐しながら、クラシックのレコードの選別とデータの作成を主に担当しています。
加えてサブの仕事としてライターをしています。主に手がける領域はクラシック音楽の音源のレビュー、演奏会のレビュー、フライヤーのリード文、アーティストプロフィールの作成です。他のテーマも書けますけど、依頼されるのはクラシック音楽関連が殆どです。
https://note.com/choku_tn/n/n6e44ea2918f5
qbc:
その他されていることって何かありますかね。趣味の話。
中川直:
趣味は当然ながら音楽を聴く、あと読書、スポーツを観戦するなどです。音楽に関しては音源鑑賞に限らず、以前より頻度は減りましたが情報収集を兼ねて演奏会やライブにも行きます。
qbc:
クラシック以外の音楽は聞かれますか?
中川直:
もちろんです。変な言い方ですが、よく一応音楽が好きとかっていう看板を出していますと「一番好きなアーティストは誰ですか」と尋ねられることがたまにありますが、その時はGLAYと答えることにしています。私の音楽鑑賞の中で大きな要素です。
他には、限られたアーティストのジャズや映画音楽なども聞きます。考えようによっては、クラシック音楽はもう仕事の一部というか仕事でもありますし、完全にもう人生の一部になっているので趣味とは言えないですよね。
一方、GLAYを聞いてるときは完全に趣味なので、ある意味一番、頭がクリーンというか心地良く聞けます。
逆に申し上げればクラシック音楽の場合、もちろんちょっと楽しんでいる時間なのですが、クラシック音楽が流れてくるとどうしても頭が働くんですよね、演奏とかいろんなことが。
よくクラシックって癒されますという方が、いらっしゃってそれは素敵なことなんですが、私の場合はそうはいかないのですね。
どうしてこういう演奏なんだろうとか、こういうテンポなのかとか、いろいろな事柄が頭に浮かんでしまうので。従って、純粋に楽しんで聞ける音楽は、クラシック以外のジャンルです。
qbc:
クラシックの音楽自体に携わったのは、いつ頃からなんですかね。
中川直:
クラシック音楽を聞き始めた起点という意味でしょうか。
qbc:
触れたっていうところですね。演奏者としてでもいいし、聞く人からでもいいんですけれど。
中川直:
クラシック音楽に初めてきちんと触れたのは1995年の秋です。
https://choku-tn.hatenablog.com/entry/2018/02/13/235729
qbc:
何歳ぐらいだったんですか。
中川直:
私が1980年生まれなので15歳。つまり中学3年生の秋です。
qbc:
どういった出会いだったんですか。
中川直:
私は小学校4年生頃から読書が好きになり、中等科高等科とずっと図書委員をやっていました。図書委員って当然学校の図書館を整理したりしますよね。
それで本の整理をしていたときに、たまたま三浦淳史『20世紀の名演奏家』(音楽之友社〔絶版〕)という本が目の前を通りました。それをちょっとめくったところ、往年の指揮者、ピアニスト、ヴァイオリニストたちのエピソードが書き連ねてあったんです。
読んでいて、世の中にはこういう人がいるのかと面白いなと思いまして、そういう人たちのやってるものを聞きたいと思い始めたのが始まりですね。
付言しますと元々母が音楽好きで洋楽を主に聴きつつ、クラシックもかじります。なので横で流れるのを耳にする機会はありましたが、特段興味を持つことはなかったんです。それが本をきっかけにどんどんそのクラシック音楽の世界にはまり、とうとうそれを仕事にするようになったわけです。
qbc:
クラシックを聴いているときの初期の頃、聞き始めた頃の気持ちってどんな気持ちでしたか?
中川直:
答えづらい質問ですね。ちょっとひとと入り方が違いますので。つまり、クラシックが好きになったひとが最初どう出会ったかにはいろんなパターンがあると思いますが、例えば子供の頃に何か楽器をやっていた、もしくはそれこそ親が好きでその影響といったケースが比較的多いと推測します。
私の場合やっぱりちょっと変わっていて、作曲家例えばバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンとかじゃなくって、演奏する側、指揮者やピアニストなどに興味を持ったことがきっかけでした。何と申しますか、やっぱりその演奏の中身、あるいはその音楽家のエピソードから興味を抱いたので。そこと演奏内容の関係にすごく興味が生まれてはまっていった。
その中でだんだん好きな作曲家とか、これ音楽綺麗だなとかですね、この音楽面白いとだんだん好きな作曲家に逆にそこから入って好きな作曲家が生まれていった。
だから質問の後半に端的に申し上げるなら「面白い」でしょう。当時の気持ちを子細に振り返るのは30年ぐらい前ですからなかなか難しいですが、やっぱりこんなに面白いものなのかというふうに思ったのがまず最初の多分面白い世界なのか、面白いものなのかと思ったのが、多分最初の気持ちなんじゃないかと思いますね。
qbc:
喜怒哀楽で言うとどんな感じなんですか。シンプルな感情。
中川直:
喜怒哀楽でくくるのはちょっと難しいかもしれませんけど、探究心という言葉があるじゃないですか。探究心のたんは探るですね。それが一番ピタッとくるかなって感じしますね。どんどんどんどんとにかく、探っていきたくなった。
先いきたい、先を聞きたい、もっといろいろ聞きたいって。今でもそう思ってるから思ってるんですけど。だからそういう意味では喜怒哀楽で言ったら楽が一番近いですかね。
qbc:
なるほど。こころよさ、みたいなとこですかね。
中川直:
こころよさというか好奇心が呼び覚まされる感じですね。
qbc:
そうすると、わくわくするっていうのが近いですか。
中川直:
そうですね。今でもわくわくしますね。
qbc:
わくわくなのかドキドキなのかっていうと。
中川直:
わくわくです。ドキドキするものに出会うことは少ないです。ドキドキするのは本当に素晴らしい演奏とかそういう瞬間。もちろんクラシック音楽の世界には新作というのがあるので、そういうね、たまにはっとする作品があります。それは少ないんですよ。わくわくが一番。
わくわくにもですね、プラスのわくわくとマイナスのわくわくがあります。プラスのわくわくっていうのは、なんて素晴らしいね本当に素晴らしいなと思っている。マイナスのわくわくもありましてですね、なんでこんなひどい演奏するんだろうとかですね、これがオーケストラこのマインドがおかしいなとかですね、単純に演奏が下手とかもありますし。でもそれをひっくるめて本当にわくわくが尽きないものではあるんですよね。
qbc:
マイナスのわくわくってハラハラみたいな言葉に近いですか。
中川直:
それはあります。ハラハラという言い方は、美しい形容ですよ。もっとひどい場合もある。要するにわかっとんのか、みたいなね、そういうこんなこと言っちゃいけないけど、この指揮者は全くスコアを俯瞰で読めてないなとかね。
あるいは例えば、いわゆるオーケストラの演奏だったら指揮者とオーケストラとのコミュニケートが全然取れてないなとかね。あるいはオーケストラ自身がもう技術的に問題があって全然消化しきれてないと。
ハラハラっていうんで収まるぐらいだったらむしろ美しい方で。いろいろあります。でもそれが面白いです。
qbc:
クラシックって静かな音楽っていう印象があったりするところなんですけども、わくわくするっていうのはどの辺にわくわくするっていうことなんですかね。
中川直:
大前提としてあるんですが、クラシックとかあとジャズもそうだと思うんですけども、楽曲という要素と演奏っていう要素の相連関で成り立ってるってことなんですよね。これは他の多分音楽ジャンルと決定的に違うところだと思うんですよ。
もちろん、他の音楽ジャンルのポップスとかロックでも例えばライブとかに出かければその時々でちょっと感じが違うとか、アレンジが変わったとか、そういうのは当然あると思いますが。
もちろんポップスやロックでもカバーという世界はあって、ある楽曲を他の方が歌うってことはカバーとしてジャンルとしてあるんですけれども、言ってみればクラシック音楽の場合には無数のカバーがあるわけですよ。言うなれば。
例えば、ベートーベンの5番のシンフォニー、俗に運命と呼ばれる曲なら、もうちゃんと音源として発売するだけでもいくつあるんでしょう。もう100どころじゃきかないと思うんですよ。
やっぱり演奏の差異、違い。これによるわくわく。先ほど申し上げたようにそのわくわくには、プラスのわくわくもあれば、マイナスのわくわくもあるわけです。
皆さんそうだと言うつもりは全然ないですけれども、クラシック音楽をお好きで日常的にクラシック聞くって方のわくわくの半分ぐらいは、多分このいわゆる同じ楽曲を違う演奏従ってで、簡単に言えば聞き比べる楽しみことが、聞き比べるそれこそわくわくが多分一番大きな要素だと思います。
もちろん、いろんな曲を聞く。例えば全然知られていないような作曲家の曲を、探求するもしくは偶然出くわして素晴らしい曲だった、みたいな曲との出会いのわくわくもあります。
とはいえ、おそらくクラシック音楽を日常的に聞く方のわくわくは、演奏のそれが多数派だと推測します。
今、静かな音楽というふうにはおっしゃいましたけども、クラシック音楽は静かな楽曲から、はなはだやかましい楽曲まであるんですね。
多分、全ての音楽ジャンルの中でも一番幅が広いと思います。とてもとても静かな音楽もありますし、逆に全く音のしない音楽っていうのもあるぐらいですが、逆に恐ろしくやかましいのもいくらでもあるんです。
基本的に人間の力で楽器を使うか声を使うかということなんで、機械的な制約はないわけです。人間のパワーの次元の話なんで。
例えば、ちょっとマイナーな曲ですけど、モソロフという作曲家の鉄工場という曲ですね。あるいはレイフスのヘクラ山、火山を描いた曲ですが、本当にもう耳を塞ぎたくなるぐらい、やかましい。もう少し有名どころだと武満徹さんのアステリズムのある部分も恐ろしくやかましい。その本当に静かなところから実に喧騒までの幅広さ、ある意味で非常に自由なものだと思うんですよ。それもわくわくに繋がる要素でしょう。
一旦入れば、本当に一生わくわくし続けられると思うんですよね。だから、そういうのが過ぎると私みたいに仕事にしちゃおうかって思って苦しむ人もいるかもしれないけど、非常に自由で幅が広いんですよね。と思います。
qbc:
そもそも論になってしまうけど、クラシックと呼ばれるものっていうのはどんなものですか。クラシックの定義ですかね。
中川直:
クラシックっていう言い方からすると、どちらかといえば伝統とか、あるいは昔のものっていうイメージがあると思うんですけれども、爾来申し上げたようにクラシック音楽という山の中には当然新作もあります。
それは現代音楽というくくりで、呼ばれることもある。ただ、現代音楽って言葉・・・これは説明は省きますけれども、現代音楽なる言葉には、単に「現代の音楽」という以上のいろんな意味が含まれてるので、ちょっと安易に使うことは戒めなきゃいけないんですが。逆に言うとクラシック音楽ってあえて何だと言えば、芸術的な音楽っていうことだと思うんですよ。
要するに例えば、これは別にいい悪いとかって意味じゃなくて、そこは誤解されると困るんですが、ポピュラーの音楽とか、あるいは映画音楽とかって基本的に商業的に成功することを最終的な目的にしています。素晴らしいものを作り、商業的に成功する。それが最終的な着地点だと考えます。
他方クラシック音楽は、結果的に商業的に成功する(した)例はありますが、おそらく構想段階ではそれは主目的にしていない。
例えば、作曲家に曲を頼む側も、もう別に商業的な理由で頼んでるっていうよりも、例えばオーケストラがある作曲を頼む、委嘱と申しますけども、それをするのはやっぱりオーケストラにとって良い演奏会をしたい、団員がいい音楽体験を得たい、そしてお客さんに新しい音楽世界をお聞かせしたい、が出発点です。それが結果として商業的な成功、たとえば定期会員の増加やメディア露出に結びつくことはあり得ますけど。
ご存知かもしれないですが、2023年12月に日本の神奈川フィルで演奏中にティンパニ奏者が楽器に頭を突っ込むという楽譜上の指定がある音楽(カーゲルのティンパニとオーケストラのための協奏曲)を演奏しました。その動画が、インターネット上で大きな話題になりました。ああいう「奇妙な指定」は、いわゆるさっき申し上げた現代音楽と呼ばれる範疇の中ではしばしばある話なのですが、一般の方はそんな業界事情は知らないから単純に面白い。だからインターネット上でバズったわけです。
そういうことはあると思いますけれども、基本的にクラシックの世界では音楽を作る側もやる側も、芸術的な達成を目的にしてる部分があるわけですよね。
もちろん古くは教会で演奏するとか、あるいは王侯貴族と呼ばれる人が自分の楽しみとか、あるいは狩猟、狩りの伴奏として何かやってもらうとかですね、そういうことのために、やられていた音楽ってのが多分クラシックの始まりみたいなとこだと思うんですけれども。
今の現代における定義づけを考えるならば、クラシック音楽とは芸術音楽じゃないかなと私は思っています。繰り返しますが、商業的成功を企図して作られる音楽との上下はないですよ。差異があるだけで。
qbc:
なるほど。ちょっとパーソナリティの部分なんですけど、中川さん周りの人からなんて言われることが多いですかね?
中川直:
変わった人間だって言われますよ。変わった人間って言われることと、あといわゆる興味を持ったこととか、好きなことに関しては非常にある意味これはどちらかというとポジティブで言ってくれてると推測しますけれども、抜けてると。一方で何かちょっと日常的なあれとかではちょっと抜けてるとこもあるとかね。あとは記憶力がいいとかそういうふうに言われたりすることが多いですかね。
qbc:
どこら辺が変わってるっていうふうに。
中川直:
一つは要するにさっき今ちょっと言ったことと被りますけど、掘り下げ方がやっぱりちょっと尋常じゃない。普通のひとはそこまで掘り下げないでしょうとか、そういう方向ではいかないでしょう、という部分が。
私はクラシック音楽鑑賞が趣味であり、いわば仕事でもありますが、音楽全体、音楽好きの中でもクラシックが好きな人の割合って6%ぐらいしかないんすよ。これは私タワーレコードにいましたから、売り上げ全体の割合から推測して。
ということはですね、クラシック音楽が好きっていう時点でかなり変わっていますよね、はっきり言って。音楽好きっていうなかでも、6%しかいないですから。
だから、日常的にクラシック音楽を聞いていてしかもさっき話したように、客観的に見れば多分どハマりしてるとか、私あんまりこういう言葉使わないんすけど、俗にいうオタクと呼ばれるように見えるところまで聴き、さらにさっき申し上げたように他のジャンルの音楽も聴くわけですよ。
そして、結構そういうことに関して何か自分なりの考えを披瀝したりする。音楽以外のいろんなトピック、例えばスポーツとか政治などに関しても興味のあることに関しては、発信しないではいられないというかそういう部分を持ってる。そういうところをひっくるめて、変わってるとか面白いというかそういうふうに見えるんじゃでしょうか。私自身が、はたから自分を見たとしてもそれはそうだと思います。
qbc:
ご自身では自分の性格はどう思ってらっしゃるんです?
中川直:
性格っていうかわかりませんが、いわゆる自分が何かを見てこれは卓越してると感じたものに対する探究心、好奇心が人一倍強い。いわゆる目学問とか耳学問と言いますけれども、何かぱっと目から入ったものとか耳から入ったものとかっていうのを記憶する力は多分人よりあると思いますね。
ただ一方で非常に気は短いし、非常に気分の浮沈とか大きい方かなと思いますね。集中するときはすごく集中力が高まるんですよ。一方でつまらないことが気になったりとか、気が散りやすいっていうかそういう面もあるし。
一応これでも20年間何とか一応、いつも何かしらの仕事はあるっていう大変幸せな状況にはあるんですけど、一緒に仕事をしてたら大変だろうなというふうにいつも申し訳ないなと思いつつやってますね。
qbc:
いわゆる発達障害的な特徴があるっていう。
中川直:
そこまではひどくはないが、多少のADHDというかそういうのに身体が3分の1ぐらいは足を踏み入れているなと注意しながらいつもやるようにしてます。要するに、そう意識すると気を付ける点ってのは割とはっきり見えるので、幸い社会的な地位を根本的に失うような何か事態に陥ったことは、今のところないのでいいかなと。もちろん、自身に向かない仕事って大体僕はわかりますからね。こういう仕事は向かないとかね、そういうのはある程度わかって仕事選んできたつもりなので。
qbc:
周りの人の中で家族だったりパートナーだったりその親友だったり、距離の近い人から言われる性格の一面ってありますかね。
中川直:
やっぱり似たようなことですよね。やっぱり記憶力がいいとか、興味を持ってることとかに関するその探求の仕方はすごい。一方でやっぱりちょっと気分の変異が激しいよねと。大体この3つに集約されるのでしょう。
だから、気分の変異が激しいというそういう短所はあるんだけれども、記憶力がいいとか、好きなものや興味を持ってることに関しては深堀りしているので、そこから派生する能力で短所をカバーして、社会を渡ってるんだろうなというふうに周りからは見えていると推測できますね。
qbc:
好きな食べ物は何ですか?
中川直:
カレー。ローストビーフ。
qbc:
何カレーですか?
中川直:
カレーならなんでもいいですよ、美味しければ。
qbc:
インドカレーと家のカレーとか。
中川直:
インド式でも構わない。ライスカレーでも構わない。端的には母親が作るカレーが一番いいんですけどね。
qbc:
なるほど。ありがとうございます。思い出というか母親が作るカレーが何カレーですか?何が入っててとか。
中川直:
なんでもいいんです。母親がつくればいいんです。
qbc:
中身が何肉だったらとか。
中川直:
ビーフだってポークだってチキンだってどれも上手ですから。私の母親は料理上手なんですけど、料理が嫌いなんですよ。だからあんまりしないんですね。
今も仕事してるっていうこともあるんで、それは事情として考慮しなきゃいけない状態ですが、それ以前に料理自体あんまり好きじゃないんです、私の母親。ただし料理は上手なんですよ。私は勝手に「台所のカルロス・クライバー」と呼んでいます。
ただ最近私ちょっと太ってきてしまったので、カレーだとぱくぱく食べてよろしくないっていうので最近あんまり作ってくれなくなりました。
過去:1回深く好きになったものは、ずっと変わらず好きなんですよ。
qbc:
子供の頃、幼稚園とか覚えてる記憶の一番古いものというような感じですけど、どんな子供でしたかね?
中川直:
今と変わりません。でも先ほど申し上げたことと同じなんです、子供の頃から。子供の頃から記憶力が良くて、今言ったみたいに好きなこと。子供の頃は自動車が大好きで今でも大好きですけど、例えばぱっと見た車の名前がわかるとかですね。子供ってそういう何か一つや二つ卓越したものを見せることものってあると思うんですけど、その人によって違うだけで。私の場合は自動車が非常に好きだったので、そうやって車に関しては下手すると販売店の人より詳しいぐらいの勢いだったんでしたね。ミニカーで遊んでいた記憶に埋め尽くされてます、子供の頃。
一方で、やっぱり気分の変異は非常に激しくて、だから先ほどADHDのじゃないかっていう話、本当3分の1ぐらい多分そうなんでしょうね。
当時はまだそういうことってあんまり多分表面化してなかったからちょっと落ち着きもない変わった子っていう分類になってたんだと思うんですけど。
だから、興味の対象とかが少し変わっただけで、まあ今でも自動車もモータースポーツも大好きですから、同じですね。変わってないです。
余談ですが、私のあだ名は中等科からずっと「チョク」なんですけど、先日中等科の頃の同級生から「チョクは北極星みたいだな」とこないだ言われましたね、全く変わらないと。いい面も悪い面も全く変わってないと。
その変わらないでいられるっていうのは、それは皮肉でも何でもなくすごくある意味うらやましいというふうに言われましたけど。子供の頃から変わってないんですよ、基本的に性格とか個性を何にも。
qbc:
車、クラシックが中学3年生で。その前まで車と他に何かありましたか。
中川直:
あとそれ少し大きくなって小学校4年生ぐらいから、これも今ももちろん好きなんですけれども、4年生の誕生日からクラシックに興味を持つまではとにかく本の虫でいわゆるミステリーが好きだったですね。これは今でもやはり変わりません。
つまり1回深く好きになったものは、ずっと変わらず好きなんですよ。自動車やモータースポーツ、読書、ミステリーはどれもずっと人生の伴走者です。これにクラシック音楽が加わって、成人してから例えばゴルフとかスポーツ観戦などが加わりますが、一度探究心を刺激されてはまったものはずっと好きですよ。
qbc:
なるほど。次、中学校小学校はどうですかみたいな質問になってくるんですけど、小学校はどんな感じですか。
中川直:
小学校ですか。やっぱりそういう本当に先ほどから申し上げてきたような「性格」の生徒として認識されていました。親は毎学期のように先生から非常に手がかかるというふうに言われてですね、かなり苦労したと思いますけど。おかげさまでいじめられるとかはなかったですが、これ公立行ってたら私100%いじめられましたね。
幸い私立のミッション系の学校で、男子は小学校しかない学校だったので基本的には中学受験しなきゃならなかった学校だったんですけど。でも幸い、本当にいろんなことを勉強できてそういう意味では良かったですね。先生は大変だったと思いますけども。
今でもだから、節目節目にはね10年に1回ぐらいは小学校の同窓会に行って、たまに変わっていく校舎の様子を見たり楽しみにしてる。今年の12月に社会人だけの同窓会ってのが久しぶりにあると聞いたので、行くことにしています。
当然学校の先生には定年がありますから、例えばいま同窓会に行っても私を知ってるのは学園長の先生ぐらいだったりするんですけど。
基本的に小学校も、それから学習院の中等科高等科にしても大学にしても学校には恵まれました。それは親のおかげですよね。
qbc:
なるほど。中学校は学習院に行かれたんですか。
中川直:
そうです。小学校は、聖ドミニコ学園という世田谷区の岡本にありますけどね。そこから今申し上げた、その聖ドミニコ学園ってのは中学から上は女子だけになっちゃうんで、中学受験して、学習院の中等科に入ったってことですね。
両親は私を慶應に行かせたかったのですが、私はそこまで頭が良くなかったので、学習院を選びました。中等科、高等科、大学と進みました。
結果としては良かったと思います。こういうふうに学んだことが。
小学校もそうですが、学んだ内容がいま現在の私の基本的な教養、知見、判断基準の礎になっています。それは別に仕事に直結する意味ではなく、例えばいろんな社会的な事象を眺めたりする際の基本的な判断の基準になっていて、それがあながち間違ってないので、だから良かったなっていうふうに思えるんですよね。いい先生に出会えたし。
qbc:
中学校はどんな感じですか。
中川直:
だから中等科もそうです。いじめられたりすることもなくですね。
ただ小学校の頃は割と成績がいい方だったんですけど、中学受験して中等科入ったってことでほっとしちゃったのか、だんだん成績は下降線をたどっていきまして。非常に母親は悩んだというふうに思いますけれども、それを別とすれば、学校は楽しかったですよ。
高等科も連続してるんで、同じことですね。
qbc:
なるほどね。その後も大学に行かれる?
中川直:
そのあともそのまま内部推薦の試験を受けて手続きして、大学の法学部に進んだんですけども、先生がよくて、そういう意味では楽しかったですね。それもやっぱり今申し上げたようなことでやっぱり社会的や事象とか、いろんなことに関するそのものを見る目とか、そういうのはやっぱりかなり養われたのでよかったと思ってます。
qbc:
そして、大学卒業後はどういうふうになっていく?
中川直:
それでタワーレコードに入ったんですよね。結局こういう人間なんで、その普通に就職活動をしてどっかひっかかることはないだろうというふうに、その辺は判断をしていたので。
とはいえ、この頃(2000年代初頭)っていうのは今とは比較にならないぐらい就職の状況自体が厳しい状況だったので、でもそういう中でとにかく仕事をしなきゃいけないということで、タワーレコードの渋谷店のクラシックのスタッフ。
これはアルバイトでしたけど募集があったんで入って、結局タワーレコードには途中で渋谷から池袋店に移って、多少進級というか雇用のステータスが若干改善されることはありつつ結局2004年から11年の7年間タワーレコードに勤めました。
qbc:
7年間ですか。
中川直:
はい。
qbc:
なるほど。7年間いてその後は?
中川直:
1回辞めて、川崎市がやってる職業訓練ですね、そういうのに行ってパソコンとか、やっぱりそういう事務的なところとかマナーとかそういうの弱いなと思っていたので、そういうのをちょっと勉強したり、心理学的なことなども。
その後2012年から4年間は書店員をしてました。本屋さん。本をやりたいっていう思いがあって、いろいろ探した結果タワーレコードの頃とそんなにも給料も変わらずやらせてもらえるとこがあったので、4年間本屋さんに勤めました。ここは楽しかったですよ。
qbc:
今この時点で、30前半?
中川直:
後半ですね。36までか。
qbc:
36まで。その後は?
中川直:
その後、やってたんですけど私自身ちょっと心身の不調というか全体的な仕事の調子もあんまりよろしくないしって思ってたところに、私の祖父が、もう亡くなってますが、当時まだ90歳くらいで現役の神職をしていました。いわゆる神社の神主ですね。
そこで私にあとをやる気はないのかという話になってですね、私の仕事が芳しくない状況になってたっていうこともあって、いろいろ母とも祖父とも話をしまして。
メインで話し合ったのは母と祖父ですけれども、結局一旦仕事はやめて、西武百貨店でバイトをしながら、神主の資格を取るという勉強を2年、國學院大学の講習会に季節ごとに通うんですけれども、2年だから2016年の3月にその仕事は辞めて、その年の夏にまず最初の講習会に行き、その翌年の春に2回目に行き、最後に2017年の夏に行って、だから約1年半ですね。1年半かけて、その資格を取ったんですね。資格を取りました。
で、取って時々行ってご奉仕したりしたんですけど、私の祖父が宮司をした神社ってのは北九州市にありますので、実際問題私ができるのかっていう都合もあったので資格は取ったものの、2018年はまた書店で、これは1年契約って形で新宿の書店で働きました。
ちょっと話を巻きますと、ところがもう2018年の終わり頃にですね、財務とかの都合で私の母がそこは断を下したんですが、要するにとても私にやらすわけにはいかないと、そう判断しました。
さらに、2019年の春に私の祖父が亡くなりましたので、最終的にこの話はなくなって2019年から2022年の5月までは、再びタワーレコードで働きました。
qbc:
なんで話がなしになったんですか。
中川直:
それは財政的な都合です。要するに祖父が宮司をしていた神社の財務状況を調べて、とてもやらせるわけにはいかないというふうに判断したということです。
qbc:
なるほど。ちなみに今その神社はどうなっているんですか?
中川直:
今はですね、祖父が宮司をしてたときに、禰宜と申しますけど簡単に言えば部下ですね。もう40年近くご奉仕してくださっていますが、その方が一応宮司代務者ということで、やってくださってます。守ってくださってますね。
qbc:
その後決まっていないってこと?
中川直:
そうですね。
qbc:
なるほどわかりました。タワーレコードに戻ってくるんですね。
中川直:
そうです。
qbc:
それが直近になります?直前になりますかね。
中川直:
それでタワーレコードを辞めて、2020年に辞めました。それからがちょっと私自身も1年間ぐらいはちょっといろいろじっくりちょっと考えなきゃなと。
で、現在の会社レコードシティという会社ですね。最初に申し上げた通り、中古レコードの通販がメインの会社で、当然買取がないと中古のビジネスは成り立ちませんので、宅配、数が多くて内容がよければ出張もありますが、受付をする拠点もいくつか構えています。
いま私は下高井戸にあるそうした拠点に週5日常駐して、クラシックのレコードのデータを作ったり、選別したりということをやっています。
qbc:
2022年から?
中川直:
いや1年間何もしませんでした、本当に。母に申し訳なかったけど何もしないで、23年1月からですね。
qbc:
なるほど。何もしなかったときって、何もしないとはいえ、何かしてるじゃないすか。何をしていたんですか?
中川直:
もちろん就職活動もしてましたし、あと例えば知り合いに頼まれて例えば演奏会の受付をしたりとかしましたよ。郵便局で短期のバイトしたり。全く稼がないで、家にいるわけにはいきませんから、そういうことをしていました。
qbc:
ライターのお仕事っていつ頃からされてたんすか。
中川直:
タワーレコードに入って少し経ってからです。タワーレコードはフリーペーパーを出しています。1つはbounce(バウンス)、もう1つがintoxicate(イントキシケイト)ですが、後者がクラシックも含むいわゆる少数派ジャンルを扱うフリーペーパーです。
intoxicateに、タワーレコード現役スタッフや評論家の先生方がCDの紹介を書く欄があります。そこに書いてみない?って話が上司を経由してきまして、書くようになりました。そこから在職してた期間は書いて、1回辞めて1回中断しましたが、その後書店を辞めたあとの16年から再度縁がありまして、2022年5月にタワーレコードを辞めるまで通算約10年あまりできました。
分量はその時によって280字・400字・800字でしたが、intoxicateは隔月なので定期的に書く機会と場を頂き、だんだん書くことが面白くなりました。
これは、ありがたいことにネットにもアップされるんで、実績が残るわけですよね。例えば、人から何か頼まれたときとかに、それを見ていただければ、私こういう書き手ですというのを実績として示せるので、この機会を頂いたことには今でも感謝してます。
https://mikiki.tokyo.jp/list/search?fulltext=%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E7%9B%B4
qbc:
そうすると、結構タワレコのクラシック欄といえば中川さんだったってことですか。
中川直:
それは私自身が言うことではありませんが、地位から比較すればインパクトは強いスタッフだったかもしれません。偉かったわけじゃないんですが、申し上げたようにやっぱり好奇心とか外に放つものがやっぱり大きかったと自分でも思いますので。
だから、渋谷のタワーレコードの中川って言えば、今でも「あぁ!」って思い出してくれるお客様は多分今でもどこかにいらっしゃる。現にそこから親しくなって今でもお世話になってる方とかもいらっしゃいます。音楽ジャーナリストや音楽家の方で。
qbc:
タワレコって渋谷のタワレコですよね?
中川直:
そうです。池袋にいた期間もありますけどね。メインは渋谷です。
qbc:
なるほど、なるほど
中川直:
当然私よりも優れていたり、あるいは業界歴の長い店員はいくらでもいらっしゃいます。今でも一緒に働いたひと、クラシックは意外と入れ替わりが少ないジャンルなので、当時お世話になった先輩で今でもいらっしゃる方がおられます。その方とは連絡を取り合っていて私から例えば情報提供したりとかは今でもやってます。
だから一定の爪痕は残せたし、今でもちょっと関わってはいます。
qbc:
クラシックに対するその関係性っていうのをほとんど聞いてないんですけど、これちょっと時間がない中で恐縮なんですけども、中学生の頃に出会ってから今までの距離感っていう仕事になりとかもあると思うんですけど、どういう距離感だったんですか?この作曲家が好きになったとかいうそういう。
中川直:
いや、簡単ですよ。私、クラシック音楽と結婚してるんです。
qbc:
いつ?
中川直:
ずっと。
qbc:
ずっとっていうのは?
中川直:
今から振り返れば中等科のときに本を通じてクラシック音楽に出会い、それからずっと結婚してるんです、私は。だからこれからもクラシック音楽と人生を送るんですよ。
qbc:
クラシックの楽曲と結婚してるのか。その何ていうのかな、そのときそのときであるのかなと思って。
中川直:
クラシック音楽そのものです。ある意味全体です。人生から離れることはないでしょう。
qbc:
相手のどこどこを好きになってる時期とかそういうのはないですか?特に好きになっている時期とか。
中川直:
要するにそれと出会って人生が変わった。いい方向に変わったのか悪い方向に変わったのかそれは私が死ぬときじゃないかわからないけど。要するに相手のどこどこが好きってことで言えばそれは飽きないってことですよ。
だからちょっと生々しい言い方だと倦怠期なんてないわけですよ。常に新しい発見があって、なかなかそれは人間では得られない。人間みたいに年をとることもないし。魅力が薄らぐってことはありません。常に何か新しい発見があり、まだまだ知らないことが圧倒的に多い世界です。
だから常に知った方がいいことはいくらでもある。クラシック音楽を通じて他のいろんなことも発見できる。美術のこととか歴史のこととか思想とかね。だからそういう意味では、ある意味人生の理想的なパートナーですよね。
qbc:
ベタな質問で恐縮ですが、初心者はどこから入ったらいいんですかね?
中川直:
無理に入ろうとするものじゃないですよね。趣味の世界だから。
答えになってるかどうかわかりませんけどね。例えば、先ほど申し上げたように、音楽好きの中で、クラシック音楽好きが6%ぐらいだって話を先ほどいたしました。
これは時々増えることがあるんですよ、10%ぐらいに。例えば、ご存知かな。のだめカンタービレって漫画がありましたね。アニメや映画にもなりました。
あれ、ものすごく流行ったんですよ。あの時期って例えばそれに登場するような楽曲の演奏会って満員になったりしたんですね、コンサート会場が。それで瞬間的に増えることはあるんですよ。6が10になったみたいな。
だけどそれが収束すると、また6に戻るんですよ、大体。僕がクラシック音楽の販売の仕事に携わっていつも思ってたのは、6が10になったときに、その中の1でもいいからブームが収束しても、クラシックを日常的に聞き続ける人になってほしいなと思ったんですよね。6が10になってそれが収束しても例えば6に戻っちゃうんじゃなくって7になってほしいなと思ったんですよ。
だからそういう意味からすると、初心者って多分クラシック音楽に興味を持たれる方の一時的に興味持たれる方の多くって今のやっぱ漫画だったり、小説だと例えば羊と鋼の森とか蜜蜂と遠雷みたいなああいう小説や映画だったり、そういうところが多分きっかけになるんだろうと思うんですね。
問題なのは、やっぱりそういう人が一時的に興味を持ったときにずっと定着してもらえるような状況っていうのが、逆にクラシック音楽の界隈というかの側にちゃんとできてないのかなというふうに思うんですね。
残念ながら日本は、いまのところ公正な値段で質の高い生演奏を常に聞ける状況にはないです。
ただ、クラシック音楽の演奏会って決して高くはないんですよ。高いというイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれませんけども、それはごく一部の外タレ、例えばベルリンフィルやウィーンフィルの来日公演は高いですが、日本のオーケストラの演奏会であれば別にポピュラーのライブにドリンク代払って行くのとさほど変わりません。また若い方は学割とかヤングの割引があり、逆にすごくお年を召されているをされてる方にはシニアの割引がある演奏会も増えています。
J-POPとかK-POPのライブでヤング割引とかシニア割引があるなんて話は、少なくとも私はほとんど聞いたことがありません。
行こうと思えば老若男女に優しいジャンルなので、だから質問の答えになっているかはわかりませんが、もし興味を持たれたら、ぜひその次の一歩を踏み出していただきたいなというのが私の思いです。
https://choku-tn.hatenablog.com/entry/2017/07/29/041552
先ほど申し上げたようにクラシック音楽って音楽的にも幅が広いし自由です。つまり自分のペースで楽しめる音楽なんです。なので、どこからなにから入っても構いません。自由なのがクラシックのいいところです。別に何か真面目にバッハからいかなきゃいけないのかとかそんなことはないのです。
質問に戻れば一番端的な答えは、もし何かのきっかけで興味を持たれたら、その領域をまず聴き、できればもう一歩先に踏み出していただけると、私としては嬉しいですっていうのが答えですね。
qbc:
なるほど。ご両親からどのように育てられたと思ってるんですか。
中川直:
難しいですね。どのように育てられたんだろう。苦労した、してるんだろうと思います。父はもう亡くなってるのに何とも言えませんけれども、苦労した、苦労してるだろうと思う。だろうじゃないですね。苦労して僕を育て、今でも苦労してる。
未来:5年後10年後にはライターとして生きていける自分であるということ
qbc:
未来について聞きたいんですけど、5年10年30年と最後自分が死ぬっていうところまでイメージをして、どんな未来をイメージされてます?
中川直:
5年後10年後にはライターとして生きていける自分であるということ、そのために今は依頼を増やす。そのための行動をすぐ取って、5年、10年後の未来に繋げる。
年を取ったら・・・全国の神社で守るひとのいない神社って今いっぱいあるんですよ。神職の資格は一生失われないので、どこかの神社でちょっと別にお金はいいですから、ちょっとここでやらせてくれませんかって言ってお社を守って。多分推測ですが最終的には死ぬときには、さて明日は何の原稿を書こうかな、あそこを掃除しようかなんて思いながら、死ねれば最高ですね。
そういうふうに死ねるように今頑張らなきゃいけないということだと思ってます。
qbc:
もしも未来の質問っていうのをしていて、もしもクラシックと出会ってなかったら、どんな人生になっていたと思いますか。
中川直:
クラシックに出会ってなければ、おそらく本か自動車の方で人生を送ってたと思うんすね。私の子供の頃の夢はモータージャーナリストです。ただモータージャーナリストには理工系の知識が要るってことがわかって、私理工系からきし駄目なので、それで諦めたんですね。
でも、いまnoteなどで違う方向から自動車、モータースポーツのことを書いていますよ。なので多分そっちの道を選んだと思いますね。従って実はモータージャーナリストっていう夢は完全に捨ててはいない。だからいずれにしても変わらなかったと言えるかもしれない。
https://note.com/choku_tn/n/n9e87f71abe5e
qbc:
クラシックもそうなんですけど、演奏者の方とかそっちの方への興味っていうのはなかったんですかね。
中川直:
いや、素晴らしい演奏をたくさん聞いたんで自分でやろうなんて思わないですよ。楽器に申し訳ないもん。すすめられた時もありますけどね。
qbc:
本当にプロフェッショナルっていうよりも、アマチュア。趣味として参加される方もいらっしゃるから。全く?
中川直:
いや、楽器に触ろうと思ったことすらないです。
qbc:
なるほど。
中川直:
覚えている範囲でヴィオラ、チェロ、ピアノ、クラリネットをすすめられたことがありますが、やろうと思ったことは一度もないです。
qbc:
ありがとうございます。最後の質問が最後に残ったことは?っていうので、遺言でもいいし、読者向けメッセージでもインタビューを終えての独り言みたいになってもいいんですけど、最後に残したことがあればお伺いしております。
中川直:
日本の文化に貢献できるように、ここから一層研鑽を積みます、それですね。
qbc:
ありがとうございます。
あとがき
音楽!
【インタビュー・あとがき:qbc】
【編集:さりあ】
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